JPH07246342A - 触媒装置用メタル担体およびその製造方法 - Google Patents
触媒装置用メタル担体およびその製造方法Info
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- JPH07246342A JPH07246342A JP6038026A JP3802694A JPH07246342A JP H07246342 A JPH07246342 A JP H07246342A JP 6038026 A JP6038026 A JP 6038026A JP 3802694 A JP3802694 A JP 3802694A JP H07246342 A JPH07246342 A JP H07246342A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、内燃機関の排気ガス浄化装置に用
いられる、ハニカム体をなす触媒装置用メタル担体の形
成時に、ろう材を挟入せず、かつ高真空炉を使用せずに
接合でき、接合箇所において熱疲労を生じないメタル担
体を提供する。 【構成】 Ni基またはFe基のステンレス鋼の表面
に、Ni−Cr−B−Si系自溶合金層をイオンプレー
ティング法により被覆した平板材20と波板材40とを
重ね合わせてロール状に巻いてハニカム体を形成し、大
気中で加熱接合してメタル担体50を形成する。金属板
と自溶合金層との間に、Al酸化皮膜の中間層を施せば
接合する部分4における接合強度を増すことができる。
いられる、ハニカム体をなす触媒装置用メタル担体の形
成時に、ろう材を挟入せず、かつ高真空炉を使用せずに
接合でき、接合箇所において熱疲労を生じないメタル担
体を提供する。 【構成】 Ni基またはFe基のステンレス鋼の表面
に、Ni−Cr−B−Si系自溶合金層をイオンプレー
ティング法により被覆した平板材20と波板材40とを
重ね合わせてロール状に巻いてハニカム体を形成し、大
気中で加熱接合してメタル担体50を形成する。金属板
と自溶合金層との間に、Al酸化皮膜の中間層を施せば
接合する部分4における接合強度を増すことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機間の排気ガス浄
化装置に用いられる触媒装置用メタル担体とその製造方
法に関し、特にロール状に形成されまたは積層して形成
された、ハニカム体をなすメタル担体に関する。
化装置に用いられる触媒装置用メタル担体とその製造方
法に関し、特にロール状に形成されまたは積層して形成
された、ハニカム体をなすメタル担体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の排気ガス浄化装置に用いられる触
媒装置用メタル担体は、薄い金属の平板と波板の間にろ
う材を介在させて、平板と波板を重ねて中心からロール
状に巻き込んでハニカム体を形成し、高真空炉を使用し
てろう材を溶融させ、板材の接触部分において接合を行
っていた。ろう材にはNi基ろう材を用い、かつ平板と
波板にはフェライト系ステンレス材料が使用されてい
た。そのようにして形成されたハニカム体を金属製外筒
内に収容したものが触媒装置用メタル担体として知られ
ている。(例えば特開昭56−4373号公報)。
媒装置用メタル担体は、薄い金属の平板と波板の間にろ
う材を介在させて、平板と波板を重ねて中心からロール
状に巻き込んでハニカム体を形成し、高真空炉を使用し
てろう材を溶融させ、板材の接触部分において接合を行
っていた。ろう材にはNi基ろう材を用い、かつ平板と
波板にはフェライト系ステンレス材料が使用されてい
た。そのようにして形成されたハニカム体を金属製外筒
内に収容したものが触媒装置用メタル担体として知られ
ている。(例えば特開昭56−4373号公報)。
【0003】ハニカム体のハニカム通路表面にはアルミ
ナなどからなる触媒担持層が形成され、その触媒担持層
に貴金属触媒が担持されて排気ガス浄化触媒の役目をな
す。そして内燃機関の排気通路に配設されて排気ガス中
のHC,CO,NOxなどを浄化する。なお限られた容
積中にできるだけ多くのハニカム通路面積を確保する必
要から、平板および波板の厚さは強度を維持できる範囲
内でできるだけ薄くなっている。
ナなどからなる触媒担持層が形成され、その触媒担持層
