JPH07237942A - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents

合わせガラス用中間膜及び合わせガラス

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JPH07237942A
JPH07237942A JP2546794A JP2546794A JPH07237942A JP H07237942 A JPH07237942 A JP H07237942A JP 2546794 A JP2546794 A JP 2546794A JP 2546794 A JP2546794 A JP 2546794A JP H07237942 A JPH07237942 A JP H07237942A
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laminated glass
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film
glass
parts
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JP2546794A
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Kiyokazu Suzuki
喜予和 鈴木
Masatoshi Murashima
正敏 村島
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着性及び耐湿性に優れ、湿度の高い雰囲気
中に置かれた場合でも、合わせガラス周辺部の剥離と白
化の両方が改善される合わせガラス用中間膜及び合わせ
ガラスを得る。 【構成】 この合わせガラス用中間膜は、可塑化ポリビ
ニルアセタール樹脂膜に、有機酸及びシランカップリン
グ剤が練り込まれているか又は塗布されている。上記樹
脂膜を構成する樹脂100重量部に対して、有機酸0.
01〜10重量部及びシランカップリング剤0.01〜
10重量部を用いるのが好ましい。二枚のガラス板の間
又はガラス板とシートとの間に、上記合わせガラス用中
間膜を挟着させて、目的の合わせガラスを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、合わせガラス用中間
膜及び合わせガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】合わせガラスは、建築用及び自動車のフ
ロントガラス用等に広く使用されている。この合わせガ
ラスの代表的なものとして、二枚のガラス板の間に可塑
化ポリビニルアセタール樹脂中間膜を接着させたものが
知られている。
【0003】このような合わせガラスは、外部から衝撃
が加えられるとガラス部分が破損するが、ガラス板の間
に接着された中間膜は容易に破損せず、また、破損した
ガラス板は中間膜に接着した状態であるため、そのガラ
ス破片が飛散することが少ない。こうして、自動車や建
造物の中で、人体がガラスの破片により傷害を受けるこ
とを防止することができる。
【0004】このような合わせガラスとしての機能を満
足するためには、ガラス板と中間膜との接着力を所定の
範囲内に調整する必要がある。ガラス板と中間膜との接
着力が小さい合わせガラスでは、外部からの衝撃によっ
てガラス破片が中間膜より剥がれて飛散し、逆に、接着
力が大きい場合には、ガラス板とともに中間膜が破れ
る。
【0005】それゆえ、ガラス板と中間膜との接着力を
所定の範囲内に調整することは、自動車事故等の場合で
は、運転者及び乗客が合わせガラスへ衝突するときの衝
撃を吸収したり、合わせガラスの貫通を防止するために
必要であり、また、建築物の場合では、外部からの飛来
物に対して合わせガラスの貫通を防止したり、ガラス破
片の飛散を防止するために必要である。
【0006】そこで、従来からガラス板と中間膜との接
着力を所定の範囲に設定できるように、接着力調整剤が
種々検討され、今日では、接着力調整剤として、主に、
カルボン酸金属塩、特に、経時変化の小さい炭素数の少
ないカルボン酸金属塩が専ら用いられている(例えば、
特公昭46−4270号公報参照)。
【0007】この種のカルボン酸金属塩を中間膜に含有
させると、特に、中間膜の製膜の際及びガラス板との熱
圧着の際に、中間膜からカルボン酸金属塩がブリードし
て中間膜の表面に多く集まる。そして、カルボン酸金属
塩の水吸収性により、ガラス板と中間膜との界面に水分
が多く保持され、そのため、ガラス板と中間膜との接着
