JPH0723165B2 - 複合材から成るイ−ジイオ−プン蓋及びその製法 - Google Patents

複合材から成るイ−ジイオ−プン蓋及びその製法

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JPH0723165B2
JPH0723165B2 JP30523086A JP30523086A JPH0723165B2 JP H0723165 B2 JPH0723165 B2 JP H0723165B2 JP 30523086 A JP30523086 A JP 30523086A JP 30523086 A JP30523086 A JP 30523086A JP H0723165 B2 JPH0723165 B2 JP H0723165B2
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晋也 大塚
真之 川原
俊雄 末
正恒 渋江
信也 富永
成 石井
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複合材から成るイージイオープン蓋に関する
もので、より詳細には、スコア加工部の保護が完全であ
り、耐腐食性と耐フェーザリング性との組合せに優れた
新規複合構造のイージイオープン蓋及びその製法に関す
る。
(従来の技術) 従来、格別の器具を用いることなく手で容易に開封でき
る缶詰用缶として、所謂イージイオープン蓋付缶体が広
く使用されている。この缶蓋は、加工性の点から金属素
材としてアルミシートを用い、このアルミ板から成る缶
蓋に、アルミ板の厚み方向の途中に達するようにスコア
を設けて、開口用部分を区画し、この開口用部分に蓋板
自体でリベットを形成させ、このリベットでプル−タブ
を固定したものであり、缶胴部材のフランジとの間に二
重巻締されて使用されるものである。
このイージイオープン蓋は、ビール、炭酸飲料等の腐食
性の少ない内容物に対しては満足すべき結果が得られる
としても、一般食缶用の内容物、例えば食塩を含む内容
物に対してはアルミ材の腐食の点から到底適用不能であ
った。勿論、アルミ材の腐食を防止するために、アルミ
材の缶内面側に有機保護塗膜を施こすことが行われてい
るが、スコア加工時及びリブ加工時に塗膜にかなりの傷
が入るのを避け得ない。また、この塗膜の傷を補正する
ために、電着塗装による補正塗りを行うことも提案され
ているが、操作が煩瑣でしかもコスト高を招く上、その
保護効果においても必らずしも十分に満足し得るもので
はない。
特に、食缶においては、缶胴部材として、一つは経済性
の見地から、もう一つは優れた耐腐食性と塗膜に対する
密着性の見地から、テイン・フリー・スチール(TF
S)、即ち電解クロム酸処理鋼板から成る缶胴部材が広
く使用されているが、このTFS缶胴にアルミ製イージイ
オープン蓋を巻締した食缶においては、異種金属の接続
により電池が形成され、アルミ材の腐食が顕著に生ずる
ようになる。
アルミ材の内面側にポリプロピレンフイルム等を貼り合
せ、外面側からアルミ材の厚み方向途中に達するように
スコアを設けたイージイオープン蓋は既に知られてい
る。
更に、アルミ材の内面側に、最内面側に滑剤含有エポキ
シ系熱硬化性樹脂塗膜を設けた熱可塑性樹脂フイルムを
貼り合せたイージイオープン蓋も、本出願人等により提
案されている(特許出願中)。
(発明が解決しようとする問題点) ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂フイル
ムは、所謂塗料液等から形成される塗膜に比して連続
性、即ちピンホール等の欠陥がないという点では確かに
優れているが、缶内面側となる側に有機樹脂フイルムを
貼り合せた複合アルミ素材を、実際にイージイオープン
蓋に加工する場合には、スコア加工部やリベット加工部
の耐腐食性が未だ不満足であり、孔食及び漏洩の原因と
なることがわかった。
本発明者等は、この原因について鋭意研究を重ねた結
果、複合アルミ材を、スコア型を用いてスコア加工に賦
した場合には、型による圧縮応力が、アルミ材の残留厚
み部並びにその下のフイルム部では引張応力となって作
用しており、このフイルム部にゴミが付着するとこれが
きっかけとなって、フイルム内に引張り割れを発生する
ことによることがわかった。このフイルム部分へのゴミ
の付着は、実際のイージイオープン蓋の製造現場では製
造雰囲気中に、アルミ材の切クズ、塗装工程からのヒュ
ーム、その他の空気中の浮遊ゴミ等が存在しているた
め、これを避けることは現実上不可能に近い。
従って、本発明の目的は、従来の複合材から成るイージ
イオープン蓋における前述した欠点を解消し、スコア加
工部やリベット加工部におけるフイルム割れが防止さ
れ、その結果としてこれらの加工部における耐腐食性が
顕著に向上したイージイオープン蓋を提供するにある。
本発明の他の目的は、耐腐食性と耐フェーザリング性と
の組合せに優れた新規複合構造のイージイオープン蓋を
