JPH072310A - 自動倉庫 - Google Patents

自動倉庫

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JPH072310A
JPH072310A JP5141088A JP14108893A JPH072310A JP H072310 A JPH072310 A JP H072310A JP 5141088 A JP5141088 A JP 5141088A JP 14108893 A JP14108893 A JP 14108893A JP H072310 A JPH072310 A JP H072310A
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power
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Koji Jinno
浩二 神野
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Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スペースの有効活用を図り、ケーブル断線の
恐れがなく、メンテナンスが不用な自動倉庫を提供す
る。 【構成】 棚1前方の床レール5上を走行自在な出し入
れ装置8’を設置し、床レール5に沿って、地上側の電
源装置Mより供給される高周波の正弦波電流を流す誘導
線路ユニットXを敷設し、出し入れ装置8’にこの誘導
線路ユニットXの周波数に共振し、起電力が生じるピッ
クアップユニットPを設ける。 【効果】 ピックアップユニットPに起電力が発生する
ことで、出し入れ装置8’に無接触で給電できる。ま
た、従来の給電用移動ケーブルとこのケーブル敷設に伴
うスペースが不用となり、設置スペースを有効に活用で
き、さらに断線の恐れをなくなる。また、従来の給電レ
ールが不用となり、磨耗部がなくなり、定期的なメンテ
ナンスを不用にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば工場内に設置
され、床レールに支持案内されて棚前方の一定経路上を
走行自在な出し入れ装置を設置した自動倉庫に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】棚と出し入れ装置とからなる上記自動倉
庫の一例を図7により説明する。枠組み状の棚1は、上
下方向ならびに左右方向に複数の収納部2を形成してお
り、各収納部2は腕木3を介して荷4(直接にまたはパ
レツトを介して)を支持すべく構成されている。この棚
1の前方に床レール5と天井レール6に支持案内されて
一定経路7上を走行自在な出し入れ装置8が配設され
る。
【0003】前記出し入れ装置8は、下部フレーム9
と、この下部フレーム9から立設した前後一対のポスト
10,11と、これらポスト10,11の上端間を連結する上部
フレーム12とにより走行機体を構成し、両ポスト10,11
間に昇降体13を配置している。この昇降体13上に、フォ
ーク用モータ(出退動装置)14の作動により収納部2な
どに対して出退自在なフォーク(出し入れ具)15を配置
している。
【0004】また下部フレーム9上で、一方のポスト10
の外方には、昇降体13に連動した昇降用モータ(昇降駆
動装置)16と、駆動車輪に連動した走行用モータ(走行
駆動装置)17とが搭載してあり、他方のポスト13の外方
には、キャビネット18が配設されている。
【0005】また、天井レール6に沿ってトロリー19が
敷設され、このトロリー19に吊るされたドラム20に支持
されて、出し入れ装置8へ給電する給電用移動ケーブル
21が架設されている。この移動ケーブル21の一端は地上
側に設置された分電盤22に接続され、他端は他方のポス
ト11の上方に固定され、キャビネット18に接続されてい
る。
【0006】また、キャビネット18には、図8に示すよ
うに、その表面に投・受光器23が取付けられ、その内部
に、出退動装置14、および走行駆動装置17用の第1のイ
ンバータ24と回生ユニット25、昇降駆動装置16用の第2
のインバータ26、インバータ24,26の動力モジュール2
7、コントロールモジュール28とこのコントロールモジ
ュール28の電源装置29、および端子台29Aが組み込まれ
ている。
【0007】また図7に示すように、ポスト11の中間位
置に一端が固定され、他端が昇降体13に固定された移動
ケーブル30が、たとえばケーブルベア方式により設けら
れている。この移動ケーブル30は、第1のインバータ24
