JPH07232015A - 浴槽用湯水浄化器およびこれを用いた湯水浄化方法 - Google Patents

浴槽用湯水浄化器およびこれを用いた湯水浄化方法

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JPH07232015A
JPH07232015A JP6028042A JP2804294A JPH07232015A JP H07232015 A JPH07232015 A JP H07232015A JP 6028042 A JP6028042 A JP 6028042A JP 2804294 A JP2804294 A JP 2804294A JP H07232015 A JPH07232015 A JP H07232015A
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bath
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道弘 清水
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健一 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既設の浴槽に簡単に取り付けることができ、
さらに入浴者の好みの水位に応じて、どのような水位に
おいても良好に湯面の垢や髪の毛などのゴミを回収して
湯水を浄化し、清潔感あふれる快適な入浴環境を提供す
ることである。 【構成】 ユニット本体1とユニットカバー2とによっ
て所定容積からなる中空状のタンクユニットを構成し、
ユニットカバー2にはカバー上方から下方に向けて伸び
る長穴状の開口部5A,5Bを設けるとともに、該ユニ
ットカバー2の内面には前記長穴状の開口部5A,5B
を覆うように上下に摺動するフロート8A,8Bを設
け、前記ユニット本体1の下部には、前記タンクユニッ
ト内に流入した湯水を浴槽外部へ送り出し、かつ、浴槽
外部より還流されてくる還流水を浴槽へ戻すように浴槽
の循環金具22へ接続される循環金具連結手段を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽の湯水を浄化する
ための浴槽用湯水浄化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴槽に湯水を供給して追焚きを行
なう風呂装置においては、浴槽の中央部より下側に取り
付けられた循環口から湯水を吸引し、濾過器にて垢など
を濾過して浄化し、浴槽に還流させるものが多く使われ
ている。これらの風呂装置は、浴槽中の湯水を吸引して
浄化することから、浴槽内の湯水は浄化してくれるが、
浴槽表面に浮かぶ垢や髪の毛などのゴミは回収して浄化
することができず、結局は洗面器などで垢や髪の毛など
のゴミをすくって捨てなければならなかった。そこで、
本出願人は、先に、浴槽の湯面に浮かぶ垢や髪の毛など
のゴミを効率よく回収するための湯面浄化浴槽とこの浴
槽を用いた浴槽水の還流浄化方法について出願した(特
願平5−217686号参照)。
【0003】この先願の湯面浄化浴槽は、図21および
図22にその概要を示すように、浴槽101の内壁面1
02の所定位置に所定容積からなる凹部103を一体的
に形成し、この凹部103に着脱式のカバー104を被
せることにより、浴槽101内とは隔成されたゴミ回収
室105を形成したもので、前記カバー104には、浴
槽101内の湯水106をゴミ回収室105内に引き込
むための長穴状の開口部107が穿設されているととも
に、前記カバー104の背面には、ガイドレール108
によって案内され、かつそのスカート部109が前記開
口部107を覆うように上下に摺動する断面倒L字形の
フロート110が設けられている。
【0004】さらに、前記カバー104の下端部には、
浴槽101内とゴミ回収室105内とを連通する水抜き
用間隙111を形成するとともに、ゴミ回収室105の
下底部にはゴミ回収室内に吸い込まれた湯水を外部へ排
出するための吸込口112を設け、さらに浴槽1の内壁
面102の所望位置には浄化後の湯水を再び浴槽内へ還
流するための吐出口113を設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先願の湯面浄化浴槽
は、湯面に浮かぶ垢や髪の毛などを効率よく回収し、湯
面のみならず浴槽の湯水を綺麗に維持することができる
という素晴らしいものであるが、湯面浄化機構を浴槽の
内壁面に一体的に組み込んだものであるため、この優れ
た湯面浄化の機能を活用するためには浴槽を丸ごと交換
する必要が生じ、既存の浴槽においても湯面を浄化して
清潔で快適な入浴を楽しめるための技術の必要性が生じ
てきた。
【0006】また、先願の湯面浄化浴槽の場合、カバー
104にただ一つの開口部107を穿設し、この開口部
107から浴槽内の湯水106を吸い込むようにしたも
のである。ところで、この開口部104の背面側には、
そのスカート部109が前記開口部107を覆うように
上下に摺動するフロート110を設ける必要があり、開
口部104の上下方向の穴寸法をあまりに長くすると、
湯面が低下したときにフロート110のスカート部10
9がゴミ回収室105の下底に当たってしまい、フロー
ト110はそれ以上下方へ下がることができなくなって
しまう。したがって、フロート110の動作上、開口部
104の上下方向の穴寸法は、図22に示すように、最
大でもカバー104の上下方向全長の半分以下としなけ
ればならなかった。
【0007】浴槽には、体格の大きな人が入る場合や、
子供が入る場合などがあり、体格の大きな人が浴槽から
出たときには水位が大幅に低下したり、また、子供にと
っては水位が低い方が快適な入浴を楽しめる場合があ
る。また、人によっては、体格にかかわらず低い水位が
好みの人や、浴槽の壁面上部までたっぷりと湯を張って
入浴する人もおり、人によって好みの水位がさまざまで
ある。
【0008】しかしながら、先願の湯面浄化浴槽の場
合、浴槽内に張られた湯水の水位がカバー104のほぼ
真ん中あたりまで下がると、開口部104は完全に湯面
上に出てしまい、開口部104より低い水位で入浴を楽
しむ場合において、湯面の垢や髪の毛などのゴミを浄化
して清潔な入浴を楽しむことができず、浴槽の循環口よ
り上の水位で、入浴者の好みの水位に応じて、清潔感あ
ふれる入浴を実現しなければならないという課題が生じ
てきた。
【0009】本発明は、先願の湯面浄化浴槽を改良して
更に快適な入浴を楽しめるようにしたもので、その目的
とするところは、既設の浴槽に簡単に取り付けることが
でき、さらに入浴者の好みの水位に応じて、どのような
水位においても良好に湯面の垢や髪の毛などのゴミを回
収して湯水を浄化し、清潔感あふれる快適な入浴環境を
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る浴槽用湯水
浄化器は、前記目的を達成するために、ユニット本体と
ユニットカバーとによって所定容積からなる中空状のタ
ンクユニットを構成し、前記ユニットカバーにはカバー
上方から下方に向けて伸びる長穴状の開口部を設けると
ともに、該ユニットカバーの内面には前記長穴状の開口
部を覆うように上下に摺動するフロートを設け、前記ユ
ニット本体の下部には、前記タンクユニット内に流入し
た湯水を浴槽外部へ送り出し、かつ、浴槽外部より還流
されてくる還流水を浴槽へ戻すように浴槽の循環金具へ
接続される循環金具連結手段を設けたものである。
【0011】また、前記開口部を1つ設け、あるいは、
前記開口部を複数設けて、それぞれの開口部は下方側に
位置するほどその縦方向の開口寸法を短くするととも
に、各開口部を前記カバーの上方から下方に向けて段階
的に1つづつずらして設け、各開口部毎に前記フロート
を設けたものである。
【0012】また、前記中空状のタンクユニットの下端
部に水抜き口を形成し、さらには、該水抜き口に開閉蓋
を設けるとともに、浴槽の湯水の循環時に前記タンクユ
ニット内の湯水の吸引により前記水抜き口を閉じ、か
つ、浴槽の湯水の排水時には前記水抜き口を開くように
前記開閉蓋を開閉する開閉手段を設けたものである。
【0013】また、前記フロートを、開口部を覆う垂直
なスカート部と浮力維持のための水平突片とからなる断
面倒L字形のフロートとなし、隣合うフロートの水平突
片同士が接当するようにしたものである。
【0014】また、前記ユニット本体下部に設けられた
循環金具連結手段を浴槽の循環金具に覆いかぶせ、該循
環金具連結手段の上から循環金具のフィルターを取り付
けることによって前記タンクユニットを浴槽の循環口に
固定するとともに、前記ユニット本体の背面に固定用吸
盤を設け、該固定用吸盤を浴槽の内壁に固定するようし
たものである。
【0015】
【作用】本発明に係る浴槽用湯水浄化器(以下、「湯水
浄化器」と略称する)は、浴槽の内壁に固定して使用さ
れる。すなわち、浴槽の内壁に設けられている給湯・追
焚用のた循環金具には、その最外面にフィルターがねじ
止めされているので、まずこのフィルターを外し、この
状態で、ユニット本体背面に取り付けられた固定用吸盤
を浴槽内壁に固定するとともに、ユニット本体下部の循
環金具連結手段を前記循環金具に当接させ、前記取り外
しておいたフィルターを循環金具連結手段の上からかぶ
せてねじ止めすることにより、浴槽の内壁に固定する。
【0016】開口部を覆うように取り付けられているフ
ロートには、湯水浄化器内の湯面を落とし蓋状に覆う水
平突片が形成されており、ユニット本体下部の循環金具
連結手段を通じて湯面浄化器内の湯水を浴槽外部に吸い
出すと、その吸引流量に応じて湯水浄化器内の湯水とフ
ロートが吸引され、開口部の背面に設けられたフロート
が下降し、湯水浄化器内の湯水の水位が浴槽内の湯水の
水位よりも低く維持される。この結果、湯水浄化器内の
湯水と浴槽内の湯水との間に落差を生じ、浴槽内の湯水
表面に浮かんだ垢や髪の毛などのゴミが浴槽内の湯水と
一緒になって開口部から湯水浄化器内に吸い込まれて浄
化される。
【0017】このとき、開口部が複数設けられている場
合には、浴槽内の湯水はそのときの湯面に合致している
開口部から湯水浄化器内へ吸引される。そして、該湯水
を吸引している開口部以外の開口部のうち、湯面よりも
上側に位置する開口部は湯面上に完全に出ているので、