提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、缶胴のフランジに適用して缶詰の密封
に用いるイージイオープン蓋において、 該イージイオープン蓋は、アルミニウム材の厚み方向の
途中に達するようにスコアが形成されるアルミニウム材
基質と、該基質の缶内面側に設けられた熱可塑性樹脂フ
イルムの中間材と、該中間材の表面に設けられた厚み50
μm以下のアルミニウム箔と、該アルミニウム箔上の保
護塗膜との複合材から成り且つフイルムとアルミニウム
箔との合計厚みが基質のスコア残留厚みより小であるこ
とを特徴とする耐腐食性と耐フェーザリング性とに優れ
たイージイオープン蓋が提供される。
本発明によればまた、スコア加工されるべきアルミニウ
ム材基質、該基質の蓋外面となるべき表面に設けられた
外面保護塗膜、アルミニウム材基質の他の表面に接着さ
れた熱可塑性樹脂フイルムの中間材、該中間材の表面に
接着された厚み50μm以下のアルミニウム箔、及び該ア
ルミニウム箔上の保護塗膜から成る複合材に対して、蓋
外面側からアルミニウム材の厚み方向の途中に達するよ
うにスコアを刻設し、ここでフイルムとアルミニウム箔
との合計厚みが基質のスコア残留厚みよりも小であるも
のとし、且つ該複合材をイージイオープン蓋に加工する
ことから成るイージイオープン蓋の製法が提供される。
(作用) 本発明は、スコア加工が行われるアルミ材基質の缶内面
側に樹脂フイルムを設けた複合材イージイオープン蓋に
おいて、樹脂フイルムの表面にアルミニウム箔を設ける
と、このアルミニウム箔が応力担体となって、前述した
スコア加工時におけるフイルムの引張り割れが有効に防
止されるという知見に基づくものである。
本発明のイージイオープン蓋の断面構造を拡大して示す
第1図において、このイージイオープン蓋1は、上側が
缶外側、下側が缶内側として示されており、アルミニウ
ム材基質2、該基質の外表面側に設けられた外面保護塗
膜3、該基質の内表面側に必要により接着剤層(図示せ
ず)を介して接着された熱可塑性樹脂の中間材4、この
中間材4の上に必要により接着剤層(図示せず)を介し
て接着されたアルミニウム箔5及びアルミニウム箔5の
上に施された内面保護塗膜6の複合材から形成されてい
る。この複合材には、蓋外面側からアルミニウム材2の
厚み方向の途中に達するようにスコア7が形成されてい
る。
このイージイオープン蓋は、アルミニウム材2の内面側
に設けられた樹脂フイルム4の上に更に塗装アルミニウ
ム箔5が設けられていること、及びフイルム4とアルミ
ニウム箔5との合計厚みt1がアルミニウム材2のスコア
残留厚みt2よりも小となっていることが重要な特徴であ
る。
内面フイルム被覆イージイオープン蓋におけるフイルム
の引張り割れを説明するための第2図において、アルミ
ニウム材2と樹脂フイルム4とから成る積層材を、金敷
10の上に載せ、スコア加工ダイス11を積層材のアルミニ
ウム材2と噛み合せることにより、スコア加工を行な
う。この際ダイス11により加わる垂直方向の圧縮応力A
は、アルミニウム素材の残留厚み部12及びその下のフイ
ルム部分4では、水平方向の引張応力Bに転換される
が、このフイルム部分4にゴミ13が付着していると、ゴ
ミ13が付着した部分に応力集中が生じ、フイルム4の引
張り割れ14が発生する。
本発明は、第1図に示す通り、この樹脂フイルム4の表
面にアルミニウム箔5を設けると、スコア加工に際して
表面へのゴミの付着があってもフイルム4の引張り割れ
が有効に防止されるという新規知見に基づくものであ
る。アルミニウム箔5を設けることにより、フイルムの
引張り割れが防止されるという事実は、多くの実験の結
果から現象として見出されたものであり、その効果の理
論的解明は未だなされるに至っていないが、通常の樹脂
フイルムの弾性率が10kg/mm2乃至500kg/mm2のオーダー
であるのに対し、アルミニウム箔のそれは約7000kg/mm2
のオーダーであり、より高強力であってアルミニウム箔
が樹脂フイルムへのキズの発生を防止する保護層として
作用すると共に、アルミニウム箔が複合材最外表面の応
力担体として作用することに原因があるものと推定して
いる。
本発明において、樹脂フイルム中中間層上に施こすアル
ミニウム箔の厚みには一定の制限があり、一般に100μ
m以下であることが必要不可欠であり、更にフイルムと
アルミニウム箔との合計厚み(t1)がスコア部の残留厚
み(t2)よりも小さいことも必要不可欠である。これ
は、アルミニウム箔の厚みや、アルミニウム箔とフイル
ムとの合計厚みが上記範囲を越えると、スコア加工時
に、これらの引張り割れを生じやすくなることと内面ア
ルミニウム箔の腐食時に外面側の連続したアルミニウム
層によりガスバリア性を確保できなくなる危険が出る為
である。
本発明のイージイオープン蓋では、樹脂フイルム層上に
設けられたアルミニウム箔の作用により、スコア加工及
びその他のイージイオープン蓋加工の後において、中間
