JPH07228281A - 輸送手段用燃料タンクのブリーザ装置 - Google Patents

輸送手段用燃料タンクのブリーザ装置

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JPH07228281A
JPH07228281A JP1839094A JP1839094A JPH07228281A JP H07228281 A JPH07228281 A JP H07228281A JP 1839094 A JP1839094 A JP 1839094A JP 1839094 A JP1839094 A JP 1839094A JP H07228281 A JPH07228281 A JP H07228281A
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】燃料を外部に漏らすことなく燃料タンク内の圧
力の急上昇を大気に逃がすことが可能な輸送手段用燃料
タンクのブリーザ装置を提供するにある。 【構成】燃料給油口21を塞ぐフュ−エルキャップ22
と、エンジンの吸気負圧により開閉されるフュ−エルコ
ックとを備え、上記フュ−エルキャップ22の内部に迷
路構造のブリーザ通路70,76,77,82が形成さ
れた燃料タンク4において、上記ブリーザ通路70,7
6,77,82の途中に正圧弁93と負圧弁94とから
構成される弁装置92を配置し、上記正圧弁93および
負圧弁94の開弁圧を上記フュ−エルコックの開弁圧よ
り低く設定したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は輸送手段用燃料タンクの
ブリーザ装置に係り、特に燃料タンクのフューエルキャ
ップに設けられたブリーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】輸送手段としての車両や船舶、航空機等
はエンジンに供給される燃料を貯留するために燃料タン
クを備えている。燃料タンク内の燃料は、例えばエンジ
ンの吸気負圧により吸引されているため、もし仮に燃料
タンクが完全密閉されていると燃料タンク内が負圧とな
り、スムーズな燃料供給が妨げられることになる。そこ
で、一般には燃料タンクの一部、例えば燃料給油口を塞
ぐフューエルキャップにブリーザ孔を設け、燃料の供給
に伴ってブリーザエアを燃料タンク内に導入し、燃料タ
ンク内が負圧にならないようにしている。
【0003】ところで、従来のブリーザ孔はフューエル
キャップにただ単に穴を開けたものであったが、輸送手
段の動きと共に燃料タンク内の燃料が揺れ、燃料がブリ
ーザ孔から漏れ出す虞があり、近年、ブリーザ孔に代わ
ってフューエルキャップの内部に迷路構造のブリーザ通
路を形成したり、このブリーザ通路内に負圧バルブを設
けて燃料の漏れを防止していた。
【0004】一方、輸送手段では、エンジンのキャブレ
タと燃料タンクとの間にフューエルコックを設け、エン
ジン停止時にキャブレタへの燃料供給を遮断させてキャ
ブレタ内における燃料の揮発を防止しているものがあ
る。また、フューエルコックには、輸送手段の使用の度
の煩わしいコック開閉操作をなくすため、エンジンの吸
気負圧により自動的に開閉する負圧式コックを備えたも
のもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、輸送手段が
急激な動き、特に急制動を行うと燃料タンク内の燃料の
揺れが激しくなり、燃料タンク内の圧力を一時的に高め
てしまう。
【0006】しかしながら、迷路構造のブリーザ通路は
常に大気開放されているため、燃料タンク内圧の急上昇
に伴って燃料を噴出させる虞がある。
【0007】一方、ブリーザ通路内に負圧バルブを設
け、負圧式フューエルコックを備えた燃料タンクの場合
は、燃料タンク内圧の急上昇に伴って燃料をキャブレタ
に圧送してしまうことになり、キャブレタ内で燃料がオ
ーバーフローしてしまうなどの問題があった。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、燃料を外部に漏らすことなく燃料タンク内の圧
