JPH07246607A - 鉋システム - Google Patents

鉋システム

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JPH07246607A
JPH07246607A JP6067594A JP6759494A JPH07246607A JP H07246607 A JPH07246607 A JP H07246607A JP 6067594 A JP6067594 A JP 6067594A JP 6759494 A JP6759494 A JP 6759494A JP H07246607 A JPH07246607 A JP H07246607A
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  • Milling, Drilling, And Turning Of Wood (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 住宅のリフォーム等に際して、既設の柱や床
等を解体することなしに、削り残しのない鉋仕上げをす
ることができる鉋システムを提供する。 【構成】 レール部材16と、該レール部材16を柱12の表
面12aに対して一定の距離を隔てて略平行するよう懸架
する複数の支持部材18と、レール部材16と係合される鉋
部材14とを備え、鉋部材14はレール部材に沿って柱12の
表面12a上を移動可能であり、かつ、鉋部材14の進行方
向最先端に下刃24が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉋システムに係り、
特に、住宅のリフォームに際して、既設の柱や梁、床な
どを削るのに適した鉋システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図12に示すように、従来の鉋70は、鉋
台72に、断面V字状に対向する2つの傾斜面を備えた凹
部72aを形成し、該凹部72a内に上刃押え棒74を渡すと
共に、凹部72aの一の傾斜面に下刃76を当てがい、該下
刃76と押え棒74との間に上刃78を挿入して成る。また、
図13に示すように、下刃76の刃先76aは、鉋台72の底
面72bの刃口72cから僅かに突出しており、この刃先76
aが削り対象面80に当接される。この状態において、鉋
台72を図中左方向に引くことで、削り対象面80が削ら
れ、削り屑が凹部72aから外部へと排出される。
【0003】上刃78には、下刃76側に向けて湾曲した一
対の裏金耳78aが形成されている。このため、上刃78を
下刃76と押え棒74との間に挿入すると、裏金耳78aによ
って上刃78の裏面が浮かせられる一方で、押え棒74によ
ってその表面が下方に押えられるため、てこの原理によ
り、上刃78の刃先78bは下刃76の刃先76aに強く押し付
けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の鉋70
においては、鉋台72が削り厚を一定に制御する役割を果
たしている。すなわち、鉋台底面72bの、特に下刃76の
進行方向側に位置する台尻72d側が削り対象面80に接し
ており、下刃76の刃先76aが削り対象面80に必要以上に
食い込むことを規制しているため、削り厚は常に下刃76
の刃先76aが刃口72cから突出した量以下に維持される
のである。
【0005】しかしながら、下刃76の進行方向側に鉋台
72の一部分が存在するせいで、住宅のリフォームに伴
い、既設の柱や床に鉋掛けをする際には、この鉋台72が
邪魔になる。例えば、削り対象面80が床と仮定すると、
この床80を鉋70で削る場合、鉋台72の台尻72dが床80と
直角に交わる柱82につかえてしまうため、その長さ分だ
け削り残しが生じてしまう。例え鉋70の削り方向を変え
ても、鉋台72の台頭72eがつかえるため、削り残しを完
全になくすことはできない。この問題を解決するため、
鉋台の台尻72dを削除し、下刃76が進行方向の最先端に
位置するよう構成すると、今度は下刃の刃先76aが削り
対象面80に必要以上に食い込むという問題が生じること
となる。
【0006】また、従来の鉋70は、図14に示すよう
に、鉋台72の途中に下刃76を取り付けた関係で、鉋台底
