JPH0724492Y2 - Frp製ロ−プの緊張定着体 - Google Patents

Frp製ロ−プの緊張定着体

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JPH0724492Y2
JPH0724492Y2 JP7519387U JP7519387U JPH0724492Y2 JP H0724492 Y2 JPH0724492 Y2 JP H0724492Y2 JP 7519387 U JP7519387 U JP 7519387U JP 7519387 U JP7519387 U JP 7519387U JP H0724492 Y2 JPH0724492 Y2 JP H0724492Y2
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wedge
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rope
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hole
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JP7519387U
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専市 兼板
晴雄 犬飼
保人 兜森
政之 広岡
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株式会社ピー・エス
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、プレストレストコンクリート構造用の緊張材
や海洋構造物の接合用ロープ等として使用されるFRP製
ロープの緊張定着体に関するものである。
(従来の技術) 従来のFRP製ロープの緊張定着体は、全体として円錐状
をなす楔の外周面のテーパ角度と、この楔が挿入される
スリーブの貫通孔の内周面のテーパ角度を同じにし6万
至7度にしていた。そして楔の内周面に凹凸を付けたも
のを使用していた。
(考案が解決しようとする問題点) FRP製ロープは、高引張り強度を有しているが、層間剪
断強度や圧縮強度が極めて低く、また、表面が弱いので
損傷を受け易い。従って、上記従来の場合、楔の内周面
に凹凸が付けてあり、この凹凸部分への応力集中及び楔
の長手方向の応力分布における最大応力の位置が当該楔
の小径側寄りにあってその最大応力値が非常に大きくな
ることによって、当該ロープは引張強度以下にて特に当
該楔の小径側寄りで破断し易く、長手方向の引張強度を
十分に生かすことができない。また、凹凸のない楔を使
用すると、前述の如く長手方向の応力分布が不均一であ
るために、FRP製ロープは、緊張定着操作に際して、表
面が非常に滑り易く、楔の中心孔から抜け出てしまって
緊張定着させることができず、たとえ緊張定着できたと
しても定着効率に大きなばらつきがあり、安定した緊張
定着を行うのが極めて困難であるという欠点があった。
本考案は、上記従来の欠点にかんがみ、端末を引張って
FRP製ロープに緊張力を加えてもその端末が損傷を受け
たり抜け出てしまうことがなく十分な緊張力を保持し、
安定した緊張定着を行うことができるFRP製ロープの緊
張定着体を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案は、FRP製ロープが
挿通される平滑な中心孔を有し複数の縦割り分割体から
なり全体として外周面がテーパ状をなす楔と、内周面が
テーパ状をなし前記楔が挿入される貫通孔を有するスリ
ーブとを備え、前記楔の外周面のテーパ角度を前記スリ
ーブの貫通孔の内周面のテーパ角度よりも大きくし、か
つ前記楔の外周面のテーパー角度を2.2〜たことを特徴
とするFRP製ロープの緊張定着体を要旨とするものであ
る。
(作用) このように本考案に係るFRP製ロープの緊張定着体で
は、スリーブの内周面がテーパ状の貫通孔にFRP製ロー
プを挿通し、複数の縦割り分割体からなり全体として外
周面がテーパ状をなす楔の平滑な中心孔に当該ロープを
位置させ、前記楔をロープと貫通孔との間に挿入し、前
記楔の外周面のテーパ角度が前記スリーブの貫通孔の内
周面のテーパ角度よりも大きく、かつ前記楔の外周面の
テーパ角度が2.2〜3.0度となっているので、このテーパ
角度の差により、楔の長手方向の応力分布における最大
