JPH07242500A - Ii−vi族化合物半導体単結晶の製造方法 - Google Patents
Ii−vi族化合物半導体単結晶の製造方法Info
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- JPH07242500A JPH07242500A JP3104794A JP3104794A JPH07242500A JP H07242500 A JPH07242500 A JP H07242500A JP 3104794 A JP3104794 A JP 3104794A JP 3104794 A JP3104794 A JP 3104794A JP H07242500 A JPH07242500 A JP H07242500A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は高キャリア濃度で、良好な導電性を
示すII−VI族化合物半導体単結晶の製造方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 II−VI族化合物半導体1の主原料及びIII 族
酸化物2のド−プ原料を耐熱容器3に収容する工程と、
前記主原料及び前記ド−プ原料を前記耐熱容器3中で融
解物にする工程と、前記融解物を再結晶化して導電型を
呈するII−VI族化合物半導体単結晶を形成する工程とを
持つII−VI族化合物半導体単結晶の製造方法である。
示すII−VI族化合物半導体単結晶の製造方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 II−VI族化合物半導体1の主原料及びIII 族
酸化物2のド−プ原料を耐熱容器3に収容する工程と、
前記主原料及び前記ド−プ原料を前記耐熱容器3中で融
解物にする工程と、前記融解物を再結晶化して導電型を
呈するII−VI族化合物半導体単結晶を形成する工程とを
持つII−VI族化合物半導体単結晶の製造方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はII−VI族化合物半導体単
結晶の製造方法に関する。
結晶の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】VI族元素のうちの硫黄、セレン、テルル
などのカルコゲン元素と、亜鉛との化合物である亜鉛化
カルコゲナイド半導体のうち、セレン化亜鉛(ZnS
e)は青色発光素子(青色LED)用材料として有望視
されており、実用化のためにエピタキシャル成長などの
研究が盛んに行われてきた。これらのエピタキシャル成
長には通常、格子定数の比較的近いGaAs基板が用い
られている。これはエピタキシャル成長に使うことがで
きるような良質のZnSe基板が得られていないためで
あり、またZnSe基板は通常、導電性が低く、発光素
子に必要な導電性基板が容易に得られないことが大きな
問題となっているためである。
などのカルコゲン元素と、亜鉛との化合物である亜鉛化
カルコゲナイド半導体のうち、セレン化亜鉛(ZnS
e)は青色発光素子(青色LED)用材料として有望視
されており、実用化のためにエピタキシャル成長などの
研究が盛んに行われてきた。これらのエピタキシャル成
長には通常、格子定数の比較的近いGaAs基板が用い
られている。これはエピタキシャル成長に使うことがで
きるような良質のZnSe基板が得られていないためで
あり、またZnSe基板は通常、導電性が低く、発光素
子に必要な導電性基板が容易に得られないことが大きな
問題となっているためである。
【0003】従来のII−VI族化合物半導体単結晶の製造
方法を、図6に示したZnSeを用いたブリッジマン法
に沿って説明する。アルゴンなどの不活性ガスを封入し
た円筒型の高圧容器64の中に遮熱物65が配置され、
この遮熱物65の中に主原料としてII−VI族化合物半導
体であるZnSe多結晶1、ド−プ原料としてIII 族元
素であるGa単体62を充填した耐熱容器3が配置され
ている。66はこの耐熱容器3を支える軸、67は耐熱
容器3を熱するヒ−タ−である。
方法を、図6に示したZnSeを用いたブリッジマン法
に沿って説明する。アルゴンなどの不活性ガスを封入し
た円筒型の高圧容器64の中に遮熱物65が配置され、
この遮熱物65の中に主原料としてII−VI族化合物半導
体であるZnSe多結晶1、ド−プ原料としてIII 族元
素であるGa単体62を充填した耐熱容器3が配置され
ている。66はこの耐熱容器3を支える軸、67は耐熱
容器3を熱するヒ−タ−である。
【0004】そしてヒ−タ−67によって耐熱容器3を
加熱し、これに充填された原料1、62を融解する。次
に耐熱容器3を支えている軸66を下げていくことによ
って原料1、62を冷やす方向に熱勾配を与えて単結晶
化させ、単結晶を得ている。
加熱し、これに充填された原料1、62を融解する。次
に耐熱容器3を支えている軸66を下げていくことによ
って原料1、62を冷やす方向に熱勾配を与えて単結晶
化させ、単結晶を得ている。
【0005】耐熱容器の材料は、最も一般的にはグラフ
ァイトが使用される。しかし単結晶材料によっては、そ
の融液と、耐熱容器内壁との接触面で反応を生じたり、
カ−ボン等の不純物が単結晶体に多量に混入するため、
窒化ボロン(BN)、pBN等のセラミック材料も使わ
れる。
ァイトが使用される。しかし単結晶材料によっては、そ
の融液と、耐熱容器内壁との接触面で反応を生じたり、
カ−ボン等の不純物が単結晶体に多量に混入するため、
窒化ボロン(BN)、pBN等のセラミック材料も使わ
れる。
【0006】このような従来の技術で得られるZnSe
単結晶は導電性が低い。そこで導電性を高くするため
に、得られたZnSe単結晶を融解Zn中に入れて処理
する通称Zn処理という熱処理をするとある程度は改善
される。しかし導電性を決める要因の1つであるキャリ
ア濃度は、J.Phys.D:Appl.Phys.9
(1976)799、Jpn.J.Appl.Phy
s.29(1990)L1963、Jpn.J.App
l.Phys.31(1992)L531などに示され
ているように1016-17 cm-3と低く、青色LEDに期
待されるような高い導電性を示す基板は提供できなかっ
た。
単結晶は導電性が低い。そこで導電性を高くするため
に、得られたZnSe単結晶を融解Zn中に入れて処理
する通称Zn処理という熱処理をするとある程度は改善
される。しかし導電性を決める要因の1つであるキャリ
ア濃度は、J.Phys.D:Appl.Phys.9
