JPH07242126A - 車両用発電装置 - Google Patents

車両用発電装置

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JPH07242126A
JPH07242126A JP6058281A JP5828194A JPH07242126A JP H07242126 A JPH07242126 A JP H07242126A JP 6058281 A JP6058281 A JP 6058281A JP 5828194 A JP5828194 A JP 5828194A JP H07242126 A JPH07242126 A JP H07242126A
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JP
Japan
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rotary
way clutch
carrier
generator
planetary
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Application number
JP6058281A
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English (en)
Inventor
Akira Chikamori
章 近森
Kiyao Naitou
甲矢雄 内藤
Hajime Watanabe
肇 渡邊
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動用電動機へのバッテリ充電に下り坂道等
の走行や減速等の惰性走行のエネルギのみを利用する車
両用発電装置の提供。 【構成】 電気自動車用発電装置Aは、自動車の回転車
軸1に回転自在に一体的に取付けられた係合回転体6及
び遊星回転伝動機構の太陽回転体7、回転車軸に固着さ
れた駆動回転板4、同回転車軸に第1一方向クラッチ8
を介して取付けられた遊星回転伝動機構の内周係合回転
体3a、同回転車軸に対し回転自在に設けられた遊星回
転伝動機構のキャリア11、キャリアに回転自在に取付け
られ、太陽回転体と内周係合回転体とに同時に係合して
いる遊星回転体15、駆動回転板に第2一方向クラッチを
介して取付けられていると共に、キャリアに第3一方向
クラッチを介して取付けられ、電動機Mで伝動手段を介
して回転駆動される回転駆動体20、並びに電動機用のバ
ッテリーBの入力線L1 に接続され、且つ係合回転体に
より伝動手段を介して回転駆動される発電機9より構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用発電装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−58379号公
報に示されているように、人力駆動系と電気駆動系とが
並列に設けられ、人力による駆動力の変化に対応して電
気駆動系の出力を制御する電動モータ付き自転車、所
謂、電動ハイブリッド自転車は、補助動力に使用する電
気エネルギをバッテリーから供給され、又、電気自動車
も同様に主動力をバッテリーによるモータ駆動によって
いる。ソーラカーでは、更にバッテリーが太陽電池によ
り充電されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電動ハイブリッド自転
車、電気自動車、ソーラカー等のような補助動力や主動
力に電気エネルギを使用する車両における動力源に、上
記の従来の技術におけるようにバッテリーのみを使用す
ると、電気エネルギの不足で使用時間が短くなったり、
大容量のバッテリーが必要になったりする不都合が生じ
る。
【0004】更に、電動ハイブリッド自転車においてペ
ダル駆動走行で充電した場合には、搭乗者の負担が大き
く、ソーラカーにおいては、太陽電池のみによる充電で
は電気エネルギの不足で使用時間が短くなる。この発明
は、上記のバッテリー使用における問題を解消する発電
装置を提供すること目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】自転車に適用したこの発
明の車両用発電装置は、自転車の回転車軸に回転自在に
取り付けられた係合回転体、係合回転体に一体的に設け
