JPH07223420A - 車高制御装置 - Google Patents

車高制御装置

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JPH07223420A
JPH07223420A JP3653194A JP3653194A JPH07223420A JP H07223420 A JPH07223420 A JP H07223420A JP 3653194 A JP3653194 A JP 3653194A JP 3653194 A JP3653194 A JP 3653194A JP H07223420 A JPH07223420 A JP H07223420A
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vehicle
vehicle height
pressure
working fluid
snow
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JP3653194A
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Masaaki Tabata
雅朗 田畑
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雪に埋没した車両を速やかに脱出させる。 【構成】 降雪したままで雪が残っている路肩等に車両
が入り込み運転者により脱出動作スイッチが操作される
と、車両を懸架するアクチュエータからオイルを排出し
て、車高を△Hだけ現状の車高から低くする(ステップ
S100)。これにより、車両を△Hずつ段階的に降下
させて、車両下面に隙間なく存在する雪を△Hずつ徐々
に圧縮する。この△Hずつの車両降下を、車両の平均車
高H4Wが通常走行時の車高HNOMAL より低い脱出下限車
高H0 を下回るまで繰り返す。こうして車両下面の雪を
圧縮した後、アクチュエータにオイルを供給して、車高
をHNOMAL より高い車高Hupまで上昇させる(ステッ
プS150)。これにより、車両下面と既に圧縮された
雪との間に十分な隙間を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両を懸架する流体圧
アクチュエータを介して車高を調節する車高制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車高制御装置では、流体圧アク
チュエータへの作動流体の給排を通して車高を調節でき
るので、次のような利点がある。例えば、乗車人員や積
載量或いは路面の凹凸の変化に応じて車高を調節して車
高を常時一定に維持したり、高速走行時には車高を低く
して安定性を高めることができる。また、車高ハイスイ
ッチや車高ロウスイッチを備える車高制御装置も実用化
されており、これらスイッチを車両運転者が操作するこ
とで、車両運転者の好みに応じて車高を高めに維持した
り低めに維持したりすることもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車高制御装置では、次のような問題点が未解決のまま残
されている。
【0004】雪道走行時には、予期しない原因で車両が
走行路から路肩や駐車帯等に入り込んでしまう場合があ
る。例えば、センターラインをはみ出した対向車両との
衝突を回避するために、やもを得ず車両を路肩や駐車帯
等に入り込ませることがある。
【0005】一般に、走行路に降雪した雪は通過車両に
より踏み固められているが、路肩等における雪は降雪し
たまま残っていたり、或いは除雪した雪が堆積している
ことが多い。従って、このような路肩等に車両が入り込
むと、車両が雪に埋没し車両下面と地面との間には雪が
隙間なく存在する。その一方で、車両下面は、鋼板等に
より部分的には覆われているものの一様な面ではなく、
凹凸が存在する。このため、車両下面の雪が接触して抵
抗となり、車両が路肩等から脱出できないことがある。
【0006】このような場合に、車高ハイスイッチを操
作して車高を高くすることもできるが、以下に記すよう
な理由からやはり路肩等から脱出できないことがある。
車高を高くしても、車高調節量には流体圧アクチュエー
タの機械的な構造等から制限があるとともに車両は車高