(1976)799、Jpn.J.Appl.Phy
s.29(1990)L1963、Jpn.J.App
l.Phys.31(1992)L531などに示され
ているように1016-17 cm-3と低く、青色LEDに期
待されるような高い導電性を示す基板は提供できなかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
技術では、低いキャリア濃度のII−VI族半導体単結晶し
か得ることができず、青色LEDに使用できるような高
い導電性を示す基板を提供することができなかった。
技術では、低いキャリア濃度のII−VI族半導体単結晶し
か得ることができず、青色LEDに使用できるような高
い導電性を示す基板を提供することができなかった。
【0008】そこで本発明は、上記の問題点を解決し、
青色LED用の基板に使用できる、高キャリア濃度で良
好な導電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶の製造方
法を提供することを目的とする。
青色LED用の基板に使用できる、高キャリア濃度で良
好な導電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶の製造方
法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、II−VI族化合物半導体の主原料及びIII
族元素の酸化物のド−プ原料を耐熱容器に収容する工程
と、前記主原料及び前記ド−プ原料を前記耐熱容器中で
融解物にする工程と、前記融解物を再結晶化して導電型
を呈するII−VI族化合物半導体単結晶を形成する工程と
を備えたことを特徴とするII−VI族化合物半導体単結晶
の製造方法を提供するものである。
めに本発明は、II−VI族化合物半導体の主原料及びIII
族元素の酸化物のド−プ原料を耐熱容器に収容する工程
と、前記主原料及び前記ド−プ原料を前記耐熱容器中で
融解物にする工程と、前記融解物を再結晶化して導電型
を呈するII−VI族化合物半導体単結晶を形成する工程と
を備えたことを特徴とするII−VI族化合物半導体単結晶
の製造方法を提供するものである。
【0010】II−VI族化合物半導体としては亜鉛化カル
コゲナイド半導体、例えばZnSe、ZnS、ZnSx
Se1-x 、Zny Cd1-y Seなどを用いることができ
る。またIII 族元素の酸化物としてはIIIb族元素と酸素
との化合物、例えばAl2O3 、B2 O3 、Ga2 O
3 、In2 O3 などを用いることができる。
コゲナイド半導体、例えばZnSe、ZnS、ZnSx
Se1-x 、Zny Cd1-y Seなどを用いることができ
る。またIII 族元素の酸化物としてはIIIb族元素と酸素
との化合物、例えばAl2O3 、B2 O3 、Ga2 O
3 、In2 O3 などを用いることができる。
【0011】なおIII 族元素の酸化物としてAl2 O
3 、B2 O3 、Ga2 O3 、In2 O3 を用いる場合に
はその添加量は0.01%から1%程度が好ましい。こ
れはIII 族元素をキャリア不純物として均一に取り込ま
せるためである。これらのうちでは、安価でしかも高純
度な化合物が得やすいという点でAl2 O3 が好まし
い。
3 、B2 O3 、Ga2 O3 、In2 O3 を用いる場合に
はその添加量は0.01%から1%程度が好ましい。こ
れはIII 族元素をキャリア不純物として均一に取り込ま
せるためである。これらのうちでは、安価でしかも高純
度な化合物が得やすいという点でAl2 O3 が好まし
い。
【0012】
【作用】本発明によればII−VI族化合物半導体とIII 族
元素の酸化物はII−VI族化合物半導体の融点以下の温度
では反応せず、III 族元素が飛散することが少なくなる
ため、融点以上の温度においてII−VI族化合物半導体が
融解する際にIII 族元素の酸化物のIII 族元素がキャリ
ア不純物として高濃度で取り込まれる。
元素の酸化物はII−VI族化合物半導体の融点以下の温度
では反応せず、III 族元素が飛散することが少なくなる
ため、融点以上の温度においてII−VI族化合物半導体が
融解する際にIII 族元素の酸化物のIII 族元素がキャリ
ア不純物として高濃度で取り込まれる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 (実施例1)この実施例ではn型導電性を示すII−VI族
化合物半導体単結晶としてZnSe単結晶を作成した。
ド−プ原料としてはIII 族元素の酸化物であるAl2 O
3 を用いた。
化合物半導体単結晶としてZnSe単結晶を作成した。
ド−プ原料としてはIII 族元素の酸化物であるAl2 O
3 を用いた。
【0014】図1は本実施例で使用する焼結窒化ボロン
(BN)製の耐熱容器3の拡大図である。まずこの耐熱
容器3に主原料として、II−VI族化合物半導体の一例で
あるZnSe多結晶1を120g,、ド−プ原料とし
て、III 族元素の酸化物の一例であるAl2 O3 2を
0.5g(0.4%)、窒素置換されたグロ−ブボック
ス中で封入した。この際Al2 O3 はZnSeと比較し
て比重が軽いので、結晶にできるだけ均一に添加するた
めには耐熱容器の下部に置く方が好ましい。
(BN)製の耐熱容器3の拡大図である。まずこの耐熱
容器3に主原料として、II−VI族化合物半導体の一例で
あるZnSe多結晶1を120g,、ド−プ原料とし
て、III 族元素の酸化物の一例であるAl2 O3 2を
0.5g(0.4%)、窒素置換されたグロ−ブボック
ス中で封入した。この際Al2 O3 はZnSeと比較し
て比重が軽いので、結晶にできるだけ均一に添加するた
めには耐熱容器の下部に置く方が好ましい。
【0015】次に単結晶化のために用いた垂直ブリッジ
マン法の加熱炉内を窒素で10〜350気圧の加圧範囲
内の一例として90気圧に加圧した後、加熱し原料の融
解を確認して、耐熱容器内を1550℃に1時間保っ
た。その後、毎時10℃の冷却速度でゆっくりと降下さ
せて結晶底部の固化を確認し、それから毎時40℃で冷
却した。この工程において半導体原料の仕込量は12
0.5gで、これから得られた単結晶体は120.3g
であった。
マン法の加熱炉内を窒素で10〜350気圧の加圧範囲
内の一例として90気圧に加圧した後、加熱し原料の融
解を確認して、耐熱容器内を1550℃に1時間保っ
た。その後、毎時10℃の冷却速度でゆっくりと降下さ
せて結晶底部の固化を確認し、それから毎時40℃で冷
却した。この工程において半導体原料の仕込量は12
