JPH07242525A - イソニトリル化合物を含む美白剤 - Google Patents

イソニトリル化合物を含む美白剤

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JPH07242525A
JPH07242525A JP6052604A JP5260494A JPH07242525A JP H07242525 A JPH07242525 A JP H07242525A JP 6052604 A JP6052604 A JP 6052604A JP 5260494 A JP5260494 A JP 5260494A JP H07242525 A JPH07242525 A JP H07242525A
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hydrogen atom
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whitening agent
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JP6052604A
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Naomi Tanaka
直美 田中
Yoji Wachi
陽二 和地
Yuki Shibata
由記 芝田
Kazuo Komatsu
一男 小松
Satoshi Omura
智 大村
Rokurou Masuma
碌郎 増間
Hiroki Komiyama
寛機 小宮山
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Kitasato Institute
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Kitasato Institute
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 糸状菌が産生するイソニトリル抗生物質を有
効成分として含んでなる美白剤。 【効果】 前記イソニトリル抗生物質は、強いマッシュ
ルームチロシナーゼ阻害活性と、放線菌のメラニン生成
阻害活性を有し、そしてB16メラノーマ培養細胞のメ
ラニン生成を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は糸状菌が産生するイソニ
トリル抗生物質を含む美白剤に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚の着色の原因となるメラニン色素
は、表皮と真皮との間にあるメラニン細胞(メラノサイ
ト)内のメラニン生成顆粒(メラノゾーム)において生
産され、生成したメラニンは、浸透作用により隣接細胞
へ拡散する。このメラノサイト内における生化学的反応
は、現在のところ次のようなものと推定されている。必
須アミノ酸であるチロシンが酵素チロシナーゼの作用に
よりドーパキノンとなり、これが酵素的又は非酵素的酸
化作用により赤色色素及び無色色素を経て黒色のメラニ
ンへ変化する過程がメラニン色素の生成過程である。
【0003】従って、反応の第一段階であるチロシナー
ゼの作用を抑制すること、或いは中間段階のキノン類を
還元することによってメラニンの生成を抑制し得るもの
と考えられる。既に、その抑制手段として、チロシナー
ゼの活性中心である銅と結合する物質(例えばチオ尿
素、システイン、コウジ酸)、チロシナーゼの基質であ
るチロシンと競合基質となり得る物質(例えばN-アセ
チルチロシン、γ-ピロン、ヒノキチオール)、チロシ
ナーゼと基質との酵素反応の誘導期を延長する物質(例
えばツイーン20)、ドーパ等のo-ジヒドロキシ基と
選択的に結合する物質(例えばモリブデンイオン)、o
-キノン類と結合する物質(例えばアニリン)、o-キノ
ン類に対する還元剤(例えばアスコルビン酸、ヒドロキ
ノン及びその誘導体)などが提案されている。
【0004】これらの化合物の中には、美白剤として有
効なものも存在するが、上述のようなメラニン色素生成
過程を考慮すると、新たな観点から、即ち特異な作用機
序をもつ可能性のある化合物(または組成物)の提供が
望まれるであろう。
【0005】本発明者らは、上記観点から美白作用を有
するチロシナーゼ阻害活性物質を微生物起源よりスクリ
ーニングしてきた。そして、先に、トリコデルマ(Tri
choderma)属に属する一菌株がチロシナーゼ阻害活性物
