JPH07229363A - 車輌用窓ガラス昇降装置 - Google Patents

車輌用窓ガラス昇降装置

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Publication number
JPH07229363A
JPH07229363A JP6144069A JP14406994A JPH07229363A JP H07229363 A JPH07229363 A JP H07229363A JP 6144069 A JP6144069 A JP 6144069A JP 14406994 A JP14406994 A JP 14406994A JP H07229363 A JPH07229363 A JP H07229363A
Authority
JP
Japan
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ball screw
screw body
bracket
window glass
glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP6144069A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Otaka
浩 大高
Takeshi Toyoshima
猛 豊島
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単である新規な車輌用窓ガラス昇降
装置を提供する。 【構成】 ボールネジ体2をその上下両端部で回転可能
に支持する。該ボールネジ体をモータ17で回転させ
る。窓ガラス40を支持したガラスブラケット31のス
ライダ38をボールネジ体2に螺合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な車輌用窓ガラス昇
降装置に関する。詳しくは、構造が簡単である新規な車
輌用窓ガラス昇降装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】車輌、例えば、自動車において、パワー
ウインドレギュレータと称される窓ガラス昇降装置が設
けられる。
【0003】そして、従来の車輌用窓ガラス昇降装置に
は、ワイヤーをモータによって駆動する所謂ワイヤー式
のものや、ボールを所謂数珠繋ぎにしたものを駆動する
ボール式のもの等があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のワイ
ヤー式のものやボール式のものは、何れも部品点数が多
く且つ構造が複雑であり、しかも故障も多い等問題があ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明車輌用窓
ガラス昇降装置は、上記した課題を解決するために、上
端部と下端部で車体に回転可能に支持されたボールネジ
体と、該ボールネジ体を回転させるモータと、上記ボー
ルネジ体と螺合すると共に窓ガラスを支持したスライダ
とによって構成したものである。
【0006】
【作用】従って、本発明車輌用窓ガラス昇降装置にあっ
ては、その構成部品の数が少なく、構造が簡単であり、
安価であると共に故障も少ないという利点を有する。
【0007】
【実施例】以下に、本発明車輌用窓ガラス昇降装置の詳
細を図示した実施例に従って説明する。尚、図示した実
施例1は、本発明を自動車のドアの窓ガラスの昇降装置
に適用したものである。
【0008】2はボールネジ体であり、ナイロン、ポリ
アセタール等の弾性を有する合成樹脂又は補強材がイン
サートされた複合材料で形成されている。
【0009】ボールネジ体2は、その上端部と下端部を
除いた部分に2条の螺溝3L、3Rが形成されている。
これら螺溝3L、3Rは同じピッチで丁度半ピッチずれ
て形成されており、互いに180度離間した位置でボー
ルネジ体2の軸方向に関する位置が同じになるようにな
っている。
【0010】ボールネジ体2の下端部には連結部4が形
成されている。連結部4は中心に位置し螺溝形成部より
小径な嵌合軸5と、該嵌合軸5を挟んで反対側に位置し
た係合突起6、6とから成る。係合突起6、6はボール
ネジ体2の軸方向に見た形状が外周部で大きい扇形に形
成されている。
【0011】上記連結部4の直ぐ上には小径な被支持部
7が形成され、また、上端部にも小径にされた被支持部