0.5gで、これから得られた単結晶体は120.3g
であった。
【0016】このようにして作成したZnSe単結晶
は、外観の色が従来のものと比較するとより赤みがかっ
たものに変化し、従来の方法で作成した単結晶に見られ
たような金属状の析出物は結晶の表面および内部共に見
られなかった。
は、外観の色が従来のものと比較するとより赤みがかっ
たものに変化し、従来の方法で作成した単結晶に見られ
たような金属状の析出物は結晶の表面および内部共に見
られなかった。
【0017】図2は本実施例により作成したZnSe単
結晶中に添加されたAlの濃度分布の分析結果を示すグ
ラフである。横軸は得られた結晶塊の長さを比で表した
ものであり、得られる結晶塊のヘッド部を0、テイル部
を1としたものである(以下同様)。縦軸はAl濃度を
表す。このように結晶の直胴部で1018-20 cm-3のA
l濃度となっている。
結晶中に添加されたAlの濃度分布の分析結果を示すグ
ラフである。横軸は得られた結晶塊の長さを比で表した
ものであり、得られる結晶塊のヘッド部を0、テイル部
を1としたものである(以下同様)。縦軸はAl濃度を
表す。このように結晶の直胴部で1018-20 cm-3のA
l濃度となっている。
【0018】比較のためにAl単体を0.5g、ZnS
e多結晶を120g用いその他は実施例1と同様に作成
したZnSe単結晶では結晶の底部で高濃度のAlを含
んだ金属物質の析出が見られた。また結晶中のAl濃度
は1016-17 cm-3程度であり、これはAlが昇温中に
蒸発した可能性があることを示している。
e多結晶を120g用いその他は実施例1と同様に作成
したZnSe単結晶では結晶の底部で高濃度のAlを含
んだ金属物質の析出が見られた。また結晶中のAl濃度
は1016-17 cm-3程度であり、これはAlが昇温中に
蒸発した可能性があることを示している。
【0019】次に本実施例によるZnSe単結晶を融解
Zn中、700℃で熱処理をした。従来は熱処理をおこ
なっても導電性を示すまでに数十時間を要していたが、
本実施例ではわずか1時間でn型導電性を示した。実験
の結果700℃〜1200℃程度で良好な特性を示し、
特に800℃〜900℃の範囲で高活性化率を示した。
Zn中、700℃で熱処理をした。従来は熱処理をおこ
なっても導電性を示すまでに数十時間を要していたが、
本実施例ではわずか1時間でn型導電性を示した。実験
の結果700℃〜1200℃程度で良好な特性を示し、
特に800℃〜900℃の範囲で高活性化率を示した。
【0020】前記温度範囲のうち850℃を選んで16
時間の熱処理をした後、結晶表面を鏡面研磨した本実施
例によるZnSe単結晶のホ−ル測定を行った。図3は
このZnSe単結晶のキャリア濃度を示すグラフであ
る。横軸は結晶塊の長さであり比で表されている。この
ように結晶全体でキャリア濃度が1018-20 cm-3以上
を示している。また図2に示した、添加されたAlの濃
度と図3のキャリア濃度を比較すると、添加されたAl
の大部分がキャリアとなっているので、活性化率が50
%以上であるといえる。
時間の熱処理をした後、結晶表面を鏡面研磨した本実施
例によるZnSe単結晶のホ−ル測定を行った。図3は
このZnSe単結晶のキャリア濃度を示すグラフであ
る。横軸は結晶塊の長さであり比で表されている。この
ように結晶全体でキャリア濃度が1018-20 cm-3以上
を示している。また図2に示した、添加されたAlの濃
度と図3のキャリア濃度を比較すると、添加されたAl
の大部分がキャリアとなっているので、活性化率が50
%以上であるといえる。
【0021】比較のためにAl単体のみを添加しその他
は実施例1と同様に作成したZnSe単結晶では同一の
熱処理をしてもキャリア濃度は1018cm-3以下であ
り、活性化率も最大で10%、ほとんどが1%以下であ
った。
は実施例1と同様に作成したZnSe単結晶では同一の
熱処理をしてもキャリア濃度は1018cm-3以下であ
り、活性化率も最大で10%、ほとんどが1%以下であ
った。
【0022】キャリア不純物の濃度が高くなる理由は、
III 族元素の酸化物を用いることによりII−VI族化合物
半導体の融解過程におけるIII 族元素の蒸発を抑えるこ
とができるので高濃度の添加が可能になると考えられる
からである。従来のIII 族元素の単体を用いる方法だ
と、融解過程においてIII 族元素が蒸発してしまい、高
濃度の添加ができなかった。
III 族元素の酸化物を用いることによりII−VI族化合物
半導体の融解過程におけるIII 族元素の蒸発を抑えるこ
とができるので高濃度の添加が可能になると考えられる
からである。従来のIII 族元素の単体を用いる方法だ
と、融解過程においてIII 族元素が蒸発してしまい、高
濃度の添加ができなかった。
【0023】またキャリア不純物が均一に取り込まれる
理由は、III 族元素の酸化物はII−VI族化合物半導体の
融液との反応が緩やかなので再結晶化する際にむらがで
きず結晶の全体でほぼ均一となると考えられるからであ
る。III 族元素の単体を用いた場合は融液との反応があ
まり緩やかではなかったので、結晶のヘッド部とテイル
部を比較した場合ヘッド部の濃度のほうが高くなってし
まっていた。
理由は、III 族元素の酸化物はII−VI族化合物半導体の
融液との反応が緩やかなので再結晶化する際にむらがで
きず結晶の全体でほぼ均一となると考えられるからであ
る。III 族元素の単体を用いた場合は融液との反応があ
まり緩やかではなかったので、結晶のヘッド部とテイル
部を比較した場合ヘッド部の濃度のほうが高くなってし
まっていた。
【0024】さらに本発明によればZn処理時における
III −VI族化合物の析出をなくすことができるので高キ
ャリア濃度のド−ピングが可能になる。III 族単体を用
いる従来の技術ではZn処理時にIII −VI族化合物が析
出してしまいキャリア濃度が低くなっていた。
III −VI族化合物の析出をなくすことができるので高キ
ャリア濃度のド−ピングが可能になる。III 族単体を用
いる従来の技術ではZn処理時にIII −VI族化合物が析
出してしまいキャリア濃度が低くなっていた。
【0025】以上の結果より本実施例によるZnSe化
合物半導体単結晶の製造方法ではAlが高い効率で添加
されることが明らかである。Al単体添加の場合には未
反応で結晶内部および表面に高濃度のAlの化合物とし
て析出したものが、本実施例においてはAlの酸化物が
昇温中のAlの蒸発を抑止し、さらにZn処理時におけ
るIII −VI族化合物の生成を抑止したので、Alの高濃
