JPH07233274A - 多孔質フィルムの製造法 - Google Patents

多孔質フィルムの製造法

Info

Publication number
JPH07233274A
JPH07233274A JP2655794A JP2655794A JPH07233274A JP H07233274 A JPH07233274 A JP H07233274A JP 2655794 A JP2655794 A JP 2655794A JP 2655794 A JP2655794 A JP 2655794A JP H07233274 A JPH07233274 A JP H07233274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
porous
dispersion
fine particle
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2655794A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhisa Tojo
泰久 東條
Suguru Yamamoto
英 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2655794A priority Critical patent/JPH07233274A/ja
Publication of JPH07233274A publication Critical patent/JPH07233274A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微粒子ポリマーの解重合および/または熱分
解を利用してポリテトラフルオロエチレン多孔質フィル
ムを製造する方法を提供する。 【構成】 ポリテトラフルオロエチレン粉末と、解重合
および/または熱分解する微粒子ポリマーを含む分散液
を流延し、分散媒を除去し、(a)その後加熱してポリ
テトラフルオロエチレン粉末を溶融させることにより粉
末相互を結着させてフィルムを形成し、次いで、微粒子
ポリマーを解重合および/または熱分解させてフィルム
を多孔質化するか、あるいは(b)加熱してポリテトラ
フルオロエチレン粉末を溶融させることにより粉末相互
を結着させてフィルムを形成しながら微粒子ポリマーを
解重合および/または熱分解させて多孔質化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリテトラフルオロエチ
レン(以下、「PTFE」という)から成る多孔質フィ
ルムの新規な製造法に関し、より具体的には微粒子ポリ
マーの解重合および/または熱分解を利用するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】PTFEは耐熱性、耐薬品性、電気特性
等種々の特性に優れており、その多孔質フィルムは流体
中から特定物質を取り除くための選択性透過膜、フィル
ター、センサー、防水透湿材等に広く用いられている。
【0003】PTFE多孔質フィルムの製造法として
は、PTFE粉末にナフサのような液状潤滑剤を加えた
混和物を押し出し、これを圧延してフィルム状とし、次
いで液状潤滑剤を除去し、その後延伸して多孔質化する
方法が知られている。この延伸によるフッ素樹脂多孔質
フィルムの製造法は、例えば、特公昭42−13560
号公報、特公昭51−18991号公報あるいは米国特
許第3,953,566号明細書に開示されている。
【0004】また、特表平1−502166号公報には
PTFE粉末に炭酸カルシウム粉末のような気孔形成用
粉末を添加して形成したフィルムであって、該炭酸カル
シウムの粒径の異なる2枚以上のフィルムを作成し、こ
れらを重ね合わせPTFEの融点以上の温度に加熱する
ことにより焼結一体化させ、次いで、気孔形成用粉末を
抽出除去することにより孔径の異なる2層以上の多孔質
層から成るフィルムを製造する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記延伸法は多孔質フ
ィルムを効率よく製造できる利点を有しているが、その
反面、微細孔の孔径が延伸条件によって決定されるの
で、所定の孔径のフィルムを常時安定して得るには製造
条件について細心の注意をしなければならないという面
倒さがある。例えば、延伸温度や延伸率を厳密にコント
ロールしなければならず、また、PTFE粉末は同一グ
レードのものであってもその物性値は製造ロットによっ
て変動が不可避的であり、その変動に対応して延伸条件
も変えなければならない場合があった。
【0006】また、延伸法により得られるフッ素樹脂多
孔質フィルムは、延伸方向に沿って配向された多数の微
細な繊維(fibrils)と、これら繊維によって連