に接続された出退動装置14への給電線と、コントロール
モジュール28に接続された昇降体13の検出器(図示せ
ず)の信号線から構成されている。
【0008】なお、出し入れ装置8には、他に、たとえ
ば昇降体13の位置を検出するためなどの検出器(図示せ
ず)が設置されている。上記構成における作用を説明す
る。
【0009】コントロールモジュール28は、投・受光器
23を介して地上側に設置されたコントロールパネル(図
示せず)から指令信号を入力し、また検出器からの状態
検出信号を入力し、これらの信号に応じて第1のインバ
ータ24へ走行、あるいは出し入れ具15の出退指令信号を
出力し、また第2のインバータ26へ昇降指令信号を出力
し、第1,第2のインバータ24,26の動作により、出し
入れ装置8の一定経路7上での走行動と、昇降体13の昇
降動と、出し入れ具15の横方向出退動との組み合わせ動
作が行われ、棚1の目的とする収納部2に対して荷4の
入出庫が行われる。また、分電盤22から移動ケーブル21
を介して、キャビネット18内の動力モジュール27と電源
装置29へ給電され、これら動力モジュール27と電源装置
29から第1,第2のインバータ24,26とコントロールモ
ジュール28へ給電されている。
【0010】また、従来より、給電用移動ケーブル21に
代えて、一定経路7に沿って給電レールを敷設し、出し
入れ装置8に集電子を設けて、出し入れ装置8に給電レ
ールより集電子を介して給電する方式が使用されてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の給電用移動
ケーブル21による給電方式を使用した自動倉庫による
と、分電盤22から出し入れ装置8間にトロリー19とドラ
ム20により移動ケーブル21が敷設されるために、出し入
れ装置8の前方(分電盤22側)にスペースが必要にな
り、このスペースの分、棚1の設置スペースが狭くな
り、敷地を有効に利用できないという問題があった。ま
た、長期に渡る使用により、移動ケーブル21に断線が発
生する恐れがあった。
【0012】また、従来の給電レールによる給電方式を
使用した自動倉庫によると、給電レールが集電子によっ
て磨耗するために、定期的にメンテナンスを行い、取り
替えなければならないという問題があった。
【0013】さらに、いずれの給電方式を使用した自動
倉庫においても、昇降体13への給電用の移動ケーブル30
が、長期に渡る使用により断線が発生する恐れがあっ
た。本発明は上記問題を解決するものであり、スペース
の有効活用を図り、ケーブル断線の恐れがなく、メンテ
ナンスが不用な自動倉庫を提供することを目的とするも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、第1の発明の自動倉庫は、棚前方の一定経路上を走
行自在な出し入れ装置を設置した自動倉庫であって、前
記一定経路に沿って高周波の正弦波電流を流す線路を敷
設し、前記出し入れ装置にこの線路の周波数に共振し、
起電力が生じるピックアップコイルを設けたことを特徴
とするものである。
【0015】また第2の発明の自動倉庫は、下部フレー
ムに立設したポストに沿って昇降し、荷の移載装置を備
えた昇降体を有し、棚前方の一定経路上を走行自在な出
し入れ装置を設置した自動倉庫であって、前記一定経路
に沿って高周波の正弦波電流を流す第1の線路を敷設
し、前記出し入れ装置にこの第1の線路の周波数に共振
し、起電力が生じる第1のピックアップコイルを設け、
前記ポストに沿って高周波の正弦波電流を流す第2の線
路を敷設し、前記昇降体にこの第2の線路の周波数に共
振し、起電力が生じる第2のピックアップコイルを設け
たことを特徴とするものである。
【0016】さらに、第3の発明の自動倉庫は、上記第
1の発明の自動倉庫、または第2の発明の自動倉庫を、
防爆区域に設置したことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】上記第1の発明の構成によると、ピックアップ
コイルに起電力が発生することで、出し入れ装置は走行
中にも無接触で給電され、一定経路上を走行し、また昇
降体などが駆動される。また、従来の給電用移動ケーブ
ルが不用となることにより、この移動ケーブル敷設に伴
うスペースが不要となり、設置スペースが有効に活用さ
れ、あるいは従来の給電レールが不用となり、かつ無接
触で給電されることにより、磨耗部がなくなり、定期的
なメンテナンスが不用になる。
【0018】また上記第2の発明の構成によると、第1
のピックアップコイルに起電力が発生することで、出し