度添加、高活性化率が達成でき、高いキャリア濃度のZ
nSe化合物半導体単結晶を得られた。
合物半導体単結晶の製造方法ではAlが高い効率で添加
されることが明らかである。Al単体添加の場合には未
反応で結晶内部および表面に高濃度のAlの化合物とし
て析出したものが、本実施例においてはAlの酸化物が
昇温中のAlの蒸発を抑止し、さらにZn処理時におけ
るIII −VI族化合物の生成を抑止したので、Alの高濃
度添加、高活性化率が達成でき、高いキャリア濃度のZ
nSe化合物半導体単結晶を得られた。
【0026】以上に説明したように本実施例では青色L
EDの基板に使用できる、高いキャリア濃度で良好な導
電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶を提供できる。 (実施例2)この実施例では図4に示す垂直徐冷法を用
い、n型導電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶とし
てZnSe単結晶を作成した。導電型を決定するド−プ
原料としてはIII 族元素の酸化物であるAl2 O3 2を
用いた。
EDの基板に使用できる、高いキャリア濃度で良好な導
電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶を提供できる。 (実施例2)この実施例では図4に示す垂直徐冷法を用
い、n型導電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶とし
てZnSe単結晶を作成した。導電型を決定するド−プ
原料としてはIII 族元素の酸化物であるAl2 O3 2を
用いた。
【0027】図4における耐熱容器3の内部については
実施例1と同様なので図1を用いて説明する。まずこの
耐熱容器3に主原料として、II−VI族化合物半導体の一
例であるZnSe多結晶1を120g,、ド−プ原料と
して、III 族元素の酸化物の一例であるAl2 O3 2を
0.5g(0.4%)、窒素置換されたグロ−ブボック
ス中で封入した。この際Al2 O3 はZnSeと比較し
て比重が軽いので、結晶にできるだけ均一に添加するた
めには耐熱容器の下部に置く方が好ましい。
実施例1と同様なので図1を用いて説明する。まずこの
耐熱容器3に主原料として、II−VI族化合物半導体の一
例であるZnSe多結晶1を120g,、ド−プ原料と
して、III 族元素の酸化物の一例であるAl2 O3 2を
0.5g(0.4%)、窒素置換されたグロ−ブボック
ス中で封入した。この際Al2 O3 はZnSeと比較し
て比重が軽いので、結晶にできるだけ均一に添加するた
めには耐熱容器の下部に置く方が好ましい。
【0028】次に図4に示すように垂直徐冷法において
はヒ−タ−67が2つのゾ−ンに分かれており、この2
つは独立に制御できる。その他のものについては図6と
同様である。加熱炉内を窒素で10〜350気圧の加圧
範囲内の一例として90気圧に加圧した後、図5の51
のような炉内温度分布に設定し、加熱し原料の融解を確
認して、耐熱容器内を1550℃以上に1時間保った。
その後、炉内の温度勾配を変化させずに毎時10℃の冷
却速度でゆっくりと降下させ、図5の52の温度分布に
し固化させた。この工程において半導体原料の仕込量は
120.5gで、これから得られた単結晶体は120.
4gであった。
はヒ−タ−67が2つのゾ−ンに分かれており、この2
つは独立に制御できる。その他のものについては図6と
同様である。加熱炉内を窒素で10〜350気圧の加圧
範囲内の一例として90気圧に加圧した後、図5の51
のような炉内温度分布に設定し、加熱し原料の融解を確
認して、耐熱容器内を1550℃以上に1時間保った。
その後、炉内の温度勾配を変化させずに毎時10℃の冷
却速度でゆっくりと降下させ、図5の52の温度分布に
し固化させた。この工程において半導体原料の仕込量は
120.5gで、これから得られた単結晶体は120.
4gであった。
【0029】このようにして作成したZnSe単結晶
は、外観の色が従来のものと比較するとより赤みがかっ
たものに変化し、従来の方法で作成した単結晶に見られ
たような金属状の析出物は結晶の表面および内部共に見
られなかった。
は、外観の色が従来のものと比較するとより赤みがかっ
たものに変化し、従来の方法で作成した単結晶に見られ
たような金属状の析出物は結晶の表面および内部共に見
られなかった。
【0030】本実施例で作成したZnSe単結晶中のA
lの濃度分布の分析結果は図2に示す実施例1の結果と
ほとんど同じで、結晶の直胴部で1018-20 cm-3のA
l濃度となっている。
lの濃度分布の分析結果は図2に示す実施例1の結果と
ほとんど同じで、結晶の直胴部で1018-20 cm-3のA
l濃度となっている。
【0031】比較のためにAl単体を0.5g、ZnS
e多結晶を120g用いその他は実施例2と同様に作成
したZnSe単結晶では結晶の底部で高濃度のAlを含
んだ金属物質の析出が見られた。また結晶中のAl濃度
は1016-17 cm-3程度であり、これはAlが昇温中に
蒸発した可能性があることを示している。
e多結晶を120g用いその他は実施例2と同様に作成
したZnSe単結晶では結晶の底部で高濃度のAlを含
んだ金属物質の析出が見られた。また結晶中のAl濃度
は1016-17 cm-3程度であり、これはAlが昇温中に
蒸発した可能性があることを示している。
【0032】次に本実施例によるZnSe単結晶を融解
Zn中、700℃で熱処理をした。従来は熱処理をおこ
なっても導電性を示すまでに数十時間を要していたが、
本実施例ではわずか1時間でn型導電性を示した。実験
の結果700℃〜1200℃程度で良好な特性を示し、
特に800℃〜900℃の範囲で高活性化率を示した。
Zn中、700℃で熱処理をした。従来は熱処理をおこ
なっても導電性を示すまでに数十時間を要していたが、
本実施例ではわずか1時間でn型導電性を示した。実験
の結果700℃〜1200℃程度で良好な特性を示し、
特に800℃〜900℃の範囲で高活性化率を示した。
【0033】前記温度範囲のうち850℃を選んで16
時間の熱処理をした後、結晶表面を鏡面研磨した本実施
例によるZnSe単結晶のホ−ル測定を行った。本実施
例で作成したZnSe単結晶のキャリア濃度は図3に示
す実施例1の結果とほとんど同じで、結晶全体でキャリ
ア濃度が1018-20 cm-3以上を示しており、活性化率
も50%以上であった。
時間の熱処理をした後、結晶表面を鏡面研磨した本実施
