JPH07243377A - 発電システム - Google Patents

発電システム

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Publication number
JPH07243377A
JPH07243377A JP6885294A JP6885294A JPH07243377A JP H07243377 A JPH07243377 A JP H07243377A JP 6885294 A JP6885294 A JP 6885294A JP 6885294 A JP6885294 A JP 6885294A JP H07243377 A JPH07243377 A JP H07243377A
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JP
Japan
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booster
discharge
power generation
generation system
turbine rotor
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Application number
JP6885294A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hatanaka
武史 畑中
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ALEX SOGO KENKYUSHO KK
Original Assignee
ALEX SOGO KENKYUSHO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by ALEX SOGO KENKYUSHO KK filed Critical ALEX SOGO KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 石油系エネルギー等の燃料の使用を不要と
し、運転コストが極めて低く、しかも全く公害物質を排
出しない発電システムを提供することを目的とする。 【構成】 発電システムのプラズマエンジンにおいてロ
ータハウジング(12)の昇圧部(12b)および低圧
部(12c’)と作動室(12a)に永久的に使用可能
な放電用作動媒体を封入して作動室に複数の受圧面を有
するタービンロータ(16)を配置し、昇圧部(12
b)の電極手段(20、22)に高電圧パルスを供給す
ることにより作動媒体にアーク放電によるプラズマを発
生させて作動媒体を瞬時に膨張させ、これによりタービ
ンロータに駆動力を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発電システムに関し、と
くに次世代エンジンとしてのプラズマエンジンを有する
発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガソリンエンジンまたはディーゼ
ルエンジンにより駆動される発電システムにおいてはガ
ソリン、軽油、重油、LPガス等のエネルギーを大量に
消費するだけでなく、大量の汚染物質による公害を排出
して地球環境を急速に破壊していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の石油系
エネルギーを不要とし、公害を全く発生しない、地球に
優しい発電システムを提供することを目的とする。
【0004】
【本発明の構成】上記目的はプラズマエンジンと、プラ
ズマエンジンにより駆動される発電機と、発電機により
充電されるバッテリー装置と、バッテリー装置の直流電
圧を変換して高電圧パルスを発生するパルス放電電源と
を備え、プラズマエンジンが放電用作動媒体を封入した
昇圧部および低圧部とこれらに連通する作動室とを有す
るロータリーハウジングと、作動室に回転可能に収納さ
れていて昇圧部と低圧部とに露出している複数のブレー
ド手段を有するタービンロータと、昇圧部に配置されて
いて高電圧パルスにより瞬時に昇圧部の作動媒体にアー
ク放電によるプラズマを発生させて膨張させることによ
り昇圧部に露出している複数のブレード手段に駆動力を
与える電極手段とからなるように構成することによって
達成される。
【0005】
【作用】この発明の発電システムのプラズマエンジンに
おいて、昇圧部および低圧部とこれらと連通する作動室
を備えたロータハウジングに放電用作動媒体を封入し
て、電気エネルギーを高圧のガス圧に直接変換し、この
高圧ガスにより直接タービンロータに駆動力を与えるこ
とにより高出力を得る。
【0006】
【実施例】以下、本発明による発電システムの望ましい