面72bにおける刃口72cの両脇部分に下刃76の存在しな
い枠部72fが形成されることとなる。したがって、例え
ば壁面84に沿って床面80を削る場合には、鉋台72の側面
72gが壁面84につかえるため、枠部72fに対応した削り
残しが生じることとなる。
【0007】本発明は、上記した従来の鉋が抱える問題
点を解決するために案出されたものであり、その目的と
するところは、住宅のリフォーム等に際して、既設の柱
や床等を削り残しなしに、鉋仕上げをすることが可能な
鉋システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る鉋システムは、削り対象面との間に一
定の間隔を保つよう配置されるレール部材と、該レール
部材に係合され、該レール部材に沿って削り対象面を移
動可能な鉋部材とを備えて成り、該鉋部材の進行方向先
端に鉋刃が取り付けられるよう構成した。例えば、削り
対象面と接する鉋部材底面部の、進行方向先端近傍に鉋
刃の刃先が配置される。鉋刃の刃先の横幅寸法は、鉋部
材底面部の横幅寸法以上となるように設定されることが
望ましい。また、鉋部材が、レール部材を削り対象面の
反対側に押圧する付勢手段を備えるよう構成してもよ
い。なお、「鉋刃」は、一般的には削り対象面に接して
これを削る下刃と、該下刃を押える上刃より構成される
が、本発明における「鉋刃」には、これ以外にも、電動
鉋で用いられる回転刃など、様々な構成の鉋刃が広く包
含されるものである。
【0009】上記レール部材が、削り対象面に対して略
垂直に立設される複数の支持部材によって懸架されるよ
う構成してもよい。この支持部材は、レール部材を削り
対象面側に押圧する付勢手段を備えることが望ましい。
【0010】上記鉋部材を、少なくとも1つの傾斜面を
備え、該傾斜面に削り対象面と接する下刃を取り付ける
と共に、該下刃の表面に下刃を押える上刃を取り付ける
よう構成してもよい。また、上記鉋部材の傾斜面に孔部
又は凸部を形成すると共に、該傾斜面の孔部又は凸部と
嵌合可能な孔部又は凸部を下刃に形成し、両者の孔部又
は凸部をそれぞれ嵌合させて鉋部材の傾斜面と下刃との
位置決めを行うよう構成してもよい。さらに、上記下刃
に孔部又は凸部を形成すると共に、該下刃の孔部又は凸
部と嵌合可能な孔部又は凸部を上刃に形成し、両者の孔
部又は凸部をそれぞれ嵌合させて下刃と上刃との位置決
めを行うよう構成してもよい。
【0011】
【作用】鉋部材は、削り対象面との間に一定の間隔を保
つよう配置されるレール部材に係合され、該レール部材
に沿って移動するため、レール部材と反対の方向(すな
わち削り対象面側)への移動量が一定以下に規制され
る。このため、鉋刃を鉋部材の進行方向先端に取り付け
ても、鉋刃が必要以上に削り対象面に食い込むことがな
い。また、鉋刃を鉋部材の進行方向先端に取り付けたた
め、その刃先の横幅寸法を、鉋部材底面部の横幅寸法以
上に設定できる。
【0012】
【実施例】以下において、本発明に係る鉋システムを、
図示の実施例に基づいて説明する。図1は鉋システム10
の全体構成を示すものであり、この鉋システム10は、既
設の柱12の表面に接する鉋部材14と、柱12の表面に対し
て所定の距離を隔てて略平行に配置されたレール部材16
と、該レール部材16を懸架する複数の支持部材18から構
成される。
【0013】上記鉋部材14は、図2に示すように、アル
ミニウム合金等より成る台部20を備えている。この台部
20の両側面20aには、略楕円状の開口22が形成されてい
る。また、台部20の2つの傾斜面22bには、それぞれ鋼
等よりなる下刃24が接続されると共に、該下刃24の表面
には上刃26が重ねられ、ネジ60によって係止されてい
る。この下刃24の横幅寸法は、台部20の底面20iの横幅
寸法以上となるよう設定されている。台部20の上部平面
20cの略中央には、レール案内溝20dが形成されてい
る。このレール案内溝20dの両側には、断面L字型の車
輪支持金具28が設けられ、各車輪支持金具28には、それ
ぞれ3個の車輪30が回転自在に軸着されている。
【0014】上記支持部材18は、図3に示すように、略
直方体形状の本体部32と、該本体部32の両側面32aに接
続された一対の把持部34と、本体部32を貫通する4本の
レール係止用ボルト36と、レール押圧棒38とを備えてい