例によるZnSe単結晶のホ−ル測定を行った。本実施
例で作成したZnSe単結晶のキャリア濃度は図3に示
す実施例1の結果とほとんど同じで、結晶全体でキャリ
ア濃度が1018-20 cm-3以上を示しており、活性化率
も50%以上であった。
【0034】比較のためにAl単体のみを添加しその他
は実施例2と同様に作成したZnSe単結晶では同一の
熱処理をしてもキャリア濃度は1018cm-3以下であ
り、活性化率も最大で10%、ほとんどが1%以下であ
った。
は実施例2と同様に作成したZnSe単結晶では同一の
熱処理をしてもキャリア濃度は1018cm-3以下であ
り、活性化率も最大で10%、ほとんどが1%以下であ
った。
【0035】以上の結果より本実施例によるZnSe化
合物半導体単結晶の製造方法ではAlが高い効率で添加
されることが明らかである。Al単体添加の場合には未
反応で結晶内部および表面に高濃度のAlの化合物とし
て析出したものが、本実施例においてはAlの酸化物が
昇温中のAlの蒸発を抑止し、さらにZn処理時におけ
るIII −VI族化合物の生成を抑止したので、Alの高濃
度添加、高活性化率が達成でき、高いキャリア濃度のZ
nSe化合物半導体単結晶を得られた。
合物半導体単結晶の製造方法ではAlが高い効率で添加
されることが明らかである。Al単体添加の場合には未
反応で結晶内部および表面に高濃度のAlの化合物とし
て析出したものが、本実施例においてはAlの酸化物が
昇温中のAlの蒸発を抑止し、さらにZn処理時におけ
るIII −VI族化合物の生成を抑止したので、Alの高濃
度添加、高活性化率が達成でき、高いキャリア濃度のZ
nSe化合物半導体単結晶を得られた。
【0036】以上に説明したように本実施例では青色L
EDの基板に使用できる、高いキャリア濃度で良好な導
電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶を提供できる。 (実施例3)この実施例では図4に示す垂直徐冷法を用
い、n型導電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶とし
てZnSe単結晶を作成した。導電型を決定するド−プ
原料としてはIII 族元素の酸化物であるB2 O3 2を用
いた。
EDの基板に使用できる、高いキャリア濃度で良好な導
電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶を提供できる。 (実施例3)この実施例では図4に示す垂直徐冷法を用
い、n型導電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶とし
てZnSe単結晶を作成した。導電型を決定するド−プ
原料としてはIII 族元素の酸化物であるB2 O3 2を用
いた。
【0037】図4における耐熱容器3の内部については
実施例1と同様なので図1を用いて説明する。まずこの
耐熱容器3に主原料として、II−VI族化合物半導体の一
例であるZnSe多結晶1を120g,、ド−プ原料と
して、III 族元素の酸化物の一例であるB2 O3 2を
0.5g(0.4%)、窒素置換されたグロ−ブボック
ス中で封入した。この際B2 O3 はZnSeと比較して
比重が軽いので、結晶にできるだけ均一に添加するため
には耐熱容器の下部に置く方が好ましい。ただしB2 O
3はBNと反応するため、直接接触することは避ける必
要がある。このためB2 O3 をZnSe多結晶で包むよ
うに配置した。
実施例1と同様なので図1を用いて説明する。まずこの
耐熱容器3に主原料として、II−VI族化合物半導体の一
例であるZnSe多結晶1を120g,、ド−プ原料と
して、III 族元素の酸化物の一例であるB2 O3 2を
0.5g(0.4%)、窒素置換されたグロ−ブボック
ス中で封入した。この際B2 O3 はZnSeと比較して
比重が軽いので、結晶にできるだけ均一に添加するため
には耐熱容器の下部に置く方が好ましい。ただしB2 O
3はBNと反応するため、直接接触することは避ける必
要がある。このためB2 O3 をZnSe多結晶で包むよ
うに配置した。
【0038】これ以降は実施例2と同じように加圧、加
熱、冷却を行った。この工程において半導体原料の仕込
量は120.5gで、これから得られた単結晶体は12
0.3gであった。
熱、冷却を行った。この工程において半導体原料の仕込
量は120.5gで、これから得られた単結晶体は12
0.3gであった。
【0039】このようにして作成したZnSe単結晶
は、外観の色が従来のものと比較するとより赤みがかっ
たものに変化し、従来の方法で作成した単結晶に見られ
たような金属状の析出物は結晶の表面および内部共に見
られなかった。
は、外観の色が従来のものと比較するとより赤みがかっ
たものに変化し、従来の方法で作成した単結晶に見られ
たような金属状の析出物は結晶の表面および内部共に見
られなかった。
【0040】本実施例で作成したZnSe単結晶中のB
の濃度分布の分析結果は図2に示す実施例1の結果とほ
とんど同じで、結晶の直胴部で1018-20 cm-3のB濃
度となっている。
の濃度分布の分析結果は図2に示す実施例1の結果とほ
とんど同じで、結晶の直胴部で1018-20 cm-3のB濃
度となっている。
【0041】比較のためにB単体を0.5g、ZnSe
多結晶を120g用いその他は実施例3と同様に作成し
たZnSe単結晶では結晶の底部で高濃度のBを含んだ
金属物質の析出が見られた。また結晶中のB濃度は10
16-17 cm-3程度であり、これはBが昇温中に蒸発した
可能性があることを示している。
多結晶を120g用いその他は実施例3と同様に作成し
たZnSe単結晶では結晶の底部で高濃度のBを含んだ
金属物質の析出が見られた。また結晶中のB濃度は10
16-17 cm-3程度であり、これはBが昇温中に蒸発した
可能性があることを示している。
【0042】次に本実施例によるZnSe単結晶を融解
Zn中、700℃で熱処理をした。従来は熱処理をおこ
なっても導電性を示すまでに数十時間を要していたが、
本実施例ではわずか1時間でn型導電性を示した。実験
の結果700℃〜1200℃程度で良好な特性を示し、
特に800℃〜900℃の範囲で高活性化率を示した。
Zn中、700℃で熱処理をした。従来は熱処理をおこ
なっても導電性を示すまでに数十時間を要していたが、
本実施例ではわずか1時間でn型導電性を示した。実験
の結果700℃〜1200℃程度で良好な特性を示し、
特に800℃〜900℃の範囲で高活性化率を示した。
