JPH07237964A - 記録再生ヘッド用非磁性セラミックスおよびその製造方法 - Google Patents

記録再生ヘッド用非磁性セラミックスおよびその製造方法

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JPH07237964A JP6029864A JP2986494A JPH07237964A JP H07237964 A JPH07237964 A JP H07237964A JP 6029864 A JP6029864 A JP 6029864A JP 2986494 A JP2986494 A JP 2986494A JP H07237964 A JPH07237964 A JP H07237964A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加工時の変形を抑制できるとともに、加工時の
負荷が小さく、時間当たりの加工量が大きく、加工後の
凹凸も小さく、ディスクとの吸着力や摩擦力が小さい摺
動性に優れた非磁性セラミックスおよびその製造方法を
提供する。 【構成】ホウ化アルミニウムを1〜95体積%と、アル
ミナを99〜5体積%とからなるもので、ホウ化アルミ
ニウムを1〜95体積%と、アルミナを99〜5体積%
とからなる主成分100重量部に対してジルコニアを
0.1〜5重量部含有することが望ましい。また、この
ような非磁性セラミックスは、原料の平均粒径が2μm
以下のホウ化アルミニウムを1〜95体積%、アルミナ
を99〜5体積%含有する混合粉末、またはこの混合粉
末の成形体、或いは混合粉末の焼結体をホットプレスま
たは熱間静水圧処理することにより得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、薄膜磁気ヘッ
ド用セラミック基板、各種磁気ヘッド用スライダー、磁
気ヘッドのスペーサ、磁器記録用テープガイド等に使用
される記録再生ヘッド用非磁性セラミックスおよびその
製造方法に関するものであり、材料自体が大きな硬度、
ヤング率を有することから高い加工精度のヘッドを作製
でき、信頼性の優れた情報記録装置を提供できるととも
に、高密度化された記録媒体である記録ディスク及び記
録テープ等との摩擦力や吸着力が小さい記録再生ヘッド
用非磁性セラミックスおよびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】近年においては、磁気記録の高密度化は急
速な進歩を遂げているが、この高密度化に伴い、ハード
ディスク、8mmVTR、電子スチルカメラ、ビデオフ
ロッピィーやデジタルオーディオ等の高保磁力媒体の記
録再生用磁気ヘッドとして、従来のフェライト等を使用
した磁気ヘッドに代わって、磁性薄膜を利用した磁気記
録の高密度化に好適な薄膜ヘッドが注目されている。
【0003】磁性薄膜を利用した薄膜ヘッドは、例えば
以下のようにして作製される。先ず、直径6インチない
し直径3インチの基板の表面にアルミナのスパッタ膜を
絶縁膜として形成した後、このアルミナ膜の上面にリソ
グラフィ技術を用い数千個のトランスデューサを形成す
る。トランスデューサを形成した基板上に再び絶縁性ア
ルミナ膜を形成する。そして、スライダーとしての研磨
代を考慮して、基板から個々の磁気ヘッドを切り出すこ
とにより得られる。個々の薄膜ヘッドを含むバー材を切
り出した後、そのバー材の一面が摺動面として研磨加工
される。
【0004】ところで、近年では、ウインチェスター型
の磁気ヘッドの記録密度の向上と共に、ディスク表面か
らの磁気ヘッドの浮上量はサブミクロン以下と小さくな
りつつあるが、磁気ディスクの内周及び外周における周
速の違いからスライダーの浮上量が変化する。この浮上
量の変化を小さくするために、浮上面に従来の正圧部を
設けるだけでなく、摺動面の一部に微小な溝(凹部)を
形成して負圧部を形成し、ディスクの内外周でヘッドの
浮上量を一定化することが提案されている。
【0005】従って、上記のような理由から、基板から
切り出されたバー材の一面である摺動面を研磨した後、
この摺動面に溝(凹部)を形成する。この溝は、一般的
には機械加工されるが、その他数μmの溝を有する負圧
スライダーを形成する場合はイオンビームによるミリン
グ、反応性イオンミリング、ケミカルエッチング等で加
