JPH07246699A - 印刷機におけるインキつぼのブレード調整装置 - Google Patents

印刷機におけるインキつぼのブレード調整装置

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JPH07246699A
JPH07246699A JP6038835A JP3883594A JPH07246699A JP H07246699 A JPH07246699 A JP H07246699A JP 6038835 A JP6038835 A JP 6038835A JP 3883594 A JP3883594 A JP 3883594A JP H07246699 A JPH07246699 A JP H07246699A
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front cam
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分割ブレードを移動させるための駆動モータ
のトルクの摩擦による損失を小さくすることができると
ともに、分割ブレードの初期位置の調整を簡単な機構で
行うことができるインキつぼのブレード調整装置を提供
する。 【構成】 各分割ブレード7に相対して支持軸20が分
割ブレード7の移動方向と平行に配置され、この支持軸
20の軸線に垂直な面内にカム部27が形成される正面
カム26が回動可能に支持されている。分割ブレード7
はカム部27のカム面27aにて移動調整される。正面
カム26の外周には平歯車部28が形成され、支持軸2
0と平行に設けられた回転軸30に軸支される小歯車3
1に歯合されている。正面カム26が軸線方向に移動し
ても平歯車部28と小歯車31が歯合するようになって
いる。また、支持軸20は基端に設けられた雄ネジ部2
1にて雌ネジ孔22にナット23で螺合固定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機のつぼローラと
ブレード間の間隙を調整する印刷機におけるインキつぼ
のブレード調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般にオフセット印刷機等におい
ては、図4に示すように、印刷用の紙Pに対して、その
上方及び下方にそれぞれインキつぼ41とつぼローラ4
2が配置されている。そして、それぞれのつぼローラ4
2に対して複数のインキ練りローラ43を介して版胴4
4が連結され、各版胴44に対して設けられたゴム円筒
45間に紙Pが供給される。
【0003】インキつぼ41の下部には、つぼローラ4
2との間にインキつぼ41内のインキを通過させるため
の調整可能な微小間隙を形成する図示しない複数の分割
ブレードが設けられている。そして、つぼローラ42の
回転に伴って、インキつぼ41とつぼローラ42とで形
成されるインキ溜め内のインキが、つぼローラ42と各
分割ブレード間に形成された間隙から送り出される。間
隙から送り出されたインキによりつぼローラ42表面に
は適当な厚さのインキ膜が形成される。このインキ膜は
インキ練りローラ43に順次転送される過程で練られた
のち、版胴44に供給される。そして、版胴44からゴ
ム円筒45を介して紙Pに転写される。この結果、版胴
44の版面が紙Pに印刷される。
【0004】この際、印刷は紙Pに対して設定された幅
で行われるが、通常はその幅の各位置におけるインキ転
写面積が異なるため、各位置において必要となるインキ
量が異なっている。すなわち、つぼローラ42と各分割
ブレードとの間隙がつぼローラ42の幅方向の各位置で
同一であると、各位置で供給されるインキ量がほぼ同一
となる。この結果、印刷した紙Pに印刷が濃い部分と薄
い部分ができてしまう。従って、この濃淡を解消するた
めに、インキの供給量をつぼローラ42の幅方向の各位
置で必要量に応じて最適に調整する必要がある。
【0005】分割ブレードは、各位置でのインキ供給量
の調整を行うために、つぼローラ42の幅方向に例えば
35,50.5mm等の幅に分割されたブロック状に形
成されている。そして、この分割ブレードはつぼローラ
42に沿ってピアノの鍵盤のように隙間なく並べられ、
各分割ブレードがそれぞれつぼローラ42との間隙を独
立して調整することができる。そして、各分割ブレード
とつぼローラ42との間隙をその位置におけるインキの
必要量に応じて調節することにより、紙Pの幅方向の各
位置において適切なインキ量を供給することができる。
【0006】各分割ブレードの位置調整は、それぞれの
分割ブレード毎に独立して設けられる分割ブレード調整