【0043】前記温度範囲のうち850℃を選んで16
時間の熱処理をした後、結晶表面を鏡面研磨した本実施
例によるZnSe単結晶のホ−ル測定を行った。本実施
例で作成したZnSe単結晶のキャリア濃度は図3に示
す実施例1の結果とほとんど同じで、結晶全体でキャリ
ア濃度が1018-20 cm-3以上を示しており、活性化率
も50%以上であった。
時間の熱処理をした後、結晶表面を鏡面研磨した本実施
例によるZnSe単結晶のホ−ル測定を行った。本実施
例で作成したZnSe単結晶のキャリア濃度は図3に示
す実施例1の結果とほとんど同じで、結晶全体でキャリ
ア濃度が1018-20 cm-3以上を示しており、活性化率
も50%以上であった。
【0044】比較のためにB単体のみを添加しその他は
実施例3と同様に作成したZnSe単結晶では同一の熱
処理をしてもキャリア濃度は1018cm-3以下であり、
活性化率も最大で10%、ほとんどが1%以下であっ
た。
実施例3と同様に作成したZnSe単結晶では同一の熱
処理をしてもキャリア濃度は1018cm-3以下であり、
活性化率も最大で10%、ほとんどが1%以下であっ
た。
【0045】以上の結果より本実施例によるZnSe化
合物半導体単結晶の製造方法ではBが高い効率で添加さ
れることが明らかである。B単体添加の場合には未反応
で結晶内部および表面に高濃度のBの化合物として析出
したものが、本実施例においてはBの酸化物が昇温中の
Bの蒸発を抑止し、さらにZn処理時におけるIII −VI
族化合物の生成を抑止したので、Bの高濃度添加、高活
性化率が達成でき、高いキャリア濃度のZnSe化合物
半導体単結晶を得られた。
合物半導体単結晶の製造方法ではBが高い効率で添加さ
れることが明らかである。B単体添加の場合には未反応
で結晶内部および表面に高濃度のBの化合物として析出
したものが、本実施例においてはBの酸化物が昇温中の
Bの蒸発を抑止し、さらにZn処理時におけるIII −VI
族化合物の生成を抑止したので、Bの高濃度添加、高活
性化率が達成でき、高いキャリア濃度のZnSe化合物
半導体単結晶を得られた。
【0046】以上に説明したように本実施例では青色L
EDの基板に使用できる、高いキャリア濃度で良好な導
電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶を提供できる。 (実施例4)本実施例ではド−プ原料にIn2 O3 を用
いた以外は実施例2と同じようにして垂直徐冷法でZn
Se単結晶を作成した。半導体原料の仕込量は120.
5gでこれから得られた単結晶体は120.3gであっ
た。
EDの基板に使用できる、高いキャリア濃度で良好な導
電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶を提供できる。 (実施例4)本実施例ではド−プ原料にIn2 O3 を用
いた以外は実施例2と同じようにして垂直徐冷法でZn
Se単結晶を作成した。半導体原料の仕込量は120.
5gでこれから得られた単結晶体は120.3gであっ
た。
【0047】このようにして作成したZnSe単結晶
は、外観の色が従来のものと比較するとより赤みがかっ
たものに変化し、従来の方法で作成した単結晶に見られ
たような金属状の析出物は結晶の表面および内部共に見
られなかった。
は、外観の色が従来のものと比較するとより赤みがかっ
たものに変化し、従来の方法で作成した単結晶に見られ
たような金属状の析出物は結晶の表面および内部共に見
られなかった。
【0048】本実施例で作成したZnSe単結晶中のI
nの濃度分布の分析結果は図2に示す実施例1の結果と
ほとんど同じで、結晶の直胴部で1018-20 cm-3のI
n濃度となっている。
nの濃度分布の分析結果は図2に示す実施例1の結果と
ほとんど同じで、結晶の直胴部で1018-20 cm-3のI
n濃度となっている。
【0049】比較のためにIn単体を0.5g、ZnS
e多結晶を120g用いその他は実施例2と同様に作成
したZnSe単結晶では結晶の底部で高濃度のInを含
んだ金属物質の析出が見られた。また結晶中のIn濃度
は1016-17 cm-3程度であり、これはInが昇温中に
蒸発した可能性があることを示している。
e多結晶を120g用いその他は実施例2と同様に作成
したZnSe単結晶では結晶の底部で高濃度のInを含
んだ金属物質の析出が見られた。また結晶中のIn濃度
は1016-17 cm-3程度であり、これはInが昇温中に
蒸発した可能性があることを示している。
【0050】次に本実施例によるZnSe単結晶を融解
Zn中、700℃で熱処理をした。従来は熱処理をおこ
なっても導電性を示すまでに数十時間を要していたが、
本実施例ではわずか1時間でn型導電性を示した。実験
の結果700℃〜1200℃程度で良好な特性を示し、
特に800℃〜900℃の範囲で高活性化率を示した。
Zn中、700℃で熱処理をした。従来は熱処理をおこ
なっても導電性を示すまでに数十時間を要していたが、
本実施例ではわずか1時間でn型導電性を示した。実験
の結果700℃〜1200℃程度で良好な特性を示し、
特に800℃〜900℃の範囲で高活性化率を示した。
【0051】前記温度範囲のうち850℃を選んで16
時間の熱処理をした後、結晶表面を鏡面研磨した本実施
例によるZnSe単結晶のホ−ル測定を行った。本実施
例で作成したZnSe単結晶のキャリア濃度は図3に示
す実施例1の結果とほとんど同じで、結晶全体でキャリ
ア濃度が1018-20 cm-3以上を示しており、活性化率
も50%以上であった。
時間の熱処理をした後、結晶表面を鏡面研磨した本実施
例によるZnSe単結晶のホ−ル測定を行った。本実施
例で作成したZnSe単結晶のキャリア濃度は図3に示
す実施例1の結果とほとんど同じで、結晶全体でキャリ
ア濃度が1018-20 cm-3以上を示しており、活性化率
も50%以上であった。
【0052】比較のためにIn単体のみを添加しその他
は実施例2と同様に作成したZnSe単結晶では同一の
熱処理をしてもキャリア濃度は1018cm-3以下であ
り、活性化率も最大で10%、ほとんどが1%以下であ
った。
は実施例2と同様に作成したZnSe単結晶では同一の
熱処理をしてもキャリア濃度は1018cm-3以下であ
り、活性化率も最大で10%、ほとんどが1%以下であ
った。
【0053】以上の結果より本実施例によるZnSe化
合物半導体単結晶の製造方法ではInが高い効率で添加
されることが明らかである。In単体添加の場合には未
反応で結晶内部および表面に高濃度のInの化合物とし
て析出したものが、本実施例においてはInの酸化物が