実施例につき図面を参照しながら説明する。発電システ
ム1はバッテリー装置2と、直流電圧を変換して高電圧
パルスを発生するパルス放電電源3と、交流発電機4
と、交流電力により駆動される負荷5と、交流電力を適
当な電圧値に抑制してバッテリー装置2に直流電力を供
給してバッテリー装置2の過充電を防止するソリッド・
ステート整流器6と、高電圧パルスにより駆動されるプ
ラズマエンジン10と、プラズマエンジン10の出力を
減速して発電機4を駆動する減速機9とを備える。
【0007】交流発電機4の出力電力は負荷5に供給さ
れるとともに、その一部はソリッド・ステーと整流器6
を介してバッテリー装置2に供給される。メインスイッ
チ8はパルス放電電源3をオン・オフするためのもので
ある。本発明によれば、交流発電機4の出力電力の一部
が整流器6を介してバッテリー装置2に充電され、充電
された電力がパルス放電電源3で高電圧パルスに変換さ
れ、この高電圧パルスによりプラズマエンジン10を駆
動することによりクリーンな発電を達成するものであ
る。
【0008】図2、3は本発明による望ましい実施例の
プラズマエンジン10を示す。プラズマエンジン10は
円弧状部分を有する作動室12aおよび作動室12aに
隣接していて昇圧部として作用する円弧状放電室12b
と低圧部12c’とを有するロータハウジング12と、
作動室12aに回転可能に配置されていて出力軸14に
支持されたタービンロータ16からなる。ロータハウジ
ング12はセンターハウジング12−1およびサイドハ
ウジング12−2、12−3からなり、互いにネジで締
め付けられている。ロータハウジング12はタービンロ
ータ16の外周に近接している第1、第2低圧部(ガス
収縮部)12c’と、セグメント部12cによって区画
されている第1および第2昇圧部12bとに連通する。
ロータハウジング12は強化ガラスやセラミック等の絶
縁材からなるサイドハウジングとセンタハウジングとか
ら構成しても良い。
【0009】タービンロータ16は望ましくはアルミニ
ウムや銅等の導体からなり、後述のように主電極間の放
電距離を短縮して局部放電を生じさせるためのトリガ電
極として作用する。タービンロータ16がセラミック等
の絶縁体からなるときはブレード手段の各々の表面に導
電層をコーティングその他の方法により形成しても良
い。このタービンロータ16は接線Lに対して鋭角のα
度、すなわち、ほぼ45°の角度で傾斜するように外周
方向に一定の間隔で形成されたキャビティ16a’を有
する複数のブレード16aを有する。このように、ブレ
ード16aの各々はタービンロータ16の回転軸を通る
半径線に対して予め定められた角度(α゜)を有する複
数の受圧面を有する。タービンロータ16のブレード1
6aは昇圧部12bと低圧部12c’とに露出する部分
に分かれる。すなわち、タービンロータ16の回転中に
ブレード16aは昇圧部12bと低圧部12c’を交互
に通過する。
【0010】タービンロータ16はブレード16aの代
わりにタービンロータ16にブレードと同様な角度で複
数のスライド溝を形成して、これらスライド溝にベーン
を配置しても良い。このとき、作動室12aはベーンが
スライド溝から飛び出さないように部分的に円筒状にす
れば良い。ここではブレードおよびベーンを総称してブ
レード手段と称する。図2、3において、タービンロー
タ16のブレード手段はタービンロータ16の外周に形
成されたものとして示されているが、ブレード手段はタ
ービンロータ16の側面に適当な形状で構成しても良
い。この場合、ロータハウジング12のセグメント部と
昇圧部とはタービンロータ16の側面のブレード手段に
対応して形成すれば良い。タービンロータ16は焼結金
属またはアルミダイカストにより形成されてコストダウ
ンが図れる。タービンロータ16とロータハウジング1
2との間には膨張した作動ガスの漏れを防ぐためのサイ
ドシール18が配置してある。
【0011】昇圧部12bは部分的にタービンロータ1
6の外径より大きくなっていて、ここに作動媒体が封入
されていて、放電時にガス膨張部として機能する。低圧
部12c’においてタービンロータ16の両側面16b
はサイドハウジングの側面12−2a、12−3aに密
接するように配置されている。そのため、低圧部12
c’に位置するタービンロータ16のキャビティ16
a’の圧力は低く、したがって、昇圧部12bの圧力が
増大したとき、タービンロータ16のキャビティ16
a’の高い圧力のガスはロータハウジング12の低圧部
12c’の方向に移行しようとする。その結果、タービ
ンロータ16は図3において反時計方向Rに回転する。
昇圧部12bの軸方向両端には局部放電を起こすために
タービンロータ16の端部から所定のギャップGを有す
るように陽極20および陰極22がロータハウジング1
