JPH07225588A - 車載用スピーカシステム - Google Patents
車載用スピーカシステムInfo
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- JPH07225588A JPH07225588A JP3756294A JP3756294A JPH07225588A JP H07225588 A JPH07225588 A JP H07225588A JP 3756294 A JP3756294 A JP 3756294A JP 3756294 A JP3756294 A JP 3756294A JP H07225588 A JPH07225588 A JP H07225588A
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- JP
- Japan
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- speaker
- vehicle
- door
- grill
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 グリルの開口部に指向特性を持たせることに
より、車室内における前方定位を確保する。 【構成】 車載用スピーカシステムは、フロントドアに
取付けられるフルレンジスピーカ14Aと、リヤドアに
取付けられるフルレンジスピーカ14Aとを有してい
る。これらのスピーカ14の前面に取付けられるグリル
26は、長孔28から成る開口部30を有している。各
スピーカ14は、グリルの長孔28の長軸L3 が各ドア
に相応する聴取者の耳22の方向を指向するように、配
置される。
より、車室内における前方定位を確保する。 【構成】 車載用スピーカシステムは、フロントドアに
取付けられるフルレンジスピーカ14Aと、リヤドアに
取付けられるフルレンジスピーカ14Aとを有してい
る。これらのスピーカ14の前面に取付けられるグリル
26は、長孔28から成る開口部30を有している。各
スピーカ14は、グリルの長孔28の長軸L3 が各ドア
に相応する聴取者の耳22の方向を指向するように、配
置される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用スピーカシステ
ムの改良に関し、特に各ドアや後部座席の側面等に、そ
れぞれ取付けられた複数のスピーカから成り、その前方
定位を確保するようにした車載用スピーカシステムに関
するものである。
ムの改良に関し、特に各ドアや後部座席の側面等に、そ
れぞれ取付けられた複数のスピーカから成り、その前方
定位を確保するようにした車載用スピーカシステムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スピーカは、その振動板の前方
に、開口部が形成されたグリルが取付けられている。こ
のグリルは、専らスピーカの振動板を保護することを目
的としているため、従来、その開口部については、音を
伝搬することができる程度の開口率を確保する程度の配
慮しかなされていなかった。そのため、従来のグリル
は、円形の丸孔に形成された開口部を有するパンチング
メタルか、または、所定の強度を有する金網により形成
されていた。
に、開口部が形成されたグリルが取付けられている。こ
のグリルは、専らスピーカの振動板を保護することを目
的としているため、従来、その開口部については、音を
伝搬することができる程度の開口率を確保する程度の配
慮しかなされていなかった。そのため、従来のグリル
は、円形の丸孔に形成された開口部を有するパンチング
メタルか、または、所定の強度を有する金網により形成
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術のよ
うに、グリルの開口部を単なる丸孔とした場合、また
は、金網によりグリルを形成した場合、これらの開口部
を通じて伝搬される音は、そのスピーカ軸線上から離れ
た位置に対しては、特定方向に対しての指向特性を有せ
ず、スピーカ軸線の周方向においてはほぼ同様の音圧レ
ベルで拡散する。
うに、グリルの開口部を単なる丸孔とした場合、また
は、金網によりグリルを形成した場合、これらの開口部
を通じて伝搬される音は、そのスピーカ軸線上から離れ
た位置に対しては、特定方向に対しての指向特性を有せ
ず、スピーカ軸線の周方向においてはほぼ同様の音圧レ
ベルで拡散する。
【0004】一方、車両用スピーカシステム10には、
例えば、図1に示すように、4ドア形式の車両12にお
いて、フロントドア16A及びリヤドア16Bの各ドア
16にそれぞれフルレンジスピーカ14A、14Bを搭
載するものがある。
例えば、図1に示すように、4ドア形式の車両12にお
いて、フロントドア16A及びリヤドア16Bの各ドア
16にそれぞれフルレンジスピーカ14A、14Bを搭
載するものがある。
【0005】このような車載用スピーカシステム10に
あっては、従来技術のように、スピーカ軸線上から離れ
た位置では特定方向に対する指向特性を示さずスピーカ
軸線の周方向においてはほぼ同様の音圧レベルで音が拡
散するグリルをスピーカに取付け、これらのスピーカを
組み合わせて用いると、前部座席20Aに着座する聴取
者にとってはフロントドア16Aに搭載されたフルレン
ジスピーカ14Aから伝搬される音と、リヤドア16B
に搭載されたフルレンジスピーカ14Bから伝搬された
音が、ほぼ同様に耳に到達することにより音像の定位が
耳元でなされ、自動車内で音楽を再生する際の理想とさ
れている前方定位を確保することができない欠点が生じ
る。
あっては、従来技術のように、スピーカ軸線上から離れ
た位置では特定方向に対する指向特性を示さずスピーカ
軸線の周方向においてはほぼ同様の音圧レベルで音が拡
散するグリルをスピーカに取付け、これらのスピーカを
組み合わせて用いると、前部座席20Aに着座する聴取
者にとってはフロントドア16Aに搭載されたフルレン
ジスピーカ14Aから伝搬される音と、リヤドア16B
に搭載されたフルレンジスピーカ14Bから伝搬された
音が、ほぼ同様に耳に到達することにより音像の定位が
耳元でなされ、自動車内で音楽を再生する際の理想とさ
れている前方定位を確保することができない欠点が生じ
る。
【0006】これは、円形の丸孔から成る開口部から伝
搬される音は、主に、最も開口率が高いスピーカ軸線方
向に対して指向特性を有するが、ドアや後部座席の側面
等にスピーカを取付ける場合には、そのスピーカ軸線
が、通常、聴取者の耳ではなく足元または腰付近を指向
しているため、聴取者の耳に対応するドアまた後部座席
の側面に取付けられたスピーカ(すなわち、前部座席の
聴取者にとってはフロントドアに取付けられたスピー
カ、また後部座席の聴取者にとってはリヤドアまたは後
部座席の側面に取付けられたスピーカ)からの音を支配