装置により行われる。各分割ブレード調整装置は基本的
に各分割ブレードをつぼローラ42側に前進させる駆動
モータを備えた駆動部と後退させるコイルバネとを備え
ており、分割ブレードの幅内に収まる大きさに形成され
ている。
【0007】このようなインキつぼの分割ブレード調整
装置として、例えば、図5に示すようなものが使用され
ている。このブレード調整装置は、分割ブレード51に
平行にラック52が配置されており、このラック52に
設けられた雌ネジ部53に雄ネジ軸54が螺合されてい
る。そして、この雄ネジ軸54が駆動モータ55にて回
転駆動されると、ラック52が長さ方向に前後移動す
る。
【0008】分割ブレード51の基端側には、板カム支
持部56に偏心軸57にて回動可能に支持される板カム
58が当接されている。そして、分割ブレード51は図
示しない圧縮コイルバネにて板カム58に付勢保持され
ている。板カム58からは半径方向にレバー59が延出
形成され、この先端に形成された偏心軸57を中心とす
るギア部60がラック52に歯合されている。そして、
ラック52が前後移動すると、レバー59を介して板カ
ム58が回動される。この結果、分割ブレード51がつ
ぼローラ61に対して前進又は後退され、間隙の大きさ
が変更される。
【0009】また、板カム支持部56の基端部にはナッ
ト62にて図示しない台部に固定される雄ネジ軸63が
螺合され、この雄ネジ軸63を回動させると板カム58
が分割ブレード51に対して前進又は後退する。そし
て、使用開始時には各分割ブレード51のつぼローラ6
1に対する位置を正確に設定するため、各分割ブレード
51をつぼローラ61に当接させ、この位置を初期位置
として各分割ブレード51を駆動モータ55にて位置移
動させるようにしている。各分割ブレード51の初期位
置の調整を行うには、ナット62を緩めて雄ネジ軸63
を軸線方向に移動させ、板カム58をつぼローラ61側
に移動させることにより分割ブレード51の先端をつぼ
ローラ61に当接させる。
【0010】また、実公昭4−15493号公報におい
て、図6に示すようなインキつぼのブレード調整装置が
開示されている。このブレード調整装置は、つぼローラ
71に当接される分割ブレード72の下側にはスライド
プレート73が配置され、ボルト74にて連結されてい
る。スライドプレート73の基端には駆動モータ75に
て回動される板カム76が当接され、スライドプレート
73が圧縮コイルバネ77にて板カム76に付勢当接さ
れている。そして、この板カム76が回動されると、ス
ライドプレート73とともに分割ブレード72がつぼロ
ーラ71に対して前進または後退する。
【0011】また、各分割ブレード72の初期位置を調
整する場合は、各スライドプレート73をつぼローラ7
1側に前進させ、分割ブレード72の先端がつぼローラ
71に近接する位置に配置する。そして、この状態でボ
ルト74を緩めると、各分割ブレード72がスライドプ
レート73に対して設けられた圧縮コイルバネ78にて
つぼローラ71側に移動され、先端がつぼローラ71に
当接される。この状態でボルト74を締め、各分割ブレ
ード72をスライドプレート73に固定すると、各分割
ブレード72の初期位置が調整される。
【0012】このような分割ブレード51,72を用い
たインキ量調節装置においては、各分割ブレード51,
72間の隙間へインキが侵入する。その結果、分割ブレ
ード51,72を移動させるために必要な力が増大し、
分割ブレード51,72が圧縮コイルバネ77の力では
十分に戻らなくなることがある。この結果、各分割ブレ
ード51,72が駆動モータ55,75の回転位置に相
対する位置に配置されなくなるため、つぼローラ63,
71との間隙の調整を正常に行えなくなることがあっ
た。そこで、分割ブレード51,72を確実に後退させ
るために、圧縮コイルバネ77のバネ定数はできるだけ
大きく設定されている。一方、圧縮コイルバネのバネ定
数を高く設定すると、分割ブレード51,72を圧縮コ
イルバネの付勢力に抗してつぼローラ63,71側に前
進させる力を大きくする必要がある。このためには、駆
動トルクの大きい駆動モータ55,75を用いるか、減
速比を大きくする必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者のイン
キつぼのブレード調整機構においては、駆動モータ55
の回転運動をストロークの小さい直線運動に変換するた
め、ラック52に形成される雌ネジ部53と雌ネジ部5
3に歯合する雄ネジ軸54とを用いている。この両ネジ
間には圧縮コイルバネからレバー61を介して大きな力
