JPH07241829A - セメント質物質成形品に対する防食材の設置方法 - Google Patents
セメント質物質成形品に対する防食材の設置方法Info
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- JPH07241829A JPH07241829A JP5667994A JP5667994A JPH07241829A JP H07241829 A JPH07241829 A JP H07241829A JP 5667994 A JP5667994 A JP 5667994A JP 5667994 A JP5667994 A JP 5667994A JP H07241829 A JPH07241829 A JP H07241829A
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Landscapes
- Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
- Sewage (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 セメント質物質成形品の所望表面に防食材を
経済的に有利に設置する。 【構成】 セメント質物質成形品1の所望の防食材設置
面に、その防食材設置面に対応する形状の成形品に形成
されている防食材3を、防食材設置面と防食材との間に
間隙9ができるように配置し、間隙内にグラウト材2を
充填し固化させて一体化させる。前記防食材を防食材設
置面側に複数の凸部を有するものとし、その凸部を防食
材設置面に当接させて配置して前記間隙を形成する。ま
た、内周面または外周面を防食材設置面とする筒状のセ
メント質物質成形品に、所定突出量の複数の凸部を一方
の面に有し可撓性を備えた所定幅の帯状に形成した防食
材を螺旋状に配置することにより凸部が防食材設置面に
当接する筒状となし、凸部の存在によって防食材設置面
と防食材の一方の面との間に形成された間隙内にグラウ
ト材を充填し固化させて一体化させる。
経済的に有利に設置する。 【構成】 セメント質物質成形品1の所望の防食材設置
面に、その防食材設置面に対応する形状の成形品に形成
されている防食材3を、防食材設置面と防食材との間に
間隙9ができるように配置し、間隙内にグラウト材2を
充填し固化させて一体化させる。前記防食材を防食材設
置面側に複数の凸部を有するものとし、その凸部を防食
材設置面に当接させて配置して前記間隙を形成する。ま
た、内周面または外周面を防食材設置面とする筒状のセ
メント質物質成形品に、所定突出量の複数の凸部を一方
の面に有し可撓性を備えた所定幅の帯状に形成した防食
材を螺旋状に配置することにより凸部が防食材設置面に
当接する筒状となし、凸部の存在によって防食材設置面
と防食材の一方の面との間に形成された間隙内にグラウ
ト材を充填し固化させて一体化させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体がセメント質物質
成形品、例えばコンクリート二次製品で形成され、所望
の表面に防食材を備えた、各種管路、マンホール、カル
バート、ボックスカルバート、溝、タンク等を形成する
ための成形品の製造方法に関し、より詳細には、セメン
ト質物質を腐食劣化するような、例えば、温泉水、工場
排水、あるいは下水等が接触する用途に用いるセメント
質物質成形品に対する防食材設置方法に関する。
成形品、例えばコンクリート二次製品で形成され、所望
の表面に防食材を備えた、各種管路、マンホール、カル
バート、ボックスカルバート、溝、タンク等を形成する
ための成形品の製造方法に関し、より詳細には、セメン
ト質物質を腐食劣化するような、例えば、温泉水、工場
排水、あるいは下水等が接触する用途に用いるセメント
質物質成形品に対する防食材設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の普通のセメント質物質成形品は、
温泉水、工場排水、薬液、下水等の接触するような所に
使用されると、腐食劣化することが知られている。そし
て、このセメント質物質成形品の劣化は、主に酸類及び
塩類が原因であることが明らかにされており、種々の劣
化防止方法も提案されている。このような劣化の問題に
対して、根本的な解決策は耐劣化性に優れたステンレス
鋼、セラミックス等の材質で全体を成形することである
が、経済性に問題があるために採用できない。従って、
現状ではセメント質物質成形品を本体としこの本体に劣
化防止手段を適用せざるを得ない。そこで前記劣化防止
方法を検討してみると、次の二つに大別される。 (1)セメント質物質を用いて所定の形状に形成した
後、防食塗料又は防食モルタル材を塗布、吹き付け、あ
るいは遠心成形する等により防食材料の膜あるいは層を
形成する。 (2)セメント質物質を用いて所定形状に形成する成形
の際に、成形された防食材料を成形空間に予め設置して
おいて、セメント質物質をこれに密着させて形成するこ
とにより、所望の部位に防食材が設置されたものとす
る。
温泉水、工場排水、薬液、下水等の接触するような所に
使用されると、腐食劣化することが知られている。そし
て、このセメント質物質成形品の劣化は、主に酸類及び
塩類が原因であることが明らかにされており、種々の劣
化防止方法も提案されている。このような劣化の問題に
対して、根本的な解決策は耐劣化性に優れたステンレス
鋼、セラミックス等の材質で全体を成形することである
が、経済性に問題があるために採用できない。従って、
現状ではセメント質物質成形品を本体としこの本体に劣
化防止手段を適用せざるを得ない。そこで前記劣化防止
方法を検討してみると、次の二つに大別される。 (1)セメント質物質を用いて所定の形状に形成した
後、防食塗料又は防食モルタル材を塗布、吹き付け、あ
るいは遠心成形する等により防食材料の膜あるいは層を
形成する。 (2)セメント質物質を用いて所定形状に形成する成形
の際に、成形された防食材料を成形空間に予め設置して
おいて、セメント質物質をこれに密着させて形成するこ
とにより、所望の部位に防食材が設置されたものとす
る。
【0003】前記(1)の方法は、一般に広く行われて
いる方法であるが、セメント質物質の成形後、普通養生
又は促進養生を行って所定強度を確保し、成形品の水分
調整、更に防食材料施工面の脆弱層の除去、防食材の塗
り重ね等、防食材の設置に時間がかかり、またセメント
質物質の表面の凹凸の影響を受けて仕上がり表面精度が
低く、防食材の均一な厚さが得られにくく、防食材の品
質確保に難点がある。従って、工場生産には向かず、機
械化するには大きな投資が必要となり、経済性に問題が
ある。前記(2)の方法は、成形された防食材を成形空
間に強固に固定する必要があり、型枠材等に先付けする
には型枠締結金具取付け用の孔を防食材料に設ける必要