2の側壁、すなわち、サイドハウジング12−2、12
−3の円弧上溝部25、27に配置されている。符号2
4、26はセラミック封止材料等の絶縁剤を示す。ロー
タハウジング12はタービンロータ16の環状凹部16
cに突入しているボス部12d、12d’を備え、出力
軸14はボス部12dのベアリング28、30により回
転可能に支持される。出力軸14の端部はボス部12
d’のベアリング31により支持される。この構成によ
り、プラズマエンジン10はうすくて極めてコンパクト
な構造となる。
【0012】作動室12aおよび昇圧部12bならびに
低圧部12c’には作動媒体32が望ましくは1気圧±
5%で封入されている。昇圧部12bは作動媒体の初期
イオン化を促進して電流密度またはイオン密度を高める
ことにより放電用ガスの温度と圧力をより高めて効率を
上げるためのトリチウムまたはポロニウムからなる放射
線源ライナー13を有する。放電用作動媒体の電流密度
またはイオン密度が増大すると、昇圧部の放電時の温度
と圧力が増加してエンジン効率が上昇する。トリチウ
ム、ポロニウムの代わりに他の方法を用いても良い。す
なわち、放射線源は半減期が10年を越え、放射能量が
100Bq〜1000Bqでかつエネルギーが0.7M
eV以下のβ線のみを放射する放射線源から構成しても
良い。Si系のアルコキシド−アルコール溶液、すなわ
ちゾルゲル溶液に単体粉末のテクネシウム99を混合し
た溶液を昇圧部12bに塗布して乾燥したのち、600
℃において窒素中で1時間過熱すると、テクネシウム9
9が昇圧部12bにむらなく分布する。次にテクネシウ
ム99を混合しないSi系ゾルゲル溶液をテクネシウム
の表面に塗布して真空中で600℃において1時間過熱
することによって密封放射線源ライナー13が得られ
る。この密封放射線源をライナー13を昇圧部12bに
形成することにより安定した瞬時放電特性が得られる。
【0013】次にプラズマエンジン10で使用される作
動媒体を例示する。
【0014】(1)作動媒体32として水銀蒸気および
ナトリウム蒸気のうちのいずれか1つの金属蒸気と始動
用ガスからなる放電用ガスが用いられる。始動用ガスは
1〜50気圧のキセノンと、0.066〜2気圧のヘリ
ウムまたはアルゴンからなり、総封入圧に対するヘリウ
ムまたはアルゴンの封入圧は50%以下であるのが望ま
しい。このようにすると、放電用ガスの始動電圧を低下
させるだけでなく、瞬時に高速で安定した作動流体の放
電を行わせることができる。
【0015】(2)放電用ガスはヘリウム、アルゴン、
キセノン、ネオンの中から選ばれた少なくとも一種の不
活性ガスの他にα線、β線、γ線、χ線等の放射線源ま
たはクリプトン85からなる放射線源を含んでも良い。
クリプトン(Kr)85は作動流体に放射線による電子
励起を生じさせて、始動特性、瞬時放電特性を改善して
エンジンの効率を改善する。クリプトン85の封入量は
安全性の面から昇圧部内容積1cm当り0.2〜50
マイクロキュリーの範囲が望ましい。
【0016】(3)放電用ガスは放電時の異常な温度上
昇を防ぐために望ましくは体積比でヘリウム36%、ネ
オン26%、アルゴン17%、クリプトン13%および
キセノン8%の希混合ガスからなり、約1〜10気圧
で、好ましくは、1気圧±5%以内となるように封入し
ても良い。
【0017】(4)放電用ガスは体積比で40〜60%
のアルゴンと、30〜40%のキセノンと、6〜8%の
ネオンとその他の希ガスから形成しても良い。
【0018】(5)放電用ガスは所定量の水銀と希ガス
および水素ガスから構成される。水銀の蒸発による膨張
圧力を推進するためには定電力制御するので、放電電圧
が上昇すると放電電流が低下する。このとき、パルス放
電電源が小型化でき、エンジン寿命も長くなる。封入す
る水素量が水銀と希ガスとの封入モル比で5×10−4
までは放電電圧が急激に上昇し、水素量をこれ以上増加
しても放電電圧の上昇はわずかである。つまり、水素量
が5×10−4で放電電圧が臨界的に変化する水素ガス
はキセノンガスとともに作動室に直接封入しても良い。
【0019】(6)放電用ガスは重水素あるいは水素ガ
スから選ばれた少なくとも一種にヘリウム、ネオンの中
から選ばれた少なくとも一種の希ガスとの混合物から形
成しても良い。この放電用ガス中にヘリウムあるいはネ
オンが混入されていると、二個の自由水素原子あるいは
重水素原子とヘリウムあるいはネオン原子との間の三体
衝突によって再結合が起こるので、重水素分子の密度が
低下せず、高効率が得られる。
【0020】(7)作動媒体として、単体でまたは上記
の希ガスから選ばれた少なくとも一種のガスに炭素原子
が60〜200の炭素格子構造体で、望ましくはC60
とC70との混合物を利用しても良い。C60のイオン
化電位は7.5eVで、Xe(12.1eV)のそれよ