質を産生することを見い出し、その製造方法を提案した
(特開平2−145189号公報参照)。この物質は抗
菌力をもたないがかなりのチロシナーゼ阻害活性を有す
ることから美白剤への使用も興味が持たれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、より有効な美
白剤に対する欲求は依然として存在する。従って、本発
明の目的は新たな観点からスクリーニングされた化合物
(従来のものと異なる作用機序をもつ可能性がある)を
含む美白剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、チロシナ
ーゼ(マッシュルーム由来)阻害活性を有すると共に、
メラニン産生菌であるストレプトマイセス・ビキニエン
シス(Streptomycesbiliniensis)のメラニン生成阻害
活性およびマウス由来のB16メラノーマ培養細胞のメ
ラニン生成阻害活性をも有する化合物を広く微生物起源
からスクリーニングしてきたところ、タラロマイセス
Talaromyces)属に属する一菌株FO-3182が産
生するイソニトリル基を有する化合物が上記各阻活性を
示し、美白剤として有利に使用できることを見い出し
た。
【0008】なお、上記FO-3182株が産生する化
合物を同定したところ、次式
【0009】
【化9】
【0010】で表わされいわゆるイソニトリル抗生物質
であることがわかった。本発明者らは、この化合物をF
O-3182と命名した。なお、FO-3182は、例え
ば、特開昭60−155116号公報に記載されるよう
に、ペニシリウム属に属する糸状菌によっても生産され
ている既知化合物である。この特許公報によれば、上記
化合物は制癌作用を有することが知られている。
【0011】以上の知見を基に、広く糸状菌が産生する
既知の他のイソニトリル抗生物質について、上記チロシ
ナーゼ阻害活性、メラニン生成阻害活性を調べたとこ
ろ、いずれの抗生物質およびそれらの誘導体もFO-3
182と同様な効果を示すことを見い出した。
【0012】従って、本発明によれば、糸状菌が産生す
るイソニトリル抗生物質またはそれらがカルボキシル基
を有する場合の生理学的に許容される塩もしくは誘導体
を有効成分として含む美白剤が提供される。
【0013】本発明にいう糸状菌とは、トリコデルマ、
ペニシリニウム(Penicillium)およびタラロマイセス
Talaromyces)属に属する菌株が包含され、それらの
イソニトリル抗生物質としては、イソニトリンA、B、
CおよびD、ならびにイソニトリン酸(Isonitrinic
acid)EおよびF(例えば、A.Fujiwaraら、Agri
c.Biol.Chem.,46(7)、1803〜1809、
1982;特開昭53−26395号、同53−153
45号公報参照)、FO-3182または抗生物質No.
2188(特開昭59−17989号公報参照)、デル
マデイン(Dermadin)(米国特許第3,627,882
号明細書参照)、ならびにトリコビリデイン(特公昭4
5−15435号公報参照)が挙げられる。また、これ
らの誘導体の典型的なものとしては、上記抗生物質がカ
ルボキシル基をもつ場合のそのエステルが挙げられる
(例えば、特開昭60−152488号公報参照)。ま
た、塩としては、その分子中のカルボキシル基との造塩
反応によって形成されるものであって、例えば、ナトリ
ウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、各種有機アミン
類との生理学的に許容される塩が挙げられる。
【0014】これらのもののうち、美白剤への使用に適
する具体的な化合物としては、下記式(I)で示される
ものが挙げられる。
【0015】
【化10】
【0016】式(I)中、それぞれ、R1とR2は一緒に
なって単結合を表し、R3は水素原子を表し、R4とR5
は一緒になって式
【0017】
【化11】
【0018】の基を表し、R6とR8は一緒になって−O
−基を表し、そしてR7およびR9はそれぞれ水素原子を
表す化合物(イソニトリンAに相当);R1とR2は一緒
になって単結合を表し、R3は水素原子を表し、R4は式
【0019】
【化12】
【0020】の基を表し、R5は水酸基を表し、R6とR
8は一緒になって−O−基を表し、そしてR7およびR9
はそれぞれ水素原子を表す化合物(イソニトリンBに相
当);R1とR2は一緒になって−O−基を表し、R3
水素原子を表し、R4は式
【0021】
【化13】
【0022】の基を表し、R5は水酸基を表し、R6とR
8は一緒になって−O−基を表し、そしてR7およびR9
