JPH07224852A - スリッパメタル形自在継手装置 - Google Patents

スリッパメタル形自在継手装置

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JPH07224852A
JPH07224852A JP1467494A JP1467494A JPH07224852A JP H07224852 A JPH07224852 A JP H07224852A JP 1467494 A JP1467494 A JP 1467494A JP 1467494 A JP1467494 A JP 1467494A JP H07224852 A JPH07224852 A JP H07224852A
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JP
Japan
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axis
end portion
side coupling
spindle
rotating body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1467494A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Onishi
正敏 大西
Tasuke Shiokawa
太助 塩川
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピンドル47の回転に伴うワークロール4
5に作用するスラスト力の発生をなくす。 【構成】 ワークロール45の他端部43に固定される
ロール側カップリング49のフォークエンド部48に、
スリッパメタル51の挟持片50a,50bの摺動面内
でフォークエンド部48の基端部寄りに凹所65a,6
5bを形成する。各挟持片50a,50bは各凹所65
a,65bを越えてフォークエンド部48の基端部側へ
移動しないので、フォークエンド部48の両面が摩耗し
ても段差面が発生するおそれはなく、したがってその段
差面が各挟持片50a,50bによって押圧されること
がなくなり、スラスト力の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば圧延機のワー
クロールなどの回転体とスピンドルとを連結するためな
どに好適に実施することができるスリッパメタル形自在
継手装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、典型的な先行技術を簡略化し
て示す正面図である。従来のスリッパメタル形自在継手
装置が用いられる動力伝達機構の一例として、圧延機1
について説明する。圧延機1は、図示しないバックアッ
プロールによって支えられた上下一対のワークロール3
a,3bを有し、各ワークロール3a,3bの軸線4
a,4b方向両端部5a,6a;5b,6bはハウジン
グ7によって軸支される。各ワークロール3a,3bの
各一端部5a,5bは、クランプボルト8によってハウ
ジング7に固定されるクランプと呼ばれる板状の端板9
によって矢符Aで示す各軸線4a,4b方向他端部6
a,6bから一端部5a,5b側への変位を阻止し得る
ように構成されている。
【0003】また各他端部6a,6bは、スリッパメタ
ル形自在継手装置10a,10bを介して2本のスピン
ドル11a,11bにそれぞれ連結される。各スピンド
ル11a,11bの各軸線13a,13bは、各ワーク
ロール3a,3bの軸線4a,4bに対して交差する方
向に角度α,βを成して傾斜している。これらのスピン
ドル11a,11bは、各軸線13a,13bまわりに
電動機によって相互に逆方向に回転駆動され、これらの
回転力が前記スリッパメタル形自在継手装置10a,1
0bを介して各ワークロール3a,3bに伝達され、各
ワークロール3a,3b間に通板された金属帯をたとえ
ば30〜100m/分の通板速度で圧延するこができる
ように構成されている。
【0004】図11は、図10に示されるスリッパメタ
ル形自在継手装置10aの分解斜視図である。前述した
スリッパメタル形自在継手装置10aは、基本的に、ワ
ークロール3aの他端部6aに同軸に固定されるロール