りも大幅に低いため、1回のパルス放電当りのエネルギ
ーコストが大幅に低くなるメリットがある。
【0021】(8)作動媒体はフッ素(F)とフッ素
化合物(NF、SF)およびHe、Ne、Ar、K
r等の希ガスの混合ガスを使用。
【0022】(9)作動媒体は塩素(Cl)ガスまた
は塩素化合物(HCl、BCl、CCl)とHe、
Ne、Ar等の希ガスの混合ガスを使用。
【0023】(10)作動媒体は臭素(Br)または
臭化水素(HBr)とHe、Ne、Ar等の希ガスの
混合ガスを使用。
【0024】(11)作動媒体は沃素(I)または沃
化水素(HI)とHe、Ne、Ar等の希ガスの混合ガ
スを使用。
【0025】陽極20および陰極22からなる電極手段
は作動媒体に電子励起を生じさせてイオン化を促進させ
るためのトリウム含有タングステンからなる。他の例と
して、陰極22はタングステン材料の粉末と酸化バリウ
ム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウムの中から選ば
れた少なくとも一種のアルカリ土類酸化物と、酸化ジル
コニウム、酸化スカンジウムの中から選ばれた少なくと
も一種の混合物を含む熱電子放射物質との混合物の焼結
電極体から形成されても良い。酸化ジルコニウム、酸化
スカンジウムは陰極22が高温になったとき陰極22の
電気伝導率上昇の割合が良くなる。ゆえに放電が安定す
る。他の例として陰極22は、例えばニッケルからなる
基体金属粉末にアルカリ土類金属系、例えば酸化バリウ
ム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウムの熱電子放射
物質からなるエミッターを混合して焼成した焼結電極体
から構成しても良い。このとき、重量比で基体金属粉末
100に対してエミッター10の混合比が選ばれる。こ
の焼結電極体は丈部でエミッター含有量が多く、しか
も、振動や衝撃に対して強い。他の例として、陰極22
は延性に富んだ材料であるタンタルチップをリボン型熱
陰極に加工した穴に埋め込むことにより、イオン衝撃に
対してタングステンなどの脆性材料に比較して表面の欠
落量が小さい電極体が形成される。リボン型熱陰極に電
流を流して2000〜2500°Kになった時点である
一定方向に電位差を付加すると、電位の低い方向に向か
ってタンタルチップから熱電子が放出する。
【0026】プラズマエンジン10のパルス放電電源3
を図4に示し、図5は図4の各種波形を示す。パルス放
電電源3はバッテリー装置2に接続されたDC/DCコ
ンバータからなる高圧直流電源42を備え、電源42の
出力には出力変成器46の2つの1次巻線46a、46
bと、補助スイッチSW1、SW2が逆並列となるよう
に接続される。図4において、出力変成器46中の黒丸
記号は巻線の巻方向を示している。出力変成器46の2
つの二次巻線46c、46dは内部で直列接続され、そ
の接続点および他端2点の計3点が外部へ引き出され、
ダイオードD1、D2によって全波整流回路を構成し、
コンデンサC1を充電する。
【0027】図5は図4の回路図の作用を説明するため
の波形図である。外部からの制御信号によって補助スイ
ッチSW1とSW2を交互に動作させると、一次巻線に
は正負の電圧が交互に印加される。正の電圧が印加され
たときはD1が導通し、一次巻線46aと二次巻線46
cの間の漏れインピーダンスを介してコンデンサC1が
共振充電される。その後、外部からの制御信号によって
高速スイッチ48が導通すると、C1の電荷は放電され
て電極20、22からなる放電手段23に流れる。
【0028】負の電圧が一次巻線に印加されたときは、
D2が導通して一次巻線46と二次巻線46dの間の漏
れインピーダンスを介してコンデンサC1が共振充電さ
れる。放電の過程は前述の通りである。以上のようにす
ると、高速スイッチの放電後休止時間Tの後、次の放電
が開始されるように補助スイッチの制御信号を与える
と、高速スイッチの絶縁回復が不安定になることは完全
に防止できる。補助スイッチの動作周波数は放電手段の
動作周波数の2分の1で良い。このように、高速スイッ
チのオフ時に補助スイッチを通電させて直流電源からコ
ンデンサに出力変成器の漏れインダクタンスを介して共
振充電を行い、補助スイッチのオフ時に高速スイッチを
通電させて、パルス放電を行う。このため、補助スイッ
チを通電させるタイミングを高速スイッチの通電から充
分遅らせることにより、高速スイッチの陽極−陰極管の
絶縁が回復するまで充電の休止時間を取ることができ、
スイッチ素子の破壊を防止できる。補助スイッチとして
はゲートターンオフサイリスタ(GTO)が好適であ
る。
【0029】図4の回路図に示すように電極20、22
に20〜40KVの電流パルスを数μ(マイクロ)〜数
+μ秒の短時間で供給すると1回のアーク放電で十分な