これらの開口部を通じて浴槽内の湯水が湯水浄化器内に
流れ込むことはない。また、湯面よりも下側に位置する
開口部はすべて湯水中に完全に没しているので、それら
の開口部の背面に設けられたフロートはそれぞれの開口
部の最上端位置まで浮き上がった状態となっている。し
たがって、湯水中に没している各開口部はそれぞれのフ
ロートのスカート部によって遮られた状態となり、この
水没している開口部を通じて浴槽内の湯水が湯水浄化器
内に流れ込むことが阻止され、湯水の吸引力の低下が防
止される。
【0018】上述したように、本発明の湯水浄化器は、
ユニットカバーに1つあるいは複数の開口部を設け、浴
槽内の湯水を湯水浄化器内へ吸い込むようにしているの
で、浴槽内の湯面に浮かんでいる垢や髪の毛などのゴミ
を効率よく回収することができる。特に、ユニットカバ
ーに複数の開口部を設けた場合には、より低い水位まで
湯水表面に浮かんだ垢や髪の毛などのゴミを回収するこ
とができる。
【0019】また、ユニット下端に設けた水抜き口によ
って湯水浄化器内と浴槽内とを連通した場合には、ゴミ
回収時以外においてはこの水抜き口を通じて湯水浄化器
内に浴槽水が流れ込むので、湯水浄化器内と浴槽内とを
常に同水位に保つことができるとともに、入浴終了後な
どにおける浴槽内の湯水の排水時には、この水抜き口か
ら湯水浄化器内の湯水も同時に排水することができる。
このため、湯水浄化器内の湯水の水位を監視する水位セ
ンサなどを別に設ける必要がなく、湯水浄化器をより小
型に構成することができる。さらに、排水後は湯水浄化
器内に水が残留することがないので、湯水浄化器内の雑
菌の繁殖なども防ぐことができる。
【0020】また、前記水抜き口に開閉蓋を設けるとと
もに、浴槽の湯水の循環時に前記タンクユニット内の湯
水の吸引により前記水抜き口を閉じ、かつ、浴槽の湯水
の排水時には前記水抜き口を開くように前記開閉蓋を開
閉する開閉手段を設けた場合には、ゴミ回収時には水抜
き口を自動的に塞いで湯水浄化器内をより水密に維持す
ることができるので、より効率的に垢や髪の毛などのゴ
ミを開口部から吸い込むことができる。
【0021】最下方に位置する開口部の穴下端は、ユニ
ット下端の循環金具連結手段の吸込口より上で、浴槽内
の湯水の循環追焚をするのに安全な水位に相当し、人に
よっては、この最下方の開口部より下で、かつ循環金具
連結手段の吸込口より上の水位で入浴を楽しむことがあ
るが、このような場合においても、前記開閉手段によっ
て開閉蓋を開いて前記水抜き口を開放することができる
ので、該水抜き口から浴槽内の湯水を吸引して浄化を行
なうことができる。
【0022】また、フロートを、開口部を覆う垂直なス
カート部と浮力維持のための水平突片とからなる断面倒
L字形のフロートとなし、隣合うフロートの水平突片同
士が接当するようにした場合には、浴槽内の湯水の水位
が隣の開口部に変わる際に、相手方のフロートを上方へ
押し上げあるいは下方へ押し下げるように作用するの
で、フロートがカバー背面に張り付いて動かなくなるこ
とを防止できる。
【0023】また、前記ユニット本体下部の循環金具連
結手段を浴槽の循環金具に覆いかぶせ、該循環金具連結
手段の上から循環金具のフィルターを取り付けることに
よって前記タンクユニットを浴槽の循環口に固定すると
ともに、前記ユニット本体の背面に固定用吸盤を設け、
該固定用吸盤を浴槽の内壁に固定するようした場合に
は、既設の浴槽になんらの改造を必要とすることなく簡
単に取り付けることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図17はユニットカバーに2つの開
口部を設けた場合の本発明に係る湯水浄化器の一実施例
を示すもので、図1は湯水浄化器を浴槽に取り付けた状
態の断面図、図2は湯水浄化器の全体斜視図、図3はユ
ニットカバーの正面図、図4はユニットカバーの背面
図、図5はユニットカバーの側面図、図6はユニットカ
バーの上面図、図7はユニットカバーの底面図、図8は
フロートの斜視図、図9はユニット本体の正面図、図1
0はユニット本体の背面図、図11はユニット本体の側
面図、図12はユニット本体の上面図、図13はユニッ
ト本体の底面図、図14は水抜き口部分の拡大断面図、
図15はユニット本体下端の吸込口と吐出口部分の拡大
断面図、図16は開閉蓋の開閉状態の説明図、図17は
湯水浄化器の浴槽への取付け方法の説明図である。
【0025】進んで、上記湯水浄化器の構造について詳
細に説明する。上記実施例の湯水浄化器は、図1、図2
に示すように、ユニット本体1と、このユニット本体1
に着脱式に被せるようにされたユニットカバー2とから
構成されており、その使用に際しては、後述するように
して浴槽4の内壁面に固定されるものである。
【0026】前記ユニットカバー2には、図3〜図8に
その詳細を示すように、浴槽4内の湯水23を湯水浄化
器内に吸引するための第1の開口部5Aと第2の開口部
5Bの二つの開口部が左右方向に所定の距離W(図3)
を隔てて上下に穿設されている。この二つの開口部5
A,5Bの穴長は、それぞれの背面に設けられた後述す
るフロート8A,8Bの上下方向の摺動距離から規制さ
れるもので、上側に位置する第1の開口部5Aの上下方
向の穴長は、最大でもユニットカバー2の上下方向全長
の半分以下の長さであり、また、下側に位置する第2の
開口部5Bは、この第1の開口部5Aの下端付近から始
まって、最大でもユニットカバー2の下端までのほぼ半
分位置までの長さである。
【0027】上記上側に位置する第1の開口部5Aの穴
下縁と、下側に位置する第2の開口部5Bの穴上縁は、
横方向から見てわずかの距離だけ重なるように構成され
ており、後述するゴミ回収動作時に、浴槽内の湯水の水
位が第1の開口部5Aから第2の開口部5Bへ、あるい
は逆に、第2の開口部5Bから第1の開口部5Aに切り
換わる際に、開口部からの湯水の吸引が途切れることが
ないように工夫されている。
【0028】また、ユニットカバー2の背面には、前記
第1の開口部5A部分に位置して、ガイドレール61
2 によって案内され、そのスカート部7Aが前記第1
の開口部5Aを覆うように上下方向に摺動する断面倒L
字形の第1のフロート8A(図8参照)が取り付けられ
ているとともに、前記第2の開口部5B部分には、ガイ
ドレール62 ,63 によって案内され、そのスカート部
7Bが前記第2の開口部5Bを覆うように上下方向に摺
動する断面倒L字形の第2のフロート8Bが取り付けら
れている。このフロート8A,8Bは、水よりも比重が
軽く、しかも水に濡れても腐食しない材料、例えば発泡
剤の入ったポリプロピレンやFRP(強化プラスチッ
ク)などで構成されている。
【0029】前記第1のフロート8Aの水平突片9Aお
よび第2のフロート8Bの水平突片9Bの相隣り合う側
の端縁10Aと10Bは、上下方向に摺動する際にお互
い同士が接当できるように、相手側の移動軌跡内まで入
り込んだ形状とされており、これによって第1のフロー
ト8Aが第1の開口部5Aの最下端まで下がり、かつ第
2のフロート8Bが第2の開口部5Bの最上端まで上が
ったときに、お互いの端縁10A,10B同士が接当し
て相手方のフロートを上方へ押し上げあるいは下方へ押
し下げ、フロート8A,8Bが湯水の表面張力や水圧に
よってユニットカバー2の背面などに張り付いたままと
なることを防止している。
【0030】さらに、この実施例の場合、図8に示すよ
うに、フロート8A(8B)のスカート部7A(7B)
のカバー摺動面には、例えば高さ0.5mm程度の半球
状の小さな突起11が複数形成されており、スカート部
7A(7B)をユニットカバー2に対して点接触状態で
摺動させるとともに、スカート部7A(7B)には所々
に切り込み部12を設け、開口部5A(5B)から流入
しようとする湯水の圧力を逃がすようになし、前記フロ
ートの水平突片9A,9B同士の接当動作と相まって、
フロートの動きがさらに良くなるように工夫されてい
る。
【0031】一方、ユニット本体1には、図9〜図15
にその詳細を示すように、その下端部に位置して、湯水
浄化器内と浴槽内とを連通する水抜き口13が形成され
ており、この水抜き口13部分に回動式の開閉蓋14が
取り付けられている。この開閉蓋14は、例えばステン
レス、銅,アルミなどの水よりも比重の大きな材料で作
られている。
【0032】この開閉蓋14は、湯水浄化器によるゴミ
回収が行なわれていない場合には、湯水とともに揺れな
がらその自重によって垂れ下がった状態となっており
(図16(A)参照)、浴槽内の湯水と湯水浄化器内の
湯水の水位が常に同じになるように作用するとともに、
湯水浄化器内にとどまっている垢や髪の毛などのゴミが
水抜き口13を通って浴槽内へ出やすくしている。
【0033】そして、後述するゴミ回収時には、循環ポ
ンプが回されると、その吸引力によって水抜き口13部
分を塞ぐように回動し(図16(B)参照)、湯水浄化
器内をより水密に維持するように作用する。この開閉蓋
14の閉鎖時には、開口部5A,5Bからの吸引力が高
まり、湯面に浮かぶ髪の毛や垢などのゴミの回収がより
容易となる。
【0034】また、排水時などにおいては、浴槽内の湯
水の水位が第2の開口部5Bの下縁位置よりも低くなる
と、第2のフロート8Bが最下端まで降下し、そのスカ
ート部7Bの下端で開閉蓋14のレバー15を押して開
き、水抜き口13を開くように回動し(図16(C)参
照)、開かれた水抜き口13を通じて湯水浄化器内に溜
まっている湯水を速やかに浴槽内へ排水するように作用
するものである。
【0035】さらに、第2の開口部5Bより下に湯面が
ある場合には、上記のようにして開閉蓋14が開いて水
抜き口13から湯水浄化器内に浴槽4内の湯水23が入
るため、循環ポンプで吸引を行なったときに空気を吸引
してしまったりして、循環不能に陥るようなことはな
い。前記第2の開口部5Bの下端は、湯水浄化器内の湯
水を外部へ吸引するための吸込口16より上で、浴槽内
の湯水の循環追焚をするのに安全な水位に相当し、人に
よっては、この第2の開口部5Bより下で、かつ吸込口
より上の水位で入浴を楽しむことがあるが、このような
場合でも、第2のフロート8Bが下がって開閉蓋16を
開き、水抜き口13を開放するので、ここから浴槽内の
湯水を吸引して浄化を行なうことができる。
【0036】ユニット本体1には、前記水抜き口13と
反対側の下端部に位置して、前記第1または第2の開口