はそれぞれ水素原子を表す化合物(イソニトリンCに相
当);R1とR9は一緒になって単結合を表し、R2およ
びR3はそれぞれ水素原子を表し、R4は式
【0023】
【化14】
【0024】の基を表し、R5とR6は一緒になって単結
合を表し、そしてR7およびR8はそれぞれ水素原子を表
す化合物(イソニトリンDに相当);R1とR9は一緒に
なって単結合を表し、R2およびR3はそれぞれ水素原子
を表し、R4は式
【0025】
【化15】
【0026】の基を表し、R5とR6は一緒になって−O
−基を表し、そしてR7およびR8はそれぞれ水素原子を
表す化合物(イソニトリン酸Eに相当);R1とR2は一
緒になって単結合を表し、R3は水素原子を表し、R4
5は一緒になって式
【0027】
【化16】
【0028】の基を表し、そしてR6、R7、R8および
9はそれぞれ水素原子を表す化合物(イソニトリン酸
F);ならびにR1とR9は一緒になって−O−基を表
し、R2およびR3はそれぞれ水素原子を表し、R4は式
【0029】
【化17】
【0030】の基を表し、R5とR6は一緒になって−O
−基を表し、R7およびR8はそれぞれ水素原子を表す化
合物(FO-3182に相当)。
【0031】以上の抗生物質はそれ自体既知の化合物で
あり、上記公報等に記載される糸状菌を栄養培地で培養
し、その培養物から単離することができる。また、後述
するようなメラニン産生性ストレプトマイセス・ビキニ
エンのメラニン生成阻害活性を指標に土壌菌からスクリ
ーニングした菌株を用いて生産することができる。
【0032】例えば、本発明者らが土壌から分離した糸
状菌のFO-3182株は、それを栄養培地で培養する
と、培養物中に数種の上記メラニン生成阻害活性を有す
る化合物を蓄積する。具体的には、培養物上澄液の酢酸
エチル抽出物は、シリカゲル薄層クロマトグラフイー
[プレート:Kieselgel 60F254(メルク社製)、
展開溶媒:クロロホルム/メタノール(6/1)1%酢
酸]にて、図1に図示するようなクロマトグラムを示
す。これらの成分のうち、分離帯12が本発明の有効成
分となるFO-3182に相当する。
【0033】このFO-3182株の菌学的性質を示す
と次のとおりである。
【0034】1)形態的性質 本菌株は、コーンミール寒天培地、オートミール寒天培
地、YpSs寒天培地などで生育は速やかである。子嚢果
を多数形成し、分生子の着生も良好である。YpSs寒天
培地に生育したコロニーを顕微鏡で観察すると菌糸は透
明で隔壁を有しており、柔らかく、黄色の菌糸に包まれ
た子嚢果を形成する。子嚢果は球形で口孔はなく、径1
00〜400μmである。子嚢はほぼ球形で無色、8胞
子、径は8〜10μmである。子嚢胞子は黄色、楕円
形、3〜4×4〜5μm、表面は全体にトゲ状である。
【0035】分生子柄は基底菌糸より直生している。ペ
ニシラスは複輪生でまれに単輪生を含む。メトレは2〜
3本輪生し、7.5〜10.0×2.5〜3μmである。フ
イアライドはペン先型で2〜5本輪生し、7.5〜12.
5μmである。はじめはフイアロ型分生子がフイアライ
ドの頂端に一個着生し、培養時間の経過とともに連鎖状
になり、最終的にはこの連鎖は200μm前後に達す
る。分生子は亜球形で2〜2.5×2.5〜3μm、その
表面は平滑である。
【0036】2)培養性状 各種寒天培地上で25℃、14日間培養した場合の肉眼
的観察結果を次表に示す。
【0037】
【表1】
【0038】これらの培地において、菌の生育に伴う分
泌液および菌核の形成は観察されなかった。
【0039】3)生理的性状 (1)最適生育条件 本菌株の最適生育条件はYpSs培地においてpH5〜
7、温度14〜31℃である。
【0040】(2)生育の条件 本菌株の生育範囲はYpSs培地においてpH2〜8、温
度10〜34℃である。
【0041】(3)好気性、嫌気性の区別 好気性 上記FO-3182株の形態的特徴、培養性状および生
理的性状に基づき既知菌種との比較を試みた結果、本菌
株はタラロマイセス(Talaromyces)属に属する一菌種
であるものと同定できた。そこで、本菌株をタラロマイ
セス・エスピー.FO-3182と命名した。この菌体
はタラロマイセス・エスピー.FO-3182(Talaro
myces sp.FO-3182)として、平成6年2月16
日付けで工業技術院生命工学工業技術研究所に受託番号
第14150号(FERM P-14150)として寄
託されている。
【0042】FO-3182株は、一般的な糸状菌の栄
養培地、例えば、グルコース2重量%、酵母エキス0.
