JPH07228690A - ポリアミド - Google Patents
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- JPH07228690A JPH07228690A JP6019585A JP1958594A JPH07228690A JP H07228690 A JPH07228690 A JP H07228690A JP 6019585 A JP6019585 A JP 6019585A JP 1958594 A JP1958594 A JP 1958594A JP H07228690 A JPH07228690 A JP H07228690A
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Abstract
レフタル酸であるジカルボン酸成分と、ジアミン成分の
60〜100モル%が1,9−ノナンジアミンであるジ
アミン成分とからなるポリアミドであり、濃硫酸中30
℃で測定した極限粘度[η]が0.6〜2.0dl/g
で、かつその末端基の10%以上が封止されているポリ
アミド。 【効果】 本発明のポリアミドは、耐熱水性、表面美麗
性、耐熱性、力学特性、低吸水性、耐薬品性などに優れ
ており、産業資材、工業材料、家庭用品などの成形材料
として好適に使用することができる。
Description
する。詳しくは、特定の極限粘度[η]と末端封止率を
有し、耐熱水性、表面美麗性、耐熱性、力学特性、低吸
水性、耐薬品性などに優れたポリアミドに関するもので
ある。本発明のポリアミドは、例えば、産業資材、工業
材料、家庭用品などの成形材料として好適に使用するこ
とができる。
に代表される結晶性ポリアミドは、その優れた特性と溶
融成形の容易さから、衣料用、産業資材用繊維、あるい
は汎用のエンジニアリングプラスチックとして広く用い
られているが、一方では、耐熱性不足、吸水による寸法
安定性不良などの問題点も指摘されている。特に近年の
表面実装技術(SMT)の発展に伴うリフローハンダ耐
熱性を必要とする電気・電子分野、あるいは年々耐熱性
への要求が高まる自動車のエンジンルーム部品などにお
いては、従来のポリアミドでの使用が困難となってきて
おり、より耐熱性、寸法安定性、機械特性、物理化学特
性に優れたポリアミドへの要求が高まっている。
ル酸と1,6−ヘキサンジアミンを主成分とする半芳香
族ポリアミドが種々提案され、一部は実用化されてい
る。しかしながら、テレフタル酸と1,6−ヘキサンジ
アミンからなるポリアミド(以下、PA6−Tと略称す
る)は、ポリマーの分解温度を超える370℃付近に融
点があるため、溶融重合、溶融成形が困難であり、実用
に耐えるものではない。そのため実際には、アジピン
酸、イソフタル酸などのジカルボン酸成分、あるいはナ
イロン6などの脂肪族ポリアミドを30〜40モル%共
重合することにより、実使用可能温度領域、すなわち2
80〜320℃程度にまで低融点化した組成で用いられ
ているのが現状である。このように多量の第3成分(場
合によっては第4成分)を共重合することは、確かにポ
リマーの低融点化には有効なものの、一方では結晶化速
度、到達結晶化度の低下を伴い、その結果、高温下での
剛性、耐薬品性、寸法安定性などの諸物性が低下するば
かりでなく、成形サイクルの延長に伴う生産性の低下を
も招く。また、吸水による寸法安定性などの諸物性の変
動に関しても、芳香族基の導入により、従来の脂肪族ポ
リアミドに比べれば多少改善されてはいるものの、実質
的な問題解決のレベルまでには達していない。
2−36459号公報、特公平1−19809号公報、
特開平3−281532号公報などには、半芳香族ポリ
アミドのジアミン成分として、1,6−ヘキサンジアミ
ンの他に、より長鎖の直鎖脂肪族ジアミンが使用可能で
あることが言及されている。しかしながら、これらの先
行文献には、1,9−ノナンジアミンを用いたポリアミ
ドの具体的な開示はなく、さらに、炭素数7以上のジア
ミンを使用することにより、1,6−ヘキサンジアミン
を使用した場合に比較して、特に優れた性能が発現する
との示唆もない。
テレフタル酸と1,9−ノナンジアミンからなるナイロ
ン塩を、ジアミンに対して3.1〜4.0モル%のテレ
フタル酸存在下に重縮合することにより、固有粘度(η
inh)が0.67〜1.03dl/gのポリアミドを製
造したことが開示されている。
れば、英国特許第1070416号明細書に記載の方法
を追試して得られる末端にテレフタル酸残基を有するポ
