JPH07238003A - オレイン酸塩殺虫剤及びそれを用いた殺虫方法 - Google Patents

オレイン酸塩殺虫剤及びそれを用いた殺虫方法

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JPH07238003A
JPH07238003A JP2966494A JP2966494A JPH07238003A JP H07238003 A JPH07238003 A JP H07238003A JP 2966494 A JP2966494 A JP 2966494A JP 2966494 A JP2966494 A JP 2966494A JP H07238003 A JPH07238003 A JP H07238003A
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JP
Japan
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oleic acid
insecticide
acid
salt
oleate
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JP2966494A
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Toshihiro Imai
利宏 今井
Yasuko Tsujino
泰子 辻野
Satoshi Tsuchiya
聡志 土屋
Mine Fujimori
嶺 藤森
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 オレイン酸塩及びオレイン酸を有効成分とし
て含有し、かつ、オレイン酸塩とオレイン酸が特定の比
率で存在する殺虫剤、及び該殺虫剤を用いた殺虫方法。 【効果】 安全性が高く使いやすい殺虫剤を安価に提供
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオレイン酸塩殺虫剤及び
それを用いた殺虫方法に関する。なお、本発明における
殺虫剤とは、昆虫類のみならず、広く陸生節足動物一般
の防除を目的とする薬剤をいう。
【0002】
【従来の技術】オレイン酸をはじめとする脂肪酸やそれ
らの塩がもつ殺虫活性は古くから知られており、1940年
代までは殺虫剤として広く利用されてきた(Tattersfie
ld andGimingham,1927. Annals of Applied Biology 1
4:331-358)。その後BHCやDDTなどの化学合成農
薬の普及にともなって使用されなくなったものの、人畜
毒性や残留性が低く、天敵を含む生物相に対する影響が
少ない上、対象とするハダニや昆虫に抵抗性が生じない
等、他の化学剤と比較してきわめて優れた性質を持つた
め、近年その価値が見直されつつあり、新たに殺虫殺ダ
ニ剤の特許出願もされている(特開昭48-96719号公報、
特開昭62-169703 号公報)。しかしながら、それらの脂
肪酸や脂肪酸塩を利用した殺虫剤は、現在一般に使用さ
れている多くの化学剤と比較して効果がやや弱く、同様
の効果を得るために要求される有効成分量が多いため、
防除コストの点において問題を有しており、化学農薬に
対する社会的規制が厳しくなりつつある現在でも、あま
り広くは使用されていない。そこで、それらの欠点を補
うために、殺虫剤活性成分の有効濃度を引き下げる目的
で多種の物質を添加する方法などが考案されている。し
かしながら、これらの添加物類の多くは、必要量をあら
かじめ液剤原液に配合すると、沈澱を生じたり、固結し
たりするために、有効成分と混合して単一液剤に製剤化
することは事実上困難であった。また、それらを別々の
剤として製剤化した場合には、包装コストや輸送コスト
などの上昇の要因になるばかりでなく、2つの剤を散布
時に混合する必要性が生じるため、使用現場における作
業性が犠牲になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、脂肪
酸塩を利用した殺虫剤の持つ上述したような問題を解決
すること、すなわち、単剤として製剤可能でありながら
有効薬量の低減化を可能にし、使いやすくコスト的に有
利な脂肪酸系殺虫剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる目
的を達成するために、オレイン酸塩を配合した液剤中に
溶解性のある各種の化合物類を添加して製剤化を行い、
その殺虫活性を調べた。その結果、オレイン酸塩にオレ
イン酸自体を添加し、それらが特定の比率で存在する場
合に、オレイン酸塩やオレイン酸自体の殺虫効果から期
待される値より、著しく高い殺虫活性が得られることを
見いだした。さらに、オレイン酸塩に塩酸や酢酸などの
適当な酸成分を添加することによって、全く同様な効果
を得ることができることを見いだし、本発明を完成し
た。
【0005】即ち、本発明の第一は、オレイン酸塩及び
オレイン酸を有効成分として含有し、オレイン酸の含有
量がオレイン酸塩の含有量の1〜40%、好ましくは、5
〜20%の範囲にあることを特徴とする殺虫剤である。こ