的にすることができず、その結果、特に前部座席の聴取
者にとっては、その者の耳より後方に配置され、しかも
周方向に音が拡散するリヤドア等に搭載されたスピーカ
からの音も、耳に同様に到達してしまうことに起因す
る。従って、スピーカから伝搬される音を対応する聴取
者の耳に指向させれば、そのスピーカからの音が支配的
になり、前方定位の確保が可能となる。
搬される音は、主に、最も開口率が高いスピーカ軸線方
向に対して指向特性を有するが、ドアや後部座席の側面
等にスピーカを取付ける場合には、そのスピーカ軸線
が、通常、聴取者の耳ではなく足元または腰付近を指向
しているため、聴取者の耳に対応するドアまた後部座席
の側面に取付けられたスピーカ(すなわち、前部座席の
聴取者にとってはフロントドアに取付けられたスピー
カ、また後部座席の聴取者にとってはリヤドアまたは後
部座席の側面に取付けられたスピーカ)からの音を支配
的にすることができず、その結果、特に前部座席の聴取
者にとっては、その者の耳より後方に配置され、しかも
周方向に音が拡散するリヤドア等に搭載されたスピーカ
からの音も、耳に同様に到達してしまうことに起因す
る。従って、スピーカから伝搬される音を対応する聴取
者の耳に指向させれば、そのスピーカからの音が支配的
になり、前方定位の確保が可能となる。
【0007】しかし、そのために、車載用スピーカシス
テムにおいて、聴取者の耳に対応するスピーカ及びグリ
ルを、スピーカ軸線が対応する聴取者の耳を指向するよ
うに角度をつけてドアや後部座席の側面に取付けると、
グリルがドア等から突出するため、余分なスペースを確
保することが必要となり、ドアの開閉や搭乗に支障をき
たす等、車室スペースを確保する上でも問題がある。ま
た、グリルのリブを傾斜させ、リブとリブとの間に形成
されるスリットをスピーカ軸線に対して傾くように延在
させることにより、グリルに指向特性を持たせようとす
る技術が提供されている(実開平4−48797号公報
参照)。しかし、この従来技術では、音の回折が発生す
ることにより、スピーカ軸線方向におけるスリットの奥
行を長くしなければ指向特性を持たせることができな
い。その一方で、奥行きを長くすると、スリットによる
共振現象が生じ、音質上悪影響を及ぼす欠点がある。
テムにおいて、聴取者の耳に対応するスピーカ及びグリ
ルを、スピーカ軸線が対応する聴取者の耳を指向するよ
うに角度をつけてドアや後部座席の側面に取付けると、
グリルがドア等から突出するため、余分なスペースを確
保することが必要となり、ドアの開閉や搭乗に支障をき
たす等、車室スペースを確保する上でも問題がある。ま
た、グリルのリブを傾斜させ、リブとリブとの間に形成
されるスリットをスピーカ軸線に対して傾くように延在
させることにより、グリルに指向特性を持たせようとす
る技術が提供されている(実開平4−48797号公報
参照)。しかし、この従来技術では、音の回折が発生す
ることにより、スピーカ軸線方向におけるスリットの奥
行を長くしなければ指向特性を持たせることができな
い。その一方で、奥行きを長くすると、スリットによる
共振現象が生じ、音質上悪影響を及ぼす欠点がある。
【0008】本発明の目的は、上記の課題を解決するた
め、余分なスペースを要することなく、スピーカの聴取
者の耳に対する指向特性を向上して、聴取者の耳に対応
するスピーカからの音を支配的にすることによって、前
方定位を確保して音質を向上することができる車載用ス
ピーカシステムを提供することにある。
め、余分なスペースを要することなく、スピーカの聴取
者の耳に対する指向特性を向上して、聴取者の耳に対応
するスピーカからの音を支配的にすることによって、前
方定位を確保して音質を向上することができる車載用ス
ピーカシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するための手段として、車両の各ドアに取付けられ
た複数のスピーカを有する車載用スピーカシステムにお
いて、この各ドアに取付けられたスピーカのグリルは長
孔から成る開口部を有し、このスピーカはグリルの長孔
の長軸の指向方向が各ドアに相応する聴取者の耳を指向
するように配置されていることを特徴とする車載用スピ
ーカシステムを提供するものである。具体的には、例え
ば、4ドア車に搭載する場合には、このスピーカは4つ
のドアのそれぞれに取付けられる。
解決するための手段として、車両の各ドアに取付けられ
た複数のスピーカを有する車載用スピーカシステムにお
いて、この各ドアに取付けられたスピーカのグリルは長
孔から成る開口部を有し、このスピーカはグリルの長孔
の長軸の指向方向が各ドアに相応する聴取者の耳を指向
するように配置されていることを特徴とする車載用スピ
ーカシステムを提供するものである。具体的には、例え
ば、4ドア車に搭載する場合には、このスピーカは4つ
のドアのそれぞれに取付けられる。
【0010】また、本発明は、上記の課題を解決するた
めの他の手段として、車両の各ドア及び後部座席の側面
に取付けられた複数のスピーカを有する車載用スピーカ
システムにおいて、各ドア及び後部座席の側面に取付け
られたスピーカのグリルは長孔から成る開口部を有し、
このスピーカはグリルの長孔の長軸の指向方向が各ドア
または後部座席に相応する聴取者の耳を指向するように
それぞれ配置されていることを特徴とする車載用スピー
カシステムを提供するものである。具体的には、例え
ば、2ドア車に搭載する場合には、このスピーカは2ド
ア車の2つのドア及び後部座席の側面のそれぞれに取付
けられ、また、3ドア車に搭載する場合には、このスピ
ーカは3ドア車の前方の2つのドア及び後部座席の側面
に取付けられる。
めの他の手段として、車両の各ドア及び後部座席の側面
に取付けられた複数のスピーカを有する車載用スピーカ
システムにおいて、各ドア及び後部座席の側面に取付け
られたスピーカのグリルは長孔から成る開口部を有し、
このスピーカはグリルの長孔の長軸の指向方向が各ドア
または後部座席に相応する聴取者の耳を指向するように
それぞれ配置されていることを特徴とする車載用スピー
カシステムを提供するものである。具体的には、例え
ば、2ドア車に搭載する場合には、このスピーカは2ド
ア車の2つのドア及び後部座席の側面のそれぞれに取付
けられ、また、3ドア車に搭載する場合には、このスピ
ーカは3ドア車の前方の2つのドア及び後部座席の側面
に取付けられる。
【0011】更に、本発明は、上記のうちのいずれかの
車載用スピーカシステムであって、複数の長孔のうち任
意に選択された長孔Hi と、この長孔Hi の長軸方向に
おいて長孔Hi と隣接する長孔Hj との間のグリルの壁
の肉厚が、長孔Hi と、この長孔Hi の横手方向におい
て長孔Hi と隣接する長孔Hk との間のグリルの壁の肉
厚より薄く形成されていることを特徴とする車載用スピ
ーカシステムを提供するものである。
車載用スピーカシステムであって、複数の長孔のうち任
意に選択された長孔Hi と、この長孔Hi の長軸方向に
