JPH07231125A - 永久電流スイッチの試験方法 - Google Patents

永久電流スイッチの試験方法

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JPH07231125A
JPH07231125A JP6021304A JP2130494A JPH07231125A JP H07231125 A JPH07231125 A JP H07231125A JP 6021304 A JP6021304 A JP 6021304A JP 2130494 A JP2130494 A JP 2130494A JP H07231125 A JPH07231125 A JP H07231125A
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JP6021304A
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English (en)
Inventor
Shinichi Mukoyama
晋一 向山
Masaru Fujisawa
大 藤沢
Makoto Kudo
誠 工藤
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CHODENDO MAGNET KK
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
CHODENDO MAGNET KK
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】超電導コイル1および永久電流スイッチ2から
なる超電導回路に、第1の電源7により永久電流モード
の電流を流し、次いで永久電流スイッチ2と並列に接続
した第2の電源4により永久電流スイッチ2に前記永久
電流モードの電流と同一方向の電流を供給して永久電流
スイッチ2の試験を行い、また永久電流スイッチ2がク
エンチした場合、永久電流スイッチ2に流れる電流をバ
イパス回路5にバイパスし、速やかにバイパスした電流
に対し同程度で逆方向の電流をバイパス回路5に流すこ
とで、クエンチした永久電流スイッチ2を復帰させる方
法。 【効果】小型電源で大きな電流を永久電流スイッチに流
すことができ、また寒材の蒸発の抑制を実現し、更にク
エンチした永久電流スイッチを速やかに復帰させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超電導マグネットが永久
電流状態で使用される際に用いられる永久電流スイッチ
の通電試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MRIや磁気浮上列車等に用いられる超
電導マグネットは超電導線が巻かれた超電導コイルから
なる。超電導マグネット等を用いた超電導装置は、超電
導コイルに長期間にわたり一定電流を流し続ける必要が
あるため、永久電流スイッチが使用される。永久電流ス
イッチとしては超電導線の超電導状態と常伝導状態との
遷移を利用したものが一般に利用されている。
【0003】図2を参照しながら超電導装置の運転動作
について説明する。永久電流スイッチ10は超電導線か
らなっており、超電導状態になったときが、永久電流ス
イッチ10の閉じた状態(オン状態)で、常伝導状態に
なったときが開いた状態(オフ状態)となる。オン状態
では永久電流スイッチ10は超電導回路の一部を形成す
る。なお、開いた状態(オフ状態)である常伝導状態で
の抵抗は通常数〜数十Ω程度である。この超電導装置を
運転するときは、永久電流スイッチ10が開いた状態で
超電導コイル9に所定の電流を電源12によって供給
(励磁)した後、永久電流スイッチ10を閉じれば、超
電導コイル9と永久電流スイッチ10とは超電導回路を
形成して永久電流モードの周回電流が流れる仕組みにな
っている(実際には接続抵抗等を若干含む)。
【0004】ところで永久電流スイッチ10がクエンチ
すると、永久電流スイッチ10が常伝導状態になり、そ
のため永久電流スイッチ10に流れる電流により発熱
し、永久電流スイッチ10が焼き切れる場合もある。こ
のため一般に永久電流スイッチ10には保護抵抗11が
並列に接続され、永久電流スイッチ10がクエンチした
際、永久電流スイッチ10に流れる電流を保護抵抗11
