JPH07247304A - 重合器及びそれを使用する重合体製造方法 - Google Patents

重合器及びそれを使用する重合体製造方法

Info

Publication number
JPH07247304A
JPH07247304A JP6671594A JP6671594A JPH07247304A JP H07247304 A JPH07247304 A JP H07247304A JP 6671594 A JP6671594 A JP 6671594A JP 6671594 A JP6671594 A JP 6671594A JP H07247304 A JPH07247304 A JP H07247304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymerization
polymerization vessel
gold
vessel
based alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6671594A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Usu
雅浩 薄
Toshihide Shimizu
敏秀 清水
Yoichi Tanifuji
陽一 谷藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP6671594A priority Critical patent/JPH07247304A/ja
Priority to DE1995108465 priority patent/DE19508465A1/de
Publication of JPH07247304A publication Critical patent/JPH07247304A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 エチレン性不飽和二重結合を有する単量体の
重合用重合器において、前記重合器内の反応混合物が接
触する部分の少なくとも一部が、金又は金基合金からな
る皮膜で被覆されていることを特徴とする重合器。前記
重合器を使用して前記単量体の重合を行うことにより重
合体スケール付着が防止される重合体製造方法。 【効果】 前記皮膜は高い耐久性を有し、重合を繰り返
し行っても重合体スケールの付着を効果的に防止するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレン性不飽和二重
結合を有する単量体の重合用重合器及びそれを使用する
重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】重合器内で単量体を重合して重合体を製
造する方法においては、重合体が重合器内壁面などにス
ケールとして付着する問題が知られている。
【0003】重合体スケールが重合器内壁面などに付着
すると、重合体の収率、重合器冷却能力等が低下するほ
か、この重合体スケールが剥離して重合体中に混入する
結果、かかる重合体を成形することにより得られる成形
物の品位が低下するという不利がもたらされる。また、
付着した重合体スケールを除去するためには、過大な労
力と時間を要するのみならず、この重合体スケール中に
は未反応の単量体が含まれているので、近年きわめて重
大な問題となっている単量体による人体障害の危険性が
ある。
【0004】従来、エチレン性不飽和二重結合を有する
単量体の重合において、重合器内壁面などへの重合体ス
ケールの付着を防止する方法としては、適当な物質を重
合体スケール付着防止剤として重合器内壁面などに塗布
する方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、重合体スケ
ール付着防止剤を塗布する方法は、3〜4バッチ程度の
重合の繰り返しには重合体スケール付着防止効果を示す
が、重合バッチ数がそれ以上多くなると重合器内の、例
えば、原料仕込用ノズルの先端及び内面、撹拌軸、撹拌
翼、棒状の温度センサー、還流コンデンサー内面、重合
器内壁の溶接部、バッフル、バルブ内面等の重合器内の
反応混合物が接触する部分に重合体スケールの付着、生
長が見られる場合がある。
【0006】また、重合に供されるエチレン性不飽和二
重結合を有する単量体が下記一般式(1) : CH2 =CXY (1) 〔式中、Xは水素原子又はメチル基であり、Yは水素原
子、アルキル基又は式:−COOH, −COOM(ここでMはア
ルカリ金属又はアンモニウムイオンである), −COOR