があり、防食材料に欠陥を作る結果となる。また成形の
際セメント質物質を防食材に密着させにくいという問題
がある。
いる方法であるが、セメント質物質の成形後、普通養生
又は促進養生を行って所定強度を確保し、成形品の水分
調整、更に防食材料施工面の脆弱層の除去、防食材の塗
り重ね等、防食材の設置に時間がかかり、またセメント
質物質の表面の凹凸の影響を受けて仕上がり表面精度が
低く、防食材の均一な厚さが得られにくく、防食材の品
質確保に難点がある。従って、工場生産には向かず、機
械化するには大きな投資が必要となり、経済性に問題が
ある。前記(2)の方法は、成形された防食材を成形空
間に強固に固定する必要があり、型枠材等に先付けする
には型枠締結金具取付け用の孔を防食材料に設ける必要
があり、防食材料に欠陥を作る結果となる。また成形の
際セメント質物質を防食材に密着させにくいという問題
がある。
【0004】この他に特開昭61−197871号公報
に開示されたセラミックライニング水路構造、特公平5
−39368号公報に開示された鋼矢板の防蝕施工方法
及び防蝕施工ユニット等があるが、いずれも現場施工技
術である。前者は、防蝕材としてのT型断面のセラミッ
クブロックの多数を所定の配列状態にH型鋼に溶接した
押さえ金物により仮付け固定し、グラウティングにより
ベースコンクリートにセラミックブロックを一体に固定
するというものであり、多数のブロックを配列して防食
面を形成する点で施工費が嵩むことは避けられない。後
者は、設置した鋼矢板の防食材設置面に鋼矢板に設けた
係止具をスペーサとして型枠を設けておいて、防食材と
して流動性のあるポリマーセメント等を充填して硬化さ
せ、型枠を埋め殺す場合もあるというものである。前記
(2)の方法で述べた係止具が防食材に欠陥を作る問題
点を有する。
に開示されたセラミックライニング水路構造、特公平5
−39368号公報に開示された鋼矢板の防蝕施工方法
及び防蝕施工ユニット等があるが、いずれも現場施工技
術である。前者は、防蝕材としてのT型断面のセラミッ
クブロックの多数を所定の配列状態にH型鋼に溶接した
押さえ金物により仮付け固定し、グラウティングにより
ベースコンクリートにセラミックブロックを一体に固定
するというものであり、多数のブロックを配列して防食
面を形成する点で施工費が嵩むことは避けられない。後
者は、設置した鋼矢板の防食材設置面に鋼矢板に設けた
係止具をスペーサとして型枠を設けておいて、防食材と
して流動性のあるポリマーセメント等を充填して硬化さ
せ、型枠を埋め殺す場合もあるというものである。前記
(2)の方法で述べた係止具が防食材に欠陥を作る問題
点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
本発明は、所望の表面に防食材を備えたセメント質物質
成形品を、高品質で経済的に有利に生産できる、セメン
ト質物質成形品に対する防食材設置方法を提供すること
を目的とする。
本発明は、所望の表面に防食材を備えたセメント質物質
成形品を、高品質で経済的に有利に生産できる、セメン
ト質物質成形品に対する防食材設置方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、セメン
ト質物質成形品の所望の防食材設置面に、その防食材設
置面に対応する形状の成形品に形成されている防食材
を、前記防食材設置面と防食材との間に間隙ができるよ
うに配置し、前記間隙内にグラウト材を充填し固化させ
て前記セメント質物質成形品と防食材料とを一体化させ
ることを特徴とする。前記手段において、前記防食材
を、前記防食材設置面側に複数の凸部を有するものと
し、その凸部を防食材設置面に当接させて配置すること
により前記間隙を形成するのがよい。
ト質物質成形品の所望の防食材設置面に、その防食材設
置面に対応する形状の成形品に形成されている防食材
を、前記防食材設置面と防食材との間に間隙ができるよ
うに配置し、前記間隙内にグラウト材を充填し固化させ
て前記セメント質物質成形品と防食材料とを一体化させ
ることを特徴とする。前記手段において、前記防食材
を、前記防食材設置面側に複数の凸部を有するものと
し、その凸部を防食材設置面に当接させて配置すること
により前記間隙を形成するのがよい。
【0007】前記セメント質物質成形品が内周面を防食
材設置面とされた筒体である場合は、前記防食材を、前
記凸部を外周面に有し前記筒体の内孔に挿入可能な筒状
体とするのがよい。また、前記セメント質物質成形品が
外周面を防食材設置面とされた筒体である場合は、前記
防食材を、前記凸部を内周面に有し前記筒体の外周に嵌
合可能な筒状体とするのがよい。また、前記セメント質
物質成形品が溝内面を防食材設置面とされた溝型ブロッ
クである場合は、前記防食材を前記溝内面に対応した溝
型に形成し外面に前記凸部を有する溝型成形品とするの
がよい。また、前記セメント質物質成形品が内周面を防
食材設置面とされた半円筒体である場合は、前記防食材
を前記内周面に対応する半円筒形に形成し外周面に前記
凸部を有する半円筒状の成形品とするのがよい。また、
前記セメント質物質成形品が所定横断面形状の比較的大
きいタンクの周壁部である場合は、前記セメント質物質
成形品であるタンク周壁部を縦に複数個に分割成形して
その分割成形品のタンク内周面に対応する面を防食材設
置面とされた板状体とするのがよい。また、その場合前
記タンク内周面全域でなく部分的にそのタンクで予定さ
れる所定の気液界面付近を重点的に防食施工する場合に
は、前記セメント質物質成形品であるタンク周壁部を縦
に複数個に分割成形してその分割成形品の予定気液界面
位置を含む所定高さ範囲を防食材設置範囲とし、その防
食材設置範囲を予め凹所として防食材設置面に形成し、
前記防食材を前記防食材設置範囲のタンク内周面を形成
するように前記凹所を閉蓋する大きさおよび形状の板状
体とするのがよい。
材設置面とされた筒体である場合は、前記防食材を、前
記凸部を外周面に有し前記筒体の内孔に挿入可能な筒状
体とするのがよい。また、前記セメント質物質成形品が
外周面を防食材設置面とされた筒体である場合は、前記
防食材を、前記凸部を内周面に有し前記筒体の外周に嵌
合可能な筒状体とするのがよい。また、前記セメント質
物質成形品が溝内面を防食材設置面とされた溝型ブロッ
クである場合は、前記防食材を前記溝内面に対応した溝
型に形成し外面に前記凸部を有する溝型成形品とするの
がよい。また、前記セメント質物質成形品が内周面を防
食材設置面とされた半円筒体である場合は、前記防食材
を前記内周面に対応する半円筒形に形成し外周面に前記
凸部を有する半円筒状の成形品とするのがよい。また、
前記セメント質物質成形品が所定横断面形状の比較的大
きいタンクの周壁部である場合は、前記セメント質物質
成形品であるタンク周壁部を縦に複数個に分割成形して
その分割成形品のタンク内周面に対応する面を防食材設