で即座に消費させることで永久電流スイッチが保護され
るようになっている。
【0005】保護抵抗の抵抗は、永久電流スイッチ10
が常伝導状態になったときの抵抗より低く、かつ永久電
流モード時に保護抵抗に電流が流れない程度の抵抗であ
る必要があり、通常数百mΩ程度のものが使用される。
なお保護抵抗11は超電導コイル9、永久電流スイッチ
10と同様、通常寒材中に配置される場合が多い。この
理由は、保護抵抗11を寒材の外に配置すると、永久電
流スイッチ10と保護抵抗11とをつなぐリード線を介
して寒材の冷熱が寒材の外に逃げてしまうからである。
【0006】上述のように、永久電流モードにおいては
永久電流スイッチも超電導回路の一部を形成する訳であ
るから、永久電流スイッチがクエンチすると永久電流モ
ードが崩れることになる。従って超電導装置の安定性は
超電導コイルのみならず永久電流スイッチの信頼性にも
依存するのである。そこで永久電流スイッチの信頼性を
確認(試験)する必要がある。一般にその試験は超電導
装置が実際に使用される場合に流れる電流よりも大きな
電流を試験すべき永久電流スイッチに流して行うのが普
通である。つまり実際に使用される条件より過酷な条件
で試験する訳である。
【0007】図2および図3によって、従来の永久電流
スイッチの試験方法を説明する。従来知られた試験方法
は以下の2つの方法である。第1の試験方法は、図2に
示すように試験すべき永久電流スイッチ10を実際に超
電導装置に組み込み、実際に使用される場合より大きな
永久電流を超電導回路に流すことで試験する方法であ
る。第2の試験方法は、図3に示すように、試験すべき
永久電流スイッチ15を永久電流スイッチ15とは接続
されていない超電導コイル14の中に配置し、超電導コ
イル14に電流を流して発生させた磁場中で永久電流ス
イッチ15に電流を流す試験方法である。上述の第1ま
たは第2のいずれの試験方法によっても、試験すべき永
久電流スイッチが実際に使用される環境(条件下)でク
エンチを起こすか否かが試験される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の永久電
流スイッチの第1の試験方法では、図2の如く実際に永
久電流スイッチ10を超電導装置に組み込んで行うの
で、超電導コイル9と一つの超電導回路を形成している
永久電流スイッチ10には、超電導コイル9に流す以上
の電流を流すことはできない。従って実際に使用される
場合より大きな電流を永久電流スイッチ10に流すため
には、当然その大きな電流値の周回電流を永久電流スイ
ッチ10と超電導コイル9とからなる超電導回路に流さ
ざるを得ない。このため電源12は大きな電流を励磁で
きるだけの大型電源でなければならず高い費用を要す
る、という問題がある。
【0009】加えて、永久電流スイッチ10がクエンチ
した場合(永久電流スイッチを試験する場合、実際の使
用条件より厳しい条件の通電を行うので、クエンチする
可能性はそれだけ高い)、周回電流はジュール熱として
消費されるが、従来の永久電流スイッチの第1の試験方
法は大きな電流値の永久電流モードにして試験を行うの
で、周回電流値を大きくする程、発生するジュール熱が
多くなってしまう。従ってそれだけ多くの寒材(液体ヘ
リウム)を蒸発させてしまう、という問題も生ずる。ヘ
リウムは高価な物質であるので寒材の蒸発の問題は試験
コストの上昇を招くだけでなく、稀少なヘリウム資源の
浪費になりかねなかった。従って寒材の蒸発の抑制が求
められていた。
【0010】寒材の蒸発を抑制する方法であるが、例え
ば従来の永久電流スイッチの第1の試験方法において、
保護抵抗11を寒材の外に配置すれば多少の効果が期待
できる。何故なら永久電流スイッチ10がクエンチした
場合、周回電流は保護抵抗11にバイパスされるが、寒
材の外に配置された保護抵抗11で発熱しても寒材を加
熱しないからである(実際には、保護抵抗11をつなぐ
リード線等から熱が寒材に伝わることは避けられない
が)。しかし実際には、永久電流スイッチ10がクエン
チすると、周回電流が急激に減衰(変動)するので、超
電導コイル9にいわゆる交流損失が生じて、その結果超
電導コイル9もクエンチしてしまうことが多い。超電導
コイルは当然寒材の中に配置せざるを得ないものである
から、大きな電流値の永久電流モードで試験を行う従来
の永久電流スイッチの第1の試験方法では、超電導コイ
