JPH07233192A - 24,25−ジヒドロキシステロイドの製造法 - Google Patents

24,25−ジヒドロキシステロイドの製造法

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JPH07233192A
JPH07233192A JP6321850A JP32185094A JPH07233192A JP H07233192 A JPH07233192 A JP H07233192A JP 6321850 A JP6321850 A JP 6321850A JP 32185094 A JP32185094 A JP 32185094A JP H07233192 A JPH07233192 A JP H07233192A
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JP
Japan
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group
formula
reaction
hydroxyl group
compound
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JP6321850A
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English (en)
Inventor
Nobuo Ikegawa
信夫 池川
Yoshinori Fujimoto
善徳 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】下記反応を、立体選択的触媒の存在下に行い、
所望により、保護された水酸基の保護基を除去すること
を特徴とする、光学活性な誘導体の製造法。 【化1】 但し、R1 、R2 :H、OH、置換されたOH又は保護
されたOH。 【効果】優れた高選択的不斉ジオール化反応を用いるこ
とにより、1ステップで、簡便かつ高収率で、光学活性
体を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた高選択的不斉ジ
オール化反応を用いる、光学活性な、24,25−ジヒ
ドロキシステロイドの新規な製造法に関する。
【0003】
【従来の技術】24,25−ジヒドロキシステロイドの合成について: (1)特開昭第58−8099号公報;メチルヒオデオ
キシコレートを原料として、24,25−ジヒドロキシ
コレステロール誘導体を合成する方法が記載されている
が、合成に多段階を要し、しかも、24S体と24R体
の混合物しか合成できない。
【0004】(2)特開昭第54−130549号公
報;原料化合物としてデスモステロールを用い、ジアセ
トキシ−3β−24−ヒドロキシ−25−コレステン−
5を中間体として経由する合成方法が開示されている
が、合成に多段階を要し、しかも、24S体と24R体
の混合物しか合成できない。
【0005】(3)米国特許第3,994,878号公
報、米国特許第4,028,349号公報、米国特許第
4,038,272号公報、及び、ジャーナル・オブ・
アメリカン・ケミカル・ソサイエティー、3739頁
(1976年);上記文献には、24S体と24R体の
立体選択的合成方法が記載されているが、合成に多段階
を要し、トータルの収率が悪い。
【0006】(4)ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサ
イエティー パーキン・トランスクリプション I、1
401頁(1983年)、及び、ジャーナル・オブ・ケ
ミカル・ソサイエティー ケミカル・コミュニケーショ
ン、115頁(1981年);上記文献は、本発明者等
による、24S体と24R体の立体選択的合成方法が記
載されているが、合成に多段階を要し、トータルの収率
が悪い。
【0007】以上の様に、簡便、かつ、高収率な24S
体と24R体の高選択的製造法については知られていな
い。
【0008】立体選択的触媒について:
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R3 が、水酸基、式(III)を
有する基、式(IV)を有する基、式(V)を有する
基、4−クロロベンゾイル基を示す。)である化合物等
は、シャープレスの酸化剤として知られており、例え
ば、サイエンス、第259巻、64頁(1993年)に
記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、光学活
性な、24,25−ジヒドロキシステロイドの新規な製
造法について、永年に亘り鋭意研究を行なった結果、既
知の合成法とは全く異なる、優れた高選択的不斉ジオー
ル化反応を用いる新規な製造法により、1ステップで行
え、簡便かつ高収率であることを見出し、本発明を完成
した。
【0012】
【発明の構成】
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
【0014】
【化4】
【0015】[式中、R1 及びR2 は、同一又は異なっ
て、水素原子、水酸基、置換された水酸基又は保護され
た水酸基を示す。]で表わされるコレステロール誘導体
を、立体選択的触媒の存在下に酸化し、所望により、保
護された水酸基の保護基を除去することを特徴とする、
一般式
【0016】
【化5】
【0017】[式中、R1 及びR2 は、前記と同意義を
示す。]で表わされる、光学活性な24,25−ジヒド
ロキシコレステロール誘導体の新規な高選択的製造法で
あり、又、上記において、立体選択的触媒としてジヒド
ロキニン化合物を使用した場合には、(24S)−2