8が形成されている。そして、上端部の被支持部8の上
端には該被支持部8の径より大径な抜け止め頭部9が形
成されている。
【0012】10は弾性材料、例えば、ネオプレーンゴ
ム等のゴム材料で形成されたダンパであり、軸方向長さ
が上記ボールネジ体2の係合突起6、6の軸方向長さと
略等しい環状をした主部11と該主部11の内周面の等
間隔離間した4つの位置から中心へ向けて突出した仕切
片12、12、・・・とから成る。そして、上記ボール
ネジ体2の嵌合軸5はダンパ10の中心部を嵌挿され、
また、仕切片12、12、・・・によって区分された扇
形の空間のうち中心を挟んで互いに反対側に位置した2
つの空間に係合突起6、6が各別に嵌合される。そし
て、この状態で、ボールネジ体2の嵌合軸5の下半部は
ダンパ10から下方へ突出した状態となる。
【0013】13はナイロン、ポリアセタール等の合成
樹脂で形成されたウォームホィールであり、厚手の円板
状をしその外周面にギヤ歯が形成されたギヤ部14とギ
ヤ部14の上面の中心を挟んで互いに反対側に位置した
部分から突設された平面形状で扇形をした係合突起1
5、15とから成る。そして、このウォームホィール1
3には中心孔16が形成されている。
【0014】しかして、ウォームホィール13の係合突
起15、15は上記ダンパ10の仕切片12、12、・
・・によって区分された扇形の空間のうち上記ボールネ
ジ体2の係合突起6、6が嵌合した残りの中心を挟んで
互いに反対側に位置した2つの空間に各別に嵌合され
る。また、ボールネジ体2の嵌合軸5はウォームホィー
ル13の中心孔16に挿入される。
【0015】17は自動車のドアの図示しない構造体に
固定されたモータであり、18はそのギアケースであ
る。該ギアケース18内には図示しないウォームが収納
されており、該ウォームはモータ17の出力軸と連結さ
れている。
【0016】19、19はブラケットであり、直線状の
縁に半円形の切欠20、20を有している。該切欠2
0、20には軸方向に延びる延設部21、21が形成さ
れており、該延設部21、21の下端からは外方へ折り
返された折返し部22、22が形成されている。そし
て、上記延設部21、21の軸方向長さはボールネジ体
2の下側の被支持部7の軸方向長さと同じか稍小さくな
っている。
【0017】しかして、ブラケット19、19はボール
ネジ体2の下側の被支持部7を両側から挟むようにして
互いの切欠20、20が形成された縁同士が突き合わさ
れ、その状態で上記モータ17のギアケース18の上面
にネジ止め等によって固定される。そして、ブラケット
19、19の切欠20、20が突き合わされて形成され
る孔はその直径がボールネジ体2の被支持部7の外径よ
り僅かに大きく形成されているため、該ブラケット1
9、19に対して回転可能ではあるが、軸方向への移動
は不能とされる。また、上記したようにボールネジ体2
の下端に連結されていたウォームホィール13はそのギ
ヤ部がギアケース18内の図示しないウォームと噛合さ
れる。従って、モータ17が駆動されるとボールネジ体
2が回転されることになる。そして、ウォームホィール
13の係合突起15、15とボールネジ体2の係合突起
6、6との間にはダンパ10の仕切片12、12、・・
・が介在されているので、この間が緩衝されてどちらか
の不自然な動きが他方に伝達されるのが防止される。
【0018】23はボールネジ体2の上端部を支持する
ブラケットであり、主金具24と補助金具25とから成
る。
【0019】主金具24は帯状の板金を折り曲げ形成し
て成り、中央部に半円状に湾曲された押え部26を有
し、両端部にスタッドネジを有する取付部27、27が
形成されている。補助金具25はその中央部に半円状に
湾曲された押え部28が形成されている。
【0020】しかして、ブラケット23の主金具24と
補助金具25とは互いの押え部26、28でボールネジ
体2の上端の被支持部8を挟むようにして重ね合わさ
れ、その状態で、溶接等により両者24、25が結合さ
れる。これによって、ブラケット23がボールネジ体2
の上端部の被支持部8に取着され、抜け止め頭部9によ
ってボールネジ体2からの脱落が防止される。
【0021】そこで、該ブラケット23がその取付部2
7、27によってドアの構造体に固定され、ボールネジ
体2の上端部がドア構造体に回転可能に支持される。
【0022】29はストッパであり、ゴム等の弾性体で
形成されており、略円環状に形成され、中央の孔29a
は上記ボールネジ体2が挿通され得る大きさになってい