力の急上昇を大気に逃がすことが可能な輸送手段用燃料
タンクのブリーザ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る輸送手段用
燃料タンクのブリーザ装置は、上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載したように、燃料給油口を塞ぐ
フューエルキャップと、エンジンの吸気負圧により開閉
されるフューエルコックとを備え、上記フューエルキャ
ップの内部に迷路構造のブリーザ通路が形成された燃料
タンクにおいて、上記ブリーザ通路の途中に弁装置を配
置したものである。
【0010】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、前記弁装置は、正圧弁と負圧
弁とから構成されたものである。
【0011】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、前記正圧弁および負圧弁の
開弁圧を上記フューエルコックの開弁圧より低く設定し
たものである。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、燃料給
油口を塞ぐフューエルキャップと、エンジンの吸気負圧
により開閉されるフューエルコックとを備え、上記フュ
ーエルキャップの内部に迷路構造のブリーザ通路が形成
された燃料タンクにおいて、上記ブリーザ通路の途中に
正圧弁と負圧弁とから構成される弁装置を配置し、上記
正圧弁および負圧弁の開弁圧を上記フューエルコックの
開弁圧より低く設定したため、燃料を外部に漏らすこと
なく燃料タンク内で上昇した圧力のみを大気に逃がすこ
とが可能になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1は、この発明を適用した輸送手段であ
る自動二輪車の一例を示す左側面図である。
【0015】図1において、この自動二輪車1は車体フ
レーム2を有し、この車体フレーム2の前方下部にエン
ジン3が搭載され、このエンジン3の上方に燃料タンク
4が配置される。また、燃料タンク4の後方に運転シー
ト5が設置される。
【0016】車体フレーム2の前方にはヘッドパイプ6
が設けられ、このヘッドパイプ6にはステアリング機構
7が設けられる。このステアリング機構7には、前輪8
を回動自在に支持する左右一対のフロントフォーク9が
備えられる。
【0017】フロントフォーク9は、ステアリング機構
7のアッパーブラケット10aとロアーブラケット10
bとによって前輪8を挟み込むように平行に固定される
一方、ハンドルバー11やフロントフェンダ12などが
取付けられる。そして、ステアリング機構7はヘッドパ
イプ6に左右回動自在に枢着され、ハンドルバー11に
より前輪8が左右に回動自在に操舵されるようになって
いる。
【0018】一方、車体フレーム2の中央下部に架設さ
れたピボット軸13にはスイングアーム14がピボット
軸13廻りにスイング自在に枢着され、このスイングア
ーム14の後端に後輪15が回動自在に軸支される。ス
イングアーム14の後端部側には、リヤショックアブソ
ーバ16の下端部が軸着され、リヤショックアブソーバ
16の上端部は車体フレーム2に軸着される。そして、
スイングアーム14およびリヤショックアブソーバ16
からリヤサスペンション機構が構成される。
【0019】前記エンジン3は、シリンダ部3aとクラ
ンクケース部3bとから構成され、シリンダ部3aの前
側にはエンジン排気系を構成するエキゾーストパイプ1
7aおよびマフラ17bが接続される。また、シリンダ
部3aの後側にはエンジン吸気系を構成するキャブレタ
18aおよびエアクリーナ18bが配置される。キャブ
レタ18aの上流側は、吸気通路19を介してシリンダ
部3aに接続される。さらに、エンジン3前方にはエン
ジン冷却系を構成するラジエター20が配置される。
【0020】図2は、前記燃料タンク4の側面図であ
り、その一部を破砕断面図で示す。
【0021】図2に示すように、この燃料タンク4の上
