JPH0722847B2 - 付勢部材を備えたホルソー - Google Patents

付勢部材を備えたホルソー

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JPH0722847B2
JPH0722847B2 JP11642390A JP11642390A JPH0722847B2 JP H0722847 B2 JPH0722847 B2 JP H0722847B2 JP 11642390 A JP11642390 A JP 11642390A JP 11642390 A JP11642390 A JP 11642390A JP H0722847 B2 JPH0722847 B2 JP H0722847B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は主として合成樹脂に丸穴をあけるために使用さ
れるホルソーに係り、詳しくは付勢部材を備えたホルソ
ーに関するものである。
(従来の技術) 従来、センタードリルの両側方に設けられ丸穴を切り抜
くホルソーの刃体は、手動ドリル等との接続用のチャッ
ク部を有するホルソー本体に対しセンタードリルととも
に強固に固定されていた。
(発明が解決しようとする課題) ところが、前記従来のホルソーにおいては、ホルソーを
手動ドリルに取り付け、合成樹脂を切削する際にホルソ
ーを合成樹脂に押さえつけすぎると、刃先が合成樹脂に
食い込みすぎてホルソーの回転が止まってしまって作業
が困難であり非常に危険であるといった問題や、切り抜
かれた丸穴にバリや欠けができてしまうといった問題が
あった。
又、合成樹脂の表面に対しセンタードリルが少しでも傾
いていると、刃体が合成樹脂と斜めに接するため何れか
一方の刃体に大きな力が加わり、刃体が破損してしまう
虞があった。
そこで、この発明の目的は、合成樹脂に刃が食い込むこ
とがなく安全であるばかりか、合成樹脂の表面に対しセ
ンタードリルが傾いていても何れか一方の刃体に大きな
力が加わることのないホルソーを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上述した問題点を解決するため、請求項1に記載の発明
にかかるホルソーにおいては、センタードリルと、セン
タードリルの外方に配置される複数本の刃体を保持する
刃固定部材と、前記刃固定部材をセンタードリルの長手
方向に移動可能に保持する支持部材と、前記刃固定部材
をセンタードリルの刃先側へ付勢する付勢部材とを備え
たことを特徴としている。
又、請求項2に記載の発明にかかるホルソーにおいて
は、請求項1に記載の構成に加えて前記刃固定部材は、
センタードリルと支持部材との間にそれぞれ隙間を有
し、支持部材によってセンタードリルに対し傾動可能に
保持されるものである。
(作用) 上記した請求項1に記載の構成により、ホルソーが合成
樹脂等に強く押さえつけられ過ぎると刃固定部材は、付
勢部材の付勢力に抗して支持部材によってセンタードリ
ルの長手方向に退避するように移動し、刃先に加えられ
る力を吸収するため合成樹脂に刃先が食い込むことはな
い。
又、上記した請求項2に記載の構成により、前記請求項
1に記載の作用に加え、合成樹脂の表面に対しセンター
ドリルが傾いており刃体が合成樹脂と斜めに接すると、
刃固定部材は、センタードリルと支持部材との間の隙間
によってセンタードリルに対し傾動するため、刃体と合
成樹脂との傾きが修正され、刃体には均等に力が加えら
れる。
(実施例) 以下、本発明を具体化したホルソーの一実施例を添付の
図面に従って説明する。
第1図、第2図及び第3図に示すようにこのホルソー
(10)は、センタードリル(11)が中心部に固定された
円筒状の支持部材としてのチャック筒(12)と、センタ
ードリル(11)の外方に配置される二本の刃体(13)を
保持する円盤状の刃固定部材(14)とを備えている。前
記チャック筒(12)は、手動ドリル等のチャック部に接
続される接続部(15)を備えるとともに、その内部にお
いてセンタードリル(11)に巻装されるように収納され
た付勢部材としてのコイルバネ(16)を備えている。そ
して、チャック筒(12)は、そのコイルバネ(16)によ
って刃固定部材(14)を刃先側に一定の力で常時押圧付
勢するようになっている。
前記支持部材としてのチャック筒(12)は、その内面に
センタードリル(11)の長手方向に沿って凹設された一
対の案内溝(17)を備えている。又、前記刃固定部材