部5A,5Bから湯水浄化器内に引き込まれた湯水を給
湯機器側へ吸い出すための吸込口16が形成されている
とともに、浄化後の湯水を再び浴槽1内へ還流するため
の吐出口17が形成されている(図15図参照)。この
吸込口16と吐出口17の形成位置とその形状は、浴槽
1の内壁面に設けられている循環金具22(図1参照)
に合致させて形成されている。
【0037】なお、前記吐出口17は、図示するよう
に、水平よりもやや下向き、例えば約30度程度下向き
に形成することが好ましい。これによって、吐出口17
から吹き出された湯水が浴槽内で対流を起こし、浴槽内
の垢や髪の毛などのゴミを湯面に浮かび上がらせ、ゴミ
の回収をより促進することができる。
【0038】本体カバー1の上部左右位置には、固定用
吸盤3(図1参照)を取り付けるための吸盤取付け穴1
8が穿たれており、ここに固定用吸盤3の基端を装着し
て浴槽内壁に吸着させることにより、湯水浄化器を浴槽
内壁に添わせて安定に保持できるようになっている。1
9,20は補強用のリブである。
【0039】上記湯水浄化器は、その使用に際し、図1
7に示すようにして、既設の浴槽4の内壁に取り付けら
れるものである。すなわち、既設の浴槽4の内壁に設け
られている給湯・追焚用の循環金具22には、その最外
面にフィルター21がネジ21でねじ止めされているの
で、まずこのねじ21を回してフィルター21を取り外
す。そして、この状態で、ユニット本体背面に取り付け
られている固定用吸盤3を浴槽4の内壁に吸着して固定
(図1参照)するとともに、循環金具への連結手段を構
成するユニット本体下部の吸込口16と吐出口17部分
を循環金具22の循環口に当接させる。この状態で、取
付けネジ26によって循環金具22とユニット本体1と
を連結した後、前記取り外しておいたフィルター21を
かぶせてネジ25によってねじ止めし、浴槽4の内壁に
固定する。
【0040】上記のようにして本発明の湯水浄化器を既
設の浴槽に取り付けた状態の全体回路図を図18に示
す。図中、51は給湯や追焚を行なう浴槽付設の給湯機
器である。なお、この図18では、説明を分かり易くす
るために、浴槽内壁に取り付けられた本発明の湯水浄化
器についても、給湯機器51と同様に線図により簡略化
して示した。
【0041】図18の回路動作の説明に入る前に、給湯
機器51の構成について説明すると、52は給湯用熱交
換器、53は追焚用熱交換器であって、給湯用熱交換器
52の入水口側は、入水量センサ54、入水温センサ5
5を介して外部給水管56に接続されているとともに、
流路開閉弁57を介してホッパー58に接続されてい
る。一方、給湯用熱交換器52の出湯口側は、出湯温セ
ンサ59、混合弁60、混合湯温センサ61、外部給湯
管62を介して蛇口などの外部給湯栓(図示なし)に接
続されているとともに、流路開閉弁63を介してホッパ
ー58に接続されている。
【0042】ホッパー58の第1の出湯管64は、水量
計65、流路切換弁66、往き管67を介して浴槽1の
吐出口13に接続されている。また、ホッパー58の第
2の出湯管68は、流路切換弁69、流路切換弁70、
圧力式水位センサ71、温度センサ72、戻り管73を
介して浴槽1のゴミ回収室5の吸込口12に接続されて
いる。圧力式水位センサ71は浴槽1内の水位をその水
圧から検出するものであり、温度センサ72は浴槽1内
の湯水の湯温を検出するものである。
【0043】一方、追焚用熱交換器53の出湯口側74
は、流路切換弁66を介して往き管67に接続されてい
る。追焚用熱交換器53の入水口側75は、殺菌器76
を介して濾過器77に接続されているとともに、流路切
換弁78、流水スイッチ79、追焚用の循環ポンプ8
0、流路切換弁70を介して戻り管73に接続されてい
る。さらに、濾過器77の出口側81は、流路切換弁7
8に接続されているとともに、流路開閉弁82を介して
外部排水管83に接続されている。
【0044】次に、前記図18および図19、図20を
参照して、上記実施例のゴミ回収動作を説明する。な
お、図19は湯水23が第1の開口部7A付近まで張ら
れているときのゴミ回収動作の説明図、図20は湯水2
3が第2の開口部7B付近まで下がったときのゴミ回収
動作の説明図である。
【0045】図18において、給湯機器51に付属され
ているリモコン装置(図示せず)を操作して湯温と水位
を設定した後、リモコンの自動スイッチを押すと、給湯
を開始し、給湯用の水が外部給水管56、入水温度セン
サ55、入水量センサ54を介して給湯用熱交換器52
へ送られる。この給湯用の水は給湯用熱交換器52にお
いて所定温度まで加熱された後、出湯温センサ59、混
合弁60、混合湯温センサ61によって設定温度に調整
され、流路開閉弁63、ホッパー58、水量計65、流
路切換弁69,70、圧力式水位センサ71、温度セン
サ72、戻り管73を経由して吸込口16から浴槽4内
に注湯開始される。
【0046】この注湯によって戻り管73内に溜まって
いる空気が排出されると、流路切換弁69,70と流路
切換弁66を切り換え、ホッパー58、水量計65、流
路切換弁66、往き管67を経由して吐出口17から浴
槽4への注湯を行なう。
【0047】このとき、湯水浄化器の水抜き口13に設
けられた開閉蓋14は、最下端位置まで降下している第
2のフロート8Bの自重によって押され、図16(B)
に示すように開かれているので、上記注湯によって浴槽
4内の湯水の水位が上がり、その水位が水抜き口13の
位置まで達すると、湯水は水抜き口13からゴミ回収室
5内に流れ込み、浴槽内の湯水23の水位上昇と同時に
ゴミ回収室5内の湯水の水位も上昇していく。したがっ
て、浴槽4内の湯水23の水位とゴミ回収室5内の湯水
の水位は常に一致するので、湯水浄化器内の水位を監視
する必要がなく、湯水浄化器内に水位センサなどを設け
る必要はない。
【0048】上記注湯によって浴槽4内の湯水23の水
位が設定された満水位置まで達すると、圧力式水位セン
サ71がこれを検出し、給湯が停止される。このように
して浴槽4への給湯が終了した後、浴槽4内の湯水23
を設定温度に維持するための追焚きが開始される。上記
実施例に係る浴槽用湯水浄化器は、この追焚きと同時
に、以下のようにして湯水表面に浮かんでいる垢や髪の
毛などのゴミの回収動作を行なう。
【0049】すなわち、給湯機器51の自動動作あるい
は手動操作よって追焚きが開始されると、循環ポンプ8
0が作動されるとともに追焚用熱交換器53が点火され
る。これによって、湯水浄化器内の湯水は、吸込口1
6、戻り管73、温度センサ72、圧力式水位センサ7
1、流路切換弁70、循環ポンプ80、流水スイッチ7
9、流路切換弁78、濾過器77、殺菌器76を介して
追焚用熱交換器53に送られ、設定温度まで加熱された
後、追焚用熱交換器53の出湯口側74、流路切換弁6
6、往き管67を介して吐出口17から再び浴槽4内へ
還流される。
【0050】上記のようにして循環ポンプ80が作動し
て追焚きが開始されると、ゴミ回収室5内の湯水の水位
は、図19に示すように、循環ポンプ80の吸引流量に
応じて下降し、浴槽4内の湯水23との間に落差を生じ
る。したがって、この落差のために、浴槽4内の湯水2
3は第1の開口部5Aから湯水浄化器内に流れ込むよう
になる。この時、第1の開口部5Aの湯面よりも下側部
分は第1のフロート8Aのスカート部7Aによって遮ら
れ、また湯中に水没している第2の開口部5Bの全面は
第2のフロート8Bのスカート部7Bによって遮られて
いるので、浴槽4内の湯水23の表面水が効率よく湯水
浄化器内へ流れ込み、湯面に浮かんだ垢や髪の毛などの
ゴミが効率よく回収される。
【0051】なお、この実施例の場合、図8に示したよ
うに、フロート8A(8B)のスカート部7A(7B)
のカバー摺動面にはユニットカバー2の背面との間で点
接触を行なわせるための小さな突起11が形成されてお
り、この突起11によってスカート部とカバー背面との
間に僅かな隙間ができるが、この突起11は高さ0.5
mm程度の極めて小さな突起であるため、その隙間も極
めて小さなものとなり、この隙間から大量のお湯が流れ
込んで前記ゴミ吸引作用に悪影響を及ぼすというような
ことはない。
【0052】上記のようにして湯水浄化器内に吸い込ま
れた湯水は、その中に混じっているゴミのうち、髪の毛
などの大きなゴミについては吸込口16に装着されてい
るフィルター21で除去され、さらに、このフィルター
21で除去できなかった垢やフケなどの小さなゴミにつ
いては濾過器77で濾過した後、殺菌器76で殺菌さ
れ、追焚用熱交換器53で加熱されて吐出口17から浴
槽4内に再び還流される。
【0053】一方、図20に示すように、浴槽4内の湯
水23の水位が第2の開口部5B付近まで下がった場合
には、ゴミの回収処理は、前記第1の開口部5Aに代え
て第2の開口部5Bより行なわれる。すなわち、浴槽4
内の湯水23の水位が第2の開口部5B付近まで低下す
ると、浴槽4内の湯水23と湯水浄化器内の湯水との間
には図示のように落差を生じ、浴槽4内の湯水23は第
2の開口部5Bから湯水浄化器内に流れ込み、前述した
場合と同様にしてゴミの回収と殺菌が行なわれる。この
場合において、第2の開口部5Bの湯面よりも下側部分
はスカート部7Bによって遮られているので、浴槽4内
の湯水23が湯水浄化器内へ集中的に流れ込み、湯面に
浮かんだ垢や髪の毛などのゴミを効率よく回収すること
ができる。
【0054】このように、ユニットカバー2に設けるゴ
ミ回収用の開口部を上下2つに分けることによって、浴
槽4内の湯水23の水位が低下して上側の開口部5Aか
らゴミの回収ができなくなっても、引き続いて下側の開
口部5Bからゴミを回収することができ、より低い水位
までゴミの回収を行なうことができる。
【0055】なお、上記ゴミ回収動作中においては、水
抜き口13部分に設けられた開閉蓋14は、循環ポンプ
80による吸引力によって、図16(A)に示すように
水抜き口13を塞ぐように回動している。したがって、
湯水浄化器内はより水密に維持され、その分だけ循環ポ
ンプ80による湯水の吸引力が大きくなるので、浴槽内
のゴミをより効率良く回収することができる。
【0056】また、浄化後の湯水を還流する吐出口17
は、図15に示すように、湯水の吐出方向が水平よりも
やや下向き(例えば約30°程度)になるように取り付
けることが好ましい。このような向きに取り付けること