結され且つ該延伸方向に直交する方向に配向された多数
の結節(nodes)から成る微細構造を有している。
この多孔質フィルムの微細孔は繊維と繊維の間の空間で
あるが、延伸による繊維の形成は不規則になり易く、そ
のため孔径も不均一になり易く、選択性透過膜等として
は必ずしも適当ではない。
【0007】更に、延伸法による場合、表面と裏面にお
ける微細孔の孔径や気孔率の異なる多孔質フィルムを得
るのはなかなか困難であった。
【0008】一方、抽出法による場合は得られる多孔質
フィルムの気孔の孔径は気孔形成用粉末の粒径に対応す
るので孔径の異なる2層以上の多孔質層を容易に形成で
きるが、気孔形成用粉末の抽出除去に長時間を要するの
で生産効率が悪いばかりでなく、該粉末が残存し易いと
いう問題があった。
【0009】従って、本発明は所定の孔径を有する多孔
質フィルムを容易に製造する方法を提供することを目的
とし、更に、表裏両面における微細孔の孔径や気孔率の
異なる多孔質フィルムをも容易に製造する方法を提供す
ることをもその目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は従来技術の有
する上記問題を解決するため、鋭意研究の結果、微粒子
ポリマーの解重合および/または熱分解を利用すること
により、その目的を達成できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0011】即ち、本発明はPTFE粉末と、解重合お
よび/または熱分解する微粒子ポリマーを含む分散液を
流延し、次に前記分散液の分散媒を除去し、その後加熱
してPTFE粉末の溶融させることにより粉末相互を結
着させてフィルムを形成し、次いで微粒子ポリマーを解
重合および/または熱分解させることによりフィルムを
多孔質化し、更に、この形成された多孔質層上において
分散液の流延、分散溶媒の除去、フィルム形成およびフ
ィルムの多孔質化という一連の行程を少なくとも1回行
うことを特徴とするPTFEから成る多孔質フィルムの
製造法に係るものである。
【0012】本発明におけるPTFE粉末としては、通
常、テトラフルオロエチレンを単独重合させた粉末が用
いられるが、所望により、テトラフルオロエチレンと他
のモノマーとの共重合体粉末を用いることもできる。か
ような他のモノマーとしてはエチレン、ヘキサフルオロ
プロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等が
挙げられる。この共重合体中における他のモノマーの含
有率は通常2重量%以下である。このPTFE粉末の粒
径は特に限定されないが、通常、約0.1〜0.5μm
である。なお、フッ素樹脂粉末の粒径は下記の微粒子ポ
リマーのそれよりも小さい方が好ましい。
【0013】一方、微粒子ポリマーとしては解重合およ
び/または熱分解し得るものが用いられる。解重合およ
び/または熱分解し得るポリマーとしては、既に、ポリ
メタクリル酸メチル、ポリαメチルスチレン、ポリイソ
ブチレン、ポリオキシメチレン、ポリスチレン、ポリイ
ソブチルメタクリレート等が知られており、従って、本
発明にはこれらポリマーの微粒子を用いることができ
る。これらのうちポリメタクリル酸メチル、ポリαメチ
ルスチレン、ポリオキシメチレン、ポリイソブチルメタ
クリレートは加熱によって解重合を生じて気化し、ポリ
スチレン、ポリイソブチレンは加熱により解重合および
熱分解を生じて気化する。このポリマーは未架橋のもの
が好ましいが、架橋されたものを用いることもできる。
ただし、本発明においては、この微粒子ポリマーとし
て、解重合温度および熱分解温度がPTFEの融点より
も高いものを選択して用いる。
【0014】この微粒子ポリマーの粒径は多孔質フィル
ムの孔径を決定するものであり、球状粒子を用いる場合
は、通常、約0.2〜50μmの径を有するものが用い
られる。多くの場合、粒径の揃った微粒子ポリマーを用
いるが、場合により小粒径のものと大粒径のものを適当
な比率で混合して用いてもよい。また、球状のほか、円
柱状、紡錘状、角棒状等の任意の形状のものを用いるこ
ともできる。
【0015】本発明においては、先ず、PTFE粉末
と、PTFEの融点よりも高い温度で解重合および/ま
たは熱分解する微粒子ポリマーとを含む分散液が流延さ
れる。ここで用いる分散液は、例えば、約30〜60重
量%濃度のPTFE粉末の分散液に、微粒子ポリマーを
直接または分散液の状態で混合することにより調製でき
る。分散媒は、通常、水を用いるが微粒子ポリマーを溶
解しない有機溶媒を用いることもできる。この分散液に
おいて、PTFE粉末と微粒子ポリマーとの混合比率は
目的とする多孔質フィルムの気孔率、微粒子ポリマーの
粒径等に応じて決定するが、通常、両者の重量合計中に
占める微粒子ポリマーの割合が約0.1〜60重量%と
なるようにする。なお、PTFE粉末や微粒子ポリマー