置面とされた板状体とするのがよい。また、その場合前
記タンク内周面全域でなく部分的にそのタンクで予定さ
れる所定の気液界面付近を重点的に防食施工する場合に
は、前記セメント質物質成形品であるタンク周壁部を縦
に複数個に分割成形してその分割成形品の予定気液界面
位置を含む所定高さ範囲を防食材設置範囲とし、その防
食材設置範囲を予め凹所として防食材設置面に形成し、
前記防食材を前記防食材設置範囲のタンク内周面を形成
するように前記凹所を閉蓋する大きさおよび形状の板状
体とするのがよい。
【0008】本発明のもう一つの手段は、内周面または
外周面を防食材設置面とする筒状のセメント質物質成形
品に、所定突出量の複数の凸部を一方の面に有し可撓性
を備えた所定幅の帯状に形成した防食材を螺旋状に配置
することにより前記凸部が前記防食材設置面に当接する
筒状となし、前記凸部の存在によって前記防食材設置面
と防食材の前記一方の面との間に形成された間隙内にグ
ラウト材を充填し固化させて前記セメント質物質成形品
と防食材とを一体化させることを特徴とする。この場
合、帯状防食材を筒状とする段階は、筒状のセメント質
物質成形品の防食材設置面に設置する以前に予め筒状に
形成しておいてから設置する場合のように設置前であっ
てもよいし、設置することによって筒状となるように設
置する場合のように設置と同時であってもよい。また、
前記帯状に形成した防食材は、側縁部に互いに係合する
係合縁を有するものとするのがよい。
外周面を防食材設置面とする筒状のセメント質物質成形
品に、所定突出量の複数の凸部を一方の面に有し可撓性
を備えた所定幅の帯状に形成した防食材を螺旋状に配置
することにより前記凸部が前記防食材設置面に当接する
筒状となし、前記凸部の存在によって前記防食材設置面
と防食材の前記一方の面との間に形成された間隙内にグ
ラウト材を充填し固化させて前記セメント質物質成形品
と防食材とを一体化させることを特徴とする。この場
合、帯状防食材を筒状とする段階は、筒状のセメント質
物質成形品の防食材設置面に設置する以前に予め筒状に
形成しておいてから設置する場合のように設置前であっ
てもよいし、設置することによって筒状となるように設
置する場合のように設置と同時であってもよい。また、
前記帯状に形成した防食材は、側縁部に互いに係合する
係合縁を有するものとするのがよい。
【0009】前記セメント質物質からなる成形品として
は、例えば、コンクリート製の丸管や角管、側溝用コン
クリートブロック、短円筒状のマンホール用コンクリー
ト成形品、カルバート用又はボックスカルバート用コン
クリート成形品等、そして横断面形状が円形、長方形等
のタンク周壁用コンクリート成形品である。前記防食材
料としては、セメント質物質の劣化保護の目的に応じて
その材質が選定されるが、工場生産可能なものであれば
よく、例えば、コンクリート劣化保護の目的で、無機質
材料では、ステンレス鋼板等の耐蝕性金属類、セラミッ
ク成形品等、有機質材料では、ポリエチレン、塩化ビニ
ール、ポリプロピレン、エポキシ、ウレタン等の各種耐
蝕性合成樹脂材、またこれらは単独であっても複合材で
あってもよく、複合材では、FRP、金属補強したコル
ゲート管等があげられる。前記グラウト材は、(1)流
動性に優れ、間隙充填率が高いこと、(2)間隙を充填
したグラウト材は硬化後も体積変化が少ないこと、
(3)セメント質物質成形品と防食材成形品に対して適
当な付着性及び強度があること、を満足するものであれ
ばよい。例えば、無機質材ではセメント系グラウト材、
有機質材では合成樹脂系グラウト材、ひび割れ注入材、
エナメルタイプの合成樹脂材、有機無機複合材ではポリ
マーセメント系グラウト材等があり、目的に合わせて適
宜選択使用する。
は、例えば、コンクリート製の丸管や角管、側溝用コン
クリートブロック、短円筒状のマンホール用コンクリー
ト成形品、カルバート用又はボックスカルバート用コン
クリート成形品等、そして横断面形状が円形、長方形等
のタンク周壁用コンクリート成形品である。前記防食材
料としては、セメント質物質の劣化保護の目的に応じて
その材質が選定されるが、工場生産可能なものであれば
よく、例えば、コンクリート劣化保護の目的で、無機質
材料では、ステンレス鋼板等の耐蝕性金属類、セラミッ
ク成形品等、有機質材料では、ポリエチレン、塩化ビニ
ール、ポリプロピレン、エポキシ、ウレタン等の各種耐
蝕性合成樹脂材、またこれらは単独であっても複合材で
あってもよく、複合材では、FRP、金属補強したコル
ゲート管等があげられる。前記グラウト材は、(1)流
動性に優れ、間隙充填率が高いこと、(2)間隙を充填
したグラウト材は硬化後も体積変化が少ないこと、
(3)セメント質物質成形品と防食材成形品に対して適
当な付着性及び強度があること、を満足するものであれ
ばよい。例えば、無機質材ではセメント系グラウト材、
有機質材では合成樹脂系グラウト材、ひび割れ注入材、
エナメルタイプの合成樹脂材、有機無機複合材ではポリ
マーセメント系グラウト材等があり、目的に合わせて適
宜選択使用する。
【0010】グラウト材の充填は、グラウト材の単なる
自重圧を利用した注入又は加圧注入によるが、注入空間
は注入孔と空気抜き孔以外の端縁部や目地部をグラウト
材の流出防止のために閉じる必要があり、端縁部や目地
部の閉鎖には、無機質又は有機質の目地材、ガスケット
材、シールテープ、コーキング材、溶着材等を適宜選択
使用する。
自重圧を利用した注入又は加圧注入によるが、注入空間
は注入孔と空気抜き孔以外の端縁部や目地部をグラウト
材の流出防止のために閉じる必要があり、端縁部や目地
部の閉鎖には、無機質又は有機質の目地材、ガスケット
材、シールテープ、コーキング材、溶着材等を適宜選択
使用する。
【0011】
【作用】本発明の手段によれば、注入されたグラウト材
は、流動性に優れているために隅々まで行きわたり、間
隙を完全に充填するとともに硬化密着する。従って、セ
メント質物質の成形品と防食材設置面に対応する形状の
成形品である防食材とがグラウト材の硬化によって一体
化され、防食機能を有するものとなり、セメント質物質
の成形品の強度を向上させ、防食材料の破損を防止す
る。また、防食材の成形品がセメント質物質成形品本体
の表面に間隙を隔てて設置されるから、その本体表面の
凹凸の影響を受けにくく、精度の高い仕上がり面を確保
できる。そして、一体化したものは成形品として取り扱
うことができる。セメント質物質成形品及び防食材は工
場で生産でき、そしてこれらの一体化も工場において可
能である。前記防食材を、凸部を有するものとし、その
凸部を防食材設置面に当接させて間隙を形成すると、特
別な間隙保持のための器具を必要とせず、間隙形成の手
間を殆ど要しない。特に、セメント質物質成形品本体が
円筒体である場合に、その円筒体と防食材の円筒体との
中心軸が一致して偏心状態となりにくい。
は、流動性に優れているために隅々まで行きわたり、間