(ここでRはアルキル基である。以下同じ),−OCOR,
−OR, −CN, −C 6H 4 Z(ここでZは水素原子又は−OH,
−CH3 もしくは−CH=CH2 で表される基である。)も
しくは−CH=CH2 で表される基である。〕で表される単
量体である場合には、重合体スケール付着防止剤の種類
によってこれらの単量体が防止剤を塗布することにより
形成される塗膜に対して溶解能を有するために、所期の
スケール付着防止効果を得ることができない場合があ
る。特に、スチレン、α−メチルスチレン、アクリル酸
エステル、アクリロニトリル、酢酸ビニル等は、一般的
に塗膜に対する溶解能が著しく大きいため、所期のスケ
ール付着防止効果を得ることができなかった。また、特
に、ステンレス製重合器を用いる場合に重合体スケール
の付着が起こり易くなる。
【0007】従って、本発明の課題は、上記一般式(1)
で表されるエチレン性不飽和二重結合を有する単量体の
重合において、重合を繰り返し行った場合でも重合体ス
ケールの付着が防止される重合器及び該重合器を使用す
る重合体の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(1) : CH2 =CXY (1) 〔式中、Xは水素原子又はメチル基であり、Yは水素原
子、アルキル基又は式:−COOH, −COOM(ここでMはア
ルカリ金属又はアンモニウムイオンである), −COOR
(ここでRはアルキル基である。以下同じ),−OCOR,
−OR, −CN, −C 6H 4 Z(ここでZは水素原子又は−OH,
−CH3 もしくは−CH=CH2 で表される基である。)も
しくは−CH=CH2 で表される基である。〕で表されるエ
チレン性不飽和二重結合を有する単量体の重合用重合器
において、前記重合器内の反応混合物が接触する部分の
少なくとも一部が、金又は金基合金からなる皮膜で被覆
されていることを特徴とする重合器を提供する。
【0009】また、本発明は、下記一般式(1) : CH2 =CXY (1) 〔式中、Xは水素原子又はメチル基であり、Yは水素原
子、アルキル基又は式:−COOH, −COOM(ここでMはア
ルカリ金属又はアンモニウムイオンである), −COOR
(ここでRはアルキル基である。以下同じ),−OCOR,
−OR, −CN, −C 6H 4 Z(ここでZは水素原子又は−OH,
−CH3 もしくは−CH=CH2 で表される基である。)も
しくは−CH=CH2 で表される基である。〕で表されるエ
チレン性不飽和二重結合を有する単量体の重合器内にお
ける重合により重合体を製造する方法であって、前記重
合器として、重合器内の反応混合物が接触する部分の少
なくとも一部が、金又は金基合金からなる皮膜で被覆さ
れている重合器を使用して前記重合を行う工程を有し、
これにより重合体スケールの付着が防止される製造方法
を提供する。
【0010】重合器 本発明によれば、上記一般式(1) で表される単量体の重
合を行う場合、重合器内の反応混合物が接触する部分、
具体的には、重合器内壁面、及び、例えば、攪拌軸の表
面、攪拌翼の表面、バッフルの表面、還流コンデンサの
内面、温度センサの表面、原料仕込み用等のノズルの表
面及び内面、バルブの内面などの重合器に設けられた機
器の表面及び/又は内面の少なくとも一部に金又は金基
合金からなる皮膜を形成することにより重合体スケール
の付着を防止することができる。
【0011】また、本発明者らの研究によれば、特に、
重合器内壁の溶接部や、原料仕込用等のノズルの先端部
及び内面、撹拌軸の気相と液相との界面付近、撹拌翼の
先端部、温度センサーの表面、還流コンデンサの内面、
バッフルの表面及びバルブ内面において重合体スケール
が付着し易いということが判明した。これらの部分にス
ケールが付着し易いのは、反応混合物が滞留し易く、接
触する時間が長くなるためと考えられる。従って、これ
らの部分の少なくともいずれかに金又は金基合金からな
る皮膜を形成するのが好ましい。より好ましくは、これ
らの特にスケールが付着し易い部分には全て前記皮膜を
形成する。更に、最も効果的には、反応混合物が接触す
る部分全てに前記皮膜を形成するのが好ましい。
【0012】このように金又は金基合金からなる皮膜を
形成することにより重合体スケールの付着を防止するこ
とができる理由は、恐らく、金基合金が反応混合物に対
して不活性であり、耐腐食性を有しており、また、平滑
な面が形成されて表面の凹凸が少なくなるためであると
考えられる。
【0013】金基合金とは、金を50重量%以上含有する