の分散性を向上させるため、分散液に界面活性剤を添加
することもできる。
【0016】この分散液の流延は、ポリイミド、ポリエ
ーテルエーテルケトン等の耐熱性プラスチック、金属、
セラミック等の耐熱材料から成る任意形状の基体を用
い、この基体を分散液中に浸漬する方法、この基体表面
にスプレー塗布や刷毛塗りにより分散液を塗布する方法
等により行うことができる。基体上への分散液の流延厚
さは微粒子ポリマーの粒径の3倍以下が好ましく、該ポ
リマーの粒径以下が更に好ましい。
【0017】このように基体上に分散液を流延した後、
該分散液の分散媒を除去する。この除去は加熱法、減圧
法等により行うことができ、加熱法を採用する場合は、
その温度をフッ素樹脂粉末の融点よりも低く且つ微粒子
ポリマーの解重合温度および熱分解温度よりも低く設定
する。
【0018】上記のようにして分散媒を除去した後、P
TFEの融点以上で且つ微粒子ポリマーの解重合温度お
よび熱分解温度よりも低い温度に加熱して、PTFE粉
末を溶融させることにより、PTFE粉末相互を結着さ
せて微粒子ポリマーを含むフィルムを形成する。フィル
ム形成に要する加熱時間は温度等によって変わり得る
が、通常、約30秒〜5分である。
【0019】かようにしてPTFEフィルムを形成した
後、微粒子ポリマーの解重合温度および/または熱分解
温度以上に加熱する。なお、加熱温度はフィルムの変質
を防止するため、PTFEの分解温度よりも低く設定す
るのがよい。加熱時間は温度に応じて設定するが、通
常、約2〜30分である。
【0020】この加熱によりPTFEフィルム中の微粒
子ポリマーが解重合および/または熱分解し、ポリマー
主鎖が切断されてモノマーないしオリゴマーとなって気
化する。そして、PTFEフィルムにおける微粒子ポリ
マーの存在した部分が微細孔となり、フィルムが多孔質
化するのである。
【0021】本発明においてはこのようにしてフィルム
を多孔質化した後、この多孔質層上に、PTFE粉末
と、解重合および/または熱分解する微粒子ポリマーと
を含む分散液を流延し、この分散液の分散媒を除去し、
その後加熱してPTFE粉末を溶融させることにより粉
末相互を結着させてフィルムを形成し、次いで微粒子ポ
リマーを解重合および/または熱分解させることにより
フィルムを多孔質化する。これにより前記の多孔質層と
その上に形成された多孔質層とから成る多孔質フィルム
が得られる。この多孔質層上での分散液の流延、分散媒
除去、フィルム形成および多孔質化という一連の行程は
1回あるいは2回以上の任意回数だけ行うことができ
る。かような本発明によれば、得られる多孔質フィルム
は比較的厚手となる。
【0022】そして、本発明においてはPTFE粉末
と、解重合および/または熱分解する微粒子ポリマーと
を含む分散液の調製に際し、微粒子ポリマーを適宜選択
するすることにより種々のタイプの多孔質フィルムを得
ることができる。例えば、(a)微粒子ポリマーの粒径
が同じである分散液を一貫して用いれば、各層の孔径が
同じである2層以上の多孔質層から成る多孔質フィルム
を、(b)微粒子ポリマーの粒径が異なる2種以上の分
散液を用いれば、孔径の異なる2層以上の多孔質層から
成る多孔質フィルムを、(c)微粒子ポリマーの粒径を
同じとし、その配合量を変えた2種以上の分散液を用い
れば、気孔率の異なる2層以上の多孔質層から成る多孔
質フィルムを、各々得ることができる。
【0023】このようにして2層以上の多孔質層を形成
した後、基体から剥離することにより多孔質フィルムを
得ることができる。基体からの剥離はPTFEが本来的
に非接着性であるので容易に行うことができる。また、
所望により、多孔質フィルムに適当な補強材を貼り合わ
せた後、剥離すれば、補強材付きの多孔質フィルムを得
ることができる。
【0024】なお、本発明においては、基体上に多孔質
層を形成し、これを基体から剥離し、この剥離した多孔
質層上において分散液の流延、分散媒の除去、フィルム
形成およびフィルムの多孔質化を行ってもよい。この場
合にも、剥離前に多孔質層に補強材を貼り合わせておく
ことができ、また、剥離後に補強材を貼り合わせること
もできる。
【0025】次に、本発明の他の態様に係るフッ素樹脂
多孔質フィルムの製造法について説明する。この製造法
は、PTFE粉末と、解重合および/または熱分解する
微粒子ポリマーを含む分散液を流延し、次に、前記分散
液の分散媒を除去し、その後加熱してPTFE粉末を溶
融させることにより粉末相互を結着させてフィルムを形
成しながら微粒子ポリマーの解重合および/または熱分
解により多孔質層とし、更に、この形成された多孔質層
上において分散液の流延、分散媒の除去、フィルム形成
しながらの該多孔質フィルムの多孔化という一連の行程
を少なくとも1回行うことを特徴とするものである。
【0026】前述の方法においてはPTFEフィルムを