隙を完全に充填するとともに硬化密着する。従って、セ
メント質物質の成形品と防食材設置面に対応する形状の
成形品である防食材とがグラウト材の硬化によって一体
化され、防食機能を有するものとなり、セメント質物質
の成形品の強度を向上させ、防食材料の破損を防止す
る。また、防食材の成形品がセメント質物質成形品本体
の表面に間隙を隔てて設置されるから、その本体表面の
凹凸の影響を受けにくく、精度の高い仕上がり面を確保
できる。そして、一体化したものは成形品として取り扱
うことができる。セメント質物質成形品及び防食材は工
場で生産でき、そしてこれらの一体化も工場において可
能である。前記防食材を、凸部を有するものとし、その
凸部を防食材設置面に当接させて間隙を形成すると、特
別な間隙保持のための器具を必要とせず、間隙形成の手
間を殆ど要しない。特に、セメント質物質成形品本体が
円筒体である場合に、その円筒体と防食材の円筒体との
中心軸が一致して偏心状態となりにくい。
【0012】
【実施例】本発明の第1実施例を図1を用いて説明す
る。この実施例は下水道施設の管路材に適用したもので
あり、従来セメント質物質で形成されていた管路材を、
主に排水に起因する微生物腐食から保護するために、従
来の管路材の内面に防食材を設置した構成のものであ
る。図において、1は管路形成用の遠心形成されたコン
クリート製の管、いわゆるヒューム管、2はグラウト
材、3は防食材であり、管1の内面に防食材3を設置し
て一体化したものが目的の管路材である。この管路材の
製造方法を説明する。先ず、ヒューム管1は、所定の性
能が得られるまで養生を行う。次にグラウトが接するヒ
ューム管1の表面(内周面)に、表面強度強化とグラウ
ト材を注入する際の吸い込み防止のために強化材を塗布
する。この強化材としては、無機質系、合成樹脂系、及
びポリマーセメント系のプライマーを適宜選択使用す
る。この強化材の塗布は省略する場合もある。
る。この実施例は下水道施設の管路材に適用したもので
あり、従来セメント質物質で形成されていた管路材を、
主に排水に起因する微生物腐食から保護するために、従
来の管路材の内面に防食材を設置した構成のものであ
る。図において、1は管路形成用の遠心形成されたコン
クリート製の管、いわゆるヒューム管、2はグラウト
材、3は防食材であり、管1の内面に防食材3を設置し
て一体化したものが目的の管路材である。この管路材の
製造方法を説明する。先ず、ヒューム管1は、所定の性
能が得られるまで養生を行う。次にグラウトが接するヒ
ューム管1の表面(内周面)に、表面強度強化とグラウ
ト材を注入する際の吸い込み防止のために強化材を塗布
する。この強化材としては、無機質系、合成樹脂系、及
びポリマーセメント系のプライマーを適宜選択使用す
る。この強化材の塗布は省略する場合もある。
【0013】防食材3は、塩化ビニール樹脂からなる成
形品であり、肉厚が5mm程度の円筒形に形成され、そ
の外周面に略均等に分散した状態で突出量が同一の、例
えば突出量が10mmの凸部7を多数設けてある。この
凸部7の先端を結ぶとヒューム管1の内面に一致する円
筒形となる。この防食材3を、図1(a)に示すよう
に、ヒューム管1を水平に支持してその内孔に挿入する
と、ヒューム管1と防食材3の間に凸部7の突出量に相
当する一定した間隙8が形成される。その隙間8の両端
をコーキング材4で塞ぐと共にグラウト材2の注入口5
及び空気抜き口6を設ける。コーキング材4の硬化後、
注入口5からグラウト材2を注入する。この場合のグラ
ウト材2は、水硬セメントに粉粒体骨材及び添加剤(コ
ンクリート用化学混和剤あるいは混和剤)等を混和した
ものに水を加えて練り混ぜた高流動性のものである。こ
のグラウト材2の注入は、ホッパーを用いてグラウト材
の自重圧を利用する。場合によってはポンプを使用して
もよい。注入したグラウト材が空気抜き口6に到達した
段階で注入を中止し、グラウト圧の低減がなく、且つグ
ラウト材が漏出しないように密栓し、グラウト材の硬化
を待てば完了する。
形品であり、肉厚が5mm程度の円筒形に形成され、そ
の外周面に略均等に分散した状態で突出量が同一の、例
えば突出量が10mmの凸部7を多数設けてある。この
凸部7の先端を結ぶとヒューム管1の内面に一致する円
筒形となる。この防食材3を、図1(a)に示すよう
に、ヒューム管1を水平に支持してその内孔に挿入する
と、ヒューム管1と防食材3の間に凸部7の突出量に相
当する一定した間隙8が形成される。その隙間8の両端
をコーキング材4で塞ぐと共にグラウト材2の注入口5
及び空気抜き口6を設ける。コーキング材4の硬化後、
注入口5からグラウト材2を注入する。この場合のグラ
ウト材2は、水硬セメントに粉粒体骨材及び添加剤(コ
ンクリート用化学混和剤あるいは混和剤)等を混和した
ものに水を加えて練り混ぜた高流動性のものである。こ
のグラウト材2の注入は、ホッパーを用いてグラウト材
の自重圧を利用する。場合によってはポンプを使用して
もよい。注入したグラウト材が空気抜き口6に到達した
段階で注入を中止し、グラウト圧の低減がなく、且つグ
ラウト材が漏出しないように密栓し、グラウト材の硬化
を待てば完了する。
【0014】このようにして防食材3を設置した管路材
の部分破断斜視図を図1(b)に示す。この管路材は、
セメント質物質の管1の内周面に対して円筒形の防食材
3が同じ突出量の凸部7によって同心状態に位置決め配
置され、そのままグラウト材2によって一体化されてい
る。従って、この管路材は、管路材として必要な直線性
がよく、内面状態も防食材3の良好な成形状態のままで
あるから、高品質のものである。上記実施例では管1を
水平に支持した状態でグラウト材2を注入するものを示
したが、図1(c)に示すように、管1を鉛直に支持し
た状態で注入するようにしても、また斜めに支持した状
態で注入するようにしても、注入口5と空気抜き口6を
適切に設ければ別に差し支えはない。要は、管1の長さ
等に応じて作業性が良く、グラウト材2が間隙内に確実
に行きわたるるようにすればよい。
の部分破断斜視図を図1(b)に示す。この管路材は、
セメント質物質の管1の内周面に対して円筒形の防食材
3が同じ突出量の凸部7によって同心状態に位置決め配
置され、そのままグラウト材2によって一体化されてい
る。従って、この管路材は、管路材として必要な直線性
がよく、内面状態も防食材3の良好な成形状態のままで
あるから、高品質のものである。上記実施例では管1を
水平に支持した状態でグラウト材2を注入するものを示
したが、図1(c)に示すように、管1を鉛直に支持し
た状態で注入するようにしても、また斜めに支持した状
態で注入するようにしても、注入口5と空気抜き口6を
適切に設ければ別に差し支えはない。要は、管1の長さ
等に応じて作業性が良く、グラウト材2が間隙内に確実
に行きわたるるようにすればよい。
【0015】本発明の第2実施例を図2を用いて説明す