る。また、周縁部には切欠30、30、・・・が形成さ
れている。
【0023】このようなストッパ29はボールネジ体2
に外嵌状にされ、ギアケース18の上面に載置される。
尚、この時、ギアケース18に突設された突起18a、
18a、・・・に上記切欠30、30、・・・が係合し
てその位置が固定される。
【0024】31は後述する窓ガラスと上記ボールネジ
体2との間を連結するガラスブラケットであり、窓ガラ
スを支持する支持部とボールネジ体2によって移動され
るスライダ部とから成る。
【0025】32は支持部であり、板金材料を折り曲げ
形成して成る。33は支持部32の主部であり、その上
端部の両側部は一方へ打出し状に形成され、該打出し部
34、34に挿通孔34a、34a′が形成されてい
る。
【0026】主部33の下縁はその中央部に斜めに延び
る段差部35が形成され、該段差部35を挟んで両脇に
位置した互いに高さ位置の異なる下縁から連結片36
L、36Rが上記打出し部34、34の突出方向と反対
の方向へ突設されている。そして、これら連結片36
L、36Rは、その一方36Lがその先端が下がる方向
に、また、他方36Rがその先端が上がる方向に、それ
ぞれ傾斜されている。そして、これら連結片36L、3
6Rの傾斜角はボールネジ体2の螺溝3L、3Rの傾斜
角と同じにされている。また、これら連結片36L、3
6Rの互いに対向した端縁部は反対側に折り返されてそ
こに板金材料の厚みの2倍の厚みを有し且つ端縁が丸み
を帯びた係合縁37L、37Rが形成される。そして、
これら係合縁37L、37Rの端縁間の間隔はボールネ
ジ体2の互いに反対側に位置した螺溝3Lと3Rの奥面
間の間隔と同じか僅かに広く形成されている。
【0027】尚、係合縁37L、37Rを2重にし、且
つ、その端縁に丸みを帯びさせるのは、後述するよう
に、これら係合縁37L、37Rがボールネジ体2の螺
溝3L、3Rと係合しこれによって送られる時にエッジ
によってボールネジ体2の螺溝3L、3Rを削ってしま
うことがない様にする為である。従って、必ずしもここ
に示したように2重にする必要はなく、例えば、後述す
るように、スライダ部をアウトサート成形によって支持
部32と一体的に成形する際に、ボールネジ体2の螺溝
3L、3Rと係合するエッジをスライダ部の材料樹脂に
よって被覆するようにしても良い。
【0028】38はスライダ部であり合成樹脂で形成さ
れ、所謂アウトサート成形により上記支持部32の連結
片36L、36Rと一体化される。スライダ部38には
ボールネジ体2の外径と同じか僅かに大き内径を有する
挿通孔39が貫設されており、該挿通孔39の中心を挟
んだ対向面から上記係合縁37L、37Rが該挿通孔3
9内に突出している。
【0029】かかるガラスブラケット31のスライダ部
38の挿通孔39に上記ボールネジ体2が挿通される。
そして、ガラスブラケット31の係合縁37Lがボール
ネジ体2の螺溝3Lに、また、係合縁37Rが螺溝3R
に、それぞれ摺動自在に係合される。
【0030】しかして、上記モータ17によりボールネ
ジ体2が回転されると、その螺溝3L、3Rによってガ
ラスブラケット31の係合縁37L、37Rが送られ、
従って、ガラスブラケット31がボールネジ体2に沿っ
て移動される。
【0031】40は自動車のドアの窓ガラスであり、図
示しないガイドに案内されて上下に移動可能にされ、そ
の下端部が上記ガラスブラケット31の挿通孔34a、
34a′を挿通された図示しないネジによってガラスブ
ラケット31の支持部32に取付けられている。
【0032】従って、上記したように、ボールネジ体2
の回転によってガラスブラケット31が移動すると、窓
ガラス40が上下に移動されることになる。
【0033】ガラスブラケット31がその移動範囲の下
端に達した時はスライダ38がストッパ29と衝合し、
緩衝される。
【0034】尚、自動車のドアは通常曲面を有してお
り、その窓ガラスは該曲面に沿って移動するため、窓ガ
ラスを支持している部材、例えば、上記実施例ではガラ
スブラケット31は湾曲した経路を移動することにな
る。そして、上記した自動車用窓ガラス昇降装置1にあ
っては、ガラスブラケット31を移動させるボールネジ
体2が弾性を有する合成樹脂によって形成されているた
め、これを湾曲させて設置することが出来、窓ガラス4
0の移動経路に適合させることが可能である。そのた
め、汎用性に優れ、窓ガラスの移動経路の湾曲度が異な