により、吐出口17から下向きに吹き出されたお湯が浴
槽4内で対流を起こし、浴槽底に沈んでいる垢や髪の毛
などのゴミを水面まで浮かび上がらせ、ゴミの回収をよ
り促進させることができる。
【0057】追焚きを止めるために循環ポンプ80を停
止すると、開閉蓋14が自重により垂れ下がり、水抜き
口13部分を開くので、この水抜き口13を通って浴槽
4内の湯水が湯水浄化器内に流れ込み、浴槽4内の湯水
と湯水浄化器内の湯水は速やかに同水位に戻る。この
時、湯水浄化器内に吸い込まれて残留している垢や髪の
毛などのゴミは、第1および第2のフロート8A,8B
のスカート部7A,7Bならびに水面位置に浮かんでい
る側のフロートの水平突出片9Aまたは9Bによって浴
槽4側へ流れ込まないように遮られるので、浴槽4側へ
流出することがなく、非常に衛生的である。
【0058】また、上記ゴミ回収動作時において、浴槽
4内に張られた湯水23の水位が第1の開口部5Aの下
端付近から第2の開口部5Bの上端付近へ変わる際に
は、第1の開口部5Aに設けられた第1のフロート8A
は最下端位置まで下がり、一方、第2の開口部5Bに設
けられた第2のフロート8Bは最上端位置まで浮き上が
った状態となる。
【0059】このため、水位が低下していく際には、上
側から下降してくる第1のフロート8Aの水平突片9A
の端縁10Aが第2のフロートの水平突片9Bの端縁1
0Bに接当し、第2のフロート8Bを押し下げるように
作用し、また、水位が上昇していく際には、下側から上
昇していく第2のフロート8Bが第1のフロート8Aを
押し上げるように作用する。
【0060】したがって、第1あるいは第2のフロート
8A,8Bが湯水の表面張力や水圧によってユニットカ
バー2の背面に張り付いているような場合でも、水位の
変化に伴って一方のフロートが他方のフロートを押し下
げあるいは押し上げるように作用するので、フロートが
カバー背面に張り付いたまま動かなくなるというような
ことも防止される。
【0061】加えて、フロート8A,8Bのスカート部
7A,7Bには、図8に示したように、所々に切込み部
12が形成されており、第1および第2の開口部5A,
5Bから吸引されようとする水の圧力をこの切り込み部
より逃がし、フロートがカバー背面に張り付いて動かな
くなることをさらに防止している。
【0062】次に、図浴槽4内に張られた湯水23の排
水動作について説明する。入浴終了後などにおいて、浴
槽4の排水口24(図18参照)を開くと、浴槽4内と
ゴミ回収室5内の湯水が排水口24から排水されていく
が、その水位が第2の開口部5B位置よりも低くなる
と、第2のフロート8Bは第2の開口部5Bの最下端位
置まで降下し、そのスカート部7Bの下端部で開閉蓋1
4のレバー15を押し、開閉蓋14を回動して水抜き口
13部分を開放する(図16(B)参照)。
【0063】このため、ゴミ回収室5の下部側に最後ま
で溜まっている湯水も水抜き口13を通じて浴槽4側へ
速やかに流れ出し、浴槽4内の湯水23の排水完了と同
時に湯水浄化器内の湯水の排水も完了する。したがっ
て、湯水浄化器内に溜まった湯水を排水するために湯水
浄化器をいちいち取り外すなどの必要がなくなる。
【0064】また、上記のように水抜き口13を通じて
湯水浄化器内の湯水が排出されるので、湯水浄化器内に
湯水が残留することがなくなり、湯水浄化器内の雑菌の
繁殖を防止できる上、湯水浄化器には水位センサや専用
の排水弁などを設ける必要がないので、湯水浄化器を小
型に構成することができる。
【0065】また、第1および第2フロート8A,8B
として断面倒L字形のものを使用した場合、この倒L字
形のフロート8A,8Bのスカート部7A,7Bをガイ
ドレール61 〜63 部分に差し込むだけで簡単に組み付
けることができるので、フロート部分の取付構造をより
簡素化することができ、浴槽の掃除などをより容易に行
なうことができる。
【0066】なお、上記実施例は追焚きと同時にゴミ回
収動作を行なうようにした場合について述べたが、追焚
用熱交換器53のバーナーを点火しないで上記動作を実
行すれば、ゴミの回収のみを行なうことができる。さら
に、上記実施例は、開口部を2つだけ設けた場合につい
て示したが、開口部の数は1つでもよいし、また3個以
上設けてもよいものである。開口部の数が多ければ多い
ほど、より低水位まで浴槽内の湯水を効率的に吸引する
ことができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る浴槽
用湯水浄化器によるときは、ユニットカバーに1つある
いは複数の開口部を設けて浴槽内の湯水を湯水浄化器内
へ吸い込むようにしているので、浴槽内の湯面に浮かん
でいる垢や髪の毛などのゴミを効率よく回収することが
できる。特に、複数の開口部を設けた場合には、より低
い水位まで湯水表面に浮かんだ垢や髪の毛などのゴミを
回収することができるようになる。
【0068】また、ユニット下端に設けた水抜き口によ
って湯水浄化器内と浴槽内とを連通するようにしたの
で、入浴終了後などにおける浴槽内の湯水の排水時には
この水抜き口から湯水浄化器内の湯水も同時に排水する
ことができ、湯水浄化器内に水が残留することがなくな
り、湯水浄化器内の雑菌の繁殖を防ぐことができる。
【0069】また、前記水抜き口に開閉蓋を取り付け、
水位に応じて開閉手段で開閉するようにしたので、ゴミ
回収時には開閉蓋によって水抜き口を自動的に塞いでゴ
ミ回収室内をより水密に維持することができ、より効率
的に垢や髪の毛などのゴミを吸い込むことができる。
【0070】また、フロートを、開口部を覆う垂直なス
カート部と浮力維持のための水平突片とからなる断面倒
L字形のフロートとなし、隣合うフロートの水平突片同
士が接当するようにしたので、湯水の表面張力や水圧の
ためにそれぞれのフロートがカバー背面などに張り付い
たような場合でもフロートを引き剥がすことができ、フ
ロートの動きをよりスムーズにすることができる。
【0071】また、前記ユニット本体下部の循環金具連
結手段を浴槽の循環金具に覆いかぶせ、該循環金具連結
手段の上から循環金具のフィルターを取り付けることに
よって前記タンクユニットを浴槽の循環口に固定すると
ともに、前記ユニット本体の背面に固定用吸盤を設け、
該固定用吸盤を浴槽の内壁に固定するようしたので、既
設の浴槽になんらの改造を要することなく簡単に取り付
けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る浴槽用湯水浄化器を浴槽に取り付
けた状態の断面図である。
【図2】前記実施例に係る浴槽用湯水浄化器の全体斜視
図である。
【図3】前記実施例におけるユニットカバーの正面図で
ある。
【図4】前記実施例におけるユニットカバーの背面図で
ある。
【図5】前記実施例におけるユニットカバーの側面図あ
る。
【図6】前記実施例におけるユニットカバーの上面図で
ある。
【図7】前記実施例におけるユニットカバーの底面図で
ある。
【図8】前記実施例におけるフロートの斜視図である。
【図9】前記実施例におけるユニット本体の正面図であ
る。
【図10】前記実施例におけるユニット本体の背面図で
ある。
【図11】前記実施例におけるユニット本体の側面図で
ある。
【図12】前記実施例におけるユニット本体の上面図で
ある。
【図13】前記実施例におけるユニット本体の底面図で
ある。
【図14】前記実施例における水抜き口部分の拡大断面
図である。
【図15】前記実施例におけるユニット本体下端の吸込
口と吐出口部分の拡大断面図である。
【図16】前記実施例における開閉蓋の開閉状態の説明
図である。
【図17】前記実施例の浴槽用湯水浄化器の浴槽への取
付け方法の説明図である。
【図18】前記実施例に係る浴槽用湯水浄化器と給湯機
器との接続状態を示す図である。
【図19】水位が第1の開口部付近にある場合の前記実
施例に係る浴槽用湯水浄化器のゴミ回収動作の説明図で
ある。
【図20】水位が第2の開口部付近にある場合の前記実
施例に係る浴槽用湯水浄化器のゴミ回収動作の説明図で
ある。
【図21】先願に係る湯面浄化浴槽の説明図である。
【図22】先願に係る湯面浄化浴槽のカバーの斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ユニット本体 2 ユニットカバー 3 固定用吸盤 4 浴槽 5A 第1の開口部 5B 第2の開口部 61 〜63 ガイドレール 7A 第1のフロートのスカート部 7B 第2のフロートのスカート部 8A 第1のフロート 8B 第2のフロート 9A 第1のフロートの水平突片 9B 第2のフロートの水平突片 10A 水平突片の端縁 10B 水平突片の端縁 11 スカート部の突起 12 スカート部の切り込み部 13 水抜き口 14 開閉蓋 15 レバー 16 吸込口 17 吐出口 18 吸盤取付け穴 19 補強用リブ 20 補強用リブ 21 フィルター 22 循環金具 23 浴槽内の湯水 24 排水口 25 フィルター取り付け用のネジ 51 給湯機器 52 給湯用熱交換器 53 追焚用熱交換器 58 ホッバー 67 往き管 73 戻り管 76 殺菌器 77 濾過器 80 循環ポンプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 浴槽用湯水浄化器およびこれを用
いた湯水浄化方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湯水を循環して濾過す
る既設の浴槽装置の浴槽に取り付け、浴槽の湯面のゴミ
を効率的に回収して浄化するための浴槽用湯水浄化器お
よびこれを用いた湯水浄化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴槽に湯水を供給して追焚きを行
なう風呂装置においては、浴槽の中央部より下側に取り
付けられた循環口から湯水を吸引し、濾過器にて垢など
を濾過して浄化し、浴槽に還流させるものが多く使われ
ている。これらの風呂装置は、浴槽中の湯水を吸引して
浄化することから、浴槽内の湯水は浄化してくれるが、
浴槽表面に浮かぶ垢や髪の毛などのゴミは回収して浄化
することができず、結局は洗面器などで垢や髪の毛など
のゴミをすくって捨てなければならなかった。そこで、
本出願人は、先に、浴槽の湯面に浮かぶ垢や髪の毛など
のゴミを効率よく回収するための湯面浄化浴槽とこの浴
槽を用いた浴槽水の還流浄化方法について出願した(特