を高くした分しか雪から離れない。このため、車高を高
くしても、車両下面と雪との間の隙間が不十分となり脱
出できないことがある。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、雪に埋没した車両を速やかに脱出させることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の発明の採用した手段は、車両と車輪
との間に介装されて該車両を懸架し、作動流体の給排に
より前記車両の車高を調節する流体圧アクチュエータ
と、該流体圧アクチュエータの作動流体の給排を行なう
制御弁を、所定の制御指令に応じて駆動制御する制御手
段とを有する車高制御装置であって、前記所定の制御指
令としての脱出動作指令を発する脱出動作指令発生手段
を備え、前記制御手段は、前記脱出動作指令が発せられ
ると、前記作動流体が流体圧アクチュエータから排出さ
れるよう前記制御弁を駆動制御する脱出動作時1次制御
部と、該脱出動作時1次制御部の制御終了後に、前記作
動流体が流体圧アクチュエータに供給されるよう前記制
御弁を駆動制御する脱出動作時2次制御部とを有するこ
とをその要旨とする。
【0009】この場合、請求項2記載の車高制御装置で
は、前記流体圧アクチュエータにおける作動流体の圧力
を検出する圧力検出手段を備え、前記脱出動作時1次制
御部は、前記流体圧アクチュエータからの作動流体の排
出を段階的に行ない、前記圧力検出手段の検出した作動
流体の圧力変化の様子が前記作動流体の排出による車高
変化に基づく圧力変化と異なると前記作動流体の排出を
終了するものとした。
【0010】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の車高制御装置
では、脱出動作指令発生手段から脱出動作指令が発せら
れると、制御手段はこの指令を所定の制御指令としこの
指令に応じて制御弁を次のように駆動制御する。
【0011】まず、制御手段の脱出動作時1次制御部が
流体圧アクチュエータから作動流体が排出されるよう制
御弁を駆動制御するので、車高は低くなるよう調節され
車両は降下する。このため、車両下面に雪が隙間なく存
在していても、この雪は車両により圧縮される。その後
は、制御手段の脱出動作時2次制御部が流体圧アクチュ
エータに作動流体が供給されるよう制御弁を駆動制御す
るので、車高は高くなるよう調節され車両は上昇する。
よって、雪の圧縮に続いて車両が上昇するので、車両下
面と雪との間には十分な隙間が確保される。
【0012】請求項2記載の車高制御装置では、流体圧
アクチュエータからの作動流体の排出を段階的に行なう
ことで、脱出動作時1次制御部による制御弁の駆動制御
を通した車両の降下を徐々に行なう。また、圧力検出手
段の検出した流体圧アクチュエータにおける作動流体の
圧力変化の様子が作動流体の排出による車高変化、即ち
車両降下に基づく圧力変化と異なると、脱出動作時1次
制御部による作動流体の排出を終了する。よって、車両
は段階的に徐々に降下するので、雪の中に路面上の石な
どが隠れていても、一度に車高を降下する場合に比べ
て、車両下面はこの石などに急激に衝突したり干渉した
りすることがない。一方、このように車両下面が雪中の
石などと干渉すると、車両はその下面でこの石に支えら
れてそれ以上降下しないので、流体圧アクチュエータに
おける作動流体の圧力の変化は、車両降下に基づく圧力
変化とは異なり、圧力は降下する。しかし、請求項2記
載の車高制御装置では、このような事態に至ると作動流
体の排出を終了して車両の降下を停止するので、車両下
面における石等との干渉箇所に車両重量を掛けることが
なく車両下面の損傷を確実に回避することが可能とな
る。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る車高制御装置の好適な実
施例について、図面に基づき説明する。図1は、実施例
の車高制御装置10の流体回路を示す概略構成図であ
る。図示するように、車高制御装置10は、作動流体と
してのオイルを貯容するリザーバ11を備え、このリザ
ーバ11には、接続通路12の一端及び作動流体排出通
路14の一端が接続されている。接続通路12の他端は
エンジン16により駆動されるポンプ18の吸入側に接
続されている。ポンプ18は図示の実施例においては可