入れ装置は走行中にも無接触で給電され、一定経路上を
走行し、昇降体などが駆動され、また第2のピックアッ
プコイルに起電力が発生することで、昇降体に無接触で
給電され、昇降体の出退動装置などが駆動される。ま
た、従来の給電用移動ケーブル、および昇降体への給電
ケーブルが不用となることにより、断線の恐れがなくな
る。
【0019】さらに上記第3の発明の構成によると、無
接触で給電されることにより、スパークがでないことか
ら防爆領域に設置が認められ、安全が図られる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、従来例の図7、および図8と同一の構成
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0021】図1は本発明の一実施例における自動倉庫
の概略側面図である。本発明の自動倉庫では、従来例の
分電盤22に代えて地上側に電源装置Mを設け、トロリー
19とドラム20と移動ケーブル21に代えて床レール5に沿
って誘導線路ユニットXを設け、昇降体への給電ケーブ
ル30に代えてポスト11に沿って誘導線路ユニットX’を
設け、出し入れ装置8’に誘導線路ユニットXから無接
触で給電されるピックアップユニットPを設け、昇降体
13’に誘導線路ユニットX’から無接触で給電されるピ
ックアップユニットP’を設けている。
【0022】誘導線路ユニットXは、図2,図3に示す
ように、床レール5の横一側部に床レール5に沿って所
定間隔置きに上下一対のハンガー31が垂直に突設された
ブラケット32が取り付けられ、ハンガー31の先端には袋
状の凹部31Aが設けられ、この凹部31Aに、始端が電源
装置Mに接続され、終端が接続された通電方向の異なる
ループ状の誘導線路34を長手方向に嵌め込んだカバー33
のツメ部33Aが挿入され、床レール5に沿って誘導線路
34が敷設されることにより構成されている。前記ブラケ
ット32は、図3に示すように、床レール5の側部の内方
へ突設されたツメ部5A,5Bに、その上下端部を嵌合さ
せ、上下端に設けたねじ孔32Aに止めネジ32Bをら合さ
せ、その先端を床レール5に食い込ませることにより、
固定している。
【0023】また誘導線路34は、絶縁した細い素線(た
とえば、エナメル線)を所定本数撚り合わせて形成した
撚線(以下、リッツ線と称す)をさらに撚り合わせ、絶
縁体(たとえば、樹脂材)からなる被覆によりカバーし
て構成されている。このように、誘導線路34をリッツ線
で構成することにより、後述する高周波の電流を流すこ
とによる表皮効果の影響を少なくでき、径の細い誘導線
路34でも大きな誘導電流を流すことができる。
【0024】また、誘導線路ユニットX’は、ポスト11
に沿って床レール5に相当するレールを敷設し、上記誘
導線路ユニットXを垂直方向に設けて構成されたもので
あり、詳細な説明を省略する。この誘導線路ユニット
X’の誘導線路34’は、始端がキャビネット18’に接続
され、終端が接続されている。なお、ポスト11に対して
直接、ハンガー31が垂直に突設されたブラケット32を上
下方向に順に並べて誘導線路34を敷設するようにしても
よい。
【0025】また、ピックアップユニットPは、図4に
示すように、断面がE形のフェライト35を5個、その中
央の凸部35Aが横向きにして横方向(図1において床レ
ール5に沿う方向)に並べ、各フェライト35の中央の凸
部35Aに、フェライト板37を載置し、このフェライト板
37ごと非磁性体のプレート38を介してベース体39にねじ
39Aにより固定している。また横方向に並べたフェライ
ト35の中央の凸部35Aの上下面に渡って、たとえば10〜
20ターンの上記リッツ線を巻いてピックアップコイル36
を形成し、またベース体39の側部に取付け部材40を取付
けて構成されている。また、両端のフェライト35とプレ
ート38の折りかえし部間にウレタンゴム40Aを挿入して
いる。前記取付け部材40によりピックアップユニットP
を、図3(a) に示すように、ピックアップユニットPの
フェライト35の中央の凸部35Aの中心Lがほぼ誘導線路
ユニットXの一対の誘導線路34の中央で、床レール5に
対して垂直に位置するように調整し、出し入れ装置8’
の下部フレーム9から下方に垂設されたブラケット9Aに
固定している。誘導線路34に通電(交流)されると、ピ
ックアップコイル36に起電力が発生する。
【0026】また、ピックアップユニットP’は、上記
ピックアップユニットPと同一の構成であり、説明を省
略する。誘導線路34’に通電(交流)されると、ピック
アップコイル36’に起電力が発生する。