に貴金属触媒が担持されて排気ガス浄化触媒の役目をな
す。そして内燃機関の排気通路に配設されて排気ガス中
のHC,CO,NOxなどを浄化する。なお限られた容
積中にできるだけ多くのハニカム通路面積を確保する必
要から、平板および波板の厚さは強度を維持できる範囲
内でできるだけ薄くなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のハニカ
ム体からなる触媒装置用メタル担体においては、平板と
波板の間にろう材を挟んで重ね合わせて成形するため、
成形工程が繁雑で困難を伴い、ハニカム体の形状も不正
確となり、またろう材の接合工程での加熱による酸化を
避けるために、高真空炉を用いて非酸化雰囲気中におい
て接合を行わなければならないという煩わしさがある。
また高真空炉の使用を避けるためにろう材にNi基ろう
材を用い、板材にフェライト系材料を用いたハニカム体
では、ろう材と板材の熱膨張係数が異なるため、高温環
境下で使用する場合には、接合箇所において熱疲労を起
し易く機械的強度が低下するという欠点がある。
ム体からなる触媒装置用メタル担体においては、平板と
波板の間にろう材を挟んで重ね合わせて成形するため、
成形工程が繁雑で困難を伴い、ハニカム体の形状も不正
確となり、またろう材の接合工程での加熱による酸化を
避けるために、高真空炉を用いて非酸化雰囲気中におい
て接合を行わなければならないという煩わしさがある。
また高真空炉の使用を避けるためにろう材にNi基ろう
材を用い、板材にフェライト系材料を用いたハニカム体
では、ろう材と板材の熱膨張係数が異なるため、高温環
境下で使用する場合には、接合箇所において熱疲労を起
し易く機械的強度が低下するという欠点がある。
【0005】本発明の目的は、ハニカム体の成形工程に
おいてろう材を挟入せず、成形後の形状が正確であり、
高真空炉を用いずに接合でき、かつ接合箇所に熱疲労を
生ぜず、したがって板材の破断を防止しうる触媒装置用
メタル担体を提供することにある。
おいてろう材を挟入せず、成形後の形状が正確であり、
高真空炉を用いずに接合でき、かつ接合箇所に熱疲労を
生ぜず、したがって板材の破断を防止しうる触媒装置用
メタル担体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の触媒装置用メタ
ル担体は、波形の凹凸が連続的に折曲げ形成されかつ帯
状をなす薄い金属板からなる波板材と、平坦な帯状をな
す薄い金属板からなる平板材とが、相互に当接し重なり
合ってロール状に巻かれて形成されるか、あるいは、波
板材と平板材とが相互に当接し積層されて、多数の網目
状通気路を備えたハニカム体を有しており、あらかじめ
形成された自溶合金層を、金属板の少なくとも一方の当
接する面に有する波板材と平板材が、当接する部分にお
いて自溶合金層の溶融により接合されている。
ル担体は、波形の凹凸が連続的に折曲げ形成されかつ帯
状をなす薄い金属板からなる波板材と、平坦な帯状をな
す薄い金属板からなる平板材とが、相互に当接し重なり
合ってロール状に巻かれて形成されるか、あるいは、波
板材と平板材とが相互に当接し積層されて、多数の網目
状通気路を備えたハニカム体を有しており、あらかじめ
形成された自溶合金層を、金属板の少なくとも一方の当
接する面に有する波板材と平板材が、当接する部分にお
いて自溶合金層の溶融により接合されている。
【0007】また本発明の触媒装置用メタル担体は、自
溶合金層と金属板との間に、あらかじめアルミニウム酸
化皮膜層を有することが好ましい。
溶合金層と金属板との間に、あらかじめアルミニウム酸
化皮膜層を有することが好ましい。
【0008】金属板の材質は、Ni基またはFe基の耐
熱鋼であることが好ましく、また自溶合金層には、Ni
基自溶合金を含むことが好適である。
熱鋼であることが好ましく、また自溶合金層には、Ni
基自溶合金を含むことが好適である。
【0009】本発明の触媒装置用メタル担体の製造方法
は、あらかじめ形成された自溶合金層を少なくとも一方
の面に有する薄い金属板を折曲げて、連続した波形の凹
凸を有する帯状をなす波板材を形成し、金属板から平坦
な帯状をなす平板材を形成し、波板材と平板材とを、相
互に当接する面の少なくとも一方に自溶合金層を有する
ように配設して、重ね合わせてロール状に巻いて所定の
ハニカム体を形成するか、あるいは、波板材と平板材と