側カップリング14と、スピンドル11aのワークロー
ル3a側に配置される一端部15に固定されるスピンド
ル側カップリング16と、ロール側カップリング14お
よびスピンドル側カップリング16にそれぞれ嵌まり込
んで係合するスリッパメタル17とから成る。
【0005】前記ロール側カップリング14は、フォー
クエンド部28を有し、フォークエンド部28には切欠
き18が形成されて2つのフォークエンド部分19,2
0が形成される。前記スリッパメタル17は、直円柱状
の中間ピン21によって連結された一対の挟持片23
a,23bと、各挟持片23a,23bに一体的に形成
される摺動突部24a,24bとを有する。
【0006】前記スピンドル側カップリング16には、
スリッパメタル17が相対的に摺動自在に嵌まり込む嵌
合溝25が形成され、この嵌合溝25内に前記スリッパ
メタル17が嵌まり込んだ状態で、スリッパメタル17
とスピンドル側カップリング16とは、ワークロール3
aおよびスピンドル11aの各軸線4a,13aを含む
一平面内においてほぼ垂直な軸線26まわりに矢符B
1,B2方向に回動自在であり、かつ前記軸線4a,1
3a,17aを含む一平面に対してほぼ垂直な軸線27
まわりに矢符C1,C2方向に回動自在に連結される。
【0007】このようなスリッパメタル形自在継手装置
10aによって、ワークロール3aの軸線4aに対して
角度αを成すスピンドル11aからの回転力を伝達する
ことができる。
【0008】下方のワークロール3bにスピンドル11
bからの回転力を伝達するもう一方のスリッパメタル形
自在継手装置10bは、上述のスリッパメタル形自在継
手装置10aと同様な構成を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の先行技術では、
スリッパメタル形自在継手装置10a,10bは、図1
2に拡大して示されるように、ロール側カップリング1
4のフォークエンド部28にスリッパメタル17の挟持
片23a,23bが摺動するため、フォークエンド部2
8の厚み方向(図12の上下方向)両側の各摺動面29
a,29bが摩耗して、フォークエンド部28の厚みは
T1からT2に減少する。また、図13に示されるよう
に、各ワークロール3a,3bの各軸線4a,4bと各
スピンドル11a,11bの各軸線13a,13bとが
角度αまたはβを成して180度回転する毎に、各挟持
片23a,23bは前記軸線26まわりに角変位し、こ
のような各摺動面29a,29bの基端部30寄りの摩
耗端34付近には、摩耗していない厚みT1の各表面3
1a,31bに弯曲して連なる段差面33a,33bが
形成される。
【0010】このようなフォークエンド部28の摩耗状
態を、本件発明者が実測した結果、図14に示されるよ
うに、フォークエンド部28において矢符D1,D2で
示す半径方向外方寄りになるにつれて摩耗量が大きく、
各摺動面29a,29bは図14の仮想線で示されるよ
うに、外側方になるにつれて薄く偏摩耗していることが
確認された。
【0011】このような偏摩耗が生じるのは、図13に
示されるように、軸線26を角変位中心とする各挟持片
23a,23bの摺動距離は、各挟持片23a,23b
の矢符D1,D2で示す長手方向両端部寄りになるにつ
れて長くなり、かつスピンドル側カップリング16から
の回転トルクがフォークエンド部28の半径方向両端部
寄りになるほど強い面圧として各挟持片23a,23b
から作用するためである。このようなフォークエンド部
28の偏摩耗は、もう一方のスリッパメタル形自在継手
装置10bに関しても、摩耗量は異なるものの同様な傾
向で偏摩耗することが確認されている。
【0012】また本件発明者は、各スリッパメタル形自
在継手装置10a,10bの回転に応じて各挟持片23
a,23bが段差面33a,33bを軸線4a,4b方
向に押圧することを発見した。このような押圧力によっ
て、ワークロール3a,3bには軸線4a,4bに方向
にスラスト力が作用し、その結果、ワークロール3a,
3bが抜出さないように圧延機1のハウジング7にクラ
ンクボルト8によって固定されている端板9が押圧さ
れ、端板9に亀裂が生じ、またクランクボルト8が切損
してしまう。このような端板9の亀裂およびクランクボ
ルト8の切損が生じると、ワークロール3a,3bが抜