おいて長孔Hi と隣接する長孔Hj との間のグリルの壁
の肉厚が、長孔Hi と、この長孔Hi の横手方向におい
て長孔Hi と隣接する長孔Hk との間のグリルの壁の肉
厚より薄く形成されていることを特徴とする車載用スピ
ーカシステムを提供するものである。
【0012】
【作用】このように、聴取車の耳の後方にもスピーカが
配置される車載用スピーカシステムにおいて、スピーカ
のグリルの開口部を長孔とし、かつ、各スピーカの長孔
の長軸の指向方向が、各々の取付位置である各ドアまた
は後部座席にそれぞれ相応する聴取者の耳を指向するよ
うに配置して複数のスピーカを組み合わせると、各聴取
者の耳に対するグリルの開口部の開口率が向上するた
め、開口部を通じて伝搬される音が長孔の長軸の指向方
向に存在する各聴取者の耳の方向に指向特性を示すよう
になると共に、聴取者(特に前部座席の聴取者)の耳よ
り後方に位置するスピーカからの音もそのスピーカに対
応する聴取者(すなわち後部座席の聴取者)の方向に指
向特性を示し、前方の聴取者の耳に対して与える影響が
少なくなるので、各聴取者にとっては対応するスピーカ
からの音が支配的となり、前方定位を確保することがで
きる。
配置される車載用スピーカシステムにおいて、スピーカ
のグリルの開口部を長孔とし、かつ、各スピーカの長孔
の長軸の指向方向が、各々の取付位置である各ドアまた
は後部座席にそれぞれ相応する聴取者の耳を指向するよ
うに配置して複数のスピーカを組み合わせると、各聴取
者の耳に対するグリルの開口部の開口率が向上するた
め、開口部を通じて伝搬される音が長孔の長軸の指向方
向に存在する各聴取者の耳の方向に指向特性を示すよう
になると共に、聴取者(特に前部座席の聴取者)の耳よ
り後方に位置するスピーカからの音もそのスピーカに対
応する聴取者(すなわち後部座席の聴取者)の方向に指
向特性を示し、前方の聴取者の耳に対して与える影響が
少なくなるので、各聴取者にとっては対応するスピーカ
からの音が支配的となり、前方定位を確保することがで
きる。
【0013】特に、上記のように、これらの車載用スピ
ーカシステムにおいて、長孔の長軸の長手方向において
隣接する長孔間のグリルの壁の肉厚を、長孔の長軸の横
手方向で隣接する長孔間のグリルの壁の肉厚より薄くす
ると、長孔の長軸方向に対する音の抜けが良くなり、ド
アまたは後部座席の側面のスピーカにおいて長孔の長軸
方向に存在する聴取者の耳に対する指向特性を、一層向
上することができ、より確実に前方定位を確保すること
ができる。これは、グリルの壁の肉厚が薄い方が、開口
部を通じて聴取者に直接伝わる音と、長孔の開口部の壁
面に反射する音との干渉が少なくなること起因し、この
肉厚を長孔の長軸の長手方向において隣接する長孔間の
グリルの壁、すなわちドア等のスピーカにおいて聴取者
の耳の方向を薄くしているため、この方向に対する開口
率が向上するからである。
ーカシステムにおいて、長孔の長軸の長手方向において
隣接する長孔間のグリルの壁の肉厚を、長孔の長軸の横
手方向で隣接する長孔間のグリルの壁の肉厚より薄くす
ると、長孔の長軸方向に対する音の抜けが良くなり、ド
アまたは後部座席の側面のスピーカにおいて長孔の長軸
方向に存在する聴取者の耳に対する指向特性を、一層向
上することができ、より確実に前方定位を確保すること
ができる。これは、グリルの壁の肉厚が薄い方が、開口
部を通じて聴取者に直接伝わる音と、長孔の開口部の壁
面に反射する音との干渉が少なくなること起因し、この
肉厚を長孔の長軸の長手方向において隣接する長孔間の
グリルの壁、すなわちドア等のスピーカにおいて聴取者
の耳の方向を薄くしているため、この方向に対する開口
率が向上するからである。
【0014】更に、このようにグリルの開口部の形状、
配置等により、前方定位を確保すると、余分なスペース
を要することなく、音質の向上を図ることができる。
配置等により、前方定位を確保すると、余分なスペース
を要することなく、音質の向上を図ることができる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細にのべ
ると、図1及び図2は、本発明の車載用スピーカシステ
ム10を搭載した車両12の車室内を示し、この図1及
び図2に示す実施例では、車両12は4ドア車であり、
車載用スピーカシステム10は、各ドア16に取付けら
れた複数のスピーカ14を有する。
ると、図1及び図2は、本発明の車載用スピーカシステ
ム10を搭載した車両12の車室内を示し、この図1及
び図2に示す実施例では、車両12は4ドア車であり、
車載用スピーカシステム10は、各ドア16に取付けら
れた複数のスピーカ14を有する。
【0016】更に具体的に述べると、この車載用スピー
カシステム10は、図1及び図2に示すように、フロン
トドア16Aに取付けられるフルレンジスピーカ14A
と、リヤドア16Bに取付けられるフルレンジスピーカ
14Bとを有している。なお、図1及び図2において符
号14Cは、、ドアミラー18の裏側に取付けられるツ
イーターを示す。
カシステム10は、図1及び図2に示すように、フロン
トドア16Aに取付けられるフルレンジスピーカ14A
と、リヤドア16Bに取付けられるフルレンジスピーカ
14Bとを有している。なお、図1及び図2において符
号14Cは、、ドアミラー18の裏側に取付けられるツ
イーターを示す。
【0017】これらのドアに16に取付けられた複数の
スピーカ14のグリル26は、図3に示すように、長孔
28から成る開口部30を有している。
スピーカ14のグリル26は、図3に示すように、長孔
28から成る開口部30を有している。
【0018】このグリル26は、スピーカ14を構成す
る図示しない振動板を保護するように、スピーカ14の
前面に取付けられる。また、このグリル26は、ABS
樹脂等の樹脂または金属等の材料から形成され、長孔2
8から成る開口部30は、これらの樹脂の成型時に、ま
たは金属をパンチングすることにより形成される。
る図示しない振動板を保護するように、スピーカ14の
前面に取付けられる。また、このグリル26は、ABS
樹脂等の樹脂または金属等の材料から形成され、長孔2
8から成る開口部30は、これらの樹脂の成型時に、ま
たは金属をパンチングすることにより形成される。
【0019】このように開口部30を長孔28から形成
すると、この長孔28の長軸L3 (図3参照)方向に音
が拡散され易くなる。これは、従来技術のように開口部
30の形状を単なる丸孔とした場合に比べ、長孔28の
長軸L3 (図3参照)方向に対する開口率が向上するた
めである。
すると、この長孔28の長軸L3 (図3参照)方向に音
が拡散され易くなる。これは、従来技術のように開口部
30の形状を単なる丸孔とした場合に比べ、長孔28の
長軸L3 (図3参照)方向に対する開口率が向上するた
めである。
【0020】この長孔28から成る開口部30は、図3