工される。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】従来の薄膜ヘッドで
は、上記切り出し加工の際にスライダー用バー材に長さ
50mm当たり数ミクロンの反りが生じ、摺動面にある
磁気ギャップデプス(スロートハイト)の変化も数ミク
ロンとなるものの、再生記録に関する電気特性への影響
は少なかった。
【0007】しかしながら、さらに高密度記録用の磁気
ヘッドでは、この反りによるギャップデプスのばらつき
は電気特性の低下の原因となる。そのため、スライダー
用バー材を切り出した状態での反りは長さ50mm当た
りサブミクロン以下が必要となる。高密度記録用の磁気
ヘッド等には、従来スライダー材料としてアルミナ・炭
化チタン系材料が使用されているが、この材料系では、
スライダー用バー材を切りだした状態での反りをある程
度小さくすることはできるが、ダイヤモンド砥石による
切断加工時の負荷が大きく、短時間で精度良く切断加工
することが困難であるとの問題があった。
【0008】更に、スライダー用バー材に溝を形成する
際には、イオンミリング等で摺動面の微細加工をする必
要もあるが、量産および精度という観点から、加工時間
と加工面の均一性は製造上重要な特性である。しかし、
従来のアルミナ・炭化チタン複合材料ではイオンミリン
グ後の加工面の凹凸も大きいという問題があった。即
ち、近年においてはイオンミリング後の加工面凹凸の小
さな材料が要求されている。
【0009】また、従来のアルミナ・炭化チタンからな
る薄膜ヘッド用スライダー材料では、ディスクとの吸着
力や摩擦力が大きく、ヘッドクラシュ等の故障の原因と
なり情報記録装置の信頼性を著しく低下させるという問
題があった。磁気ヘッドの信頼性を高める為にも、磁気
ヘッドとディスクの間に発生する摩擦力や吸着力の小さ
な、摺動特性の優れた材料が要求されていた。
【0010】このような記録ディスクと記録または及び
再生ヘッドとの摩擦力や吸着力を軽減するために、ヘッ
ドの浮上面にクラウン等を形成して吸着力を軽減するこ
とが提案されているが、このクラウンの大きさは数ナノ
メータであり、これを精度良く作製するには加工治具、
装置の高精度化等が必要であり、この点から安価なヘッ
ドの量産を困難なものとしていた。
【0011】本発明は、バー材切り出し時や研磨加工時
等における変形を抑制できるとともに、微細加工が可能
で、研削加工時の負荷が小さく、イオンミリング等の微
細加工後の凹凸も小さく、さらに、ディスクとの吸着力
や摩擦力が小さく摺動特性に優れた非磁性セラミックス
およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、上記の問
題点に対して検討した結果、ヘッド用非磁性材料では、
材料自体のヤング率を大きくすることにより、スライダ
ー用バー材の加工時の変形を抑制することができ、微細
加工が容易であることを知見した。また、記録再生ヘッ
ド用非磁性セラミックスを、ホウ化アルミニウムを1〜
95体積%と、アルミナ99〜5体積%とから構成する
ことにより、加工負荷が小さく、イオンミリング等にお
ける微細加工後の加工面の凹凸が小さく、微細加工が容
易で、ディスクとの吸着力や摩擦力が小さく摺動特性に
優れた材料を得ることができることを見出し、本発明に
至った。
【0013】即ち、本発明の非磁性セラミックスは、ホ
ウ化アルミニウムを1〜95体積%と、アルミナ99〜
5体積%とからなるもので、ホウ化アルミニウムを1〜
95体積%と、アルミナ99〜5体積%とからなる主成
分と、この主成分100重量部に対して、ジルコニアを
0.1〜5重量部含有することが望ましい。この非磁性
セラミックスは、原料の平均粒径が2μm以下のホウ化
アルミニウム1〜95体積%、アルミナを99〜5体積
%含有する混合粉末、またはこの混合粉末の成形体、或
いは混合粉末の焼結体をホットプレスまたは熱間静水圧
処理することにより作製される。
【0014】ここで、ホウ化アルミニウムおよびアルミ
ナを上記の比率に限定したのは、ホウ化アルミニウムが
1体積%よりも少ないと(アルミナが99体積%よりも
多いと)、ヤング率が低下し、バー材の切り出し等の加
工時に変形し、スライダーの浮上面を精度良く平面に加
工することが困難となるとともに、焼結性が低下し、1
μm以上のポアが存在するようになるからである。また