出してしまうおそれがあり、設備の安定稼働を行うこと
ができなくなってしまうという問題が生じる。また各ワ
ークロール3a,3bがハウジングから抜出してしまう
には至らないにしても、各ワークロール3a,3bは軸
線4a,4b方向に大きくずれてしまうため、製品の形
状精度の安定性が低下してしまうという問題がある。
【0013】したがって本発明の目的は、ワークロール
などの回転体へのスラスト力の作用をなくし、設備稼働
の安定性および製品の形状精度の安定性を向上すること
ができるスリッパメタル形自在継手装置を提供すること
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸線方向他端
部から一端部側への変位が阻止され、かつ前記軸線まわ
りに回転自在に支持される回転体と、回転体の軸線に交
差する軸線まわりに回転駆動されるスピンドルと、回転
体の軸線方向他端部に同軸に固定され、回転体の軸線を
含む一平面に沿って延びる偏平な凸状のフォークエンド
部を有する回転体側カップリングと、回転体側カップリ
ングのフォークエンド部を、その厚み方向両側から挟持
する一対の挟持片を有し、フォークエンド部に回転が拘
束された状態で係合するスリッパメタルと、スピンドル
の回転体に連結される側の軸線方向一端部に同軸に固定
され、スリッパメタルが、回転が拘束されかつ回転体お
よび回転体側カップリングの軸線に垂直な軸線まわりに
角変位自在に嵌まり込んで係合するヨークエンド部を有
するスピンドル側カップリングとを含み、前記回転体側
カップリングのフォークエンド部には、各挟持片が摺動
する摺動面における摩耗端よりも基端部寄りに凹所が形
成されることを特徴とするスリッパメタル形自在継手装
置である。
【0015】また本発明は、前記凹所は、回転体側カッ
プリングのフォークエンド部において半径方向外方寄り
になるにつれて前記摺動面の摩耗管理値以内で深く形成
されることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明に従えば、回転体は、その軸線方向他端
部から一端部側への変位が阻止され、この状態で前記軸
線まわりに回転自在に支持される。またスピンドルは、
前記回転体の軸線に交差する軸線まわりに回転駆動され
る。このような回転体とスピンドルとを連結するため
に、回転体側カップリングとスリッパメタルと、スピン
ドル側カップリングとが設けられる。
【0017】前記回転体側カップリングは、回転体の軸
線方向他端部に同軸に固定され、この回転体の軸線を含
む一平面に沿って延びる偏平な凸状のフォークエンド部
を有する。前記スリッパメタルは、回転体側カップリン
グのフォークエンド部をその厚み方向両側から挟持する
一対の挟持片を有し、フォークエンド部に回転が拘束さ
れた状態で係合する。前記スピンドル側カップリング
は、スピンドルの前記回転体に連結される側の軸線方向
一端部に同軸に固定され、前記スリッパメタルが埋込ま
れて係合する。この状態では、回転体側カップリングの
フォークエンド部に回転が拘束された状態で係合したス
リッパメタルに対して、回転が拘束されかつ回転体およ
び回転体側カップリングの軸線に垂直な軸線まわりに角
変位自在であり、したがって回転体および回転体側カッ
プリングの軸線に対して交差する傾斜した軸線を成して
回転力を伝達することができる。
【0018】前記回転体側カップリングのフォークエン
ド部には凹所が形成され、この凹所は各挟持片が摺動す
る摺動面における摩耗端から基端部寄りに形成される。
このような範囲に凹所を形成することによって、フォー
クエンド部において、各挟持片が摺動する摺動面に連な
って段差面が形成されることを防ぐことができる。これ
によって摺動面上で摺動する各挟持片によって段差面が
押圧され、回転体に軸線方向に沿うスラスト力が作用す
るおそれがなくなり、したがって回転体の前記押圧方向
へのずれおよび回転体から軸線方向に力を受ける部材の
破損を防ぐことができる。
【0019】また本発明に従えば、前記凹所はフォーク
エンド部の半径方向外方寄りになるにつれて摺動面の摩
耗管理値以内で深く形成される。したがって摩耗量が大
きいところは深く、また摩耗量が小さいところは浅く凹
所を形成して、フォークエンド部の厚みを凹所の形成に