られた遊星回転伝動機構の太陽回転体、自転車の回転車
軸に固着された駆動回転板、自転車の回転車軸に第1一
方向クラッチを介して取り付けられ、遊星回転伝動機構
の内周係合回転体が形成されいる回転円板部、駆動回転
板に第2一方向クラッチを介して取り付けられていると
共に、無端条体が巻き掛けられている環状のスプロケッ
ト、スプロケットに第3一方向クラッチを介して取り付
けられている遊星回転伝動機構のキャリア、キャリアに
回転自在に取り付けられ、太陽回転体及び内周係合回転
体に同時に係合している遊星回転伝動機構の遊星回転
体、並びに係合回転体により伝動手段を介して回転駆動
される発電機から構成されている。そして、キャリアは
遊星回転体側と第3一方向クラッチ側とに二分割され、
両者間にトルクリミッタが介在する。
【0006】電気自動車に適用したこの発明の車両用発
電装置は、自動車の回転車軸に回転自在に取り付けられ
た係合回転体、係合回転体に一体的に設けられた遊星回
転伝動機構の太陽回転体、自動車の回転車軸に固着され
た駆動回転板、自動車の回転車軸に第1一方向クラッチ
を介して取り付けられ、遊星回転伝動機構の内周係合回
転体が形成されいる回転円板部、駆動回転板に第2一方
向クラッチを介して取り付けられていると共に、電動機
で回転駆動される回転駆動体、回転駆動体に第3一方向
クラッチを介して取り付けられている遊星回転伝動機構
のキャリア、キャリアに回転自在に取り付けられ、太陽
回転体及び内周係合回転体に同時に係合している遊星回
転伝動機構の複数の遊星回転体、並びに電動機用のバッ
テリーの入力線に接続され、且つ係合回転体により伝動
手段を介して回転駆動される発電機より構成されてい
る。
【0007】ソーラカーに適用したこの発明の車両用発
電装置の場合には、上記の発電機は、太陽電池と並列に
電動機用のバッテリーの入力線に接続されている。上記
の遊星回転伝動機構は、太陽歯車、内歯歯車及び遊星歯
車からなる遊星歯車機構でもよく、又、例えば遊星ロー
ラ式のトラクションドライブ機構の遊星摩擦伝動回転機
構でもよい。又、係合回転体と発電機との伝動手段は、
歯車機構でも摩擦伝動機構でもよく、更には、例えばベ
ルトやチェーン等の無端条体による伝動機構でもよい。
【0008】
【作用】上記の自転車に適用した車両用発電装置におい
ては、自転車の走行で、下り坂道等の走行や減速等の惰
性走行で搭乗者によるペダルの駆動が行われない状態、
又はペダルが遊び回転される状態にあっては、ペダル軸
側のスプロケット、即ち無端条体が固定されるか、低速
回転する。従ってスプロケットも回転が拘束されるか、
低速回転するかの状態にある。
【0009】そして、他方、下り坂走行や惰性走行によ
る車輪の回転、即ち回転車軸の回転が行われ、駆動回転
板は、固定されたか低速回転するスプロケットに対して
第2一方向クラッチの解放方向への回転が拘束されない
ので、車輪の回転、即ち回転車軸と共にスプロケットに
対して正回転する。そして、内周係合回転体は、第1一
方向クラッチを介して回転車軸と共に回転する。
【0010】その際、キャリアの回転は、第3一方向ク
ラッチにより固定されたか低速回転するスプロケットに
対する正回転が抑止されるので、遊星回転体の公転は抑
止されるか、内周係合回転体より低速となるので、遊星
回転体は、内周係合回転体の回転により同方向に正方向
に自転される。従って、遊星回転体の正方向の自転によ
り太陽回転体は逆方向に回転される。太陽回転体の逆回
転は、内周係合回転体の径が太陽回転体の径より大きい
ので両者の径比をもって増速される。太陽回転体の回転
は、係合回転体の回転となり、発電機は、伝動手段を介
して回転し、発電が行われる。
【0011】発電トルクが高まった際には、遊星回転体
機構を介してスプロケット、即ちペダルに反力が加わ
り、ペダルを駆動方向に押して搭乗者に危険を与える恐
れがある。しかし、発電機側の係合回転体からペダル側
への所定値以上のトルクの伝動は、その中間にあるトル
クリミッタにより遮断され、上記の危険は防止される。
【0012】自転車の走行において、搭乗者によるペダ
ルの駆動が行われると、スプロケットが回転される。ス
プロケットの回転は、第2一方向クラッチを介して駆動
回転板の回転となり、回転車軸、即ち車輪は回転駆動さ
れて、自転車は走行する。その際、スプロケットの正回
転は、外周側キャリアに対する第3一方向クラッチの解