る種々の車輌に適用することが出来る。
【0035】また、上記実施例にあっては、ボールネジ
体2の湾曲方向及びボールネジ体2の軸方向に対して直
交する方向からボールネジ体2を挟む側からガラスブラ
ケット31の係合縁37L、37Rが螺溝3L、3Rに
係合するようにしたので、ボールネジ体2の湾曲による
螺溝3L、3Rの変形による係合縁37L、37Rとの
係合に及ぼす影響が双方の係合縁37L、37Rに均等
に出て、両者にアンバランスが生じて動きに不自然さが
出るようなことがない。
【0036】更に、各係合縁37L、37Rが係合する
螺溝を2条3L、3Rとしたので、これら係合縁37
L、37Rを同じ高さで支持することが出来、窓ガラス
40のように比較的重たいものを左右バランス良く支え
ることが出来、これもスムーズな動きに寄与する。
【0037】図10及び図11はボールネジ体の変形例
を示すものである。
【0038】ボールネジ体2Aの上端部及び下端部には
螺溝3L、3Rの上端に連続して無進部41、41、・
・・が形成されている。該無進部41、41、・・・は
ピッチ0に形成され、かつ、その幅は螺溝3L、3Rの
幅より稍大きくされている。
【0039】しかして、ガラスブラケット31がボール
ネジ体2Aの上端又は下端に達すると、その係合縁37
L、37Rはそれぞれの無進部41、41と係合するよ
うになり、ガラスブラケット31はそれ以上上方又は下
方へは移動しない。
【0040】上記ボールネジ体2を使用している場合、
ガラスブラケット31がその移動範囲の上限又は下限に
達すると、ガラスブラケット31はそれ以上は上方又は
下方へ移動することができないが、モータ17は慣性で
まだ回りつづけようとする。
【0041】そして、螺溝3L、3Rは進み角を持って
いるので、ガラスブラケット31を更に上方又は下方へ
動かそうとする力が働くことになる。そのため、ボール
ネジ体2にはねじり荷重及びスラスト荷重が加わるた
め、ボールネジ体2の支持機構を強固なものにする必要
があり、また、ボールネジ体2にも応力が加わるので、
その耐久性に問題が生じる。
【0042】ところが、上記したボールネジ体2Aのよ
うに、その上端部及び下端部に無進部41、41、・・
・を設けると、モータ17が慣性で回っても、ガラスブ
ラケット31の係合縁37L、37Rは無進部41、4
1内に位置して、ガラスブラケット31を更に上方又は
下方へ移動させようとする力は働かないので、ボールネ
ジ体2Aに無理な力が加わることが無く、ボールネジ体
2Aの支持機構もそれ程強固にする必要が無く、また、
ボールネジ体2Aの耐久性も増すことになる。
【0043】また、図11に示すボールネジ体2Bのよ
うに、その上下両端部にピッチ0の2つの螺溝3L、3
Rに共通の無進部42、42を形成しても、同様の効果
を奏することができる。
【0044】図12乃至図15はモータ17からボール
ネジ体2への動力伝達方式の各別の変形例を示すもので
ある。
【0045】上記実施例において、モータ17からボー
ルネジ体2への動力の伝達は、ギアケース18内の図示
しないウォームとウォームホィール13とによっている
ため、モータ17の中心軸とボールネジ体2の中心軸と
が離れ過ぎてしまい、自動車の車幅方向にスペースを取
ってしまい、例えば、軽自動車のドアのように、厚みの
薄いドアには設置することが困難である。
【0046】図12及び図13に示すものは、モータ1
7の回転軸及びボールネジ体2の下端部にそれぞれにか
さ歯車43、44を固定し、これらかさ歯車43、44
同士を噛合させたものである。
【0047】そして、図12に示すものは、同図(a)
及び(b)に示すように、モータ17を窓ガラス40と
ドア45のインナーパネル46との間に配置したもので
あり、また、図13に示すものは、モータ17をドア4
5のインナーパネル46と該インナーパネル46の下端
部外側に設けられたドアトリム47との間に配置したも
のである。
【0048】図14及び図15に示すものは、モータ1
7の回転軸及びボールネジ体2の下端部にそれぞれに平
歯車48a、48bを固定し、これら平歯車48a、4
8b同士を噛合させたものである。
【0049】そして、図14に示すものは、同図(a)
及び(b)に示すように、モータ17を窓ガラス40と
ドア45のインナーパネル46との間に配置したもので
あり、また、図15に示すものは、モータ17を窓ガラ
ス40とドア45のアウターパネル49との間に配置し
たものである。