ホウ化アルミニウムが95体積%を越えると(アルミナ
が5体積%よりも少なくなると)、ヤング率が低下する
とともに、焼結体の緻密化が困難になるからである。特
に、焼結性という点から、ホウ化アルミニウムは10〜
60体積%、アルミナは90〜40体積%含有すること
が望ましく、摺動性という点から、ホウ化アルミニウム
は10〜50体積%、アルミナは90〜50体積%含有
することが望ましい。
【0015】ホウ化アルミニウムとしてはAlB2 、A
lB12、AlB10、或いはこれらの混合物が望ましい。
このホウ化アルミニウムには、微量の不可避不純物を含
有することがある。
【0016】そして、本発明の非磁性セラミックスは、
ホウ化アルミニウムとアルミナからなる主成分100重
量部に対して、ジルコニアを0.1〜5重量部含有する
ことが望ましいが、これはジルコニアを添加することで
機械加工時のチッピング特性を改善し、平坦な摺動面を
得ることができるからである。ここで、主成分に対して
ジルコニアを0.1〜5重量部含有したのは、ジルコニ
アが0.1重量部よりも少ない場合には、ダイヤモンド
ホイールによる加工、或いは溝加工で作製したエッジ部
が欠け易く、5重量部よりも多い場合には、材料のヤン
グ率が低下する傾向にあり好ましくないからである。ホ
ウ化アルミニウムとアルミナからなる主成分100重量
部に対するジルコニア量は、焼結性という点からは2〜
5重量部、さらには耐チッピング特性という点からは
0.1〜3重量部含有することが望ましい。
【0017】また、本発明の非磁性セラミックスは、ヤ
ング率は400GPa以上であることが望ましい。ヤン
グ率は400GPaよりも少ない場合には、例えば、ス
ライダー用バー材の切り出し等の加工時の変形が大きく
なる傾向があるからである。
【0018】このヤング率は切り出し等の加工時の変形
を抑制するという点からは420GPa以上であること
が特に望ましい。
【0019】本発明の非磁性セラミックスは、アルミナ
とホウ化アルミニウムを主成分とするものであるが、周
期律表第4a族元素の炭化物或いは硼化物,SiC,B
4 Cを30重量%以下含有しても良い。
【0020】本発明の非磁性セラミックスでは、例え
ば、原料の平均粒径が2μm以下(マイクロトラックに
よる50%粒径、ここで、マイクロトラックによる50
%粒径とは積算粒径分布における体積率が50%となる
粒径をいう)のホウ化アルミニウムとアルミナを含有す
る混合粉末をホットプレスまたは熱間静水圧処理(HI
P)したり、前記混合粉末の成形体をホットプレスまた
は熱間静水圧処理したり、前記混合粉末を上記のように
して成形、焼成した焼結体をホットプレスまたは熱間静
水圧処理したりすることにより得られる。これらの中で
も特に真空焼成炉、還元雰囲気焼成炉等により作製した
予備焼結体を熱間静水圧処理することが望ましい。
【0021】尚、ホウ化アルミニウムの原料の平均粒径
を2μm以下としたのは、2μmよりも大きいと焼結温
度が高くなるため、アルミナ結晶の粒径が大きくなり、
焼結体中にポアが残存し、これを除去することが困難と
なるからである。また、焼結体が緻密化されてもイオン
ミリングにより微細加工した加工面の表面粗さRaが1
00nm以上と大きくなり、例えばスライダー材料とし
て適切でないからである。このホウ化アルミニウムの原
料粒径は0.5μm以下であることが望ましい。アルミ
ナの原料の平均粒径は標準的なものが使用されるが、一
般には0.2〜1μmである。また、焼成するにホット
プレスまたは熱間静水圧処理を採用するのは、焼結体中
の1μm以上のポアを除去できるからである。ホットプ
レス処理はカーボン型において圧力100〜500kg
f/cm2 、1500〜1900℃で0.5〜2時間行
い、熱間静水圧処理は、アルゴンまたは窒素雰囲気にお
いて圧力500〜2000kgf/cm2 、1400〜
1800℃で1時間行うのが適当である。
【0022】
【作用】スライダーの浮上面を鏡面加工する際、ディス
クに対面する浮上面の平坦度はその浮上量の低下に従い
厳しくコントロールする必要が生じている。図1に、鏡
面加工時にワークに荷重をかけた状態でのワークの変形
量を有限要素法で計算した模式図を示す。このような状
態は、ワーク固定治具に、例えば接着剤で固定した場
合、接着剤の効果により端部にfの力が作用する。尚、
ワーク形状は4mm×1.3mm×2.5mmであり、