樹脂フイルム層がピンホールやクラックのない完全連続
被覆の形で残留していることが顕著な特徴である。即
ち、このイージイオープン蓋を巻締した缶詰製品におい
て、内面保護塗膜6が破れ、或いは更にアルミニウム箔
5が腐食されても、樹脂フイルム4が完全な形で残留し
ているため、このフイルムにより孔食や、漏洩が防止さ
れることになる。
更に、内面樹脂フイルム4がアルミニウム材2とアルミ
ニウム箔5とでサンドイッチされた構造となっているこ
とは、フェーザリング(スコアの破断に際し内面樹脂が
毛羽だった状態で開口部に残留する現象)を防止しなが
ら、スコア破断による開口操作を軽快に行なうという点
でも優れた結果をもたらす。即ち、樹脂フイルムの内面
側にアルミニウム箔が貼り合され、剛性の高い状態とな
っていることから、スコア通りに樹脂フイルムの破断が
シャープに行われ、フェーザリングの発生が防止される
ことになる。
缶蓋の構造 本発明に用いるイージイオープン蓋の全体の構造を示す
第3図(上面図)及び第4図(側面断面図)において、
このイージイオープン蓋1は、缶胴側面内面に嵌合され
るべき環状リム部(カウンターシンク)20を介してその
外周側に密封用溝21を備えており、この環状リム部20の
内側には開口すべき部分22を区画するスコア7が設けら
れている。この開口すべき部分22には蓋材を缶蓋外面側
に突出させて形成したリベット23が形成され、開封用プ
ルタブ24がこのリベット23のリベット打ちにより以下に
示すように固定されている。即ち、開封用プルタブ24
は、一端に開封用先端25及び他端に把持用リング26を有
し、開封用先端25に近接してリベット23で固定される支
点部分27が存在する。プルタブ24は、その開封用先端25
がスコア7の開封開始部と近接するように設けられる。
前述した密封用溝21には、密封用ゴム組成物(シーラン
ト)28がライニングされていて、缶胴フランジとの間に
密封が行われる。
開封に際しては、開封用タブ24のリング26を把持して、
これを上方に持上げる。これにより開封用タブ24の開封
用先端25が下方に押込まれ、スコア7の一部が剪断開始
される。次いで、リング26を把持してこれを上方に引張
ることにより、スコア7の残留部が破断されて開封が容
易に行われる。
各素材 i)アルミニウム材 アルミ材としては、この種のイージイオープン蓋に使用
されているアルミ材は全て使用でき、例えば純アルミや
アルミと他の合金用金属、特にマグネシウム、マンガン
等の少量を含むアルミ合金が使用される。通常のアルミ
ニウム素材は、電気化学的に鋼よりも卑の状態にあり、
両金属が電解質系に共存すると、アルミニウムの腐食が
進行する。しかしながら本発明の構成であれば中間に存
在するプラスチック層により電解質が遮へいされるので
耐食性の面からの制限はなく、蓋への加工が可能な合金
系であればよい。一般的にはMg0〜4.8%、Mn0〜1.5%を
主添加成分とした合金が用いられるが、これに限定され
る必要はない。
アルミニウム材の厚みは、蓋の大きさ等によっても相違
するが一般に0.20乃至0.50mm、特に0.23乃至0.30mmの範
囲内にあるのがよい。
ii)樹脂フイルム 樹脂フイルムとしては、フイルム成形可能で非親水性の
熱可塑性樹脂から成り、且つ腐食性成分に対するバリヤ
ー効果の大きい樹脂フイルムが何れも使用される。その
適当な例は、これに限定されないが、アイソタクティッ
ク・ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、結晶性プロ
ピレン−エチレン共重合体、結晶性プロピレン−エチレ
ン−ブテン共重合体、ポリエチレン、酸変性オレフィン
樹脂等のオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリエチレン
テレフタレート/イソフタレート、ポリエチレン/ブチ
レン・テレフタレート、ポリエチレンナフトエート等の
ポリエステル樹脂;ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロ
ン6/ナイロン6,6共重合体、ナイロン12、ナイロン13、
ナイロン6,10、ナイロン6/ナイロン10共重合体等のポリ
アミド樹脂;等である。
性能及び経済性の点で特に好ましい樹脂フイルムは、重
要な順にポリエステル、ポリアミド及びポリプロピレン
である。
このフイルムの厚みは、一般に5乃至100μm特に、10
乃至50μmの範囲にあることが耐孔食性と易開封性との
組合せ特性から望ましい。フイルムの厚みがあまりにも
大きいと、フェーザリングを生じ易くなるので注意を要
する。
本発明の最も好適な態様では、内面フイルム材として二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムを用いる。
この二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムは、