【0050】図16乃至図18はガラスブラケットの変
形例を示すものである。
【0051】図16は第1の変形例31Aを示すもので
あり、そのスライダ部38の挿通孔39Aは軸方向から
見て小判形に形成されている。即ち、該挿通孔39Aの
内径は上記ボールネジ体2の湾曲方向ではボールネジ体
2の外径よりかなり大きく、該湾曲方向に直交する方向
では該挿通孔39Aの内径はボールネジ体2の外径と同
じか僅かに大きく形成されている。
【0052】従って、ボールネジ体2が湾曲しているに
もかかわらず、ボールネジ体2はガラスブラケット31
Aのスライダ部38の挿通孔39Aに容易に挿通される
と共に、窓ガラス40の回転が防止される。
【0053】即ち、図18(a)で分かるとおり、上記
ガラスブラケット31では、そのスライダ部38の挿通
孔39はその内径がボールネジ体2の外径よりかなり大
きくないと、ボールネジ体2を挿通することが出来な
い。そのために、湾曲したボールネジ体2を挿通出来る
ようにしようとして挿通孔の内径を大きくすると、ボー
ルネジ体2の湾曲方向に直交する方向での窓ガラス40
の回転を阻止するものがなく、ボールネジ体2の外径と
挿通孔の内径との差分だけ窓ガラス40が回転してしま
うという問題が生じる。
【0054】ところが、上記ガラスブラケット31Aで
は、その挿通孔39Aのボールネジ体2の湾曲方向にお
ける内径がボールネジ体2の外径よりかなり大きくされ
ているので、ボールネジ体2の挿通が可能であり、か
つ、ボールネジ体2の湾曲方向に直交する方向ではボー
ルネジ体2と挿通孔39Aとの間に遊びが無いので、窓
ガラス40が該方向に回転してしまうことはない。
【0055】図17は第2の変形例31Bを示すもので
あり、そのスライダ部38の挿通孔39Bは、ボールネ
ジ体2の湾曲方向における一方の内面50が縦断面で見
てその中央部50aで他方の面51に近接し、上下両端
50b、50bで他方の面51から離間するように湾曲
され、中央部50aと他方の面51とによって構成され
る内径がボールネジ体2の外径とほぼ等しく、上下両端
50b、50bに行くに従って他方の面51との間の間
隔が徐々に広くなって行くようにされている。尚、該挿
通孔39Bのボールネジ体2の湾曲方向に直交する方向
での内径はボールネジ体2の外径とほぼ等しく形成され
ている。
【0056】従って、このガラスブラケット31Bにあ
っても、ボールネジ体2が湾曲しているにもかかわら
ず、ボールネジ体2はガラスブラケット31Bのスライ
ダ部38の挿通孔39Bに容易に挿通されると共に、窓
ガラス40の回転が防止される。
【0057】図19及び図20は防水性を考慮した変形
例を示すものである。
【0058】52は辷り性の良好な合成樹脂又は上面が
金属で下面がゴムで形成されたストッパであり、厚手の
円板状を為し、その中心部に挿通孔53が形成されてい
る。該挿通孔53はボールネジ体2Cの連結部4の係合
突起6、6及び被支持部7の直ぐ上の部分54(以下、
「嵌挿部」と言う。)が挿通され得る大きさに、特に、
嵌挿部54の外径とほぼ同じ径に形成されている。
【0059】そして、該ストッパ52の挿通孔53の開
口縁には横断面形状で楔状をした係合縁55が上方へ向
けて突設されている。尚、該係合縁55は、その内面は
挿通孔53の内周と同一の面内にあり、外側面55aが
傾斜面とされている。
【0060】このようなストッパ52は上記ブラケット
19、19の上に固定される。
【0061】56はボールネジ体2Cの嵌挿部54の上
端部から斜め下方へ向けて一体に突設されたスカート部
であり、その内面56aは傾斜面とされている。
【0062】しかして、ボールネジ体2Cはその連結部
4がギヤケース18内に挿入されて該連結部4にダンパ
10を介してウォームホィール13が連結され、そし
て、ギヤケース18に固定されるブラケット19、19
によって被支持部7が支持されるのは上記した実施例に
おけると同様である。
【0063】そして、更に、ブラケット19、19上に
固定されるストッパ52の挿通孔53にボールネジ体2
Cの嵌挿部54が挿通され、そして、ボールネジ体2C
のスカート部56がストッパ52の係合縁55に被さる
ように位置される。この時、スカート部56の傾斜面5
6aと係合縁55の傾斜面55aとが当接される。
【0064】しかして、自動車のドア内に仮に水が侵入
して、該水がボールネジ体2Cを伝ってギヤケース18
の方へ下降して来ても、該水はボールネジ体2Cの下端
