JPH0723709A - バターの改装方法及びその装置 - Google Patents

バターの改装方法及びその装置

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JPH0723709A
JPH0723709A JP5170232A JP17023293A JPH0723709A JP H0723709 A JPH0723709 A JP H0723709A JP 5170232 A JP5170232 A JP 5170232A JP 17023293 A JP17023293 A JP 17023293A JP H0723709 A JPH0723709 A JP H0723709A
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butter
kneading
temperature
degassing
refurbishing
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Yoshito Shibauchi
好人 柴内
Hideki Sado
秀樹 佐渡
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出来るだけ改装前のバター物性を維持し、且
つ迅速で衛生的な、又低コストのバターの改装方法と装
置を提供することを目的とする。 【構成】 低温状態にあるバター粒子を、脱気しながら
混練し、更に混練によるバター内の内部発熱によって揚
温し、かつ冷却操作によって温度を一定範囲内に制御し
ながら混練並びに圧縮しながら押し出す方法と装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバターの改装方法、詳し
くはバターの揚温、均質化、脱気、成形を連続的かつ迅
速に行うバターの改装方法及びその装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的に、バターの生産量は夏期に最大
となり、一方、消費量は冬季に増加する傾向がある。こ
のため、夏期に生産されたバターの一部は20〜30k
g程度の段ボール箱で包装された塊状バター(以下ブロ
ックバターという)の形で保存され、これを冬季に家庭
用バター(例えば225g小包装)向けに改装する。こ
のとき、このブロックバターは酸化防止のために−20
℃以下に冷却されていて極めて硬く、改装に当ってはそ
の温度を高めてバターの充填包装装置に適した柔らかさ
に調整する必要がある。そこで従来のバター・ホモジナ
イザーやオーガスクリュー等の混練装置を用いる改装方
法においては、約−20℃程度に冷却されたバターを揚
温庫に入れ、約30日かけて約+5℃程度に揚温してか
ら改装している。このように揚温に長時間を要するの
は、バターの熱伝導率が低いこと、バターに約16%含
まれる水の相転移が起こること、段ボール紙の熱伝達が
悪いこと等が原因として上げられ、また揚温庫の温度を
高め過ぎるとバターの一部が溶融し、品質の劣化を起こ
す。さらに、このような長期の揚温作業は、生産・販売
計画の制約となるばかりでなく、揚温期間中のバターの
変質や微生物的汚染等の問題を起こす危険性を含んでい
る。このバターの改装方法を短時間に行う方法として
は、これまでマイクロ波で揚温する方法(特開昭50−
142756号)及びバターの改装方法及び装置(特開
平3−251142号)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の方法は瞬時にバ
ターの温度を上げられるという長所があるが、バターの
大きさによってマイクロ波の波長や照射時間を変化させ
る必要があり、また、バターが大きい場合、その表面付
近と中心部の温度差が大きくなり、温度分布を均一にし
にくいという欠点がある。また、大電力を必要とするの
で製造コストが高いという難点もある。後者は、粉砕し
たバターを混練、脱気、加熱並びに圧縮しながら押し出
す改装方法で連続的な改装を可能にするが、粉砕したバ
ターの温度が低温(実施例では約−20℃)であるため
に充填包装に適した温度に揚温するには押し出し工程に
て加熱を必要とする。この場合、一度溶けたバターは冷
却して凝固させても品質的に大きく劣化することから、
このバターに接する加熱機表面の温度制御が品質管理の
上で煩雑となる欠点がある。このように従来の改装方法