合金を意味し、例えば、Au−Co合金、Au−Ni合金、Au−
Co−Ni合金等が挙げられる。これらの金基合金中に含ま
れる金の含有量は、好ましくは70重量%以上であり、更
に好ましくは90〜99.5重量%である。金の含有量が少な
すぎると、重合体スケールの付着防止効果が低下する。
【0014】金又は金基合金からなる皮膜の厚さは、好
ましくは、0.01〜3μm であり、更に好ましくは1〜3
μm である。
【0015】金又は金基合金からなる皮膜を形成する方
法としては、例えば、電気めっき法、無電極めっき法、
溶融めっき法、真空蒸着法、金属浸透法、メタリコン法
等の一般的な方法が挙げられる。
【0016】また、上記金又は金基合金からなる皮膜の
密着性を向上させるために、該皮膜を形成する部分に、
使用する技術に応じ適宜の前処理、例えば表面の水洗、
超音波処理、研磨処理、水酸化ナトリウム等のアルカリ
性物質による表面処理等を行うことが好ましい。
【0017】なお、反応混合物が接触するにもかかわら
ず金又は金基合金からなる皮膜が形成されていない部分
がある場合には、その部分は研磨されていることが好ま
しい。研磨方法は特に限定されず、例えば、バフ研磨、
浸漬電解研磨、電解複合研磨等の方法が挙げられる。
【0018】また、研磨した表面の表面粗さは、最大高
さRmax が、1μm以下であることが好ましく、更に
0.7μm以下であることが好ましい。最も好ましくは、
最大高さRmax が1μm以下かつ中心線平均粗さRa
0.2μm以下であることが好ましい。上記の最大高さ R
max 及び中心線平均粗さ Ra は、JIS B 0601に定義され
たものである。
【0019】本発明における重合器は、撹拌機、還流コ
ンデンサー、バッフル、ジャケット等が付設された従来
周知の形式のものを用いることができる。またその撹拌
機には、パドル、ファウドラー、ブルーマージン、プロ
ペラ、タービン等の形式の撹拌翼のものが、必要に応じ
て平板、円筒、ヘアピンコイル等のバッフルとの組合わ
せで用いられる。
【0020】重合器、還流コンデンサー、バッフル、バ
ルブ等の反応混合物と接触する部分の材質は、伝熱及び
耐食性の点から18−8オーステナイト系、13クロムフェ
ライト系−マルテンサイト系、18クロムフェライト系、
高クロムフェライト系、二相系オーステナイト・フェラ
イト系等のステンレス鋼とするのが好ましく、そのよう
な材質を使用した部分に上記の金又は金基合金からなる
皮膜を形成する。また、これらの箇所には、従来公知の
スケール防止剤を塗布したり、これを反応混合物中に添
加したりしてもよい。
【0021】重合 前記一般式(1) で表される単量体の重合は、上記のよう
にして金基合金が形成された重合器を使用して常法によ
り行われる。すなわち、前記一般式(1) で表される単量
体及び重合開始剤(触媒)のほか、必要に応じて、水等
の重合媒体や、、懸濁剤、固体分散剤、ノニオン性、ア
ニオン性乳化剤等の分散剤等を仕込み、次いで、常法に
より重合を行う。
【0022】本発明の方法を適用して重合を行う前記一
般式(1) で表される単量体としては、例えば、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;アクリル
酸、メタクリル酸、並びにこれらのエステル及び塩; 例
えば、ブタジエン、クロロプレン、イソプレン等のジエ
ン系単量体;スチレン;アクリロニトリル;α−メチル
スチレン;ビニルエーテル等が例示される。
【0023】また、本発明の方法が適用される重合の形
式は特に限定されず、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、
塊状重合及び気相重合のいずれの重合形式においても有
効である。
【0024】以下、懸濁重合及び乳化重合の場合を例に
挙げて、一般的な重合方法を具体的に説明する。まず、
水及び分散剤を重合器に仕込むんだ後、単量体を仕込
む。この時、重合器の内圧は、通常、0〜10kgf/cm 2
G になる。また、重合開始剤は、単量体の仕込み前及び
/又は仕込み後に仕込む。その後、30〜150 ℃の反応温
度で重合する。重合中には、必要に応じて、水、分散剤
及び重合開始剤の1種又は2種以上を添加する。また、
重合時の反応温度は、重合される単量体の種類によって
異なり、例えば、スチレンの場合には、50〜150 ℃で重
合を行う。重合は目的の反応率に達した時(通常、反応
率が80〜100 %)に完了したと判断される。重合の際に
仕込まれる水、分散剤及び重合開始剤は、通常、単量体
100重量部に対して、水約50〜500 重量部、分散剤約0.