放方向にあるので、外周側キャリアに伝達されない。
【0013】そして、内周係合回転体が第1一方向クラ
ッチを介して回転車軸と共に正回転しても、外周側キャ
リア、即ち内周側キャリアは回転自在の状態、即ち遊星
回転体は自転・公転自在の状態にあるので、太陽回転体
には、動力が伝達されない。即ち、係合回転体及び伝動
手段を介しての発電機の回転はされないで、発電が行わ
れない。従って、搭乗者によるペダルの駆動には発電負
荷が掛らない。
【0014】上記の電動自動車に適用した車両用発電装
置においては、自動車の走行で、下り坂道等の走行や減
速等の惰性走行の状態にあっては、バッテリーからモー
タへの入力は断たれ、モータの回転は固定される。即
ち、回転駆動体は、伝動手段を介して固定される。下り
坂走行や惰性走行による車輪の回転、回転車軸、即ち駆
動回転板の回転は、固定された回転駆動体に対する第2
一方向クラッチの解放方向であるので、拘束されない。
【0015】そして、内周係合回転体は、第1一方向ク
ラッチを介して回転車軸と共に正回転する。他方、キャ
リアの正回転は、固定された回転駆動体に対し第3一方
向クラッチの係合方向であるので、抑止され、延いて
は、遊星回転体の公転は抑止される。従って、遊星回転
体は、内周係合回転体の正回転により同方向に正方向に
自転のみの正回転をし、遊星回転体の正方向の自転によ
り太陽回転体は、逆方向に回転される。
【0016】太陽回転体の回転は、係合回転体の回転と
なり、発電機は、伝動手段を介して回転し、発電が行わ
れる。そして、入力線を介してバッテリーに対する充電
が行われる。その際の発電負荷は、下り坂道等の走行や
減速等の惰性走行における制動作用の一助にもなる。自
動車のバッテリーからの入力によりモータが駆動されて
走行する場合には、バッテリーからの出力によりモータ
が駆動が行われると、回転駆動体は、伝動手段を介して
正回転される。回転駆動体の正回転は、第2一方向クラ
ッチを介して駆動回転板の正回転となり、回転車軸、即
ち車輪が回転され、自動車が走行する。
【0017】その際、回転駆動体の正回転は、キャリア
に対する第3一方向クラッチの解放方向であるので、キ
ャリアに伝達されない。又、内周係合回転体は、第1一
方向クラッチを介して回転車軸と共に正回転しても、キ
ャリアは回転自在の状態、即ち遊星回転体は自転・公転
自在の状態にあるので、太陽回転体には、動力が伝達さ
れない。即ち、係合回転体・伝動手段を介しての発電機
の回転はされないで、発電が行われない。従って、モー
タには発電負荷が掛らないで、バッテリーは発電には消
耗されないで、下り坂道等の走行や減速等の惰性走行の
エネルギのみが無駄なくバッテリーの充電に利用され
る。
【0018】上記のソーラカーに適用した車両用発電装
置においては、自動車の走行で下り坂道等の走行や減速
等の惰性走行の状態にあっては、太陽電池における発電
状態の如何に拘らず、上記のような発電機による入力線
を介してのバッテリーに対する充電は、太陽電池による
充電に重畳して行われる。従って、下り坂道等の走行や
減速等の惰性走行のエネルギが無駄なくバッテリーの充
電に利用され、太陽電池による充電の不足を補い得る。
【0019】
【実施例】この発明の実施例における車両用発電装置を
図面に従って説明する。図1に示す第1実施例の発電装
置Aは、自転車の照明及び補助動力に用いられるべく、
下記のように装備されている。図2及び図3に示すよう
に、自転車において、発電装置Aは、後輪Rの車軸に設
けられ、サドルDの下側の後輪側フレームF1 には蓄電
池Bが、ハンドルHにはスイッチTが、前輪側フレーム
F2 には照明灯Lが、夫々取り付けられている。電動ハ
イブリッド自転車の場合には、図3に示すように、更に
モータM、コントローラC、スピードセンサS1 及びト
ルクセンサS2 が中間フレームF3 に夫々取り付けられ
ている。そして、蓄電池B、スイッチT、照明灯L、モ
ータM、コントローラC、スピードセンサS1 及びトル
クセンサS2 が順次、導線Wで接続されている。
【0020】自転車の後輪Rの回転車軸1の一端部は突
出して突出部1aとなり、突出部1aには、内側から順
次、中空軸2、環状歯車3及び駆動回転板4が取り付け
られている。中空軸2は、転がり軸受5を介して回転自
在に取り付けられており、中空軸2の内側端部には、大
傘歯車6が一体に取り付けられ、外側端部の外周面には