では生産・販売計画上の問題や、微生物汚染、製品品質
の制御、製造コスト等において問題がある。特にバター
はその風味だけでなく硬度や展延性等の物性も重要であ
り、これらは上記のようにバターの温度履歴に依存して
いることから、改装工程におけるバターの温度制御は品
質管理の上で最も重要な因子である。従って、バターの
改装においては最終温度だけではなく、全改装工程中の
温度管理が考慮される必要がある。本発明は、以上の問
題点、特にこの改装工程中の温度管理を考慮し、出来る
だけ改装前のバター物性を維持し、且つ、迅速で衛生的
な、また低コストのバターの改装方法と装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような目
的を達成するため、次のような方法と装置を提供するも
のである。本発明は低温状態にあるバター粒子を、混練
しながら脱気し、更に混練によるバター内の内部発熱に
よって揚温し、かつ冷却操作によって温度を一定範囲内
に制御しながら混練並びに圧縮を行って押し出すことを
特徴とするバターの改装方法である。本発明の改装装置
は、低温状態にあるバター粒子を供給する供給装置と混
練しながら脱気する脱気装置と、脱気したバターを混練
によるバター内の内部発熱によって揚温し、かつ冷却操
作によって温度を一定範囲内に制御しながら混練並びに
圧縮を行って押し出す混練装置から成る。又、バター粒
子の供給装置としては、スクリューが異方向に回転する
連続式二軸押し出し装置を用いる。更に脱気装置として
は開口部をもつバレルを有する連続式二軸混練装置と、
該開口部から空気を除去する真空ポンプと、該開口部内
の真空度を調節するための真空度調節弁からなる脱気装
置を用いる。好ましくはバター粒子の供給装置と脱気装
置との間に脱気装置の入口におけるバターの供給流量及
び供給圧力を制御するための流量・圧力制御装置(以下
バッファリング装置という)が設置される。
【0005】
【実施例】以下図面に示す実施例に基づいて説明する。
本発明は低温状態にあるバター粒子を脱気しながら混練
し、更に混練によるバター内の内部発熱によって揚温
し、かつ冷却操作によって温度を一定範囲内に制御しな
がら混練並びに圧縮しながら押し出す改装方法である。
これを実施する装置が図1に示されている。(1)はバ
ター粒子の供給装置であり、(2)は混練装置である。
この供給装置(1)と混練装置(2)との間のパイプ
(3)中に混練装置の入口におけるバターの供給流量及
び圧力を制御するための流量圧力制御装置、すなわちバ
ッファリング装置(4)がある。混練装置(2)はバレ
ル(5)とスクリュー(6)からなる連続式二軸混練装
置(7)と、脱気装置(13)から構成されている。連
続式混練装置(7)は、入口側が予備混練圧縮押し出し
部、中央が脱気部そして出口側が混練圧縮押し出し部か
らなり、脱気部には、バレル(5)に開口脱気穴(8)
を有し、該開口脱気穴(8)から空気を除去する真空ポ
ンプ(9)と脱気部真空度を調節するための真空調節弁
(10)からなる脱気装置(13)を備えている。また
バレル(5)の外周にはジャケット(11)を備え、こ
れに冷媒を供給する冷却装置(12)があり、(16)
は冷媒入口で(17)は冷媒の出口である。バター粒子
供給装置(1)としては、連続式二軸異方向回転の押し
出しスクリュー型装置が用いられ、混練装置(2)の連
続式二軸装置(7)は、二軸噛み合い型スクリューが用
いられる。その他混練装置としては通常バター製造機な
どで用いているバターの出入口以外を密閉構造としたチ
ャンバー内を多穴板で仕切りこの多穴板にバターを通過
させ、通過直後のバターを減圧して脱気する混練装置も
利用できる。なお、図1における(14)はバター供給
口、(15)はバター排出口であり、またバター供給装
置(1)と連続式二軸混練装置(7)の(M)は駆動モ
ーターである。
【0006】本発明におけるバターの改装方法において
は、低温状態にあるバター粒子を用いるが、バター粒子
をバター供給装置で供給するときバター粒子間に空気も
混合されて供給される。従って、このように供給された
バターは構造的に多数の微細な空間を有し、ここに空気
が取り込まれている。一般的に、バターに空気が含まれ
るとその硬度が低下し、組織の均一性や展延性を悪化さ
せることが知られている。従って、本発明のバター改装
方法においては脱気が不可欠である。バター粒子をその
流量及び流入圧力を調整しながら混練装置に導入し、脱