01〜30重量部、重合開始剤約0.01〜5重量部である。
【0025】溶液重合の場合には、重合媒体として水の
代わりに、例えばトルエン、キシレン、ピリジン等の有
機溶媒を使用する。分散剤は必要に応じて用いられる。
その他の重合条件は、一般に、懸濁重合、乳化重合につ
いての条件と同様である。
【0026】塊状重合の場合には、重合器内を窒素ガス
で置換するか、又は約0.01〜760 mmHgの圧力に排気した
後、その重合器内に単量体及び重合開始剤を仕込み、−
10〜250 ℃の反応温度で重合する。例えば、スチレンの
重合の場合には50〜150 ℃で実施される。
【0027】また、重合系に添加されるものは、何ら制
約なく使用することができる。すなわち、例えば、t−
ブチルパーオキシネオデカノエート、ビス(2−エチル
ヘキシル)パーオキシジカーボネート、3,5,5−ト
リメチルヘキサノイルパーオキサイド、α−クミルパー
オキシネオデカノエート、クメンハイドロパーオキサイ
ド、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシピバレート、ビス(2−エトキシエチル)パーオ
キシジカーボネート、ベンゾイルパーオキサイド、ラウ
ロイルパーオキサイド、2,4−ジクロルベンゾイルパ
ーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネー
ト、α,α′−アゾビスイソブチロニトリル、α,α′
−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、ペルオ
キソ二硫酸カリウム、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、
p−メンタンハイドロパーオキサイドなどの重合開始
剤;例えば、部分けん化ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸、酢酸ビニルと無水マレイン酸の共重合体、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース誘導
体、ゼラチン等の天然又は合成高分子化合物などの懸濁
剤;例えば、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト
などの固体分散剤;例えば、ソルビタンモノラウレー
ト、ソルビタントリオレート、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルなどのノニオン性乳化剤;例えば、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム等のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジオ
クチルスルホコハク酸ナトリウムなどのアニオン性乳化
剤;例えば、炭酸カルシウム、酸化チタン等の充填剤;
例えば、三塩基性硫酸鉛、ステアリン酸カルシウム、ジ
ブチルすずジラウレート、ジオクチルすずメチルカプチ
ド等の安定剤;例えば、ライスワックス、ステアリン
酸、セチルアルコール等の滑剤;例えば、DOP 、DBP 等
の可塑剤;例えば、t−ドデシルメルカプタン等のメル
カプタン類、トリクロロエチレンなどの連鎖移動剤;pH
調節剤などが存在する重合系においても、本発明の方法
は重合体スケールの付着を効果的に防止することができ
る。
【0028】本発明の重合器を用いた場合に特に好適な
重合としては、例えば、固体分散剤を用いた懸濁重合法
によるアクリロニトリルとスチレンの共重合、酢酸ビニ
ルエマルジョンの製造における乳化重合、スチレンとア
クリル酸又はそのエステルとの共重合体、スチレンとメ
タクリル酸又はそのエステルとの共重合体、ポリスチレ
ン、ABS 共重合樹脂、及びSBR 、NBR 、CR、IR、IIR な
どの合成ゴムの製造における乳化重合又は懸濁重合が挙
げられる。
【0029】また、本発明によれば、形成された金又は
金基合金からなる皮膜は高い耐久性を有し、連続的に重
合を行っても重合体スケールの付着防止効果が持続す
る。従って、1回目の重合の開始前に該皮膜を形成すれ
ば、繰り返し重合を行っても重合体スケールの付着を防
止することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例及び比較
例により説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。実施例1 重合器として、内容積が20リットル、材質がSUS31
6であり、ファウドラ1段式攪拌翼、平板バッフル2