荷重を1.0kgfとした。そして、ヤング率が130
00kgf/mm2 、25000kgf/mm2 、40
000kgf/mm2 と異なる材料についてそれぞれ計
算した結果、ワークの変形量Δxは2.19×10-4
m、1.14×10-4mm、7.13×10-5mmであ
り、ヤング率が大きい程変形が小さくなることが判る。
これより、ヤング率の大きな材料ほど変形が少なく平面
度の良い面に加工でき、微細加工が容易になることが判
る。
【0023】そこで、本発明の記録再生ヘッド用非磁性
セラミックスは、ヤング率の大きいホウ化アルミニウム
とアルミナから構成することにより、材料自体のヤング
率を向上し、ダイヤモンド砥石等による切断加工や溝切
り加工,鏡面加工時等における変形を抑制することが可
能となるとともに、加工時の負荷を小さくし、イオンミ
リング後の凹凸も小さく、さらに、ディスクとの摩擦力
や吸着力を小さくすることが可能となる。
【0024】また、ホウ化アルミニウムとアルミナから
なる主成分に対してジルコニアを含有させることによ
り、機械加工時のチッピング特性を改善し、加工後の表
面粗さを向上することが可能となる。
【0025】
【実施例】
実施例1 平均粒径0.8μmのホウ化アルミニウム原料粉末(A
lB12)と、平均粒径0.2μmのアルミナ原料粉末
を、焼結体の組成が表1となるように秤量し、アルミナ
ボールを媒体として粉砕混合した。尚、平均粒径は、マ
イクロトラックによる50%粒径である。混合した原料
粉末を乾燥し、40メッシュを通し整粒した後、カーボ
ン型に充填し350kgf/cm2 の加圧力を加え、1
750℃で1時間ホットプレス処理した。焼結体の特性
を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】ここで、密度はアルキメデス法を使い、硬
度はAVK((株)明石製作所製)の硬度計を使い測定
した。測定条件はビッカース圧子により荷重20kgf
を15秒間加えた後、その圧子による圧痕の大きさから
測定した。強度は3mm×4mmの断面を有する試験片
を作製し、30mmのスパンで3点曲げ試験法により測
定した。この時のヘッドのスピードを0.5mm/mi
nとした。ヤング率は強度測定と同じ形状のサンプルを
作製し、3点曲げで荷重を加え、その変形量と荷重値の
傾きから測定した。ポアの有無は1μmのダイヤモンド
砥粒を使い研磨した後、走査型電子顕微鏡で研磨面を観
察し1μm以上のポアの有無を観察した。
【0028】次に試料をカウフマン型ミラトロン(コモ
ンウェルス社製)のアルゴンソース源を使いミリング加
工し、ミリング面粗度を求めた。加速電圧は800Vと
し、試料の加工面の法線と45度となる角度からアルゴ
ンビームを照射した。比較のためにアルミナ・炭化チタ
ンコンポジット材料(TF700H)を同時にミリング
加工した。表面粗さはデジタルインスツルメンツ社製の
ナノスコープ2原子間力顕微鏡(AFM)を使用した。
AFMにはオリンパス(株)で製造した窒化珪素製の探
針先端曲率R10〜30nmの探針を使用した。また、
この測定視野は10μm角とした。
【0029】この表1より、本発明の非磁性セラミック
ス(試料No.2〜10)は、ヤング率が390GPa以
上で従来のアルミナ・炭化チタン材料とほぼ同等であ
り、焼結体中には1μm以上のポアが存在せず、ミリン
グ加工後のミリング面粗度Raも68nm以下と小さい
ことが判る。これに対して従来のアルミナ・炭化チタン
コンポジット材料(試料No.12)では、ヤング率が3
98GPaと高いが、加工時の負荷が大きく、ミリング
面粗さRaが110nmと大きいことが判る。
【0030】次に、表1のNo.2〜10の試料とNo.1
2の材料を1.6×2.2×0.9mmのサイズの2本
レールを有するスライダー形状に作製し、榛名通信
(株)製のCSSテスタ−を使い、CSS回数とメディ
アのダメージ、ヘッドダメージを評価する試験を行っ
た。試験方法は、ディスク上にスライダーを摺動させる
ことにより行い、ディスクの最大回転速度を3600r
pmとし、停止時から3600rpmとなる時間を5秒
間とし、3600rpmで3秒間保持した後、5秒後に
停止し、この停止状態を5秒間保持した。これらの一連
の動作をCSS回数1回とした。その結果、No.12の
材料は30000回でディスク或いはヘッドにダメージ