(14)は、チャック筒(12)の両案内溝(17)にそれぞ
れ係合配置される係止突起(18)を備えている。そし
て、この係止突起(18)が案内溝(17)内を移動するこ
とによって刃固定部材(14)は、センタードリル(11)
の長手方向に移動可能に案内され、かつチャック筒(1
2)と相対回動不能に保持されている。
さらに、前記刃固定部材(14)は、センタードリル(1
1)と、支持部材を構成するチャック筒(12)との間に
それぞれ隙間(G)を有し、チャック筒(14)によって
センタードリル(11)に対し傾動可能に保持されてい
る。
尚、このホルソー(10)に取り付けられている刃体(1
3)の説明をすると、この刃体(13)は、第5図及び第
6図に示すように断面円形状の標準棒材からなり、先端
部にすくい角(θ)が負となる刃部(13a)を備えてい
る。前記刃部(13a)は、棒材の先端両側部をくさび形
に切削加工することにより設けられるとともに、棒材の
先端における直径部分を切れ刃(13b)とするように形
成されている。
次に、このホルソー(10)の作用について説明する。
このホルソー(10)によって合成樹脂(A)に丸穴を透
設するには、まずセンタードリル(11)によって合成樹
脂(A)にあける丸穴の中心を決めてから刃体(13)に
よって切溝を切削する。
このとき、この刃体(13)を保持する刃固定部材(14)
は、チャック筒(12)の案内溝(17)によってセンター
ドリル(11)の長手方向に移動可能に保持されるととも
に、コイルバネ(16)によって常に刃先側に付勢されて
いる。そこで、このホルソー(10)においては、第4図
に示すように刃体(13)を合成樹脂(A)に強く押さえ
すぎて刃体(13)に大きな力が加えられてもコイルバネ
(16)が収縮し刃固定部材(14)がチャック筒(12)内
に退避して刃先に加えられる過大な力を吸収する。従っ
て、このホルソー(10)においては、刃先が合成樹脂
(A)に食い込むことなく常に過度な力で合成樹脂
(A)を確実に切削することができ、切り抜かれた丸穴
にバリや欠けができてしまうことはない。
さらに、刃固定部材(14)は、センタードリル(11)と
チャック筒(12)との間にそれぞれ隙間(G)を有し、
チャック筒(14)によってセンタードリル(11)に対し
傾動可能に保持されている。そこで、このホルソー(1
0)においては、合成樹脂(A)の表面に対しセンター
ドリル(11)が傾いており刃体(13)が合成樹脂(A)
と斜めに接しても、刃固定部材(14)がセンタードリル
(11)に対し傾動する。従って、刃体(13)と合成樹脂
(A)との傾きが修正され、各刃体(13)に均等に力が
加えられることにより一方の刃体(13)に大きな力が加
わることがないため、刃体(13)が損傷することなく安
全かつきれいに丸穴を切り抜くことができる。
尚、刃体(13)の刃部(13a)は、すくい角(θ)が負
であるため合成樹脂(A)に切れ刃(13b)が食い込む
ことなく合成樹脂(A)をむしり取るように確実に切削
する。従って、この刃体(13)を用いたホルソー(10)
においては、作業が非常に安全であり、又、丸穴を透設
し終える際に丸穴の下端部に欠けができてしまうことが
ない。
さらに、刃体(13)は、断面が円形状であるため円周状
の切溝に沿って回転駆動されても切溝の両側内面と線接
触するだけであり、その刃体(13)が摩擦によって高温
になることがない。従って、合成樹脂が融けてしまうこ
となく正確に所望の内径を備えた丸穴をあけることがで
きる。
次に、この発明を具体化したホルソー(10)の第二実施
例について説明する。尚、前記実施例と同一構成の部材
については、前記実施例と同一の符号を付してその説明
を省略する。
この実施例のホルソー(30)においては、第7図及び第
8図に示すように前記実施例のホルソー(10)と同様に
センタードリル(11)が固定された円筒状の支持部材と
してのチャック筒(12)と、センタードリル(11)の外
方に配置される二本の刃体(13)を保持する円盤状の刃
固定部材(14)とを備えている。又、前記チャック筒
(12)は、付勢部材としてのコイルバネ(16)を備え、
そのコイルバネ(16)によって刃固定部材(14)を刃先
側に一定の力で常時押圧付勢するようになっている。
前記支持部材としてのチャック筒(12)は、前記実施例
とは異なりその内面に突出形成された一対の係止突起
(31)を備えている。又、前記刃固定部材(14)は、セ