リアミドは、溶融成形時に着色または発泡する傾向が認
められ、また成形物の表面美麗性が不十分であり、耐熱
水性にも劣るという問題点がある。
アミドに比較して、高結晶性、耐熱性、低吸水性、耐薬
品性、軽量性などに優れ、かつ溶融成形性、耐熱水性、
表面美麗性に優れたポリアミドを提供することにある。
題を解決するために鋭意研究した結果、テレフタル酸と
1,9−ノナンジアミンとを主成分とするポリアミドは
反応性が高く、その極限粘度[η]と末端基の封止率を
特定の範囲内に制御することによって初めて、溶融成形
性、耐熱水性、表面美麗性などに優れた性質を有するポ
リアミドが得られることを見出して本発明を完成した。
ン酸成分の60〜100モル%がテレフタル酸であるジ
カルボン酸成分と、ジアミン成分の60〜100モル%
が1,9−ノナンジアミンであるジアミン成分とからな
るポリアミドであり、濃硫酸中30℃で測定した極限粘
度[η]が0.6〜2.0dl/gで、かつその末端基
の10%以上が封止されているポリアミドを提供するこ
とにより達成される。
が0.6〜2.0dl/gの範囲内で、極限粘度[η]
と剪断速度1000s-1で測定した溶融粘度(MV)と
の間に、下記の式(1)で示される関係が成立する。 logMV=1.9[η]+A ………(1) (ここでAは温度により変化する数である。)
0℃でのA値は0.6〜1.0であり、330℃でのA
値と350℃でのA値との差は0.1〜0.6である。
一方、従来のPA6−T系ポリアミドの場合、極限粘度
[η]の係数は本発明のポリアミドとほぼ同じである
が、340℃でのA値は1.3〜1.7であり、330
℃でのA値と350℃でのA値との差は0.7〜1.1
である。このように、成形温度として好ましい330〜
350℃において、本発明のポリアミドは従来のPA6
−T系ポリアミドに比較して、同じ極限粘度[η]であ
っても溶融粘度が小さく、成形温度の変化にともなう溶
融粘度の変化も小さい。さらに、本発明のポリアミド
は、成形時の滞留時間中での溶融粘度の変化が小さいと
いう特性をも有しており、従来のPA6−T系ポリアミ
ドに比較して成形性が顕著に向上している。
のポリアミドに用いられるジカルボン酸成分としては、
テレフタル酸成分が60モル%以上であり、好ましくは
75モル%以上、より好ましくは90モル%以上であ
る。テレフタル酸成分が60モル%未満の場合には、得
られるポリアミドの耐熱性、耐薬品性などの諸物性が低
下するため好ましくない。テレフタル酸成分以外の他の
ジカルボン酸成分としては、マロン酸、ジメチルマロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、2−メチルア
ジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2
−ジメチルグルタル酸、3,3−ジエチルコハク酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸などの脂肪族ジカ
ルボン酸;1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,
4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボ
ン酸;イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタ
レンジカルボン酸、1,4−フェニレンジオキシジ酢
酸、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸、ジフェン酸、
ジ安息香酸、4,4’−オキシジ安息香酸、ジフェニル
メタン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン
−4,4’−ジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカ
ルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、あるいはこれらの
任意の混合物を挙げることができる。これらのうち芳香
族ジカルボン酸が好ましく使用される。さらに、トリメ
リット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などの多価カ
ルボン酸を溶融成形が可能な範囲内で用いることもでき
る。
成分としては、1,9−ノナンジアミン成分が60モル
%以上であり、好ましくは75モル%以上、より好まし