部には燃料給油口21が形成され、この燃料給油口21
は開閉自在のフューエルキャップ22により塞がれる。
また、燃料タンク4の内面下部には燃料内の異物を取り
除くストレイナ23が設けられる。このストレイナ23
から燃料がメイン燃料供給チューブ24およびリザーブ
燃料供給チューブ25を経て燃料タンク4下部に設けら
れたフューエルコック26に送られた後、燃料供給チュ
ーブ27によってキャブレタ18aに送られる。さら
に、フューエルコック26には、キャブレタ18aとエ
ンジン3のシリンダ部3aとの間に配置された吸気通路
19に接続された負圧チューブ28が接続される。そし
て、このフューエルコック26はエンジン3の吸気負圧
により開閉される負圧式コックである。
【0022】図3は、この負圧式フューエルコック26
の正面図であり、図4はその平面図である。また、図5
は図3のV−V線に沿う縦断面図であり、図6は図5の
VI−VI線に沿う水平断面図である。
【0023】図3乃至図6において、このフューエルコ
ック26は、主にコック本体29とコックカバー30、
バルブ31、レバー32、弁装置33、メイン燃料吸入
パイプ34およびリザーブ燃料吸入パイプ35、燃料吐
出パイプ36、そして負圧パイプ37とから構成され
る。
【0024】弁装置33を構成するダイヤフラム33a
はコック本体29とコックカバー30との間に介装さ
れ、コック本体29側に燃料室38を、そしてコックカ
バー30側に負圧室39を形成する。
【0025】コック本体29にはメイン燃料吸入パイプ
34およびリザーブ燃料吸入パイプ35が接続され、図
2に示すように、メイン燃料供給チューブ24およびリ
ザーブ燃料供給チューブ25を介して燃料タンク4に接
続される。
【0026】コック本体29内にはバルブ31が配置さ
れ、このバルブ31は回転子40を介してレバー32に
より回動される。バルブ31内には燃料溜り41および
連通路42が形成され、この連通路42はバルブ31を
回動させることによりメイン燃料吸入パイプ34および
リザーブ燃料吸入パイプ35に繋がる燃料通路43,4
4と燃料溜り41とを連通させる。また、燃料溜り41
と燃料室38とは連通路45を介して連通される。そし
て燃料室38には燃料吐出パイプ36が接続され、燃料
室38内の燃料を燃料供給チューブ27を介してキャブ
レタ18aに送るように構成される。
【0027】ところで、負圧室39内には弁装置33を
構成するスプリング33bが配置され、プレート33c
を介して上記ダイヤフラム33aを常時燃料室38側に
付勢し、連通路45を塞ぐようになっており、エンジン
3停止時にキャブレタ18aへの燃料供給を遮断させて
キャブレタ18a内における燃料の揮発を防止している
(図5参照)。
【0028】負圧室39には負圧パイプ37が接続さ
れ、この負圧パイプ37は図2に示すように、負圧チュ
ーブ28を介して吸気通路19に接続される。また、負
圧室39内には圧力の逆流を防ぐためのチェックバルブ
46が設けられる。
【0029】エンジン3が始動すると、吸気通路19内
は負圧となる。それによってフューエルコック26の負
圧室39内も負圧となり、ダイヤフラム33aがスプリ
ング33bに抗して負圧室39側に引き寄せられ、塞が
れていた連通路45を開放することにより燃料タンク4
内の燃料をキャブレタ18aに送り込めるようになる
(図6参照)。
【0030】なお、フューエルコック26の弁装置33
の開弁圧(弁が開く圧力)は、700mmHO(0.0
7kgf ・cm-2)前後に設定されるのが一般的である。
【0031】図7は、フューエルキャップ22の平面図
であり、図8は、フューエルキャップ22の側面図であ
る。また、図9は図7のIX−IX線に沿う断面図であり、
図10は図7のX−X線に沿う断面図である。さらに、
図11は図9のXI−XI線に沿う断面図、図12は図9の
XII-XII 線に沿う断面図、そして図13は図9のXIII−
XIII線に沿う断面図である。
【0032】図7乃至図13において、フューエルキャ
ップ22はキャップボディー50と、このキャップボデ
ィー50の外周部に配置された環状の取付部51とから