気部で混練しながら脱気する。脱気圧力は約−79kpa
(-600mmHg)程度が好ましい。このとき混練によってバ
ターの温度が上昇するが、バターの温度が低すぎると脱
気効果が低下し、高すぎるとバターが溶融したり、脱気
部で吸引されたりする。従って、混練の度合いは、スク
リューの形状や回転数を制御してバターが適当な硬さに
なるように調整する。また、脱気部に到る前に充分な混
練をを行い、温度調節をすることもできる。脱気が終わ
ったバターの空気は除去されているが、上述の微細な空
間の殆どはそのまま保持されている。そこで脱気の終わ
ったバターを出口側の混練圧縮押し出し部で圧縮並びに
混練してこの空間を除去し、組織を均一にしてから充填
包装機へと押し出す。この工程では強い混練を必要とす
るので、バターの温度が大きく上昇しやすい。ここで本
発明者らの計測したバターの動的粘弾性の特性を見ると
図2でバターは11℃から13℃の間に損失弾性係数が
大きく増加する傾向が見られる。即ち、この温度帯を越
えると力学的エネルギーが熱エネルギーに変化する割合
が急増する。従って、混練中にバターの温度がこの温度
帯を越えないように冷却を施す必要がある。通常の充填
包装機に供給するバターの温度としては8℃から12℃
程度の範囲が好ましい。以上に述べたように本発明にお
いては、揚温には混練時の力学的エネルギーの熱エネル
ギーへの変化を利用し、高温の物体に接触させて加熱す
る様な加熱装置の表面にバターを直接接触させていな
い。このような混練による揚温は、発熱がバターの強制
変形による内部発熱であることから、加熱装置で行うよ
うな熱伝導を利用した揚温と異なり、均一な温度分布を
持つような揚温を行うことができる。このように揚温は
混練工程で行い、全改装工程からバターを溶融する危険
性のある上記の接触型の加熱装置を排除し、バターの温
度制御は主に品質劣化の危険性の少ない冷却装置によっ
て行っていることが本発明の大きな特徴である。この点
において本発明は「バターの改装方法及び装置」(特開
平3−251142号)とは基本的に異なる。
【0007】実験例 −20℃に冷却された約20kgのブロックバターを、掻
取り方式の回転型粉砕装置を用い、回転数900rpmで粉砕
したところ、5mm から30mm程度の大きさのバター粒子が
得られた。この時、得られたバター粒子の温度は約-1℃
であった。即ち、粉砕装置において約19℃の揚温を行
うことが出来た。これを異方向回転の二軸スクリューを
備えたバター供給装置に導入し、バッファリング装置を
経由して連続二軸装置に、その入口圧力が約0.5kg/c
m2になるように供給したところ、供給口でのバターの温
度は約2℃に昇温した。このバターの昇温は主にバター
供給装置及びパイプ搬送における混練によるものであっ
た。供給したバターを連続式二軸混練装置内でバレル温
度を約3℃にして冷却しながら予備混練し、バター温度
を約5℃に調整してから脱気部に導入した。これを真空
ポンプで-600mmHgに減圧して弱い混練をかけながら均一
に脱気した。脱気の終了したバターはバレル温度を約3
℃にして冷却しながら混練並びに圧縮して押し出した。
このようにして得られたバターは、出口温度が約10℃
で充填包装に適した温度であり、空気含有量は0.1 μ1
/g以下で通常のブロックバターの空気含有量である1.0
から10.0μ1 /gより少なく、極めて良好であった。これ
を図3に示す。また、硬度、色及び外観も良好で、特に
その均質性に優れていた。
【0008】
【発明の効果】改装工程におけるバターの温度制御は品
質管理の上で最も重要な因子であるが本発明によれば最
終温度でなく全改装工程中の温度管理がなされ、改装前
のバター物性を変化させずに維持し、かつ迅速で衛生的
な、又低コストのバターの改装方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明バター改装装置の説明図
【図2】バターの損失弾性係数の温度変化を示す図
【図3】バター中の空気含有量を示す図
【符号の説明】
1 供給装置 2 混練装置 3 供給パイプ 4 バッファリング装置 5 バレル 6 スクリュー 7 連続式二軸混練装置 8 開口脱気穴 9 真空ポンプ 10 真空度調節弁 11 ジャケット 12 冷却装置 13 脱気装置 14 バター供給口 15 バター排出口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 バターの改装方法及びその装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバターの改装方法、詳し