る。このレール押圧棒38は、図4に示すように、本体部
32の略中央に穿設された円筒状の貫通孔32b内に収納さ
れており、その胴部にはコイルスプリング40が巻装され
ている。レール押圧棒38の下端近傍には、コイルスプリ
ング40の巻径よりも大径な外向きフランジ38aが形成さ
れている。また、上記貫通孔32bの上端は、内向きフラ
ンジ32cを形成することで、コイルスプリング40の巻径
よりも小径と成されている。この結果、コイルスプリン
グ40は、外向きフランジ38aと内向きフランジ32cとの
間に閉じ込められると共に、レール押圧棒38の下端を下
方向に常時付勢することとなる。なお、レール押圧棒38
の上端には、貫通孔32bの孔径よりも大径な頭部38bが
形成されているため、レール押圧棒38が下に抜け落ちる
ことはない。
【0015】上記把持部34は、断面略L字状と成された
基部42と、該基部42の下端開口42aに係合された先端部
44より成る。基部42の上端42b側は本体部32内に出し入
れ自在に収納され、本体部32の上面から挿通された第1
の蝶ネジ46を締めることによって固定される。また、基
部42の上端42bにはストッパ42cが形成されているた
め、基部42が本体部32の側面開口32dから脱落すること
はない。把持部34の先端部44は、基部42の下端開口42a
から基部42内に挿入され、基部42の外側に形成されたボ
ス42eに第2の蝶ネジ48を差し込み、これを締めること
によって固定される。また、先端部44の内側には、ゴム
やスポンジ等よりなる滑り防止材50が取り付けられてい
る。
【0016】上記レール部材16は、図5に示すように、
レール基体16aの上端から第1の縁部16bを左右に張り
出すと共に、レール基体16aの下端から第2の縁部16c
を左右に張り出した、断面略「エ」字状を成している。
このレール部材16の第1の縁部16bには、所定の間隔を
おいて複数の貫通孔16dが穿設されている。
【0017】上記した鉋部材14、支持部材18及びレール
部材16は、以下の要領で装着される。まず、上記鉋部材
14のレール案内溝20dと車輪30との間にレール部材16の
下端を挿入し、レール部材16の第2の縁部16cに車輪30
を載置させて、鉋部材14とレール部材16を係合する。
【0018】つぎに、レール部材16の上に少なくとも2
つの支持部材18を所定の間隔をおいて被せ、レール部材
16の貫通孔16dにレール係止用ボルト36を下から挿通さ
せると共に、支持部材18の本体部32を貫通させ、本体部
32の上面においてナット52でネジ止めし、レール部材16
と支持部材18とを係合する。この際、支持部材18の下面
とレール部材16の上面との間に、ある程度の遊び間隙54
を設けておけば(図4)、レール押圧棒38によってレー
ル部材16の上面が常に下方に向けて付勢されることとな
る。ただし、ボルト36の頭36aがレール部材16の第1の
縁部16bと係合しているため、一定以上にレール部材16
が支持部材18から離れることはない。
【0019】最後に、支持部材18の把持部34を柱12の側
面に当てがい、把持部34間の幅を狭めながら第1の蝶ネ
ジ46を締めることにより、支持部材18を柱12の表面12a
に対して略垂直に立設させる(図1)。この結果、鉋部
材14の底面及び下刃24が柱の表面12aに接触すると共
に、レール部材16が一定の距離を隔てて柱の表面12aと
略平行するよう懸架される。なお、支持部材18の第2の
蝶ネジ48を適宜調節することにより、柱12の厚さに対応
して、把持部34の高さを加減することができる。
【0020】図1の状態において、鉋部材14の開口22に
手を入れて、鉋部材14をレール部材16に沿って移動させ
れば、鉋部材14の下刃24によって柱の表面12aが削られ
る。この際、鉋部材14は、レール部材16の第2の縁部16
cに車輪30を介して係合されているため、極めて滑らか
にレール部材16に沿って移動できる。また、支持部材18
のレール押圧棒38が、レール部材16の上面を常に付勢し
ているため、鉋部材14にはレール部材16側から適度な圧
力が供給される。したがって、鉋部材14を意識的に柱12
に押し付けなくても、鉋部材14をレール部材16に沿って
移動させれば、柱の表面12aを自然に削ることができ