形成した後に該フィルムの多孔質化を行ったが、この態
様に係る方法においてはフィルムを形成しながら微粒子
ポリマーの解重合および/または熱分解による多孔質化
を行う。
【0027】従って、微粒子ポリマーとしてPTFE粉
末の融点以上の温度で解重合および/または熱分解し得
るものを用いる点、および分散媒除去後の加熱温度をP
TFEの融点以上で且つ微粒子ポリマーの解重合および
/または熱分解温度以上に設定する点が前述の方法と異
なる。しかし、これ以外は前述の方法と同様に作業して
よい。
【0028】このような本発明の方法によって得られる
多孔質フィルムの厚さ、孔径、気孔率は種々の条件によ
り変わるが、通常、厚さは約5〜100μm、孔径は約
0.5〜50μm、気孔率は約0.1〜60%である。
【0029】そして、このフッ素樹脂多孔質フィルムは
従来の多孔質フィルムと同様に選択性透過膜、フィルタ
ー、センサー、防水透湿材に用いることは勿論、医療用
材料、創傷被覆材、絆創膏、ギプス材料、マスク材料、
病院用ガウン、シーツ、テント、各種電池膜、セパレー
タ、衣料材料、ガス透過膜等としても用いることもでき
る。そして、これらに用いる場合、織布、不織布等の通
気性材料と点状、網目状、筋状等に部分接合することも
できる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、成分の配合量を示す「部」は全て「重量
部」である。
【0031】実施例1 平均粒径0.25μmのPTFE(融点327℃)粉末
の濃度が60重量%である水性ディスパージョン(ただ
し、PTFE100部に対し、ノニオン系界面活性剤6
部を配合)を用意する。
【0032】また、これとは別に平均粒径5μmのポリ
αメチルスチレン球状粒子(解重合温度290℃)10
0部に対し、ノニオン系界面活性剤10部を配合した水
性ディスパージョン(ポリαメチルスチレン球状粒子の
濃度50重量%)を用意する。
【0033】上記のPTFE粉末の水性ディスパージョ
ン100部に対し、ポリαメチルスチレン球状粒子含有
水性ディスパージョン36部を混合して分散液Aを得
る。
【0034】次に、平均粒径2μmのポリαメチルスチ
レン球状粒子100部に対し、ノニオン系界面活性剤1
0部を配合した水性ディスパージョン(球状粒子濃度5
0重量%)を用意し、これを前記と同じPTFE粉末の
水性ディスパージョン100部に対し、18部混合し分
散液Bを得る。
【0035】そして、分散液Aをステンレス箔の片面上
に厚さが5μmになるようにスプレー塗布し、120℃
の温度で1分間加熱して水を蒸発除去する。次に、40
0℃の温度に30分間加熱し、PTFE粉末を溶融させ
該粉末相互を結着させてフィルム形成しながらポリαメ
チルスチレンを解重合により気化させて多孔質化を行っ
て室温まで冷却する。
【0036】その後、この第1の多孔質層(厚さ5μ
m)上に分散液Bを厚さが2μmになるようにスプレー
塗布し、120℃の温度で1分間加熱して水を蒸発除去
する。次に、400℃の温度に30分間加熱し、PTF
E粉末を溶融させ該粉末相互を結着させてフィルム形成
しながらポリαメチルスチレンを解重合により気化させ
て第2の多孔質層(厚さ2μm)を形成し、室温まで冷
却してステンレス箔から多孔質フィルムを剥離した。
【0037】このPTFE多孔質フィルムの表裏両面を
走査型電子顕微鏡で観察したところ、第1の多孔質層側
の表面は孔径が4.6μm、気孔率が38%であり、第
2の多孔質層側の表面は孔径が1.8μm、気孔率が2
3%であった。
【0038】実施例2 平均粒径1μmのポリαメチルスチレン球状粒子(解重
合温度290℃)100部に対し、ノニオン系界面活性
剤10部を配合した水性ディスパージョン(球状粒子濃
度50重量%)を用意する。
【0039】実施例1で用いたのと同じPTFE粉末の
ディスパージョン100部に対し、このポリαメチルス
チレン球状粒子含有ディスパージョン30部を混合して
分散液Cとする。
【0040】一方、これとは別に実施例1と同様に作業
してステンレス箔上に第1および第2の多孔質層を順次
形成し、第2の多孔質層上に分散液Cを厚さが1μmに
なるようにスプレー塗布し、120℃の温度で1分間加
熱して水を蒸発除去し、次に、400℃の温度に30分
間加熱し、PTFE粉末を溶融させ該粉末相互を結着さ
せてフィルム形成しながらポリαメチルスチレンを解重
合により気化させて第3の多孔質層(厚さ1μm)を形
成し、室温まで冷却してステンレス箔から剥離した。
【0041】このPTFE多孔質フィルムは孔径と気孔
率の異なる3つの多孔質層から成るもので、第3の多孔
質層側の表面は孔径が0.6μm、気孔率が35%であ
った。
【0042】実施例3 実施例1で用いたのと同じPTFE粉末の水性ディスパ
ージョンおよびポリαメチルスチレン(平均粒径5μ