ル9のクエンチは、大量の寒材の蒸発を招きかねない問
題を避けることが難しかった。
【0011】上述のような寒材の蒸発の問題以外にも次
のような問題があった。永久電流スイッチ10がクエン
チすると、周回電流はジュール熱として消費される。消
費された結果、周回電流は消滅し、永久電流スイッチ1
0が再び寒材で冷却され超電導状態に復帰するので、試
験を再開することができる。しかし周回電流が消滅して
しまったので、試験を再開するには永久電流スイッチ1
0と超電導コイル9とからなる超電導回路に再び永久電
流モードの周回電流を供給(励磁)しなければならな
い。この場合、消滅した周回電流は無駄になってしま
う。
【0012】このため周回電流を消滅させないでクエン
チした永久電流スイッチ10を復帰させる方法が最近提
案されている(特開平5−343224)。この方法は
永久電流スイッチの試験方法ではないが、クエンチした
永久電流スイッチを自己復帰させる方法が提案されてい
る。この方法は、永久電流スイッチに回避ループ(バイ
パス)を並列に接続し、永久電流スイッチがクエンチし
た場合、回避ループに電流をバイパスすることで、周回
電流を消滅させないでクエンチした永久電流スイッチを
復帰させることができる、というものである。しかしな
がらこの方法によっても実際にはクエンチした永久電流
スイッチにも若干の電流が流れるので、ジュール熱によ
り加熱され永久電流スイッチの冷却まで時間がかかるた
め、速やかに復帰させることはできなかった。
【0013】一方従来の永久電流スイッチの第2の試験
方法では、図3の如く磁場を発生させる超電導コイル1
4の電源17と、永久電流スイッチ15の電源16を別
個に準備する必要があり、永久電流スイッチ15には実
際に使用する場合以上の電流を流すことになる訳である
から、電源16は大型電源でなければならない。このた
め設備的に高い費用を要する問題がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる状況に鑑
み、鋭意研究を行った結果なされたもので、その目的は
永久電流スイッチに大きな電流を流す試験に関し、大型
電源を必要とせず小型電源だけで安価にできる方法を提
供し、また寒材(液体ヘリウム)の蒸発を抑制するとと
もに、永久電流スイッチがクエンチしても速やかに復帰
させることができる永久電流スイッチの試験方法を提供
しようとするものである。即ち、請求項1記載の発明
は、超電導コイルおよび永久電流スイッチからなる超電
導回路で、前記超電導コイルに接続した第1の電源によ
って前記超電導回路に永久電流モードの周回電流を流
し、前記永久電流スイッチの両端に接続した第2の電源
によって前記周回電流と同一方向の直流電流を前記永久
電流スイッチに流す永久電流スイッチの試験方法であ
る。
【0015】また前記永久電流スイッチと前記第2の電
源とをつなぐリード線間にバイパス回路を設け、前記永
久電流スイッチがクエンチしたとき、前記超電導回路に
流れている周回電流の大部分を前記バイパス回路にバイ
パスし、次いで前記バイパス回路にバイパスしたバイパ
ス電流に対し逆向きでかつ該バイパス電流よりやや小さ
い電流値の電流を前記バイパス回路に流して、クエンチ
した前記永久電流スイッチを超電導状態に復帰させる永
久電流スイッチの試験方法である。
【0016】
【作用】図1を参照しながら本発明の請求項1記載の永
久電流スイッチの試験方法を説明する。先ず第1の電源
7により超電導コイル1および永久電流スイッチ2から
なる閉ループに電流値I0 (図示する方向に流すとす
る)の永久電流を励磁させ、永久電流モードにする。次
いで、第2の電源4により、永久電流スイッチ2に、図
示する方向にIinなる直流電流を流す。こうすると、永
久電流スイッチ2の自己インダクタンスLs 、超電導コ
イルの自己インダクタンスLc の場合、上記Iinの内、
永久電流スイッチ2に分流される電流をIs 、超電導コ
イル1に分流される電流をIc とすると、Is 、I
c は、 Is =Iin×Lc /(Ls +Lc )、 Ic =Iin×Ls /(Ls +Lc )、 で表せられることになる。
【0017】しかるに永久電流スイッチ2の自己インダ
クタンスLs は超電導コイル9の自己インダクタンスL
c に比べ極めて小さいため、上式は実質的にはIs ≒I
in、Ic ≒0、となる。従って、永久電流スイッチ2に