構成され、キャップボディー50はヒンジ52を介して
取付部51に開閉自在に軸着される一方、取付部51は
図示しない複数本のボルトによって前記燃料タンク4の
燃料給油口21に固定される。なお、符号53はダミー
ボルトである。
【0033】キャップボディー50は、主にトッププレ
ート54と、インナーボディー55と、アウターケース
56とから構成され、アウターケース56と共にその内
部に収納されたインナーボディー55が第一パッキン5
7を介してトッププレート54下面に例えばスクリュー
58で固着される。
【0034】インナーボディー55内には例えばシリン
ダ錠59が内装される。また、インナーボディー55底
部とアウターケース56底部との間の空間60には左右
一対のロックピン61,61が水平方向にスライド自在
に設けられ、スプリング62により常時外周方向に付勢
される。なお、ロックピン61,61とアウターケース
56との間には隙間63が形成されており、アウターケ
ース56内と燃料タンク4内とは連通されている。
【0035】外周方向に付勢されたロックピン61,6
1の上端部が、図9に示すように燃料給油口21の係止
部64に係止することによりキャップボディー50はロ
ック状態となる。一方、図示しないキーによりシリンダ
錠59を回すことによりロックピン61,61がアウタ
ーケース56内に収納され、キャップボディー50のロ
ック状態を解除するようになっている。なお、シリンダ
錠59上面のキー挿入部59aの上方にはキーキャップ
65が設けられ、このキーキャップ65はトッププレー
ト54に開閉自在に軸着される。
【0036】インナーボディー55とアウターケース5
6との間には環状の第二パッキン66が挾着され、この
第二パッキン66はパッキンプレート67を介してトッ
ププレート54下面に配置された複数個のスプリング6
8により燃料給油口21上縁部69に常時押圧されてお
り、燃料給油口21を液密にする。
【0037】トッププレート54下面には第一ブリーザ
溝70が形成され、この第一ブリーザ溝70より若干短
い塞板71により下方から塞がれて、図11に詳細に示
すように第一ブリーザ溝70の一端に第一連通孔72を
形成する。また、塞板71にも第二および第三連通孔7
3,74が形成される。なお、符号75は前記スクリュ
ー58の締着ボスである。
【0038】前記第一パッキン57の下面には、図12
に詳細に示すように、第二および第三ブリーザ溝76,
77が形成され、第二ブリーザ溝76の上記第一ブリー
ザ溝70の一端に形成される第一連通孔72に対応する
部位には第四連通孔78が形成される。また、第三ブリ
ーザ溝77にはキャップボディー50外部(大気中)に
連通する第一連通路79が形成される。さらに、第一パ
ッキン57の、上記塞板71に形成された第二および第
三連通孔73,74に対応する部位にも第五および第六
連通孔80,81がそれぞれ形成される。
【0039】図13に示すように、インナーボディー5
5の上面で、上記第一パッキン57下面の第二および第
三ブリーザ溝76,77に対向する部位には第四ブリー
ザ溝82が形成される。また、インナーボディー55の
上面で、第二および第三ブリーザ溝76,77が近接す
る部位の対向面にはブリーザチャンバ83が形成され
る。さらに、第一連通路79に対向する部位には第二連
通路84が形成される。
【0040】インナーボディー55上部にはチャンバ室
85が形成されると共に、このチャンバ室85の下方に
はインナーボディー55底部とアウターケース56底部
との間の空間60に開口するフィルタ室86およびバル
ブ室87が形成され、これらフィルタ室86およびバル
ブ室87とチャンバ室85とは第三および第四連通路8
8,89により連通される。
【0041】フィルタ室86内には燃料のチャンバ室8
5内への流入を抑制するフェルト90が内装される一
方、バルブ室87内には流体のチャンバ室85内への流
入を規制するチェックボール91が封入される。
【0042】チャンバ室85内には弁装置92が収納さ
れ、図14(a)はこの弁装置92の平面図、図14
(b)は図14(a)のXIV-XIV 線に沿う断面図であ