が加えられるため、ネジの回転により大きな摩擦力が生
じる。この結果、駆動モータ55の駆動トルクをこの摩
擦力に対応する分だけさらに大きくしなければならない
ため、駆動トルクの一層大きな駆動モータ55を用いる
か、または、減速比の一層大きな減速機構を用いる必要
があった。しかしながら、各分割プレート51の幅が限
られているため、大きな駆動モータ55を用いることに
も、減速機構を大きくすることにも制限があった。
【0014】また、後者のインキつぼのブレード調整装
置では、回転運動の直線運動への変換が板カム76によ
り行われている。従って、ネジによる運動の伝達が行わ
れず比較的摩擦力による損失が小さいため、駆動モータ
75の駆動トルクを摩擦力に対向して大きくする必要
や、減速機比の大きい減速機構を用いる必要がない。し
かしながら、板カム76をその回転軸に垂直な方向に移
動調整することが難しいため、各分割ブレード72の初
期位置を板カム76の移動により行っていない。すなわ
ち、各分割ブレード72に相対してスライドプレート7
3を設け、このスライドプレート73の上に分割ブレー
ド72をボルト74にてつぼローラ71側に移動及び固
定可能に配置することにより、各分割ブレード72の初
期位置の調整を行うようにしている。この結果、初期位
置の調整のための機構が複雑になり、部品点数が多くな
っていた。
【0015】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は分割ブレードを移動させ
るための駆動モータのトルクの摩擦による損失を小さく
することができるとともに、分割ブレードの初期位置の
調整を簡単な機構で行うことができる印刷機におけるイ
ンキつぼのブレード調整装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、インキを溜めるためのイ
ンキつぼと、インキつぼを支持するためのつぼ台と、イ
ンキつぼに隣接され、インキを膜状に送り出すためのつ
ぼローラと、つぼローラの軸方向に複数設けられ、つぼ
ローラに対して前進あるいは後退して、その先端とつぼ
ローラ外周面との間にインキを送り出すための間隙を形
成する分割ブレードと、各分割ブレードに対応して設け
られ、それぞれ対応する分割ブレードの基端に当接し
て、各分割ブレードをつぼローラに対して前進または後
退させるためのプッシュロッドとを備えた印刷機におけ
るインキつぼのブレード調整装置において、各分割ブレ
ードに対応して設けられ、その回転軸が分割ブレードの
移動方向と平行に配置され、分割ブレードの移動方向に
対して平行方向に変位するカム面を有し、このカム面に
前記プッシュロッドの基端が当接される正面カムと、正
面カムの回転軸を軸線方向に移動させて正面カムの軸線
方向における位置を調整するための位置調整手段と、正
面カムを回転駆動するための駆動手段とを備えた。
【0017】また、請求項2に記載の発明は、位置調整
手段を、正面カムの回転軸のつぼローラ側と反対側の端
部に設けられた雄ネジ部と、つぼ台に設けられ、雄ネジ
部を螺合させる雌ネジ孔と、雄ネジ部を雌ネジ孔に固定
するナットとから構成した。
【0018】また、請求項3に記載の発明は、駆動手段
を、正面カムの回転軸を中心として形成される平歯車部
と、その回転軸が正面カムの回転軸と平行に配置され、
平歯車部と正面カムの軸線方向の移動範囲において歯合
する平歯車と、平歯車を回転駆動させる駆動部とから構
成した。
【0019】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、駆動
手段が正面カムを回転駆動すると、正面カムがプッシュ
ロッドを前後方向に移動配置する。この結果、分割ブレ
ードがつぼローラに対して前進または後退する。すなわ
ち、回転運動の直線運動への変換がネジ機構によらずに
行われるため、大きな摩擦力が生じることがない。
【0020】また、正面カムの支持軸が軸線方向に移動
されると、正面カムの位置が変更される。この結果、分
割ブレードのつぼローラに対する位置が調整される。従
って、分割ブレードの初期位置の調整が簡単な機構で実
現される。
【0021】また、請求項2に記載の発明によれば、正
面カムがその支持軸のつぼローラと反対側の端部に設け
られた雄ネジ部をつぼ台に設けられた雌ネジ孔に螺合さ
せてナットで固定することにより支持されるとともに、
ナットを緩めることによりその軸線方向の位置が調整さ
れる。この結果、つぼローラから離れた位置にあるナッ
ト及び雄ネジ部の調整により、正面カムの位置が移動さ
れる。
【0022】また、請求項3に記載の発明によれば、正
面カムがその軸線方向に移動されても、正面カムの回転