を生じるのに対し、本発明の試料No.2〜10のコンポ
ジット材料は30000回でもダメージがなく優れた摺
動特性を示すことが判明した。
【0031】実施例2 平均粒径2.0μmのホウ化アルミニウム(AlB12
と、平均粒径0.2μmのアルミナ原料粉末を、焼結体
の組成が表2となるように秤量し、アルミナボールを媒
体として粉砕混合した後、実施例1と同様に焼成した。
また、焼結体の特性、ポアの有無及び表面粗さを実施例
1と同様にして測定し、その結果を表2に記す。
【0032】
【表2】
【0033】この表2より、試料No.14〜22ではヤ
ング率が380GPa以上と大きく、焼結体中には1μ
m以上のポアが存在せず、ミリング後のミリング面粗度
も良好な特性を有していることが判る。また、実施例1
と同様にして摺動特性を調べたところ、試料No.14〜
22ではCSS回数が30000回でもディスクやヘッ
ドにおけるダメージがなく、優れた摺動特性を示すこと
を確認した。
【0034】実施例3 実施例1の表1のNo.1〜11の組成の原料を1ton
/cm2 の加圧力で成形し、1000℃で2時間予備焼
成した。予備焼成体を1700℃で2000気圧の圧力
を加え1時間熱間静水圧処理した。焼結体の特性、ミリ
ング後の表面粗さを実施例1と同様にして測定し、その
結果を表3に記す。
【0035】
【表3】
【0036】この表3より、熱間静水圧処理した場合で
も、ヤング率が400GPa以上であり、焼結体中には
1μm以上のポアが存在せず、ミリング後のミリング面
粗度Raも62nm以下と良好な特性を有していること
が判る。また、実施例1と同様にして摺動特性を調べた
ところ、試料No.25〜33では、CSS回数が300
00回でもディスクやヘッドにおけるダメージがなく、
優れた摺動特性を示すことを確認した。
【0037】比較例 表1のNo.3の組成でホウ化アルミニウムとして平均
粒径8.68μmの原料と、アルミナとして0.8μm
の原料をアルミナボールを媒体として粉砕混合し、実施
例1と同様にして焼成した。焼結体には1μm以上のポ
アがあり、また、実施例1と同様の摺動試験を行った結
果、CSS回数を300回行うとディスクにダメージを
生じた。
【0038】
【発明の効果】本発明の非磁性セラミックスでは、材料
自体のヤング率を高くすることができ、加工時の変形が
小さく、浮上面の平坦度を精度良くコントロールでき、
微細加工が可能で、加工速度が大きく、微細加工面にお
ける凹凸も小さく、ヘッドとディスクの間に発生する摩
擦力や吸着力の小さな、摺動特性の優れた材料を得るこ
とができる。これにより、例えば、薄膜磁気ヘッド用セ
ラミック基板、各種磁気ヘッド用スライダー、磁気ヘッ
ドのスペーサ、磁気テープ用ガイド等に最適な記録再生
ヘッド用非磁性セラミックスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鏡面加工時にワークに荷重をかけた状態でのワ
ークの変形量を有限要素法で計算した模式図を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 35/645 G11B 5/127 F 7303−5D 5/31 G 8935−5D C04B 35/64 302 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホウ化アルミニウムを1〜95体積%と、
    アルミナを99〜5体積%とからなることを特徴とする
    記録再生ヘッド用非磁性セラミックス。
  2. 【請求項2】ホウ化アルミニウムを1〜95体積%と、
    アルミナを99〜5体積%とからなる主成分と、この主
    成分100重量部に対してジルコニアを0.1〜5重量
    部含有することを特徴とする記録再生ヘッド用非磁性セ
    ラミックス。
  3. 【請求項3】原料の平均粒径が2μm以下のホウ化アル
    ミニウムを1〜95体積%、アルミナを99〜5体積%
    含有する混合粉末、またはこの混合粉末の成形体、或い
    は前記混合粉末の焼結体をホットプレスまたは熱間静水
    圧処理することを特徴とする記録再生ヘッド用非磁性セ
    ラミックスの製造方法。
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