を、相互に当接する面の少なくとも一方に自溶合金層を
有するように配設し、積層して所定のハニカム体を形成
し、自溶合金層の溶融可能な温度に加熱して当接する部
分を接合して、一体に形成してメタル担体を形成するも
のである。
は、あらかじめ形成された自溶合金層を少なくとも一方
の面に有する薄い金属板を折曲げて、連続した波形の凹
凸を有する帯状をなす波板材を形成し、金属板から平坦
な帯状をなす平板材を形成し、波板材と平板材とを、相
互に当接する面の少なくとも一方に自溶合金層を有する
ように配設して、重ね合わせてロール状に巻いて所定の
ハニカム体を形成するか、あるいは、波板材と平板材と
を、相互に当接する面の少なくとも一方に自溶合金層を
有するように配設し、積層して所定のハニカム体を形成
し、自溶合金層の溶融可能な温度に加熱して当接する部
分を接合して、一体に形成してメタル担体を形成するも
のである。
【0010】本発明の触媒装置用メタル担体を形成する
波板材と平板材とが、あらかじめアルミニウム酸化皮膜
層を施され、その上に自溶合金層が形成された金属板に
よって形成されることが好ましい。
波板材と平板材とが、あらかじめアルミニウム酸化皮膜
層を施され、その上に自溶合金層が形成された金属板に
よって形成されることが好ましい。
【0011】本発明の触媒装置用メタル担体の製造方法
において、自溶合金層がNi基自溶合金を含み、さらに
イオンプレーティング法によって金属板の上に施される
のが好適であり、また金属板の材質がNi基またはFe
基の耐熱鋼であることが好ましい。
において、自溶合金層がNi基自溶合金を含み、さらに
イオンプレーティング法によって金属板の上に施される
のが好適であり、また金属板の材質がNi基またはFe
基の耐熱鋼であることが好ましい。
【0012】
【作用】接合しようとする波板材と平板材を構成する金
属板の少なくとも一方の面に、あらかじめ自溶合金層を
施してハニカム体を形成し、そのハニカム体を自溶合金
層の溶融温度にまで加熱することにより自溶合金層が溶
融し、二つの板材の接触部分において接合してハニカム
体が形成される。接合しようとする板材の間に個別のろ
う材を挟まないので、正確な形状のハニカム体を形成す
ることができる。接合面がNi基自溶合金層で覆われて
いるため、接合に際し板材の酸化が避けられるので高真
空炉を使用する必要はない。また自溶合金層がイオンプ
レーティング法によって形成されるため層を薄くするこ
とが可能で、したがって接合後の接合箇所に生成される
接合層も薄くできるので、接合層と板材との間の熱膨張
係数の差による影響は少なくなる。
属板の少なくとも一方の面に、あらかじめ自溶合金層を
施してハニカム体を形成し、そのハニカム体を自溶合金
層の溶融温度にまで加熱することにより自溶合金層が溶
融し、二つの板材の接触部分において接合してハニカム
体が形成される。接合しようとする板材の間に個別のろ
う材を挟まないので、正確な形状のハニカム体を形成す
ることができる。接合面がNi基自溶合金層で覆われて
いるため、接合に際し板材の酸化が避けられるので高真
空炉を使用する必要はない。また自溶合金層がイオンプ
レーティング法によって形成されるため層を薄くするこ
とが可能で、したがって接合後の接合箇所に生成される
接合層も薄くできるので、接合層と板材との間の熱膨張
係数の差による影響は少なくなる。
【0013】さらに、金属板と自溶合金層との間にアル
ミニウム酸化皮膜層を施すことにより、接合箇所の接合
強度が高められる。
ミニウム酸化皮膜層を施すことにより、接合箇所の接合
強度が高められる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の触媒装置用メタル担体につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の触媒装置用
メタル担体の一実施例およびそれに用いられる板材の模
式的部分断面図で、図1(A)は平板材と波板材とがロ
ール状に形成されてハニカム体をなすメタル担体の図、
図1(B)は平坦な金属板の片側の面にのみ自溶合金層
が施された平板材、図1(C)は平坦な金属板の両側の
面に自溶合金層が施された平板材、図1(D)は波形の
金属板の片側の面に自溶合金層が施された波板材、図1
(E)は波形の金属板の両側の面に自溶合金層が施され