歯が形成され、遊星歯車機構の太陽歯車7となってい
る。突出部1aの中間部に第1一方向クラッチ8を介し
て取り付けられている環状歯車3は、太陽歯車7に対向
する軸方向内側の延出部3aの内周面に歯が形成されて
いる。駆動回転板4は、突出部1aの先端部に固着され
ている。
【0021】後輪側フレームF1 に取り付けられた発電
機9のロータ軸の先端に取り付けられた小傘歯車10
は、大傘歯車6に噛み合っている。大傘歯車6の外側に
は、中空軸2の外周面を囲繞する環板状のキャリア11
が配置され、キャリア11は、内周側キャリア11aと
外周側キャリア11bとから構成されており、内周側キ
ャリア11aの外周と外周側キャリア11bの内周との
間には、トルクリミッタ12が介在し、更に外周側キャ
リア11bの外周面に係合するキャリアブレーキ13が
発電機9に隣接してフレームF1 に設けられている。キ
ャリアブレーキ13は、例えば搭乗者のレバー操作によ
り操作され、内径側に移動して内径側キリャア11bに
摺接する摺接部を備えており、搭乗者のペダル駆動によ
る走行中であっても、任意に発電を可能にすることがで
きるので、不意のバッテリーの容量不足にも対応するこ
とができる。
【0022】内周側キャリア11aの外側面に軸線方向
に植設された軸ピン14,14・・には、環状歯車3と
太陽歯車7とに同時に噛み合っている遊星歯車15,1
5・・が回転自在に取り付けられている。構造的には、
キャリア11は、軸ピン14,14・・を介して遊星歯
車15,15・・により軸線回りに回転自在に中空軸2
に支持されている。
【0023】駆動回転板4の外周面には、第2一方向ク
ラッチ16を介して環状のスプロケット17が取り付け
られており、スプロケット17の内側端面と外周側キャ
リア11bとの間にも第3一方向クラッチ18が介在し
ている。スプロケット17とペダル軸側のスプロケット
との間に無端チェーン19が巻き掛けられている。図示
の例では、発電装置Aは、後輪の回転車軸1に設けられ
ているが、ペダル軸に設けられていてもよい。
【0024】上記の車両用発電装置Aの作用について述
べると、自転車の走行において、下り坂道等の走行や減
速等の惰性走行で搭乗者によるペダルの駆動が行われな
い状態、又はペダルが遊び回転される状態にあっては、
ペダル軸側のスプロケット、即ち無端チェーン19が固
定されるか、低速回転する。従ってスプロケット17も
回転が拘束されるか、低速回転するかの状態にある。
【0025】そして、他方、下り坂走行や惰性走行によ
る車輪の回転、即ち後輪の回転車軸1の突出部1aの回
転が行われ、駆動回転板4は、固定されたか低速回転す
るスプロケット17に対して第2一方向クラッチ16の
解放方向への回転が拘束されないので、車輪の回転、即
ち後輪の回転車軸1と共にスプロケット17に対して正
回転する。そして、環状歯車3は、第1一方向クラッチ
8を介して回転車軸1と共に回転する。
【0026】その際、キャリア11の回転は、第3一方
向クラッチ18により固定されたか低速回転するスプロ
ケット17に対する正回転が抑止されるので、遊星歯車
15の公転は抑止されるか、環状歯車3より低速となる
ので、遊星歯車15は、環状歯車3の回転により同方向
に正方向に自転される。従って、遊星歯車15の正方向
の自転により太陽歯車4、即ち中空軸2は、逆方向に回
転される。太陽歯車4、即ち中空軸2の逆回転は、環状
歯車3の歯数が太陽歯車4の歯数より多いので両者の歯
数比をもって増速される。
【0027】中空軸2の回転は、大傘歯車6の回転とな
り、発電機9のロータは、小傘歯車10を介して更に増
速されて回転し、発電が行われる。発電トルクが高まっ
た際には、遊星歯車機構を介してスプロケット17、即
ちペダルに反力が加わり、ペダルを駆動方向に押して搭
乗者に危険を与える恐れがある。しかし、発電機側の大
傘歯車6からしペダル側への所定値以上のトルクの伝動
は、その中間に介在するトルクリミッタ12により遮断
され、上記の危険は防止される。
【0028】自転車の走行において、搭乗者によるペダ
ルの駆動が行われると、ペダル軸側のスプロケットが回
転し、即ち無端チェーン19が回動し、スプロケット1
7が回転される。スプロケット17の回転は、第2一方
向クラッチ16を介して駆動回転板4の正回転となり、
回転車軸1、即ち後輪Rは回転駆動されて、自転車は走