力が低下する。
【0008】この場合、カルボン酸金属塩による接着力
調整の効果は、膜中と膜表面とのカルボン酸金属塩の分
布状態を変化させるか、或いは膜中の水分量を変化させ
ることによって調整される。現状では、所定の混練条件
によりカルボン酸金属塩の分布を一定とし、また、水分
量も0.4〜0.5重量%程度に一定にして、ガラス板
と中間膜との接着力が所定の範囲に入るようにカルボン
酸金属塩の含有量を決めている。
【0009】ところが、カルボン酸金属塩を添加した中
間膜を合わせガラスに使用した場合、耐湿性に問題があ
る。すなわち、湿度の高い雰囲気中に置かれた場合、合
わせガラスの周縁では中間膜が直接空気と接触している
ため、合わせガラス周縁部の中間膜がカルボン酸金属塩
の量に応じて空気中の水分を吸収し、これが原因となっ
て合わせガラス周辺部の中間膜が白化する。
【0010】合わせガラス周辺部の白化を少なくするに
は、カルボン酸金属塩の量を少なくすることが最も効果
があるが、カルボン酸金属塩の量を少なくすると、ガラ
ス板と中間膜との接着力が高くなり過ぎ、衝撃により合
わせガラスが貫通しやすくなるという問題がある。
【0011】そこで、ガラス板と中間膜との接着力を所
定の範囲に維持しつつ合わせガラス周辺部の白化を少な
くする方法として、特開平5−186250号公報に
は、カルボン酸金属塩と有機酸とを併用する方法が提案
されている。この方法では、カルボン酸金属塩の含有量
を従来よりも少なくしても、ガラス板と中間膜との接着
力を所定の範囲に調整することができるので、合わせガ
ラス周辺部の白化を少なくすることができる。
【0012】しかし、上記提案の方法では、カルボン酸
金属塩を減少した分しか合わせガラス周辺部の白化が減
少せず、また有機酸をあまり多量に用いると、合わせガ
ラス周縁部の中間膜が吸湿して、この合わせガラス周縁
部のガラス板と中間膜との間に剥離が起こりやすくなる
という問題がある。
【0013】なお、接着力調整剤として、特公昭58−
39178号公報には、シランカップリング剤等のシラ
ン化合物を用いる方法が提案されている。しかし、この
方法では実際に接着力を所定の範囲にうまく調節するこ
とが難しく、また合わせガラス周辺部の剥離と白化の両
方を改善することができず、未だ実用化されていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の問
題を解決するもので、その目的とするところは、接着性
及び耐湿性に優れ、湿度の高い雰囲気中に置かれた場合
でも、合わせガラス周辺部の剥離と白化の両方が改善さ
れる合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
及び2に記載された合わせガラス用中間膜及び請求項3
に記載された合わせガラスによって達成することができ
る。
【0016】すなわち、請求項1記載の合わせガラス用
中間膜は、可塑化ポリビニルアセタール樹脂膜に、有機
酸及びシランカップリング剤が練り込まれているか又は
塗布されていることを特徴とする。
【0017】また、請求項2記載の合わせガラス用中間
膜は、請求項1記載の合わせガラス用中間膜において、
可塑化ポリビニルアセタール樹脂膜を構成する樹脂10
0重量部に対して、有機酸0.01〜10重量部及びシ
ランカップリング剤0.01〜10重量部が用いられて
いることを特徴とする。
【0018】さらに、請求項3記載の合わせガラスは、
二枚のガラス板の間又はガラス板とシートとの間に、請
求項1又は2記載の合わせガラス用中間膜が挟着されて
いることを特徴とする。
【0019】この発明において、可塑化ポリビニルアセ
タール樹脂膜としては、従来の合わせガラス用中間膜と
して使用されているのものと同様な樹脂膜、例えば、ポ
リビニルアセタール樹脂に可塑剤を含有させてなる樹脂
膜が用いられる。
【0020】ポリビニルアセタール樹脂としては、一般
に、ポリビニルアルコールを炭素数1〜10のアルデヒ
ドでアセタール化して得られる樹脂が用いられる。中で
も、ポリビニルアルコールをn−ブチルアルデヒドでア
セタール化して得られ、ブチラール化度60〜70モル
%、重合度1000〜2000のポリビニルブチラール
樹脂は、透明性、接着性、耐候性、強靱性などの諸性能
が優れているため好適である。
【0021】上記可塑剤としては、エチレングリコール
−ジ−2−エチルブチレート、1,3−プロピレングリ
コール−ジ−2−エチルブチレート、1,4−プロピレ
ングリコール−ジ−2−エチルブチレート、1,4−ブ
チレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、1,2
−ブチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、ジ
エチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、ジエ
チレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエート、ジプ
ロピレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、トリ
エチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、トリ
エチエレングリコール−ジ−2−エチルペントエート、
トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエー
ト、テトラエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレ
ート、ジエチレングリコール−ジ−カプリエート、トリ
エチレングリコール−ジ−カプリエート等が挙げられ
る。
【0022】これ等の可塑剤は単独で用いてもよく、2
種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。これ等の可塑
剤の含有量は、上記ポリビニルアセタール樹脂100重
量部に対して、20〜60重量部が好ましい。可塑剤の
含有量が20重量部未満では柔軟性等が不足し、逆に6
0重量部を越えるとブリードして透明性や接着性が損な
われる。
【0023】そして、この発明では、上記可塑化ポリビ
ニルアセタール樹脂膜に、有機酸及びシランカップリン
グ剤が練り込まれているか又は塗布されているが、具体
的には、(1)上記樹脂膜に、有機酸及びシランカップ
リング剤の両方が練り込まれている場合、(2)上記樹
脂膜の両面に、有機酸及びシランカップリング剤の両方
が塗布される場合、(3)上記樹脂膜に、有機酸及びシ
ランカップリング剤のいずれか一方が練り込まれ、残り
の他方が上記樹脂膜の両面に塗布される場合がある。
【0024】上記有機酸としては、例えば、プロピオン
酸、ブタン酸、2−エチル酪酸、へキサン酸、2−エチ
ルヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デ
カン酸、ウンデカン酸、エルカ酸等が使用される。特
に、炭素数が4以上の有機酸が好ましい。これ等の有機
酸は、単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせ
て用いてもよい。
【0025】これ等の有機酸は、練り込み法、両面塗布
法いずれの方法においても、上記樹脂膜を構成するポリ
ビニルアセタール樹脂100重量部に対して0.01〜
10重量部の範囲で用いるのが好ましく、より好ましく
は0.02〜1重量部である。有機酸の使用量が0.0
1重量部未満の場合には、白化抑制の効果が少なく、逆
に10重量部より多い場合には、有機酸によって樹脂が
劣化するだけでなく、比較的高温下におかれると発泡す
る恐れもある。
【0026】また、上記シランカップリング剤として
は、例えば、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメト
キシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、
γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン等が使用
される。これ等のシランカップリング剤は、単独で用い
てもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
【0027】これ等のシランカップリング剤は、練り込
み法、両面塗布法いずれの方法においても、上記樹脂膜
を構成するポリビニルアセタール樹脂100重量部に対
して0.01〜10重量部の範囲で用いるのが好まし
く、より好ましくは、練り込み法の場合が0.2〜8重
量部であり、両面塗布法の場合が0.02〜5重量部で
ある。シランカップリング剤の使用量が0.01重量部
未満の場合には、接着力を十分に保持することができ
ず、比較的高湿下におかれた場合に周辺剥離が抑えられ
ないことがあり、逆に、10重量部より多い場合には、
接着力が強くなり過ぎる恐れがある。
【0028】なお、上記樹脂膜には、必要に応じて従来
慣用の添加剤、例えば、酢酸カリウム、酢酸マグネシウ