4,25−ジヒドロキシコレステロール誘導体の新規な
高選択的製造法であり、更に、立体選択的触媒としてジ
ヒドロキニジン化合物を使用した場合には、(24R)
−24,25−ジヒドロキシコレステロール誘導体の新
規な高選択的製造法である。
【0018】上記一般式(I) において、R1 及びR2
定義における「置換された水酸基」の「置換基」として
は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルのような「低級アルキル基」;メタンスル
ホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、1-プロパンス
ルホニルオキシのような「低級アルカンスルホニルオキ
シ基」;トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ペンタ
フルオロエタンスルホニルオキシのような「弗素化低級
アルカンスルホニルオキシ基」又はベンゼンスルホニル
オキシ、p-トルエンスルホニルオキシのような「アリ−
ルスルホニルオキシ基」を挙げることができ、好適に
は、「低級アルキル基」である。
【0019】R1 及びR2 の定義における「保護された
水酸基」の「保護基」とは、加水素分解、加水分解、電
気分解、光分解のような化学的方法により開裂し得る
「反応における保護基」を示す。斯かる「反応における
保護基」としては、例えば、ホルミル、アセチル、プロ
ピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピ
バロイル、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ノ
ナノイル、デカノイル、3−メチルノナノイル、8−メ
チルノナノイル、3−エチルオクタノイル、3,7−ジ
メチルオクタノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、
トリデカノイル、テトラデカノイル、ペンタデカノイ
ル、ヘキサデカノイル、1−メチルペンタデカノイル、
14−メチルペンタデカノイル、13,13−ジメチル
テトラデカノイル、ヘプタデカノイル、15−メチルヘ
キサデカノイル、オクタデカノイル、1−メチルヘプタ
デカノイル、ノナデカノイル、アイコサノイル及びヘナ
イコサノイルのようなアルキルカルボニル基、スクシノ
イル、グルタロイル、アジポイルのようなカルボキシ化
アルキルカルボニル基、クロロアセチル、ジクロロアセ
チル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチルのよ
うなハロゲノ低級アルキルカルボニル基、メトキシアセ
チルのような低級アルコキシ低級アルキルカルボニル
基、(E)−2−メチル−2−ブテノイルのような不飽
和アルキルカルボニル基等の「脂肪族アシル基」;ベン
ゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリ
−ルカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロ
ベンゾイルのようなハロゲノアリ−ルカルボニル基、
2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルの
ような低級アルキル化アリ−ルカルボニル基、4−アニ
ソイルのような低級アルコキシ化アリ−ルカルボニル
基、2−カルボキシベンゾイル、3−カルボキシベンゾ
イル、4−カルボキシベンゾイルのようなカルボキシ化
アリ−ルカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニ
トロベンゾイルのようなニトロ化アリ−ルカルボニル
基、2−(メトキシカルボニル) ベンゾイルのような低
級アルコキシカルボニル化アリ−ルカルボニル基、4−
フェニルベンゾイルのようなアリ−ル化アリ−ルカルボ
ニル基等の「芳香族アシル基」;テトラヒドロピラン−
2−イル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、
4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒ
ドロチオピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロ
チオピラン−4−イルのような「テトラヒドロピラニル
又はテトラヒドロチオピラニル基」;テトラヒドロフラ
ン−2−イル、テトラヒドロチオフラン−2−イルのよ
うな「テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラ
ニル基」;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソ
プロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、
メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシ
リル、トリイソプロピルシリルのようなトリ低級アルキ
ルシリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチ
ルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジ
イソプロピルシリルのような1乃至2個のアリ−ル基で
置換されたトリ低級アルキルシリル基等の「シリル
基」;メトキシメチル、1,1−ジメチル−1−メトキ
シメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプ
ロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシメチル
のような低級アルコキシメチル基、2−メトキシエトキ
シメチルのような低級アルコキシ化低級アルコキシメチ
ル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス
(2−クロロエトキシ) メチルのようなハロゲノ低級ア
ルコキシメチル等の「アルコキシメチル基」;1−エト
キシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのような低
級アルコキシ化エチル基、2,2,2−トリクロロエチ
ルのようなハロゲン化エチル基等の「置換エチル基」;
ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、
ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナフチル
ジフェニルメチル、9−アンスリルメチルのような1乃
至3個のアリ−ル基で置換された低級アルキル基、4−
メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、
3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジ
ル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、2−ニト
ロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジ
ル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジル、メチ
ル、ピペロニルのような低級アルキル、低級アルコキ
シ、ハロゲン、シアノ基でアリ−ル環が置換された1乃
至3個のアリ−ル基で置換された低級アルキル基等の
「アラルキル基」;メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、t−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボ
ニルのような低級アルコキシカルボニル基、2,2,2
−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリ
ルエトキシカルボニルのようなハロゲン又はトリ低級ア
ルキルシリル基で置換された低級アルコキシカルボニル
基等の「アルコキシカルボニル基」;ビニルオキシカル
ボニル、アリルオキシカルボニルのような「アルケニル
オキシカルボニル基」;ベンジルオキシカルボニル、4
−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメト
キシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオ
キシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル
のような、1乃至2個の低級アルコキシ又はニトロ基で
アリ−ル環が置換されていてもよい「アラルキルオキシ
カルボニル基」を挙げることができ、好適には、「脂肪
族アシル基」、「芳香族アシル基」、「テトラヒドロピ
ラニル又はテトラヒドロチオピラニル基」、「シリル
基」又は「アラルキル基」であり、更に好適には、「脂
肪族アシル基」、「芳香族アシル基」、「テトラヒドロ
ピラニル基」及び「シリル基」であり、最も好適には、
「芳香族アシル基」及び「テトラヒドロピラニル基」で
ある。
【0020】立体選択的触媒とは、シャープレス酸化に
使用される触媒であり、式
【0021】
【化6】
【0022】[式中、R3 は、水酸基を示す。]である
ジヒドロキニン(DHQ)又はジヒドロキニジン(DH
QD)をその分子内に有する触媒であれば特に限定はな
いが、好適には、上記ジヒドロキニン、上記ジヒドロキ
ニジン、一般式
【0023】
【化7】
【0024】[式中、R5 は、下記式(DHQ)又は式
(DHQD)を示す。]を有する化合物、
【0025】
【化8】
【0026】ジヒドロキニン 4−クロロベンゾエー
ト、ジヒドロキニジン 4−クロロベンゾエート、ピリ
ジルジヒドロキニン、ピリジルジヒドロキニジンのよう
なジヒドロキニン化合物及びジヒドロキニジン化合物を
挙げることができ、更に好適には、一般式
【0027】
【化9】
【0028】[式中、R5 は、前記と同意義を示す。]
を有する化合物であり、最も好適には、上記一般式(V
II)を有する化合物(式中、R5 は、前記と同意義を
示す。)[以下、それぞれ、(DHQ)2 −PHAL及
び(DHQD)2 −PHALと称する。]である。
【0029】「酸化」とは、オスミウム化合物を使用す
る酸化反応であれば特に限定はなく、上記立体選択的触
媒及び無機塩基の存在下、溶媒中で実施される。
【0030】尚、反応は、N−メチルモルホリン、トリ
エチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルア
ミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジ
ノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチル
ピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,
N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.