願平5−217686号参照)。
【0003】この先願の湯面浄化浴槽は、図21および
図22にその概要を示すように、浴槽101の内壁面1
02の所定位置に所定容積からなる凹部103を一体的
に形成し、この凹部103に着脱式のカバー104を被
せることにより、浴槽101内とは隔成されたゴミ回収
室105を形成したもので、前記カバー104には、浴
槽101内の湯水106をゴミ回収室105内に引き込
むための長穴状の開口部107が穿設されているととも
に、前記カバー104の背面には、ガイドレール108
によって案内され、かつそのスカート部109が前記開
口部107を覆うように上下に摺動する断面倒L字形の
フロート110が設けられている。
【0004】さらに、前記カバー104の下端部には、
浴槽101内とゴミ回収室105内とを連通する水抜き
用間隙111を形成するとともに、ゴミ回収室105の
下底部にはゴミ回収室内に吸い込まれた湯水を外部へ排
出するための吸込口112を設け、さらに浴槽1の内壁
面102の所望位置には浄化後の湯水を再び浴槽内へ還
流するための吐出口113を設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先願の湯面浄化浴槽
は、湯面に浮かぶ垢や髪の毛などを効率よく回収し、湯
面のみならず浴槽の湯水を綺麗に維持することができる
という素晴らしいものであるが、湯面浄化機構を浴槽の
内壁面に一体的に組み込んだものであるため、この優れ
た湯面浄化の機能を活用するためには浴槽を丸ごと交換
する必要が生じ、既存の浴槽においても湯面を浄化して
清潔で快適な入浴を楽しめるための技術の必要性が生じ
てきた。
【0006】また、先願の湯面浄化浴槽の場合、カバー
104にただ一つの開口部107を穿設し、この開口部
107から浴槽内の湯水106を吸い込むようにしたも
のである。ところで、この開口部104の背面側には、
そのスカート部109が前記開口部107を覆うように
上下に摺動するフロート110を設ける必要があり、開
口部104の上下方向の穴寸法をあまりに長くすると、
湯面が低下したときにフロート110のスカート部10
9がゴミ回収室105の下底に当たってしまい、フロー
ト110はそれ以上下方へ下がることができなくなって
しまう。したがって、フロート110の動作上、開口部
104の上下方向の穴寸法は、図22に示すように、最
大でもカバー104の上下方向全長の半分以下としなけ
ればならなかった。
【0007】浴槽には、休格の大きな人が入る場合や、
子供が入る場合などがあり、体格の大きな人が浴槽から
出たときには水位が大幅に低下したり、また、子供にと
っては水位が低い方が快適な入浴を楽しめる場合があ
る。また、人によっては、体格にかかわらず低い水位が
好みの人や、浴槽の壁面上部までたっぷりと湯を張って
入浴する人もおり、人によって好みの水位がさまざまで
ある。
【0008】しかしながら、先願の湯面浄化浴槽の場
合、浴槽内に張られた湯水の水位がカバー104のほぼ
真ん中あたりまで下がると、開口部104は完全に湯面
上に出てしまい、開口部104より低い水位で入浴を楽
しむ場合において、湯面の垢や髪の毛などのゴミを浄化
して清潔な入浴を楽しむことができず、浴槽の循環口よ
り上の水位で、入浴者の好みの水位に応じて、清潔感あ
ふれる入浴を実現しなければならないという課題が生じ
てきた。
【0009】本発明は、先願の湯面浄化浴槽を改良して
更に快適な入浴を楽しめるようにしたもので、その目的
とするところは、既設の浴槽に簡単に取り付けることが
でき、さらに入浴者の好みの水位に応じて、どのような
水位においても良好に湯面の垢や髪の毛などのゴミを回
収して湯水を浄化し、清潔感あふれる快適な入浴環境を
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、次のような構成を採用した。すなわち、
本発明に係る浴槽用湯水浄化器は、ユニット本体とユニ
ットカバーとによって浴槽の湯水の回収のための中空状
のタンクユニットを構成し、前記ユニットカバーにはカ
バー上方から下方に向けて伸びる長穴状の開口部を設け
るとともに、前記ユニットカバーの内面には前記長穴状
の開口部を覆うように上下に摺動するフロートを設け、
前記ユニット本体の下部には、前記タンクユニット内に
流入した湯水を浴槽外部へ送り出し、かつ、浴槽外部よ
り還流されてくる還流水を浴槽に戻すように浴槽の循環
金具へ接続される循環金具連結手段を設けたことを特徴
とするものである。
【0011】また、前記カバーには段階的に穿たれた複
数の長穴状の開口部と、前記カバーの背面には個々に前
記開口部を覆うように摺動するフロートを設けたもので
ある。
【0012】また、前記フロートの上部には前記ゴミ回
収室内の湯水に対して落とし蓋状になる水平突片を設け
たものである。
【0013】また、前記中空状のタンクユニットの下端
部に水抜き口を形成したものである。
【0014】また、前記水抜き口に開閉蓋を設けるとと
もに、浴槽の湯水の循環時に前記タンクユニット内の湯
水の吸引により前記水抜き口を閉じ、かつ、浴槽の湯水
の排水時には前記水抜き口を開くように前記開閉蓋を開
閉する開閉手段を設けたものである。
【0015】また、前記フロートを、開口部を覆う垂直
なスカート部と前記タンクの湯水面に対して落とし蓋状
になる水平突片とからなる断面倒L字形のフロートとな
し、隣合うフロートの水平突片同士が当接するようにし
たものである。
【0016】また、前記ユニット本体下部に設けられた
循環金具連結手段を浴槽の循環金具に覆いかぶせ、該循
環金具連結手段の上から循環金具のフィルターを取り付
けることによって前記タンクユニットを浴槽の循環口に
固定するとともに、前記ユニット本体の背面に固定用吸
盤を設け、該固定用吸盤を浴槽の内壁に固定するようし
たものである。
【0017】さらに、本発明に係る湯水浄化方法は、前
記した浴槽用湯水浄化器を用いた湯水浄化方法であっ
て、浴槽内の湯水を循環ポンプにより吸引し、この吸引
した湯水を濾過して浴槽に還流する浴槽装置を設けると
ともに、浴槽の湯水吸引口に前記浴槽用湯水浄化器を装
着し、前記浴槽装置の循環ポンプによる吸引力により前
記浴槽用湯水浄化器の内部の湯水を吸引し、この吸引力
によって前記フロートを下降させて浴槽の湯水との間に
落差を与え、この落差によって前記浴槽湯面のゴミを前
記浴槽用湯水浄化器内に回収し、この回収したゴミを前
記浴槽装置の濾過器で除去するようにしたものである。
【0018】
【作用】前記浴槽用湯水浄化器(以下、「湯水浄化器」
と略称する)は、浴槽の内壁に固定して使用される。す
なわち、浴槽の内壁に設けられている給湯・追焚用のた
循環金具には、その最外面にフィルターがねじ止めされ
ているので、まずこのフィルターを外し、この状態で、
ユニット本体背面に取り付けられた固定用吸盤を浴槽内
壁に固定するとともに、ユニット本体下部の循環金具連
結手段を前記循環金具に当接させ、前記取り外しておい
たフィルターを循環金具連結手段の上からかぶせてねじ
止めすることにより、浴槽の内壁に固定する。
【0019】開口部を覆うように取り付けられているフ
ロートには、湯水浄化器内の湯面を落とし蓋状に覆う水
平突片が形成されており、既設の循環ポンプを駆動して
ユニット本体下部の循環金具連結手段を通じて湯水浄化
器内の湯水を浴槽外部に吸い出すと、その吸引流量に応
じて湯水浄化器内の湯水とフロートが吸引され、開口部
の背面に設けられたフロートが下降し、湯水浄化器内の
湯水の水位が浴槽内の湯水の水位よりも低く維持され
る。この結果、湯水浄化器内の湯水と浴槽内の湯水との
間に落差が生じ、浴槽内の湯水表面に浮かんだ垢や髪の
毛などのゴミが浴槽内の湯水と一緒になって開口部から
湯水浄化器内に吸い込まれ、浴槽の循環口に設けられた
フィルターにより髪の毛などの大きなゴミが除去され、
垢などの小さな込みは浴槽装置の濾過器により除去され
て浄化される。
【0020】このとき、開口部が複数設けられている場
合には、浴槽内の湯水はそのときの湯面に合致している
開口部から湯水浄化器内へ吸引される。そして、該湯水
を吸引している開口部以外の開口部のうち、湯面よりも
上側に位置する開口部は湯面上に完全に出ているので、
これらの開口部を通じて浴槽内の湯水が湯水浄化器内に
流れ込むことはない。また、湯面よりも下側に位置する
開口部はすべて湯水中に完全に没しているので、それら
の開口部の背面に設けられたフロートはそれぞれの開口
部の最上端位置まで浮き上がった状態となっている。し
たがって、湯水中に没している各開口部はそれぞれのフ
ロートのスカート部によって遮られた状態となり、この
水没している開口部を通じて浴槽内の湯水が湯水浄化器
内に流れ込むことが阻止され、湯水の吸引力の低下が防
止される。
【0021】上述したように、本発明の湯水浄化器およ
び湯水浄化方法によるときは、浴槽内の湯面に浮かんで
いる垢や髪の毛などのゴミを効率よく回収することがで
きる。特に、ユニットカバーに上下の開口部を設けた場
合には、より低い水位まで湯水表面に浮かんだ垢や髪の
毛などのゴミを回収することができる。
【0022】また、ユニット下端に設けた水抜き口によ
って湯水浄化器内と浴槽内とを連通した場合には、ゴミ
回収時以外においてはこの水抜き口を通じて湯水浄化器
内に浴槽水が流れ込むので、湯水浄化器内と浴槽内とを
常に同水位に保つことができるとともに、入浴終了後な
どにおける浴槽内の湯水の排水時には、この水抜き口か
ら湯水浄化器内の湯水も同時に排水することができる。
このため、湯水浄化器内の湯水の水位を監視する水位セ
ンサなどを別に設ける必要がなく、湯水浄化器をより小
型に構成することができる。さらに、排水後は湯水浄化
器内に水が残留することがないので衛生的である。
【0023】また、前記水抜き口に開閉蓋を設けるとと
もに、浴槽の湯水の循環時に前記タンクユニット内の湯
水の吸引により前記水抜き口を閉じ、かつ、浴槽の湯水
の排水時には前記水抜き口を開くように前記開閉蓋を開
閉する開閉手段を設けた場合、ゴミ回収時に水抜き口を
自動的に塞いで湯水浄化器内をより水密に維持すること
ができるので、より効率的に垢や髪の毛などのゴミを開
口部から吸い込むことができる。
【0024】最下方に位置する開口部の穴下端は、ユニ
ット下端の循環金具連結手段の吸込口より上で、浴槽内
の湯水の循環追焚をするのに安全な水位に相当し、人に