くは90モル%以上である。ジアミン成分として、上記
の量の1,9−ノナンジアミンを使用することにより、
耐熱性、成形性、耐薬品性、低吸収性、軽量性、力学特
性のいずれにも優れるポリアミドが得られる。1,9−
ノナンジアミン成分以外の他のジアミン成分としては、
エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,4−ブタ
ンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,8−オク
タンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,12−
ドデカンジアミン、3−メチル−1,5−ペンタンジア
ミン、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジア
ミン、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジア
ミン、5−メチル−1,9−ノナンジアミンなどの脂肪
族ジアミン;シクロヘキサンジアミン、メチルシクロヘ
キサンジアミン、イソホロンジアミンなどの脂環式ジア
ミン;p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、キシレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニル
メタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,
4’−ジアミノジフェニルエーテルなどの芳香族ジアミ
ン、あるいはこれらの任意の混合物を挙げることができ
る。
基の10%以上が、好ましくは40%以上、より好まし
くは60%以上、より好ましくは70%以上、より好ま
しくは80%以上、さらに好ましくは90%以上が末端
封止剤により封止されている。末端の封止率を求めるに
あたっては、ポリアミドに存在しているカルボキシル基
末端、アミノ基末端および末端封止剤によって封止され
た末端の数をそれぞれ測定し、下記の式(2)により末
端の封止率を求めることができる。各末端基の数は、1
H−NMRにより、各末端基に対応する特性シグナルの
積分値より求めるのが精度、簡便さの点で好ましい。末
端封止剤によって封止された末端の特性シグナルが同定
できない場合には、ポリアミドの極限粘度[η]を測定
し、 Mn=19700[η]−7900 (Mnは数平均
分子量を表す) 分子鎖末端基総数(eq/g)=2/Mn の関係を用いて分子鎖末端基総数を算出する。さらに、
滴定によりポリアミドのカルボキシル基末端の数(eq
/g)〔ポリアミドのベンジルアルコール溶液を0.1
N水酸化ナトリウムで滴定する〕およびアミノ基末端の
数(eq/g)〔ポリアミドのフェノール溶液を0.1
N塩酸で滴定する〕を測定し、下記の式(2)により末
端の封止率を求めることができる。
ド分子の数の2倍に等しい)を表し、Bはカルボキシル
基末端およびアミノ基末端の合計数を表す〕
ミノ基またはカルボキシル基と反応性を有する単官能性
の化合物であれば特に制限はないが、反応性および封止
末端の安定性などの点から、モノカルボン酸またはモノ
アミンが好ましく、取扱いの容易さなどの点から、モノ
カルボン酸がより好ましい。その他、無水フタル酸など
の酸無水物、モノイソシアネート、モノ酸ハロゲン化
物、モノエステル類、モノアルコール類なども使用でき
る。
酸としては、アミノ基との反応性を有するものであれば
特に制限はないが、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ト
リデシル酸、ミリスチン酸、パルチミン酸、ステアリン
酸、ピバリン酸、イソブチル酸などの脂肪族モノカルボ
ン酸;シクロヘキサンカルボン酸などの脂環式モノカル
ボン酸;安息香酸、トルイル酸、α−ナフタレンカルボ
ン酸、β−ナフタレンカルボン酸、メチルナフタレンカ
ルボン酸、フェニル酢酸などの芳香族モノカルボン酸、
あるいはこれらの任意の混合物を挙げることができる。
これらの内、反応性、封止末端の安定性、価格などの点
から、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン
酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチ
ン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、安息香酸が特に好
ましい。