軸を中心として形成された平歯車部に平歯車が歯合され
る。この結果、分割ブレードの初期位置の調整のために
正面カムが軸線方向に移動されても、正面カムが駆動部
にて回転駆動される。
【0023】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例の印刷機
におけるインキつぼのブレード調整装置を図1〜図3に
従って説明する。
【0024】図1,2に示すように、印刷幅の両側に配
置されるフレーム1間にはインキを溜めるためのインキ
つぼ2、インキつぼ2からインキを送り出すためのつぼ
ローラ3、つぼ台4が取り付けられている。
【0025】インキつぼ2は、図1に示すように、斜め
に配置された底板5とこの幅方向の両側に配置される側
板6とにより形成されている。つぼローラ3は、左右両
フレーム1にそれぞれ設けられた図示しない軸受けにて
回動自在に支承されている。つぼローラ3は底板5の端
部と近接する位置に配置され、インキつぼ2とつぼロー
ラ3にてインキ溜めが形成される。
【0026】つぼ台4は、その両端を左右両フレーム1
に固着されて、底板5の下方に配置されている。このつ
ぼ台4の上面のつぼローラ3側には長いブロック状の分
割ブレード7が図2に示すように互いに隣合って隙間無
く配置されている。
【0027】分割ブレード7は、その先端側に長さ方向
に長い長孔8が2段に形成され、各分割ブレード7はこ
の長孔8に係合するネジ9にてつぼ台4上にその長さ方
向に移動可能に保持されている。各分割ブレード7の基
端側には空間部10が形成され、この各空間部10内の
先端側にはつぼ台4の溝部4a内に固設されるL字形状
の受け金具11の上部が配置されている。受け金具11
の分割ブレード7の基端側に相対する面には、分割ブレ
ード7の長さ方向に延びる支持軸12が固設されてい
る。この支持軸12の中間には円板状のバネ受け12a
が形成されている。支持軸12には圧縮コイルバネ13
が装着され、その一端側がバネ受け12aに当接されて
いる。また、圧縮コイルバネ13の他端側には軸受け1
4がその中央に形成された円板状のバネ受け14aにて
当接されている。このバネ受け14の先端側は円錐状に
形成され、その先端が分割ブレード7の基端部に長さ方
向に貫通された支持孔4b内に配置されている。そし
て、この圧縮コイルバネ13により分割ブレード7はそ
の基端側に移動付勢されている。また、分割ブレード7
の基端面7aはテーパ状に形成されている。
【0028】また、つぼ台4の分割ブレード7の基端側
には分割ブレード7の長さ方向に摺動孔4cが形成さ
れ、この摺動孔4cには円筒形状のプッシュロッド15
がその軸線方向に摺動可能に装着されている。
【0029】プッショロッド15は、その上側に長さ方
向に延びる長孔15aが形成され、この長孔15aには
つぼ台4に螺着されるネジ16の先端が挿入されてお
り、その軸線を中心とする回転が規制されている。プッ
シュロッド15の先端面15bはほぼ球状に形成され、
前記分割ブレード7のテーパ状の基端面7aに当接され
ている。プッシュロッド15の基端部には半径方向に配
置される軸17にてカムローラ18が回動可能に支持さ
れている。そして、各分割ブレード7は圧縮コイルバネ
13の付勢によりプッシュロッド15の先端に押圧され
ている。この際、分割ブレード7の基端面がテーパ状に
形成されているため、分割ブレード7の浮き上がりが防
止されている。また、プッシュロッド15の基端部には
軸線方向に延びるストッパピン19が固設されている。
【0030】つぼ台4のプッシュロッド15よりも基端
側には収容部4dが形成され、この収容部4d内には支
持軸20がその軸線を分割ブレード7と平行にして回動
自在に支承されている。
【0031】支持軸20は、その基端側に雄ネジ部21
が形成され、この雄ネジ部21にてつぼ台4に形成され
た雌ネジ孔22に螺合されナット23にて軸方向に移動
不能及び回動不能に固定されている。また、支持軸20
の基端面にはドライバ等を係合するための溝部20aが
設けられ、溝部20aにて支持軸20を回動することが
できるようなっている。支持軸20の中央には円板状の
支持板24が形成され、この支持板24のつぼローラ3
側にはスラストベアリング25を介して正面カム26が
図示しないラジアルベアリングを介して回転可能に配置
されている。
【0032】正面カム26は、図3(a)に示すよう
に、そのつぼローラ3側の側面の外周部にカム部27が
形成されている。このカム部27はつぼローラ3側の面
が軸線の長さ方向に変位するように形成されるカム面2
7aを有しており、このカム面27aには前記プッシュ