よっては、この最下方の開口部より下で、かつ循環金具
連結手段の吸込口より上の水位で入浴を楽しむことがあ
るが、このような場合においても、前記開閉手段によっ
て開閉蓋を開いて前記水抜き口を開放することができる
ので、該水抜き口から浴槽内の湯水を吸引して浄化を行
なうことができる。
【0025】また、フロートを開口部を覆う垂直なスカ
ート部と浮力維持のための水平突片とからなる断面倒L
字形のフロートとなし、隣合うフロートの水平突片同士
が当接するようにした場合、浴槽内の湯水の水位が隣の
開口部に変わる際に、相手方のフロートを上方へ押し上
げあるいは下方へ押し下げるように作用するので、フロ
ートがカバー背面に張り付いて動かなくなることを防止
できる。
【0026】また、前記ユニット本体下部の循環金具連
結手段を浴槽の循環金具に覆いかぶせ、該循環金具連結
手段の上から循環金具のフィルターを取り付けることに
よって前記タンクユニットを浴槽の循環口に固定すると
ともに、前記ユニット本体の背面に固定用吸盤を設け、
該固定用吸盤を浴槽の内壁に固定するようした場合、既
設の浴槽になんらの改造を必要とすることなく簡単に取
り付けることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図17はユニットカバーに2つの開
口部を設けた場合の本発明に係る湯水浄化器の一実施例
を示すもので、図1は湯水浄化器を浴槽に取り付けた状
態の断面図、図2は湯水浄化器の全体斜視図、図3はユ
ニットカバーの正面図、図4はユニットカバーの背面
図、図5はユニットカバーの側面図、図6はユニットカ
バーの上面図、図7はユニットカバーの底面図、図8は
フロートの斜視図、図9はユニット本体の正面図、図1
0はユニット本体の背面図、図11はユニット本体の側
面図、図12はユニット本体の上面図、図13はユニッ
ト本体の底面図、図14は水抜き口部分の拡大断面図、
図15はユニット本体下端の吸込口と吐出口部分の拡大
断面図、図16は開閉蓋の開閉状態の説明図、図17は
湯水浄化器の浴槽への取付け方法の説明図である。
【0028】進んで、上記湯水浄化器の構造について詳
細に説明する。上記実施例の湯水浄化器は、図1、図2
に示すように、ユニット本体1と、このユニット本体1
に着脱式に被せるようにされたユニットカバー2とから
構成されており、その使用に際しては、後述するように
して浴槽4の内壁面に固定されるものである。
【0029】前記ユニットカバー2には、図3〜図8に
その詳細を示すように、浴槽4内の湯水23を湯水浄化
器内に吸引するための第1の開口部5Aと第2の開口部
5Bの二つの開口部が左右方向に所定の距離W(図3)
を隔てて上下に穿設されている。この二つの開口部5
A,5Bの穴長は、それぞれの背面に設けられた後述す
るフロート8A,8Bの上下方向の摺動距離から規制さ
れるもので、上側に位置する第1の開口部5Aの上下方
向の穴長は、最大でもユニットカバー2の上下方向全長
の半分以下の長さであり、また、下側に位置する第2の
開口部5Bは、この第1の開口部5Aの下端付近から始
まって、最大でもユニットカバー2の下端までのほぼ半
分位置までの長さである。
【0030】上記上側に位置する第1の開口部5Aの穴
下縁と、下側に位置する第2の開口部5Bの穴上縁は、
横方向から見てわずかの距離だけ重なるように構成され
ており、後述するゴミ回収動作時に、浴槽内の湯水の水
位が第1の開口部5Aから第2の開口部5Bへ、あるい
は逆に、第2の開口部5Bから第1の開口部5Aに切り
換わる際に、開口部からの湯水の吸引が途切れることが
ないように工夫されている。
【0031】また、ユニットカバー2の背面には、前記
第1の開口部5A部分に位置して、ガイドレール6
によって案内され、そのスカート部7Aが前記第1
の開口部5Aを覆うように上下方向に摺動する断面倒L
字形の第1のフロート8A(図8参照)が取り付けられ
ているとともに、前記第2の開口部5B部分には、ガイ
ドレール6,6によって案内され、そのスカート部
7Bが前記第2の開口部5Bを覆うように上下方向に摺
動する断面倒L字形の第2のフロート8Bが取り付けら
れている。このフロート8A,8Bは、水よりも比重が
軽く、しかも水に濡れても腐食しない材料、例えば発泡
剤の入ったポリプロピレンやFRP(強化プラスチッ
ク)などで構成されている。
【0032】前記第1のフロート8Aの水平突片9Aお
よび第2のフロート8Bの水平突片9Bの相隣り合う側
の端縁10Aと10Bは、上下方向に摺動する際にお互
い同士が当接できるように、相手側の移動軌跡内まで入
り込んだ形状とされており、これによって第1のフロー
ト8Aが第1の開口部5Aの最下端まで下がり、かつ第
2のフロート8Bが第2の開口部5Bの最上端まで上が
ったときに、お互いの端縁10A,10B同士が当接し
て相手方のフロートを上方へ押し上げあるいは下方へ押
し下げ、フロート8A,8Bが湯水の表面張力や水圧に
よってユニットカバー2の背面などに張り付いたままと
なることを防止している。
【0033】さらに、この実施例の場合、図8に示すよ
うに、フロート8A(8B)のスカート部7A(7B)
のカバー摺動面には、例えば高さ0.5mm程度の半球
状の小さな突起11が複数形成されており、スカート部
7A(7B)をユニットカバー2に対して点接触状態で
摺動させるとともに、スカート部7A(7B)には所々
に切り込み部12を設け、開口部5A(5B)から流入
しようとする湯水の圧力を逃がすようになし、前記フロ
ートの水平突片9A,9B同士の当接動作と相まって、
フロートの動きがさらに良くなるように工夫されてい
る。
【0034】一方、ユニット本体1には、図9〜図15
にその詳細を示すように、その下端部に位置して、湯水
浄化器内と浴槽内とを連通する水抜き口13が形成され
ており、この水抜き口13部分に回動式の開閉蓋14が
取り付けられている。この開閉蓋14は、例えばステン
レス、銅,アルミなどの水よりも比重の大きな材料で作
られている。
【0035】この開閉蓋14は、湯水浄化器によるゴミ
回収が行なわれていない場合には、湯水とともに揺れな
がらその自重によって垂れ下がった状態となっており
(図16(A)参照)、浴槽内の湯水と湯水浄化器内の
湯水の水位が常に同じになるように作用するとともに、
湯水浄化器内にとどまっている垢や髪の毛などのゴミが
水抜き口13を通って浴槽内へ出やすくしている。
【0036】そして、後述するゴミ回収時には、循環ポ
ンプが回されると、その吸引力によって水抜き口13部
分を塞ぐように回動し(図16(B)参照)、湯水浄化
器内をより水密に維持するように作用する。この開閉蓋
14の閉鎖時には、開口部5A,5Bからの吸引力が高
まり、湯面に浮かぶ髪の毛や垢などのゴミの回収がより
容易となる。
【0037】また、排水時などにおいては、浴槽内の湯
水の水位が第2の開口部5Bの下縁位置よりも低くなる
と、第2のフロート8Bが最下端まで降下し、そのスカ
ート部7Bの下端で開閉蓋14のレバー15を押して開
き、水抜き口13を開くように回動し(図16(C)参
照)、開かれた水抜き口13を通じて湯水浄化器内に溜
まっている湯水を速やかに浴槽内へ排水するように作用
するものである。
【0038】さらに、第2の開口部5Bより下に湯面が
ある場合には、上記のようにして開閉蓋14が開いて水
抜き口13から湯水浄化器内に浴槽4内の湯水23が入
るため、循環ポンプで吸引を行なったときに空気を吸引
してしまったりして、循環不能に陥るようなことはな
い。前記第2の開口部5Bの下端は、湯水浄化器内の湯
水を外部へ吸引するための吸込口16より上で、浴槽内
の湯水の循環追焚をするのに安全な水位に相当し、人に
よっては、この第2の開口部5Bより下で、かつ吸込口
より上の水位で入浴を楽しむことがあるが、このような
場合でも、第2のフロート8Bが下がって開閉蓋16を
開き、水抜き口13を開放するので、ここから浴槽内の
湯水を吸引して浄化を行なうことができる。
【0039】ユニット本体1には、前記水抜き口13と
反対側の下端部に位置して、前記第1または第2の開口
部5A,5Bから湯水浄化器内に引き込まれた湯水を給
湯機器側へ吸い出すための吸込口16が形成されている
とともに、浄化後の湯水を再び浴槽1内へ還流するため
の吐出口17が形成されている(図15図参照)。この
吸込口16と吐出口17の形成位置とその形状は、浴槽
1の内壁面に設けられている循環金具22(図1参照)
に合致させて形成されている。
【0040】なお、前記吐出口17は、図示するよう
に、水平よりもやや下向き、例えば約30度程度下向き
に形成することが好ましい。これによって、吐出口17
から吹き出された湯水が浴槽内で対流を起こし、浴槽内
の垢や髪の毛などのゴミを湯面に浮かび上がらせ、ゴミ
の回収をより促進することができる。
【0041】本体カバー1の上部左右位置には、固定用
吸盤3(図1参照)を取り付けるための吸盤取付け穴1
8が穿たれており、ここに固定用吸盤3の基端を装着し
て浴槽内壁に吸着させることにより、湯水浄化器を浴槽
内壁に添わせて安定に保持できるようになっている。1
9,20は補強用のリブである。
【0042】上記湯水浄化器は、その使用に際し、図1
7に示すようにして、既設の浴槽4の内壁に取り付けら
れるものである。すなわち、既設の浴槽4の内壁に設け
られている給湯・追焚用の循環金具22には、その最外
面にフィルター21がネジ21でねじ止めされているの
で、まずこのねじ21を回してフィルター21を取り外
す。そして、この状態で、ユニット本体背面に取り付け
られている固定用吸盤3を浴槽4の内壁に吸着して固定
(図1参照)するとともに、循環金具への連結手段を構
成するユニット本体下部の吸込口16と吐出口17部分
を循環金具22の循環口に当接させる。この状態で、取
付けネジ26によって循環金具22とユニット本体1と
を連結した後、前記取り外しておいたフィルター21を
かぶせてネジ25によってねじ止めし、浴槽4の内壁に
固定する。
【0043】上記のようにして本発明の湯水浄化器を既
設の浴槽に取り付けた場合の全体回路図を図18に示
す。図中、51は給湯や追焚を行なう浴槽付設の給湯機
器である。なお、この図18では、説明を分かり易くす
るために、浴槽内壁に取り付けられた本発明の湯水浄化
器についても、給湯機器51と同様に線図により簡略化
して示した。
【0044】図18の回路動作の説明に入る前に、給湯