エチレンテレフタレート単位のみから成るホモポリエス
テルの他に、改質エステル反復単位の少量を含む改質PE
Tフイルムが使用される。用いるPETの分子量は、フイル
ム形成能を有するような範囲であり、固有粘度〔η〕が
0.7以上であるべきである。このフイルムは二軸延伸に
より配向結晶化されていることが重要であり、配向結晶
の存在は、X線回折法、密度法、複屈折法、偏光螢光法
等により容易に確認し得る。ポリエチレンテレフタレー
トは、その融点よりかなり低い温度、例えば80℃乃至15
0℃の温度で容易に熱結晶化するという性質を有してお
り、しかもこの熱結晶化は水の存在により著しく促進さ
れるという傾向がある。しかも、一般の食缶では105℃
乃至125℃の温度で加熱殺菌することから、この殺菌条
件ではポリエチレンテレフタレートの熱結晶化(球晶
化)が著しく進行し、例えば120℃では10〜20分で結晶
化し白化する。しかして、ポリエチレンテレフタレート
がもし熱結晶化すると、内面保護層自体著しく脆くな
り、保護層自体衝撃や外力により容易に剥離するように
なり、また結晶化に伴う体積収縮による内部応力で被覆
層の剥離や破壊等が生じるようになる。
本発明のこの態様においては、ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムとして二軸延伸フイルムを使用し、該フイ
ルム自体を配向結晶化させておくことにより、加熱殺菌
中の熱結晶化を防止し、フイルムに優れた諸物性を実質
上そのまま維持させるものである。しかも、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルムの分子配向により、未配向の
フイルムに比して腐食成分のバリヤー性が著しく向上
し、強度、剛性等の諸物性も向上させることができる。
iii)アルミニウム箔材 アルミ箔材としては、この種のイージイオープン蓋に使
用されているアルミ材は全て使用でき、例えば純アルミ
やアルミと他の合金用金属、特にマグネシウム、マンガ
ン等の少量を含むアルミ合金が使用される。
純アルミニウム箔の場合は、99.0%以上の工業的純アル
ミニウムが用いられるが、耐食性の点より99.5%以上の
純アルミニウムを用いることが望ましい。
アルミニウム合金箔の場合は、通常のアルミニウム素材
は、電気化学的に鋼よりも卑の状態にあり、両金属が電
解質系に共存すると、アルミニウムの腐食が進行し易
い。かかる見地から、本発明においては、Cu0〜0.8%、
Mg0〜2.8%、Mn0〜1.5%、(%は重量基準)を含むアル
ミ合金をアルミ材として用いることにより前記系での腐
食を有効に防止できる。即ち合金成分として含有される
Cuは0%乃至0.8%、特に0.2乃至0.5%の範囲にあるこ
とが耐食性の点より望ましい。このCuはアルミニウム素
材を電気化学的に貴な状態にもたらす作用をし、鋼−ア
ルミ系の腐食がより有効に防止されることになる。
又Mgは0%乃至2.8%が耐食性の点より望ましい。2.8%
を越えると鋼とカップルされたときの腐食の進行速度が
大きくなる。Mnは0%乃至1.5%が加工性の点より望ま
しい。1.5%を越えるとリベット加工等の加工が困難と
なる。
これらのアルミニウム箔は、種々のテンパーのものが使
用できるがプラスチック層や内面塗膜の割れの観点から
は軟質材が望ましい。
アルミニウム箔の厚さは50μm以下が望ましくこれより
厚くなると腐食が進行した場合に缶詰の水素膨張を生ず
る危険が大となり好ましくない。
iv)内面保護塗膜 アルミニウム箔上に設ける内面保護塗膜は、イージイオ
ープン蓋への加工や、その後の取扱いに際してアルミニ
ウム箔を保護すると共に、好適には加工工程において素
材に必要な滑り性を与えるものである。この目的に対し
て、滑剤含有エポキシ系熱硬化塗膜、一般にエポキシ樹
脂とエポキシ樹脂に対する硬化剤樹脂とを含有する組成
物をベースとし、これに滑剤を配合したものが使用され
る。
エポキシ樹脂成分としては、この種の塗料中のエポキシ
樹脂成分として従来使用されているものは全て制限なし
に使用し得るが、これらの内代表的なものとして、エピ
ハロヒドリンとビスフェノールA〔2,2′−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン〕との縮合によって製造
した平均分子量800乃至5500、特に望ましくは、1400乃
至5500のエポキシ樹脂が挙げられ、このものは本発明の
目的に好適に使用される。このエポキシ樹脂は、下記一
般式 式中、Rは2,2′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンの縮合残基であり、 nは樹脂の平均分子量が800乃至5500となるように選択
される数である、 で表わされる。
エポキシ樹脂に対する硬化剤樹脂成分としては、水酸
基、アミノ基、カルボキシル基等のエポキシ基に対して
反応性を有する極性基を有する任意の樹脂;例えば、フ