2重量%、MgSO4・7H2O 0.05重量%、ポリペ
プトン0.5重量%、KH2PO4 0.1重量%および寒
天0.1重量%(pH6.0に調節)を用い、通気条件下
に適当なジャーファーメンターで培養することができ
る。28℃で約3日間培養した培養物から、菌体を除去
した後、溶媒抽出、吸着、イオン交換、ゲル濾過等の各
クロマトグラフイーにかけた、目的化合物を単離するこ
とができる。単離された物質は、上述のような構造式を
もつことを1Hおよび13C NMR、IR、UVならび
にMSスペクトルにより確認した。
【0043】こうして得られるFO-3182および上
記の既知化合物は美白剤の有効成分として使用できるこ
とが、次の活性試験で判定できる。
【0044】(A)放射菌を用いたメラニン生成阻害活
性試験 指標菌として、メラニン生成放射菌であるストレプトマ
イセス・ビキニエンシス(Streptomyces bikiniensi
s)JCM 4011(以下S.bikiniensisと略す)を
用いて、本試験を行った。
【0045】Timitaら、J.Antibiotics,43,1
601−1605(1990)に記載の方法によりS.
bikiniensisを保存用スラント(Papavizas'YDYA
agarslant)に植菌し、25℃で1週間培養した。十分
に生育したS.bikiniensisを用いて菌体を滅菌水に懸
濁した(1白金耳/ml)。硫酸銅(CuSO4・5H
2O)を0.1mg/l添加した寒天培地(ISP培地7+
0.2%酵母エキス)上に菌液0.2mlを添加し、コンラ
ージ棒で塗り広げた後乾燥させた。シャーレにペーパー
デイスク(直径8mm)をのせ、試料を50μlしみ込ま
せ、25℃で2日間培養した後、メラニンの生成が阻害
された結果生じたペーパーデイスク(直径8mm)のまわ
りの白色帯の直径を測定した。尚、白色帯の直径が10
mm以上になったサンプルを陽性と判定した。また、菌体
の生育が阻害された結果生じた生育阻止円の直径を測定
し、抗菌活性を判定した。
【0046】(B)マッシュルームチロシナーゼ阻害活
性試験試薬の調製 チロシナーゼ溶液(500Unit/ml) マッシュルームチロシナーゼ(2000Unit/ml:S
IGMA社製)10mgを精秤し、0.1Mリン酸緩衝液
(pH6.8)40mlに溶解する。
【0047】L-チロシン溶液 L-チロシン(和光純薬社製)0.0453gを精秤し、
0.1Mリン酸緩衝液(pH6.8)100mlに溶解す
る。
【0048】0.1Mリン酸緩衝液(pH6.8) 0.1M NaH2PO4 50.9mlと0.1M NaH2
4 49.1mlを混合し100mlとする。
【0049】使用機器 タイターテツクツインリーダーブラス(Type381:
Flow Labolatories社製)試験方法 96穴ブレートの各穴に0.1Mリン酸緩衝液(pH6.
