JPH0724746B2 - 顔料分散剤 - Google Patents

顔料分散剤

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JPH0724746B2
JPH0724746B2 JP62094187A JP9418787A JPH0724746B2 JP H0724746 B2 JPH0724746 B2 JP H0724746B2 JP 62094187 A JP62094187 A JP 62094187A JP 9418787 A JP9418787 A JP 9418787A JP H0724746 B2 JPH0724746 B2 JP H0724746B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は顔料分散剤に関するものである。さらに詳しく
は広範囲の塗料用樹脂に対して良好な相溶性を示し、顔
料分散ペースト配合においては顔料に対し少ない分散樹
脂で充分な親和性を有し、良好なる分散性と分散安定性
を有する顔料分散剤に関するものである。
従 来 技 術 顔料分散方法として塗料の主成分樹脂の一部を顔料分散
樹脂として用いて顔料の分散を行い、分散ペーストを先
ず作り、次いで所定の樹脂および溶剤を希釈して塗料の
製造が行われているのが一般的である。そしてこれらに
使用されている顔料の表面特性は酸性、両性、塩基性の
性質を持っている。そのため分散樹脂を両性化すること
により分散性、貯蔵安定性、色分かれ、塗膜の光沢低下
などについての改良がなされている(特開昭58−21468
号)。
一般に両性、酸性顔料に対する良好な分散性を得るため
には顔料に対して親和性を持たせるため塩基性官能基を
主鎖ポリマー中に分布させればよいことが知られてお
り、従来は例えばポリエステル主鎖にはメラミン、ヒド
ロキシエチルエチレンイミンを縮合付加したりアクリル
主鎖では塩基性モノマーを共重合で主鎖中に広く分布す
る形が提示されている。これらの塩基性樹脂は塩基性官
能基の密度が小なるため吸着力が弱く、分散安定性に必
要な吸着層が形成されず分散時の低粘度化、分散安定化
効果が満足される程度までに問題が解決されなかった。
これらの問題点を解決する試みとして特開昭59−217769
号および特開昭60−166318号に記載されているように、
塩基性官能基を主鎖中に集中、局在化することにより顔
料の分散性、経時安定性を改良することが提示されてい
る。しかしながら少量樹脂による分散時の低粘度化およ
び広範囲塗料系への相溶性の諸点において、なお充分な
効果が期待できず、さらにこれらの点についての改善が
強く要望されていた。
発明が解決しようとする問題点 各種塗料樹脂に対して広範囲の相溶性を示し、且つ顔料
に対して少ない分散樹脂で優れた顔料分散性を得るこ
と、そしてこれに基づき、貯蔵安定性、混色性に優れた
塗料を得ることができれば極めて有用であり本発明はか
かる分散剤を得ることを目的にしてなされたものであ
る。
問題点を解決するための手段 本発明者らは塩基性官能基を集中、局在化させるための
基体樹脂としてポリエポキシ化合物を用い、塗料用各種
樹脂と相溶性のある酸性官能基を持ったプレポリマーを
これにグラフトさせると共に活性水素を含有する窒素化
合物、すなわち塩基性官能基を有する化合物を基体樹脂
のエポキシ基の部分に直結させることにより塩基性官能
基の集中、局在化を図った。この結果、塗料用樹脂に対
して広範囲の相溶性を示し、且つ顔料に対して少ない分
散樹脂での優れた顔料分散性を有する分散剤が得られ
た。さらにポリエポキシ化合物のエポキシ基を多くして
分子量を大きくすることにより顔料分散安定性が極めて
良く、貯蔵安定性、混色性に優れていることを見出し、
本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明に従えば、式 (式中、R1とR2は夫々水素原子、置換基を有しまたは有
せざるアルキル基、アリル基または複素環式基を表し、
但しR1とR2とが共に水素原子の場合を除き、またR1、R2