ム等のカルボン酸金属塩からなる接着力調整剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤などを、この発明の目的が達成され
る範囲内で含有させてもよい。
【0029】例えば、上記カルボン酸金属塩からなる接
着力調整剤を含有させる場合、樹脂膜を構成するポリビ
ニルアセタール樹脂100重量部に対して、0.01〜
0.5重量部であることが好ましく、より好ましくは
0.02〜0.2重量部である。接着力調整剤の含有量
が0.01重量部未満の場合は、接着力調整の効果がほ
とんど得られず、逆に、0.5重量部を超える場合は、
接着力が低くなりすぎ、しかも耐湿性が低下し、中間膜
の透明性も失われる。
【0030】この発明の合わせガラス用中間膜を練り込
み法で製造するには、例えば、前記ポリビニルアセター
ル樹脂と可塑剤と有機酸とシランカップリング剤とを所
定量配合し、これを押出機やロールにより溶融混練し膜
状に成形する方法が採用される。
【0031】また、この発明の合わせガラス用中間膜を
塗布法で製造するには、例えば、前記ポリビニルアセタ
ール樹脂と可塑剤とを所定量配合し、これを押出機やロ
ールにより溶融混練して膜状に成形し、この樹脂膜の両
面に、所定量の有機酸及びシランカップリング剤の溶液
を、スプレー法、浸漬法、ロール法、刷毛法等により塗
布し乾燥する方法が採用される。
【0032】なお、有機酸及びシランカップリング剤の
溶液を塗布する場合、主に、有機酸とシランカップリン
グ剤との混合溶液を塗布する方法が好適に採用される
が、予め、有機酸、シランカップリング剤のいずれか一
方の単独溶液を塗布し、その上に残りの他方の単独溶液
を塗布するようにしてもよい。
【0033】こうして、この発明の合わせガラス用中間
膜が得られる。この発明の合わせガラス用中間膜を用い
て合わせガラスを製造するには、例えば、次のような公
知の方法が採用される。なお、この中間膜には、合わせ
加工時の脱気性を良好にするために、上記製膜工程にお
いてエンボスのついたロールを用いてその表面にエンボ
スが施されていてよい。
【0034】先ず、上記合わせガラス用中間膜の含水量
を調整する。この中間膜の含水量は、一般に0.4〜
0.5重量%程度に調整するのが望ましいが、0.2〜
2.0重量%程度でも使用可能である。次に、二枚の透
明なガラス板の間に上記中間膜を挟み、これをゴムバッ
クに入れ減圧吸引しながら約70〜110℃で予備接着
し、次いで、オートクレーブを用いるか或いはプレスを
用い、約120〜150℃で、約10〜15 kg/cm2
圧力で本接着を行うことにより製造される。
【0035】上記ガラス板としては、フロートガラス等
の無機ガラス板のみならず、ポリカーボネート、メチル
メタクリレート、無定形ポリアミド等の透明な合成樹脂
からなる有機ガラス板も使用することができる。また、
シートとしては、上記のような透明な合成樹脂からなる
シートが用いられる。なお、上記ガラス板又はシートの
少なくとも一方の内面に、金属酸化物層または金属層を
形成し、透明導電性や熱線を通さない光選択透過性等の
機能が付与されていてもよい。
【0036】
【作用】この発明のように、可塑化ポリビニルアセター
ル樹脂膜に、有機酸及びシランカップリング剤が練り込
まれているか又は塗布された合わせガラス用中間膜を用
いて合わせガラスを作ると、ガラス板と中間膜との接着
性及び耐湿性が向上し、湿度の高い雰囲気中に置かれた
場合でも合わせガラス周辺部の剥離と白化の両方が改善
される。
【0037】その理由は、次のように推察される。上記
合わせガラスが湿度の高い雰囲気中に置かれた場合、合
わせガラス周縁(膜が空気と接触している部分)から内
方の膜中に入ってきた水分は、主に、中間膜に練り込ま
れているか又は塗布されている有機酸に引き寄せられ、
この有機酸の周りに凝集することなく、合わせガラス周
縁部の中間膜の内部(練り込みの場合)又は表面(塗布
の場合)に均一に分散される。そのため、水分の凝集に
よる光の散乱が起こらず、中間膜の白化が改善されるも
のと推察される。
【0038】従来技術では、カルボン酸金属塩からなる
接着力調整剤が専ら用いられているが、このようなカル
ボン酸金属塩は水分を吸収しやすく、その含有量に応じ
てカルボン酸金属塩が膜中では微小な結晶として存在
し、これを中心として水分が凝集して光を散乱し、その
ため、合わせガラス周縁から内方の周辺部へと白化が進
行する。なお、カルボン酸金属塩が少ない場合には水分
が凝集する部分が少ないので白化が起こりにくい。
【0039】上記のように、合わせガラスの中間膜に有
機酸が存在すると、ガラス板と中間膜とは接着力が低下
して剥離しやすくなるが、この中間膜にシランカップリ