に示すように、縦横に連続するグリル26の壁27によ
って区切られて形成されている。また、このようにして
区切られてグリル26上において縦横に並ぶ複数の長孔
28から成る開口部30は、図3に示すように、複数の
長孔28の長軸L3 (図3参照)が全て平行となるよう
に、整列して配置されている。このように、長孔28の
長軸L3 (図3参照)が同一方向を指向するように形成
することにより、上述した長孔28の長軸L3(図3参
照)方向に対する音の拡散を特定方向に指向するように
調整することができる。
に示すように、縦横に連続するグリル26の壁27によ
って区切られて形成されている。また、このようにして
区切られてグリル26上において縦横に並ぶ複数の長孔
28から成る開口部30は、図3に示すように、複数の
長孔28の長軸L3 (図3参照)が全て平行となるよう
に、整列して配置されている。このように、長孔28の
長軸L3 (図3参照)が同一方向を指向するように形成
することにより、上述した長孔28の長軸L3(図3参
照)方向に対する音の拡散を特定方向に指向するように
調整することができる。
【0021】図1及び図2に示すドア16に取付けられ
るスピーカ14、すなわち上述したフルレンジスピーカ
14A、14Bは、図4に示すように、このグリル26
の長孔28の長軸L3 (図3参照)が各ドア16に相応
する聴取者の耳22を指向するように配置されている
(図1の矢印A参照)。なお、ここに各ドア16に相応
する聴取者とは、フロンロドア16Aに取付けられるフ
ルレンジスピーカ14Aにあっては図1に示す前部座席
20Aに着座する聴取者を、また、リヤドア16Bに取
付けられるフルレンジスピーカ14Bにあっては図1及
び図2に示す後部座席20Bに着座する聴取者をいう。
るスピーカ14、すなわち上述したフルレンジスピーカ
14A、14Bは、図4に示すように、このグリル26
の長孔28の長軸L3 (図3参照)が各ドア16に相応
する聴取者の耳22を指向するように配置されている
(図1の矢印A参照)。なお、ここに各ドア16に相応
する聴取者とは、フロンロドア16Aに取付けられるフ
ルレンジスピーカ14Aにあっては図1に示す前部座席
20Aに着座する聴取者を、また、リヤドア16Bに取
付けられるフルレンジスピーカ14Bにあっては図1及
び図2に示す後部座席20Bに着座する聴取者をいう。
【0022】更に具体的に述べると、図4に示すよう
に、スピーカ14は、グリル26の長孔28の長軸L3
(図3及び図4参照)の指向方向が、各スピーカ軸線L
1 (図4参照)と、各ドア16に相応する聴取者の耳2
2の軸線L2 (図4参照)とを結んで形成される面P
(図4参照)にほぼ平行するように配置する。すなわ
ち、上述した長孔28の長軸L3 (図3及び図4参照)
方向に対する音の拡散方向を、各ドア16に相応する聴
取者の耳22の方向を指向するように設定している。
に、スピーカ14は、グリル26の長孔28の長軸L3
(図3及び図4参照)の指向方向が、各スピーカ軸線L
1 (図4参照)と、各ドア16に相応する聴取者の耳2
2の軸線L2 (図4参照)とを結んで形成される面P
(図4参照)にほぼ平行するように配置する。すなわ
ち、上述した長孔28の長軸L3 (図3及び図4参照)
方向に対する音の拡散方向を、各ドア16に相応する聴
取者の耳22の方向を指向するように設定している。
【0023】従って、長孔28の開口部30を通じて伝
搬される音が、フロントドア16Aに取付けられたフル
レンジスピーカ14Aにあっては前部座席20Aに着座
する聴取者の耳22の方向に指向特性を示すようにな
る。また、リヤドア16Bに取付けられたフルレンジス
ピーカ14Bからの音は、後部座席20Bに着座する聴
取者の耳22の方向に指向特性を示すようになる。この
ことは、同時に、前部座席20に着座する聴取者の耳2
2より後方に位置するリヤドア16Bに取付けられたフ
ルレンジスピーカ16Bから、前部座席20Aの聴取者
の耳22に伝搬される音が低減することを意味する。
搬される音が、フロントドア16Aに取付けられたフル
レンジスピーカ14Aにあっては前部座席20Aに着座
する聴取者の耳22の方向に指向特性を示すようにな
る。また、リヤドア16Bに取付けられたフルレンジス
ピーカ14Bからの音は、後部座席20Bに着座する聴
取者の耳22の方向に指向特性を示すようになる。この
ことは、同時に、前部座席20に着座する聴取者の耳2
2より後方に位置するリヤドア16Bに取付けられたフ
ルレンジスピーカ16Bから、前部座席20Aの聴取者
の耳22に伝搬される音が低減することを意味する。
【0024】このため、これらのスピーカ14を組み合
わせると、各聴取者にとっては対応するスピーカからの
音が支配的となり、前方定位を確保することができる。
特に、グリル26の開口部30の形状、配置により、グ
リル26自体に指向特性を持たせているため、スピーカ
軸線L1 (図4参照)を聴取者の耳22に向ける必要が
ないので余分なスピーカ取付スペースを要することな
く、前方定位を確保することができ好ましい。
わせると、各聴取者にとっては対応するスピーカからの
音が支配的となり、前方定位を確保することができる。
特に、グリル26の開口部30の形状、配置により、グ
リル26自体に指向特性を持たせているため、スピーカ
軸線L1 (図4参照)を聴取者の耳22に向ける必要が
ないので余分なスピーカ取付スペースを要することな
く、前方定位を確保することができ好ましい。
【0025】これは、聴取者の耳22がスピーカ軸線L
1 (図4参照)上に存在せず聴取者の耳22のグリル2
6に対する傾斜角度θ(図4(A)参照)が小さくて
も、開口部30が長孔28で、しかも、長孔28の長軸
L3 (図3及び図4参照)が、特に図4(B)に示すよ
うに、聴取者の耳22の方向を指向しているので、聴取
者の耳22に対する開口部30の開口率が向上すること
により指向特性を持たせることができるためである。こ
のことは、長孔28と、従来技術の単なる丸孔とを、同
様な角度で斜め上方から目視した場合に、本発明に係る
長孔28の方が可視面積が広いことからも解る。
1 (図4参照)上に存在せず聴取者の耳22のグリル2
6に対する傾斜角度θ(図4(A)参照)が小さくて
も、開口部30が長孔28で、しかも、長孔28の長軸
L3 (図3及び図4参照)が、特に図4(B)に示すよ
うに、聴取者の耳22の方向を指向しているので、聴取
者の耳22に対する開口部30の開口率が向上すること
により指向特性を持たせることができるためである。こ
のことは、長孔28と、従来技術の単なる丸孔とを、同
様な角度で斜め上方から目視した場合に、本発明に係る
長孔28の方が可視面積が広いことからも解る。
【0026】スピーカ14の配置状態をより具体的に特
定すると、図1に示すように、フルレンジスピーカ14
Aが聴取者の足元に位置するようにドア16に取付けら
れる場合には、特に図4(B)に示すように、グリル2