および式中の窒素原子とで置換基を有しまたは有せざる
複素環を構成することができ;Xはカルボニル基、エーテ
ル結合またはウレタン結合を含有することもある、炭素
数25〜600の炭化水素残基を表し;Zは数平均分子量300〜
7000のポリエステルあるいはアクリルプレポリマー鎖を
表し;nとmは140≧n+m≧7の条件を満たす夫々1以
上の実数を表す) で表される顔料分散剤が提供せられ、また式 (式中Xはカルボニル基、エーテル結合またはウレタン
結合を含有することもある炭素数25〜600の炭化水素残
基を表し;nとmは140≧n+m≧7の条件を満たす夫々
1以上の実数を表す) で表されるポリエポキシ化合物(I)に対し、式 (式中R1とR2は夫々水素原子、置換基を有しまたは有せ
ざるアルキル基、アリル基または複素環式基を表し、但
しR1とR2とが共に水素原子の場合を除き、またR1、R2
よび式中の窒素原子とで置換基を有しまたは有せざる複
素環を構成することができる) で表されるアミン化合物(II)と、式 Z−COOH (式中Zは数平均分子量、300〜7000のポリエステルあ
るいはアクリルプレポリマー鎖を表す) で表されるカルボキシル基を有するプレポリマー(II
I)とを同時に反応させるか、あるいは任意順に反応さ
せることを特徴とする、式 (式中R1、R2、X、Z、nおよびmは夫々上述せる通
り) で表される顔料分散剤の製造方法が提供せられる。
本発明の顔料分散剤の製造に用いられるポリエポキシ化
合物(I)は、1分子中にエポキシ基が7〜140個含ま
れていることが必要であり、好ましくは7〜70個が望ま
しい。エポキシ基が7個以下では貯蔵安定性、混色性が
不良となるし、また140個以上では分散剤自身の分子量
が過大となり分散ペーストの粘度が高くなりすぎ、分散
性が不良となる。
このようなポリエポキシ化合物は例えば次のような方法
により製造し、使用に供することができる。
多価グリシジルエーテル類から得られるポリマー: ヒドロキシ基を有する多価グリシジルエーテルと多価イ
ソシアネートの組合せによって、所望のエポキシ基の個
数を有するポリマーを合成することができる。例えば多
価グリシジルエーテルとして、グリセロールポリグリシ
ジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテ
ル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、多価イソシ
アネートとして、イソホロンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネートのビュレット結合による3量体(スミジュールN
−75、住友バイエルウレタン株式会社製)などが用いら
れる。
α,β−エチレン性不飽和グリシジル単量体の重合か
ら得られるポリマー: アリールグリシジルエーテル、グリシジルメタクリレー
トの各単量体から通常の溶液重合手法により所望のエポ
キシ基の個数を有するポリマーの合成ができる。
次に本発明の顔料分散剤の製造に用いられるアミン化合
物(II)は、式 (式中R1とR2は夫々水素原子、置換基を有しまたは有せ
ざるアルキル基、アリール基または複素環式基を表し、
但しR1とR2とが共に水素原子の場合を除き、またR1、R2
および式中の窒素原子とで置換基を有しまたは有せざる
複素環を構成することができる) で表されるアミン化合物である。このアミン化合物とし
てはエチルアミン・プロピルアミン、ブチルアミン、イ
ソブチルアミン、ヘキシルアミン、ジエチルアミン、ジ
プロピルアミン、ジブチルアミン、ジメチルアミノエチ
ルアミン、ジエチルアミノエチルアミン、ジメチルアミ
ノプロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、3
−メトキシプロピルアミン、ジエチレントリアミンまた
はテトラエチレンペンタミンの如きアルキルアミン;N−
アミノピペリジン、1−アミノ−4−メチルピペラジ
ン、2−アミノ−3−ニトロピリジン、2−ピコリルア