ェノール−ホルムアルデヒド樹脂、キシレン−ホルムア
ルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン
−ホルムアルデヒド樹脂、極性基含有ビニル樹脂、極性
基含有アクリル樹脂等の1種又は2種以上の組合せが使
用される。
これらの硬化剤樹脂の内でも、フェノールホルムアルデ
ヒド樹脂、特に多環多価フェノールを含有するフェノー
ル−アルデヒド樹脂成分を用いることが、フイルムに対
する密着性、腐食成分に対するバリヤー性及び耐加工性
の点で望ましい。
前述したエポキシ樹脂成分(a)とフェノールアルデヒ
ド樹脂成分(b)とは、任意の割合いで組合せて使用す
ることができ、特別に制限は受けない。塗膜の耐レトル
ト性の見地からは、 (a):(b)=90:10乃至50:50 特に 85:15乃至70:30 の重量比で両者を組合せた塗料を、内面保護塗膜の形成
に用いるのが望ましい。
エポキシ樹脂とフェノールアルデヒド樹脂とは、2成分
系塗料の形で使用する代りに、フェノールアルデヒド樹
脂を予じめレゾールの本質が失われない範囲内でそれ自
体公知の変性剤、例えば脂肪酸、重合脂肪酸、樹脂酸
(乃至ロジン)、乾性油、アルキド樹脂等の1種乃至2
種以上で変性した後、エポキシ樹脂と組合せたり、或い
はこれら両樹脂を、所望により、ビニルアセタール(ブ
チラール)樹脂、アミノ樹脂、キシレン樹脂、アクリル
樹脂、リン酸等の変性剤で変性することも勿論である。
これらの塗料中に含有させる滑剤としては、広範囲の滑
剤、例えば次に示すものが使用される。
1.脂肪族炭化水素系 流動パラフィン 工業用白色鉱油 合成パラフィン 石油系ワックス ペトロラタム 無臭軽質炭化水素 2.シリコーン オルガノポリシロキサン 3.脂肪酸、脂肪族アルコール 高級脂肪酸 動物または植物油脂から得られた脂肪酸およびそれらの
脂肪酸を水素添加したもので、炭素数が8〜22のもの ヒドロキシステアリン酸 直鎖脂肪族一価アルコール 動物または植物油脂またはそれらの脂肪酸エステルを還
元または天然ロウを分解蒸留して得られる炭素数4以上
のもの トリデシルアルコール 4.ポリグリコール ポリエチレングリコール 分子量200〜9,500のもの ポリプロピレングリコール 分子量1,000以上のもの ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン−ブロック
重合体 分子量1,900〜9,000のもの 5.アマイド、アミン 高級脂肪酸アマイド オレイルパルミトアマイド ステアリルエルカミド 2ステアロミドエチルステアレート エチレンビス脂肪酸アマイド NN′オレオイルステアリルエチレンジアミン NN′ビス(2ヒドロキシエチル)アルキル (C12〜C18)アマイド NN′ビス(ヒドロキシエチル)ラウロアマイド Nアルキル(C16〜C18)トリメチレンジアミンと反応し
たオレイン酸 脂肪酸ジエタノールアミン ジ(ヒドロキシエチル)ジエチレントリアミンモノアセ
テートのジステアリン酸エステル 6.一価、多価アルコールの脂肪酸エステル ステアリン酸n−ブチル 水添ロジンメチルエステル セバチン酸ジブチル<n−ブチル> セバチン酸ジオクチル <2エチルヘキシル、n−オクチル共> グリセリン脂肪酸エステル グリセリンラクトステアリル ペンタエリスリトールのステアリン酸エステル ペンタエリスリトールテトラステアレートソルビタン脂
肪酸エステル ポリエチレングリコール脂肪酸エステル ポリエチレングリコールモノステアレート ポリエチレングリコールジラウレート ポリエチレングリコールモノオレエート ポリエチレングリコールジオレエート ポリエチレングリコールヤシ脂肪酸エステル ポリエチレングリコールトール油脂肪酸エステル エタンジオールモンタン酸エステル 1,3ブタンジオールモンタン酸エステル ジエチレングリコールステアリン酸エステル プロピレングリコール脂肪酸エステル 7.トリグリセライド、ワックス 水添食用油脂 綿実油およびその他の食用油 アマニ油 パーム油 12−ヒドロオキシステアリン酸のグリセリンエステル 水添魚油 牛脂 スパームアセチワックス モンタンワックス カルナバワックス 密蝋 木蝋 一価脂肪族アルコールと脂肪族飽和酸エステル <例:硬化鯨油ラウリルステアレート、ステアリルステ
アレート> ラノリン 8.高級脂肪酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛
及びアルミニウムの塩(金属石ケン) 9.低分子量オレフィン樹脂 低分子量ポリエチレン 低分子量ポリプロピレン 酸化ポリエチレン 10.フッ素系樹脂 ポリ4フッ化エチレン 4フッ化エチレン/6フッ化プロピレン共重合体 ポリ塩化3フッ化エチレン ポリフッ化ビニル 11.その他 プロピレングリコールアルギネート ジアルキルケトン アクリルコポリマー。
(例えばモンサント社製モダフロー等)。
これらの滑剤は、一般に0.20以下の動摩擦係数、特に0.