m)水性ディスパージョンを用意する。そして、PTF
E粉末の水性ディスパージョン100部に対し、ポリα
メチルスチレン水性ディスパーション3部を混合して分
散液Dを調製する。更に、このPTFE粉末の水性ディ
スパージョン100部に対し、実施例2で用いたのと同
じポリαメチルスチレン水性ディスパージョン36部を
混合して分散液Eを調製する。
【0043】そして、分散液Dをステンレス箔の片面上
に厚さが5μmになるようにスプレー塗布し、120℃
の温度で1分間加熱して水を蒸発除去する。次に、40
0℃の温度に30分間加熱し、PTFE粉末を溶融させ
該粉末相互を結着させてフィルム形成しながらポリαメ
チルスチレンを解重合により気化させて多孔質化を行
う。
【0044】その後、分散液Dにより形成された第1の
多孔質層(厚さ5μm)上に分散液Eを厚さが1μmに
なるようにスプレー塗布し、120℃の温度で1分間加
熱して水を蒸発除去する。次に、400℃の温度に30
分間加熱し、PTFE粉末を溶融させ該粉末相互を結着
させてフィルム形成しながらポリαメチルスチレンを解
重合により気化させて第2の多孔質層(厚さ1μm)を
形成し、室温まで冷却してステンレス箔から多孔質フィ
ルムを剥離した。
【0045】このPTFE多孔質フィルムの表裏両面を
走査型電子顕微鏡で観察したところ、第1の多孔質層側
の表面は孔径が4.6μm、気孔率が4%であり、第2
の多孔質層側の表面は孔径が0.7μm、気孔率が39
%であった。
【0046】実施例4 実施例1で調製した分散液Aをステンレス箔の片面上に
厚さが5μmになるようにスプレー塗布し、120℃の
温度で1分間加熱して水を蒸発除去する。次に、400
℃の温度に30分間加熱し、PTFE粉末を溶融させ該
粉末相互を結着させてフィルム形成しながらポリαメチ
ルスチレンを解重合により気化させて多孔質化を行う。
【0047】その後、この第1の多孔質層(厚さ5μ
m)上において、分散液Aのスプレー塗布、水の蒸発除
去、フィルム形成しながらポリαメチルスチレンを解重
合により気化させることによる多孔質化を上記と同条件
でもう一度行い第2の多孔質層を形成する。そして、室
温まで冷却してステンレス箔から多孔質フィルムを剥離
した。このPTFE多孔質フィルム(厚さ10μm)の
表裏両面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、表裏両
面とも孔径が4.6μm、気孔率が38%であった。
【0048】実施例5 実施例1で用いたのと同じPTFE水性ディスパージョ
ンと、平均粒径5μmのポリスチレン球状粒子(熱分解
温度360℃)100部に対し、ノニオン系界面活性剤
10部を配合した水性ディスパージョン(ポリスチレン
球状粒子の濃度40重量%)を用意する。
【0049】PTFE水性ディスパージョン100部に
対し、ポリスチレン水性ディスパージョン60部を混合
して分散液Fを得、更に、PTFE水性ディスパージョ
ン100部に対し、ポリスチレン水性ディスパージョン
6部を混合して分散液Gを得る。
【0050】この分散液Fをステンレス箔の片面上に厚
さが5μmになるようにスプレー塗布し、120℃の温
度で5分間加熱して水を除去する。次に、330℃の温
度で10分間加熱しPTFE粉末を溶融させ粉末相互を
結着させてフィルムを形成した後、380℃の温度で2
0分間加熱してポリスチレンを熱分解および解重合させ
て多孔質化を行って室温まで冷却する。
【0051】その後、この第1の多孔質層(厚さ5μ
m)上において、分散液Gのスプレー塗布、水の蒸発除
去、フィルム形成、およびポリスチレンの熱分解および
解重合によるフィルムの多孔質化を第1の多孔質層の形
成と同条件で行い第2の多孔質層を形成する。そして、
室温まで冷却してステンレス箔から多孔質フィルムを剥
離した。
【0052】このPTFE多孔質フィルム(厚さ10μ
m)の表面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、第1
の多孔質層側の表面は孔径が4.6μm、気孔率が44
%、第2の多孔質層側の表面は孔径が4.6μm、気孔
率が7%であった。
【0053】実施例6 実施例1で用いたのと同じPTFE水性ディスパージョ
ンと、平均粒径2.0μmのポリスチレン球状粒子10
0部に対し、ノニオン系界面活性剤10部を配合した水
性ディスパージョン(ポリスチレン球状粒子の濃度40
重量%)を用意し、PTFE水性デスパージョン100
部に対し、ポリスチレン水性ディスパージョン36部を
混合して分散液Hを得る。
【0054】実施例5で用いたのと同じ分散液Fをステ
ンレス箔の片面上に厚さが5μmになるようにスプレー
塗布し、120℃の温度で5分間加熱して水を蒸発除去
する。次に、330℃の温度に10分間加熱し、PTF
E粉末を溶融させ該粉末相互を結着させてフィルム形成