た波板材である。図2は本発明の触媒装置用メタル担体
の別の実施例の模式的部分断面図である。
て図面を参照して説明する。図1は本発明の触媒装置用
メタル担体の一実施例およびそれに用いられる板材の模
式的部分断面図で、図1(A)は平板材と波板材とがロ
ール状に形成されてハニカム体をなすメタル担体の図、
図1(B)は平坦な金属板の片側の面にのみ自溶合金層
が施された平板材、図1(C)は平坦な金属板の両側の
面に自溶合金層が施された平板材、図1(D)は波形の
金属板の片側の面に自溶合金層が施された波板材、図1
(E)は波形の金属板の両側の面に自溶合金層が施され
た波板材である。図2は本発明の触媒装置用メタル担体
の別の実施例の模式的部分断面図である。
【0015】図1(B)において、金属板1は平坦な薄
い帯状をなし、その材質はFe基の耐熱鋼すなわちフェ
ライト系ステンレス鋼であって、片側の面にはNi−C
r−B−Si系の自溶合金層aがイオンプレーティング
法により施されて平板材10を形成する。図1(C)に
おいて、平板材20は金属板1と、その両側の面に施さ
れた、平板材10と同様の自溶合金層aおよびa’とで
形成されている。これらの自溶合金層の厚さは、板厚に
比しはるかに薄くすることが可能で、例えば50μmの
板厚に対して3〜7μmが好適である。図1(D),
(E)においては波板材30,40は、それぞれ連続的
に凹凸に折曲げられ波状をなす帯状の金属板3と、その
片側または両側の面に施された自溶合金層bまたはb,
b’で形成されている。
い帯状をなし、その材質はFe基の耐熱鋼すなわちフェ
ライト系ステンレス鋼であって、片側の面にはNi−C
r−B−Si系の自溶合金層aがイオンプレーティング
法により施されて平板材10を形成する。図1(C)に
おいて、平板材20は金属板1と、その両側の面に施さ
れた、平板材10と同様の自溶合金層aおよびa’とで
形成されている。これらの自溶合金層の厚さは、板厚に
比しはるかに薄くすることが可能で、例えば50μmの
板厚に対して3〜7μmが好適である。図1(D),
(E)においては波板材30,40は、それぞれ連続的
に凹凸に折曲げられ波状をなす帯状の金属板3と、その
片側または両側の面に施された自溶合金層bまたはb,
b’で形成されている。
【0016】これらの平板材および波板材を用いて、ハ
ニカム構造をなす触媒装置用メタル担体を形成する方法
を述ベる。フェライト系ステンレス鋼の金属板1にあら
かじめドライプロセスのイオンプレーティング法によ
り、Ni−Cr−B−Si系の自溶合金層aまたはa,
a’が施された平板材10または20を準備する。さら
にこれらの平板材を連続的に凹凸に折曲げて形成された
波形材30または40を準備する。
ニカム構造をなす触媒装置用メタル担体を形成する方法
を述ベる。フェライト系ステンレス鋼の金属板1にあら
かじめドライプロセスのイオンプレーティング法によ
り、Ni−Cr−B−Si系の自溶合金層aまたはa,
a’が施された平板材10または20を準備する。さら
にこれらの平板材を連続的に凹凸に折曲げて形成された
波形材30または40を準備する。
【0017】図1(A)は、平板材20と波板材40と
が重ね合わされてロール状に巻かれて形成されたハニカ
ム状をなす触媒装置用メタル担体50の実施例であっ
て、メタル担体50が形成された後大気中で加熱され、
自溶合金層a,a’,b,b’が溶融して平板材20と
波板材40とはその当接する部分4において接合され
る。またこのメタル担体50は、平板材10または20
と、波板材30または40とを、少なくとも一方の接合
される表面に自溶合金層を有するように配設して重ね合
わせた後、ロール状に巻いて形成することもできる。
が重ね合わされてロール状に巻かれて形成されたハニカ
ム状をなす触媒装置用メタル担体50の実施例であっ
て、メタル担体50が形成された後大気中で加熱され、
自溶合金層a,a’,b,b’が溶融して平板材20と
波板材40とはその当接する部分4において接合され
る。またこのメタル担体50は、平板材10または20
と、波板材30または40とを、少なくとも一方の接合
される表面に自溶合金層を有するように配設して重ね合
わせた後、ロール状に巻いて形成することもできる。
【0018】図2は、平板材10または20と、波板材
30を少なくとも一方の接合された表面に自溶合金層を