変容量ポンプであり、その吐出側には作動流体供給通路
20の一端が接続されている。作動流体供給通路20の
他端及び作動流体排出通路14の他端は、圧力制御弁2
2を構成するパイロット操作型の3ポート3位置切換式
の切換制御弁24のPポート及びRポートにそれぞれ連
通接続されている。各作動流体排出通路14の途中に
は、他の車輪についての作動流体排出通路が合流する連
通接続部14aよりも圧力制御弁22の側に逆止弁15
が設けられている。このため、作動流体排出通路14に
おいては、この逆止弁15により、圧力制御弁22から
リザーバ11へ向かう作動流体の流れのみが許容され
る。
【0014】圧力制御弁22は、切換制御弁24と、作
動流体供給通路20から分岐してリザーバ11に至る分
岐通路26と、当該通路の途中に設けられた固定絞り2
8および分岐通路26の実効通路断面積を内蔵するソレ
ノイドにより変化させる可変絞り30とを備える。この
圧力制御弁22の可変絞り30は、後述の電子制御装置
100と接続されており、電子制御装置100によりソ
レノイドへの電流制御がなされると固定絞り28と共働
して固定絞り28と可変絞り30との間の分岐通路26
内の圧力Ppを変更する。切換制御弁24のAポートに
は、車両と車輪との間に介装され車両を懸架するアクチ
ュエータ36に至る接続通路32が接続されている。圧
力制御弁22の切換制御弁24は、上記した圧力Ppを
固定絞り28,可変絞り30を介して、接続通路32内
の圧力Paを当該通路の絞り34を介してパイロット圧
力として取り込むスプール弁であり、圧力Ppと圧力P
aとの均衡によりオイルの流れの向きを切り換え、アク
チュエータ36へのオイルの給排を行なう。
【0015】接続通路32の他端は、車輪に対応して設
けられたアクチュエータ36の作動流体室38に連通接
続されている。図示の如くアクチュエータ36は、一種
のシリンダーピストン装置であり、車輪Wを支持するサ
スペンション部材と車体との間に配設されて車両を懸架
し、作動流体室38に対し作動流体が給排されることに
より対応する部位の車高を次のようにして増減するよう
になっている。
【0016】通常、車両が静止し水平な状態にあれば車
高に拘らず、可変絞り30は、切換制御弁24が全ての
ポートの連通を遮断する切換位置24bをとるよう、電
子制御装置100によりそのソレノイドが制御される。
このように車両が静止し水平な状態にあるときの作動流
体室38内圧力である接続通路32内の圧力Paおよび
分岐通路26内の圧力Ppは、基準圧力P0として定め
らている。
【0017】今、車両がある車高を維持して、例えば通
常走行時の車高(HNOMAL )を維持して水平状態にある
ときに、車高をHNOMAL より低い車高(HLOW )とする
場合には、目標車高HLOW と実車高HNOMAL との偏差に
応じた圧力だけ分岐通路26内の圧力Ppを基準圧力P
0から降下するよう、可変絞り30は制御される。する
と、接続通路32内の圧力Paは、圧力Ppの圧力降下
により当該圧力より高くなるので、切換制御弁24はポ
ートRとポートAとを連通接続する切換位置24cに切
り換わる。このため、アクチュエータ36の作動流体室
38からはオイルが排出され、アクチュエータ36によ
り車両はHNOMAL から低下する。このように車高が低下
していくに応じて目標車高HLOW と低下後の実車高との
偏差は小さくなるので、その偏差に応じた圧力Ppの圧
力降下量が小さくなるよう、即ち圧力Ppが基準圧力P
0に近づくよう可変絞り30は制御される。そして、目
標車高HLOW に実車高が一致すると圧力Ppの圧力降下
量は0となって圧力Ppは基準圧力P0に復帰し、切換
制御弁24は切換位置24bをとりその後のオイルの排
出は停止される。
【0018】一方、車高を高くする場合には、上記した
車高低下の場合と逆に、目標車高(例えば、車高HHIGH
>HNOMAL )と実車高との偏差に応じた圧力だけ圧力P
pを基準圧力P0から上昇させて切換制御弁24をポー
トPとポートAとを連通接続する切換位置24aに切り
換える。そして、作動流体室38にポンプ18からオイ
ルを供給して車高を高くし、目標車高に実車高が一致す
ると圧力Ppを基準圧力P0に復帰して切換制御弁24
を切換位置24bとしてその後のオイルの供給を停止す
る。なお、車高をHLOW とするかHHIGHとするかは、別