応力の作用位置を楔の大径側寄りへ移行させるとともに
その最大応力値を小さく抑えて当該応力分布を均一化
し、かつ楔作用を十分に発揮させつつ前記FRP製ロープ
を損傷することなく引張り、安定した緊張定着をさせ得
るものである。
(実施例) 次に、本考案の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。
第1図は、本考案の一実施例に係るFRP製ロープの緊張
定着体を示す縦断面図である。
緊張定着体1は、スリーブ2の内周面2bがテーパ状にな
っている貫通孔2aにFRP製ロープ4を挿通し、二つの縦
割り分割体からなり全体として外周面3bがテーパ状をな
す楔3の平滑な中心孔3aに当該ロープ4を位置させ、前
記楔3をロープ4と貫通孔2aとの間に挿入し、後に詳細
に説明するように、前記楔3の軸線に対する外周面3bの
傾斜角度即ちテーパ角度が前記スリーブ2の軸線に対す
る貫通孔2aの内周面2bの傾斜角度即ちテーパ角度よりも
若干大きくなっており、このテーパ角度の差により、楔
作用を十分に発揮させつつ前記FRP製ロープ4を損傷す
ることなく引張り、緊張定着させる。
第2図(a)は、スリーブを示す正面図、同図(b)は
その縦断面図である。
スリーブ2は、耐腐蝕性材料のセラミックス、合成樹脂
又は金属等の短円柱状をなし、中央に楔3が挿入される
貫通孔2aを有し、当該貫通孔2aの内周面2bが楔3の外周
面3bに対応してテーパ状とされており、外周に雄ねじ2c
が刻設してある。前記内周面2bは、軸線C1に対する傾斜
角度即ちテーパ角度θ1が第3図に示す楔3の外周面3b
の軸線C2に対する傾斜角度即ちテーパ角度θ2よりも小
さい所定値になっている。
第3図(a)及び(b)は、それぞれ楔を示す側面図及
び背面図である。
楔3は、セラミックス、合成樹脂又は金属等の耐腐食性
材料の二つの縦割り分割体からなり、全体として外周面
3bがテーパ状をなし、ロープ4が挿通される中心孔3aを
有し、この中心孔3aの両端の直径がロープ4自体の直径
よりも若干大きく外広がりになって当該ロープ4に無用
な外力が加わらないようになっており、相互対向面3c,3
cをそれぞれ適当な厚さ分だけ一様に削除された形状を
なしている。また、楔3は、内周面が凹凸のない平滑な
状態に仕上げられており、当該内周面をロープ4の外周
に当接させてスリーブ2の貫通孔2aに挿入される。前記
外周面3bは、テーパ角度θ2がスリーブ2の貫通孔2aの
内周面2bのテーパ角度θ1よりも大きい所定値にて当該
テーパ角度θ1に対して角度差が例えば0.114度となる
ように設定してある。
FRP製ロープ4は、マトリックス樹脂及び複数の単繊維
で構成された複数の線材を撚り合わせてなり、上記複数
の線材は、長繊維を樹脂で含浸し、長手方向に引き揃え
ながら成形用ダイスに通し、引き抜き、被覆材を被せ、
撚り集め、成形硬化させたものであって、上記単繊維と
して、無機質系のガラス繊維、炭素繊維等、有機質系の
芳香族ポリアミド繊維等が適し、上記マトリックス樹脂
として、硬化剤を配合したエポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の熱硬化性樹脂
が適している。
次に、前記テーパ角度θ1を2.06〜2.86度の範囲で、テ
ーパ角度θ2を2.06〜3.09度の範囲でそれぞれ種々変え
てロープ4を緊張させた場合における、当該ロープ4の
破断荷重に及ぼす影響に関する実験例について説明す
る。
第4図は、横軸にスリーブ2の貫通孔2aの内周面2bのテ
ーパ角度θ1をとり、縦軸に一定のロープ4の破断荷重
W(単位t)をとり、楔3の外周面3bのテーパ角度θ2
と貫通孔2aの内周面2bのテーパ角度θ1との差をそれぞ
れ0度、0.114度、0.229度とし、その他の条件を全て同
一とした場合における実験結果を示すグラフである。
この実験例により、テーパ角度θ2とテーパ角度θ1と
の差を0.114度とした場合に、貫通孔2bの内周面2bのテ
ーパ角度θ1が約2.5〜2.8度の範囲においてロープ4の
破断荷重Wが7.5(t)以上となり、良好な結果が得ら
れることが確認できた。これに対してテーパ角度θ2と
テーパ角度θ1との角度差が0.229度の場合には、ロー
プ4の破断荷重Wが略一定の約6.5(t)であり、いず
れもテーパ角度θ1が2.1〜2.8度の範囲にあり、テーパ
角度θ2が2.2〜3.0度の範囲にあるとき、ロープ4の破
断荷重Wが6.5(t)を越え、両テーパ角度が等しい場