した後、380℃の温度で20分間加熱してポリスチレ
ンを熱分解および解重合させて多孔質化し、室温まで冷
却する。
【0055】その後、この第1の多孔質層(厚さ5μ
m)上において、分散液Hのスプレー塗布(ただし、塗
布厚さを2μmとする)、水の蒸発除去、フィルム形
成、ポリスチレンの熱分解および解重合による多孔質化
を上記と同様にして一度行い第2の多孔質層を形成す
る。そして、室温まで冷却してステンレス箔から多孔質
フィルムを剥離した。
【0056】このPTFE多孔質フィルム(厚さ7μ
m)の表裏両面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、
第1の多孔質層側の表面は孔径が4.6μm、気孔率が
44%であり、第2の多孔質層側の表面は孔径が1.8
μm、気孔率が20%であった。
【0057】実施例7 実施例6で調製した分散液Hをステンレス箔の片面上に
厚さが2μmになるようにスプレー塗布し、120℃の
温度で5分間加熱して水を蒸発除去する。次に、330
℃の温度に10分間加熱し、PTFE粉末を溶融させ該
粉末相互を結着させてフィルム形成した後、380℃の
温度で20分間加熱してポリスチレンを熱分解および解
重合させて多孔質化し、室温まで冷却する。
【0058】その後、この第1の多孔質層(厚さ2μ
m)上において、分散液Hのスプレー塗布、水の蒸発除
去、フィルム形成、ポリスチレンの熱分解および解重合
による多孔質化を上記と同条件で一度行い第2の多孔質
層を形成する。そして、室温まで冷却してステンレス箔
から多孔質フィルムを剥離した。
【0059】このPTFE多孔質フィルム(厚さ4μ
m)の表裏両面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、
表裏両面とも孔径が1.8μm、気孔率が20%であっ
た。
【0060】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され、微粒子
ポリマーを解重合および/または熱分解により気化させ
て微細孔を形成するようにしたので、所望の径を有する
多孔質フィルムを容易に製造でき、また、表面と裏面に
おける孔径や気孔率の異なる多孔質フィルムも容易に製
造できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリテトラフルオロエチレン粉末と、解
    重合および/または熱分解する微粒子ポリマーとを含む
    分散液を流延し、次に前記分散液の分散媒を除去し、そ
    の後加熱してポリテトラフルオロエチレン粉末を溶融さ
    せることにより粉末相互を結着させてフィルムを形成
    し、次いで微粒子ポリマーを解重合および/または熱分
    解させることによりフィルムを多孔質化し、更に、この
    形成された多孔質層上において分散液の流延、分散媒の
    除去、フィルムの形成およびフィルムの多孔質化という
    一連の行程を少なくとも1回行うことを特徴とする多孔
    質フィルムの製造法。
  2. 【請求項2】 ポリテトラフルオロエチレン粉末と、解
    重合および/または熱分解する微粒子ポリマーとを含む
    分散液を流延し、次に前記分散液の分散媒を除去し、そ
    の後加熱してポリテトラフルオロエチレン粉末を溶融さ
    せることにより粉末相互を結着させてフィルムを形成し
    ながら微粒子ポリマーの解重合および/または熱分解に
    より多孔質層とし、更に、この形成された多孔質層上に
    おいて分散液の流延、分散溶媒の除去、フィルム形成し
    ながらの該フィルムの多孔質化という一連の行程を少な
    くとも1回行うことを特徴とする多孔質フィルムの製造
    法。
JP2655794A 1994-02-24 1994-02-24 多孔質フィルムの製造法 Pending JPH07233274A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2655794A JPH07233274A (ja) 1994-02-24 1994-02-24 多孔質フィルムの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2655794A JPH07233274A (ja) 1994-02-24 1994-02-24 多孔質フィルムの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07233274A true JPH07233274A (ja) 1995-09-05

Family