ンタードリル(11)の長手方向に沿って凹設された一対
の案内溝(32)を備えている。そして、この係止突起
(31)が案内溝(32)内を移動することによって刃固定
部材(14)は、センタードリル(11)の長手方向に移動
可能に案内され、かつチャック筒(12)と相対回動不能
に保持されている。
さらに、前記刃固定部材(14)は、センタードリル(1
1)と、支持部材を構成するチャック筒(12)との間に
それぞれ隙間(G)を有し、チャック筒(14)によって
センタードリル(11)に対し傾動可能に保持されてい
る。
この実施例のホルソー(30)においては、係止突起(3
1)が案内溝(32)内を移動し、刃固定部材(14)がチ
ャック筒(12)によってセンタードリル(11)の長手方
向に移動可能に保持されるとともに、コイルバネ(16)
によって常に刃先側に付勢されている。従って、刃体
(13)を合成樹脂(A)に強く押さえすぎて刃先に大き
な力が加えられてもコイルバネ(16)が収縮して刃固定
部材(14)がチャック筒(12)内と退避し刃先に加えら
れる過大な力を吸収するため、常に過度な力で合成樹脂
(A)を確実に切削することができる。
さらに、刃固定部材(14)は、チャック筒(14)によっ
てセンタードリル(11)に対し傾動可能に保持されてい
る。そこで、合成樹脂(A)の表面に対しセンタードリ
ル(11)が傾いており刃体(13)が合成樹脂(A)と斜
めに接しても、刃固定部材(14)は、センタードリル
(11)に対し傾動する。従って、刃体(13)と合成樹脂
(A)との傾きが修正され、一方の刃体(13)に大きな
力が加わることがないため、刃体(13)が損傷すること
なく安全かつきれいに丸穴を切り抜くことができる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、刃
体の本数を二本以上にして実施したり、刃固定部材にセ
ンタードリルを固定し、その刃固定部材を支持部材によ
ってセンタードリルの長手方向に移動可能に保持するよ
うにして実施する等、本発明の趣旨がら逸脱しない範囲
で適宜変更して実施してもよい。
(発明の効果) 以上詳述したように、請求項1に記載の本発明に係るホ
ルソーにおいては、刃体が合成樹脂等に強く押さえつけ
られ過ぎても刃体がセンタードリルの長手方向に退避す
るように移動し、その力が吸収されるため合成樹脂に刃
先が食い込むことなく又、切り抜かれた丸穴にバリや欠
けができてしまうことなく安全かつ確実にきれいな丸穴
を切り抜くことができるという優れた効果を奏する。
又、請求項2に記載の本発明に係るホルソーにおいて
は、請求項1に記載の効果に加えて、合成樹脂の表面に
対し刃体が斜めに接しても刃体がセンタードリルに対し
傾動し、刃体と合成樹脂との傾きが修正されるため各刃
体に均等に力が加わるため、安全かつきれいに丸穴を切
り抜くことができるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を具体化したホルソーの一実施例の縦断
面を示す側面図、第2図は同じくホルソーの側面図、第
3図は同じくホルソーの横断面を示す平面図、第4図は
ホルソーの縦断面を示す側面図、第5図はホルソーの刃
体を示す全体斜視図、第6図は同じく刃体の側面図、第
7図は本発明を具体化したホルソーの第二実施例の縦断
面を示す側面図、第8図は同じくホルソーの第二実施例
の横断面を示す平面図である。 符号の説明 10,30……ホルソー、11……センタードリル、 12……支持部材としてのチャック筒、 13……刃体、14……刃固定部材、 16……付勢部材としてのコイルバネ、 G……隙間、A……合成樹脂、 θ……すくい角。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センタードリルと、 センタードリルの外方に配置される複数本の刃体を保持
    する刃固定部材と、 前記刃固定部材をセンタードリルの長手方向に移動可能
    に保持する支持部材と、 前記刃固定部材をセンタードリルの刃先側へ付勢する付
    勢部材と を備えたことを特徴とするホルソー。
  2. 【請求項2】前記刃固定部材は、センタードリルと支持
    部材との間にそれぞれ隙間を有し、支持部材によってセ
    ンタードリルに対し傾動可能に保持されるものである請
    求項1に記載のホルソー。
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