ロッド15のカムローラ18が当接されている。このカ
ム面27aは正面カム26の回動角度に対してその高さ
位置が比例するように形成されている。また、正面カム
26の外周には平歯車を成す平歯車部28が形成されて
いる。また、正面カム26のカム部27内側には軸線方
向に延びるストッパピン29が固設されている。このス
トッパピン29は、図3(b)に示すように、カムロー
ラ18がカム面27aの最も高い位置に配置された際
に、プッシュロッド15のストッパピン19と係合して
正面カム26のそれ以上の回動を規制するようになって
いる。
【0033】また、収容部4d内には支持軸20に隣接
して回転軸30が平行に配置され、回動自在に支承され
ている。回転軸30は、その先端側には正面カム26の
平歯車部28に歯合する小歯車31が設けられ、基端側
には大歯車32が設けられている。この回転軸30に隣
接してステッピングモータ33が回転軸34を平行にし
て固設されている。ステッピングモータ33は、その回
転軸34に駆動歯車35が固設され、この駆動歯車35
が前記大歯車32に歯合されている。そして、大歯車3
2、ステッピングモータ33及び駆動歯車35にて駆動
部が構成されている。
【0034】各ステッピングモータ33にはそれぞれ図
示しない駆動回路が接続されている。そして、各駆動回
路は図示しない制御盤に接続されている。この制御盤に
は各ステッピングモータ33の回動位置がそれぞれその
ステップ数で表示されるようになっている。又、制御盤
にはリセットボタンが設けられ、このリセットボタンを
押すと、それぞれのステップ数が全て零にリセットされ
るようになっている。
【0035】次に、以上のように構成されたインキつぼ
のブレード調整装置の作用について説明する。各分割ブ
レード7の初期位置を調整するには、それぞれのステッ
ピングモータ33を回転駆動して、正面カム26のスト
ッパピン29がプッシュロッド15のストッパピン19
に係合して回動が規制される位置まで正面カム26を回
動させる。この状態では、プッシュロッド15のカムロ
ーラ18はカム面27aの最も高い位置に配置されてい
る。この結果、各分割ブレード7は、つぼローラ3側に
最も前進した位置に配置される。この状態で各雄ネジ部
21に螺合するナット23を緩め、その係合溝20aに
ドライバ等を差し込んで支持軸20を回動して軸線方向
に前進させることにより、各分割ブレード7の先端をつ
ぼローラ3に当接させる。そして、この状態でナット2
3を締め付けて支持軸20の位置を固定する。この結
果、各分割ブレード7の初期位置が設定される。この状
態で制御盤のリセットボタンを押し、各ステップ数の表
示を零とする。
【0036】次に、印刷する版面の幅方向の各位置にお
けるインキの必要量に応じて、各スップモータ33を分
割ブレード7がつぼローラ3から後退する方向に回動さ
せる。各ステップモータ33の回転は駆動歯車35、大
歯車32、小歯車31及び正面カム26の平歯車部28
により減速されて正面カム26が回動される。この際、
カム面27aが正面カム26の回動角度に対してその高
さ位置が比例するように形成されているため、ステップ
数と間隙の大きさが比例する。この結果、プッシュロッ
ド15のカムローラ18に当接する位置にはカム部27
のカム面27aの低い部分が配置される。そして、プッ
シュロッド15及び分割ブレード7は圧縮コイルバネ1
3にて正面カム26側に付勢移動されるため、分割ブレ
ード7の先端がつぼローラ3に当接する位置から後退す
る方向に移動配置される。従って、各分割フレード7の
先端とつぼローラ3との間にインキを送り出すための間
隙が形成される。この際、プッシュロッド15はカム面
27aにカムローラ18を介して当接されているため、
滑り摩擦を生じることなく円滑にカム面27a上を移動
することができる。
【0037】各分割ブレード7とつぼローラ3との間隙
の大きさは各ステッピングモータ33のステップ数とし
て表示される。分割ブレード7とつぼローラ3との間に
間隙が形成された状態で、つぼローラ3が回転駆動され
ると、インキつぼ2内のインキが各分割ブレード7に相
対する間隙から膜状に送りだされる。
【0038】そして、印刷する版面の幅方向の各位置に
おけるインキの必要量に応じて、各分割ブレード7を表
示されるステップ数に基づいて調整することにより、幅
方向の各位置に最適なインキ量が供給される。この結
果、印刷される紙面のインキの濃さが平均化される。
【0039】以上のように、本実施例のインキつぼのブ
レード調整装置によれば、ステッピングモータ33にて
回転駆動される正面カム26の支持軸20が分割ブレー
ド7の移動方向に平行に配置され、軸線方向に変位する