る。この実施例は第1実施例における同じ管1に、防食
材3aを設置したものである。その防食材3aは、図2
(b)に示すように、所定の幅と厚さで長尺の帯状に形
成され、片側の面に凸部7を適当な間隔で突設したもの
である。凸部7は図では1列に設けてあるが複数列でも
また列状でなく分散した状態であってもよい。要は突出
量が一定していればよい。この防食材3aは帯状部8が
管1の内周面に沿って螺旋状に曲げられる程度の可撓性
を有するように、成分を調整された塩化ビニール樹脂を
用いて成形したものである。この防食材3aの設置は、
管1の内周面に凸部7が当接するように螺旋状に曲げ隣
接する側縁部を接合しながら直接配置して円筒状とす
る。その接合は、接着剤を用いるか、加熱溶着するか、
接着テープを用いるか、予め圧接により係合状態となる
ように縁部断面が一方で湾状凹部に他方で膨大凸部に形
成された係合縁を有するものとしておいて係合させる
か、するものとする。この係合縁を有する構成としたと
きは、接合作業が簡略化されて作業能率が向上する。
る。この実施例は第1実施例における同じ管1に、防食
材3aを設置したものである。その防食材3aは、図2
(b)に示すように、所定の幅と厚さで長尺の帯状に形
成され、片側の面に凸部7を適当な間隔で突設したもの
である。凸部7は図では1列に設けてあるが複数列でも
また列状でなく分散した状態であってもよい。要は突出
量が一定していればよい。この防食材3aは帯状部8が
管1の内周面に沿って螺旋状に曲げられる程度の可撓性
を有するように、成分を調整された塩化ビニール樹脂を
用いて成形したものである。この防食材3aの設置は、
管1の内周面に凸部7が当接するように螺旋状に曲げ隣
接する側縁部を接合しながら直接配置して円筒状とす
る。その接合は、接着剤を用いるか、加熱溶着するか、
接着テープを用いるか、予め圧接により係合状態となる
ように縁部断面が一方で湾状凹部に他方で膨大凸部に形
成された係合縁を有するものとしておいて係合させる
か、するものとする。この係合縁を有する構成としたと
きは、接合作業が簡略化されて作業能率が向上する。
【0016】その防食材3aの設置状態は凸部7を有す
る円筒を管1の内孔に挿入した場合と略同じとなる。従
って、第1実施例と同様にして間隙にグラウト材2を注
入し、硬化させると、図2(a)に示すように、管1の
内周面に防食材3aが管1と一体となるように設置され
た管路材が得られる。この防食材3aを使用すると、防
食材を設置する管の内径が異なるものであっても同じ防
食材を使用できる点で、夫々の異なる内径のセメント質
物質成形品に対応した異なる外径の筒状防食材を準備し
ておく必要がなく、便利である。また、この防食材3a
は、第2実施例のように側縁部を接合しながら管1の内
周面に配置してもよいが、予め円筒状に形成してから管
1の内孔に挿入する順序でもよい。これは管の内径、長
さ等によって作業性に差異があるから、都合の良いほう
を採用すればよい。いずれにしても管1の内径の異なる
ものに対応できる利点がある。
る円筒を管1の内孔に挿入した場合と略同じとなる。従
って、第1実施例と同様にして間隙にグラウト材2を注
入し、硬化させると、図2(a)に示すように、管1の
内周面に防食材3aが管1と一体となるように設置され
た管路材が得られる。この防食材3aを使用すると、防
食材を設置する管の内径が異なるものであっても同じ防
食材を使用できる点で、夫々の異なる内径のセメント質
物質成形品に対応した異なる外径の筒状防食材を準備し
ておく必要がなく、便利である。また、この防食材3a
は、第2実施例のように側縁部を接合しながら管1の内
周面に配置してもよいが、予め円筒状に形成してから管
1の内孔に挿入する順序でもよい。これは管の内径、長
さ等によって作業性に差異があるから、都合の良いほう
を採用すればよい。いずれにしても管1の内径の異なる
ものに対応できる利点がある。
【0017】第3実施例を図3に示す。この実施例は管
路がセメント質物質を劣化させる土質の地域を通る場合
の管路材に適用されるもので、管1の外周面に防食材3
bを設置してある。この防食材3bは、第2実施例にお
いて使用した防食材3aと同じものである。この防食材
3bの設置は、管1の外周面に凸部7の先端を当接させ
て螺旋状に巻きつけながら帯状部8の側縁部を接合して
筒状に配置し、そして第2実施例と同様にしてグラウト
材2を管1の外周面とグラウト材3bとの間隙に充填
し、一体化させる。この実施例の場合も、管1の外径の
相違に対して同じ帯状のグラウト材3bで対応できる。
また、設置の手順も第2実施例と同様に帯状の防食材3
bを予め円筒状に形成してから管1の外周に嵌合させる
順序でもよい。
路がセメント質物質を劣化させる土質の地域を通る場合
の管路材に適用されるもので、管1の外周面に防食材3
bを設置してある。この防食材3bは、第2実施例にお
いて使用した防食材3aと同じものである。この防食材
3bの設置は、管1の外周面に凸部7の先端を当接させ
て螺旋状に巻きつけながら帯状部8の側縁部を接合して
筒状に配置し、そして第2実施例と同様にしてグラウト
材2を管1の外周面とグラウト材3bとの間隙に充填
し、一体化させる。この実施例の場合も、管1の外径の
相違に対して同じ帯状のグラウト材3bで対応できる。
また、設置の手順も第2実施例と同様に帯状の防食材3
bを予め円筒状に形成してから管1の外周に嵌合させる
順序でもよい。
【0018】図4は第1実施例の変形実施例のいくつか
を示し、(a)は円形断面の管1に代えて角形断面のコ
ンクリート管1aに、これに対応する角形断面の筒状の
防食材3cを準備して同様に設置したものである。その
設置は、第1実施例と同様に防食材3cが外周面に凸部
7を有するもので、管1a内に挿入することによって凸
部7の先端が管1aの内周面に当接し所定の間隙を形成
するから、その間隙にグラウト材2を充填して一体化さ
せる。この防食材付き成形品は管路やボックスカルバー
トに用いる。図4(b)は管1に代えて半円筒状のコン
クリート部材1bに、これに対応する半円筒状の防食材
3dを準備して同様に設置したものである。その設置
は、防食材3dが外周面に凸部7を有するもので部材1
bの内面に配置することによって凸部7の先端が部材1
bの内面に当接し所定の間隙を形成するから、その間隙
の端部をコーキング材で適当に塞ぐとともに注入口及び
空気抜き口を設置し、間隙内にグラウト材2を充填して
一体化する。この半円筒部材は2個を向かい合わせて円
筒状にしてボックスカルバートや管路に用いるか、ある
いは溝状の開放水路に用いる。図4(c)は管1に代え
て側溝用あるいはボックスカルバート用のコンクリート
ブロック1cに、その内側面に対応する溝型の防食材3
eを準備して同様に設置したものである。その設置は、
図4(b)のものと略同様にできる。
を示し、(a)は円形断面の管1に代えて角形断面のコ
ンクリート管1aに、これに対応する角形断面の筒状の