は、実質的にはI0 +Iinとほぼ同程度の電流を流すこ
とができる。従来の試験方法ではI0 +Iinの大きさの
電流の周回電流を流さないと、永久電流スイッチ2にI
0 +Iinの大きさの電流を流す試験ができなかったのに
比べ、本発明によれば、第1の電源7および第2の電源
4が各々小型電源であってもよい。従って大型電源が必
要なく、設備コストが下がる。
【0018】また、永久電流スイッチ2に流れる電流
(≒I0 +Iin)の内、I0 は永久電流モードの周回電
流であるが、Iinは第2の電源4から供給し続ける電流
であって周回電流ではない。従って永久電流スイッチ2
がクエンチしたとき速やかに第2の電源4からの供給を
止めれば、電流Iinは永久電流スイッチ2でジュール熱
として消費されることはなく、電流I0 のみがジュール
熱として消費されることになる。この方法によれば、上
述の従来の第1の試験方法のように、I0 +Iinの大き
さの永久電流モードで試験する場合より、発生するジュ
ール熱が少ないことは明白で、寒材の蒸発が抑制できる
のである。なお、第2の電源4から直流電流Iinの供給
を止める方法であるが、第2の電源4を停止させる方法
の他、第2の電源4によって永久電流スイッチ2の端末
間に掛ける電圧を十分に小さくする方法でもよい。この
場合、永久電流スイッチ2がクエンチして永久電流スイ
ッチ2の端末間の抵抗が上昇したとき自動的に電流Iin
が殆ど流れなくなるので、実質的には第2の電源4から
直流電流が供給されなくなるからである。
【0019】加えて本発明の方法によれば、永久電流ス
イッチ2がクエンチすることで超電導コイル1のクエン
チが誘発されたとしても、超電導コイル1および永久電
流スイッチ2からなる閉ループには周回電流I0 が流れ
ているだけなので、超電導コイル1で発生するジュール
熱は従来の第1の試験方法(超電導コイルにはI0 +I
in程度の周回電流が流されている)に比べ少ない。
【0020】次に本発明の請求項2記載の発明を説明す
る。永久電流スイッチ10がクエンチすると、永久電流
スイッチ10が復帰するまで試験を行うことができな
い。請求項2記載の発明は、永久電流スイッチの試験に
おいて、クエンチした永久電流スイッチ10を速やかに
復帰させる方法を提供し、迅速に試験ができる永久電流
スイッチの試験方法を提供している。また周回電流を消
滅させないで試験を再開できるようにし、電力の節約を
図るものである。図1を参照しながら説明すると、永久
電流スイッチ2と第2の電源4とをつなぐリード線6、
6’間にバイパス回路5を設け、永久電流スイッチ2が
クエンチしたとき、永久電流スイッチ2に流れている電
流がバイパス回路5とクエンチした永久電流スイッチ1
0に分流されるようにする。その大部分はバイパス回路
5に流れ、寒材の外に配置されたバイパス回路5でジュ
ール熱が発生しても寒材を蒸発させない。またクエンチ
した永久電流スイッチ10に分流された微小電流による
発熱は永久電流スイッチ10の復帰を妨げるものの、発
熱量自体は微小であり寒材の蒸発は殆ど無視できる程度
である。
【0021】ところでバイパス回路およびクエンチした
永久電流スイッチ10は何れも超電導状態でないため、
バイパス回路に流れるバイパス電流および永久電流スイ
ッチ10に流れる微小電流は当然時間とともに減衰して
いく。この状態でバイパス回路5にバイパス電流よりや
や小さい逆向きの電流を第2の電源4によってバイパス
回路5に流すと、この電流はバイパス回路5と永久電流
スイッチ10とに分流され、バイパス回路5と永久電流
スイッチ10に流れている電流を相殺する方向に流れ
る。上述したように永久電流スイッチ10に流れる微小
電流は減衰していくので、上記相殺する方向に流れる電
流の大きさと前記微小電流の大きさが一致した時点で永
久電流スイッチ10に流れる電流値は0になる。こうな
ると永久電流スイッチ10はジュール熱によって加熱さ
れないので寒材によって冷却され再び超電導状態に復帰
する。
【0022】この際、第2の電源4によってバイパス回
路5に流す電流の大きさがバイパス回路5に流れている
電流に比べ小さ過ぎると、永久電流スイッチ10に流れ
る電流が0になるまでに要する時間が長くなり、またそ
れだけ寒材が多く蒸発してしまうので望ましくない。な
お、バイパス回路5は保護抵抗11とは異なり電流を消
費することが目的ではないので、その抵抗は小さい方が
望ましい。また第2の電源によって供給する電流は図示