有するように配設して積層し、ハニカム状のメタル担体
60を形成し、このようにして形成されたメタル担体
を、自溶合金層が溶融可能な温度にまで大気中で加熱し
平板材と波板材とをその当接する部分4において接合し
て一体に形成した、触媒装置用メタル担体60の実施例
を示す図である。
30を少なくとも一方の接合された表面に自溶合金層を
有するように配設して積層し、ハニカム状のメタル担体
60を形成し、このようにして形成されたメタル担体
を、自溶合金層が溶融可能な温度にまで大気中で加熱し
平板材と波板材とをその当接する部分4において接合し
て一体に形成した、触媒装置用メタル担体60の実施例
を示す図である。
【0019】次に本発明の触媒装置用メタル担体の第2
の実施例について説明する。図3は、本発明の触媒装置
用メタル担体の一実施例およびそれに用いられる板材の
模式的部分断面図で、図3(A)は平板材と波板材とが
ロール状に形成されてハニカム体をなすメタル担体の
図、図3(B)は平坦な金属板の片側の面にのみ自溶合
金層が施された平板材、図3(C)は平坦な金属板の両
側の面にアルミニウム酸化皮膜層および自溶合金層が施
された平板材、図3(D)は波形の金属板の片側の面に
アルミニウム酸化皮膜層および自溶合金層が施された波
板材、図3(E)は波形の金属板の両側の面にアルミニ
ウム酸化皮膜層および自溶合金層が施された波板材であ
る。
の実施例について説明する。図3は、本発明の触媒装置
用メタル担体の一実施例およびそれに用いられる板材の
模式的部分断面図で、図3(A)は平板材と波板材とが
ロール状に形成されてハニカム体をなすメタル担体の
図、図3(B)は平坦な金属板の片側の面にのみ自溶合
金層が施された平板材、図3(C)は平坦な金属板の両
側の面にアルミニウム酸化皮膜層および自溶合金層が施
された平板材、図3(D)は波形の金属板の片側の面に
アルミニウム酸化皮膜層および自溶合金層が施された波
板材、図3(E)は波形の金属板の両側の面にアルミニ
ウム酸化皮膜層および自溶合金層が施された波板材であ
る。
【0020】図3(B)において、金属板1は平坦な薄
い帯状をなし、その材質はFe基の耐熱鋼すなわちフェ
ライト系ステンレス鋼であって、片側の面にアルミニウ
ム酸化皮膜層cを施した後、さらにNi−Cr−B−S
i系の自溶合金層aが、イオンプレーティング法により
施されて平板材11を形成する。図3(C)において、
平板材21は金属板1と、その両側の面に施されたアル
ミニウム酸化皮膜層cと、さらにその上に施された、平
板材11におけると同様の、自溶合金層a,a’とで形
成されている。これらの酸化皮膜層または自溶合金層の
厚さは、金属板1の板厚50μmに対して、アルミニウ
ム酸化皮膜層cの層厚は0.1〜1.0μmが好適であ
り、また自溶合金層a,a’の層厚は3〜7μmが好適
である。図3(D),(E)においては波板材31,4
1は、それぞれ連続的に凹凸に折曲げられた波状をなす
帯状の金属板と、その片側または両側の面に施されたア
ルミニウム酸化皮膜層cおよび自溶合金層bまたはb,
b’で形成されている。
い帯状をなし、その材質はFe基の耐熱鋼すなわちフェ
ライト系ステンレス鋼であって、片側の面にアルミニウ
ム酸化皮膜層cを施した後、さらにNi−Cr−B−S
i系の自溶合金層aが、イオンプレーティング法により
施されて平板材11を形成する。図3(C)において、
平板材21は金属板1と、その両側の面に施されたアル
ミニウム酸化皮膜層cと、さらにその上に施された、平
板材11におけると同様の、自溶合金層a,a’とで形
成されている。これらの酸化皮膜層または自溶合金層の
厚さは、金属板1の板厚50μmに対して、アルミニウ
ム酸化皮膜層cの層厚は0.1〜1.0μmが好適であ
り、また自溶合金層a,a’の層厚は3〜7μmが好適
である。図3(D),(E)においては波板材31,4
1は、それぞれ連続的に凹凸に折曲げられた波状をなす
帯状の金属板と、その片側または両側の面に施されたア
ルミニウム酸化皮膜層cおよび自溶合金層bまたはb,
b’で形成されている。
【0021】これらの平板材11,21および波板材3
1,41を使用して、図1および図2に示された実施例
と同様に、図3(A)に示すロール状に巻かれて形成さ
れたハニカム体をなすメタル担体51、および図4に示
す積層されたハニカム体をなすメタル担体61を形成