3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビ
シクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン
(DBU)のような有機塩基類又はメチルスルホンアミ
ド、エチルスルホンアミド、プロピルスルホンアミドの
ような低級アルキルスルホンアミド類の存在下に行う方
が反応が加速され好ましく、更に好適には、低級アルキ
ルスルホンアミド類の存在下に行い、最も好適には、メ
チルスルホンアミドの存在下に行う。
【0031】「オスミウム化合物を使用する酸化反応」
における「オスミウム化合物」としては、好適には、四
酸化オスミウム、K2OsO2(OH)4 、Na2OsO2(OH)4のような
8価のオスミウム又は、反応液中で8価のオスミウムに
酸化されうるオスミウム化合物である。
【0032】尚、塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、
塩素酸バリウム、塩素酸銀のような塩素酸塩類;過酸化
水素;t−ブチルヒドロペルオキシド;トリエチルアミ
ン−N−オキシド、N−メチルモルホリン−N−オキシ
ド、トリプロピルアミン−N−オキシド、トリブチルア
ミン−N−オキシド、ジイソプロピルエチルアミン−N
−オキシド、ジシクロヘキシルアミン−N−オキシド、
N−メチルピペリジン−N−オキシドのような第三アミ
ンのN−オキシド類;クロラミンT;又はフェリシアン
化カリウム、フェリシアン化ナトリウムのようなフェリ
シアン化アルカリ金属類を、オスミウム化合物と一緒に
酸化剤として使用するほうが、オスミウム化合物のみを
酸化剤として使用する場合よりも、好ましい反応が達成
され、更に好適には、第三アミンのN−オキシド類又は
フェリシアン化アルカリ金属類を、オスミウム化合物と
一緒に酸化剤として使用し、最も好適には、フェリシア
ン化アルカリ金属類を、オスミウム化合物と一緒に酸化
剤として使用する。
【0033】反応に使用される「無機塩基」としては、
通常、塩基として使用されるものであれば、特に限定は
ないが、好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのよう
なアルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化
ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素
化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バ
リウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物
類;弗化ナトリウム、弗化カリウムのようなアルカリ金
属弗化物類等の無機塩基類;ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエ
トキシド、カリウム t−ブトキシド、リチウムメトキ
シドのようなアルカリ金属アルコキシド類;メチルメル
カプタンナトリウム、エチルメルカプタンナトリウムの
ようなメルカプタンアルカリ金属類を挙げることがで
き、更に好適には、アルカリ金属炭酸塩類である。
【0034】反応に使用される「溶媒」としては、通
常、溶媒として使用されるものであれば特に限定はない
が、二相系の溶媒が好ましく、水と混和しない溶媒と、
水又は水と混和しうる有機溶媒と水との混合溶媒のよう
な二相系溶媒を使用する。水と混和しない溶媒として
は、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルの
ような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロ
ロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンのようなハロゲ
ン化炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチ
ル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエチレングリ
コールジメチルエーテルのようなエ−テル類;n−ブタ
ノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミル
アルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オク
タノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのよ
うなアルコ−ル類を挙げることができ、水と混和しうる
有機溶媒としては、ジエチルエ−テル、ジイソプロピル
エ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
−テル類;アセトンのようなケトン類;アセトニトリ
ル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムア
ミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのよ
うなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのよ
うなスルホキシド類を挙げることができる。
【0035】反応温度は、−30℃乃至100℃で行な
われるが、好適には、−10℃乃至50℃である。反応
時間は、主に反応温度、原料化合物、反応試薬、立体選
択的触媒又は使用される溶媒の種類によって異なるが、
通常、3時間乃至5日間であり、好適には、5時間乃至
3日間である。
【0036】反応終了後、本反応の目的化合物は常法に