る。
【0043】図14(a)および(b)に示すように、
弁装置92は、正圧弁93と負圧弁94とから構成され
る。正圧弁93および負圧弁94はそれぞれ上室93
a,94aと下室93b,94bとを備え、上室93
a,94aと下室93b,94bとは連通路95,96
によって連通される。
【0044】正圧弁93および負圧弁94はそれぞれ略
傘型の弁体97,98を備える。正圧弁93の弁体97
は、下室93bから上室93aへ流体を通過させるよう
に配置され、その開弁圧はフューエルコック26の弁装
置33の開弁圧、例えば700mmHO(0.07kgf
・cm-2)より低く、例えば500mmHO(0.05kg
f ・cm-2)に設定される。一方、負圧弁94の弁体98
は、上室94aから下室94bへ流体を通過させるよう
に配置され、その開弁圧は流体の通過を大きく妨げない
ように低い値、例えば5〜60mmHO(5×10-4
6×10-3kgf・cm-2)に設定される。なお、正圧弁9
3の弁体97は、その開弁圧がフューエルコック26の
弁装置33の開弁圧より低ければよいため、負圧弁94
の弁体98と同一のものを使用してもよい。
【0045】次に、本実施例の作用について説明する。
【0046】図15に本発明に係るフューエルキャップ
22の組立構成図を示し、矢印によってブリーザエアお
よび燃料タンク4内からの圧力の流れを示す。また、図
16はフューエルキャップ22の概略縦断面図であり、
矢印によってブリーザエアの流れを示す。
【0047】図15および図16において、燃料タンク
4内が負圧にならないように燃料タンク4内に導入され
るブリーザエアは、第一および第二連通路79,84に
よって形成される大気連通口99からフューエルキャッ
プ22内に流入し、第三ブリーザ溝77、ブリーザチャ
ンバ83を経由した後第二および第四ブリーザ溝76,
82から構成されるブリーザ通路100、第一および第
四連通孔72,78を経て第一ブリーザ溝70内に流入
する。
【0048】第一ブリーザ溝70内のブリーザエアは、
第三および第六連通孔74,81を経てチャンバ室85
に流入する。チャンバ室85に流入したブリーザエア
は、負圧弁94の上室94aから連通路96を経て弁体
98を押開けて下室94bに流入し、第三および第四連
通路88,89を経てフィルタ室86およびバルブ室8
7に流入した後、インナーボディー55底部とアウター
ケース56底部との間の空間60を経てロックピン6
1,61とアウターケース56との間の隙間63から燃
料タンク4内に流入する。負圧弁94の弁体98の開弁
圧は低く設定されているため、ブリーザエアの通過を大
きく妨げることはない。
【0049】一方、自動二輪車1の急激な動き、特に急
制動により高められた燃料タンク4内の圧力は燃料を伴
って上述したブリーザエアの流入経路を逆に辿って大気
中に流出されようとするが、まず、バルブ室87内のチ
ェックボール91によりチャンバ室85内への流体の流
入が規制されると共に、燃料の大部分はフィルタ室86
内のフェルト90により吸収される。
【0050】フィルタ室86を通過した燃料タンク4内
の圧力および燃料は、正圧弁93の開弁圧より高い場合
のみ正圧弁93を通過して第二および第五連通孔73,
80を経て第一ブリーザ溝70に流入し、ブリーザ通路
100、ブリーザチャンバ83および第三ブリーザ溝7
7を経て大気連通口99から大気中に放出される。この
とき、燃料は第一乃至第四ブリーザ溝70,76,7
7,82およびブリーザチャンバ83等から構成される
迷路内に付着し、大気中への放出は最小限に保たれる。
【0051】また、正圧弁93の弁体97の開弁圧はフ
ューエルコック26の弁装置33の開弁圧より低く設定
されるため、燃料タンク4内圧の急上昇に伴って燃料を
キャブレタ18aに圧送してしまうようなことは起こら
ない。
【0052】さらに、自動二輪車1の転倒時には、燃料
タンク4内の圧力は上昇しないため、チェックボール9
1および正圧弁93により燃料の燃料タンク4外への流
出は妨げられる。
【0053】本発明に係る弁装置92は構造もシンプル