6の長孔28の長軸L3 (図3及び図4参照)の指向方
向が車室のフロア24に対して傾斜するように、例え
ば、長孔の長軸L3 (図3及び図4参照)が車室のフロ
ア24に対して約40°に傾斜するようにフルレンジス
ピーカ14Aを配置する。これは、スピーカ軸線L1
(図4参照)と聴取者の耳22の軸線L2 (図4参照)
とを結んで形成される面P(図4参照)の車室のフロア
24に対する傾斜角度θ1 (図4(B)参照)が、通常
はほぼ40°であることよる。
定すると、図1に示すように、フルレンジスピーカ14
Aが聴取者の足元に位置するようにドア16に取付けら
れる場合には、特に図4(B)に示すように、グリル2
6の長孔28の長軸L3 (図3及び図4参照)の指向方
向が車室のフロア24に対して傾斜するように、例え
ば、長孔の長軸L3 (図3及び図4参照)が車室のフロ
ア24に対して約40°に傾斜するようにフルレンジス
ピーカ14Aを配置する。これは、スピーカ軸線L1
(図4参照)と聴取者の耳22の軸線L2 (図4参照)
とを結んで形成される面P(図4参照)の車室のフロア
24に対する傾斜角度θ1 (図4(B)参照)が、通常
はほぼ40°であることよる。
【0027】従って、長孔28の長軸L3 (図4(B)
参照)の車室のフロア24に対する傾斜角度をこのよう
に調整することにより、長孔28の長軸L3 (図3及び
図4参照)を聴取者の耳22にほぼ指向させることがで
き、聴取者の耳22に対する開口部30の開口率を大き
くして指向特性を持たせ、前方定位を確保することがで
きる。もっとも、この長孔28の長軸L3 (図4(B)
参照)の車室のフロア24に対する傾斜角度は、この4
0°に限定されることはなく、フルレンジスピーカ14
Aの取付位置に応じて、適宜調整することにより対応す
ることができる。
参照)の車室のフロア24に対する傾斜角度をこのよう
に調整することにより、長孔28の長軸L3 (図3及び
図4参照)を聴取者の耳22にほぼ指向させることがで
き、聴取者の耳22に対する開口部30の開口率を大き
くして指向特性を持たせ、前方定位を確保することがで
きる。もっとも、この長孔28の長軸L3 (図4(B)
参照)の車室のフロア24に対する傾斜角度は、この4
0°に限定されることはなく、フルレンジスピーカ14
Aの取付位置に応じて、適宜調整することにより対応す
ることができる。
【0028】次に、本発明の他の実施例について図5を
参照して説明すると、この実施例においては、車両の各
ドア16及び後部座席20Bの側面(側壁内面)32に
取付けられた複数のスピーカ14を有する車載用スピー
カシステム10において、上述の長孔28から成る開口
部30を有するグリル26が用いられている。
参照して説明すると、この実施例においては、車両の各
ドア16及び後部座席20Bの側面(側壁内面)32に
取付けられた複数のスピーカ14を有する車載用スピー
カシステム10において、上述の長孔28から成る開口
部30を有するグリル26が用いられている。
【0029】更に具体的に述べると、図5に示すよう
に、複数のスピーカ14は2ドア車の2つのドア16A
及び後部座席20Bの側面32に、または、ハッチバッ
ク車等の3ドア車の前方の2つのドア16A及び後部座
席20Bの側面32に取付けられている。すなわち、2
ドア車または3ドア車等の場合には、上記の4ドア車と
異なり、搭乗者が車両12に昇降するためのドア16が
2つしかなく、スピーカ14の取付位置として、4ドア
車におけるリヤドア16Bに相応する部位が後部座席2
0Bの側面32であり、この図5に示す実施例は、この
ような場合にも本発明の車載用スピーカシステム10が
適用できることを示したものである。
に、複数のスピーカ14は2ドア車の2つのドア16A
及び後部座席20Bの側面32に、または、ハッチバッ
ク車等の3ドア車の前方の2つのドア16A及び後部座
席20Bの側面32に取付けられている。すなわち、2
ドア車または3ドア車等の場合には、上記の4ドア車と
異なり、搭乗者が車両12に昇降するためのドア16が
2つしかなく、スピーカ14の取付位置として、4ドア
車におけるリヤドア16Bに相応する部位が後部座席2
0Bの側面32であり、この図5に示す実施例は、この
ような場合にも本発明の車載用スピーカシステム10が
適用できることを示したものである。
【0030】この実施例においては、図4に示すよう
に、複数のスピーカ14はグリル26の長孔28の長軸
L3 (図3参照)が各ドア16または後部座席20Bに
相応する聴取者の耳22を指向するようにそれぞれ配置
されている。なお、この実施例において、各ドア16に
相応する聴取者とは前部座席20Aに着座する聴取者
を、また、後部座席20Bに相応する聴取者とは後部座
席20に着座する聴取者を称する。
に、複数のスピーカ14はグリル26の長孔28の長軸
L3 (図3参照)が各ドア16または後部座席20Bに
相応する聴取者の耳22を指向するようにそれぞれ配置
されている。なお、この実施例において、各ドア16に
相応する聴取者とは前部座席20Aに着座する聴取者
を、また、後部座席20Bに相応する聴取者とは後部座
席20に着座する聴取者を称する。
【0031】これにより、2ドア車または3ドア車の場
合でも、上述した図1及び図2に示す実施例と同様に、
前方定位を確保することができる。なお、長孔28の長
軸L3 (図3及び図4参照)の聴取者の耳22への指向
の方法は、図1及び図2に示す実施例と同様である(図
4参照)。
合でも、上述した図1及び図2に示す実施例と同様に、
前方定位を確保することができる。なお、長孔28の長
軸L3 (図3及び図4参照)の聴取者の耳22への指向
の方法は、図1及び図2に示す実施例と同様である(図
4参照)。
【0032】以上のことから解るように、本発明の車載
用スピーカシステム10は、聴取者の耳22の後方にも
スピーカ14が配置されている場合において、前方定位
を確保するために用いることができる。従って、図1乃
至図5に示す実施例は本発明の車載用スピーカシステム
10の一例をそれぞれ示すものであり、本発明は、取付
けられる車両12の形式を特に問わず、前方定位を確保
する必要がある場合であれば、上述した図1及び図2に
示す4ドア車、または図5に示す2ドア車、3ドア車に
限らず、他の形式の車両12にも適用することができ
る。
用スピーカシステム10は、聴取者の耳22の後方にも
スピーカ14が配置されている場合において、前方定位
を確保するために用いることができる。従って、図1乃
至図5に示す実施例は本発明の車載用スピーカシステム
10の一例をそれぞれ示すものであり、本発明は、取付
けられる車両12の形式を特に問わず、前方定位を確保
する必要がある場合であれば、上述した図1及び図2に
示す4ドア車、または図5に示す2ドア車、3ドア車に
限らず、他の形式の車両12にも適用することができ
る。
【0033】また、聴取者の耳22の後方にもスピーカ