防食材3cを準備して同様に設置したものである。その
設置は、第1実施例と同様に防食材3cが外周面に凸部
7を有するもので、管1a内に挿入することによって凸
部7の先端が管1aの内周面に当接し所定の間隙を形成
するから、その間隙にグラウト材2を充填して一体化さ
せる。この防食材付き成形品は管路やボックスカルバー
トに用いる。図4(b)は管1に代えて半円筒状のコン
クリート部材1bに、これに対応する半円筒状の防食材
3dを準備して同様に設置したものである。その設置
は、防食材3dが外周面に凸部7を有するもので部材1
bの内面に配置することによって凸部7の先端が部材1
bの内面に当接し所定の間隙を形成するから、その間隙
の端部をコーキング材で適当に塞ぐとともに注入口及び
空気抜き口を設置し、間隙内にグラウト材2を充填して
一体化する。この半円筒部材は2個を向かい合わせて円
筒状にしてボックスカルバートや管路に用いるか、ある
いは溝状の開放水路に用いる。図4(c)は管1に代え
て側溝用あるいはボックスカルバート用のコンクリート
ブロック1cに、その内側面に対応する溝型の防食材3
eを準備して同様に設置したものである。その設置は、
図4(b)のものと略同様にできる。
【0019】第4実施例を図5に示す。この実施例は、
コンクリート侵食性を有する液体を収容するタンクを新
設するような場合に、その周壁に本発明を適用したもの
である。図5(a)、(b)はタンク全体の縦断面とA
−A断面を示す。その円形の周壁は、図5(c)に
(b)の部分を拡大して示すように、弧状の横断面を有
する8個の部分に等分割した形状の板状体20を工場で
製作して現場で組立施工するものである。その板状体2
0がセメント質物質成形品1dに防食材3fを設置した
工場生産品である。板状体20の製造方法は、所定の円
弧状横断面と長さを有するセメント質成形品1dに、そ
の凹面側が防食材設置面とされ、その防食材設置面に対
応する形状寸法で5〜10mm程度の厚さを有しセメン
ト質物質成形品1d側に多数の凸部7を形成されている
塩化ビニール製の防食材3fを配置し、前述したと同様
にグラウト材2の注入口及び空気抜き口を残して縁部を
コーキング材で塞ぎ、凸部7によって規制された間隙内
にグラウト材2を充填して硬化させる。このようにして
得られた板状体20を予め施工されている底コンクリー
ト21上に円筒形に組立設置し、天井コンクリート22
を打設し、内面の底と天井に適当な防食施工をすると共
に板状体20間の継ぎ目には隙間ができないようにコー
キング材(エポキシ樹脂パテ)で施工する。
コンクリート侵食性を有する液体を収容するタンクを新
設するような場合に、その周壁に本発明を適用したもの
である。図5(a)、(b)はタンク全体の縦断面とA
−A断面を示す。その円形の周壁は、図5(c)に
(b)の部分を拡大して示すように、弧状の横断面を有
する8個の部分に等分割した形状の板状体20を工場で
製作して現場で組立施工するものである。その板状体2
0がセメント質物質成形品1dに防食材3fを設置した
工場生産品である。板状体20の製造方法は、所定の円
弧状横断面と長さを有するセメント質成形品1dに、そ
の凹面側が防食材設置面とされ、その防食材設置面に対
応する形状寸法で5〜10mm程度の厚さを有しセメン
ト質物質成形品1d側に多数の凸部7を形成されている
塩化ビニール製の防食材3fを配置し、前述したと同様
にグラウト材2の注入口及び空気抜き口を残して縁部を
コーキング材で塞ぎ、凸部7によって規制された間隙内
にグラウト材2を充填して硬化させる。このようにして
得られた板状体20を予め施工されている底コンクリー
ト21上に円筒形に組立設置し、天井コンクリート22
を打設し、内面の底と天井に適当な防食施工をすると共
に板状体20間の継ぎ目には隙間ができないようにコー
キング材(エポキシ樹脂パテ)で施工する。
【0020】第4実施例の変形例を図6に示す。この例
は古くは必ずしも防食を考慮されていなかった汚水処理
施設の一連のコンクリート製タンクを新設する場合に本
発明を適用するものである。この場合、汚水処理施設が
稼働しているときはタンク内の汚水の液面は殆ど一定し
ており、その液面つまり気液界面において極端にコンク
リートが侵食されれていた過去の事例から、タンク内の
気液界面付近を重点的に防食施工した構成である。第4
実施例の板状体20に相当する板状体20aがタンク内
液面23に対応する高さ位置を余裕を持ってカバーでき
るようにセメント質物質1eに所定の幅で防食材3gを
設置されている。板状体20aのB−B断面は図5
(c)と同じに現れるから、図示を省略する。その板状
体20aの製造方法は、防食材3gを部分的に設置する
から、突出しないようにすることが望ましく、このため
防食材の設置面をセメント質物質1eの重点的に防食施
工しようとする部分に凹所24として形成し、図6
(b)に見られるように、第4実施例のものよりも上下
方向寸法を短く形成されている同じ材質の防食材3gが
嵌め込む形で配置し、この場合も防食材3gの周辺部を
グラウト材2の注入口と空気抜き孔を残してコーキング
材25で塞ぎ、凸部7によって規制された間隙内にグラ
ウト材2を充填して硬化させる。この場合のコーキング
材は防食性を有するエポキシ樹脂パテである。なお、防
食材3gを設置されていないタンク内表面は、エポキシ
樹脂塗布によるライニング層26を設けておくのがタン
クの部分的な寿命を均等化できる点で好ましい。
は古くは必ずしも防食を考慮されていなかった汚水処理
施設の一連のコンクリート製タンクを新設する場合に本
発明を適用するものである。この場合、汚水処理施設が
稼働しているときはタンク内の汚水の液面は殆ど一定し
ており、その液面つまり気液界面において極端にコンク
リートが侵食されれていた過去の事例から、タンク内の
気液界面付近を重点的に防食施工した構成である。第4
実施例の板状体20に相当する板状体20aがタンク内
液面23に対応する高さ位置を余裕を持ってカバーでき
るようにセメント質物質1eに所定の幅で防食材3gを
設置されている。板状体20aのB−B断面は図5
(c)と同じに現れるから、図示を省略する。その板状
体20aの製造方法は、防食材3gを部分的に設置する
から、突出しないようにすることが望ましく、このため
防食材の設置面をセメント質物質1eの重点的に防食施
工しようとする部分に凹所24として形成し、図6
(b)に見られるように、第4実施例のものよりも上下
方向寸法を短く形成されている同じ材質の防食材3gが
嵌め込む形で配置し、この場合も防食材3gの周辺部を
グラウト材2の注入口と空気抜き孔を残してコーキング
材25で塞ぎ、凸部7によって規制された間隙内にグラ
ウト材2を充填して硬化させる。この場合のコーキング
材は防食性を有するエポキシ樹脂パテである。なお、防
食材3gを設置されていないタンク内表面は、エポキシ