ミン、3−ピコリルアミン、2−アミノピリジン、3−
アミノピリジン、4−アミノピリジンまたは2−アミノ
ピラジンの如きアミノ複素環化合物;トリアゾール、イ
ミダゾール、モルホリン、ピペリジンピロリジン、2−
ピペコリン、3−ピペコリンまたは4−ピペコリンの如
き複素環化合物アミンが挙げられる。これらは単独で使
用できるし、あるいは2種以上を併用することもでき
る。
本発明顔料分散剤の製造に用いられるプレポリマーは、
式 Z−COOH (式中Zは数平均分子量300〜7000のポリエステルある
いはアクリルプレポリマー鎖を表す) で表されるカルボキシル基を有するプレポリマー(II
I)であって、数平均分子量が300以下では分散安定性が
不良となる。また、一方7000以上では分散性および相溶
性がともに不良となり好適でない。このようなプレポリ
マーとしては例えばカルボキシル基を含有するポリエス
テル樹脂、アクリル樹脂夫々とこれらのブロックプレポ
リマーおよびそれらの変性樹脂などが挙げられる。
また、これらのプレポリマーは例えば次のような方法に
よって製造し、使用に供することができる。
(1)末端カルボキシル基を有するポリエステルプレポ
リマー: ラクトンから誘導する場合には、例えば開始剤としてP
−トルエンスルホン酸またはジブチル錫ラウレートを使
用し、ヒドロキシカルボン酸と温度約100〜180℃で反応
させて得られる。この場合使用するヒドロキシカルボン
酸は炭素数4〜15が好ましい。次に縮合反応で得られる
ポリエステルの場合にはヒドロキシ脂肪酸の縮合が代表
的なものとして挙げられる。例えば12−ヒドロキシステ
アリン酸をP−トルエンスルホン酸触媒下で160〜250℃
で縮合させる。得られるポリエステルプレポリマーの数
平均分子量としては300〜5000が好適であり、さらに好
ましくは500〜3000である。
(2)末端以外にカルボキシル基を有するポリエステル
プレポリマー: 多価カルボン酸と多価アルコールの縮合で得られる。多
価カルボン酸としては、トリメリット酸、無水トリメリ
ット酸、フタル酸、無水フタル酸、アジピン酸など、ま
た多価アルコールとしては、ペンタエリスリトール、ト
リメチロールプロパン、トリメチロールエタン、グリセ
リン、ポリエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、プロピレングリコール、
エチレングリコールなどが通常用いられ、これらの成分
に油脂成分として脂肪酸例えば大豆油脂肪酸、ひまし油
脂肪酸、トール油脂肪酸、やし油脂肪酸などを用いるこ
とがある。通常200〜240℃の反応温度でソリッド酸価が
10以下になるまで反応せしめることによりポリエステル
プレポリマーを合成することができる。これらのポリエ
ステルプレポリマーの数平均分子量は300〜5000が好適
であり、さらに好ましくは500〜3000である。
(3)末端カルボキシル基を有するアクリルプレポリマ
ー: カルボキシル基含有モノマー以外のモノマーをアクリル
樹脂の重合に際して通常用いられる開始剤、例えばアゾ
−ニトリル化合物として2,2′−アゾ−ビス−イソブチ
ロニトリル、またパーオキサイド化合物としてはt−ブ
チルパーオキサイドなどを使用して重合を開始せしめ、
連鎖移動剤としてカルボキシル基を含有する化合物、例
えばメルカプト酢酸を用いることによってアクリルプレ
ポリマーの末端にカルボキシル基を導入することができ
る。一方、カルボキシル基含有モノマー以外のモノマー
をアクリル樹脂の重合に際してカルボキシル基含有開始
剤、例えば4,4′−アゾ−ビス(4−シアノペンタノイ
ック酸)を用いて重合を開始させることによってもアク
リルプレポリマーの末端にカルボキシル基を導入するこ
とができる。かかるアクリルプレポリマーの重合に使用
されるカルボキシル基含有モノマー以外のモノマーとし
ては、中性モノマーと官能基含有モノマーに分けられ
る。中性モノマーとしてはエチレン、プロピレン、ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレン、塩化ビニル、酢酸