よって必要以上に薄くしてしまうことを防止することが
でき、フォークエンド部の強度の低下を少なくすること
ができる。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のスリッパメタル
形自在継手装置40を示す側面図である。本実施例のス
リッパメタル形自在継手装置40は、基本的に、軸線4
1方向他端部43から一端部44側への矢符E方向の変
位が阻止され、かつ前記軸線41まわりに回転自在に支
持される回転体であるワークロール45と、ワークロー
ル45の軸線41に交差する軸線46まわりに回転駆動
されるスピンドル47と、ワークロール45の軸線41
方向他端部43に同軸に固定され、ワークロール45の
軸線41を含む図1に垂直な一平面に沿って延びる偏平
な凸状のフォークエンド部48を有するロール側カップ
リング49と、ロール側カップリング49のフォークエ
ンド部48を、その厚み方向(図1の上下方向)両側か
ら挟持する一対の挟持片50a,50bを有し、フォー
クエンド部48に係合するスリッパメタル51と、スピ
ンドル47のワークロール45に連結される側の軸線4
6方向一端部53に同軸に固定され、スリッパメタル5
1が嵌まり込んで係合するヨークエンド部54を有する
スピンドル側カップリング55とを含む。
【0021】前記ワークロール45、スピンドル47、
ロール側カップリング49、スリッパメタル51および
スピンドル側カップリング55は、鋳鋼または鍛鋼から
成る。ワークロール45の軸線41とスピンドル47の
軸線46とは、各軸線41,46を含む一平面内で角度
α1を成して交差しており、この角度θ1は、たとえば
3°25′6″である。
【0022】図2は、図1に示されるロール側カップリ
ング49の平面図である。ロール側カップリング49
は、直円筒状の外周面を有する基部56と、この基部5
6に連なる前述のフォークエンド部48とから成る。フ
ォークエンド部48は、軸線41を含む一平面に沿って
基部56の直径線方向(図2の上下方向)全長にわたっ
て形成され、基部56のフォークエンド部48に連なる
半円形の一部を構成する2つの端面57,58は、図2
に示される平面形状においてワークロール45側へ凹と
なる弯曲面であって、かつ図1に示される側面形状にお
いて半径方向外方になるにつれて前記角度α1程度だけ
ワークロール45側に傾斜して形成されている。このよ
うな端面57,58を形成することによって、スピンド
ル側カップリング55の外周部59がロール側カップリ
ング49に接触することが防がれる。
【0023】前記フォークエンド部48は、切欠き60
によって2つのフォーク部分61,63が形成され、各
フォーク部分61,63の厚み方向両側には、軸線41
に垂直な軸線に沿って延びる半円錐台状の凹所64a,
64b;65a,65bがそれぞれ形成される。これら
の凹所64a,64b;65a,65bは、軸線41か
ら遠去かるにつれて拡開して形成され、スリッパメタル
51の前記角度α1に対応して各挟持片50a,50b
が揺動したときに、各挟持片50a,50bが各凹所6
4a,64b;65a,65bを越えて各端面57,5
8寄りに変位しないように予め定める範囲にわたって形
成されている。
【0024】図3は、スリッパメタル形自在継手装置4
0の分解斜視図である。前記凹所64a,64b;65
a,65bについて、さらに詳しく説明する。ロール側
カップリング49のフォークエンド部48は、図3の仮
想線で示されるように、スリッパメタル51の挟持片5
0a,50bの摺動によって各フォーク部分61,63
の内側の厚みT3よりもその側の厚みT4が薄くなるよ
うに摩耗する。その理由は、スピンドル47の回転動作
に伴ってスリッパメタル51が軸線66まわりに矢符F
1,F2方向に揺動し、各挟持片50a,50bの長手
方向両端部寄りになるほどその移動量および回転トルク
による押圧力が大きくなるからである。したがって図3
の仮想線で示される摩耗後の表面67a,67b;68
a,68bが各挟持片50a,50bの摺動面である。
【0025】フォークエンド部48の最も基端部69寄
りとなる各摺動面67a,67b;68a,68bの摩
耗端70a,70b;71a,71bは、スリッパメタ
ル51の挟持片50a,50bの変位した位置から想定
し得る。これらの摩耗端70a,70b;71a,71