樹脂塗布によるライニング層26を設けておくのがタン
クの部分的な寿命を均等化できる点で好ましい。
【0021】上記第4実施例及びその変形実施例におい
て、タンク形状は横断面形状が円形であるものを示した
が、円形断面のものに限らず、四角形断面のタンク(板
状部材が平板状)、長円形断面のタンクであっても本発
明を適用できることはいうまでもない。
て、タンク形状は横断面形状が円形であるものを示した
が、円形断面のものに限らず、四角形断面のタンク(板
状部材が平板状)、長円形断面のタンクであっても本発
明を適用できることはいうまでもない。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、セメント質物質の成形
品の所望の防食材設置面に成形品の防食材を意図的に間
隙を隔てた状態に配置し、その間隙に内にグラウト材を
充填することによって一体的に設置するから、脱落の恐
れのない防食材を備えた成形品としてこれを工場で経済
的に有利に生産することが可能となる。更に、グラウト
材充填間隙を形成するために凸部を有する防食材を用い
たときは、間隙形成のための作業が殆ど不要で、しかも
一定した間隙を形成できて所望位置に正確に防食材を設
置でき、防食材を設置されたセメント質物質成形品の寸
法が安定するから、より経済的に有利に、高品質のもの
を提供できる効果を奏する。また、一方の面に間隙形成
用の凸部を有する帯状の防食材を用いたときは、防食材
を設置された円筒形のセメント質物質の成形品を製造す
る場合に、準備する防食材成形品が同じもので内径や外
径の異なるセメント質物質本体の夫々に対応できるか
ら、多品種少量生産の経済性を高める効果を奏する。
品の所望の防食材設置面に成形品の防食材を意図的に間
隙を隔てた状態に配置し、その間隙に内にグラウト材を
充填することによって一体的に設置するから、脱落の恐
れのない防食材を備えた成形品としてこれを工場で経済
的に有利に生産することが可能となる。更に、グラウト
材充填間隙を形成するために凸部を有する防食材を用い
たときは、間隙形成のための作業が殆ど不要で、しかも
一定した間隙を形成できて所望位置に正確に防食材を設
置でき、防食材を設置されたセメント質物質成形品の寸
法が安定するから、より経済的に有利に、高品質のもの
を提供できる効果を奏する。また、一方の面に間隙形成
用の凸部を有する帯状の防食材を用いたときは、防食材
を設置された円筒形のセメント質物質の成形品を製造す
る場合に、準備する防食材成形品が同じもので内径や外
径の異なるセメント質物質本体の夫々に対応できるか
ら、多品種少量生産の経済性を高める効果を奏する。
【図1】本発明の第1実施例を示し、(a)はグラウト
材注入前の概略縦断正面図、(b)は防食材を設置され
たヒューム管の部分破断斜視図、(c)はグラウト材注
入前の別の状態を示す概略縦断正面図である。
材注入前の概略縦断正面図、(b)は防食材を設置され
たヒューム管の部分破断斜視図、(c)はグラウト材注
入前の別の状態を示す概略縦断正面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示し、(a)は防食材を
設置されたヒューム管の概略部分破断正面図、(b)は
使用した帯状の防食材の概略斜視図である。
設置されたヒューム管の概略部分破断正面図、(b)は
使用した帯状の防食材の概略斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例の外面に防食材を設置した
ヒューム管の軸に直角な概略断面図である。
ヒューム管の軸に直角な概略断面図である。
【図4】(a)〜(c)は夫々に異なる本発明の第1実
施例の変形例を示す長手方向に直角な概略断面図であ
る。
施例の変形例を示す長手方向に直角な概略断面図であ
る。
【図5】本発明の第4実施例を示し、(a)は内周面に
本発明を適用したタンクの概略縦断面図、(b)は
(a)のA−A断面概略図、(c)は(b)の部分拡大
図である。
本発明を適用したタンクの概略縦断面図、(b)は
(a)のA−A断面概略図、(c)は(b)の部分拡大
図である。
【図6】第4実施例の変形例を示し、(a)は分割形成
されたタンク周壁構成部材を示す概略正面図、(b)は
(a)のC−C断面拡大図である。
されたタンク周壁構成部材を示す概略正面図、(b)は
(a)のC−C断面拡大図である。
1 ヒューム管(セメント質物質の筒体) 1a コンクリート角管(セメント質物質の筒体) 1b 半円等コンクリート部材(セメント質物質の成
形品) 1c 側溝用コンクリートブロック(セメント質物質
の成形品) 1d セメント質物質の成形品 1e セメント質物質の成形品 2 グラウト材 3 防食材 3a 防食材 3b 防食材 3c 防食材 3d 防食材 3e 防食材 3f 防食材 3g 防食材 7 凸部 8 帯状部 9 間隙 20 板状部材 20a 板状部材 23 タンク内液面(気液界面)
形品) 1c 側溝用コンクリートブロック(セメント質物質
の成形品) 1d セメント質物質の成形品 1e セメント質物質の成形品 2 グラウト材 3 防食材 3a 防食材 3b 防食材 3c 防食材 3d 防食材 3e 防食材 3f 防食材 3g 防食材 7 凸部 8 帯状部 9 間隙 20 板状部材 20a 板状部材 23 タンク内液面(気液界面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新居 隆 兵庫県神戸市須磨区友が丘3丁目C5− 402
Claims (10)
- 【請求項1】 セメント質物質成形品の所望の防食材設
置面に、その防食材設置面に対応する形状の成形品に形
成されている防食材を、前記防食材設置面と防食材との
間に間隙ができるように配置し、前記間隙内にグラウト
材を充填し固化させて前記セメント質物質成形品と防食
材料とを一体化させるセメント質物質成形品に対する防
食材の設置方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のセメント質物質成形品
に対する防食材の設置方法において、 前記防食材を、
前記防食材設置面側に複数の凸部を有するものとし、そ
の凸部を防食材設置面に当接させて配置することにより
前記間隙を形成することを特徴とするセメント質物質成
形品に対する防食材の設置方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載のセメント質物質成形品
に対する防食材の設置方法において、前記セメント質物
質成形品が内周面を防食材設置面とされた筒体であり、
前記防食材が前記凸部を外周面に有し前記筒体の内孔に
挿入可能な筒状体であることを特徴とするセメント質物
質成形品に対する防食材の設置方法。 - 【請求項4】 請求項2に記載のセメント質物質成形品
に対する防食材の設置方法において、前記セメント質物
質成形品が外周面を防食材設置面とされた筒体であり、