で、小型軽量のため、従来品に容易に後付けが可能であ
り、大きな重量やコストの増加もない。また、燃料タン
ク4内に複雑な細工を施さなくても大きな効果を得るこ
とができる。
【0054】さらに、正圧弁93の弁体97は、その開
弁圧がフューエルコック26の弁装置33の開弁圧より
低ければよいため、負圧弁94の弁体98と同一のもの
が使用でき、部材の共通化ができる。
【0055】なお、上記実施例は本発明を自動二輪車1
に適用した例を示したが、四輪車や小型船舶、軽飛行機
等燃料タンクを備えるあらゆる輸送手段に適用できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る輸送
手段用燃料タンクのブリーザ装置によれば、燃料給油口
を塞ぐフューエルキャップと、エンジンの吸気負圧によ
り開閉されるフューエルコックとを備え、上記フューエ
ルキャップの内部に迷路構造のブリーザ通路が形成され
た燃料タンクにおいて、上記ブリーザ通路の途中に正圧
弁と負圧弁とから構成される弁装置を配置し、上記正圧
弁および負圧弁の開弁圧を上記フューエルコックの開弁
圧より低く設定したため、燃料を外部に漏らすことなく
燃料タンク内の圧力の急上昇を大気に逃がすことが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輸送手段用燃料タンクのブリーザ
装置の一実施例を示す輸送手段である自動二輪車の左側
面図。
【図2】燃料タンクの側面図。
【図3】フューエルコックの正面図。
【図4】フューエルコックの平面図。
【図5】図3のV−V線に沿う縦断面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う水平断面図。
【図7】フューエルキャップの平面図。
【図8】フューエルキャップの側面図。
【図9】図7のIX−IX線に沿う断面図。
【図10】図7のX−X線に沿う断面図。
【図11】図9のXI−XI線に沿う断面図。
【図12】図9のXII-XII 線に沿う断面図。
【図13】図9のXIII−XIII線に沿う断面図。
【図14】(a)は弁装置の平面図、(b)は(a)の
XIV-XIV 線に沿う断面図。
【図15】フューエルキャップの組立構成図。
【図16】フューエルキャップの概略縦断面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車 3 エンジン 4 燃料タンク 18a キャブレタ 19 吸気通路 21 燃料給油口 22 フューエルキャップ 26 フューエルコック 50 キャップボディー 54 トッププレート 55 インナーボディー 56 アウターケース 57 第一パッキン 70 第一ブリーザ溝 71 塞板 72 第一連通孔 73 第二連通孔 74 第三連通孔 76 第二ブリーザ溝 77 第三ブリーザ溝 78 第四連通孔 79 第一連通路 80 第五連通孔 81 第六連通孔 82 第四ブリーザ溝 83 ブリーザチャンバ 84 第二連通路 85 チャンバ室 92 弁装置 93 正圧弁 94 負圧弁 99 大気連通口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料給油口を塞ぐフューエルキャップ
    と、エンジンの吸気負圧により開閉されるフューエルコ
    ックとを備え、上記フューエルキャップの内部に迷路構
    造のブリーザ通路が形成された燃料タンクにおいて、上
    記ブリーザ通路の途中に弁装置を配置したことを特徴と
    する輸送手段用燃料タンクのブリーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記弁装置は、正圧弁と負圧弁とから構
    成された請求項1記載の輸送手段用燃料タンクのブリー
    ザ装置。
  3. 【請求項3】 前記正圧弁および負圧弁の開弁圧を上記
    フューエルコックの開弁圧より低く設定した請求項2記
    載の輸送手段用燃料タンクのブリーザ装置。
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