bよりも基端部69寄りに各凹所64a,64b;65
a,65bが形成されている。これによって摩耗後の摺
動面67a,67b;68a,68bと基端部69にお
ける残余の表面73との間に段差面が形成されるおそれ
はなく、したがって各挟持片50a,50bが段差面に
当接して、押圧されることがなくなる。
【0026】前記スリッパメタル51は、前記一対の挟
持片50a,50bが中間ピン74によって平行に連結
され、各挟持片50a,50bの前記中間ピン74が連
結される部位には、摺動突部75a,75bが一体的に
形成される。各摺動突部75a,75bの各第1摺動面
76a,76bは直円筒面の一部を構成する第1摺動面
76a,76bを有する。また各挟持片50a,50b
は、前記摺動突部の第1摺動面76a,76bよりも小
径の直円筒面の一部を構成する第2摺動面77a,77
b;78a,78bが形成される。前記中間ピン74は
直円柱状であって、フォークエンド部48の切欠き60
内で、前記軸線66まわりに矢符F1,F2方向に回動
自在に嵌まり込む。
【0027】前記スピンドル側カップリング55は、ス
ピンドル47の一端部53が接続される接続部79と、
この接続部79よりも大径のヨークエンド部54とから
成る。ヨークエンド部54には、摺動突部75a,75
bの第1摺動面76a,76bが摺動する第1案内面8
1a,81bと、各挟持片50a,50bの第2摺動面
77a,77b;78a,78bが摺動する第2案内面
83a,83b;84a,84bとが形成される。
【0028】一方の案内面81a,83a,84aとこ
れらに対向する他方側の案内面81b,83b,84b
との間には、スリッパメタル51が嵌まり込んで係合す
る嵌合孔86が形成される。この嵌合孔86内にスリッ
パメタル51が嵌まり込んだ状態では、その軸線87ま
わりに矢符G1,G2方向に回動自在である。したがっ
て一対の挟持片50a,50b間にフォーク部分61,
63が介在され、かつ中間ピン74が切欠き60内に嵌
まり込んだ状態で、このスリッパメタル51とフォーク
エンド部48とが嵌合孔86内に挿入され、軸線46が
ワークロール45の軸線41に対して傾斜したスピンド
ル47からの回転トルクを確実に伝達することができ
る。しかも長期の使用によってフォークエンド部48が
摩耗しても、ロール側カップリング49を介してワーク
ロール45にスラスト力が作用することを確実に防止す
ることができる。
【0029】図4は、スリッパメタル形自在継手装置4
0を備える4重式圧延機91を示す正面図である。圧延
機91は、一対のワークロール45a,45bと、各ワ
ークロール45a,45bをそれぞれ支持する一対のバ
ックアップロール93a,93bとを有し、これらのロ
ール45a,45b;93a,93bはハウジング94
にその軸線方向両端部が軸支される。各ワークロール4
5a,45bに回転駆動力を伝達するスピンドル47
a,47bは、スリッパメタル形自在継手装置40a,
40bによってそれぞれ連結される。
【0030】上方のスピンドル47aの軸線46aは、
前述したように、ワークロール45aの軸線41aに対
して上方に角度α1を成して傾斜している。また下方の
スピンドル47bの軸線46bは、ワークロール45b
の軸線41bに対して下方に角度β1を成して傾斜して
いる。この角度β1は、たとえば1°42′10″に選
ばれる。
【0031】これらのスピンドル47a,47bには、
図示しないモータからの回転駆動力が伝達され、相互に
逆方向に回転駆動される。なお、参照符の数字に付した
添え字a,bは、総称する場合には省略して示されるこ
とがある。
【0032】図5は、図4の切断面線V−Vから見た簡
略化した断面図である。前記ワークロール45の軸端部
はチョック95a,95bによって保持され、一端部4
4側のチョック95aは、支持部材96によって支持さ
れ、支持部材96の周縁部が2枚の端板97によって押
えられ、各端板97はクランプボルト98によってそれ
ぞれ締付けられてハウジング94に固定される。このよ
うな構成によってワークロール45は矢符E方向への変
位が阻止されている。
【0033】本件発明者は、フォークエンド部54に凹
所64a,64b;65a,65bを形成することによ
って、ワークロール45の矢符E方向へのスラスト力が