れらのモノカルボン酸で封止されることにより、下記の
一般式(I)で示される封止末端を形成する。
を除いた残基であり、好ましくはアルキル基、シクロア
ルキル基、アリール基、アラルキル基である。)
しては、カルボキシル基との反応性を有するものであれ
ば特に制限はないが、例えば、メチルアミン、エチルア
ミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミ
ン、オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミ
ン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミ
ン、ジブチルアミンなどの脂肪族モノアミン;シクロヘ
キシルアミン、ジシクロヘキシルアミンなどの脂環式モ
ノアミン;アニリン、トルイジン、ジフェニルアミン、
ナフチルアミンなどの芳香族モノアミン、あるいはこれ
らの任意の混合物を挙げることができる。これらの内、
反応性、沸点、封止末端の安定性および価格などの点か
ら、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、
デシルアミン、ステアリルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、アニリンが特に好ましい。
は、これらのモノアミンで封止されることにより、下記
の一般式(II)で示される封止末端を形成する。
残基であり、好ましくはアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、アラルキル基である。R2は水素原子
または上記のモノアミンからアミノ基を除いた残基であ
り、好ましくは水素原子、アルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、アラルキル基である。)
れる末端封止剤の使用量は、最終的に得られるポリアミ
ドの極限粘度[η]および末端基の封止率が、本発明に
規定する範囲内となるように選ぶことが必要である。具
体的な使用量は、用いる末端封止剤の反応性、沸点、反
応装置、反応条件などによって変化するが、通常、ジカ
ルボン酸とジアミンの総モル数に対して0.5〜10モ
ル%の範囲内で使用される。
よび末端基の封止率を本発明に規定する範囲内に制御す
るための特別な配慮を除き、結晶性ポリアミドを製造す
る方法として知られている任意の方法を用いて製造する
ことができる。本発明者らの研究によれば、末端封止剤
および触媒を、最初にジアミンおよびジカルボン酸に一
括して添加し、ナイロン塩を製造した後、いったん28
0℃以下の温度において濃硫酸中30℃における極限粘
度[η]が0.1〜0.6dl/gのプレポリマーと
し、さらに固相重合するか、あるいは溶融押出機を用い
て重合を行うことにより、容易に本発明のポリアミドを
得ることができる。末端封止剤および触媒をナイロン塩
の製造段階以降に添加した場合には、重合中にカルボキ
シル基とアミノ基のモルバランスがずれたり、架橋構造
が生成するなどの問題点が生じ易くなる。またプレポリ
マーの極限粘度[η]が0.1〜0.6dl/gの範囲
内であると、後重合の段階においてカルボキシル基とア
ミノ基のモルバランスのずれや重合速度の低下が少な
く、さらに分子量分布の小さな、各種性能や成形性に優
れたポリアミドが得られる。重合の最終段階を固相重合
により行う場合、減圧下または不活性ガス流通下に行う
のが好ましく、重合温度が180〜280℃の範囲内で
あれば、重合速度が大きく、生産性に優れ、着色やゲル
化を有効に押さえることができるので好ましい。重合の
最終段階を溶融押出機により行う場合、重合温度が37
0℃以下であるとポリアミドの分解がほとんどなく、劣
化の無いポリアミドが得られるので好ましい。
測定した極限粘度[η]が0.6〜2.0dl/gの範
囲内であり、0.7〜1.7dl/gの範囲内のものが
好ましく、0.9〜1.5dl/gの範囲内のものがよ
り好ましい。
亜リン酸、またはそれらの塩、さらにはそれらのエステ
ル、具体的にはカリウム、ナトリウム、マグネシウム、
バナジウム、カルシウム、亜鉛、コバルト、マンガン、
錫、タングステン、ゲルマニウム、チタン、アンチモン
などの金属塩やアンモニウム塩、エチルエステル、イソ
プロピルエステル、ブチルエステル、ヘキシルエステ
ル、イソデシルエステル、オクタデシルエステル、デシ
ルエステル、ステアリルエステル、フェニルエステルな
どを挙げることができる。その他、必要に応じて、銅化