機器51の構成について説明すると、52は給湯用熱交
換器、53は追焚用熱交換器であって、給湯用熱交換器
52の入水口側は、入水量センサ54、入水温センサ5
5を介して外部給水管56に接続されているとともに、
流路開閉弁57を介してホッパー58に接続されてい
る。一方、給湯用熱交換器52の出湯口側は、出湯温セ
ンサ59、混合弁60、混合湯温センサ61、外部給湯
管62を介して蛇口などの外部給湯栓(図示なし)に接
続されているとともに、流路開閉弁63を介してホッパ
ー58に接続されている。
【0045】ホッパー58の第1の出湯管64は、水量
計65、流路切換弁66、往き管67を介して浴槽1の
吐出口13に接続されている。また、ホッパー58の第
2の出湯管68は、流路切換弁69、流路切換弁70、
圧力式水位センサ71、温度センサ72、戻り管73を
介して浴槽1のゴミ回収室5の吸込口12に接続されて
いる。圧力式水位センサ71は浴槽1内の水位をその水
圧から検出するものであり、温度センサ72は浴槽1内
の湯水の湯温を検出するものである。
【0046】一方、追焚用熱交換器53の出湯口側74
は、流路切換弁66を介して往き管67に接続されてい
る。追焚用熱交換器53の入水口側75は、殺菌器76
を介して濾過器77に接続されているとともに、流路切
換弁78、流水スイッチ79、追焚用の循環ポンプ8
0、流路切換弁70を介して戻り管73に接続されてい
る。さらに、濾過器77の出口側81は、流路切換弁7
8に接続されているとともに、流路開閉弁82を介して
外部排水管83に接続されている。
【0047】次に、前記図18および図19、図20を
参照して、上記実施例のゴミ回収動作を説明する。な
お、図19は湯水23が第1の開口部7A付近まで張ら
れているときのゴミ回収動作の説明図、図20は湯水2
3が第2の開口部7B付近まで下がったときのゴミ回収
動作の説明図である。
【0048】図18において、給湯機器51に付属され
ているリモコン装置(図示せず)を操作して湯温と水位
を設定した後、リモコンの自動スイッチを押すと、給湯
を開始し、給湯用の水が外部給水管56、入水温度セン
サ55、入水量センサ54を介して給湯用熱交換器52
へ送られる。この給湯用の水は給湯用熱交換器52にお
いて所定温度まで加熱された後、出湯温センサ59、混
合弁60、混合湯温センサ61によって設定温度に調整
され、流路開閉弁63、ホッパー58、水量計65、流
路切換弁69,70、圧力式水位センサ71、温度セン
サ72、戻り管73を経由して吸込口16から浴槽4内
に注湯開始される。
【0049】この注湯によって戻り管73内に溜まって
いる空気が排出されると、流路切換弁69,70と流路
切換弁66を切り換え、ホッパー58、水量計65、流
路切換弁66、往き管67を経由して吐出口17から浴
槽4への注湯を行なう。
【0050】このとき、湯水浄化器の水抜き口13に設
けられた開閉蓋14は、最下端位置まで降下している第
2のフロート8Bの自重によって押され、図16(B)
に示すように開かれているので、上記注湯によって浴槽
4内の湯水の水位が上がり、その水位が水抜き口13の
位置まで達すると、湯水は水抜き口13からゴミ回収室
5内に流れ込み、浴槽内の湯水23の水位上昇と同時に
ゴミ回収室5内の湯水の水位も上昇していく。したがっ
て、浴槽4内の湯水23の水位とゴミ回収室5内の湯水
の水位は常に一致するので、湯水浄化器内の水位を監視
する必要がなく、湯水浄化器内に水位センサなどを設け
る必要はない。
【0051】上記注湯によって浴槽4内の湯水23の水
位が設定された満水位置まで達したことを圧力式水位セ
ンサ71により検出し、給湯が停止される。このように
して浴槽4への給湯が終了した後、浴槽4内の湯水23
を設定温度に維持するための追焚きが開始される。上記
実施例に係る浴槽用湯水浄化器は、この追焚きと同時
に、以下のようにして湯水表面に浮かんでいる垢や髪の
毛などのゴミの回収動作を行なう。
【0052】すなわち、給湯機器51の自動動作あるい
は手動操作よって追焚きが開始されると、循環ポンプ8
0が作動されるとともに、追焚用熱交換器53のバーナ
が点火される。これによって、湯水浄化器内の湯水は、
吸込口16、戻り管73、温度センサ72、圧力式水位
センサ71、流路切換弁70、循環ポンプ80、流水ス
イッチ79、流路切換弁78、濾過器77、殺菌器76
を介して追焚用熱交換器53に送られ、設定温度まで加
熱された後、追焚用熱交換器53の出湯口側74、流路
切換弁66、往き管67を介して吐出口17から再び浴
槽4内へ還流される。
【0053】上記のようにして循環ポンプ80が作動し
て追焚きが開始されると、ゴミ回収室5内の湯水の水位
は、図19に示すように、循環ポンプ80の吸引流量に
応じて下降し、浴槽4内の湯水23との間に落差を生じ
る。したがって、この落差のために、浴槽4内の湯水2
3は第1の開口部5Aから湯水浄化器内に流れ込むよう
になる。この時、第1の開口部5Aの湯面よりも下側部
分は第1のフロート8Aのスカート部7Aによって遮ら
れ、また湯中に水没している第2の開口部5Bの全面は
第2のフロート8Bのスカート部7Bによって遮られて
いるので、浴槽4内の湯水23の表面水が効率よく湯水
浄化器内へ流れ込み、湯面に浮かんだ垢や髪の毛などの
ゴミが効率よく回収される。
【0054】なお、この実施例の場合、図8に示したよ
うに、フロート8A(8B)のスカート部7A(7B)
のカバー摺動面にはユニットカバー2の背面との間で点
接触を行なわせるための小さな突起11が形成されてお
り、この突起11によってスカート部とカバー背面との
間に僅かな隙間ができるが、この突起11は高さ0.5
mm程度の極めて小さな突起であるため、その隙間も極
めて小さなものとなり、この隙間から大量のお湯が流れ
込んで前記ゴミ吸引作用に悪影響を及ぼすというような
ことはない。
【0055】上記のようにして湯水浄化器内に吸い込ま
れた湯水は、その中に混じっているゴミのうち、髪の毛
などの大きなゴミについては吸込口16に装着されてい
るフィルター21で除去され、さらに、このフィルター
21で除去できなかった垢やフケなどの小さなゴミにつ
いては濾過器77で濾過した後、殺菌器76で殺菌さ
れ、追焚用熱交換器53で加熱されて吐出口17から浴
槽4内に再び還流される。
【0056】一方、図20に示すように、浴槽4内の湯
水23の水位が第2の開口部5B付近まで下がった場合
には、ゴミの回収処理は、前記第1の開口部5Aに代え
て第2の開口部5Bより行なわれる。すなわち、浴槽4
内の湯水23の水位が第2の開口部5B付近まで低下す
ると、浴槽4内の湯水23と湯水浄化器内の湯水との間
には図示のように落差を生じ、浴槽4内の湯水23は第
2の開口部5Bから湯水浄化器内に流れ込み、前述した
場合と同様にしてゴミの回収と殺菌が行なわれる。この
場合において、第2の開口部5Bの湯面よりも下側部分
はスカート部7Bによって遮られているので、浴槽4内
の湯水23が湯水浄化器内へ集中的に流れ込み、湯面に
浮かんだ垢や髪の毛などのゴミを効率よく回収すること
ができる。
【0057】このように、ユニットカバー2に設けるゴ
ミ回収用の開口部を上下2つに分けることによって、浴
槽4内の湯水23の水位が低下して上側の開口部5Aか
らゴミの回収ができなくなっても、引き続いて下側の開
口部5Bからゴミを回収することができ、より低い水位
までゴミの回収を行なうことができる。
【0058】なお、上記ゴミ回収動作中においては、水
抜き口13部分に設けられた開閉蓋14は、循環ポンプ
80による吸引力によって、図16(A)に示すように
水抜き口13を塞ぐように回動している。したがって、
湯水浄化器内はより水密に維持され、その分だけ循環ポ
ンプ80による湯水の吸引力が大きくなるので、浴槽内
のゴミをより効率良く回収することができる。
【0059】また、浄化後の湯水を還流する吐出口17
は、図15に示すように、湯水の吐出方向が水平よりも
やや下向き(例えば約30°程度)になるように取り付
けることが好ましい。このような向きに取り付けること
により、吐出口17から下向きに吹き出されたお湯が浴
槽4内で対流を起こし、浴槽底に沈んでいる垢や髪の毛
などのゴミを水面まで浮かび上がらせ、ゴミの回収をよ
り促進させることができる。
【0060】追焚きを止めるために循環ポンプ80を停
止すると、開閉蓋14が自重により垂れ下がり、水抜き
口13部分を開くので、この水抜き口13を通って浴槽
4内の湯水が湯水浄化器内に流れ込み、浴槽4内の湯水
と湯水浄化器内の湯水は速やかに同水位に戻る。この
時、湯水浄化器内に吸い込まれて残留している垢や髪の
毛などのゴミは、第1および第2のフロート8A,8B
のスカート部7A,7Bならびに水面位置に浮かんでい
る側のフロートの水平突出片9Aまたは9Bによって浴
槽4側へ流れ込まないように遮られるので、浴槽4側へ
流出することがなく、非常に衛生的である。
【0061】また、上記ゴミ回収動作時において、浴槽
4内に張られた湯水23の水位が第1の開口部5Aの下
端付近から第2の開口部5Bの上端付近へ変わる際に
は、第1の開口部5Aに設けられた第1のフロート8A
は最下端位置まで下がり、一方、第2の開口部5Bに設
けられた第2のフロート8Bは最上端位置まで浮き上が
った状態となる。
【0062】このため、水位が低下していく際には、上
側から下降してくる第1のフロート8Aの水平突片9A
の端縁10Aが第2のフロートの水平突片9Bの端縁1
0Bに当接し、第2のフロート8Bを押し下げるように
作用し、また、水位が上昇していく際には、下側から上
昇していく第2のフロート8Bが第1のフロート8Aを
押し上げるように作用する。
【0063】したがって、第1あるいは第2のフロート
8A,8Bが湯水の表面張力や水圧によってユニットカ
バー2の背面に張り付いているような場合でも、水位の
変化に伴って一方のフロートが他方のフロートを押し下
げあるいは押し上げるように作用するので、フロートが
カバー背面に張り付いたまま動かなくなるというような
ことも防止される。
【0064】加えて、フロート8A,8Bのスカート部
7A,7Bには、図8に示したように、所々に切込み部
12が形成されており、第1および第2の開口部5A,
5Bから吸引されようとする水の圧力をこの切り込み部
より逃がし、フロートがカバー背面に張り付いて動かな
くなることをさらに防止している。