途設けられた車高設定スイッチ128(図2参照)によ
り運転者により設定される。
【0019】作動流体室38には、通路40により気液
ばね装置42が接続されており、通路40の途中には絞
り44が設けられている。この気液ばね装置42はサス
ペンションスプリングまたは補助的なサスペンションス
プリングとして作用し、絞り44は減衰力を発生するよ
うになっている。また、アクチュエータ36には、作動
流体室38内のオイル圧力を検出する圧力センサ37が
設けられている。このほか、車輪Wを支持するサスペン
ション部材と車体との間には、車両の車高を検出する車
高センサ118が配設されている。
【0020】更に、作動流体供給通路20の途中には、
フィルタ56及びポンプ18より圧力制御弁22へ向か
う作動流体の流れのみを許す逆止弁58が設けられてい
る。また、逆止弁58より下流側の作動流体供給通路2
0には、アキュームレータ60が連通接続されている。
【0021】上記した圧力制御弁22,接続通路32,
絞り44,アクチュエータ36,圧力センサ37,気液
ばね装置42等は各車輪に対応して設けられている。な
お、各輪(右前輪,左前輪,右後輪および左後輪)のこ
れら構成部材は、それぞれ符号FR,FL,RR,RL
を付加して表わされ、例えば圧力制御弁22は、22F
R,2FL,22RRおよび22RLと記すこととす
る。
【0022】次に、車高制御装置10の電気的な構成に
ついて説明する。図2に示すように、圧力制御弁22F
R〜22RLは、それぞれ電子制御装置100と接続さ
れており、各圧力制御弁が備える可変絞り30は電子制
御装置100により制御される。電子制御装置100
は、中央処理ユニット(CPU)104を中心に構成さ
れたマイクロコンピュータ102を備える。このマイク
ロコンピュータ102は、周知のようにCPU104
と、リードオンメモリ(ROM)106と、ランダムア
クセスメモリ(RAM)108と、入力ポート装置11
0と、出力ポート装置112とを有し、これらは双方性
のコモンバス114により互いに接続されている。
【0023】入力ポート装置110には、種々のスイッ
チやセンサとして、イグニッションスイッチ(IGS
W)116と各輪の車高センサ118FL,118F
R,118RL,118RRと、各輪の圧力センサ37
FL,37FR,37RL,37RRと、車速を検出す
る車速センサ120と、上記した車高のモードを設定す
る車高設定スイッチ128および車両が雪に埋没した場
合に車両を速やかに雪から脱出させる脱出動作の開始を
指示する脱出動作スイッチ129が接続されている。そ
して、電子制御装置100は、これらスイッチやセンサ
から種々の信号、具体的には、イグニッションスイッチ
がオン状態にあるか否かを示す信号、各輪(左前輪,右
前輪,左後輪および右後輪)に対応する部位の車高Xi
(i=FL,FR,RL,RR)を示す信号、各輪のア
クチュエータ36における作動流体室38内のオイル圧
力Pi(i=FL,FR,RL,RR)を示す信号、車
速Vを示す信号、車高制御のモードがハイモードである
かローモードであるかを示す信号、脱出動作を開始する
指令信号を入力する。
【0024】入力ポート装置110は、上記した入力信
号を適宜に処理し、ROM106に記憶されているプロ
グラムに基づくCPU104の指示に従いCPU及びR
AM108へ処理された信号を出力するようになってい
る。ROM106は、図3に示された制御フローや図示
しないその他の制御フローのほか、種々のデータを記憶
しており、CPUは各制御フローに基づく信号の処理を
行うようになっている。出力ポート装置112は、CP
U104の指示に従い、駆動回路132〜138を経て
圧力制御弁22FR〜22RLの可変絞り30へ制御信
号を出力するようになっている。
【0025】次に、本実施例の車高制御装置10の電子
制御装置100が行なう脱出動作制御(ルーチン)につ
いて、図3のフローチャートを参照して説明する。図示
する脱出動作ルーチンは、脱出動作スイッチ129が運
転者により操作されると当該スイッチのオン信号を脱出
動作の開始指令信号として割込処理されるものである。
また、この脱出動作スイッチ129は、降雪したままの
雪が残っていたり除雪した雪が堆積している路肩等に車
両が入り込んで車両が雪に埋没した場合、この状態から
車両を脱出させるために操作される。