合物などの安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定化
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、結晶化促進剤、
ガラス繊維、可塑剤、潤滑剤などを重縮合反応時、また
はその後に添加することもできる。
成形、押し出し成形、圧縮成形、延伸、真空成形などの
成形法が適用できる。エンジニアリングプラスチックと
して通常の成形体のみならず、フィルムや繊維の形態に
も成形可能であり、産業資材、工業材料、家庭用品など
に好適に使用することができる。
するが、本発明はこれらにより何ら制限されるものでは
ない。なお、実施例中の末端封止率、極限粘度、熱水処
理後の極限粘度[η]の保持率、熱水処理後の引張強度
の保持率、熱水処理後の引張伸びの保持率、引張強度、
引張伸び、曲げ強度、曲げ弾性率、熱変形温度、耐衝撃
強度、高温弾性率、平衡吸水率、溶融粘度、結晶化速
度、比重、耐薬品性は以下の方法により測定した。
z,重水素化トリフルオロ酢酸中、50℃で測定)を用
い、各末端基ごとの特性シグナルの積分値よりカルボキ
シル基末端、アミノ基末端および封止末端の数をそれぞ
れ測定し、前記の式(2)から末端封止率を求めた。測
定に用いた代表的なシグナルの化学シフト値を以下に示
す。
0.05,0.1,0.2,0.4g/dlの濃度の試
料の固有粘度(ηinh )を測定し、これを濃度0に外挿
した値を極限粘度[η]とした。 ηinh =[ln(t1/t0)]/c 〔式中、ηinh は固有粘度(dl/g)を表し、t0は
溶媒の流下時間(秒)を表し、t1は試料溶液の流下時
間(秒)を表し、cは溶液中の試料の濃度(g/dl)
を表す。〕
張強度の保持率、引張伸びの保持率:JIS1号ダンベ
ル型射出成形片を耐圧オートクレーブ中でスチーム処理
し(120℃/2気圧/120時間)、さらにその試料
を120℃で120時間真空乾燥した。この処理を2回
繰り返し、1回処理後および2回処理後のサンプルの極
限粘度[η]、引張強度および引張伸びを測定し、処理
前の値に対する保持率(%)を求めた。なお、引張強度
および引張伸びは下記の方法で測定した。
率、熱変形温度、耐衝撃強度:融点より約20℃高い温
度で射出成形した絶乾状態の試験片を、以下の方法で測
定した。
で測定し、その値を高温弾性率とした。
プレスし、150℃で5分間の冷却を行った、厚さ約2
00μmのフィルム(5cm×5cm)を、減圧下にて
120℃で5日間乾燥し、秤量した後、23℃の水中に
10日間浸漬し、秤量して、増量分の浸漬前の重量に対
する割合(%)として求めた。
で2日間乾燥した試料について、フローテスター(島津
製作所製)を用い、330℃〜350℃の温度範囲で、
剪断速度1000s-1での溶融粘度(MV)を測定し
た。MVと極限粘度[η]との関係式: logMV=1.9[η]+A からA値を求めた。
製、DSC−30)を用いて測定した。絶乾状態の試料
を、窒素気流下350℃で溶融させた後、10℃/分の
冷却速度で50℃まで冷却し、その際に出現する結晶化
ピークを結晶化点(Tcc)とした。次いで、10℃/分
で昇温して、融点(Tm)を測定した。融点と結晶化点
の差(Tm−Tcc)を結晶化速度とした。
プレスした、厚さ200μmのフィルムをJIS3号ダ
ンベルで打ち抜いた試料片を、23℃の各種薬品(メチ
ルアルコール、10%硫酸、50%水酸化ナトリウム水
溶液、50%塩化カルシウム水溶液)中に7日間浸漬
し、引張強度の処理前の試料に対する保持率(%)を測
定した。
9−ノナンジアミン3165.8g(20.0モル)、
安息香酸73.27g(0.60モル)、次亜リン酸ナ
トリウム一水和物6.5g(原料に対して0.1重量
%)および蒸留水6リットルを内容積20リットルのオ
ートクレーブに入れ、窒素置換した。100℃で30分
間撹拌し、2時間かけて内部温度を210℃に昇温し
た。この時、オートクレーブは22kg/cm2まで昇
圧した。そのまま1時間反応を続けた後230℃に昇温
し、その後2時間、230℃に温度を保ち、水蒸気を徐
々に抜いて圧力を22kg/cm2に保ちながら反応さ
せた。次に、30分かけて圧力を10kg/cm2まで
下げ、更に1時間反応させて、極限粘度[η]が0.2
5dl/gのプレポリマーを得た。これを、100℃、
減圧下で12時間乾燥し、2mm以下の大きさまで粉砕
した。これを230℃、0.1mmHg下にて、10時
間固相重合し、融点が317℃、極限粘度[η]が1.