【0027】電源装置Mと出し入れ装置8’の給電回路
構成を図5の回路図にしたがって説明する。電源装置M
は、AC200 V3相の交流電源41と、コンバータ42と、
正弦波共振インバータ43と、過電流保護用のトランジス
タ44およびダイオード45とを備えている。コンバータ42
は全波整流用のダイオード46と、フィルタを構成するコ
イル47とコンデンサ48と抵抗49とこの抵抗49を短絡する
トランジスタ50とから構成され、正弦波共振インバータ
43は、図中に示すように交互に発振される矩形波信号に
より駆動されるトランジスタ51,52と、電流制限用のコ
イル53と、トランジスタ51,52に接続される電流供給用
のコイル54と、誘導線路34と並列共振回路を形成するコ
ンデンサ55とから構成されている。なお、トランジスタ
制御装置は省略している。
【0028】また出し入れ装置8’には、キャビネット
18’内に、従来の動力モジュール27に代えて、ピックア
ップコイル36に並列に、このピックアップコイル36と誘
導線路34の周波数に共振する共振回路を構成するコンデ
ンサ56を設け、この共振回路のコンデンサ56に並列に整
流用のダイオード57を接続し、このダイオード57に出力
を所定電圧に制御する安定化電源回路58を接続して構成
した動力モジュール27’を設けている。安定化電源回路
58は、電流制限用のコイル59と出力調整用トランジスタ
60と、フィルタを構成するダイオード61およびコンデン
サ62から構成されている。なお、トランジスタ制御装置
は省略している。上記動力モジュール27’の安定化電源
回路58に、第1,第2のインバータ24,26、電源装置2
9、および第3のインバータ71を接続している。この第
3のインバータ71は、電源装置Mのインバータ43と同一
の正弦波共振インバータであり、詳細な説明は省略す
る。この第3のインバータ71にポスト11に敷設された誘
導線路ユニットX’の誘導線路34’が接続されている。
なお、第1のインバータ24は、走行駆動装置17の駆動の
みに使用される。
【0029】また昇降体13’には、ピックアップユニッ
トP’のピックアップコイル36’に並列に上記動力モジ
ュール27’と同一の動力モジュール72が設けられ、この
動力モジュール72に出退動装置14を駆動するインバータ
73と電源装置74が接続されている。また、投・受光器
(図示せず)を介してキャビネット18’のコントロール
モジュール28と、信号の授受を行うコントロールモジュ
ール75が設けらている。このコントロールモジュール75
は、キャビネット18’のコントロールモジュール28から
出退動装置14の出退指令信号を入力して、インバータ73
を駆動し、また昇降体13’の検出器(図示せず)の状態
検出信号をキャビネット18’のコントロールモジュール
28へ出力する。また、コントロールモジュール75は電源
装置74から給電される。
【0030】上記電源装置Mと誘導線路34,34’と出し
入れ装置8’の回路構成による作用を説明する。まず、
交流電源41から出力されるAC200 V3相の交流はコン
バータ42により直流に変換され、正弦波共振インバータ
43により高周波(たとえば、10kHz )の正弦波に変換さ
れて誘導線路34に供給される。この誘導線路34に発生す
る磁束により、誘導線路34の周波数に共振する床レール
5上に位置する出し入れ装置8’のピックアップコイル
36に大きな起電力が発生し、この起電力により発生した
交流電流はダイオード57で整流され、安定化電源回路58
により所定の電圧に整圧されて、第1,第2,第3のイ
ンバータ24,26,71、および電源装置29に給電される。
【0031】また、第3のインバータ71により高周波
(たとえば、10kHz )の正弦波に変換されて誘導線路3
4’に供給される。この誘導線路34’に発生する磁束に
より、同様に昇降体13’のピックアップコイル36’に大
きな起電力が発生し、動力モジュール72よりインバータ
73および電源装置74に給電される。
【0032】また電源装置29より給電されたキャビネッ
ト18’のコントロールモジュール28は、投・受光器23を
介して地上側に設置されたコントロールパネル(図示せ
ず)から指令信号を入力し、また昇降体13’のコントロ
ールモジュール75から昇降体13’の検出器(図示せず)
の状態検出信号を入力し、さらに他の検出器からの状態
検出信号を入力し、これらの信号に応じて第1のインバ
ータ24へ走行指令信号、第2のインバータ26へ昇降指令
信号を出力し、あるいは昇降体13’のコントロールモジ
ュール75へ出退動装置14の出退指令信号を出力し、給電