ビニル、メチルビニルエーテル、アクリル酸エステル
(例えばメチル、エチル、ブチルエステルなど)、メタ
クリル酸エステル(例えばメチル、エチル、ブチルエス
テルなど)、ニトリル誘導体(例えばアクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルなど)、スチレン、スチレン誘
導体(例えばα−メチルスチレンなど)などが挙げられ
る。一方、官能基含有モノマーとしては、アミド基含有
モノマーとしてアクリルアミド、メタクリルアミドなど
が、アルコキシ基含有モノマーとしてN−メトキシメチ
ロールアクリルアミド、N−ブトキシメチロールアクリ
ルアミドなどが、ヒドロキシル基含有モノマーとして2
−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、N−メチ
ロールアクリルアミドなどが挙げられる。かかるアクリ
ルプレポリマーの重合にあっては溶液重合法を用いて全
量仕込み法、開始剤滴下法あるいはモノマー滴下法によ
り開始剤の分解温度以上、通常は70〜170℃の反応温度
で1〜8時間反応せしめることによりプレポリマーを合
成することができる。これらのアクリルプレポリマーの
数平均分子量は800〜7000が好適で好ましくは1000〜500
0である。
(4)末端以外にカルボキシル基を有するアクリルプレ
ポリマー: カルボキシル基含有モノマーと中性モノマー、官能基含
有モノマーの共重合で得られる。重合に際しては、通常
用いられている開始剤、例えばアゾ−ニトリル化合物、
パーオキサイド化合物を使用した溶液重合法により、上
記(3)の条件下の重合で得られる。カルボキシル基含
有モノマーとしてアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、フマル酸などが挙げられる。中性モノマー、官能基
含有モノマーとしては上記(3)にて挙げたモノマーを
使用する。これらのアクリルプレポリマーの数平均分子
量は800〜7000が好適であり、さらに好ましくは1000〜5
000である。
本発明の顔料分散剤は前記ポリエポキシ化合物(I)、
アミン化合物(II)およびカルボキシル基含有プレポリ
マー(III)の3者を反応させて製造するが、この場合
(I)(II)および(III)を同時に反応させても、あ
るいは任意順に反応させても差し支えない。好適な態様
の1つとして、例えばポリエポキシ化合物(I)とカル
ボキシル基含有プレポリマー(III)とを先づ反応させ
て中間物質を作っておき、これにアミン化合物(II)を
反応させることにより製造する方法が挙げられる。以下
これについて説明する。
ポリエポキシ化合物(I)とカルボキシル基含有プレポ
リマー(III)との反応: ポリエポキシ化合物(I)とカルボキシル基含有プレポ
リマー(III)とを混合し、必要に応じてグリシジル基
またはカルボキシル基と反応しない溶剤を加えて、反応
温度60〜180℃、好ましくは80〜150℃で、カルボキシル
基含有プレポリマーの未反応カルボキシル基の酸価で測
定しての反応率が90%以上まで行う。上記反応には必要
に応じて反応触媒として、例えば塩基触媒を使用するこ
とができる。塩基触媒としては、例えばピリジン、イソ
キノリン、キノリン、N−ジメチルシクロヘキシルアミ
ン、α−ピコリントリ−n−ブチルアミン、トリエチル
アミン、N−エチルモルホリン、N,N−ジメチルアニリ
ン、N−(β−ヒドロキシエチル)アミン、N−エチル
−3,5−ジメチルモルホリンおよびココナッツ油などか
ら誘導されたジメチルココナッツアミンなどの有機アミ
ンあるいはカセイソーダ、カセイカリなどの無機アルカ
リが使用に供される。
上記反応で得られる中間体、すなわちプレポリマーグラ
フトポリエポキシ化合物はカルボキシル基含有プレポリ
マー(III)が各種塗料用樹脂に対して相溶性があり、
また分散安定性に効果的であるため相溶性、分散安定性
などの性能が好適に付与されている。この中間体は、式 (式中Xはカルボニル基、エーテル結合またはウレタン