35dl/g、末端の封止率が90%である白色のポリ
アミドを得た。次に、このポリアミドを、シリンダ温度
340℃、金型温度100℃で射出成形し、得られた成
形品の各種物性値を測定した。得られた結果を下記の表
3に示す。
ミンおよび安息香酸の量をそれぞれ、テレフタル酸32
69.5g(19.68モル)、1,9−ノナンジアミ
ン3169.0g(20.02モル)、安息香酸78.
16g(0.64モル)とした以外は、実施例1に記載
した方法でポリアミドおよびその成形品を製造し、各種
物性値を測定した。得られた結果を下記の表3に示す。
用い、テレフタル酸、1,9−ノナンジアミン、オクチ
ルアミン、次亜リン酸ナトリウムの量をそれぞれ、テレ
フタル酸3322.7g(20.0モル)、1,9−ノ
ナンジアミン3126.2g(19.75モル)、オク
チルアミン64.63g(0.50モル)、次亜リン酸
ナトリウム13.0g(原料に対して0.2重量%)と
した以外は、実施例1に記載した方法でポリアミドおよ
びその成形品を製造し、各種物性値を測定した。得られ
た結果を下記の表3に示す。
それぞれ、テレフタル酸3322.7g(20.0モ
ル)、安息香酸34.19g(0.28モル)とした以
外は、実施例1に記載した方法でポリアミドおよびその
成形品を製造し、各種物性値を測定した。得られた結果
を下記の表3に示す。
それぞれ、テレフタル酸3355.9g(20.2モ
ル)、安息香酸12.21g(0.10モル)とした以
外は、実施例1に記載した方法でポリアミドおよびその
成形品を製造し、各種物性値を測定した。得られた結果
を下記の表3に示す。
それぞれ、テレフタル酸3073.5g(18.5モ
ル)、安息香酸366.4g(3.0モル)とした以外
は、実施例1に記載した方法でポリアミドおよびその成
形品を製造し、各種物性値を測定した。得られた結果を
下記の表3に示す。
用いず、テレフタル酸の量を、3372.5g(20.
3モル)とした以外は、実施例1に記載した方法でポリ
アミドおよびその成形品を製造し、各種物性値を測定し
た。得られた結果を下記の表3に示す。
4.0モル)、イソフタル酸996.8g(6.0モ
ル)、1,6−ヘキサンジアミン2324.2g(2
0.0モル)、安息香酸24.43g(0.20モル)
とした以外は、実施例1に記載した方法でポリアミドお
よびその成形品を製造し、各種物性値を測定した。得ら
れた結果を、実施例1の結果と併せて下記の表4に示
す。
美麗性、耐熱性、力学特性、低吸水性、耐薬品性などに
優れており、産業資材、工業材料、家庭用品などの成形
材料として好適に使用することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ジカルボン酸成分の60〜100モル%
がテレフタル酸であるジカルボン酸成分と、ジアミン成
分の60〜100モル%が1,9−ノナンジアミンであ
るジアミン成分とからなるポリアミドであり、濃硫酸中
30℃で測定した極限粘度[η]が0.6〜2.0dl
/gで、かつその末端基の10%以上が封止されている
ポリアミド。
Priority Applications (11)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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