された第1,第2,第3のインバータ24,26,73の動作
により、出し入れ装置8’の一定経路7上での走行動
と、昇降体13の昇降動と、出し入れ具15の横方向出退動
との組み合わせ動作が行われ、棚1の目的とする収納部
2に対して荷4の入出庫が行われる。
【0033】このように、無接触で出し入れ装置8’と
昇降体13’に給電することができる。また、従来の給電
用移動ケーブル21が不用となることにより、この移動ケ
ーブル敷設に伴うスペースが不用となり、棚1の設置ス
ペースを拡充できるなど設置スペースを有効に活用で
き、さらに給電用移動ケーブル21と昇降体13への給電用
移動ケーブル30が不用となることにより、断線の恐れを
なくすことができる。また、従来の給電レールが不用と
なることにより、磨耗部がなくなり、定期的なメンテナ
ンスを不用とすることができる。
【0034】また、誘導線路34,34’とピックアップコ
イル36,36’に被覆したリッツ線を使用し、またカバー
33で覆うことにより、導電部の露出がなくなり、またス
パークがでなくなることから、防爆区域で安全に使用す
ることができる。
【0035】また誘導線路34,34’の長さはピックアッ
プコイル36,36’の長さに比較して格段に長いため、誘
導線路34,34’の1次側自己インダクタンスはほぼ一定
となり、また電源装置Mのインバータ43,キャビネット
18’のインバータ71のコンデンサ55と誘導線路34,34’
は共振回路を構成していることから、誘導線路34,34’
にほぼ一定の大きな電流値で、高周波で正弦波の1次側
電流を流すことができ、またピックアップコイル36,3
6’の2次側が共振回路となることで、共振周波数で2
次側に大きな起電圧v(たとえば、1000〜2000V)が発
生し、誘導線路34,34’とピックアップコイル36,36’
間のギャップ長が変化しても、誘導線路34,34’の周波
数が多少変動しても、さらに2次側の共振周波数が誘導
線路34,34’の周波数から多少変動しても、所定値(た
とえば、300 V)以上の2次側電圧を発生することがで
き、よって大きな電力を安定して供給することができ
る。したがって、ギャップ長の調整をラフに行え、作業
性がよくなり製作を容易にすることができる。
【0036】またピックアップコイル36,36’の中心L
が誘導線路ユニットX,X’の一対の誘導線路34,34’
の中央で、垂直に位置し、かつ誘導線路34,34’の上下
にそれぞれフェライト35の上下の突部35Bが位置するよ
うに調整され、固定されることから、ピックアップコイ
ル36,36’は誘導線路34で発生する磁束密度が最も大き
い位置に位置し、透磁率の高いフェライト35の上下の突
部35Bに磁路が生じ、よって最も大きい起電力が誘起さ
れ、効率よく給電できる。さらに、誘導線路34,34’に
は正弦波が給電されることにより、高調波が発生せず、
ラジオノイズの発生を無くすことができる。
【0037】なお、上記実施例では、キャビネット18’
内に、第3のインバータ71を設けて、誘導線路34’に給
電しているが、図6に示すように、キャビネット18’内
にリング状の磁性体76を設け、この磁性体76の1次側の
ピックアップコイル36を動力モジュール27’と並列に接
続し、この磁性体76の2次側に誘導線路34’を接続する
ようにしてもよい。このとき、第3のインバータ71を省
略できる。
【0038】また、本実施例では、誘導線路34を床レー
ル5に沿って敷設しているが、一定経路7に沿って敷設
すればよく、床上や棚1に沿って敷設することも可能で
ある。このとき、ピックアップユニットPの取付け位置
が代わるのはいうまでもない。
【0039】また、本実施例では、2本の誘導線路34,
34’をそれぞれ敷設する構成としているが、2本の誘導
線路34,34’を敷設できない場合、一方の誘導線路のみ
を敷設し、他方の誘導線路は他の経路を通し、1本の誘
導線路にのみ近接してピックアップコイル36,36’が移
動する構成としてもよい。なお、このときパワーダウン
となることはいうまでもない。さらに2本以上の誘導線
路を敷設して、パワーアップを図ることができる。
【0040】また、本実施例では、キャビネット18’内
に、制御コントロール部(コントロールモジュール28と
電源装置29)と動力部(動力モジュール27’と第1,第
2のインバータ24,26と回生ユニット25)をともに格納
しているが、動力部を内蔵する動力用キャビネットと、
制御コントロール部を内蔵するコントロール用キャビネ
ットに分離して下部フレーム9に配設することもでき
る。このように、ユニット化し分離することにより、動