8)を100μlずつ分注し、サンプル溶液を20μl添
加する。次にチロシナーゼ溶液を30μlずつ添加し、
ツインリーダーで492nmの吸光度を測定し、反応0時
間における吸光度の値をT0とする。その後、各穴にL-
チロシン溶液50μlを添加し37℃で60分間反応さ
せる。60分後、492nmにおける吸光度を測定し、そ
の値をTとする。コントロールとして、サンプル溶液の
代わりに0.1Mリン酸緩衝液(pH6.8)20μlを用
い、反応0時間における吸光度をC0とする。同様に、
37℃で60分間反応させ、60分後に492nmにおけ
る吸光度を測定し、その値をCとする。チロシナーゼ阻
害活性は、以下に示す等式で計算した。なお、阻害活性
70%以上のサンプルを陽性と判定した。
【0050】チロシナーゼ阻害(抗チロシナーゼ)活性
(%) =[1−(T−T0)/(C−C0)]×100 (C)B16メラノーマ培養細胞のメラニン生成抑制効
果試験 培養用シャーレに細胞を植込み、増殖培養中で24時間
培養した後に試料溶液を含む、新しい培地に交換した。
試料溶液はDMSOに溶解して調製したものを用い、培
地5mlに20μl添加した。さらに3日間培養し、培養
開始4日後にトリプシン処理によって細胞を集め、細胞
数測定及びメラニン量測定を行い試料無添加の場合と比
較して試料添加系での細胞増殖率、細胞100万個あた
りのメラニン生成率を求めた。
【0051】細胞数は血球計算盤を使用して測定し、シ
ャーレあたりの細胞数を算出した。細胞内のメラニン量
の測定は、100万個の細胞を含むように細胞浮遊液を
調製し、PBS溶液による洗浄を2回行った後、1N
NaOHを加え100℃で30分インキユベートして溶
解させ475nmの吸光度を測定した。
【0052】なお、上記試験方法は、日皮会誌、101
(6)、609−613、1991の「アルブチンのメ
ラニン生成抑制作用 B16メラノーマ培養細胞による
生化学的研究」に記載されている方法を一部修正したも
のである。
【0053】本発明に用いるイソニトリル抗生物質は、
若干の差異があるもののいずれも上記各試験で活性を示
し、美白剤の有効成分として使用できる。これらの有効
成分以外に本発明の美白剤に含めることができるものと
しては、共存させるイソニトリル抗生物質の作用に悪影
響を及ぼさないものであって、化粧品、医薬等に常用さ
れている成分であれば制限されない。これらの成分とし
ては、油分、紫外線吸収剤、酸化防止剤、界面活性剤、
活性剤、保湿剤、香料、水、アルコール、増粘剤、色
材、皮膚栄養剤(酢酸トコフエロール、パントテニール
エチルエーテル、グリチルリチン酸塩)等が挙げられ
る。
【0054】本発明の剤型は任意であり、例えば化粧水
等の可溶化系、乳液またはクリーム等の乳化系、あるい
は軟膏または分散液などの剤型をとることができる。本
発明の美白剤には、上記化合物を総組成物重量基準で、
約0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜20重量%
で含めることができる。このような美白剤は、処置を必
要とする皮膚へ、チロシナーゼ阻害活性を基準に塗布す
ればよい。こうして、所望の美白効果、例えば顔などの
しみの発生を防ぐことができ、また既に生成しているし
みの脱色に使用することができる。
【0055】
【実施例】以下、FO-3182を例に本発明をより具
体的に説明するが、本発明はこれらに制限されるもので
ない。
【0056】例1 FO-3182の各種阻害活性 FO-3182粉末をエタノール水によって下記表に示
すように希釈し、希釈の試料を調製した。
【0057】これらの試料について、上記の方法に従っ
て測定した放射菌のメラニン生成阻害活性およびマッシ
ュルームチロシナーゼ阻害活性を次の表に示す。
【0058】 濃度(mM) メラニン生成阻害活性 チロシナーゼ阻害活性 25 52(nm) 100(%) 2.5 35 96 0.25 10 94 0.025 <8 79 また、B16メラノーマ培養細胞のメラニン生成抑制作
用について、FO-3182は、その終濃度0.01mM
では、細胞増殖に悪影響を及ぼすことなく、細胞(1.