行する。その際、スプロケット17の正回転は、外周側
キャリア11bに対する第3一方向クラッチ18の解放
方向にあるので、外周側キャリア11bに伝達されな
い。
【0029】そして、環状歯車3が第1一方向クラッチ
8を介して回転車軸1と共に正回転しても、外周側キャ
リア11b、即ち内周側キャリア11aは回転自在の状
態、即ち遊星歯車15は自転・公転自在の状態にあるの
で、太陽歯車7には、動力が伝達されない。即ち、中空
軸2・大傘歯車6・小傘歯車10を介しての発電機9の
ロータの回転はされないで、発電が行われない。従っ
て、搭乗者によるペダルの駆動には、発電負荷が掛らな
い。
【0030】図4及び図5に示す第2実施例の車両用発
電装置Aは、電気自動車のバッテリーに対する充電に用
いられるように装備されたものである。図4は電気自動
車の概要を示しており、図5に示すように自動車の後輪
Rの回転車軸1の一部には、順次、中空軸2、環状歯車
3及び駆動回転板4が取り付けられている。
【0031】中空軸2は、転がり軸受5を介して回転車
軸1に回転自在に取り付けられており、中空軸2の外端
部には、大傘歯車6が一体に取り付けられ、内側端部の
外周面には歯が形成され、遊星歯車機構の太陽歯車7と
なっている。中空軸2に隣接して第1一方向クラッチ8
を介して回転車軸1に取り付けられている環状歯車3
は、太陽歯車7に対向する軸方向内側の延出部3aの内
周面に歯が形成されている。更に駆動回転板4は、環状
歯車3に隣接して回転車軸1に固着されている。
【0032】車体に取り付けられた発電機9のロータ軸
の先端に取り付けられた小傘歯車10は、大傘歯車6に
噛み合っている。遊星歯車機構の遊星歯車15,15・
・を支持するキャリア11は、大傘歯車6と環状歯車3
との間に中空軸2の外周面を囲繞するように配置されて
おり、キャリア11の内側面に軸線方向に植設された軸
ピン14,14・・には、環状歯車3と太陽歯車7とに
同時に噛み合っている遊星歯車15,15・・が回転自
在に取り付けられている。
【0033】構造的には、キャリア11は、軸ピン1
4,14・・を介して遊星歯車15,15・・により軸
線回りに回転自在に中空軸2に支持されている。そし
て、駆動回転板4の外周面とキャリア11の外周面との
夫々に第2一方向クラッチ16及び第3一方向クラッチ
18を介して円筒状の回転駆動体20が嵌着されてい
る。
【0034】回転駆動体20の外周面には、歯が刻設さ
れ大歯車20aが形成されている。大歯車20aは、電
動自動車のモータMのモータ軸に固着されたピニオン2
1に噛み合っている。モータMの伝動手段には、歯車機
構(20a,21)に替えて周知のベルト機構・チェー
ン機構を用いてもよい。発電機9は入力線L1 を介し
て、モータMは出力線L2 を介して、夫々バッテリーB
に接続される。
【0035】図6に示す第3実施例の車両用発電装置A
は、ソーラカーの補助発電に用いられるように装備され
たものである。発電装置Aは、第2実施例と全く同一で
あり、発電機9は、太陽電池Sと並列に入力線L1 を介
して、モータMは出力線L2 を介して、夫々バッテリー
Bに接続される。
【0036】上記の第2実施例における車両用発電装置
Aの作用について述べると、自動車の走行において、下
り坂道等の走行や減速等の惰性走行の状態にあっては、
バッテリーBからモータMへの出力線L2 のスイッチは
開かれ、モータMの回転は固定される。即ち、回転駆動
体20は、ピニオン21と大歯車20aとを介して固定
される。
【0037】下り坂走行や惰性走行による車輪の回転、
回転車軸1、即ち駆動回転板4の回転は、固定された回
転駆動体20に対する第2一方向クラッチ16の解放方
向であるので、拘束されない。そして、環状歯車3は、
第1一方向クラッチ8を介して回転車軸1と共に正回転
する。
【0038】他方、キャリア11の正回転は、固定され
た回転駆動体20に対し第3一方向クラッチ18の係合
方向であるので、抑止され、延いては、遊星歯車15の
公転は抑止される。従って、遊星歯車15は、環状歯車
3の正回転により同方向に正方向に自転のみの正回転を
し、遊星歯車15の正方向の自転により太陽歯車7、即
ち中空軸2は、逆方向に回転される。
【0039】中空軸2の回転は、大傘歯車6の回転とな
り、発電機9のロータは、小傘歯車10を介して増速さ
れて回転し、発電が行われる。そして、入力線L1 を介