力部の発熱により制御コントロール部が影響を受けるこ
とを防止でき、また下部フレーム9への配設位置の自由
度が増し、下部フレーム9の長さを短くすることも可能
になる。下部フレーム9の長さが短くなると、出し入れ
装置8’のホームポジションのデッドスペースを削減す
ることができ、棚1の設置スペースを増すことができ、
格納効率を向上することができる。
【0041】また、本実施例では、投・受光器を使用し
て、コントロールモジュール28と地上側に設置されたコ
ントロールパネル、コントロールモジュール28と昇降体
13’のコントロールモジュール75との信号の授受を行っ
ているが、無線装置を使用して信号の授受を行うことも
できる。
【0042】
【発明の効果】上記構成の第1の発明によると、ピック
アップコイルに起電力が発生することで、出し入れ装置
に無接触で給電でき、一定経路上を走行し、また昇降体
などを駆動できる。また、従来の給電用移動ケーブルが
不用となることにより、この移動ケーブル敷設に伴うス
ペースが不要となり、設置スペースを有効に活用でき、
あるいは従来の給電レールが不用となり、磨耗部がなく
なることから、定期的なメンテナンスを不用とすること
ができる。
【0043】また上記第2の発明の構成によると、第1
のピックアップコイルに起電力が発生することで、出し
入れ装置に無接触で給電でき、一定経路上を走行し、ま
た昇降体などを駆動でき、また第2のピックアップコイ
ルに起電力が発生することで、昇降体に無接触で給電で
き、昇降体の出退動装置などを駆動できる。また、従来
の給電用移動ケーブル、および昇降体への給電ケーブル
が不用となることにより、断線の恐れをなくすことがで
きる。
【0044】さらに上記第3の発明の構成によると、無
接触で給電されることにより、スパークがでないことか
ら防爆領域に設置が認められ、安全に使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における自動倉庫の概略側面
図である。
【図2】同自動倉庫の床レール部の側面図である。
【図3】同自動倉庫の床レールブラケットの側面図、平
面図である。
【図4】同自動倉庫のピックアップコイルの平面図、正
面図、側面図である。
【図5】同自動倉庫の回路構成図である。
【図6】本発明の他の実施例における自動倉庫の回路構
成図である。
【図7】従来の自動倉庫の概略側面図である。
【図8】従来の自動倉庫のキャビネットの正面図、側面
図、平面図である。
【符号の説明】
1 棚 2 収納部 4 荷 5 床レール 7 一定経路 8’ 出し入れ装置 9 下部フレーム 13’ 昇降体 14 出退動装置 15 出し入れ具 16 昇降駆動装置 17 走行駆動装置 18’ キャビネット 24,26,71,73 インバータ 27’,72 動力モジュール 28,75 コントロールモジュール 29,74 電源装置 31 ハンガー 32 ブラケット 33 カバー 34,34’ 誘導線路 35 フェライト 36,36’ ピックアップコイル 37 フェライト板 43 正弦波共振インバータ 56 ピックアップコイルと共振回路を形成するコンデ
ンサ X,X’ 誘導線路ユニット P,P’ ピックアップユニット M 電源装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚前方の一定経路上を走行自在な出し入
    れ装置を設置した自動倉庫であって、 前記一定経路に沿って高周波の正弦波電流を流す線路を
    敷設し、前記出し入れ装置にこの線路の周波数に共振
    し、起電力が生じるピックアップコイルを設けたことを
    特徴とする自動倉庫。
  2. 【請求項2】 下部フレームに立設したポストに沿って
    昇降し、荷の移載装置を備えた昇降体を有し、棚前方の
    一定経路上を走行自在な出し入れ装置を設置した自動倉
    庫であって、 前記一定経路に沿って高周波の正弦波電流を流す第1の
    線路を敷設し、前記出し入れ装置にこの第1の線路の周
    波数に共振し、起電力が生じる第1のピックアップコイ
    ルを設け、前記ポストに沿って高周波の正弦波電流を流
    す第2の線路を敷設し、前記昇降体にこの第2の線路の
    周波数に共振し、起電力が生じる第2のピックアップコ
    イルを設けたことを特徴とする自動倉庫。
  3. 【請求項3】 防爆区域に設置したことを特徴とする請
    求項1、または請求項2記載の自動倉庫。
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