る。さらに、鉋部材14の2つの傾斜面に下刃24と上刃26
がそれぞれ取り付けられているため、鉋部材14を上下ど
ちらの方向に移動させても、柱12を削ることができる。
【0021】鉋部材14の下刃24は、進行方向に対して最
も先端に位置しているため、柱12と天井56あるいは床58
とが交わる境界部分まで完全に削ることができ、削り残
りが生じない。しかも、鉋部材14はレール部材16に係合
され、これによってレール部材16と反対の方向(すなわ
ち、柱の表面12a方向)への移動量が一定以下に規制さ
れるため、下刃24を鉋部材14の最先端に取り付けても、
下刃24が柱の表面12aに必要以上に食い込むことがな
い。なお、床面など広い場所を削る場合には、複数の鉋
部材を横に並べて連結し、削り対象面に並列した複数本
のレール部材に各鉋部材を係合させれば、効率的に削り
作業を行うことができる。
【0022】つぎに、鉋部材14の台部20と下刃24及び上
刃26との係合方法について詳説する。図6に示すよう
に、台部20の傾斜面20bには、縦長凹部20eが3個形成
されており、この縦長凹部20eの底面20fには、それぞ
れ下刃係合用のネジ穴20gが形成されている。また、こ
の傾斜面20bには、上刃係合用のネジ穴20hが2個形成
されている。下刃24には、3個の矩形凹部24aが形成さ
れており、該矩形凹部24aの底面24bには、第1の縦長
貫通孔24cが形成されている。また、この第1の縦長貫
通孔24cの裏面には、図7に示すように、該貫通孔の縁
に沿って第1の凸部24dが突出している。下刃24には、
さらに第2の縦長貫通孔24eが2個形成されている。こ
の第2の縦長貫通孔24eの裏面には、凸部は形成されて
いない。上刃26には、第3の縦長貫通孔26aが2個形成
されており、この第3の縦長貫通孔26aの裏面には、図
9に示すように、該貫通孔の縁に沿って第2の凸部26b
が突出している。
【0023】台部の傾斜面20bと下刃24及び上刃26は、
以下の要領で係合する。まず、図7に示すように、台部
の傾斜面20bに形成された上記縦長凹部20eに、下刃24
の第1の凸部24dを嵌合させる。つぎに、ネジ60を下刃
24の第1の縦長貫通孔24cから通して、傾斜面20bのネ
ジ穴20gに螺合させる。この際、ネジ60の頭部60aは下
刃24の矩形凹部24a内に隠れるため、下刃24の表面に出
っ張ることはない(図8)。つぎに、図9に示すよう
に、下刃24の第2の縦長貫通孔24eに、上刃26の第2の
凸部26bを嵌合させる。最後に、ネジ60を上刃26の第3
の縦長貫通孔26aから通して傾斜面20bのネジ穴20hに
螺合させる(図10)。
【0024】以上のように、下刃24を鉋部材の傾斜面20
bに取り付ける際には、下刃24の第1の凸部24dを傾斜
面20bの縦長凹部20eに嵌合させることで両者の位置決
めが完了するため、それぞれの形状や寸法を予め適当に
調整しておけば、容易に下刃24を理想的な位置に配する
ことができる。なお、傾斜面20bの縦長凹部20eを、下
刃24の第1の凸部24cよりも若干長く形成しておけば、
下刃24を一定の範囲でスライドさせ、刃先24fの突出量
を調節できる。
【0025】また、上刃26を下刃24に取り付ける際に
も、上刃26の第2の凸部26bを下刃24の第2の縦長貫通
孔24eに嵌合させることで両者の位置決めが完了するた
め、両者の形状や寸法を予め適当に調整しておけば、下
刃24の刃先24fと上刃26の刃先26cとを、所定の間隔を
おいて略平行に揃えることが簡単にできる。また、下刃
24の第2の縦長貫通孔24eを、上刃26の第2の凸部26b
よりも若干長く形成しておけば、上刃26を一定の範囲で
スライドさせ、下刃24の刃先24fと上刃26の刃先26cと
の間隔を必要に応じて調節できる。
【0026】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能で
ある。例えば、上記においては、鉋部材14、支持部材18
及びレール部材16を、それぞれ独立した部材として説明
したが、初めからこれら全部を一体化して形成してもよ
い。また、鉋部材14、支持部材18及びレール部材16の各
部の材質や形状は、上記に限られず、各種の材質や形状
が適宜選択できるものである。
【0027】削り対象面の形状に対応して、鉋部材14の