部でスカート部56の外面に沿ってストッパ52上に流
れ落ち、該ストッパ52に流れ落ちた水は該ストッパ5
2の係合縁55に妨げられてその挿通孔53には達する
ことができず、従って、このような水がギヤケース18
内に侵入することを防止することができる。
【0065】図21は取付作業性を向上させた変形例を
示すものである。
【0066】57は金属で棒状に形成されたガイドバー
であり、その下端部はギヤケース18に固定されてい
る。
【0067】ガラスブラケット31Cのスライダ部38
Cにはその隅の位置を上下に貫通した摺動孔58が形成
され、該摺動孔58に上記ガイドバー57が摺動自在に
挿通されている。
【0068】ブラケット23Cの補助金具25Cにはそ
の下縁から水平に突設された補助片59が形成され、該
補助片59に上記ガイドバー57の上端部が固定されて
いる。
【0069】しかして、この変形例にあっては、自動車
のドアに取り付ける前の単品状態にある時に、ブラケッ
ト23C及びガラスブラケット31Cが回転してしまう
ことがなく、取付作業性が良好になる。
【0070】即ち、例えば、上記実施例のものにおいて
ブラケット23が回転してしまうと、取付時には該ブラ
ケット23を取付方向に回転させて向きを正しく直して
から取り付けなければならず、余分な手間がかかること
になる。また、ガラスブラケット31も、そのスライダ
部38がナット構造になっていてボールネジ体2と螺合
しているだけであるので、単品状態では回転してしま
い、しかも回転するとその位置が所定の位置からずれて
しまう。そして、かかる昇降装置1の組付けは通常ドア
のフレームに形成したサービスホールと称する孔を通し
て行うが、上記したようにガラスブラケット31の位置
が所定の位置から移動してしまうと、ガラスブラケット
31の位置が上記サービスホールからずれてしまい窓ガ
ラス40の組付を行うことができなくなってしまう。更
に、ガラスブラケット31が回転して正規の向きになっ
ていないと、その一部が窓ガラス40の移動経路を横切
ってしまうので、メーカーの組立ライン上で窓ガラス4
0をドアの上部より挿入した時に該窓ガラス40の下縁
がガラスブラケット31に当たってしまい窓ガラス40
を取付位置まで下げることができず、結局ガラスブラケ
ット31と窓ガラス40との結合を行うことが出来な
い。
【0071】ところが、上記した変形例にあっては、ブ
ラケット23C及びガラスブラケット31Cは、単品状
態にある時に、回転してしまうことがないので、上記し
た問題は起こらない。
【0072】尚、スポンジ、ゴム、紙等摩擦係数の大き
な材料からなるパット60を、図22に示すように、ブ
ラケット23とボールネジ体2の被支持部8の下面との
間に介在させ、あるいは、図23に示すように、ボール
ネジ体2の所定位置に螺合させておけば、ブラケット2
3はパット60との間の摩擦によって回転することがな
く、また、ガラスブラケット31はパット60がある位
置より下方に移動することはない。尚、図23におい
て、パット60をガラスブラケット31のスライダ部3
8の下面に貼着しておけばガラスブラケット自体の回転
を抑止することができる。
【0073】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明車輌用窓ガラス昇降装置は、上端部と下端部
で車体に回転可能に支持されたボールネジ体と、該ボー
ルネジ体を回転させるモータと、上記ボールネジ体と螺
合すると共に窓ガラスを支持したスライダとから成るこ
とを特徴とする。
【0074】従って、本発明車輌用窓ガラス昇降装置に
あっては、その構成部品の数が少なく、構造が簡単であ
り、安価であると共に故障も少ないという利点を有す
る。
【0075】尚、上記実施例に示した各部の形状及び構
造は、何れも本発明を実施するに際しての具体化のほん
の一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の
技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものであ
る。特に、ボールネジ体は実施例に示したように弾性を
有する合成樹脂で形成されなければならないというもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明車輌用窓ガラス昇降装置の実施の一例を
示す側面図である。