【0026】脱出動作スイッチ129のオン操作により
脱出動作ルーチンが割込開始されると、まず、電子制御
装置100は、目標車高を現在の車高より△Hだけ降下
した車高とする(ステップS100)。これにより、可
変絞り30は、既述したようにこの偏差△Hに応じて分
岐通路26内の圧力Ppを低下させるべく制御され、切
換制御弁24の切換位置24cへの切り換わりを経て、
車両は現在の車高より△Hだけ降下する。つまり、車両
は△Hだけ降下し、車両下面に隙間なく存在する雪は、
降下する車両により△Hだけ圧縮される。
【0027】続いて、各輪の車高センサ118から各輪
についての車高Xi(i=FL,FR,RL,RR)を
読み込み(ステップS110)、読み込んだ各輪の車高
から求めた車両の平均車高H4Wが予め定められた脱出下
限車高H0 を下回ったか否かを判断する(ステップS1
20)。この脱出下限車高H0 は、この車高まで車両が
降下すれば雪を十分圧縮できるとして規定された車高で
あり、通常走行時の車高HNOMAL より低く設定されてい
る。
【0028】このステップS120で否定判断すれば、
ステップS100により車高を現状の車高から△Hだけ
低くしても車両の平均車高H4Wが脱出下限車高H0 を下
回っておらず、車両降下が不足していることになる。一
方、ステップS120で肯定判断すれば、車両の平均車
高H4Wが脱出下限車高H0 を下回るだけ車高を十分に低
くしたことになる。従って、ステップS120で否定判
断した場合には、更に車高を低くすべく、ステップS1
30以降の処理を行なう。
【0029】ステップS120の否定判断に続いては、
各輪の圧力センサ37から各輪についてのアクチュエー
タ36における作動流体室38内のオイル圧力Pi(i
=FL,FR,RL,RR)を読み込む(ステップS1
30)。そして、読み込んだ各輪のいずれかのオイル圧
力Pi(i=FL,FR,RL,RR)が予め定められ
た所定の下限圧力値PLOW 以下となったか否かを判断す
る(ステップS140)。この下限圧力値PLOW は、次
のようにして定められている。車両が降下する際に車両
下面が雪に隠れている路面そのものや路面上の石などと
干渉すれば、車両はその下面でこの石に支えられてそれ
以上降下しないので、アクチュエータ36における作動
流体室38内のオイル圧力は降下する。このため、下限
圧力値PLOW は、車両下面が石等と干渉した場合に降圧
するオイル圧力の下限値として規定されている。
【0030】つまり、このステップS140では、ステ
ップS120での否定判断に続く更なる車両降下に先立
ち、車両下面と雪に隠れている路面そのものや路面上の
石などとの干渉の有無を判断する。そして、ステップS
140で否定判断した場合には、車両下面と路面等との
干渉がないので車両降下を継続すべく、ステップS10
0に移行して車高を△Hだけ更に低くする。このため、
ステップS120で肯定判断するまで、或いはステップ
S140で肯定判断するまで、車高は△Hずつ段階的に
低くなる。
【0031】一方、ステップS120で肯定判断した場
合には車両降下が十分であり、ステップS140で肯定
判断した場合には車両下面と路面等とが干渉したので、
これ以上の車両降下は不要であるといえる。よって、こ
のいずれかの判断を下した場合には、目標車高を通常走
行時の車高HNOMAL より所定量高い車高Hupとする
(ステップS150)。これにより、可変絞り30は、
上記処理により降下済みの車高(脱出下限車高H0 )と
目標車高Hupとの偏差に応じて、既述したように分岐
通路26内の圧力Ppを上昇させるべく制御され、切換
制御弁24の切換位置24aへの切り換わりを経て、ポ
ンプ18からはアクチュエータ36の作動流体室38に
オイルが供給される。よって、車両は、車高がHup
(>HNOMAL)となるまで、脱出下限車高H0 から或い
は車両下面が路面等の干渉した時の車高から上昇し、車
両下面と既に圧縮された雪との間には十分な隙間が確保
される。
【0032】このステップS150に続いては、脱出動
作スイッチ129がオフ操作されたか否かを判断する
(ステップS160)。ここで肯定判断すれば、運転者
の判断によりこれ以上の脱出動作制御は不要とされるの
で一旦本ルーチンを終了し、次回以降の脱出動作スイッ
チ129のオン操作を待つ。一方、ステップS160で