台部20や、下刃24及び上刃26、あるいはレール部材16の
形状を変えてもよい。例えば、円柱状の柱を削る場合に
は、鉋部材の台部底面に凹部を形成すると共に、下刃及
び上刃の刃先も湾曲した内丸鉋型とする。また、襖用の
溝が彫られた敷居を削る場合には、溝の本数に対応した
数の細目の刃先を備えた下刃及び上刃を用いる。さら
に、削り対象面が大きく湾曲、あるいは屈曲している場
合には、直線状のレール部材を用いる代わりに、その削
り対象面の形状に合わせて湾曲、あるいは屈曲させたレ
ール部材を用いればよい。
【0028】上記支持部材18は、第1の蝶ネジ46及び第
2の蝶ネジ48を用いて、把持部34間の幅(把持力)や各
把持部34の高さを調節するよう構成したが、油圧や空気
圧あるいは電動モータ等によってこれらを自動調節する
よう構成してもよい。
【0029】また、レール部材16を懸架する支持部材18
として、把持部34によって柱等の両側面を挟持するタイ
プのものを採用したが、レール部材16の支持方法は、こ
れに限られるものではない。要は、レール部材16を、柱
等の表面に対し、一定の距離を保って配置・固定できれ
ば十分である。したがって、例えば、レール部材16の両
端に伸縮自在の部位を形成し、レール部材16の長さをネ
ジや油圧等で適宜調節することにより、天井と床との間
でレール部材を突っ張らせて固定してもよい。また、床
面など水平部分を削る場合には、レール部材16に高さの
調節が可能な脚部を接続し、レール部材16を床面に対し
て略平行するよう載置してもよい。
【0030】レール部材16の長さは、必ずしも削り対象
面の長さに合わせる必要はなく、これよりも短いレール
部材16を用いてもよい。この場合、柱等の中心部分は従
来の鉋で削ると共に、柱等の上端及び下端付近のみ、本
発明に係る鉋システムを用いて削るという使い方ができ
る。
【0031】レール部材16の上部を押圧する付勢手段と
して、上記においては、支持部材18のコイルスプリング
40を用いたが、他の手段でレール部材16を押圧してもよ
い。例えば、空気圧、水圧、油圧、あるいは磁力等が該
当する。
【0032】また、鉋部材14に付勢手段を設け、この付
勢手段によってレール部材16の下端を押圧するよう構成
してもよい。例えば、図11に示すように、鉋部材14に
おける台部20の上部平面20cに複数本のコイルスプリン
グ62を取り付けると共に、各コイルスプリング62の先端
に押圧板64を接続し、該押圧板64によってレール部材16
の下面を削り対象面(柱の表面12a)と反対方向に押圧
するよう構成すれば、鉋部材14の底面は常に削り対象面
側に圧迫されることとなる。また、上部平面20cの先端
及び後端には、車輪支持金具66を介して車輪30が取り付
けられており、該車輪30がレール部材16の第2の縁部16
cに係合されているため、鉋部材14の削り対象面方向へ
の移動量が一定以下に規制され、下刃24が削り対象面に
必要以上に食い込むことを防止している。さらに、押圧
板64は直接レール部材16の下面に面接触されるのではな
く、押圧板64の表面に配されたボールベアリング66を介
して点接触されるため、両者間の摩擦は極めて小さいも
のとなり、鉋部材14の滑らかな移動が確保される。この
ように、鉋部材14の底面を削り対象面に押圧する付勢手
段を、鉋部材14自身に内蔵させることにより、鉋部材14
の移動に伴って(換言すれば、支持部材18との距離が変
化するに伴って)、押圧力にムラが生じることを有効に
防止でき、常に一定の圧力で付勢できる利点がある。
【0033】なお、これらの付勢手段は、本発明にとっ
て必ずしも不可欠のものとはいえない。すなわち、付勢
手段を一切設けず、鉋部材14の上部を手で押して圧を加
えても、柱等を削ることができる。また、鉋部材14の移
動は、上記のように人間の手で実行するのが最も簡単で
あるが、電動モータや油圧モータ、あるいは磁力を利用
したリニアモータ等によって自動的に移動するよう構成
しても勿論よい。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る鉋システムにあっては、鉋
部材の進行方向先端に鉋刃が取り付けられており、しか
も鉋刃が必要以上に削り対象面に食い込むことがないた
め、柱等の削り対象面が天井や床等と交わる境界部分に