ング剤が練り込まれているか又は塗布されていると、こ
のシランカップリング剤の有する接着作用により、ガラ
ス板と中間膜との接着力の低下が補われ、そのため、合
わせガラス周辺部のガラス板と中間膜との剥離が防止さ
れるものと推察される。
【0040】
【実施例】以下、この発明の実施例及び比較例を示す。実施例1 ポリビニルアセタール樹脂(ポリビニルブチラール樹
脂、重合度1700、ブチラール化度65モル%、アセ
チル化度1モル%、残存ビニルアルコール34モル%)
100重量部と、可塑剤(トリエチレングリコール−ジ
−2−エチルブチレート)40重量部と、有機酸(オク
タン酸)0.5重量部と、シランカップリング剤(γ−
グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン)0.5
重量部と、接着力調整剤(酢酸マグネシウム)0.04
8重量部とを混合した。
【0041】この混合物を、80℃に加熱された二本ロ
ールでよく混練して、厚さ0.8mm程度の樹脂膜を得
た。この樹脂膜を、厚さ0.76mmのスペーサで規制
し、150℃でプレス成形して、厚さ0.76mmで透明
な合わせガラス用中間膜を作製した。
【0042】この合わせガラス用中間膜を恒温恒湿室で
含水率が0.4〜0.5重量%になるように調整し、こ
れを二枚の透明フロートガラス板(縦30cm×横30cm
×厚さ0.3cm)の間に挟み込みロールで予備接着し
た。次いで140℃のオートクレーブで13 kg/cm2
の圧力で本圧着を行い、透明な合わせガラスを作製し
た。
【0043】この合わせガラスについて、次の方法によ
り接着性と耐湿性とを評価した。その結果を表1にまと
めて示す。
【0044】接着性試験 パンメル試験法に基づいて、合わせガラスを、−18℃
±0.5℃の温度に16時間放置し、これを45°に傾
斜した鉄鋼ブロック上に置き、これを0.45kgの平
頭ハンマーで打って、ガラスの粒径が6mm以下になるま
で全体を粉砕する。そして、ガラスが部分剥離した後の
膜の露出度を測定し、表2に示すように、あらかじめグ
レード付けした限度見本で判定した。
【0045】この試験は、ガラス板と中間膜との接着力
が所定の範囲にあるかどうかを判定するためのもので、
その数値(全体のパンメル値)が3〜7の範囲内にある
ものがよく、パンメル値が3未満ではガラス破片の飛散
防止性が低下し、パンメル値が7を越えると耐貫通性が
低下する。
【0046】また、同時に、ガラス板から中間膜が完全
に剥離し100%露出している部分(パンメル値0の部
分)が周縁から何mmあるかを測定し、その平均値を剥離
距離(mm)として示した。
【0047】耐湿性試験 JIS R3212に基づいて、合わせガラスを、50
℃±2℃、相対湿度95%±4%の恒温恒湿室に2週間
放置し、その後、中間膜が周縁から何mm白化しているか
を測定し、その平均値を白化距離(mm)として示した。
【0048】実施例2 ポリビニルアセタール樹脂(ポリビニルブチラール樹
脂、重合度1700、ブチラール化度65モル%、アセ
チル化度1モル%、残存ビニルアルコール34モル%)
100重量部と、可塑剤(トリエチレングリコール−ジ
−2−エチルブチレート)40重量部と、接着力調整剤
(酢酸マグネシウム)0.048重量部ととを混合し
た。
【0049】この混合物を、80℃に加熱された二本ロ
ールでよく混練して、厚さ0.8mm程度の樹脂膜を得
た。この樹脂膜を、厚さ0.76mmのスペーサで規制
し、150℃でプレス成形して、厚さ0.76mmで透明
な合わせガラス用樹脂膜を作製した。
【0050】この合わせガラス用樹脂膜の両面に、有機
酸(2−エチルヘキサン酸)のアセトン溶液を両面均等
に塗布し乾燥後、さらに、その両面に、シランカップリ
ング剤(γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン)のn−ヘキサン溶液を塗布し乾燥して、透明な合
わせガラス用中間膜を作製した。
【0051】なお、上記有機酸は、樹脂100重量部に
対して両面合計量で0.146重量部であり、上記シラ
ンカップリング剤は、樹脂100重量部に対して両面合
計量で0.221重量部であった。
【0052】得られた合わせガラス用中間膜を用いた以
外は、実施例1と同様にして透明な合わせガラスを作製
し、接着性と耐湿性とを評価した。その結果を表1にま
とめて示す。
【0053】実施例3 2−エチルヘキサン酸のアセトン溶液に代えて、n−ウ
ンデカン酸のアセトン溶液を塗布し(この有機酸は、樹
脂100重量部に対して両面合計量で0.186重量部
であった)、また、接着力調整剤(酢酸マグネシウム)