否定判断した場合には、車速センサ120から車速Vを
読み込み(ステップS170)、読み込んだ車速Vが所
定の車速V0 (例えば、10km/h)以上となったか
否かを判断する(ステップS180)。そして、否定判
断すればステップS160に移行し、肯定判断すれば、
車両は所定の車速V0 以上の速度で走行したので一旦本
ルーチンを終了し、次回以降の脱出動作スイッチ129
のオン操作を待つ。つまり、ステップS170,180
では、ステップS160までの処理により、車両が降雪
したままの雪が残っていたりする路肩等から脱出できた
か否かを車速Vの推移で判断するのである。なお、本ル
ーチンを終了すれば、車高は車高設定スイッチ128の
操作に応じて車高をHLOW とするかHHIGHとするかとい
った図示しない通常の車高制御が実行される。
【0033】以上説明したように、本実施例の車高制御
装置10では、降雪したままの雪が残っていたりする路
肩等に車両が入り込めば、一旦車高を下げて車両下面の
雪を圧縮し、その後、車両をその車高が通常走行時にお
ける車高HNOMAL より高い車高Hupとなるまで上昇さ
せる。このため、本実施例の車高制御装置10によれ
ば、車両下面と雪との間に十分な隙間を確実に確保でき
るので、雪に埋没した車両を速やかに脱出させることが
できる。
【0034】また、本実施例の車高制御装置10では、
脱出動作時に車両を降下させるに当たって、△Hずつ段
階的に降下させる。このため、本実施例の車高制御装置
10によれば、このように車両を△Hずつ段階的に降下
させることだけで、一度で車両を所定量降下させる場合
に比べて車両下面と路面等との干渉時の衝撃を緩和で
き、車両下面の損傷を抑制することができる。
【0035】更に、本実施例の車高制御装置10では、
車両を降下させる間に各輪のアクチュエータ36におけ
る作動流体室38内のオイル圧力Pi(i=FL,F
R,RL,RR)を監視する。そして、いずれかのオイ
ル圧力Piが下限圧力値PLOW以下となると、車両降下
に伴いその下面が雪に隠れている路面そのものや路面上
の石等と干渉し車両はその下面でこの石等に支えられて
それ以上降下しないので、各輪のアクチュエータ36に
よるそれ以降の車両降下を停止する。このため、本実施
例の車高制御装置10によれば、雪の中に隠れている石
などによる車両下面の損傷を確実に回避することができ
る。
【0036】また、車高設定スイッチ128の操作に応
じて車高をHLOW としたりHHIGHとしたりする従来の車
高制御装置に脱出動作スイッチ129の追加や脱出動作
制御の追加といった簡単な改造を施すだけでよいので、
既存の装置の有効利用を図ることができる。
【0037】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0038】例えば、脱出動作制御の開始指令を人為的
に操作される脱出動作スイッチ129により生じるよう
構成したが、次のようにすることもできる。降雪したま
まの雪が残っていたりする路肩等に車両が入り込んだこ
とを検出する車両検出手段を、車両下面に設けた反射型
の光センサや温度センサ等により構成して設け、この車
両検出手段からの信号により脱出動作制御を開始するよ
う構成することもできる。また、圧力制御弁22の切換
制御弁24を切換位置24a側および切換位置24c側
に設けたソレノイドによりその切換位置を切り換えるも
のとすることもできる。この場合には、両ソレノイドに
よる通電の切換によりアクチュエータ36へのオイルの
給排を行なえばよい。加えて、アクチュエータ36をオ
イルを作動流体とするものとして構成したが、オイル以
外の他の液体や種々の気体を作動流体とするものとして
構成することもできることは勿論である。
【0039】また、車両降下に伴いその下面が雪に隠れ
ている路面そのものや路面上の石等と干渉した場合に、
オイルの排出を終了してそれ以降の車両の降下を停止す
るに当たり、本実施例では各輪のいずれかのオイル圧力
が所定値(下限圧力値PLOW)以下となるとオイルの排
出を終了するようにした。しかし、各輪のいずれかのオ
イル圧力の下降速度が所定以上となれば、オイルの排出
を終了してそれ以降の車両の降下を停止するよう構成す
ることもできる。
【0040】更に、本実施例では、車高を検出する車高
検出手段として車高センサ118を用いたが、車高セン