0×106個)当りのメラニン量を25%、デッシュ(d
ish)当りのメラニン量を30%抑制した。
【0059】例2 美白効果試験乳液の調製 ポリオキシエチレン(20モル) 1.0 ポリオキシプロピレン(2モル) セチルアルコール シリコーンKF96(20cs) 2.0 (信越化学) 流動パラフイン(中程度) 3.0 N,N-ジメチルPABA 5.0 オクチルエステル (紫外線吸収剤) プロピレングリコール 5.0 グリセリン 2.0 エチルアルコール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピル 0.1 セルロース 2-アミノメチルプロパノール 0.1 防腐剤 適量 FO-3182 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水とエタノールにFO-3182を
加温溶解し、更にプロピレングリコール以下の水溶性成
分を溶解して、70℃に保つ(水相)。他の油性成分を
混合し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油
相を加え、予備乳化を行ない、ホモミキサーで均質に乳
化し、次いで乳化後、よくかきまぜながら30℃まで冷
却した。
【0060】美白効果の判定 上記乳液について、肝斑の患者(女性)40名を20名
ずつ2グループに分けて、FO-3182配合した場合
の美白効果を評価した。対照としてはFO-3182を
含まない上記乳液を用いた。
【0061】判定試験は、患者に12週間1日2回顔面
患部に被検乳液を塗布し(0.2〜0.3g/回)、12
週間後の患部の改善度合を肉眼で判定した。
【0062】結果を下記に示す。
【0063】 FO−3182を FO−3182 含む乳液 含まない乳液 色素沈着消退 0 0 色素沈着著しく改善 3 0 色素沈着かなり改善 8 0 色素沈着やや改善 7 3 色素沈着不変 2 17色素沈着悪化 0 0 合計 20 20 なお、本発明の乳液には皮膚刺激性は認められなかっ
た。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、それ自体抗菌活性等を
有することが知られていたイソニトリル抗生物質を有効
成分として含む美白剤が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】FO-3182B株に由来する培養上澄の酢酸
エチル抽出物の成分を示す薄層クロマトグラムの略図で
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月11日
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【化9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝田 由記 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 小松 一男 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 大村 智 東京都港区白金5−9−1 北里研究所内 (72)発明者 増間 碌郎 東京都港区白金5−9−1 北里研究所内 (72)発明者 小宮山 寛機 東京都港区白金5−9−1 北里研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸状菌が産生するイソニトリル抗生物質
    またはそれらがカルボキシル基を有する場合にはそれら
    の生理学的に許容される塩もしくは誘導体を有効成分と
    して含む美白剤。
  2. 【請求項2】 イソニトリル抗生物質が、次式(I)で
    示される化合物である請求項1記載の美白剤:式(I) 【化1】 上式中R1とR2は一緒になって単結合を表し、R3は水
    素原子を表し、R4とR5は一緒になって式 【化2】 の基を表し、R6とR8は一緒になって−O−基を表し、
    そしてR7およびR9はそれぞれ水素原子を表すか;R1
    とR2は一緒になって単結合を表し、R3は水素原子を表
    し、R4は式 【化3】 の基を表し、R5は水酸基を表し、R6とR8は一緒にな
    って−O−基を表し、そしてR7およびR9はそれぞれ水
    素原子を表すか;R1とR2は一緒になって−O−基を表
    し、R3は水素原子を表し、R4は式 【化4】 の基を表し、R5は水酸基を表し、R6とR8は一緒にな
    って−O−基を表し、そしてR7およびR9はそれぞれ水
    素原子を表すか;R1とR9は一緒になって単結合を表
    し、R2およびR3はそれぞれ水素原子を表し、R4は式 【化5】 の基を表し、R5とR6は一緒になって単結合を表し、そ
    してR7およびR8はそれぞれ水素原子を表すか;R1
    9は一緒になって単結合を表し、R2およびR3はそれ
    ぞれ水素原子を表し、R4は式 【化6】 の基を表し、R5とR6は一緒になって−O−基を表し、
    そしてR7およびR8はそれぞれ水素原子を表すか;R1
    とR2は一緒になって単結合を表し、R3は水素原子を表
    し、R4とR5は一緒になって式 【化7】 の基を表し、そしてR6、R7、R8およびR9はそれぞれ
    水素原子を表すか;あるいはR1とR9は一緒になって−
    O−基を表し、R2およびR3はそれぞれ水素原子を表
    し、R4は式 【化8】 の基を表し、R5とR6は一緒になって−O−基を表し、
    7およびR8はそれぞれ水素原子を表す。
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