ガス圧の膨張が生じてタービンロータに充分な回転力を
与えるため、1回の放電時間は数μ秒の短時間で良く、
タービンロータ駆動のための入力エネルギーも非常に小
さくて済み、エンジンの効率が高くなる。なお、作動流
体の温度も異常に上昇はしない。
【0030】複数の対の電極手段20、22が図4の高
電圧パルス放電電源3に接続され、周期的に数μ〜数+
μ秒の20〜40KVの高電圧パルスが供給される。そ
のとき、電極手段20、22とタービンロータ16の側
壁16bとの間で局部放電が起き、ついで、電極20、
22間でアーク放電によるプラズマに移行する。その結
果、セグメント部12cにより区画された昇圧部12b
の作動媒体32が急激に膨張し、その膨張圧力が図3で
矢印で示すごとくタービンロータ16のキャビティ16
a’とブレード16aに作用して反時計方向Rにタービ
ンロータ16に駆動力を与える。すなわち、高圧ガス
は、キャビティ16a’に流入して低圧部12c’に逃
げようとしてタービンロータ16に回転力を与える。低
圧部12c’で作動媒体32は収縮する。昇圧部12b
は第1、第2の円弧状膨張室からなっていてタービンロ
ータ16の外周の大部分にまたがっていて空間の容積は
変わらないため、昇圧部12bの作動媒体32がアーク
放電によるプラズマにより膨張したとき、昇圧部12b
のガス圧は極めて大きくなってタービンロータ16の大
部分の受圧面に強力な駆動力を与える。このように、1
つの高電圧パルス当りの出力が大きくとれるため、エン
ジンの効率が良い。タービンロータ16を第1、第2の
ロータエレメントと中間の仕切板とにより構成し、第
1、第2のブレードの角度を反対方向に配置し、仕切板
で区画された第1、第2放電室にそれぞれ電極手段を配
置することにより、正逆可能なプラズマエンジンが得ら
れる。
【0031】図6は他の1例によるパルス放電電源3’
を示す。パルス放電電源3’はバッテリー装置2に接続
されたDC/DCコンバータからなる高圧直流電源41
を備え、電極手段23に並列に接続された大容量コンデ
ンサCoが充電される。電極手段23に直列接続された
スイッチング素子49、例えばGTO(Gate Tu
rn Off SCR)に短形パルス信号(図7a)を
入力すると、そのパルス時間幅の間だけGTOが閉回路
となるから大容量コンデンサCoの充電電荷(図7d)
が放電手段23に流れ込む(図7g)。一方、大容量コ
ンデンサCoに並列接続された共振充電回路43、45
のそれぞれの共振充電用コンデンサC2、C3も同時に
共振充電され(図7e、f)、大容量コンデンサCoの
充電電圧の約2倍まで充電される。ここで、GTOが閉
回路となっている時間内に、共振充電回路43、45の
それぞれのコンデンサC1、C2にそれぞれ直列接続し
たスイッチング素子、例えばSCR1、SCR2にゲー
ト信号(図7b、c)を加えると、コンデンサC2、C
3に蓄えられた電荷が放電手段23に供給される(図7
h、i)。したがって、電極手段23の放電電流波形は
図7jのようになり、波形制御が可能となる。このよう
に、放電電流波形を任意に代えることにより作動媒体の
膨張圧力を制御してエンジンのトルクを任意に制御して
常に最適な出力を得ることができる。パルス放電電源の
共振充電回路の数を増やせば放電電源の制御時間はさら
に精密になる。また、共振充電回路の最終段と電極手段
との間に放電コイルを並列接続すれば放電パルスの電圧
をさらに高めることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明では発電システムのプラズマエン
ジンにおいて密閉したハウジング内の作動室に排気真空
後1気圧±5%で放電ガスからなる作動流体を封入し、
この中に受圧面を有するタービンロータを配置して昇圧
部に設けた電極手段に高電圧パルスを供給して作動流体
中で放電によるプラズマを発生させ、このとき生ずる膨
張圧力およびローレンツ力によりタービンロータに駆動
力を与えるようにしたので、石油類エネルギーを不要に
して長寿命のプラズマエンジンを提供することができ
る。とくに発電システム用のプラズマエンジンは小型で
高出力が得られ、構造が簡単で部品点数が少なく、軽量
で騒音や振動の発生も少なく、製造コストとメンテコス
トが著しく低い。しかも、作動流体は永久的に使用可能
なためハウジング内に作動流体を一旦封じ込めると外部
から全く追加燃料を供給せずにエンジンを長時間駆動す
ることができる。さらに、電極手段には予備電極手段を
設けることによりエンジンの寿命を20,000〜4
0,000時間にわたって長期に運転することができ
る。エンジンからは排ガス等の公害が全くないため、地
球環境破壊を完全に防止でき、実用上の効果が極めて大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の望ましい実施例による発電システム