カム面27aがプッシュロッド15を介して各分割ブレ
ード7をつぼローラ3に対して前進及び後退させる。こ
の結果、回転運動から直線運動への変換が雄ネジと雌ネ
ジの組合せによらずに行われるため、摩擦力によるステ
ッピングモータ33の駆動トルクの損失が低減される。
従って、ステッピングモータ33にトルクの大きな大型
のものを使用する必要がなく、また、歯車を多数設けて
減速比を大きくする必要もない。
【0040】さらに、ステッピングモータ33の駆動ト
ルクの損失が低減されるため、分割ブレード7を前進さ
せる力を大きく設定することができる。この結果、分割
ブレード7を後退させる圧縮コイルバネ13のバネ定数
を高く設定することができる。従って、分割ブレード7
の前進及び後退が強い力で確実に行われるため、分割ブ
レード7間の隙間にインキが侵入することにより分割ブ
レード7が戻りにくくなり、分割ブレード7の位置がス
テッピングモータ33のステップ数と一致しなくなると
いう状態が起きにくくなる。
【0041】また、つぼローラ3側と反対側の支持軸2
0端部に雄ネジ部21が設けられ、正面カム26がこの
雄ネジ部21にてつぼ台4に対して軸線方向に移動調整
可能に固定される。この結果、各分割ブレード7の初期
位置の調整が簡単な機構にて行われるとともに、調整を
つぼローラ3から離れた位置で行うことができるため、
作業を容易に行うことができる。
【0042】また、正面カム26の外周に平歯車部28
が形成され、この平歯車部28に支持軸20に平行に設
けられた回転軸30の小歯車31が歯合されている。そ
して、分割ブレード7の初期位置の調整を行うために支
持軸20がその軸線方向に移動配置されても、平歯車部
28が小歯車31に歯合される。従って、正面カム26
が軸線方向に移動しても正面カム26を回転駆動させる
ことができる。さらに、正面カム26の外周に平歯車部
28が形成されているため、正面カム26を回転駆動す
るための機構を簡素化することができる。
【0043】さらに、初期調整を行う際、ストッパピン
19がストッパピン29に係合するため、カムローラ1
8が正面カム26のカム面27aの最も高い位置に配置
された状態で規制される。従って、カムローラ18をカ
ム面27aの端部に配置することが簡単にできるため、
正面カム26のカム面27aの全体を使用することが容
易にできる。
【0044】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに構成することもできる。 (1) 上記実施例では、支持軸20の基端部に設けら
れた雄ネジ部21をつぼ台4に設けられた雌ネジ孔22
にナット23で固定可能に螺合させることにより、正面
カム26を軸線方向に移動調整するように構成した。こ
れを、雄ネジ部21を設けず、つぼ台4に摺動可能に可
能に支持するとともに、支持軸20の基端に板カム、正
面カム等を当接させ、このカムを駆動することにより正
面カム26を軸線方向に移動調整するように構成しても
よい。但し、この場合、カムの位置を固定するために、
カムの回転軸を固定するためのネジ部等を設ける必要が
ある。
【0045】(2) 上記実施例では、正面カム26を
回転駆動するために、正面カム26の外周に平歯車部2
8を形成し、この平歯車部28に小歯車31を歯合させ
た。これを、平歯車部28を支持軸20に軸支される平
歯車とし、この平歯車に小歯車31を歯合させる構成と
してもよい。
【0046】(3) 上記実施例では、分割ブレード7
を前進させるための駆動モータとしてステッピングモー
タ33を用いたが、これをDCモータ、ブラシレスモー
タ等とするとともに、正面カム26の回動位置をポテン
ショメータ等で検出し、ポテンショメータの検出値に基
づいて間隙を調整するように構成してもよい。
【0047】(4) 上記実施例では、正面カム26の
カム面27aの変位が正面カム26の角度位置に対して
比例するように形成した。これを、間隙の調整を行う際
の作業性に応じて、例えば、間隙が小さい内はステップ
数に対する間隙の変化量が小さく、間隙が大きくなるに
つれて間隙の変化量が相対的に大きくなるようなカム面
27aの設計としてもよい。
【0048】以下、実施例で把握される特許請求の範囲
に記載された技術的思想以外の技術的思想を記載する。 (1) 請求項1に記載の印刷機におけるインキつぼの
ブレード調整装置において、駆動手段としてステッピン
グモータ33を備えたインキつぼのブレード調整装置。
【0049】このような構成によれば、分割ブレード7
が形成する間隙を、ポテンショメータ等の位置検出手段
を用いず、そのステップ数に基づいて調整することがで