従って、反応混合物から採取される。例えば、酸化反応
を止めた後、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存
在する場合には濾過により除去した後、水と酢酸エチル
のような混和しない有機溶媒を加え、水等で洗浄後、目
的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム
等で乾燥後、溶剤を留去することによって得られる。得
られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、
再沈殿、又は、通常、有機化合物の分離精製に慣用され
ている方法、例えば、シリカゲル、アルミナ、マグネシ
ウムーシリカゲル系のフロリジルのような担体を用いた
吸着カラムクロマトグラフィー法;セファデックスLH
−20(ファルマシア社製)、アンバーライトXAD−
11(ローム・アンド・ハース社製)、ダイヤイオンH
P−20(三菱化成社製)ような担体を用いた分配カラ
ムクロマトグラフィー等の合成吸着剤を使用する方法、
イオン交換クロマトを使用する方法、又は、シリカゲル
若しくはアルキル化シリカゲルによる順相・逆相カラム
クロマトグラフィー法(好適には、高速液体クロマトグ
ラフィーである。)を適宜組合せ、適切な溶離剤で溶出
することによって分離、精製することができる。
【0037】所望の工程である、「保護された水酸基」
の保護基の除去はその種類によって異なるが、一般にこ
の分野の技術において周知の方法によって以下の様に実
施される。
【0038】水酸基の保護基として、シリル基を使用し
た場合には、通常、弗化テトラブチルアンモニウム、弗
化水素酸のような弗素アニオンを生成する化合物で処理
するか、又は、メタンスルホン酸、パラトルエンスルホ
ン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン
酸のような有機酸で処理することにより除去できる。
尚、弗素アニオンにより除去する場合に、蟻酸、酢酸、
プロピオン酸のような有機酸を加えることによって、反
応が促進することがある。使用される溶媒としては、反
応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれ
ば特に限定はないが、好適には、ジエチルエ−テル、ジ
イソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチル
エーテルのようなエ−テル類;アセトニトリル、イソブ
チロニトリルのようなニトリル類を挙げることができ
る。反応温度及び反応時間は、特に限定はないが、通
常、0℃乃至50℃(好適には、室温)で、2乃至24
時間実施される。
【0039】水酸基の保護基が、アラルキル基又はアラ
ルキルオキシカルボニル基である場合には、通常、溶媒
中、還元剤と接触させることにより(好適には、触媒下
に常温にて接触還元)除去する方法が好適である。接触
還元による除去において使用される溶媒としては、本反
応に関与しないものであれば特に限定はないが、メタノ
−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ルのようなアルコ−
ル類、ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンのようなエ−テル類、トルエン、ベンゼン、キシレ
ンのような芳香族炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサ
ンのような脂肪族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸プロピ
ルのようなエステル類、ホルムアミド、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミ
ド類、蟻酸、酢酸のような脂肪酸類、水、又はこれらの
混合溶媒が好適であり、更に好適には、アルコ−ル類、
脂肪酸類、アルコ−ル類とエーテル類との混合溶媒、ア
ルコ−ル類と水との混合溶媒、又は、脂肪酸類と水との
混合溶媒である。
【0040】使用される触媒としては、通常、接触還元
反応に使用されるものであれば、特に限定はないが、好
適には、パラジウム炭素、パラジウム黒、ラネ−ニッケ
ル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、
トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラジウム−
硫酸バリウムが用いられる。圧力は、特に限定はない
が、通常1乃至10気圧で行なわれる。反応温度及び反
応時間は、出発物質、溶媒及び触媒の種類等により異な
るが、通常、0℃乃至100℃(好適には、20℃乃至
70℃)、5分乃至48時間(好適には、1時間乃至2
4時間)である。
【0041】又、液体アンモニア中若しくはメタノ−
ル、エタノ−ルのようなアルコ−ル中において、−78
乃至−20℃で、金属リチウム、金属ナトリウムのよう
なアルカリ金属類を作用させることによっても除去でき
る。
【0042】更に、溶媒中、塩化アルミニウム−沃化ナ
トリウム、又はトリメチルシリルイオダイドのようなア
ルキルシリルハライド類を用いても除去することができ
る。使用される溶媒としては、本反応に関与しないもの
であれば特に限定はないが、好適には、アセトニトリル
のようなニトリル類、メチレンクロリド、クロロホルム
のようなハロゲン化炭化水素類又はこれらの混合溶媒が
使用される。反応温度及び反応時間は、出発物質、溶媒
等により異なるが、通常は0乃至50℃で、5分乃至3
日間実施される。
【0043】尚、反応基質が硫黄原子を有する場合は、