してバッテリーBに対する充電が行なわれる。その際の
発電負荷は、下り坂道等の走行や減速等の惰性走行にお
ける制動作用の一助にもなる。
【0040】自動車のバッテリーBからの入力によりモ
ータMが駆動されて走行する場合には、バッテリーBか
らモータMへの出力線L2 のスイッチは閉じられ、モー
タMが駆動が行われると、回転駆動体20は、ピニオン
21と大歯車20aとを介して正回転される。回転駆動
体20の正回転は、第2一方向クラッチ16を介して駆
動回転板4の正回転となり、回転車軸1、即ち車輪Ro
が回転され、自動車が走行する。
【0041】その際、回転駆動体20の正回転は、キャ
リア11に対する第3一方向クラッチ18の解放方向で
あるので、キャリア11に伝達されない。又、環状歯車
3は、第1一方向クラッチ8を介して回転車軸1と共に
正回転しても、キャリア11は回転自在の状態、即ち遊
星歯車15は自転・公転自在の状態にあるので、太陽歯
車7には、動力が伝達されない。即ち、中空軸2・大傘
歯車6・小傘歯車10を介しての発電機9のロータの回
転はされないで、発電が行われない。
【0042】従って、モータMには、発電負荷が加わら
ないで、バッテリーBは、発電には消耗されないで、下
り坂道等の走行や減速等の惰性走行のエネルギのみが無
駄なくバッテリーBの充電に利用される。
【0043】上記の第2実施例におけるソーラカーの場
合には、自動車の走行において、下り坂道等の走行や減
速等の惰性走行の状態にあっては、太陽電池Sにおける
発電状態の如何に拘らず、上記のような発電機9による
入力線L1 を介してのバッテリーBに対する充電は、太
陽電池Sによる入力線L1 を介しての充電に重畳して行
われる。従って、下り坂道等の走行や減速等の惰性走行
のエネルギが無駄なくバッテリーBの充電に利用され、
太陽電池Sによる充電の不足を補い得る。
【0044】上記の各実施例では、遊星歯車機構(太陽
歯車7、環状歯車3及び遊星歯車15)並び発電機9の
傘歯車機構(6,10)を用いているが、歯車機構の代
りに摩擦伝動機構(例えば金属、硬質のゴム又は樹脂の
回転体を用いる)を用いてもよい。こま場合には、歯車
に比べ静粛性が向上し、更に無端チェーン19の代りに
ゴム製のタイミングベルトを用いてもよく、この場合に
も静粛性が向上する。
【0045】
【発明の効果】この発明の車両用発電装置を自転車に装
備した場合には、自転車の走行で、下り坂道等の走行や
減速等の惰性走行で搭乗者によるペダルの駆動が行われ
ない状態、又はペダルが遊び回転される状態にあって
は、発電機は、伝動機構を介して回転し、発電が行われ
る。発電トルクが高まった際には、遊星回転体機構を介
しての反力がペダルに加わり、搭乗者に危険を与える恐
れがあるが、トルクリミッタによりその危険は防止され
る。
【0046】搭乗者によるペダルの駆動により走行する
際には、発電機には、ペダルの回転駆動が伝達されない
で、発電が行われない。従って、搭乗者によるペダルの
駆動には、発電負荷が掛らない。発電乃至バッテリーの
充電には、搭乗者によるペダルの駆動が関与しないで搭
乗者の負担がなく、下り坂道等の走行や減速等の惰性走
行のエネルギのみが無駄なく利用され、その際の発電負
荷は、制動作用の一助にもなる。
【0047】この発明の車両用発電装置を電動自動車に
装備した場合には、自動車の走行で、下り坂道等の走行
や減速等の惰性走行の状態にあっては、バッテリーから
モータへの入力は断たれ、下り坂走行や惰性走行による
車輪の回転の回転により、発電機は伝動機構を介して回
転し、発電が行われ、バッテリーに対する充電が行われ
る。
【0048】自動車のバッテリーからの入力によりモー
タが駆動されて走行する場合には、バッテリーからの出
力によりモータが駆動が行われるが、発電機には、動力
が伝達されないで、発電が行われない。従って、モータ
には、発電負荷が掛からないで、バッテリーは発電には
関与しない。発電乃至バッテリーの充電には、バッテリ
ーが消耗されないで、下り坂道等の走行や減速等の惰性
走行のエネルギのみが無駄なく利用され、その際の発電
負荷は、制動作用の一助にもなる。
【0049】この発明の車両用発電装置をソーラカーに
装備した場合には、自動車の走行で下り坂道等の走行や
減速等の惰性走行の状態にあっては、太陽電池における
発電状態の如何に拘らず、電動自動車の場合のような発
電機によるバッテリーに対する充電は、太陽電池による