くはバターの揚温、均質化、脱気、成形を連続的かつ迅
速に行うバターの改装方法及びその装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的に、バターの生産量は夏期に最大
となり、一方、消費量は冬季に増加する傾向がある。こ
のため、夏期に生産されたバターの一部は20〜30k
g程度の段ボール箱で包装された塊状バター(以下ブロ
ックバターという)の形で保存され、これを冬季に家庭
用バター(例えば225g小包装)向けに改装する。こ
のとき、このブロックバターは酸化防止のために−20
℃以下に冷却されていて極めて硬く、改装に当ってはそ
の温度を高めてバターの充填包装装置に適した柔らかさ
に調整する必要がある。そこで従来のバター・ホモジナ
イザーやオーガスクリュー等の混練装置を用いる改装方
法においては、約−20℃程度に冷却されたバターを揚
温庫に入れ、約30日かけて約+5℃程度に揚温してか
ら改装している。このように揚温に長時間を要するの
は、バターの熱伝導率が低いこと、バターに約16%含
まれる水の相転移が起こること、段ボール紙の熱伝達が
悪いこと等が原因として上げられ、また揚温庫の温度を
高め過ぎるとバターの一部が溶融し、品質の劣化を起こ
す。さらに、このような長期の揚温作業は、生産・販売
計画の制約となるばかりでなく、揚温期間中のバターの
変質や微生物的汚染等の問題を起こす危険性を含んでい
る。このバターの改装方法を短時間に行う方法として
は、これまでマイクロ波で揚温する方法(特開昭50−
142756号)及びバターの改装方法及び装置(特開
平3−251142号)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の方法は瞬時にバ
ターの温度を上げられるという長所があるが、バターの
大きさによってマイクロ波の波長や照射時間を変化させ
る必要があり、また、バターが大きい場合、その表面付
近と中心部の温度差が大きくなり、温度分布を均一にし
にくいという欠点がある。また、大電力を必要とするの
で製造コストが高いという難点もある。後者は、粉砕し
たバターを混練、脱気、加熱並びに圧縮しながら押し出
す改装方法で連続的な改装を可能にするが、粉砕したバ
ターの温度が低温(実施例では約−20℃)であるため
に充填包装に適した温度に揚温するには押し出し工程に
て加熱を必要とする。この場合、一度溶けたバターは冷
却して凝固させても品質的に大きく劣化することから、
このバターに接する加熱機表面の温度制御が品質管理の
上で煩雑となる欠点がある。このように従来の改装方法
では生産・販売計画上の問題や、微生物汚染、製品品質
の制御、製造コスト等において問題がある。特にバター
はその風味だけでなく硬度や展延性等の物性も重要であ
り、これらは上記のようにバターの温度履歴に依存して
いることから、改装工程におけるバターの温度制御は品
質管理の上で最も重要な因子である。従って、バターの
改装においては最終温度だけではなく、全改装工程中の
温度管理が考慮される必要がある。本発明は、以上の問
題点、特にこの改装工程中の温度管理を考慮し、出来る
だけ改装前のバター物性を維持し、且つ、迅速で衛生的
な、また低コストのバターの改装方法と装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような目
的を達成するため、次のような方法と装置を提供するも
のである。本発明は低温状態にあるバター粒子を、混練
しながら脱気し、更に混練によるバター内の内部発熱に
よって揚温し、かつ冷却操作によって温度を一定範囲内
に制御しながら混練並びに圧縮を行って押し出すことを
特徴とするバターの改装方法である。本発明の改装装置
は、低温状態にあるバター粒子を供給する供給装置と混
練しながら脱気する脱気装置と、脱気したバターを混練
によるバター内の内部発熱によって揚温し、かつ冷却操
作によって温度を一定範囲内に制御しながら混練並びに
圧縮を行って押し出す混練装置から成る。又、バター粒
子の供給装置としては、スクリューが異方向に回転する
連続式二軸押し出し装置を用いる。更に脱気装置として
は開口部をもつバレルを有する連続式二軸混練装置と、
該開口部から空気を除去する真空ポンプと、該開口部内