14が存在し、前方定位を確保する必要がある場合であ
れば、スピーカ14の数や、ツイーターかフルレンジか
ウーハーか等のスピーカ14の種類及び取付の対象とな
る部品の場所は特に問わず、この図1乃至図5に示す実
施例と異なる他の構成であってもよい。
14が存在し、前方定位を確保する必要がある場合であ
れば、スピーカ14の数や、ツイーターかフルレンジか
ウーハーか等のスピーカ14の種類及び取付の対象とな
る部品の場所は特に問わず、この図1乃至図5に示す実
施例と異なる他の構成であってもよい。
【0034】例えば、図6に示すように、フルレンジス
ピーカ14Aが聴取者の腰付近に位置するようにドア1
6または後部座席20Bの側面22に取付けらる場合が
ある。このような場合も、フルレンジスピーカ14Aを
長孔28の長軸L3 (図3参照)が、4ドア車の場合に
は各ドア16に相応する聴取者の耳を指向するように、
また、2ドア車乃至3ドア車の場合にはドア16若しく
は後部座席20Bの側面32に相応する聴取者の耳22
を指向するように配置することにより前方定位を確保す
ることができる。
ピーカ14Aが聴取者の腰付近に位置するようにドア1
6または後部座席20Bの側面22に取付けらる場合が
ある。このような場合も、フルレンジスピーカ14Aを
長孔28の長軸L3 (図3参照)が、4ドア車の場合に
は各ドア16に相応する聴取者の耳を指向するように、
また、2ドア車乃至3ドア車の場合にはドア16若しく
は後部座席20Bの側面32に相応する聴取者の耳22
を指向するように配置することにより前方定位を確保す
ることができる。
【0035】更に具体的に述べると、図7に示すよう
に、このフルレンジスピーカ14Aを、グリル26の長
孔28の長軸L3 (図3及び図7参照)が車室のフロア
24に対して垂直になるように配置する。これは、スピ
ーカ軸線L1 (図7参照)と聴取者の耳22の軸線(図
7参照)とを結んで形成される面P(図7参照)の車室
のフロア24に対する傾斜角度θ1 (図7参照)が、通
常はほぼ90°であることよる。従って、長孔28の長
軸L3 (図7参照)の車室のフロア24に対する傾斜角
度をこのように調整することにより、長孔28の長軸L
3 (図3及び図7参照)を聴取者の耳22にほぼ指向さ
せることができ、このように配置された複数のスピーカ
14を組み合わせることにより、前方定位を確保するこ
とができる。
に、このフルレンジスピーカ14Aを、グリル26の長
孔28の長軸L3 (図3及び図7参照)が車室のフロア
24に対して垂直になるように配置する。これは、スピ
ーカ軸線L1 (図7参照)と聴取者の耳22の軸線(図
7参照)とを結んで形成される面P(図7参照)の車室
のフロア24に対する傾斜角度θ1 (図7参照)が、通
常はほぼ90°であることよる。従って、長孔28の長
軸L3 (図7参照)の車室のフロア24に対する傾斜角
度をこのように調整することにより、長孔28の長軸L
3 (図3及び図7参照)を聴取者の耳22にほぼ指向さ
せることができ、このように配置された複数のスピーカ
14を組み合わせることにより、前方定位を確保するこ
とができる。
【0036】更に、本発明の車載用スピーカシステム1
0において、長孔28間の壁の肉厚を適宜に設定するこ
とによって、グリル26の強度を維持しながら、長孔2
8の長軸L3 (図3参照)方向に対する指向特性を一層
向上させることができる。すなわち、各ドア16または
後部座席20Bの側面32に取付けられるスピーカ14
において各スピーカ14の対応する聴取者の耳22に対
する指向特性を向上させることにより、前方定位をより
確実に確保することができる。
0において、長孔28間の壁の肉厚を適宜に設定するこ
とによって、グリル26の強度を維持しながら、長孔2
8の長軸L3 (図3参照)方向に対する指向特性を一層
向上させることができる。すなわち、各ドア16または
後部座席20Bの側面32に取付けられるスピーカ14
において各スピーカ14の対応する聴取者の耳22に対
する指向特性を向上させることにより、前方定位をより
確実に確保することができる。
【0037】すなわち、図3に示すグリル26につき、
そのA−A線断面図である図8及びB−B線断面図であ
る図9に示すように、複数の長孔28のうち任意に選択
された長孔Hi と、この長孔Hi の長軸L3 (図3参
照)の長手方向において長孔Hi と隣接する長孔Hj と
の間のグリル26の壁27の肉厚t1 (図8参照)が、
長孔Hi と、この長孔Hi の長軸L3 (図3参照)の横
手方向において長孔Hiと隣接する長孔Hk との間のグ
リル26の壁27の肉厚t2 (図8及び図9参照)より
薄く形成することができる。
そのA−A線断面図である図8及びB−B線断面図であ
る図9に示すように、複数の長孔28のうち任意に選択
された長孔Hi と、この長孔Hi の長軸L3 (図3参
照)の長手方向において長孔Hi と隣接する長孔Hj と
の間のグリル26の壁27の肉厚t1 (図8参照)が、
長孔Hi と、この長孔Hi の長軸L3 (図3参照)の横
手方向において長孔Hiと隣接する長孔Hk との間のグ
リル26の壁27の肉厚t2 (図8及び図9参照)より
薄く形成することができる。
【0038】従って、例えば、図3に示す長孔28A
と、この長孔28Aと長手方向で隣接する長孔28Bと
の間のグリル26の壁27Aの肉厚t1 (図8参照)
は、長孔28Aと、この長孔28Bと横手方向で隣接す
る長孔28Cとのグリル26の壁27Bの肉厚t2 (図
8及び図9参照)よりも、図8及び図9に示すように、
薄く形成されている。このことは、図8及び図9からも
解るように、他のすべての長孔28間においても同様で
ある。従って、グリル26全体で見た時、長孔28の長
軸L3 (図3参照)の長手方向に隣接する全ての長孔2
8間のグリル26の壁27Aが薄く、上述したように開
口部30を通じて伝わる音の指向する方向、すなわち長
孔28の長軸L3 (図1参照)を横切って存在するグリ
ル26の壁27Aが薄く形成されていることになる。な
お、グリル26の機械的強度は、肉厚t2 (図8及び図
9参照)の壁27Bによって維持される。
と、この長孔28Aと長手方向で隣接する長孔28Bと
の間のグリル26の壁27Aの肉厚t1 (図8参照)
は、長孔28Aと、この長孔28Bと横手方向で隣接す
る長孔28Cとのグリル26の壁27Bの肉厚t2 (図
8及び図9参照)よりも、図8及び図9に示すように、
薄く形成されている。このことは、図8及び図9からも
解るように、他のすべての長孔28間においても同様で
ある。従って、グリル26全体で見た時、長孔28の長
軸L3 (図3参照)の長手方向に隣接する全ての長孔2
8間のグリル26の壁27Aが薄く、上述したように開
口部30を通じて伝わる音の指向する方向、すなわち長
孔28の長軸L3 (図1参照)を横切って存在するグリ
ル26の壁27Aが薄く形成されていることになる。な