し、このようにして形成されたメタル担体を、自溶合金
層が溶融可能な温度にまで大気中で加熱し、平板材と波
板材とをその当接する部分4において一体に接合して、
触媒装置用メタル担体51および61が得られる。
1,41を使用して、図1および図2に示された実施例
と同様に、図3(A)に示すロール状に巻かれて形成さ
れたハニカム体をなすメタル担体51、および図4に示
す積層されたハニカム体をなすメタル担体61を形成
し、このようにして形成されたメタル担体を、自溶合金
層が溶融可能な温度にまで大気中で加熱し、平板材と波
板材とをその当接する部分4において一体に接合して、
触媒装置用メタル担体51および61が得られる。
【0022】このように金属板と自溶合金層との間にア
ルミニウム酸化皮膜層を中間層として施された波板材お
よび平板材で構成されたメタル担体は、中間層を施さな
い場合に比し当接する部分4における接合強度を増加す
ることができる。
ルミニウム酸化皮膜層を中間層として施された波板材お
よび平板材で構成されたメタル担体は、中間層を施さな
い場合に比し当接する部分4における接合強度を増加す
ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、あらかじ
めイオンプレーティング法によって形成された自溶合金
層を有する金属板の平板材および波板材を、重ね合わせ
てロール状に巻いてハニカム体を形成し、あるいは積層
してハニカム体を形成して、自溶合金層を大気中で溶融
接合させて触媒装置用メタル担体を形成することによ
り、正確な形状の触媒装置用メタル担体を形成すること
ができ、また板材の接合面が自溶合金層によって覆われ
ているので、接合に際し板材の酸化が避けられるため高
真空炉を使用せずに大気中で接合でき、かつ接合面の形
状、面積あるいは板材を構成する金属板の材質にほとん
ど制約されずに接合できる効果があり、さらに接合箇所
の接合層の厚さを薄くできるために、接合層と板材との
間で熱膨張係数に差があっても、その影響が少なくなる
ので接合箇所に熱疲労を生じないという効果を奏する。
めイオンプレーティング法によって形成された自溶合金
層を有する金属板の平板材および波板材を、重ね合わせ
てロール状に巻いてハニカム体を形成し、あるいは積層
してハニカム体を形成して、自溶合金層を大気中で溶融
接合させて触媒装置用メタル担体を形成することによ
り、正確な形状の触媒装置用メタル担体を形成すること
ができ、また板材の接合面が自溶合金層によって覆われ
ているので、接合に際し板材の酸化が避けられるため高
真空炉を使用せずに大気中で接合でき、かつ接合面の形
状、面積あるいは板材を構成する金属板の材質にほとん
ど制約されずに接合できる効果があり、さらに接合箇所
の接合層の厚さを薄くできるために、接合層と板材との
間で熱膨張係数に差があっても、その影響が少なくなる
ので接合箇所に熱疲労を生じないという効果を奏する。
【0024】さらに、あらかじめアルミニウム酸化皮膜
層を、金属板と自溶合金層との間に中間層として施すこ
とにより、中間層を施さない場合に比し接合強度が増加
するという効果がある。
層を、金属板と自溶合金層との間に中間層として施すこ
とにより、中間層を施さない場合に比し接合強度が増加
するという効果がある。
【図1】本発明の触媒装置用メタル担体および平板材、
波板材の第1の実施例の模式的部分断面図であって、図
1(A)はロール状のハニカム体をなすメタル担体、図
1(B),(C)は平板材、図1(D),(E)は波板
材である。
波板材の第1の実施例の模式的部分断面図であって、図
1(A)はロール状のハニカム体をなすメタル担体、図
1(B),(C)は平板材、図1(D),(E)は波板
材である。
【図2】本発明の別の触媒装置用メタル担体の第1の実
施例の模式的断面図である。
施例の模式的断面図である。
【図3】本発明の触媒装置用メタル担体および平板材、
波板材の第2の実施例の模式的部分断面図であって、図
3(A)はロール状のハニカム体をなすメタル担体、図
3(B),(C)は平板材、図3(D),(E)は波板
材である。
波板材の第2の実施例の模式的部分断面図であって、図
3(A)はロール状のハニカム体をなすメタル担体、図
3(B),(C)は平板材、図3(D),(E)は波板
材である。
【図4】本発明の別の触媒装置用メタル担体の第2の実
施例の模式的断面図である。