好適には、塩化アルミニウム−沃化ナトリウムが用いら
れる。
【0044】水酸基の保護基が、脂肪族アシル基、芳香
族アシル基又はアルコキシカルボニル基である場合に
は、溶媒中、塩基で処理することにより除去される。
【0045】使用される塩基としては、化合物の他の部
分に影響を与えないものであれば特に限定はないが、好
適にはナトリウムメトキシドのような金属アルコキシド
類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムのよ
うなアルカリ金属炭酸塩;水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、水酸化バリウムのようなアル
カリ金属水酸化物又はアンモニア水、濃アンモニア−メ
タノ−ルのようなアンモニア類が用いられる。使用され
る溶媒としては、通常の加水分解反応に使用されるもの
であれば特に限定はなく、水;メタノ−ル、エタノ−
ル、n−プロパノ−ルのようなアルコ−ル類、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類等の有機溶
媒又は水と上記有機溶媒との混合溶媒が好適である。反
応温度及び反応時間は、出発物質、溶媒及び使用される
塩基等により異なり特に限定はないが、副反応を抑制す
るために、通常は0乃至150℃で、1 乃至10時間実
施される。
【0046】水酸基の保護基が、アルコキシメチル基、
テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル
基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチオフラニ
ル基又は置換されたエチル基である場合には、通常、溶
媒中、酸で処理することにより除去される。使用される
酸としては、通常、ブレンステッド酸又はルイス酸とし
て使用されるものであれば特に限定はなく、好適には、
塩化水素;塩酸、硫酸、硝酸のような無機酸;又は酢
酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸のような有機酸等のブレンステッド酸:三
弗化ホウ素のようなルイス酸であるが、ダウエックス5
0Wのような強酸性の陽イオン交換樹脂も使用すること
ができる。使用される溶媒としては、反応を阻害せず、
出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はな
いが、好適には、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石
油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トル
エン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンク
ロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、
クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化
炭化水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエチ
ルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテルのようなエ−テル類;メタノ−
ル、エタノ−ル、n-プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、
n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t-ブタノ−ル、イソ
アミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリ
ン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソ
ルブ、のようなアルコ−ル類;アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロ
ヘキサノンのようなケトン類;水、又は、これらの混合
溶媒が好適であり、更に好適には、ハロゲン化炭化水素
類、エステル類又はエ−テル類である。反応温度及び反
応時間は、出発物質、溶媒及び使用される酸の種類・濃
度等により異なるが、通常は−10乃至100℃(好適
には、−5乃至50℃)で、5分乃至48時間(好適に
は、30分乃至10時間)である。
【0047】水酸基の保護基が、アルケニルオキシカル
ボニル基である場合は、通常、水酸基の保護基が前記の
脂肪族アシル基、芳香族アシル基又はアルコキシカルボ
ニル基である場合の除去反応の条件と同様にして、塩基
と処理することにより達成される。
【0048】尚、アリルオキシカルボニルの場合は、特
にパラジウム、及びトリフェニルホスフィン若しくはニ
ッケルテトラカルボニルを使用して除去する方法が簡便
で、副反応が少なく実施することができる。
【0049】原料化合物である一般式(I)を有する化
合物は、デスモステロール、1−ヒドロキシデスモステ
ロール又はそれらから常法に従って容易に誘導できる化
合物で、全て公知の化合物であり、デスモステロール及
び1−ヒドロキシデスモステロールは天然より容易に得
られる。
【0050】
【発明の効果】本発明の新規な、光学活性24,25−
ジヒドロキシステロイドの製造法は、優れた高選択的不
斉ジオール化反応を用いる新規な製造法であり、1ステ
ップで、簡便かつ高収率で目的物質である光学活性体を
製造できる。
【0051】
【実施例1】コレスト−5−エン−3β,24,25−トリオール
3−ベンゾエート フラスコに、t−ブタノール(1ml)、水(0.5m