枚、原料仕込み用ノズル2本、及び棒状温度センサ1本
を備えた重合器を使用した。
【0031】この重合器内の重合体スケールの付着し易
い部分、即ち、前記攪拌翼、バッフル及び棒状温度セン
サの表面並びにノズルの先端及び内面をバフ研磨し、表
面の中心線平均粗さ Ra を0.06μm 、最大高さ Rmax
0.5μm とした後、金基合金皮膜を形成した。皮膜は、
電気めっき法で形成し、Au−Co合金被膜(被膜厚さ2μ
m 、金含有量90重量%)である。
【0032】上記重合器を用いて、次のようにして重合
を行った。重合器中に、スチレン4kg、アクリロニトリ
ル 2.7kg、水7kg、ヒドロキシアパタイト135g、ラウリ
ル硫酸ナトリウム2.7g、t−ドデシルメルカプタン20g
、及びラウロイルパーオキシド27g を仕込み、70℃で
1時間攪拌した。次に、得られた反応混合物を2時間か
けて80℃に昇温した後、80℃で1時間反応させた。反応
終了後、生成した重合体及び未反応単量体を回収し、重
合器内を水洗した。
【0033】上記の重合及び重合器内の水洗の操作を1
バッチとして、同じ操作を5バッチ繰り返した。5バッ
チ終了後に金基合金皮膜を形成した部分(攪拌翼、バッ
フル及び棒状温度センサの表面並びにノズルの先端及び
内面)に付着したスケールを、金基合金皮膜を傷つけな
いようにステンレス製のへらで肉眼で確認できる範囲で
可能な限り完全に掻き落として、計量した。その結果を
表1に示す。
【0034】比較例1 本比較例において、重合器として、攪拌翼、バッフル及
び棒状温度センサの表面並びにノズルの先端及び内面に
金基合金皮膜が形成されていない重合器を使用した以外
は実施例1と同様の方法で重合及び重合器内の水洗の操
作を5バッチ行った。5バッチ終了後に攪拌翼、バッフ
ル及び棒状温度センサの表面並びにノズルの先端及び内
面に付着したスケールを実施例1と同様の方法で計量し
た。その結果を表1に示す。
【0035】実施例2 実施例1で使用した重合器と同様の重合器を用いて、次
のようにして重合を行った。スチレン6kg、ポリブタジ
エンゴム720g、ミネラルオイル(出光興産(株)製、CP
−50) 480g、及びn−ドデシルメルカプタン6kgを 115
℃で5時間反応させることにより調製したプレポリマー
7kg、水7kg、ヒドロキシアパタイト70g 、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム0.14g 、過酸化ベンゾイル
17.5g 、及び過安息香酸t−ブチル10.5g を重合器中に
仕込み、92℃で 3.5時間反応させた後、更に 135℃で1
時間反応させた。反応終了後、生成した重合体及び未反
応の単量体を回収し、重合器内を水洗した。
【0036】上記の重合及び重合器内の水洗の操作を1
バッチとして、同じ操作を5バッチ繰り返した。5バッ
チ終了後に金基合金皮膜を形成した部分に付着したスケ
ールを実施例1と同様の方法で計量した。その結果を表
1に示す。
【0037】比較例2 本比較例において、重合器として比較例1で使用した重
合器を使用した以外は実施例2と同様の方法で重合及び
重合器内の水洗の操作を5バッチ行った。5バッチ終了
後に攪拌翼、バッフル及び棒状温度センサの表面並びに
ノズルの先端及び内面に付着したスケールを実施例1と
同様の方法で計量した。その結果を表1に示す。
【0038】実施例3 実施例1で使用した重合器と同様の重合器を用いて、次
のようにして重合を行った。重合器中に、水8kg、スチ
レン5.2kg 、メタクリル酸2.8kg 、ポリアクリルアミド
部分ケン化物8g及びα,α′−アゾビスイソブチロニト
リル24g を仕込み、90℃で5時間反応させた。反応終了
後、生成した重合体及び未反応の単量体を回収し、重合
器内を水洗した。
【0039】上記の重合及び重合器内の水洗の操作を1
バッチとして、同じ操作を5バッチ繰り返した。5バッ
チ終了後に金基合金皮膜を形成した部分に付着したスケ
ールを実施例1と同様の方法で計量した。その結果を表
1に示す。
【0040】比較例3 本比較例において、重合器として比較例1で使用した重
合器を使用した以外は実施例3と同様の方法で重合及び
重合器内の水洗の操作を5バッチ行った。5バッチ終了
後に攪拌翼、バッフル及び棒状温度センサの表面並びに
ノズルの先端及び内面に付着したスケールを実施例1と
同様の方法で計量した。その結果を表1に示す。
【0041】実施例4 実施例1で使用した重合器と同様の重合器を用いて、次
のようにして重合を行った。重合器中に、水9kg、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム225g、t−ドデシル