施例の模式的断面図である。
1 金属板(平板) 2 金属板(波板) 4 当接する部分/接合箇所 10 平板材(片面自溶合金層) 11 平板材(片面アルミニウム酸化皮膜層十自溶合
金層) 20 平板材(両面自溶合金層) 21 平板材(両面アルミニウム酸化皮膜層十自溶合
金層) 30 波板材(片面自溶合金層) 31 波板材(片面アルミニウム酸化皮膜層十自溶合
金層) 40 波板材(両面自溶合金層) 41 波板材(両面アルミニウム酸化皮膜層十自溶合
金層) 50 触媒装置用メタル担体(ロール状のハニカム
体) 51 触媒装置用メタル担体(同上、アルミニウム酸
化皮膜層を含む) 60 触媒装置用メタル担体(積層されたハニカム
体) 61 触媒装置用メタル担体(同上、アルミニウム酸
化皮膜層を含む) a,a’,b,b’ 自溶合金層 c アルミニウム酸化皮膜層
金層) 20 平板材(両面自溶合金層) 21 平板材(両面アルミニウム酸化皮膜層十自溶合
金層) 30 波板材(片面自溶合金層) 31 波板材(片面アルミニウム酸化皮膜層十自溶合
金層) 40 波板材(両面自溶合金層) 41 波板材(両面アルミニウム酸化皮膜層十自溶合
金層) 50 触媒装置用メタル担体(ロール状のハニカム
体) 51 触媒装置用メタル担体(同上、アルミニウム酸
化皮膜層を含む) 60 触媒装置用メタル担体(積層されたハニカム
体) 61 触媒装置用メタル担体(同上、アルミニウム酸
化皮膜層を含む) a,a’,b,b’ 自溶合金層 c アルミニウム酸化皮膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21D 47/00 C B23K 28/00 B32B 3/12 A 7415−4F C23C 14/34 A 8414−4K // B23K 101:02
Claims (13)
- 【請求項1】 波形の凹凸が連続的に折曲げ形成されか
つ帯状をなす薄い金属板からなる波板材と、平坦な帯状
をなす薄い金属板からなる平板材とが、相互に当接し重
なり合ってロール状に巻かれて形成された、多数の網目
状通気路を備えたハニカム体をなす触媒装置用メタル担
体において、 あらかじめ形成された自溶合金層を、前記金属板の少な
くとも一方の当接する面に有する前記波板材と平板材
が、当接する部分において前記自溶合金層の溶融により
接合されることを特徴とする、触媒装置用メタル担体。 - 【請求項2】 前記自溶合金層と前記金属板との間に、
あらかじめアルミニウム酸化皮膜層を有する、請求項1
記載の触媒装置用メタル担体。 - 【請求項3】 波形の凹凸が連続的に折曲げ形成されか
つ帯状をなす薄い金属板からなる波板材と、平坦な帯状
をなす薄い金属板からなる平板材とが、相互に当接し積
層して形成され、多数の網目状通気路を備えたハニカム
体をなす触媒装置用メタル担体において、 あらかじめ形成された自溶合金層を、前記金属板の少な
くとも一方の当接する面に有する前記波板材と平板材
が、当接する部分において前記自溶合金層の溶融により
接合されることを特徴とする、触媒装置用メタル担体。 - 【請求項4】 前記自溶合金層と前記金属板との間に、
あらかじめアルミニウム酸化皮膜層を有する、請求項3
記載の触媒装置用メタル担体。 - 【請求項5】 前記金属板の材質が、Ni基またはFe
基の耐熱鋼である請求項1ないし4のいずれか1項に記
載の触媒装置用メタル担体。 - 【請求項6】 前記自溶合金層がNi基自溶合金を含
む、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の触媒装置
用メタル担体。 - 【請求項7】 多数の網目状通気路を備えたハニカム体
を有する触媒装置用メタル担体の製造方法において、 あらかじめ形成された自溶合金層を少なくとも一方の面
に有する薄い金属板を折曲げて、連続した波形の凹凸を
有する帯状をなす波板材を形成し、 前記金属板から平坦な帯状をなす平板材を形成し、 前記波板材と前記平板材とを、相互に当接する面の少な
くとも一方に前記自溶合金層を有するように配設して、
重ね合わせてロール状に巻いて所定のハニカム体を形成
し、 前記自溶合金層の溶融可能な温度に加熱して前記当接す
る部分を接合して、一体に形成することを特徴とする触
媒装置用メタル担体の製造方法。 - 【請求項8】 あらかじめアルミニウム酸化皮膜層が施