充電に重畳して行われる。従って、下り坂道等の走行や
減速等の惰性走行のエネルギが無駄なくバッテリーの充
電に利用され、その際の発電負荷は制動作用の一助にも
なり、太陽電池による充電の不足を補い得る。
【0050】いずれにしても電動ハイブリッド自転車、
電気自動車、ソーラカー等のような補助動力や主動力に
電気エネルギを使用する車両において、電気エネルギの
不足で使用時間が短くなったり、大容量のバッテリーが
必要になったりする不都合は解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例における自転車に適用し
た車両用発電装置の断面図である。
【図2】この発明の第1実施例における車両用発電装置
が照明灯に用いられた自転車の概略図である。
【図3】この発明の第1実施例における車両用発電装置
が適用された電動ハイブリッド自転車の概略図である。
【図4】この発明の第2実施例における車両用発電装置
が適用された電気自動車の概略図である。
【図5】この発明の第2実施例における電気自動車に適
用した車両用発電装置の断面図である。
【図6】この発明の第3実施例におけるソーラカーに適
用した車両用発電装置の断面図である。
【符号の説明】
A 発電装置 1 回転車軸 1a 突出部 2 中空軸 3 環状歯車 4 駆動回転板 5 転がり軸受 6 大傘歯車 7 太陽歯車 8 第1一方向クラッチ 9 発電機 10 小傘歯車 11 キャリア 11a 内周側キャリア 11b 外周側キャリア 12 トルクリミッタ 13 キャリアブレーキ 14 軸ピン 15 遊星歯車 16 第2一方向クラッチ 17 スプロケット 18 第3一方向クラッチ 19 無端チェーン 20 回転駆動体 20a 大歯車 21 ピニオン F1 後輪側フレーム F2 前輪側フレーム F3 中間フレーム M モータ B バッテリー S 太陽電池 L1 入力線 L2 出力線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車の回転車軸に回転自在に取り付け
    られた係合回転体、 係合回転体に一体的に設けられた遊星回転伝動機構の太
    陽回転体、 自転車の回転車軸に固着された駆動回転板、 自転車の回転車軸に第1一方向クラッチを介して取り付
    けられ、遊星回転伝動機構の内周係合回転体が形成され
    いる回転円板部、 駆動回転板に第2一方向クラッチを介して取り付けられ
    ていると共に、無端条体が巻き掛けられている環状のス
    プロケット、 スプロケットに第3一方向クラッチを介して取り付けら
    れている遊星回転伝動機構のキャリア、 キャリアに回転自在に取り付けられ、太陽回転体及び内
    周係合回転体に同時に係合している遊星回転伝動機構の
    遊星回転体、 並びに係合回転体により伝動手段を介して回転駆動され
    る発電機から構成されている車両用発電装置。
  2. 【請求項2】 キャリアは遊星回転体側と第3一方向ク
    ラッチ側とに二分割され、両者間にトルクリミッタが介
    在する請求項1に記載の車両用発電装置。
  3. 【請求項3】 自動車の回転車軸に回転自在に取り付け
    られた係合回転体、 係合回転体に一体的に設けられた遊星回転伝動機構の太
    陽回転体、 自動車の回転車軸に固着された駆動回転板、 自動車の回転車軸に第1一方向クラッチを介して取り付
    けられ、遊星回転伝動機構の内周係合回転体が形成され
    いる回転円板部、 駆動回転板に第2一方向クラッチを介して取り付けられ
    ていると共に、電動機で回転駆動される回転駆動体、 回転駆動体に第3一方向クラッチを介して取り付けられ
    ている遊星回転伝動機構のキャリア、 キャリアに回転自在に取り付けられ、太陽回転体及び内
    周係合回転体に同時に係合している遊星回転伝動機構の
    複数の遊星回転体、 並びに電動機用のバッテリーの入力線に接続され、且つ
    係合回転体により伝動手段を介して回転駆動される発電
    機より構成されている車両用発電装置。
  4. 【請求項4】 発電機は、太陽電池と並列に電動機用の
    バッテリーの入力線に接続されている請求項3に記載の
    車両用発電装置。
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