メルカプタン12g 及びペルオキソ二硫酸カリウム13g を
仕込んで、重合器内を N2 ガスで置換した後、更に、ス
チレン1.3kg 及びブタジエン3.8kg を仕込んで50℃で20
時間反応させた。反応終了後、生成した重合体及び未反
応の単量体を回収し、重合器内を水洗した。
【0042】上記の重合及び重合器内の水洗の操作を1
バッチとして、同じ操作を5バッチ繰り返した。5バッ
チ終了後に金基合金皮膜を形成した部分に付着したスケ
ールを実施例1と同様の方法で計量した。その結果を表
1に示す。
【0043】比較例4 本比較例において、重合器として比較例1で使用した重
合器を使用した以外は実施例4と同様の方法で重合及び
重合器内の水洗の操作を5バッチ行った。5バッチ終了
後に攪拌翼、バッフル及び棒状温度センサの表面並びに
ノズルの先端及び内面に付着したスケールを実施例1と
同様の方法で計量した。その結果を表1に示す。
【0044】実施例5 実施例1で使用した重合器と同様の重合器を用いて、次
のようにして重合を行った。重合器中に、ポリブタジエ
ンラテックス(固形分濃度;45重量%)2.6kg、水8kg
、オレイン酸ソーダ100g、スチレン1.8kg 、アクリロ
ニトリル1kg 、t−ドデシルメルカプタン8g及びクメン
ヒドロパーオキサイド28g を仕込んで、重合器内の温度
を65℃に昇温した後、更に、ブドウ糖40g 、硫酸第1鉄
0.4g、及びピロリン酸ソーダ20g を仕込み、65℃で5時
間反応させた。反応終了後、生成した重合体及び未反応
の単量体を回収し、重合器内を水洗した。
【0045】上記の重合及び重合器内の水洗の操作を1
バッチとして、同じ操作を5バッチ繰り返した。5バッ
チ終了後に金基合金皮膜を形成した部分に付着したスケ
ールを実施例1と同様の方法で計量した。その結果を表
1に示す。
【0046】比較例5 本比較例において、重合器として比較例1で使用した重
合器を使用した以外は実施例5と同様の方法で重合及び
重合器内の水洗の操作を5バッチ行った。5バッチ終了
後に攪拌翼、バッフル及び棒状温度センサの表面並びに
ノズルの先端及び内面に付着したスケールを実施例1と
同様の方法で計量した。その結果を表1に示す。
【0047】実施例6 重合器として、内容積が20リットル、材質がSUS31
6であり、ファウドラ1段式攪拌翼、平板バッフル2
枚、原料仕込み用ノズル2本、及び棒状温度センサ1本
を備えた重合器を使用した。
【0048】この重合器内のすべての部分、即ち、重合
器内壁面、前記攪拌翼、バッフル及び棒状温度センサ並
びにノズルの先端及び内面をバフ研磨し、表面の中心線
平均粗さ Ra を0.06μm 、最大高さ Rmax を 0.5μm と
した後、金基合金皮膜を形成した。皮膜は、電気めっき
法で形成し、Au−Co合金被膜(被膜厚さ2μm 、金含有
量90重量%)である。
【0049】上記の重合器を用いて、次のようにして重
合を行った。重合器中に、ポリビニルアルコール(重合
度1750、けん化度88%)430gを水8kg に溶解したものを
仕込み、重合器内の温度を65℃に昇温した後、更に、酢
酸ビニル360g及びペルオキソ二硫酸カリウム4gを水40g
に溶解したものを仕込み30分間反応させた。続いて、重
合器内の温度を75℃に昇温し、酢酸ビニル4.5kg 及びペ
ルオキソ二硫酸カリウム10g をそれぞれ水100gに溶解し
たものを、3時間かけて同時に添加し、次いで重合器内
の温度を80℃に昇温して1時間反応させた。反応終了
後、生成した重合体及び未反応の単量体を回収し、重合
器内を水洗した。
【0050】上記の重合及び重合器内の水洗の操作を1
バッチとして、同じ操作を5バッチ繰り返した。5バッ
チ終了後に重合器内壁面に付着したスケールを実施例1
と同様の方法で計量した。その結果を表1に示す。
【0051】比較例6 本比較例において、重合器として比較例1で使用した重
合器を使用した以外は実施例6と同様の方法で重合及び
重合器内の水洗の操作を5バッチ行った。5バッチ終了
後に重合器内壁面に付着したスケールを実施例1と同様
の方法で計量した。その結果を表1に示す。
【0052】
【表1】 実施例1〜5、比較例1〜5:攪拌翼、バッフル及び棒
状温度センサの表面並びにノズルの先端及び内面の重合
体スケール付着量。 実施例6及び比較例6:重合器内壁面の重合体スケール
付着量。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、スチレン、α−メチル
スチレン、アクリル酸エステル、アクリロニトリル、酢