l)、(DHQ)2 −PHAL(2.0mg、2.5μ
M)、炭酸カリウム(21mg、150mM)、フェリ
シアン化カリウム(50mg、150μM)、メチルス
ルホンアミド(4.8mg、50mM)を入れ、容器を
氷水で0℃に冷やした後、四酸化オスミウム(0.1M
トルエン溶液を25μl、2.5μM)を加え、5分攪
拌した。その後、デスモステロール ベンゾエート(2
0mg、41μM)を加え、冷却を止め、20時間攪拌
を続けた。次いで、重亜硫酸ナトリウム(150mg)
を加えて30分攪拌した後、酢酸エチル−水で分配し
た。有機層は2規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム、食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を減圧下除去し、目的化合物20mg(94%)を得
た。生成物はTLCで単一のスポットであり、 1H−N
MRでも不純物のシグナルは認められなかった。 NMRスペクトル(CDCl3 、270MHz) δ
ppm:0.696(3H,s),0.953(3H,d,J=6.4Hz),1.070(3H,
s),1.164(3H,s),1.220(3H,s),3.29(1H,br.d,J=8Hz),4.8
5(1H,m),5.42(1H,br.d,J=4.2Hz),7.38-8.07(5H,m). 本物質の24位の立体化学的純度はその一部を、ピリジ
ン−塩化ベンゾイルにより、3,24−ジベンゾアート
体に導き、NMRで18H3 のシグナルの積分強度に基
づいて決定した所、24S体:24R体は94:6と分
かった。 NMRスペクトル(CDCl3 、500MHz) δ
ppm:0.630(3H,s),0.943(3H,d,J=6.4Hz),1.054(3H,
s),1.281(6H,s),4.86(1H,m),5.02(1H,br.d,J=10Hz),5.4
1(1H,br.d,J=4Hz),7.40-8.09(10H,m).
【0052】
【実施例2】コレスト−5−エン−3β,24,25−トリオール
3−ベンゾエート 実施例1において、(DHQ)2 −PHALの代わり
に、(DHQD)2 −PHAL(2.0mg、2.5μ
M)を使用して同様に実施し、目的化合物19mg(89
%)を得た。生成物はTLCで単一のスポットであり、
NMRでも不純物のシグナルは認められなかった。 NMRスペクトル(CDCl3 、270MHz) δ
ppm:0.704(3H,s),0.940(3H,d,J=6.4Hz),1.073(3H,
s),1.169(3H,s),1.220(3H,s),3.32(1H,br.t,J=6.5Hz),
4.86(1H,m),5.42(1H,br.d,J=4.2Hz),7.38-8.07(5H,m). 本物質の24位の立体化学的純度は、実施例1と同様に
して、3,24−ジベンゾアート体として、24S体:
24R体は5:95であった。 NMRスペクトル(CDCl3 、500MHz) δ
ppm:0.673(3H,s),0.941(3H,d,J=6.4Hz),1.060(3H,
s),1.279(6H,s),4.86(1H,m),5.06(1H,br.d,J=10Hz),5.4
1(1H,br.d,J=4Hz),7.40-8.09(10H,m).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07M 7:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、 R1 及びR2 は、同一又は異なって、水素原子、水酸
    基、置換された水酸基又は保護された水酸基を示す。]
    で表わされるコレステロール誘導体を、 立体選択的触媒の存在下に酸化し、所望により、保護さ
    れた水酸基の保護基を除去することを特徴とする一般式 【化2】 [式中、 R1 及びR2 は、前記と同意義を示す。]で表わされ
    る、光学活性な24,25−ジヒドロキシコレステロー
    ル誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】請求項1において、立体選択的触媒として
    ジヒドロキニン化合物を使用し、(24S)−24,2
    5−ジヒドロキシコレステロール誘導体を製造する方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1において、立体選択的触媒として
    ジヒドロキニジン化合物を使用し、(24R)−24,
    25−ジヒドロキシコレステロール誘導体を製造する方
    法。
JP6321850A 1993-12-28 1994-12-26 24,25−ジヒドロキシステロイドの製造法 Pending JPH07233192A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0776905A3 (en) * 1995-11-27 1997-07-23 Kureha Chemical Ind Co Ltd Process for the preparation of (24R) -24,25-dihydroxysteroid compounds

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0776905A3 (en) * 1995-11-27 1997-07-23 Kureha Chemical Ind Co Ltd Process for the preparation of (24R) -24,25-dihydroxysteroid compounds

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