サを用いることなく車高検出手段を構成することもでき
る。具体的には、図4に示すように、アクチュエータ3
6とコイルスプリング39を並列に併用し、アクチュエ
ータ36における圧力変化を介して車高を検出するよう
構成することもできる。この場合には、車高と圧力とを
対応させることができるので、可変絞り30の制御を以
下に記すように変更するとともに、上記の実施例におけ
る脱出動作ルーチン(図3)を図5に示すように変形す
ればよい。
【0041】まず、車高が通常走行時の高さ(HNOMAL
)であるときに、可変絞り30を分岐通路26内の圧
力Ppが所定圧力Pp0となるよう制御する。この時、
接続通路32内の圧力Paが圧力Ppに等しければ、切
換制御弁24は全てのポートの連通を遮断する切換位置
24bをとり、車高はHNOMAL で維持される。
【0042】しかし、圧力Ppが上記の所定圧力Pp0
より低くなるよう可変絞り30を制御すると、圧力Pa
は圧力Ppより高くなるので、切換制御弁24はポート
RとポートAとを連通接続する切換位置24cに切り換
わり、圧力Paと圧力Ppが等しくなるまでこの位置を
とる。このため、アクチュエータ36の作動流体室38
からはオイルが排出され、アクチュエータ36により車
高はHNOMAL より低い高さ(HLOW )となる。一方、圧
力Ppが所定圧力Pp0より高くなるよう可変絞り30
が制御されると、圧力Paは圧力Ppより低くなるの
で、切換制御弁24はポートPとポートAとを連通接続
する切換位置24aに切り換わり、圧力Paと圧力Pp
が等しくなるまでこの位置をとる。このため、アクチュ
エータ36の作動流体室38にはポンプ18からオイル
が供給され、アクチュエータ36により車高はHNOMAL
より高い高さ(HHIGH)となる。
【0043】そして、雪中の車両を脱出させるには、図
5に示すように、まず、上記ステップS100に代わ
り、圧力制御弁22の可変絞り30を制御して、圧力P
pを現状の圧力(Pa)より△Pだけ低くする(ステッ
プS1000)。これにより切換制御弁24は切換位置
24cに切り換わり、接続通路32内の圧力Paが△P
だけ低くなるまで、アクチュエータ36の作動流体室3
8からオイルが排出され、車高はこの△Pに相当する分
(△H)だけ現状の車高から低くなる。つまり、車両は
△Hだけ降下し、車両下面に隙間なく存在する雪は、降
下する車両により△Hだけ圧縮される。
【0044】このステップS1000に続いては、上記
実施例のステップS110,120,130を行ない、
車両降下の過不足判断,車両の段階的降下等を行なう。
そして、ステップS130に続いては上記のステップS
140に代わり、各輪のオイル圧力から求めた各輪の降
圧変位△POIL のいずれかが予め定められた降圧変位下
限値P0 以下となったか否かを判断する(ステップS1
400)。この降圧変位下限値P0 は、下限圧力値PLO
W と同様、車両下面が石等と干渉した場合に降圧するオ
イル圧力の降圧下限値として規定されている。
【0045】その後は、上記のステップS150に代わ
り、圧力制御弁22の可変絞り30を制御して圧力Pp
を所定圧力Pp0より△Pupだけ高くする(ステップ
S1500)。これにより切換制御弁24は切換位置2
4aに切り換わり、接続通路32内の圧力Paがこの圧
力Pp(Pp0+△Pup)と等しくなるまで、ポンプ
18からアクチュエータ36の作動流体室38にオイル
が供給される。よって、車両は、その車高が所定圧力P
p0に対応する通常走行時の車高HNOMAL よりこの△P
upに相当する分だけ高い車高Hupとなるまで、脱出
下限車高H0 から或いは車両下面が路面等の干渉した時
の車高から上昇し、車両下面と既に圧縮された雪との間
には十分な隙間が確保される。このステップS1500
に続いては、上記の実施例同様、ステップS160,1
70,180を実行する。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の車高
制御装置では、降雪したままの雪が残っていたりする路
肩等に車両が入り込めば、一旦車高を低くして車両を降
下させ車両下面の雪を圧縮し、その後、車高を高くして
車両を上昇させる。この結果、請求項1記載の車高制御
装置によれば、雪の圧縮に続いて車両を上昇させること
で車両下面と雪との間に十分な隙間を確保でき、雪に埋