前記防食材が前記凸部を内周面に有し前記筒体の外周に
嵌合可能な筒状体であることを特徴とするセメント質物
質成形品に対する防食材の設置方法。 - 【請求項5】 請求項2に記載のセメント質物質成形品
に対する防食材の設置方法において、前記セメント質物
質成形品が溝内面を防食材設置面とされた溝型ブロック
であり、前記防食材が前記溝内面に対応した溝型に形成
され外面に前記凸部を有する溝型成形品であることを特
徴とするセメント質物質成形品に対する防食材の設置方
法。 - 【請求項6】 請求項2に記載のセメント質物質成形品
に対する防食材の設置方法において、前記セメント質物
質成形品が内周面を防食材設置面とされた半円筒体であ
り、前記防食材が前記内周面に対応する半円筒形に形成
され外周面に前記凸部を有する半円筒状の成形品である
ことを特徴とするセメント質物質成形品に対する防食材
の設置方法。 - 【請求項7】 請求項1または請求項2に記載のセメン
ト質物質成形品に対する防食材の設置方法において、前
記セメント質物質成形品が所定横断面形状のタンク周壁
部を縦に複数個に分割成形されその分割成形品のタンク
内周面に対応する面を防食材設置面とされた板状体であ
ることを特徴とするセメント質物質成形品に対する防食
材の設置方法。 - 【請求項8】 請求項1または請求項2に記載のセメン
ト質物質成形品に対する防食材の設置方法において、前
記セメント質物質成形品が所定横断面形状のタンク周壁
部を縦に複数個に分割成形されその分割成形品のタンク
内周面の予定気液界面位置を含む所定高さ範囲を防食材
設置範囲とされ、その防食材設置範囲を予め凹所として
防食材設置面に形成され、前記防食材設置範囲のタンク
内周面を形成するように前記防食材が前記凹所を閉蓋す
る大きさ及び形状の板状体であることを特徴とするセメ
ント質物質成形品に対する防食材の設置方法。 - 【請求項9】 内周面または外周面を防食材設置面とす
る筒状のセメント質物質成形品に、所定突出量の複数の
凸部を一方の面に有し可撓性を備えた所定幅の帯状に形
成した防食材を螺旋状に配置することにより前記凸部が
前記防食材設置面に当接する筒状となし、前記凸部の存
在によって前記防食材設置面と防食材の前記一方の面と
の間に形成された間隙内にグラウト材を充填し固化させ
て前記セメント質物質成形品と防食材とを一体化させる
ことを特徴とするセメント質物質成形品に対する防食材
の設置方法。 - 【請求項10】 請求項9に記載のセメント質物質成形
品に対する防食材の設置方法において、前記帯状に形成
した防食材が、側縁部に互いに係合する係合縁を有する
ものとすることを特徴とするセメント質物質成形品に対
する防食材の設置方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5667994A JPH07241829A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | セメント質物質成形品に対する防食材の設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5667994A JPH07241829A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | セメント質物質成形品に対する防食材の設置方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07241829A true JPH07241829A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=13034122
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5667994A Withdrawn JPH07241829A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | セメント質物質成形品に対する防食材の設置方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07241829A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008038453A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Tsurumi Concrete Kk | ボックスカルバートおよびその製造方法 |
| CN105971093A (zh) * | 2016-05-09 | 2016-09-28 | 周兴和 | 圆形下水管道 |
| JP2021091561A (ja) * | 2019-12-09 | 2021-06-17 | 日本ジッコウ株式会社 | コンクリート構造物の防食工法 |
| CN115741997A (zh) * | 2022-12-22 | 2023-03-07 | 江西龙正科技发展有限公司 | 一种超耐腐蚀光伏管桩材料制备方法及应用 |
| CN116175780A (zh) * | 2023-04-18 | 2023-05-30 | 南京中瓴华汇新材料系统工程集团有限公司 | 一种玻璃纤维增强水泥复合混凝土预制建筑构件的生产方法 |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP5667994A patent/JPH07241829A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008038453A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Tsurumi Concrete Kk | ボックスカルバートおよびその製造方法 |
| CN105971093A (zh) * | 2016-05-09 | 2016-09-28 | 周兴和 | 圆形下水管道 |
| JP2021091561A (ja) * | 2019-12-09 | 2021-06-17 | 日本ジッコウ株式会社 | コンクリート構造物の防食工法 |
| CN115741997A (zh) * | 2022-12-22 | 2023-03-07 | 江西龙正科技发展有限公司 | 一种超耐腐蚀光伏管桩材料制备方法及应用 |
| CN116175780A (zh) * | 2023-04-18 | 2023-05-30 | 南京中瓴华汇新材料系统工程集团有限公司 | 一种玻璃纤维增强水泥复合混凝土预制建筑构件的生产方法 |
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Legal Events
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