おいても、削り残しなく、有効に鉋掛けを行うことがで
きる。また、鉋刃の刃先の横幅寸法を、鉋部材底面部の
横幅寸法以上に設定すれば、壁面等に沿って床面等を削
る場合においても、鉋刃の脇に削り残しが生じることが
ない。したがって、住宅のリフォームに際しては、既設
の柱や床などを解体することなく、そのままの状態で表
面を削って鉋仕上げを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉋システムの一実施例を示す全体
構成図である。
【図2】同実施例に係る鉋部材を示す斜視図である。
【図3】同実施例に係る支持部材を示す斜視図である。
【図4】同実施例に係る支持部材、レール部材、鉋部材
及び柱との係合状態を示す部分断面図である。
【図5】同実施例に係るレール部材を示す斜視図であ
る。
【図6】同実施例に係る鉋部材の台部と下刃及び上刃と
の係合関係を示す分解正面図である。
【図7】同実施例に係る鉋部材の台部と下刃との係合関
係を示す部分断面図である。
【図8】同実施例に係る鉋部材の台部と下刃との係合関
係を示す断面図である。
【図9】同実施例に係る下刃と上刃との係合関係を示す
部分断面図である。
【図10】同実施例に係る下刃と上刃との係合関係を示
す断面図である。
【図11】他の実施例を示す側面図である。
【図12】従来の鉋を示す斜視図である。
【図13】従来の鉋を示す断面図である。
【図14】従来の鉋の底面を示す平面図である。
【符号の説明】
10 鉋システム 12a 柱の表面(削り対象面) 14 鉋部材 16 レール部材 18 支持部材 20b 台部材の傾斜面 24 下刃 26 上刃 40 コイルスプリング 62 コイルスプリング

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 削り対象面との間に一定の間隔を保つよ
    う配置されるレール部材と、該レール部材に係合され、
    該レール部材に沿って削り対象面を移動可能な鉋部材と
    を備えて成り、該鉋部材は、その進行方向先端に鉋刃が
    取り付けられていることを特徴とする鉋システム。
  2. 【請求項2】 鉋部材は、削り対象面と接する底面部を
    備え、該鉋部材底面部の進行方向先端近傍に鉋刃の刃先
    が配置されることを特徴とする請求項1に記載の鉋シス
    テム。
  3. 【請求項3】 鉋刃の刃先の横幅寸法が、鉋部材底面部
    の横幅寸法以上となるように設定されていることを特徴
    とする請求項2に記載の鉋システム。
  4. 【請求項4】 レール部材が、削り対象面に対して略垂
    直に立設される複数の支持部材によって懸架されること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の鉋システ
    ム。
  5. 【請求項5】 支持部材が、レール部材を削り対象面側
    に押圧する付勢手段を備えていることを特徴とする請求
    項4に記載の鉋システム。
  6. 【請求項6】 鉋部材が、レール部材を削り対象面の反
    対側に押圧する付勢手段を備えていることを特徴とする
    請求項1乃至5の何れかに記載の鉋システム。
  7. 【請求項7】 鉋部材は、少なくとも1つの傾斜面を備
    え、該傾斜面に削り対象面と接する下刃を取り付けると
    共に、該下刃の表面に下刃を押える上刃を取り付けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の鉋シス
    テム。
  8. 【請求項8】 鉋部材の傾斜面に孔部又は凸部を形成す
    ると共に、該傾斜面の孔部又は凸部と嵌合可能な孔部又
    は凸部を下刃に形成し、両者の孔部又は凸部をそれぞれ
    嵌合させて鉋部材の傾斜面と下刃との位置決めを行うこ
    とを特徴とする請求項7に記載の鉋システム。
  9. 【請求項9】 下刃に孔部又は凸部を形成すると共に、
    該下刃の孔部又は凸部と嵌合可能な孔部又は凸部を上刃
    に形成し、両者の孔部又は凸部をそれぞれ嵌合させて下
    刃と上刃との位置決めを行うことを特徴とする請求項7
    又は8に記載の鉋システム。
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