結合を含有することもある炭素数25〜600の単価水素残
基を表し;Zは数平均分子量300〜7000のポリエステルあ
るいはアクリルプレポリマー鎖を表し;nとmは140≧n
+m≧7の条件を満たす夫々1以上の実数を表す) で表される。
プレポリマーグラフトポリエポキシ化合物とアミン化合
物(II)との反応: プレポリマーグラフトポリエポキシ化合物とアミン化合
物(II)とを混合し、必要に応じてグリシジル基、カル
ボキシル基あるいはアミンと反応しない溶剤を加えて反
応温度60〜150℃でプレポリマーグラフトポリエポキシ
化合物のエポキシ基の反応率が90%以上まで反応を行わ
せることにより、本発明の顔料分散剤が得られる。
本発明による顔料分散剤は、式 (式中R1、R2、X、Z、nおよびmは夫々上述せる通
り) で表される。上記顔料分散剤式 のヒドロキシル基は顔料に対して親和性を示し、優れた
分散性効果が得られ、そして塗料中に配合させることに
より、被塗物への密着性についても改良効果が得られ
た。
本発明による顔料分散剤を使用し得る顔料は、その種類
に限定はないが、特に両性、酸性顔料は好適であり、各
種の無機ならびに有機顔料が使用され得る。無機顔料の
具体例としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、
鉄黒、ベンガラ、鉛丹、カドミウムイエロー、硫化亜
鉛、リトポン、硫酸バリウム、硫酸鉛、炭酸バリウム、
鉛白、アルミナホワイトなどを挙げることができ、有機
顔料の具体例としてはアゾ系、ポリ縮合系、メタルコン
プレックスアゾ系、ベンズイミダゾロン系、フタロシア
ニン系、チオインジゴ系、アンスラキノン系、フラバン
スロン系、インダンスレン系、アンスラピリミジン系、
ピランスロン系、イソインドリノン系、ペリレン系、ペ
リノン系あるいはキナクリドン系などが挙げられる。ま
た塩基性顔料も所望により用いることができる。
顔料と分散溶樹脂とを配合し、分散機をもちいて分散
し、分散ベース組成物を製造する場合、両者の配合比率
は、塗料化に際してさらに樹脂あるいは溶剤で希釈する
ので、何ら臨界的でなく任意に選択し得るが、分散ベー
ス組成物の製造の経済性、分散効率などを考慮し、通常
顔料97〜30重量%、分散剤3〜70重量%程度の割合で用
いる。
分散機は、一般に使用されている分散機、例えばロール
ミル、ボールミル、サンドグラインドミル、ハイスピー
ドディスパーなどが用いられる。
かくして得られた分散ベース組成物は極めて良好な顔料
分散性を示し、貯蔵時の安定性においても優れ、各種樹
脂、例えばアルキド、アクリル、ポリエステル、ウレタ
ン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ゴム、エポキシ樹脂
などに相溶し、顔料分散ベース組成物として極めて有用
である。
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明
するが、部および%は特にことわりなき限りすべて重量
基準であるものとする。
製造例1:ポリエポキシ化合物の製造 滴下ロート、冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌羽根を
備えた反応容器にキシレン400部を仕込み、130℃に昇温
しておき、一方グリシジルメタクリレート500部、t−
ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート100部を滴
下ロートに仕込み、窒素雰囲気下130℃にて滴下ロート
の内容物を3時間で等速滴下した。滴下終了後1時間13
0℃に保持し、重合を完結した。上記の結果により、固
形分50.2%、数平均分子量1080のポリエポキシ化合物
〔I〕を得た。
製造例2:ポリエポキシ化合物の製造 第1表の製造例2の配合により、製造例1の手法にて重
合を完結した。上記の結果により固形分50.0%、数平均
分子量2100のポリエポキシ化合物〔II〕を得た。