酸ビニル等のエチレン性不飽和二重結合を有する単量体
の重合において、重合形式等の諸条件にかかわらず、重
合を繰り返し行っても重合体スケールの付着を効果的に
防止することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) : CH2 =CXY (1) 〔式中、Xは水素原子又はメチル基であり、Yは水素原
    子、アルキル基又は式:−COOH, −COOM(ここでMはア
    ルカリ金属又はアンモニウムイオンである), −COOR
    (ここでRはアルキル基である。以下同じ),−OCOR,
    −OR, −CN, −C 6H 4 Z(ここでZは水素原子又は−OH,
    −CH3 もしくは−CH=CH2 で表される基である。)も
    しくは−CH=CH2 で表される基である。〕で表されるエ
    チレン性不飽和二重結合を有する単量体の重合用重合器
    において、 前記重合器内の反応混合物が接触する部分の少なくとも
    一部が、金又は金基合金からなる皮膜で被覆されている
    ことを特徴とする重合器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の重合器であって、重合
    器の内壁面が金又は金基合金からなる皮膜で被覆されて
    いるもの。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の重合器であって、重合
    器に設けられた機器の表面及び/又は内面の少なくとも
    一部が金又は金基合金からなる皮膜で被覆されているも
    の。
  4. 【請求項4】 下記一般式(1) : CH2 =CXY (1) 〔式中、Xは水素原子又はメチル基であり、Yは水素原
    子、アルキル基又は式:−COOH, −COOM(ここでMはア
    ルカリ金属又はアンモニウムイオンである), −COOR
    (ここでRはアルキル基である。以下同じ),−OCOR,
    −OR, −CN, −C 6H 4 Z(ここでZは水素原子又は−OH,
    −CH3 もしくは−CH=CH2 で表される基である。)も
    しくは−CH=CH2 で表される基である。〕で表されるエ
    チレン性不飽和二重結合を有する単量体の重合器内にお
    ける重合により重合体を製造する方法であって、 前記重合器として、重合器内の反応混合物が接触する部
    分の少なくとも一部が、金又は金基合金からなる皮膜で
    被覆されている重合器を使用して前記重合を行う工程を
    有し、これにより重合体スケールの付着が防止される製
    造方法。
JP6671594A 1994-03-10 1994-03-10 重合器及びそれを使用する重合体製造方法 Pending JPH07247304A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6671594A JPH07247304A (ja) 1994-03-10 1994-03-10 重合器及びそれを使用する重合体製造方法
DE1995108465 DE19508465A1 (de) 1994-03-10 1995-03-09 Polymerisationsreaktor und Verfahren zur Herstellung eines Polymers unter Verwendung dieses Polymerisationsreaktors

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6671594A JPH07247304A (ja) 1994-03-10 1994-03-10 重合器及びそれを使用する重合体製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07247304A true JPH07247304A (ja) 1995-09-26

Family