され、その上に前記自溶合金層が形成された金属板によ
って形成される、請求項7記載の触媒装置用メタル担体
の製造方法。 - 【請求項9】 多数の網目状通気路を備えたハニカム体
を有する触媒装置用メタル担体の製造方法において、 あらかじめ形成された自溶合金層を少なくとも一方の面
に有する薄い金属板を折曲げて、連続した波形の凹凸を
有する帯状をなす波板材を形成し、 前記金属板から平坦な帯状をなす平板材を形成し、 前記波板材と前記平板材とを、相互に当接する面の少な
くとも一方に前記白溶合金層を有するように配設して積
層し、所定のハニカム体を形成し、 前記自溶合金層の溶融可能な温度に加熱して前記当接す
る部分を接合して、一体に形成することを特徴とする触
媒装置用メタル担体の製造方法。 - 【請求項10】 あらかじめアルミニウム酸化皮膜層が
施され、その上に前記自溶合金層が形成された金属板に
よって形成される、請求項9記載の触媒装置用メタル担
体の製造方法。 - 【請求項11】 前記金属板の材質が、Ni基またはF
e基の耐熱鋼である、請求項7ないし10のいずれか1
項に記載の触媒装置用メタル担体の製造方法。 - 【請求項12】 前記自溶合金層がNi基自溶合金を含
む、請求項7ないし10のいずれか1項に記載の触媒装
置用メタル担体の製造方法。 - 【請求項13】 前記金属板にあらかじめ施される自溶
合金層が、イオンプレーティング法により施される、請
求項7ないし12のいずれか1項に記載の触媒装置用メ
タル担体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6038026A JPH07246342A (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 触媒装置用メタル担体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6038026A JPH07246342A (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 触媒装置用メタル担体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07246342A true JPH07246342A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=12514059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6038026A Pending JPH07246342A (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 触媒装置用メタル担体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07246342A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020111015A1 (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | ランテクニカルサービス株式会社 | 透明基板の接合方法及び積層体 |
-
1994
- 1994-03-09 JP JP6038026A patent/JPH07246342A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020111015A1 (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | ランテクニカルサービス株式会社 | 透明基板の接合方法及び積層体 |
| JP2020087689A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | ランテクニカルサービス株式会社 | 透明基板の接合方法及び積層体 |
| US12275670B2 (en) | 2018-11-26 | 2025-04-15 | Tadatomo Suga | Method for joining transparent substrates |
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