の真空度を調節するための真空度調節弁からなる脱気装
置を用いる。好ましくはバター粒子の供給装置と脱気装
置との間に脱気装置の入口におけるバターの供給流量及
び供給圧力を制御するための流量・圧力制御装置(以下
バッファリング装置という)が設置される。
【0005】
【実施例】以下図面に示す実施例に基づいて説明する。
本発明は低温状態にあるバター粒子を脱気しながら混練
し、更に混練によるバター内の内部発熱によって揚温
し、かつ冷却操作によって温度を一定範囲内に制御しな
がら混練並びに圧縮しながら押し出す改装方法である。
これを実施する装置が図1に示されている。(1)はバ
ター粒子の供給装置であり、(2)は混練装置である。
この供給装置(1)と混練装置(2)との間のパイプ
(3)中に混練装置の入口におけるバターの供給流量及
び圧力を制御するための流量圧力制御装置、すなわちバ
ッファリング装置(4)がある。混練装置(2)はバレ
ル(5)とスクリュー(6)からなる連続式二軸混練装
置(7)と、脱気装置(13)から構成されている。連
続式混練装置(7)は、入口側が予備混練圧縮押し出し
部、中央が脱気部そして出口側が混練圧縮押し出し部か
らなり、脱気部には、バレル(5)に開口脱気穴(8)
を有し、該開口脱気穴(8)から空気を除去する真空ポ
ンプ(9)と脱気部真空度を調節するための真空調節弁
(10)からなる脱気装置(13)を備えている。また
バレル(5)の外周にはジャケット(11)を備え、こ
れに冷媒を供給する冷却装置(12)があり、(16)
は冷媒入口で(17)は冷媒の出口である。バター粒子
供給装置(1)としては、連続式二軸異方向回転の押し
出しスクリュー型装置が用いられ、混練装置(2)の連
続式二軸装置(7)は、二軸噛み合い型スクリューが用
いられる。その他混練装置としては通常バター製造機な
どで用いているバターの出入口以外を密閉構造としたチ
ャンバー内を多穴板で仕切りこの多穴板にバターを通過
させ、通過直後のバターを減圧して脱気する混練装置も
利用できる。なお、図1における(14)はバター供給
口、(15)はバター排出口であり、またバター供給装
置(1)と連続式二軸混練装置(7)の(M)は駆動モ
ーターである。
【0006】本発明におけるバターの改装方法において
は、低温状態にあるバター粒子を用いるが、バター粒子
をバター供給装置で供給するときバター粒子間に空気も
混合されて供給される。従って、このように供給された
バターは構造的に多数の微細な空間を有し、ここに空気
が取り込まれている。一般的に、バターに空気が含まれ
るとその硬度が低下し、組織の均一性や展延性を悪化さ
せることが知られている。従って、本発明のバター改装
方法においては脱気が不可欠である。バター粒子をその
流量及び流入圧力を調整しながら混練装置に導入し、脱
気部で混練しながら脱気する。脱気圧力は約−79kP
a(−600mmHg)程度が好ましい。このとき混練
によってバターの温度が上昇するが、バターの温度が低
すぎると脱気効果が低下し、高すぎるとバターが溶融し
たり、脱気部で吸引されたりする。従って、混練の度合
いは、スクリューの形状や回転数を制御してバターが適
当な硬さになるように調整する。また、脱気部に到る前
に充分な混練を行い、温度調節をすることもできる。脱
気が終わったバターの空気は除去されているが、上述の
微細な空間の殆どはそのまま保持されている。そこで脱
気の終わったバターを出口側の混練圧縮押し出し部で圧
縮並びに混練してこの空間を除去し、組織を均一にして
から充填包装機へと押し出す。この工程では強い混練を
必要とするので、バターの温度が大きく上昇しやすい。
ここで本発明者らの計測したバターの動的粘弾性の特性
を見ると図2でバターは11℃から13℃の間に損失弾
性係数が大きく増加する傾向が見られる。即ち、この温
度帯を越えると力学的エネルギーが熱エネルギーに変化
する割合が急増する。従って、混練中にバターの温度が
この温度帯を越えないように冷却を施す必要がある。通
常の充填包装機に供給するバターの温度としては8℃か
ら12℃程度の範囲が好ましい。以上に述べたように本
発明においては、揚温には混練時の力学的エネルギーの
熱エネルギーへの変化を利用し、高温の物体に接触させ
て加熱する様な加熱装置の表面にバターを直接接触させ
ていない。このような混練による揚温は、発熱がバター
の強制変形による内部発熱であることから、加熱装置で
行うような熱伝導を利用した揚温と異なり、均一な温度