製造例3:ポリエポキシ化合物の製造 滴下ロート、冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌羽根を
備えた反応容器にセロソルブアセテート351部を仕込
み、120℃に昇温しておき、一方グリシジルメタクリレ
ート585部、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノ
エート13部を滴下ロートに仕込み、窒素雰囲気下120℃
にて滴下ロートの内容物を3時間で等速滴下した。滴下
終了後30分間120℃に保持した。次いでセロソルブアセ
テート49部、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノ
エート2部を滴下ロートに仕込み、窒素雰囲気下120℃
にて内容物を1時間で等速滴下した。滴下終了後1時間
120℃に保持し、重合を完結した。上記の結果より固形
分49.8%、数平均分子量9800エポキシ化合物〔III〕を
得た。
製造例4:ポリエポキシ化合物の製造 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌羽根を備えた反応容
器にセロソルブアセテート632部、デナコールEX−622 8
37部(長瀬化成工業株式会社製ソルビトールポリグリシ
ジルエーテル)、イソホロンジイソシアネート111部、
ジブチルジラウレート0.5部を仕込み、80℃に昇温して
おき、窒素雰囲気下80℃にて2時間撹拌して反応を完結
した。上記の結果より固形分60.3%、数平均分子量2200
のポリエポキシ化合物〔IV〕を得た。
製造例5:ポリエポキシ化合物の製造 第1表の製造例5の配合により、製造例1の手法に準じ
て重合を完結した。上記の結果により固形分50.2%、数
平均分子量10100のポリエポキシ化合物〔V〕を得た。
製造例6:アクリル樹脂プレポリマーの製造 第1表の製造例6の配合により、製造例1の手法に準じ
て重合を完結した。上記の結果により、固形分60.2%、
数平均分子量5100、固形分酸価11.1、Tg 30のアクリル
樹脂プレポリマー〔I〕を得た。
製造例7:アクリル樹脂プレポリマーの製造 第1表の製造例7の配合により、製造例1の手法に準じ
て重合を完結した。上記の結果により、固形分50.3%、
数平均分子量2700、固形分酸価20.3、OH価 58、Tg 6
8.4のアクリル樹脂プレポリマー〔II〕を得た。
製造例8:ポリエステル樹脂プレポリマーの製造 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌羽根を備えた反応容
器に12−ヒドロキシステアリン酸950.0部、キシレン48.
1部、ジブチル錫オキサイド1.9部を仕込み220℃に加熱
し、撹拌しながら脱水反応を行い、縮合を完結した。上
記の結果により、固形分95.0%、数平均分子量1500、固
形分の酸価39.3、OH価18.5のポリエステル樹脂プレポリ
マー〔I〕を得た。
製造例9:ポリエステル樹脂プレポリマーの製造 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌羽根を備えた反応容
器にグリコール酸34.2部、プラクセルM(ダイセル化学
工業株式会社製、ε−カプロラクトン)864.0部、ジブ
チル錫オキサイド1.8部を仕込み130℃に加熱し、撹拌し
ながら反応を完結した。上記の結果により、固形分90.2
%、数平均分子量2100、固形分の酸価28.1、OH価28.2の
ポリエステル樹脂プレポリマー〔II〕を得た。
製造例10:アルキド樹脂プレポリマーの製造 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌羽根を備えた反応容
器にヤシ油207部、トリメチロールエタン194.5部および
ナフテン酸リチウム0.2部を仕込み240℃に昇温してエス
テル交換させた。次いでアジピン酸267部、1,6−ヘキサ
ンジオール45.2部を加え220〜230℃で固形分酸価が3程
度になるまで加熱、脱水反応を行い、冷却後キシレン35