ID=12196843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2655794A Pending JPH07233274A (ja) 1994-02-24 1994-02-24 多孔質フィルムの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07233274A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09154933A (ja) * 1995-12-12 1997-06-17 Nitto Denko Corp 医療用粘着テ−プ及び救急絆創膏
JP2000208126A (ja) * 1999-01-12 2000-07-28 Nitto Denko Corp 電池用セパレ―タおよびその製造方法
JP2009179802A (ja) * 2006-08-09 2009-08-13 Sumitomo Electric Fine Polymer Inc フッ素樹脂薄膜の製造方法及びフッ素樹脂ディスパージョン

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09154933A (ja) * 1995-12-12 1997-06-17 Nitto Denko Corp 医療用粘着テ−プ及び救急絆創膏
JP2000208126A (ja) * 1999-01-12 2000-07-28 Nitto Denko Corp 電池用セパレ―タおよびその製造方法
JP2009179802A (ja) * 2006-08-09 2009-08-13 Sumitomo Electric Fine Polymer Inc フッ素樹脂薄膜の製造方法及びフッ素樹脂ディスパージョン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2637183B2 (ja) 配向された微孔性物品
Peng et al. Porous poly (vinylidene fluoride) membrane with highly hydrophobic surface
JP5524849B2 (ja) 比較的大きな平均孔径を有する微多孔性膜及びその製造方法
JP3580790B2 (ja) 非対称性多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜とその製造方法
US5387378A (en) Integral asymmetric fluoropolymer pervaporation membranes and method of making the same
CN1867622B (zh) 微孔pvdf膜和制造方法
US3450650A (en) Method of making porous bodies
CN103347597B (zh) 具有超疏水性表面的pvdf膜
JPH02208329A (ja) フルオロカーボン膜及びフルオロカーボン膜の製造方法
JPS5939460B2 (ja) 多孔膜の製法
JPH078926B2 (ja) ポリテトラフルオロエチレン複層多孔膜の製造方法
JPS5857205B2 (ja) 半透膜の製造方法
WO1997020885A1 (en) Microporous materials of ethylene-vinyl alcohol copolymer and methods for making same
EP0888211A1 (en) Highly porous polyvinylidene difluoride membranes
JP2001520446A (ja) 膜電極の作製方法
KR20010022125A (ko) 가스 운반용 일체 성형 비대칭성 폴리올레핀 멤브레인
CN1694791B (zh) 多孔膜及其制备方法
JPS63278943A (ja) 多孔質体の製造方法
JPH0763594B2 (ja) ろ過用に適した多孔性ポリスルホン媒体およびその製造方法
Teng et al. Plasma deposition of acrylamide onto novel aromatic polyamide membrane for pervaporation
US5091087A (en) Fabrication of microporous PBI membranes with narrow pore size distribution
KR900002095B1 (ko) 다공질막의 제조방법
DE60012425T2 (de) Membranen aus (per)fluorinierten amorphen Polymeren
JPH07233274A (ja) 多孔質フィルムの製造法
Yan et al. Highly permeable membranes enabled by film formation of block copolymers on water surface