しない別の電源によって供給してもよいことは当然であ
る。
【0023】ところで図1に示すようにバイパス回路5
は第2の電源4を永久電流スイッチ2につなぐリード線
6、6’間に設けられているので、(永久電流スイッチ
2がクエンチしていない段階で)第2の電源4から永久
電流スイッチ2に供給した直流電流の一部が常にバイパ
ス回路5に分流してしまう。分流されれば永久電流スイ
ッチ2に流れる電流は少なくなるので、それだけ第2の
電源から大きな電流を供給しなければならなくなる上、
第2の電源4から供給する電力の一部が無駄になってし
まう。そこで必須ではないが図1に示すようにバイパス
回路5に機械式スイッチ8を設けると、前述の無駄がな
くなるので望ましい。つまり永久電流スイッチ2に検出
器を取り付け、クエンチしていないときは機械式スイッ
チ8を開いた状態にし、クエンチを検出したら速やかに
機械式スイッチ8が閉じるようにしておけばよいのであ
る。
【0024】バイパス回路5の機能としては機械式スイ
ッチ8に換えて低抵抗体で代用した場合、永久電流スイ
ッチ2に流れる電流は以下のように計算される。機械式
スイッチ8に換えて低抵抗体(抵抗R)をつないだとし
て、リード線6、6’の抵抗をRr とすると、永久電流
スイッチ2がクエンチしない状態で、第2の電源4から
供給される電流Iinの内、バイパス回路5に分流される
電流Ib は、 Ib =RL /(R+RL )×Iin となる。機械式スイッチ8に換えて低抵抗体で代用する
利点は、設備的に安価である点であるから、低電流値で
試験する場合等、Iinが分流されても問題は少ない場合
は機械式スイッチ8に換えて低抵抗体で代用することも
有効である。このように試験条件により使い分ければよ
いのである。なお上記低抵抗体の抵抗は、数mΩ程度が
適当であるが、リード線6、6’の抵抗より大きいほう
がよい。リード線6、6’の抵抗より小さい(R<
L )と、Iinの内、半分以上がバイパス回路5に分流
されてしまうからである。
【0025】
【実施例】次に実施例を図1を参照しながら説明する。
超電導コイル1の自己インダクタンスLC は10Hであ
る。永久電流スイッチ2は超電導線により作られたもの
で、自己インダクタンスLs は1μH以下である。オフ
状態の抵抗RSWは10Ωである。また保護抵抗3の抵抗
P は0.5Ωである。さて第2の電源4と永久電流ス
イッチ2とをつなぐリード線6、6’は500Aの電流
を流せるもので、その抵抗RL は4mΩである。また永
久電流スイッチ2の両端には図示しない電圧測定器が接
続され、クエンチを検知すれば機械式スイッチ8が速や
かに閉じる仕組みになっている。また機械式スイッチ8
が閉じたときの抵抗RMSは2mΩである。
【0026】さて先ず第1の電源7により超電導コイル
1および永久電流スイッチ2からなる閉ループにI0
500Aの周回電流(永久電流モード)を流す。永久電
流スイッチ2は超電導コイル1が発生する磁場中に位置
し、0.8Tの磁場環境にある。この状態で第2の電源
4により永久電流スイッチ2の両端からI0 と同じ方向
に種々の値の電流値Iinの直流電流を供給した結果、供
給した電流Iinが殆ど永久電流スイッチ2に流れ込むこ
とが確認できた。例えば、1000Aの通電試験をした
い場合は、Iin=500Aの電流を供給すればよい。
【0027】次に永久電流スイッチ2がクエンチした場
合、ジュール熱の発生による寒材の蒸発を抑制しながら
速やかに永久電流スイッチ2を超電導状態に復帰させる
実験を行った。試験すべき永久電流スイッチ2がクエン
チする電流値は試験して初めて知れるのであるが、ここ
では上記Iin=420Aでクエンチした場合を例にして
説明する。さて第2の電源4によって供給する電流がI
in=420Aになったときクエンチが生じたのである
が、永久電流スイッチ2の両端に接続した(図示しな
い)電圧測定器で、クエンチを検知し、速やかに機械式
スイッチ8を閉じた。更に第2の電源も(手動で)止め
たので、クエンチした当初では、バイパス回路5と永久
電流スイッチ2に流れる電流I’は周回電流I0 =50
0Aだけになった。しかしリード線6、6’やバイパス
回路5の抵抗(機械式スイッチ8の接触抵抗等)により
約6%/分でI’が減衰していった(電流I’は大部分
がバイパス回路5に分流され、永久電流スイッチ2には
微小電流が流れている)。