0部を加えて希釈し、固形分65.2%、数平均分子量260
0、固形分酸価 3.1、OH価 130のポリエステル樹脂プ
レポリマー〔III〕を得た。
実施例1:分散剤A−1の製造 工程1 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌羽根を備えた反応容
器に、製造例1のポリエポキシ化合物〔I〕95.1部、製
造例7のアクリル樹脂プレポリマー〔II〕898.2部、ト
リエチルアミン5.0部の溶液を仕込み90℃に昇温させ、
3時間撹拌して反応させた。
工程2 次いで、工程1による反応物にジエチルアミン12.3部を
仕込み、付加反応を100℃で3時間均一撹拌を行い、分
散剤A−1を得た。
実施例2:分散剤A−2の製造 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌羽根を備えた反応容
器に、製造例1のポリエポキシ化合物〔I〕95.1部とジ
エチルアミン12.3部を仕込み90℃で3時間付加反応を行
わせた。
次いで、製造例7のアクリル樹脂プレポリマー〔II〕89
8.2部を仕込み、90℃で3時間撹拌を行い、分散剤A−
2を得た。
実施例3:分散剤A−3の製造 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌羽根を備えた反応容
器に、製造例1のポリエポキシ化合物〔I〕95.1部、製
造例7のアクリル樹脂プレポリマー〔II〕898.2部、ジ
エチルアミン12.3部を仕込み90℃で5時間撹拌して、反
応を行わせた。
さらにキシレン81.6部を仕込んだ後、30分間均一撹拌を
行い、分散剤A−3を得た。
実施例4:分散剤Bの製造 工程1 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌羽根を備えた反応容
器に、製造例1のポリエポキシ化合物〔I〕396.2部、
製造例8のポリエステル樹脂プレポリマー598.8部、ト
リエチルアミン5.0部の溶液を仕込み90℃に昇温させ、
3時間撹拌して反応させた。
工程2 次いで、工程1による反応物にn−ブチルアミン218.4
部を仕込み、90℃で3時間付加反応を行わせた。その後
90℃にて減圧処理しキシレン320.8部を脱溶剤すると共
に、過剰のアミンの除去を行った。さらにキシレン782.
0部を仕込んだ後、30分間均一撹拌を行い、分散剤Bを
得た。
実施例5:分散剤Cの製造 第2表の実施例5の配合により、実施例1の手法に準じ
て工程1、2の付加反応を完結して、分散剤Cを得た。
実施例6〜8:分散剤D〜Fの製造 第2表の実施例6〜8の配合により、実施例4の手法に
準じて工程1、2の付加反応を完結して分散剤D〜Fを
得た。
実施例9:分散剤Gの製造 第2表の実施例9の配合により実施例1の手法に準じて
工程1、2の付加反応を完結して、分散剤Gを得た。
比較例1:分散剤Hの製造 第2表の比較例1の配合により、実施例1の工程2の反
応条件を用いて、製造例5のポリエポキシ化合物〔V〕
にジエチルアミンを付加させて分散剤Hを得た。
上記分散剤A−1、A−2、A−3およびB〜Hの特数
値を第3表に示す。
参考例1〜14および比較参考例1〜2 前記各実施例および比較例により製造した各分散剤を使
用して各種顔料すなわち酸化チタン(タイペークCR−5
0、石原産業(株))、カーボンブラック(スペシャル
ブラック100、デクサ(株)社)、黄色酸化鉄(マピコ
エローLLXLO、チタン工業(株))有機系レッド(ファ
ーストレッド2203、富士色素(株))を第4表の配合に
より夫々配合し、ペイントシェーカー(レッドデビル
社)で粘度10μ以下になるまで分散を行い、参考例1〜
14および比較参考例1〜2の分散ペーストを得た。これ
らの顔料分散ペーストの性状を第4表に示す。
塗膜性能試験 各参考例で得られた顔料分散ペーストを各種塗料系に配
合し、塗料樹脂との相溶性などを塗膜性能により評価し
た。尚、この試験において使用せる塗料の樹脂ワニス特
性は下記の通りである。