【0065】次に、浴槽4内に張られた湯水23の排水
動作について説明する。入浴終了後などにおいて、浴槽
4の排水口24(図18参照)を開くと、浴槽4内とゴ
ミ回収室5内の湯水が排水口24から排水されていく
が、その水位が第2の開口部5B位置よりも低くなる
と、第2のフロート8Bは第2の開口部5Bの最下端位
置まで降下し、そのスカート部7Bの下端部で開閉蓋1
4のレバー15を押し、開閉蓋14を回動して水抜き口
13部分を開放する(図16(B)参照)。
【0066】このため、ゴミ回収室5の下部側に最後ま
で溜まっている湯水も水抜き口13を通じて浴槽4側へ
速やかに流れ出し、浴槽4内の湯水23の排水完了と同
時に湯水浄化器内の湯水の排水も完了する。したがっ
て、湯水浄化器内に溜まった湯水を排水するために湯水
浄化器をいちいち取り外すなどの必要がなくなる。
【0067】また、上記のように水抜き口13を通じて
湯水浄化器内の湯水が排出されるので、湯水浄化器内に
湯水が残留することがないため衛生的であり、湯水浄化
器には水位センサや専用の排水弁などを設ける必要がな
いので、湯水浄化器を小型に構成することができる。
【0068】また、第1および第2フロート8A,8B
として断面倒L字形のものを使用した場合、この倒L字
形のフロート8A,8Bのスカート部7A,7Bをガイ
ドレール6〜6部分に差し込むだけで簡単に組み付
けることができるので、フロート部分の取付構造をより
簡素化することができ、浴槽の掃除などをより容易に行
なうことができる。
【0069】なお、上記実施例は追焚きと同時にゴミ回
収動作を行なうようにした場合について述べたが、追焚
用熱交換器53のバーナーを点火しないで上記動作を実
行すれば、ゴミの回収のみを行なうことができる。さら
に、上記実施例は、開口部を2つだけ設けた場合につい
て示したが、開口部の数は1つでもよいし、また3個以
上設けてもよいものである。開口部の数が多ければ多い
ほど、より低水位まで浴槽内の湯水を効率的に吸引する
ことができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る浴槽
用湯水浄化器およびこれを用いた湯水浄化方法によると
きは、浴槽内の湯面に浮かんでいる垢や髪の毛などのゴ
ミを効率よく回収し、既存の浴槽装置のフィルターや濾
過器により除去することができる。特に、複数の開口部
を設けた場合には、より低い水位まで湯水表面に浮かん
だ垢や髪の毛などのゴミを回収することができる。
【0071】また、カバーには長穴状の開口部を段階的
に複数穿設し、さらに該カバーの背面には個々に前記開
口部を覆うように摺動するフロートを設けたので、水没
している開口部を通じて浴槽内の湯水が湯水浄化器内に
流れ込むことが阻止され、湯水の吸引力の低下が防止さ
れる。
【0072】また、フロートの上部には前記ゴミ回収室
内の湯水に対して落とし蓋状になる水平突片を設けたの
で、湯水浄化器内に残留して浮遊している垢や髪の毛な
どのゴミが開口部を通って再び浴槽内へ流れ込むことが
阻止される。
【0073】また、ユニット下端に設けた水抜き口によ
って湯水浄化器内と浴槽内とを連通するようにしたの
で、入浴終了後などにおける浴槽内の湯水の排水時には
この水抜き口から湯水浄化器内の湯水も同時に排水する
ことができ、湯水浄化器内に水が残留することがなく衛
生的である。
【0074】また、水抜き口に開閉蓋を設けるととも
に、浴槽の湯水の循環時に前記タンクユニット内の湯水
の吸引により前記水抜き口を閉じ、かつ、浴槽の湯水の
排水時には前記水抜き口を開くように前記開閉蓋を開閉
する開閉手段を設けたので、ゴミ回収時には開閉蓋によ
って水抜き口を自動的に塞いでゴミ回収室内をより水密
に維持することができ、より効率的に垢や髪の毛などの
ゴミを吸い込むことができる。
【0075】また、フロートを開口部を覆う垂直なスカ
ート部と前記タンクの湯水面に対して落とし蓋状になる
水平突片とからなる断面倒L字形のフロートとなし、隣
合うフロートの水平突片同士が当接するようにしたの
で、湯水の表面張力や水圧のためにそれぞれのフロート
がカバー背面などに張り付いたような場合でもフロート
を引き剥がすことができ、フロートの動きをよりスムー
ズにすることができる。
【0076】また、前記ユニット本体下部の循環金具連
結手段を浴槽の循環金具に覆いかぶせ、該循環金具連結
手段の上から循環金具のフィルターを取り付けることに
よって前記タンクユニットを浴槽の循環口に固定すると
ともに、前記ユニット本体の背面に固定用吸盤を設け、
該固定用吸盤を浴槽の内壁に固定するようしたので、既
設の浴槽になんらの改造を要することなく簡単に取り付
けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る浴槽用湯水浄化器を浴槽に取り付
けた状態の断面図である。
【図2】前記実施例に係る浴槽用湯水浄化器の全体斜視
図である。
【図3】前記実施例におけるユニットカバーの正面図で
ある。
【図4】前記実施例におけるユニットカバーの背面図で
ある。
【図5】前記実施例におけるユニットカバーの側面図で
ある。
【図6】前記実施例におけるユニットカバーの上面図で
ある。
【図7】前記実施例におけるユニットカバーの底面図で
ある。
【図8】前記実施例におけるフロートの斜視図である。
【図9】前記実施例におけるユニット本体の正面図であ
る。
【図10】前記実施例におけるユニット本体の背面図で
ある。
【図11】前記実施例におけるユニット本体の側面図で
ある。
【図12】前記実施例におけるユニット本体の上面図で
ある。
【図13】前記実施例におけるユニット本体の底面図で
ある。
【図14】前記実施例における水抜き口部分の拡大断面
図である。
【図15】前記実施例におけるユニット本体下端の吸込
口と吐出口部分の拡大断面図である。
【図16】前記実施例における開閉蓋の開閉状態の説明
図である。
【図17】前記実施例の浴槽用湯水浄化器の浴槽への取
付け方法の説明図である。
【図18】前記実施例に係る浴槽用湯水浄化器と給湯機
器との接続状態を示す図である。
【図19】水位が第1の開口部付近にある場合の前記実
施例に係る浴槽用湯水浄化器のゴミ回収動作の説明図で
ある。
【図20】水位が第2の開口部付近にある場合の前記実
施例に係る浴槽用湯水浄化器のゴミ回収動作の説明図で
ある。
【図21】先願に係る湯面浄化浴槽の説明図である。
【図22】先願に係る湯面浄化浴槽のカバーの斜視図で
ある。
【符号の説明】 1 ユニット本体 2 ユニットカバー 3 固定用吸盤 4 浴槽 5A 第1の開口部 5B 第2の開口部 6〜6ガイドレール 7A 第1のフロートのスカート部 7B 第2のフロートのスカート部 8A 第1のフロート 8B 第2のフロート 9A 第1のフロートの水平突片 9B 第2のフロートの水平突片 10A 水平突片の端縁 10B 水平突片の端縁 11 スカート部の突起 12 スカート部の切り込み部 13 水抜き口 14 開閉蓋 15 レバー 16 吸込口 17 吐出口 18 吸盤取付け穴 19 補強用リブ 20 補強用リブ 21 フィルター 22 循環金具 23 浴槽内の湯水 24 排水口 25 フィルター取り付け用のネジ 51 給湯機器 52 給湯用熱交換器 53 追焚用熱交換器 58 ホッパー 67 往き管 73 戻り管 76 殺菌器 77 濾過器 80 循環ポンプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニット本体とユニットカバーとによっ
    て所定容積からなる中空状のタンクユニットを構成し、
    前記ユニットカバーにはカバー上方から下方に向けて伸
    びる長穴状の開口部を設けるとともに、該ユニットカバ
    ーの内面には前記長穴状の開口部を覆うように上下に摺
    動するフロートを設け、前記ユニット本体の下部には、
    前記タンクユニット内に流入した湯水を浴槽外部へ送り
    出し、かつ、浴槽外部より還流されてくる還流水を浴槽
    へ戻すように浴槽の循環金具へ接続される循環金具連結
    手段を設けたことを特徴とする浴槽用湯水浄化器。
  2. 【請求項2】 前記開口部を1つ設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の浴槽用湯水浄化器。
  3. 【請求項3】 前記開口部を複数設け、それぞれの開口
    部は下方側に位置するほどその縦方向の開口寸法を短く
    するとともに、各開口部を前記カバーの上方から下方に
    向けて段階的に1つづつずらして設け、各開口部毎に前
    記フロートを設けたことを特徴とする請求項1記載の浴
    槽用湯水浄化器。
  4. 【請求項4】 前記中空状のタンクユニットの下端部に
    水抜き口を形成したことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の浴槽用湯水浄化器。
  5. 【請求項5】 前記水抜き口に開閉蓋を設けるととも
    に、浴槽の湯水の循環時に前記タンクユニット内の湯水
    の吸引により前記水抜き口を閉じ、かつ、浴槽の湯水の
    排水時には前記水抜き口を開くように前記開閉蓋を開閉
    する開閉手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の
    浴槽用湯水浄化器。
  6. 【請求項6】 前記フロートを、開口部を覆う垂直なス
    カート部と浮力維持のための水平突片とからなる断面倒
    L字形のフロートとなし、隣合うフロートの水平突片同
    士が接当するようにしたことを特徴とする請求項1〜5
    記載の浴槽用湯水浄化器。
  7. 【請求項7】 前記ユニット本体下部に設けられた循環
    金具連結手段を浴槽の循環金具に覆いかぶせ、該循環金
    具連結手段の上から循環金具のフィルターを取り付ける
    ことによって前記タンクユニットを浴槽の循環口に固定
    するとともに、前記ユニット本体の背面に固定用吸盤を
    設け、該固定用吸盤を浴槽の内壁に固定するようしたこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の浴槽用
    湯水浄化器。
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