お、グリル26の機械的強度は、肉厚t2 (図8及び図
9参照)の壁27Bによって維持される。
【0039】これにより、長孔28の長軸L3 (図3参
照)方向に対する音の抜けが良くなり、ドア16または
後部座席20Bの側面32に取付けられるスピーカ14
において長孔28の長軸L3 方向に存在する聴取者の耳
22への指向特性を、より一層向上して前方定位を確実
に確保することができる。これは、グリル26の壁27
の肉厚が薄い方が壁27の面積、すなわち反射面積が小
さくなるため、開口部30を通じて聴取者に直接伝わる
音と、長孔28の開口部30の壁27面に反射する音と
の干渉が少なくなることにより、長孔28の長軸方向L
3 (図3参照)に存在する聴取者の耳22に対する開口
部30の開口率が向上するからである。なお、このよう
にグリル26の壁27の肉厚を設定する場合、グリル2
6の形状が複雑となるため、ABS樹脂等の熱可塑性樹
脂を、熱溶融後冷却することにより形成すると、製造が
容易となり好ましい。
照)方向に対する音の抜けが良くなり、ドア16または
後部座席20Bの側面32に取付けられるスピーカ14
において長孔28の長軸L3 方向に存在する聴取者の耳
22への指向特性を、より一層向上して前方定位を確実
に確保することができる。これは、グリル26の壁27
の肉厚が薄い方が壁27の面積、すなわち反射面積が小
さくなるため、開口部30を通じて聴取者に直接伝わる
音と、長孔28の開口部30の壁27面に反射する音と
の干渉が少なくなることにより、長孔28の長軸方向L
3 (図3参照)に存在する聴取者の耳22に対する開口
部30の開口率が向上するからである。なお、このよう
にグリル26の壁27の肉厚を設定する場合、グリル2
6の形状が複雑となるため、ABS樹脂等の熱可塑性樹
脂を、熱溶融後冷却することにより形成すると、製造が
容易となり好ましい。
【0040】なお、上記の実施例では、開口部30はグ
リル26の平面上において縦横に区切られた長孔28か
ら形成したが、図10に示すように、長孔28の長軸L
3 (図11参照)方向においては区切られずに連続して
形成された長孔28から形成してもよい。長孔28をこ
のような形状とすると、聴取者の耳22に対する開口部
30の開口率を、より一層向上することができる。但
し、この場合、グリル26の強度が低下しないように充
分配慮することが好ましい。
リル26の平面上において縦横に区切られた長孔28か
ら形成したが、図10に示すように、長孔28の長軸L
3 (図11参照)方向においては区切られずに連続して
形成された長孔28から形成してもよい。長孔28をこ
のような形状とすると、聴取者の耳22に対する開口部
30の開口率を、より一層向上することができる。但
し、この場合、グリル26の強度が低下しないように充
分配慮することが好ましい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、聴取者
の耳の後方にもスピーカが配置される車載用スピーカシ
ステムにおいて、スピーカのグリルの開口部を長孔と
し、かつ、各スピーカの長孔の長軸の指向方向が、各々
の取付位置である各ドアまたは後部座席に相応する聴取
者の耳を指向するように配置して複数のスピーカを組み
合わせているため、各聴取者の耳に対するグリルの開口
部の開口率が向上し、開口部を通じて伝搬される音が長
孔の長軸方向に存在する各聴取者の耳の方向に指向特性
を示すようになると共に、聴取者(特に前部座席の聴取
者)の耳より後方に位置するスピーカからの音もそのス
ピーカに対応する聴取者(すなわち後部座席の聴取者)
の方向に指向特性を示し、前方の聴取者の耳に対して与
える影響が少なくなるので、各聴取者にとっては対応す
るスピーカからの音が支配的となり、前方定位を確保す
ることができる実益がある。
の耳の後方にもスピーカが配置される車載用スピーカシ
ステムにおいて、スピーカのグリルの開口部を長孔と
し、かつ、各スピーカの長孔の長軸の指向方向が、各々
の取付位置である各ドアまたは後部座席に相応する聴取
者の耳を指向するように配置して複数のスピーカを組み
合わせているため、各聴取者の耳に対するグリルの開口
部の開口率が向上し、開口部を通じて伝搬される音が長
孔の長軸方向に存在する各聴取者の耳の方向に指向特性
を示すようになると共に、聴取者(特に前部座席の聴取
者)の耳より後方に位置するスピーカからの音もそのス
ピーカに対応する聴取者(すなわち後部座席の聴取者)
の方向に指向特性を示し、前方の聴取者の耳に対して与
える影響が少なくなるので、各聴取者にとっては対応す
るスピーカからの音が支配的となり、前方定位を確保す
ることができる実益がある。
【0042】更に、本発明によれば、上記のように、こ
れらの車載用スピーカシステムにおいて、長孔の長軸の
長手方向において隣接する長孔間のグリルの壁の肉厚
を、長孔の長軸の横手方向で隣接する長孔間のグリルの
壁の肉厚を薄く形成しているため、長孔の長軸方向にお
いては、開口部を通じて聴取者に直接伝わる音と、長孔
の開口部の壁面に反射する音との干渉が少なくなり、長
孔の長軸方向に対する音の抜けが良くなり、ドアまたは
後部座席の側面のスピーカにおいて長孔の長軸方向に存
在する聴取者の耳に対する指向特性を一層向上すること
ができるので、前方定位をより確実に確保することがで
きる実益がある。なお、グリルの他の壁厚によって機械
的強度を維持することができる。
れらの車載用スピーカシステムにおいて、長孔の長軸の
長手方向において隣接する長孔間のグリルの壁の肉厚
を、長孔の長軸の横手方向で隣接する長孔間のグリルの
壁の肉厚を薄く形成しているため、長孔の長軸方向にお
いては、開口部を通じて聴取者に直接伝わる音と、長孔
の開口部の壁面に反射する音との干渉が少なくなり、長
孔の長軸方向に対する音の抜けが良くなり、ドアまたは
後部座席の側面のスピーカにおいて長孔の長軸方向に存
在する聴取者の耳に対する指向特性を一層向上すること
ができるので、前方定位をより確実に確保することがで
きる実益がある。なお、グリルの他の壁厚によって機械
的強度を維持することができる。
【0043】特に、このようにグリルの開口部の形状、
配置等により、前方定位を確保しているため、余分なス
ペースを要することなく、音質の向上を図ることができ
る実益がある。
配置等により、前方定位を確保しているため、余分なス
ペースを要することなく、音質の向上を図ることができ
る実益がある。
【図1】本発明の車載用スピーカシステムを搭載した車
両の車室内の概略斜視図である。
両の車室内の概略斜視図である。
【図2】図1に示す本発明の車載用スピーカシステムを
搭載した車両の車室内の概略平面図である。
搭載した車両の車室内の概略平面図である。
【図3】本発明に用いられるグリルの平面図である。
【図4】本発明に用いられるスピーカを聴取者の足元付
近に位置するようにドアまたは後部座席の側面に取付け
る場合のグリルの取付状態を示す図である。