没した車両を速やかに脱出させることができる。
【0047】請求項2記載の車高制御装置では、雪に埋
没した車両を脱出させるために車両を降下させるに当た
り、車両を段階的に徐々に降下させるとともに、この車
両降下の間に流体圧アクチュエータにおける作動流体の
圧力変化の様子が作動流体の排出による車高変化、即ち
車両降下に基づく圧力変化と異なると、作動流体の排出
を終了してそれ以降の車両降下を停止する。この結果、
請求項2記載の車高制御装置によれば、一度で車両を所
定量降下させる場合に比べて車両下面と路面等との干渉
時の衝撃を緩和できるばかりか、車両下面における石等
との干渉箇所に車両重量を掛けることがないので、車両
下面の損傷を確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の車高制御装置10の流体回路を示す概
略構成図。
【図2】車高制御装置10の電気的な構成を示すブロッ
ク図。
【図3】本実施例の車高制御装置10が行なう脱出動作
ルーチンを示すフローチャート。
【図4】車高制御装置10の変形例の流体回路の要部を
示す概略構成図。
【図5】変形例の車高制御装置10が行なう脱出動作ル
ーチンを示すフローチャート。
【符号の説明】
10…車高制御装置 12…接続通路 14…作動流体排出通路 16…エンジン 18…ポンプ 20…作動流体供給通路 22…圧力制御弁 24…切換制御弁 24a…切換位置 24b…切換位置 24c…切換位置 26…分岐通路 28…固定絞り 30…可変絞り 32…接続通路 34…絞り 36…アクチュエータ 37…圧力センサ 38…作動流体室 60…アキュームレータ 100…電子制御装置 102…マイクロコンピュータ 118…車高センサ 120…車速センサ 128…車高設定スイッチ 129…脱出動作スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両と車輪との間に介装されて該車両を
    懸架し、作動流体の給排により前記車両の車高を調節す
    る流体圧アクチュエータと、 該流体圧アクチュエータの作動流体の給排を行なう制御
    弁を、所定の制御指令に応じて駆動制御する制御手段と
    を有する車高制御装置であって、 前記所定の制御指令としての脱出動作指令を発する脱出
    動作指令発生手段を備え、 前記制御手段は、 前記脱出動作指令が発せられると、前記作動流体が流体
    圧アクチュエータから排出されるよう前記制御弁を駆動
    制御する脱出動作時1次制御部と、 該脱出動作時1次制御部の制御終了後に、前記作動流体
    が流体圧アクチュエータに供給されるよう前記制御弁を
    駆動制御する脱出動作時2次制御部とを有することを特
    徴とする車高制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車高制御装置であって、 前記流体圧アクチュエータにおける作動流体の圧力を検
    出する圧力検出手段を備え、 前記脱出動作時1次制御部は、前記流体圧アクチュエー
    タからの作動流体の排出を段階的に行ない、前記圧力検
    出手段の検出した作動流体の圧力変化の様子が前記作動
    流体の排出による車高変化に基づく圧力変化と異なると
    前記作動流体の排出を終了するものである車高制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997045280A1 (en) * 1996-05-29 1997-12-04 Rover Group Limited Motor vehicle suspension system
JP2007038918A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Toyota Motor Corp スタック脱出支援装置およびスタック脱出支援方法
US7571044B2 (en) 2006-04-27 2009-08-04 Ford Global Technologies, Llc Vehicle and suspension system for negotiating low traction situations

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