昇温中のInの蒸発を抑止し、さらにZn処理時におけ
るIII −VI族化合物の生成を抑止したので、Inの高濃
度添加、高活性化率が達成でき、高いキャリア濃度のZ
nSe化合物半導体単結晶を得られた。
合物半導体単結晶の製造方法ではInが高い効率で添加
されることが明らかである。In単体添加の場合には未
反応で結晶内部および表面に高濃度のInの化合物とし
て析出したものが、本実施例においてはInの酸化物が
昇温中のInの蒸発を抑止し、さらにZn処理時におけ
るIII −VI族化合物の生成を抑止したので、Inの高濃
度添加、高活性化率が達成でき、高いキャリア濃度のZ
nSe化合物半導体単結晶を得られた。
【0054】以上に説明したように本実施例では青色L
EDの基板に使用できる、高いキャリア濃度で良好な導
電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶を提供できる。 (実施例5)本実施例では主原料としてZnS多結晶を
用い、加熱温度を1900℃とした以外は実施例1と同
じようにして垂直ブリッジマン法によってZnS単結晶
を作成した。半導体原料の仕込量は120.5gでこれ
から得られた単結晶体は120.3gであった。
EDの基板に使用できる、高いキャリア濃度で良好な導
電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶を提供できる。 (実施例5)本実施例では主原料としてZnS多結晶を
用い、加熱温度を1900℃とした以外は実施例1と同
じようにして垂直ブリッジマン法によってZnS単結晶
を作成した。半導体原料の仕込量は120.5gでこれ
から得られた単結晶体は120.3gであった。
【0055】このようにして作成したZnS単結晶は、
外観の色が従来のものと比較するとより赤みがかったも
のに変化し、従来の方法で作成した単結晶に見られたよ
うな金属状の析出物は結晶の表面および内部共に見られ
なかった。
外観の色が従来のものと比較するとより赤みがかったも
のに変化し、従来の方法で作成した単結晶に見られたよ
うな金属状の析出物は結晶の表面および内部共に見られ
なかった。
【0056】本実施例で作成したZnS単結晶中のAl
の濃度分布の分析結果は図2に示す実施例1の結果とほ
とんど同じで、結晶の直胴部で1018-20 cm-3のAl
濃度となっている。
の濃度分布の分析結果は図2に示す実施例1の結果とほ
とんど同じで、結晶の直胴部で1018-20 cm-3のAl
濃度となっている。
【0057】比較のためにAl単体62を0.5g、Z
nS多結晶1を120g用いその他は実施例5と同様に
作成したZnS単結晶では結晶の底部で高濃度のAlを
含んだ金属物質の析出が見られた。また結晶中のAl濃
度は1016-17 cm-3程度であり、これはAlが昇温中
に蒸発した可能性があることを示している。
nS多結晶1を120g用いその他は実施例5と同様に
作成したZnS単結晶では結晶の底部で高濃度のAlを
含んだ金属物質の析出が見られた。また結晶中のAl濃
度は1016-17 cm-3程度であり、これはAlが昇温中
に蒸発した可能性があることを示している。
【0058】次に本実施例によるZnS単結晶を融解Z
n中、700℃で熱処理をした。従来は熱処理をおこな
っても導電性を示すまでに数十時間を要していたが、本
実施例ではわずか1時間でn型導電性を示した。実験の
結果700℃〜1200℃程度で良好な特性を示し、特
に800℃〜900℃の範囲で高活性化率を示した。
n中、700℃で熱処理をした。従来は熱処理をおこな
っても導電性を示すまでに数十時間を要していたが、本
実施例ではわずか1時間でn型導電性を示した。実験の
結果700℃〜1200℃程度で良好な特性を示し、特
に800℃〜900℃の範囲で高活性化率を示した。
【0059】前記温度範囲のうち850℃を選んで16
時間の熱処理をした後、結晶表面を鏡面研磨した本実施
例によるZnS単結晶のホ−ル測定を行った。本実施例
で作成したZnS単結晶のキャリア濃度は図3に示す実
施例1の結果とほとんど同じで、結晶全体でキャリア濃
度が1018-20 cm-3以上を示しており、活性化率も5
0%以上であった。
時間の熱処理をした後、結晶表面を鏡面研磨した本実施
例によるZnS単結晶のホ−ル測定を行った。本実施例
で作成したZnS単結晶のキャリア濃度は図3に示す実
施例1の結果とほとんど同じで、結晶全体でキャリア濃
度が1018-20 cm-3以上を示しており、活性化率も5
0%以上であった。
【0060】比較のためにAl単体のみを添加しその他
は実施例5と同様に作成したZnS単結晶では同一の熱
処理をしてもキャリア濃度は1018cm-3以下であり、
活性化率も最大で10%、ほとんどが1%以下であっ
た。
は実施例5と同様に作成したZnS単結晶では同一の熱
処理をしてもキャリア濃度は1018cm-3以下であり、
活性化率も最大で10%、ほとんどが1%以下であっ
た。
【0061】以上の結果より本実施例によるZnS化合
物半導体単結晶の製造方法ではAlが高い効率で添加さ
れることが明らかである。Al単体添加の場合には未反
応で結晶内部および表面に高濃度のAlの化合物として
析出したものが、本実施例においてはAlの酸化物が昇
温中のAlの蒸発を抑止し、さらにZn処理時における
III −VI族化合物の生成を抑止したので、Alの高濃度
添加、高活性化率が達成でき、高いキャリア濃度のZn
S化合物半導体単結晶を得られた。
物半導体単結晶の製造方法ではAlが高い効率で添加さ
れることが明らかである。Al単体添加の場合には未反
応で結晶内部および表面に高濃度のAlの化合物として
析出したものが、本実施例においてはAlの酸化物が昇
温中のAlの蒸発を抑止し、さらにZn処理時における
III −VI族化合物の生成を抑止したので、Alの高濃度
添加、高活性化率が達成でき、高いキャリア濃度のZn
S化合物半導体単結晶を得られた。
【0062】以上に説明したように本実施例では青色L
EDの基板に使用できる、高いキャリア濃度で良好な導
電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶を提供できる。
以上の5つの実施例で説明したように、本発明において
はキャリア不純物が高濃度で均一に取り込まれる。
EDの基板に使用できる、高いキャリア濃度で良好な導
電性を示すII−VI族化合物半導体単結晶を提供できる。
以上の5つの実施例で説明したように、本発明において
はキャリア不純物が高濃度で均一に取り込まれる。