こでオレイン酸塩としては、カリウム塩又はナトリウム
塩を挙げることができる。また、本発明の第二は、上記
殺虫剤を用いた殺虫方法である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。オレイン
酸塩とオレイン酸を含む殺虫剤の製剤は、オレイン酸自
体をオレイン酸塩に加えること、もしくはその他の酸を
オレイン酸塩に加えることによって実現することができ
るほか、あらかじめエタノールなどの溶剤に溶かしたオ
レイン酸、またはオレイン酸とその他の酸の混合物に、
中和当量未満の水酸化カリウムや水酸化ナトリウム水溶
液もしくはその他のオレイン酸と塩を形成する塩基を混
合して得ることができる。
【0007】オレイン酸塩としては、ナトリウム、カリ
ウムなどの一価金属塩、アンモニウム塩、メチルアミン
塩、イソプロピルアミン塩、ジエタノールアミン塩など
のアミン塩を挙げることができるが、オレイン酸と塩を
形成し得る塩基性物質であれば、いずれでも使用可能で
ある。中でも特にナトリウム塩とカリウム塩が製剤の容
易さ及び効果の点で最も適している。
【0008】酸としてオレイン酸自体をこれに加える場
合、オレイン酸塩の1〜40%、好ましくは5〜20%加え
るのが適当であり、特に7〜15%の添加が最も効果が高
い。このように酸としてオレイン酸自体を添加する場合
は、オレイン酸の添加量と殺虫剤中のオレイン酸の含有
量は一致する。従って、上述したような比率でオレイン
酸を加えると殺虫剤中のオレイン酸の含有量は、オレイ
ン酸塩の含有量のそれぞれ1〜40%、5〜20%、7〜15
%の範囲となる。オレイン酸の含有量がオレイン酸塩の
含有量の1〜40%の範囲をはずれた場合、殺虫効果はオ
レイン酸塩単独の場合と同等に留まるか、もしくは逆に
活性が低下する。さらにオレイン酸以外の酸で、オレイ
ン酸塩製剤に加えた場合にオレイン酸を生じることによ
って同様の効果を示す物質として、炭素数1から20の脂
肪酸等の有機酸や、塩酸、硫酸などの無機酸を挙げるこ
とができるが、酸性度がオレイン酸と同等以上であるも
のであれば、これに限定されない。またここで加える酸
は、純品である必要はなく、食用酢や木酢液などの不純
物を含む酸を用いてもよい。これらの酸をオレイン酸の
代わりとして添加する場合の量については、希釈使用時
の溶液中のオレイン酸塩の含有量とオレイン酸の含有量
が上記比率になる量、すなわち、塩酸、硫酸などの強酸
では、モル比にしてオレイン酸塩の 1〜40%、好ましく
は 5〜20%、さらに好ましくは 7〜15%、脂肪酸等の酸
性度がオレイン酸と同等の弱酸では、オレイン酸塩の 2
〜80%、好ましくは10〜40%、さらに好ましくは15〜30
%の範囲とするのが適当である。重量比にすると、例え
ばオレイン酸カリウムに対しては、塩酸では 0.1〜4.6
%、好ましくは 0.6〜2.3%、さらに好ましくは 0.8〜
1.8%、硫酸では 0.3〜12.3%、好ましくは 1.5〜6.1
%、さらに好ましくは 2.3〜4.6%、酢酸では 0.4〜15
%、好ましくは 1.9〜7.5%、さらに好ましくは 2.8〜
5.6%とするのが適当である。
【0009】本発明の殺虫剤は、上記オレイン酸塩と酸
に水やエタノールなどの溶媒や添加剤を加え液剤として
調製することができるほか、一般に通常の農薬製剤に使
用される補助剤と混合して、粉剤、水和剤、乳剤等に調
製して使用してもよい。本発明の殺虫剤は、通常液剤と
して使用される。液剤として調製した場合の有効成分
(オレイン酸塩+オレイン酸)の含有量は、使用時の希
釈倍率に応じて任意に設定することができるが、20〜50
%とするのが適当である。
【0010】本発明の殺虫剤の散布量は、上記方法によ
って調製した剤を水で有効成分 0.2〜2%に希釈した後
に10アール当たり 150〜500L 散布するのが好適である
が、これに限定されるものではない。本発明の殺虫剤
は、広く陸生節足生物一般を防除対象とするが、これら
の中でも植物寄生性ダニ類や半翅目昆虫、鱗翅目・鞘翅
目・膜翅目昆虫の幼虫等体表のキチン化が弱い小型昆虫
に用いるのが好ましく、特にアブラムシ、ハダニ、コナ
ジラミに用いるのが好ましい。
【0011】次に実施例を示し本発明について説明す
る。但し、本発明は、これらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0012】
【実施例】
〔実施例1〕 オレイン酸塩にオレイン酸を加えた液剤
のモモアカアブラムシに対する効果 オレイン酸カリウム、オレイン酸ナトリウムのエタノー
ル溶液に所定の比率でオレイン酸を加えた液剤(有効成
分=オレイン酸塩+オレイン酸、30%)をそれぞれ調製
し、蒸留水で100倍に希釈した。対照としてオレイン酸
も30%のエタノール溶液として調製し、蒸留水で100倍
に希釈懸濁した。それぞれの薬液2mLを直径3cm、高さ
10cmのガラス管で栽培したダイコン苗(本葉2葉期)上
のモモアカアブラムシコロニー(30〜50個体)に対し
て、ガラスアトマイザーを用いて散布した。散布後25
℃、60%湿度条件下に16時間静置したのち、アブラムシ
の生死を判定した。実験は1区につき5回反復を行っ
た。結果は表1に示した通り、オレイン酸塩にオレイン