【図2】正面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う拡大断面図であ
る。
【図4】ボールネジ体の下端部の支持構造を分解して示
す拡大斜視図である。
【図5】ストッパを拡大して示す平面図である。
【図6】スライダを示す拡大斜視図である。
【図7】スライダの一部を示す拡大斜視図である。
【図8】スライダの拡大平面図である。
【図9】ボールネジ体とスライダの係合状態を示す拡大
断面図である。
【図10】ボールネジ体の変形例を示す側面図である。
【図11】ボールネジ体の別の変形例を示す側面図であ
る。
【図12】図13乃至図15と共にモータとボールネジ
体との間の動力伝達方式の各別の変形例を示すものであ
り、本図はその第1のものを示すものであり、(a)は
概略正面図、(b)は概略断面図である。
【図13】その第2のものを示す概略断面図である。
【図14】その第3のものを示すものであり、(a)は
概略正面図、(b)は概略断面図である。
【図15】その第4のものを示す概略断面図である。
【図16】ガラスブラケットの変形例を示すものであ
り、(a)は要部の平面図、(b)は要部の縦断面図で
ある。
【図17】ガラスブラケットの別の変形例を示すもので
あり、(a)は要部の平面図、(b)は要部の縦断面図
である。
【図18】問題点を説明するための図であり、(a)は
概略縦断面図、(b)は概略側面図である。
【図19】図20と共に防水性を考慮した変形例を示す
ものであり、本図は要部を拡大して示す縦断面図であ
る。
【図20】要部を拡大して示す分解斜視図である。
【図21】取付作業性を改良した変形例を示す斜視図で
ある。
【図22】ブラケットの回転を防止する例を示す概略側
面図である。
【図23】ガラスブラケットの回転を防止する例を示す
概略側面図である。
【符号の説明】
1 自動車用窓ガラス昇降装置(車輌用窓ガラス昇降装
置) 2 ボールネジ体 17 モータ 31 ガラスブラケット(スライダ) 40 窓ガラス 2A ボールネジ体 31A ガラスブラケット 2B ボールネジ体 31B ガラスブラケット 2C ボールネジ体 31C ガラスブラケット(スライダ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部と下端部で車体に回転可能に支持
    されたボールネジ体と、該ボールネジ体を回転させるモ
    ータと、上記ボールネジ体と螺合すると共に窓ガラスを
    支持したスライダとから成ることを特徴とする車輌用窓
    ガラス昇降装置。
JP6144069A 1993-12-22 1994-06-03 車輌用窓ガラス昇降装置 Pending JPH07229363A (ja)

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JP6144069A JPH07229363A (ja) 1993-12-22 1994-06-03 車輌用窓ガラス昇降装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-73214 1993-03-31
JP7321493 1993-12-22
JP6144069A JPH07229363A (ja) 1993-12-22 1994-06-03 車輌用窓ガラス昇降装置

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JP (1) JPH07229363A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102926609A (zh) * 2012-09-19 2013-02-13 杨成栋 窗口玻璃升降器
JP2017186874A (ja) * 2016-03-30 2017-10-12 アイシン精機株式会社 車両用窓ガラス昇降装置、移動体駆動装置、及びサンルーフ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102926609A (zh) * 2012-09-19 2013-02-13 杨成栋 窗口玻璃升降器
JP2017186874A (ja) * 2016-03-30 2017-10-12 アイシン精機株式会社 車両用窓ガラス昇降装置、移動体駆動装置、及びサンルーフ装置

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