【0063】なお上述の5つの実施例ではド−プ原料と
してAl2 O3 、B2 O3 、In2O3 を用いたが、G
a2 O3 を用いても同様の効果が得られた。特にGa2
O3を添加した場合、Ga単体を添加した単結晶とは大
きな差異があった。Ga単体を添加した場合にはZn処
理時に黒色の絶縁物が単結晶の表面に析出して高抵抗層
を形成したが、Ga2 O3 を添加した場合はZn処理を
しても表面析出が見られず良好な導電性を示した。
してAl2 O3 、B2 O3 、In2O3 を用いたが、G
a2 O3 を用いても同様の効果が得られた。特にGa2
O3を添加した場合、Ga単体を添加した単結晶とは大
きな差異があった。Ga単体を添加した場合にはZn処
理時に黒色の絶縁物が単結晶の表面に析出して高抵抗層
を形成したが、Ga2 O3 を添加した場合はZn処理を
しても表面析出が見られず良好な導電性を示した。
【0064】これらのド−プ原料は上述の実施例では単
独で添加したが、2つ以上の化合物を混合して用いても
良い。また上述の5つの実施例では主原料のII−VI族化
合物半導体としてZnSe、ZnSを用いたが、ZnS
x Se1-x 、Zny Cd1-y Seでも同様の効果が得ら
れた。これらの主原料についても、単独ではなく2つ以
上の化合物を混合して用いても良い。
独で添加したが、2つ以上の化合物を混合して用いても
良い。また上述の5つの実施例では主原料のII−VI族化
合物半導体としてZnSe、ZnSを用いたが、ZnS
x Se1-x 、Zny Cd1-y Seでも同様の効果が得ら
れた。これらの主原料についても、単独ではなく2つ以
上の化合物を混合して用いても良い。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば高キ
ャリア濃度で良好な導電性を示すII−VI族化合物半導体
単結晶を得ることができる。
ャリア濃度で良好な導電性を示すII−VI族化合物半導体
単結晶を得ることができる。
【図1】 本発明の実施例1に用いた耐熱容器の断面
図。
図。
【図2】 本発明の実施例1で作成したZnSe単結晶
のAl濃度分布を表わす図。
のAl濃度分布を表わす図。
【図3】 本発明の実施例1で作成したZnSe単結晶
のキャリア濃度分布を表わす図。
のキャリア濃度分布を表わす図。
【図4】 本発明の実施例2に用いた垂直徐冷法による
単結晶製造装置の断面図。
単結晶製造装置の断面図。
【図5】 本発明の実施例2における加熱炉内の温度分
布を表わす図。
布を表わす図。
【図6】 従来の垂直ブリッジマン法による単結晶製造
装置の断面図。
装置の断面図。
1 II−VI族化合物半導体 2 III 族元素の酸化物 3 耐熱容器 62 III 族元素 64 高圧容器 65 遮熱物 66 軸 67 ヒ−タ−
Claims (1)
- 【請求項1】 II−VI族化合物半導体の主原料及びIII
族元素の酸化物のド−プ原料を耐熱容器に収容する工程
と、 前記主原料及び前記ド−プ原料を前記耐熱容器中で融解
物にする工程と、 前記融解物を再結晶化してII−VI族化合物半導体単結晶
を形成する工程とを備えたことを特徴とするII−VI族化
合物半導体単結晶の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3104794A JPH07242500A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | Ii−vi族化合物半導体単結晶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3104794A JPH07242500A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | Ii−vi族化合物半導体単結晶の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07242500A true JPH07242500A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12320576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3104794A Pending JPH07242500A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | Ii−vi族化合物半導体単結晶の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07242500A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2675398A1 (fr) * | 1991-04-19 | 1992-10-23 | Roussel Uclaf | Micro-capsules de filtres solaires, leur procede de preparation, les compositions cosmetiques et pharmaceutiques les comprenant et leurs applications. |
| KR100488830B1 (ko) * | 1997-01-23 | 2005-09-12 | 스미토모덴키고교가부시키가이샤 | Ii-vi족화합물반도체의열처리방법 |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP3104794A patent/JPH07242500A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2675398A1 (fr) * | 1991-04-19 | 1992-10-23 | Roussel Uclaf | Micro-capsules de filtres solaires, leur procede de preparation, les compositions cosmetiques et pharmaceutiques les comprenant et leurs applications. |
| KR100488830B1 (ko) * | 1997-01-23 | 2005-09-12 | 스미토모덴키고교가부시키가이샤 | Ii-vi족화합물반도체의열처리방법 |
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