きる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、分割ブレードを移動させるための駆動モ
ータのトルクの摩擦による損失を小さくすることができ
るとともに、分割ブレードの初期位置の調整を簡単な機
構で行うことができる。
【0051】また、請求項2に記載の発明によれば、つ
ぼローラから離れた位置で分割ブレードの初期位置の調
整を行うことができるため、調整を容易に行うことがで
きるまた、請求項3に記載の発明によれば、正面カムが
軸線方向に移動しても正面カムを回転駆動することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を具体化した一実施例としてのインキ
つぼのブレード調整装置を示す概略縦断面図である。
【図2】分割ブレード及びつぼ台の一部を断面化した概
略平面図である。
【図3】(a)は正面カムの斜視図であり、(b)はプ
ッシュロッドとの位置関係を示す正面カムの正面図であ
る。
【図4】従来例のインキつぼの配置状態を示す説明図で
ある。
【図5】同じく、インキつぼのブレード調整装置を示す
概略縦断面図である。
【図6】同じく、インキつぼのブレード調整装置を示す
概略縦断面図である。
【符号の説明】
2…インキつぼ、3…つぼローラ、4…つぼ台、7…分
割ブレード、15…プッシュロッド、20…支持軸、2
1…雄ネジ部、22…雌ネジ孔、23…ナット、26…
正面カム、27a…カム面、28…平歯車部、30…回
転軸、31…平歯車、32…駆動部としての大歯車、3
3…同じくステッピングモータ、35…同じく駆動歯
車。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキを溜めるためのインキつぼ(2)
    と、 インキつぼ(2)を支持するためのつぼ台(4)と、 インキつぼ(2)に隣接され、インキを膜状に送り出す
    ためのつぼローラ(3)と、 つぼローラ(3)の軸方向に複数設けられ、つぼローラ
    (3)に対して前進あるいは後退して、その先端とつぼ
    ローラ(3)外周面との間にインキを送り出すための間
    隙を形成する分割ブレード(7)と、 各分割ブレード(7)に対応して設けられ、分割ブレー
    ド(7)の基端に当接して、それぞれ対応する分割ブレ
    ード(7)をつぼローラ(3)に対して前進または後退
    させるためのプッシュロッド(15)とを備えた印刷機
    におけるインキつぼのブレード調整装置において、 各分割ブレード(7)に対応して設けられ、その支持軸
    (20)が分割ブレード(7)の移動方向と平行に配置
    され、分割ブレード(7)の移動方向に対して平行方向
    に変位するカム面(27a)を有し、このカム面(27
    a)に前記プッシュロッド(15)の基端が当接される
    正面カム(26)と、 正面カム(26)の支持軸(20)を軸線方向に移動さ
    せて正面カム(26)の軸線方向における位置を調整す
    るための位置調整手段(21,22,23)と、 正面カム(26)を回転駆動するための駆動手段(2
    8,30,31,32,33,35)とを備えた印刷機
    におけるインキつぼのブレード調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷機におけるインキ
    つぼのブレード調整装置において、 位置調整手段は、正面カム(26)の支持軸(20)の
    つぼローラ(3)側と反対側の端部に設けられた雄ネジ
    部(21)と、つぼ台(4)に設けられ、雄ネジ部(2
    1)を螺合させる雌ネジ孔(22)と、雄ネジ部(2
    1)を雌ネジ孔(22)に固定するナット(23)とか
    らなる印刷機におけるインキつぼのブレード調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の印刷機におけるインキ
    つぼのブレード調整装置において、 駆動手段は、正面カム(26)の支持軸(20)を中心
    として形成される平歯車部(28)と、 その回転軸(30)が正面カム(26)の支持軸(2
    0)と平行に配置され、平歯車部(28)と正面カム
    (26)の軸線方向の移動範囲において歯合する平歯車
    (31)と、 平歯車(31)を回転駆動させる駆動部(32,33,
    35)とからなる印刷機におけるインキつぼのブレード
    調整装置。
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