15以下の動摩擦係数となるような量で塗膜ベース樹脂中
に配合する。具体的な配合量は、滑剤の種類によっても
相違し、一概に規定できないが、一般的に言って、塗膜
ベース樹脂の固形分を基準にして、0.5乃至5.0重量%、
特に1.0乃至2.0重量%の範囲から、硬化塗膜の動摩擦係
数が前記値となるような配合量を選択すればよい。
また、塗膜の厚みは1乃至15μm、特に5乃至10μmの
範囲とすることが望ましい。
v)外面保護塗膜 アルミニウム素材の外面に施こす外面保護塗膜として
は、前述した内面保護塗膜と同じ塗膜を用いることもで
きるし、この内面保護塗膜から滑剤成分を除いた以外は
全く同種の塗膜を用いることもできる。勿論、本発明に
使用する保護塗膜は、上に示したものに限定されず、一
般の熱硬化性樹脂塗料、例えば、フェノール−ホルムア
ルデヒド樹脂、フラン−ホルムアルデヒド樹脂、キシレ
ン−ホルムアルデヒド樹脂、ケトン−ホルムアルデヒド
樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムア
ルデヒド樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、トリアリルシ
アヌレート樹脂、熱硬化型アクリル樹脂、シリコーン樹
脂、油性樹脂、或いは熱可塑性樹脂塗料、例えば塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸共
重合体、塩化ビニル−マレイン酸−酢酸ビニル共重合
体、アクリル重合体、飽和ポリエステル樹脂等を挙げる
ことができる。これらの樹脂塗料は単独でも2種以上の
組合せでも使用される。
複合材(積層体)の製造 本発明の蓋の製造に用いる複合材は、これに限定されな
いが、次の方法で有利に製造することができる。即ち、
蓋用アルミニウム素材とアルミニウム箔とを、間に熱可
塑性樹脂フイルムを介在させて積層する。熱可塑性樹脂
フイルムが、ナイロン類、酸変性オレフィン樹脂、コポ
リエステル類のように金属アルミニウムに対して熱接着
性を示す樹脂から成る場合には、上記三層構造の成層体
を加熱加圧し、フイルム自体の熱融着により積層体を製
造することができる。
勿論、フイルムとアルミニウムとの接着にはそれ自体公
知の接着剤を用いることができる。具体的な接着剤の種
類は中間剤フイルムの種類に依存する。
例えば、ポリプロピレンフイルムに対する接着剤層とし
ては、酸乃至酸無水物でグラフト変性されたオレフィン
樹脂或いはこの変性オレフィン樹脂を分散させて成る有
機塗料層を挙げることができる。酸変性オレフィン樹脂
としては、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重
合体等のオレフィン樹脂に、無水マレイン酸、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、無水イタコ
ン酸、シトラコン酸等のエチレン系不飽和カルボン酸乃
至はその無水物をグラフト共重合させたものが使用さ
れ、カルボキシル基に基づくカルボニル基 濃度が5乃至700mmol/100g樹脂のもの、特に10乃至500m
mol/100g樹脂のものが使用される。この酸変性オレフィ
ン樹脂は、それ単独で使用する代りに、これをエポキシ
−フェノール系塗料、エポキシ−アミノ系塗料、エポキ
シ−アクリル系塗料、エポキシ−ビニル系塗料等に分散
させて、所謂接着プライマーの形で用いることができ
る。この接着プライマーを使用する場合、変性オレフィ
ン樹脂はプライマー固形分基準で5乃至50重量%、特に
10乃至20重量%の量で存在するようにするのがよい。こ
の後者の態様では、接着プライマー層の存在により、耐
腐食性の一層の向上がもたらされる。
一方、ポリエステルフイルムに対する接着剤としては、
種々のコポリエステル系接着剤を挙げることができる。
例えば、酸成分が70乃至97モル%のテレフタル酸と、3
乃至30モル%のイソフタル酸のような他の芳香族二塩基
酸或いはアジピン酸、セバシン酸のような脂肪族二塩基
酸とから成り且つジオール成分の少なくとも一部として
1,4−ブタンジオールを含有するコポリエステルが使用
される。このタイプのコポリエステル接着剤の具体例
は、例えば特開昭59−78234号公報に詳細に記載されて
いる。
上述した熱可塑性型接着剤に代えて、熱硬化型接着剤、
例えばウレタン型接着剤、エポキシ型接着剤を用いるこ
とも勿論可能である。
本発明によれば、このようにしてアルミニウム材/フイ
ルム中間材/アルミニウム箔から成る積層体が得られる
ので、得られる積層体のアルミニウム面に、必要により
表面処理を行った後、内面保護塗膜及び外面保護塗膜を
設ける。アルミニウム面の表面処理は、積層前或いは積
層後に行うことができ、例えばリン酸処理、クロム酸処
理、リン酸/クロム酸処理、ジルコニウム処理等により
行なうことができる。
イージイオープン蓋の製造 本発明に用いるイージイオープン蓋は、前述した積層体