【0028】このようにバイパス回路5と永久電流スイ
ッチ2に上記I’が流れている状態で、なるべく早く機
械式スイッチ8の両端(図1のA、B)から第2の電源
4を用いて、上記I’と逆方向の電流を流しはじめた。
そして電流値を徐々に上げていき、バイパス回路5に流
れている電流に対しやや小さい電流値になったとき永久
電流スイッチ2に流れている微小電流が相殺され0にな
り、永久電流スイッチ2が速やかに超電導状態に復帰し
た。このように永久電流スイッチ2を復帰させる過程に
おいて、クエンチした永久電流スイッチ2で大量にジュ
ール熱を発生させることがなく、寒材の蒸発も少なかっ
た。
【0029】また機械式スイッチ8に換えて10mΩの
低抵抗体に換えて実験し(リード線の抵抗は8mΩ)、
永久電流スイッチ2がクエンチした際、永久電流スイッ
チ2に流れていた電流を分流させることが可能であるこ
とを確認した。この場合、クエンチする以前から、第2
の電源4から供給する電流の約55%しか永久電流スイ
ッチに流れず不経済ではあったが、機械式スイッチより
低抵抗体は安価であるから設備的には安価であった。こ
の実験においては、第2の電源4から供給する電流の約
55%しか永久電流スイッチに流れなかったので、大き
な電流を流す試験の場合、第2の電源4を大型にしなけ
ればならないが、試験すべき電流値が小さい場合には有
効である。
【0030】
【効果】以上説明したように、本発明の永久電流スイッ
チの試験方法は、小型電源で大きな電流を永久電流スイ
ッチに流す試験が可能である。また永久電流スイッチが
クエンチしても寒材(液体ヘリウム)の蒸発を抑制で
き、更に速やかに超電導状態に復帰させることが可能で
ある。このように本発明の永久電流スイッチの試験方法
は、設備的にも寒材消費の点でも安価であり、また迅速
な試験を可能とする等、著しい産業上の貢献を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の永久電流スイッチの試験方法で用いる
回路図である。
【図2】永久電流スイッチと超電導コイルを用いた超電
導装置の回路図である。
【図3】従来の永久電流スイッチの試験方法で用いる回
路図である。
【符号の説明】
1 超電導コイル 2 永久電流スイッチ 3 保護抵抗 4 第2の電源 5 バイパス回路 6、6’ リード線 7 第1の電源 8 機械式スイッチ 9 超電導コイル 10 永久電流スイッチ 11 保護抵抗 12 電源 13 リード線 14 超電導コイル 15 永久電流スイッチ 16 電源 17 電源 18 リード線
フロントページの続き (72)発明者 工藤 誠 千葉県市原市八幡海岸通り6番地 超電導 マグネット株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導コイルおよび永久電流スイッチか
    らなる超電導回路で、前記超電導コイルに接続した第1
    の電源によって前記超電導回路に永久電流モードの周回
    電流を流し、前記永久電流スイッチの両端に接続した第
    2の電源によって前記周回電流と同一方向の直流電流を
    前記永久電流スイッチに流すことを特徴とする永久電流
    スイッチの試験方法。
  2. 【請求項2】 前記永久電流スイッチと前記第2の電源
    とをつなぐリード線間にバイパス回路を設け、前記永久
    電流スイッチがクエンチしたとき、前記超電導回路に流
    れている周回電流の大部分を前記バイパス回路にバイパ
    スし、次いで前記バイパス回路にバイパスしたバイパス
    電流に対し逆向きでかつ該バイパス電流よりやや小さい
    電流値の電流を前記バイパス回路に流して、クエンチし
    た前記永久電流スイッチを超電導状態に復帰させること
    を特徴とする請求項1記載の永久電流スイッチの試験方
    法。
JP6021304A 1994-02-18 1994-02-18 永久電流スイッチの試験方法 Pending JPH07231125A (ja)

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JP6021304A JPH07231125A (ja) 1994-02-18 1994-02-18 永久電流スイッチの試験方法

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