のブロック図である。
【図2】 図1のプラズマエンジンの部分断面図であ
る。
【図3】 図1のIII−III線の断面図である。
【図4】 図2、3のプラズマエンジンのためのパルス
放電電源の1例を示す回路図である。
【図5】 図3の回路の各種波形図である。
【図6】 パルス放電電源の他の例を示す回路図であ
る。
【図7】 図6の回路の各種波形図である。
【符号の説明】
2 バッテリー装置 3 パルス放電電源 4 発電機 5 負荷 6 整流器 8 メインスイッチ 9 減速機 10 プラズマエンジン 12 ロータハウジング 12a 作動室 13 ライナー 14 出力軸 15 ライナー 16 タービンロータ 18 サイドシール 20 電極 22 電極 32 作動媒体 42 高圧直流電源 43 共振充電回路 45 共振充電回路 46 変成器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマエンジンと、プラズマエンジン
    により駆動される発電機と、発電機により充電されるバ
    ッテリー装置と、バッテリー装置の直流電圧を変換して
    高電圧パルスを発生するパルス放電電源とを備え、プラ
    ズマエンジンが放電用作動媒体を封入した昇圧部および
    低圧部とこれらに連通する作動室とを有するロータリー
    ハウジングと、作動室に回転可能に収納されていて昇圧
    部と低圧部とに露出している複数のブレード手段を有す
    るタービンロータと、昇圧部に配置されていて高電圧パ
    ルスにより瞬時に昇圧部の作動媒体にアーク放電による
    プラズマを発生させて膨張させることにより昇圧部に露
    出している複数のブレード手段に駆動力を与える電極手
    段とからなる発電システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、作動媒体がヘリウ
    ム、アルゴン、ネオン、キセノンおよびクリプトンのう
    ち少なくとも1種の希ガスからなる放電用ガスを含む発
    電システム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、放電用ガスが水銀蒸
    気およびナトリウム蒸気のうちのいずれか1つの金属蒸
    気を含む発電システム。
  4. 【請求項4】 請求項2において、作動室の内容積1c
    当り0.2〜50マイクロキューリーのクリプトン
    (Kr)85からなる放射線源を含む発電システム。
  5. 【請求項5】 請求項1において、電極手段が基体金属
    粉末にアルカリ土類金属系の熱電子放射材料を混合して
    成形された焼結電極体を含む陰極と陽極からなる発電シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 請求項1において、電極手段が昇圧部に
    配置されたトリウム含有タングステンからなる電極手段
    を含む発電システム。
  7. 【請求項7】 請求項1において、電極手段がタングス
    テン、モリブデン、クロームのうちの少なくとも1種の
    耐熱性金属と熱電子放射物質からなる陰極と陽極を有す
    る発電システム。
  8. 【請求項8】 請求項1において、昇圧部が膨張室とし
    て機能し、ロータハウジングが昇圧部と低圧部とを区画
    する円弧状セグメント部を有する発電システム。
  9. 【請求項9】 請求項8において、タービンロータが導
    体部を有し、タービンロータと電極手段との間で局部放
    電を発生させるための予め定められたギャップを有する
    発電システム。
  10. 【請求項10】 請求項1において、昇圧部および低圧
    部がそれぞれ第1、第2昇圧部および第1、第2低圧部
    からなり、第1、第2昇圧部および第1、第2低圧部が
    ロータハウジングにおいてそれぞれ半径方向において対
    称的に配置されている発電システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111005849A (zh) * 2019-11-28 2020-04-14 兰州空间技术物理研究所 一种环形磁钢环切场离子推力器放电室等离子体密封结构

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CN111005849A (zh) * 2019-11-28 2020-04-14 兰州空间技术物理研究所 一种环形磁钢环切场离子推力器放电室等离子体密封结构

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