を用いる点を除けば、それ自体公知の手段で行われる。
この工程を説明すると、先ずプレス成形工程(A)で、
内面材とアルミ素材との積層体シートを円板の形に打抜
くと共に、所望の蓋形状に成形する。
次いで、スコア刻設工程(B)で、スコアダイスを用い
て、蓋の外面側からスコア7がアルミ素材の途中に達す
るようにスコアの刻設を行う。スコアにおけるアルミ複
合材の残留厚み(t2)は、アルミ複合材の元厚み(t1
に対して、t2/t1×100が20乃至60%で、t2が50乃至150
μmとなるようにするのがよい。
また、スコアの底部巾(d)は50μm以下、特に30μm
以下とすることがフイルム層への傷の発生を防止する上
で重要である。
リベット形成工程(C)において、リベット形成ダイス
を用いてスコアで区画された開口用部に外面側に突出し
たリベットを形成させ、タブ取付工程(D)で、リベッ
トに開封タブを嵌合させ、リベットの突出部を鋲打して
タブを固定させる。
最後にライニング工程(E)において、蓋の密封用溝
に、ノズルを通して、密封用コンパウンドをライニング
塗布し、乾燥して密封剤層を形成させる。
缶胴との二重巻締工程を説明すると、缶胴部材のフラン
ジとイージイオープン蓋の密封用溝部とを嵌合させると
共に、一次巻締用ダイスを用いてフランジの周囲に溝部
を一次巻締させる。次いで、二次巻締工程において、こ
のフランジ部を更に、缶胴側壁部に沿って更に90°巻締
して、本発明の缶体とする。
本発明において、缶胴部材としては、側面に接着剤(ナ
イロン系接着剤)による継目や溶接による継目を備え、
上下に巻締用フランジを備えたテイン・フリー・スチー
ル(TFS、電解クロム酸処理鋼板)製のスリーピース缶
用缶胴部材や、絞り成形或いは深絞り成形で形成された
所謂ツーピース缶用のTFS製缶胴が好適に使用される。
その他、本発明は、錫メッキ鋼板(ブリキ)から形成さ
れ、ハンダ付或いは溶接による継目を備えたスリーピー
ス缶用缶胴や、絞りしごき加工、深絞り加工、衝撃押出
加工等により形成された所謂ブリキ製のシームレス缶胴
にも等しく適用できる。
(発明の効果) 本発明によれば、内面樹脂フイルム型のイージイオープ
ン蓋においてスコア加工時に発生するフイルムの引張り
割れを有効に防止し、イージイオープン蓋の耐孔食性及
び耐漏洩性を顕著に向上させることができ、また開口時
における耐フェーザリング性をも改良することができ
た。
実施例1 厚み15μmの99.7%の純アルミニウム箔の両面にクロム
酸−リン酸系のアロジン401/45処理を浸せきにより行な
いクロムとして20mg/m2の表面処理皮膜を付着させた。
このアルミニウム箔と厚み19μmの二軸延伸したポリエ
チレンテレフタレートフイルムをウレタン系接着剤を介
してドライラミネートした。このラミネート材のPETフ
イルム側にエポキシ・フェノール系樹脂(エポキシ樹脂
/フェノール樹脂:70/30)の接着剤を1g/m2塗布し、風
乾した。このフイルムを230℃に加熱した板厚0.30mmの
アルミニウム合金A5052H38の板(アロジン401/45処理を
施こし、この処理量はクロムとして20mg/m2を用い
た。)にラミネートし水冷した。次いでアルミニウム合
金側にエポキシ尿素系塗料をロールコーターを用いて40
mg/dm2塗布し190℃−10分間の焼付けを行なった。アル
ミニウム箔側に次いで滑剤としてラノリンを添加したエ
ポキシ・フェノール系塗料を70mg/dm2塗布し、200℃−1
0分間の焼付けを行ない素材を完成した。
このアルミニウム箔側が蓋の内面側となるよう呼称301
径(内径74.0mm)の蓋をプレスで打抜き、スコア底部の
巾が25μmであり、その深さが0.21mmとなるよう蓋の外
面からスコア加工を行なった。又開口用のタブはリベッ
ト加工により固定し、フルオープンのイージイオープン
蓋を作った。この蓋の内面側の金属露出の程度を通電試
験(3%食塩水を電解液とし蓋内面を陽極、対極にステ
ンレス板を用い、この間に6.3ボルトの電圧をかけたと
きに流れる電流値で評価する。)で評価した。又この蓋
を6号罐(呼び径74.0mm、罐高59mm)のぶりき罐胴に巻
締め3%食塩水を50℃で充填後ぶりき蓋を巻締めた。そ
の後115℃−90分のレトルト殺菌処理を行なった。この
缶詰を37℃に2週間保存し、罐蓋を取りはずし蓋内面の
外観を評価した後、スコアに沿って開口し、開口部のフ
イルムの切断状態(フイルムのフェーザリング状態)を
評価した。金属露出は0.1mA以下であり、フェーザリン
グも問題無かった。腐食も認められず、ブリスターや白
化も生じておらず良好であった。
実施例2 厚み10μmの99.7%の純アルミニウム箔と厚み15μmの
二軸延伸したPETフイルムをウレタン系接着剤を用いて
ドライラミネートした。次いでこのアルミニウム箔面に
市販のジルコニウム系処理剤デオキシライト147/148を
ロールコートし100℃で乾燥し皮膜量として12mg/m2(ジ