合、ロープ4の破断荷重Wがいずれも6.5(t)以下で
あった。
上記実施例に係る緊張定着体1は、第1図において、2
点鎖線で示すようにコンクリート構造物5の端部に固定
した支圧板6に、スリーブ2の外周の雄ねじ2cに螺合す
る定着ナット7をもって、所定の位置に配置したロープ
4を緊張定着させると、前記楔3の外周面3bのテーパ角
度θ2が前記スリーブ2の貫通孔2aの内周面2bのテーパ
角度θ1よりも大きくなっているので、このテーパ角度
の差により、楔3の長手方向の応力分布における最大応
力の作用位置を楔3の大径側寄りへ移行させるとともに
その最大応力値を小さく抑えて応力分布を均一化し、か
つ楔作用を十分に発揮させつつ前記FRP製ロープ4を損
傷することなく引張り、安定した緊張定着をさせること
ができる。
なお、本考案に係るFRP製ロープ4の緊張定着体1は、
海岸近辺の構造物の接合用ロープ、軽量で高抗張力と電
気絶縁性を要する通信ケーブルの端末加工、吊り橋用補
張ロープなどの産業用補強材としてのFRP製ロープの端
末等にも適用が可能であり、FRP製ロープは、スパイラ
ル型、ストランド型その他の任意の形式のものでよく、
楔は、2分割に限らず3分割以上に分割してもよい。ま
た、緊張定着体1は、スリーブの貫通孔2aを複数備えて
いても良く、それぞれの貫通孔2aにFRP製ロープを挿通
し、それぞれ楔3を挿入して複数の当該ロープを同時に
緊張定着させることも可能である。
(考案の効果) 本考案は以上のように構成され、FRP製ロープが挿通さ
れる平滑な中心孔を有し複数の縦割り分割体からなり全
体として外周面がテーパ状をなす楔と、内周面がテーパ
状をなし前記楔が挿入される貫通孔を有するスリーブと
を備えることにより、ロープの外周に楔の平滑な中心孔
の内面が当接するので当該ロープが損傷を受けることが
なく、前記楔の外周面のテーパ角度を前記スリーブの貫
通孔の内周面のテーパ角度よりも大きくし、かつ前記楔
の外周面のテーパ角度を2.2〜3.0度としたこにより、従
来の6〜7度の場合に比較してFRP製ロープの緊張定着
の安定性と損傷防止をより確実なものとすることができ
る。
そして、端末を引張ってFRP製ロープに緊張力を加える
際に、楔の長手方向の応力分布における最大応力の作用
位置が楔の大径側寄りへ移行するとともに、その最大応
力値が小さく抑えられて当該応力分布が均一になり、楔
作用を十分に発揮させつつ前記FRP製ロープを損傷する
ことなく引張り、安定した緊張定着をさせ、その端末が
抜け出てしまうことがなく十分な緊張力を保持すること
ができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係るFRP製ロープの緊張
定着体を示す縦断面図、第2図(a)はスリーブを示す
正面図、同図(b)はその縦断面図、第3図(a)及び
(b)はそれぞれ楔を示す側面図及び背面図、第4図は
スリーブの貫通孔の内周面のテーパ角度と楔の外周面の
テーパ角度とがロープの破断荷重に及ぼす影響に関して
行った実験結果を示すグラフである。 1……緊張定着体、2……スリーブ、2a……貫通孔、2b
……内周面、2c……雄ねじ、3……楔、3a……中心孔、
3b……外周面、3c……相互対向面、4……ロープ、5…
…コンクリート、6……支圧板、7……定着ナット、
C1,C2……軸線、θ1、θ2……テーパ角度

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】FRP製ロープが挿通される平滑な中心孔を
    有し、複数の縦割り分割体からなり全体として外周面が
    テーパ状をなす楔と、内周面がテーパ状をなし前記楔が
    挿入される貫通孔を有するスリーブとを備え、前記楔の
    外周面のテーパ角度を前記スリ、ーブの貫通孔の内周面
    のテーパ角度よりも大きくし、かつ前記楔の外周面のテ
    ーパ角度を2.2〜3.0度としたことを特徴とするFRP製ロ
    ープの緊張定着体。
JP7519387U 1987-05-21 1987-05-21 Frp製ロ−プの緊張定着体 Expired - Lifetime JPH0724492Y2 (ja)

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JPS63184915U JPS63184915U (ja) 1988-11-28
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