どの程度低下するかを確かめるために、次のようにして
実験を行った。すなわち、図6に示されるように、ハウ
ジング94に抜止めされた状態で挿通されたクランプボ
ルト98の端板97から突出する部分に、一対の座金9
9によって挟まれた直円筒状のロードセルと呼ばれる圧
力検出素子100を装着し、ナット101を締付けて図
5に示されるような状況下で端板97をハウジング94
に固定した。この圧力検出素子100に歪みゲージを電
気的に接続しておき、各ワークロール45a,45b間
に厚さ2.3mm×幅1040mmの鋼帯を往復5回通
板した。この5回目の通板時における歪みゲージの指示
値が図7に示される。同図においてラインL10はフォ
ークエンド部48に前述した凹所64a,64b;65
a,65bを形成した場合のスラスト力の変化を示し、
ラインL20はそれら凹所を形成しなかった場合のスラ
スト力の変化を示す。このようなグラフからも明らかな
ように、フォークエンド部48に凹所64a,64b;
65a,65bを形成することによって、クランプボル
ト98に作用するスラスト力が約半分に減少することが
確認された。
【0034】各凹所64a,64b;65a,65bの
摩耗前のフォークエンド部48の表面からの深さは、摩
耗管理値までとしている。
【0035】摩耗管理値の決定方法を以下に説明する。
圧延トルクを測定すると図8に示すように、圧延開始直
後のピークトルクTpは圧延中の定常トルクTsに比べ
ると大きい値を示す。このピークトルクTpと、定常ト
ルクTsとの比TAF=Tp/Tsは図9に示すごとく
回転トルクを伝えるスピンドル全体の回転捩じり部の摩
耗(以下スピンドルギャップと称する)が大きくなる
と、大きくなる。この傾向があることは周知の事実であ
る。
【0036】したがって、定常トルクTsの変化が無く
ても、スピンドルギャップが大きくなると、圧延開始直
後のピークトルクTpが大きくなり、許容伝達トルクを
越えることになり、駆動系部品の破壊に繋がる。上記関
係から、発明者が計測した圧延機の回転トルク、材料強
度フォクエンド部寸法形状を基に、強度計算を行い、摩
耗管理値が10mm以下でなければならないことが確認
された。
【0037】したがって、フォークエンド部48の許容
摩耗量は、両方側で10mm以下に選ぶ必要があり、し
たがって各凹所64a,64b;65a,65bの最大
深さは5mmである。したがってフォークエンド部48
の各摺動面67a,67b;68a,68bの最大摩耗
量が前記最大深さ(=5mm)になるまで、各挟持片5
0a,50bが押圧するような段差面が生じることなし
に円滑にスピンドル47からの回転トルクをワークロー
ルに伝達することができる。
【0038】上述の実施例では、回転体として、圧延機
に備えられるワークロールについて説明したけれども、
本発明の他の実施例として、テンションリール、ペイオ
フリール、ガイドロールなどの回転体に動力を伝えるた
めにも本発明を好適に実施することができる。
【0039】また本発明の他の実施例では、前記凹所6
4a,64b;65a,65bは半円錐台状に限るもの
ではなく、最大深さ以下であれば任意の形状に形成すれ
ばよい。この場合、角部が生じるような形状は応力集中
によってフォークエンド部の強度が極端に低下するた
め、回避されなければならない。したがって各凹所の内
面形状は、その断面において緩やかな曲線で弯曲してい
ることが好ましい。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フォーク
エンド部に凹所を形成することによって、フォークエン
ド部において段差面の発生をなくすことができる。これ
によって摺動面上で摺動する各挟持片によって段差面が
押圧されて、回転体に軸線方向に沿うスラスト力が作用
するおそれがなくなり、したがって回転体の前記押圧方
向へのずれおよび回転体から軸線方向に力を受ける部材
の破損を防ぐことができる。
【0041】また本発明によれば、前記凹所はフォーク
エンド部の半径方向外方寄りになるにつれて深く形成さ
れ、しかも摺動面の摩耗管理値以内で深く形成される。
したがってフォークエンド部の厚みを凹所の形成によっ
て必要以上に薄くしてしまうことを防止することがで
き、フォークエンド部の凹所の形成による強度の低下を