熱可塑アクリル塗料樹脂ワニス(I) 固形分50%、Tg 15.0、OH価17.0、 固形分酸価7.8、数平均分子量8000 アクリルウレタン塗料樹脂ワニス(II) 固形分50%、Tg 11.0、OH価46.0、 固形分酸価4.2、数平均分子量15000 塗料液100に対し、ディスモジュールL−75(イソシア
ネート化合物、バイエル社)10を配合して硬化 長油アルキッド塗料樹脂ワニス(III) 固形分60%、 大豆油変性 油長60%、OH価6.3、 固形分酸価7.0、数平均分子量2400 中油アルキッド塗料樹脂ワニス(IV) 固形分50%、 大豆油変性 油長50%、OH価45、 固形分酸価7.0、数平均分子量2600 短油アルキッド塗料樹脂ワニス(V) 固形分60%、 ヤシ油変性 油長27%、OH価102、 固形分酸価7.3、数平均分子量1960 塗料液100に対し、ブチル化メラミン(固形分60%)10
を配合して硬化 塩化ゴム塗料樹脂ワニス(VI) 塩素化ポリエチレン(塩素化68%)46部、短油アルキッ
ド樹脂(油長9%)15部、可塑剤相23部キシレン16部か
らなる固形分84%の塗料 塗料液の調整は上記表の各成分をラボミキサーで20分撹
拌することにより実施した。次にこれら塗料を下記の如
く、軟鋼板を#240ペーパー処理後溶剤洗浄を行った試
験板に塗布し、乾燥させ、乾燥膜厚20〜30μの塗膜を得
た。
得られた各塗膜につき、グロスメーター(スガ試験機
(株)製)による60゜グロスを測定した。また塗膜に2m
mのクロスカットで25コのゴバン目を作り、セロファン
粘着テープによる剥離試験を行い密着性を調べた。90〜
100%剥離しない場合を合格とした。これらの試験結果
を第7表に示す。
以上から明らかな如く、本発明にかかる分散ペーストは
各種塗料樹脂と相溶性に優れ、高い光沢値と良好な塗膜
密着性を与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09C 3/10 PCE C09D 7/12 PSM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中、R1とR2は夫々水素原子、置換基を有しまたは有
    せざるアルキル基、アリル基または複素環式基を表し、
    但しR1とR2とが共に水素原子の場合を除き、またR1、R2
    および式中の窒素原子とで置換基を有しまたは有せざる
    複素環を構成することができ;Xはカルボニル基、エーテ
    ル結合またはウレタン結合を含有することもある、炭素
    数25〜600の炭化水素残基を表し;Zは数平均分子量300〜
    7000のポリエステルあるいはアクリルプレポリマー鎖を
    表し;nとmは140≧n+m≧7の条件を満たす夫々1以
    上の実数を表す) で表される顔料分散剤。
  2. 【請求項2】式 (式中Xはカルボニル基、エーテル結合またはウレタン
    結合を含有することもある炭素数25〜600の炭化水素残
    基を表し;nとmは140≧n+m≧7の条件を満たす夫々
    1以上の実数を表す) で表されるポリエポキシ化合物(I)に対し、式 (式中R1とR2は夫々水素原子、置換基を有しまたは有せ
    ざるアルキル基、アリル基または複素環式基を表し、但
    しR1とR2とが共に水素原子の場合を除き、またR1、R2
    よび式中の窒素原子とで置換基を有しまたは有せざる複
    素環を構成することができる) で表されるアミン化合物(II)と、式 Z−COOH (式中Zは数平均分子量、300〜7000のポリエステルあ
    るいはアクリルプレポリマー鎖を表す) で表されるカルボキシル基を有するプレポリマー(II
    I)とを同時に反応させるか、あるいは任意順に反応さ
    せることを特徴とする、式 (式中R1、R2、X、Z、nおよびmは夫々上述せる通
    り) で表される顔料分散剤の製造方法。
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