酸を 5〜20%の範囲で加えた場合に、オレイン酸塩単独
より高く、且つ、オレイン酸及びオレイン酸塩単独の殺
虫率から算出される期待値より高い殺虫効果を示すこと
が明らかになった。さらにオレイン酸塩にオレイン酸を
10%加えた場合、0.6%オレイン酸塩単独と同等以上の
殺虫効果を示し、すなわち、有効成分量(オレイン酸塩
+オレイン酸)を半減することが可能になった。
【0013】
【表1】
【0014】〔実施例2〕 オレイン酸カリウム塩に酸
を加えた液剤のモモアカアブラムシに対する効果 オレイン酸カリウムのプロピレングリコール溶液に所定
の量のオレイン酸、塩酸、酢酸のいずれかを加えて調製
した液剤(有効成分=オレイン酸カリウム+オレイン
酸、30%)を蒸留水で100倍に希釈した。この薬液2mL
を直径3cm、高さ10cmのガラス管で栽培したダイコン苗
(本葉2葉期)上のモモアカアブラムシコロニー(30〜
50個体)に対して、ガラスアトマイザーを用いて散布し
た。散布後25℃、60%湿度条件下に16時間静置したの
ち、アブラムシの生死を判定した。実験は1区につき5
回反復を行った。結果は表2に示したとおり、オレイン
酸カリウムに酸を加えると、いずれの酸でもオレイン酸
カリウムの殺虫効果が増強されることが明らかになっ
た。
【0015】
【表2】
【0016】
【使用例】表3に示したオレイン酸カリウムとオレイン
酸の混合物を有効成分とする本発明の液剤と、対照とし
てオレイン酸カリウムのみを有効成分とする表4の薬剤
を調製し、本発明液剤は水道水で100倍に、対照液剤は5
0倍に希釈し、ガラスハウス内でプランターを用いて栽
培した本葉5〜7葉期のキュウリ(四葉)に株当たり50
mLの割合で散布した。散布直前と1日後に、あらかじめ
マークした特定の葉上のワタアブラムシを数え、効果の
判定を行った。試験は5回反復実施した。結果は表5に
示した通り、本発明の殺虫剤は、有効成分としてオレイ
ン酸カリウムのみを含む剤の半分の薬量で同等以上の優
れた防除効果を示した。
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】
【0020】
【発明の効果】本発明により、脂肪酸塩殺虫剤の効力が
増強され、これにより安全性が高く使いやすい殺虫剤を
安価に提供することが可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 聡志 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セ ンター内 (72)発明者 藤森 嶺 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セ ンター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレイン酸塩及びオレイン酸を有効成分
    として含有し、オレイン酸の含有量がオレイン酸塩の含
    有量の1〜40%の範囲にあることを特徴とする殺虫剤。
  2. 【請求項2】 オレイン酸の含有量がオレイン酸塩の含
    有量の5〜20%の範囲にあることを特徴とする請求項1
    記載の殺虫剤。
  3. 【請求項3】 オレイン酸塩が、カリウム塩又はナトリ
    ウム塩であることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の殺虫剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3記載の殺虫剤を用い
    た殺虫方法。
JP2966494A 1994-02-28 1994-02-28 オレイン酸塩殺虫剤及びそれを用いた殺虫方法 Pending JPH07238003A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137728A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Kao Corp 農薬組成物
FR2899061A1 (fr) * 2006-03-31 2007-10-05 Cid Lines Nv Composition d'hygiene et/ou comestique et/ou desinfectante contenant au moins un agent anti-parasitaire repulsif et/ou insectifuge.
US8277825B2 (en) 2008-02-20 2012-10-02 Keele University Insect attractants and their use in methods of insect control

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US8586068B2 (en) 2008-02-20 2013-11-19 Keele University Insect attractants and their use in methods of insect control

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