ルコニウムとして)の表面処理を行なった。このラミネ
ート材のPETフイルム側に実施例1と同様のエポキシ・
フェノール系樹脂の接着剤を塗布し風乾した。この工程
以降は実施例1と同様にし、301径のイージイオープン
蓋を作った。
この蓋を6号罐の内面塗装した溶接ぶりき罐胴(塗料:
エポキシ・フェノール系樹脂、錫メッキ量2.8g/m2
と、TFSを用いたトーヨーシーム罐胴(内面エポキシ・
フェノール系樹脂塗装、TFSの金属クロム量100mg/m2
酸化クロム中のクロム量15mg/m2)に巻締め、かつおの
味付けをリパックし、バキュームシーマーで15cmHgの罐
内真空度とし、ぶりき罐胴にはぶりき蓋を、TFS罐胴に
はTFS蓋を巻締めた。この後112℃−90分間のレトルト殺
菌処理を行なった。これらの罐詰を37℃で3か月間保存
した後開罐し、評価した。
蓋内面の状態の肉眼観察で白化、ブリスターなどの異常
は認められず、缶内バキュームも保持されて良好であっ
た。
実施例3 厚み10μmの99.7%の純アルミニウム箔に市販の変性ポ
リプロピレン系接着剤ユニストール(三井石油化学工業
製)をドライで2g/m2となるようロールコートし、200℃
で焼付けた後、厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンフ
イルムを190℃で熱圧着した。次いでアルミニウム箔面
に市販のジルコニウム系処理剤デオキシライト147/148
をロールコートし100℃で乾燥させ皮膜量として10mg/m2
(ジルコニウムとして)の表面処理を行なった。
表面処理された市販のA5052H38のアルミニウム合金板に
前述のユニストールをドライで2g/m2となるようにロー
ルコートし、190℃で焼付けた。このアルミニウム合金
板を200℃に加熱し上述のラミネートされたポリプロピ
レンフイルム側に熱圧着した。この材料の内外面塗装以
降は実施例1と同様にして呼称301径のフルオープンの
イージイオープン蓋を作り実施例1同様の評価を行なっ
た。37℃、2週間後フェーザリングは生じず、ブリスタ
ーや腐食も認められず良好な状態であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のイージイオープン蓋の要部の断面構造
を拡大して示す断面図であり、 第2図は内面フイルム被覆イージイオープン蓋における
フイルムの引張り割れを説明するための説明図であり、 第3図は本発明のイージイオープン蓋の上面図であり、 第4図は第3図のイージイオープン蓋の全体の拡大断面
図である。 1はイージイオープン蓋、2はアルミニウム材基質、3
は外面保護塗膜、4は熱可塑性樹脂の中間材、5はアル
ミニウム箔、6は内面保護塗膜、7はスコアを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川原 真之 神奈川県藤沢市片瀬4−6−5 (72)発明者 末 俊雄 東京都渋谷区笹塚2−16−5 (72)発明者 渋江 正恒 神奈川県川崎市中原区井田1142 (72)発明者 富永 信也 神奈川県横浜市金沢区泥亀1−28−E− 708 (72)発明者 石井 成 神奈川県横浜市緑区中山町675 (56)参考文献 特開 昭63−12445(JP,A) 特開 昭62−52045(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】缶胴のフランジに適用して缶詰の密封に用
    いるイージイオープン蓋において、 該イージイオープン蓋は、アルミニウム材の厚み方向の
    途中に達するようにスコアが形成されるアルミニウム材
    基質と、該基質の缶内面側に設けられた熱可塑性樹脂フ
    イルムの中間材と、該中間材の表面に設けられた厚み50
    μm以下のアルミニウム箔と、該アルミニウム箔上の保
    護塗膜との複合材から成り且つフイルムとアルミニウム
    箔との合計厚みが基質のスコア残留厚みより小であるこ
    とを特徴とする耐腐食性と耐フェーザリング性とに優れ
    たイージイオープン蓋。
  2. 【請求項2】スコア加工されるべきアルミニウム材基
    質、該基質の蓋外面となるべき表面に設けられた外面保
    護塗膜、アルミニウム材基質の他の表面に接着された熱
    可塑性樹脂フイルムの中間材、該中間材の表面に接着さ
    れた厚み50μm以下のアルミニウム箔、及び該アルミニ
    ウム箔上の内面保護塗膜から成る複合材に対して、蓋外
    面側からアルミニウム材の厚み方向の途中に達するよう
    にスコアを刻設し、ここでフイルムとアルミニウム箔と
    の合計厚みが基質のスコア残留厚みよりも小であるもの
    とし、且つ該複合材をイージイオープン蓋に加工するこ
    とから成るイージイオープン蓋の製法。
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