0.048重量部を混合しなかったこと以外は、実施例
2と同様にして合わせガラスを作製し、接着性と耐湿性
とを評価した。その結果を表1にまとめて示す。
【0054】比較例1 有機酸(オクタン酸)0.5重量部と、シランカップリ
ング剤(γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン)0.5重量部とを混合しなかったこと以外は、実
施例1と同様にして合わせガラスを作製し、接着性と耐
湿性とを評価した。その結果を表1にまとめて示す。
【0055】比較例2 有機酸(2−エチルヘキサン酸)のアセトン溶液を塗布
しなかったこと以外は、実施例2と同様にして合わせガ
ラスを作製し、接着性と耐湿性とを評価した。その結果
を表1にまとめて示す。
【0056】比較例3 シランカップリング剤(γ−グリシドキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン)のn−ヘキサン溶液を塗布しなか
ったこと以外は、実施例2と同様にして合わせガラスを
作製し、接着性と耐湿性とを評価した。その結果を表1
にまとめて示す。
【0057】比較例4 n−ウンデカン酸のアセトン溶液を塗布しなかったこと
以外は、実施例3と同様にして合わせガラスを作製し、
接着性と耐湿性とを評価した。その結果を表1にまとめ
て示す。
【0058】比較例5 2−エチルヘキサン酸0.146重量部の代わりに、n
−ウンデカン酸0.186重量部を用い、シランカップ
リング剤(γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシ
シラン)のn−ヘキサン溶液を塗布しなかったこと以外
は、実施例2と同様にして合わせガラスを作製し、接着
性と耐湿性とを評価した。その結果を表1にまとめて示
す。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】上述の通り、この発明の合わせガラス用
中間膜は、可塑化ポリビニルアセタール樹脂膜に、有機
酸及びシランカップリング剤が練り込まれているか又は
塗布され、好ましくは、樹脂膜を構成する樹脂100重
量部に対して、有機酸0.01〜10重量部及びシラン
カップリング剤0.01〜10重量部が用いられてお
り、それにより、この中間膜を用いた合わせガラスは、
湿度の高い雰囲気中に置かれた場合でも、接着性及び耐
湿性に優れ、合わせガラス周辺部の剥離と白化の両方が
改善されるという顕著な効果を奏する。
【0062】また、この発明の合わせガラス用中間膜及
び合わせガラスは、透明性にも優れ、しかも一対のガラ
ス板の間或いはシートとガラス板との間の中間膜との接
着力を望ましい値に調整することも容易である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑化ポリビニルアセタール樹脂膜に、
    有機酸及びシランカップリング剤が練り込まれているか
    又は塗布されていることを特徴とする合わせガラス用中
    間膜。
  2. 【請求項2】 可塑化ポリビニルアセタール樹脂膜を構
    成する樹脂100重量部に対して、有機酸0.01〜1
    0重量部及びシランカップリング剤0.01〜10重量
    部が用いられていることを特徴とする請求項1記載の合
    わせガラス用中間膜。
  3. 【請求項3】 二枚のガラス板の間又はガラス板とシー
    トとの間に、請求項1又は2記載の合わせガラス用中間
    膜が挟着されていることを特徴とする合わせガラス。
JP2546794A 1994-02-23 1994-02-23 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス Pending JPH07237942A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010530815A (ja) * 2007-03-19 2010-09-16 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 高コントラスト装飾シート及びラミネート
US10676578B1 (en) 2019-05-10 2020-06-09 Chang Chun Petrochemical Co., Ltd. Interlayer film and laminated glass comprising the same

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