分布を持つような揚温を行うことができる。このように
揚温は混練工程で行い、全改装工程からバターを溶融す
る危険性のある上記の接触型の加熱装置を排除し、バタ
ーの温度制御は主に品質劣化の危険性の少ない冷却装置
によって行っていることが本発明の大きな特徴である。
この点において本発明は「バターの改装方法及び装置」
(特開平3−251142号)とは基本的に異なる。
【0007】実験例 −20℃に冷却された約20kgのブロックバターを、
掻取り方式の回転型粉砕装置を用い、回転数900rp
mで粉砕したところ、5mmから30mm程度の大きさ
のバター粒子が得られた。この時、得られたバター粒子
の温度は約−1℃であった。即ち、粉砕装置において約
19℃の揚温を行うことが出来た。これを異方向回転の
二軸スクリューを備えたバター供給装置に導入し、バッ
ファリング装置を経由して連続二軸装置に、その入口圧
力が約0.5kg/cmになるように供給したとこ
ろ、給口でのバターの温度は約2℃に昇温した。このバ
ターの昇温は主にバター供給装置及びパイプ搬送におけ
る混練によるものであった。供給したバターを連続式二
軸混練装置内でバレル温度を約3℃にして冷却しながら
予備混練し、バター温度を約5℃に調整してから脱気部
に導入した。これを真空ポンプで−600mmHgに減
圧して弱い混練をかけながら均一に脱気した。脱気の終
了したバターはバレル温度を約3℃にして冷却しながら
混練並びに圧縮して押し出した。このようにして得られ
たバターは、出口温度が約10℃で充填包装に適した温
度であり、空気含有量は0.1μl/g以下で通常のブ
ロックバターの空気含有量である1.0から10.0μ
l/gより少なく、極めて良好であった。これを図3に
示す。また、硬度、色及び外観も良好で、特にその均質
性に優れていた。
【0008】
【発明の効果】改装工程におけるバターの温度制御は品
質管理の上で最も重要な因子であるが本発明によれば最
終温度でなく全改装工程中の温度管理がなされ、改装前
のバター物性を変化させずに維持し、かつ迅速で衛生的
な、又低コストのバターの改装方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明バター改装装置の説明図
【図2】バターの損失弾性係数の温度変化を示す図
【図3】バター中の空気含有量を示す図
【符号の説明】 1 供給装置 2 混練装置 3 供給パイプ 4 バッファリング装置 5 バレル 6 スクリュー 7 連続式二軸混練装置 8 開口脱気穴 9 真空ポンプ 10 真空度調節弁 11 ジャケット 12 冷却装置 13 脱気装置 14 バター供給口 15 バター排出口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温状態にあるバター粒子を、脱気しな
    がら混練し、更に混練によるバター内の内部発熱によっ
    て揚温し、かつ冷却操作によって温度を一定範囲内に制
    御しながら混練並びに圧縮しながら押し出すことを特徴
    とするバターの改装方法。
  2. 【請求項2】 低温状態にあるバター粒子を供給する供
    給装置と、混練しながら脱気する脱気装置と、脱気した
    バターを混練によるバター内の内部発熱によって揚温
    し、かつ冷却操作によって温度を一定範囲内に制御しな
    がら混練並びに圧縮を行って押し出す混練装置から成る
    バターの改装装置。
  3. 【請求項3】 バター粒子の供給装置としてスクリュー
    が異方向に回転する連続式二軸押し出し装置を用いる請
    求項(2)記載のバターの改装装置。
  4. 【請求項4】 開口部を持つバレルを有する連続二軸混
    練装置と、該開口部から空気を除去する真空ポンプと、
    該開口部内の真空度を調節するための真空度調節弁から
    成る脱気装置を用いる請求項(2)記載のバターの改装
    装置。
  5. 【請求項5】 混練装置として冷却装置を持つ連続二軸
    混練装置を用いる請求項(2)記載のバターの改装装
    置。
  6. 【請求項6】 バター粒子の供給装置と脱気装置との間
    に、脱気装置の入口におけるバターの供給流量及び供給
    圧力を制御するための流量・圧力制御装置を有する請求
    項(2)記載のバターの改装装置。
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