近に位置するようにドアまたは後部座席の側面に取付け
る場合のグリルの取付状態を示す図である。
【図5】本発明の車載用スピーカシステムを搭載した2
ドアまたは3ドア車の車室内の概略斜視図である。
ドアまたは3ドア車の車室内の概略斜視図である。
【図6】本発明に用いられるスピーカが聴取者の腰付近
に取付けられた車載用スピーカシステムを搭載した車室
内の概略斜視図である。
に取付けられた車載用スピーカシステムを搭載した車室
内の概略斜視図である。
【図7】本発明に用いられるスピーカを聴取者の腰付近
に位置するようにドアまたは後部座席の側面に取付ける
場合のグリルの取付状態を示す図である。
に位置するようにドアまたは後部座席の側面に取付ける
場合のグリルの取付状態を示す図である。
【図8】図3に示すグリルのA−A線の断面図である。
【図9】図3に示すグリルのB−B線の断面図である。
【図10】本発明の他の実施例に用いられるグリルの平
面図である。
面図である。
10 車載用スピーカシステム 12 車両 14 スピーカ 14A フルレンジスピーカ 14B フルレンジスピーカ 14C ツイーター 16 ドア 16A フロントドア 16B リヤドア 18 ドアミラー 20 座席 20A 前部座席 20B 後部座席 22 聴取者の耳 24 車室のフロア 26 グリル 27 グリルの壁 28 長孔 30 開口部 32 後部座席の側面 L1 スピーカ軸線 L2 聴取者の耳の軸線 L3 長孔の長軸 P スピーカ軸線と聴取者の耳の軸線とを結んで形成さ
れる面
れる面
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04R 5/02 F (72)発明者 小林 稔和 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 加藤 喜昭 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 高橋 吾朗 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 車両の各ドアに取付けられた複数のスピ
ーカを有する車載用スピーカシステムにおいて、前記各
ドアに取付けられた前記スピーカのグリルは長孔から成
る開口部を有し、前記スピーカは前記グリルの長孔の長
軸の指向方向が前記各ドアに相応する聴取者の耳を指向
するように配置されていることを特徴とする車載用スピ
ーカシステム。 - 【請求項2】 請求項1に記載の車載用スピーカシステ
ムであって、前記複数のスピーカは4ドア車の4つのド
アにそれぞれ取付けられていることを特徴とする車載用
スピーカシステム。 - 【請求項3】 車両の各ドア及び後部座席の側面に取付
けられた複数のスピーカを有する車載用スピーカシステ
ムにおいて、前記各ドア及び前記後部座席の側面に取付
けられた前記スピーカのグリルは長孔から成る開口部を
有し、前記スピーカは前記グリルの長孔の長軸の指向方
向が前記各ドアまたは前記後部座席に相応する聴取者の
耳を指向するようにそれぞれ配置されていることを特徴
とする車載用スピーカシステム。 - 【請求項4】 請求項3に記載の車載用スピーカシステ
ムであって、前記複数のスピーカは2ドア車の2つのド
ア及び後部座席の側面に取付けられていることを特徴と
する車載用スピーカシステム。 - 【請求項5】 請求項3に記載の車載用スピーカシステ
ムであって、前記複数のスピーカは3ドア車の前方の2
つのドア及び後部座席の側面に取付けられていることを
特徴とする車載用スピーカシステム。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
の車載用スピーカシステムであって、前記複数の長孔の
うち任意に選択された長孔Hi と、前記長孔Hi の長軸
方向において前記長孔Hi と隣接する長孔Hj との間の
グリルの壁の肉厚が、前記長孔Hi と、前記長孔Hi の
横手方向において前記長孔Hi と隣接する長孔Hk との
間のグリルの壁の肉厚より薄く形成されていることを特
徴とする車載用スピーカシステム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3756294A JPH07225588A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 車載用スピーカシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3756294A JPH07225588A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 車載用スピーカシステム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07225588A true JPH07225588A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=12500969
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3756294A Pending JPH07225588A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 車載用スピーカシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07225588A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR3134488A1 (fr) | 2022-04-11 | 2023-10-13 | Psa Automobiles Sa | Grille de haut-parleur avec fonction de directivite sonore |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP3756294A patent/JPH07225588A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR3134488A1 (fr) | 2022-04-11 | 2023-10-13 | Psa Automobiles Sa | Grille de haut-parleur avec fonction de directivite sonore |
| WO2023198967A1 (fr) | 2022-04-11 | 2023-10-19 | Psa Automobiles Sa | Grille de haut-parleur avec fonction de directivite sonore |
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