ID=13323892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6671594A Pending JPH07247304A (ja) 1994-03-10 1994-03-10 重合器及びそれを使用する重合体製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07247304A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014125581A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The エチレンー酢酸ビニル共重合体の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014125581A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The エチレンー酢酸ビニル共重合体の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07247304A (ja) 重合器及びそれを使用する重合体製造方法
US4049894A (en) Latex modified portland cement and use thereof in polymerization reactors
EP0466141B1 (en) Method of preventing polymer scale deposition
US5142003A (en) Agents to prevent polymer scale deposition and a method therefor
EP0508442B1 (en) A deposit suppressant composition for the internal surfaces of a polymerization reactor and a method of polymerizing vinyl monomers with use of said deposit suppressant composition
US5447999A (en) Vinyl chloride polymerization with recycle return projecting into gas phase region of reactor
JP3260962B2 (ja) 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体製造方法
JP3091355B2 (ja) 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体製造方法
JP3130400B2 (ja) 重合体スケール付着防止剤、及びそれを利用する重合体の製造方法
JP2764654B2 (ja) 重合体スケール付着防止剤および重合体スケールの付着防止方法
JPH0725912A (ja) 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体製造方法
JPH08311108A (ja) 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体の製造方法
JPH0210163B2 (ja)
JPH0859708A (ja) エチレン性不飽和二重結合を有する単量体の重合による重合体製造方法
US5244986A (en) Method of preventing polymer scale deposition
JPH07116245B2 (ja) 重合体スケールの付着防止方法
EP0545365B1 (en) A method of polymerizing vinyl monomers with use of a deposit suppressant composition for the internal surfaces of a polymerization reactor
JP3110603B2 (ja) 重合体スケール付着防止剤、及びそれを使用する重合体の製造方法
JPS6328446A (ja) 重合機器
JPH08231608A (ja) 重合体スケール付着防止剤及びそれを用いた重合体の製造方法
JP2694497B2 (ja) 重合体スケール付着防止剤、重合体スケールの付着防止に有効な重合器及びそれを利用する重合体の製造方法
JPH02292303A (ja) 重合体スケールの付着防止方法
EP0497187B1 (en) A scale-preventing composition for a polymerization reactor and method for polymerizing vinyl monomers with its help
EP0458267B1 (en) Method of preventing polymer scale deposition
JP3260954B2 (ja) 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体製造方法