可及的に少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスリッパメタル形自在継手
装置40を示す側面図である。
【図2】ロール側カップリング49の平面図である。
【図3】スリッパメタル形自在継手装置40の分解斜視
図である。
【図4】スリッパメタル形自在継手装置40を備える4
重式圧延機91の正面図である。
【図5】図4の切断面線V−Vから見た簡略化した断面
図である。
【図6】本件発明者の実験においてクランプボルト98
にロードセル100を装着した状態を示す拡大断面図で
ある。
【図7】本件発明者の実験結果であるスラスト力の変化
を示すグラフである。
【図8】圧延トルクの変化を示すグラフである。
【図9】TEF値とスピンドルギャップとの関係を示す
グラフである。
【図10】典型的な先行技術を簡略化して示す正面図で
ある。
【図11】先行技術のスリッパメタル形自在継手装置1
0aを示す分解斜視図である。
【図12】フォークエンド部28が摩耗する原理を説明
するための図である。
【図13】スピンドル11の回転によるスリッパメタル
17の動作を説明するための図である。
【図14】スリッパメタル17の変位による摩耗状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
40,40a,40b スリッパメタル形自在継手装置 41,41a,41b ワークロールの軸線 43 ワークロールの他端部 44 ワークロールの一端部 45,45a,45b ワークロール 46,46a,46b スピンドルの軸線 47,47a,47b スピンドル 48 フォークエンド部 49 ロール側カップリング 50a,50b 挟持片 51 スリッパメタル 54 ヨークエンド部 55 スピンドル側カップリング 64a,64b;65a,65b 凹所 67a,67b;68a,68b 摺動面 69 基端部 70a,70b;71a,71b 摩耗端

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向他端部から一端部側への変位が
    阻止され、かつ前記軸線まわりに回転自在に支持される
    回転体と、 回転体の軸線に交差する軸線まわりに回転駆動されるス
    ピンドルと、 回転体の軸線方向他端部に同軸に固定され、回転体の軸
    線を含む一平面に沿って延びる偏平な凸状のフォークエ
    ンド部を有する回転体側カップリングと、 回転体側カップリングのフォークエンド部を、その厚み
    方向両側から挟持する一対の挟持片を有し、フォークエ
    ンド部に回転が拘束された状態で係合するスリッパメタ
    ルと、 スピンドルの回転体に連結される側の軸線方向一端部に
    同軸に固定され、スリッパメタルが、回転が拘束されか
    つ回転体および回転体側カップリングの軸線に垂直な軸
    線まわりに角変位自在に嵌まり込んで係合するヨークエ
    ンド部を有するスピンドル側カップリングとを含み、 前記回転体側カップリングのフォークエンド部には、各
    挟持片が摺動する摺動面における摩耗端よりも基端部寄
    りに凹所が形成されることを特徴とするスリッパメタル
    形自在継手装置。
  2. 【請求項2】 前記凹所は、回転体側カップリングのフ
    ォークエンド部において半径方向外方寄りになるにつれ
    て前記摺動面の摩耗管理値以内で深く形成されることを
    特徴とする請求項1に記載のスリッパメタル形自在継手
    装置。
JP1467494A 1994-02-08 1994-02-08 スリッパメタル形自在継手装置 Withdrawn JPH07224852A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018094580A (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 スピンドル及び圧延ロール駆動装置
KR20190017468A (ko) * 2017-08-11 2019-02-20 주식회사 포스코 스핀들의 앤드 커플링 및 그 보강방법

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