JPH07247488A - 自己潤滑性複合材料 - Google Patents
自己潤滑性複合材料Info
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- JPH07247488A JPH07247488A JP6662294A JP6662294A JPH07247488A JP H07247488 A JPH07247488 A JP H07247488A JP 6662294 A JP6662294 A JP 6662294A JP 6662294 A JP6662294 A JP 6662294A JP H07247488 A JPH07247488 A JP H07247488A
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- Japan
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- whisker
- composite material
- whiskers
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- sulfide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 摺動部材として使用される固体潤滑剤を含む
複合材料で、あらゆる雰囲気中、高温、低温で優れた潤
滑性を発揮する材料を得ること。 【構成】 粒径10〜5000μmの二硫化タングステ
ン系ウイスカーないし二硫化タングステンと二硫化モリ
ブデンの混合ウイスカーの集合体部が5〜90重量%で
あり、マトリックスがFe,Ni,Co,Cr,W,M
o,Cu,Sn,Tiの金属の1種ないし2種以上を含
む合金よりなる自己潤滑性複合材料。
複合材料で、あらゆる雰囲気中、高温、低温で優れた潤
滑性を発揮する材料を得ること。 【構成】 粒径10〜5000μmの二硫化タングステ
ン系ウイスカーないし二硫化タングステンと二硫化モリ
ブデンの混合ウイスカーの集合体部が5〜90重量%で
あり、マトリックスがFe,Ni,Co,Cr,W,M
o,Cu,Sn,Tiの金属の1種ないし2種以上を含
む合金よりなる自己潤滑性複合材料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摺動部材として使用さ
れる、固体潤滑剤を含む複合材料に関するものである。
れる、固体潤滑剤を含む複合材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二硫化タングステン、二硫化モリブデン
および黒鉛は、代表的な固体潤滑剤として種々の油やグ
リースに添加されたり、金属、セラミックス、プラスチ
ックとの複合材料、あるいは乾性皮膜として使用されて
いる。二硫化タングステン(WS2)、二硫化モリブデ
ン(MoS2)は、六方晶の結晶構造を持つ鱗片状の粉
体であり、通常、数ミクロンの大きさである。
および黒鉛は、代表的な固体潤滑剤として種々の油やグ
リースに添加されたり、金属、セラミックス、プラスチ
ックとの複合材料、あるいは乾性皮膜として使用されて
いる。二硫化タングステン(WS2)、二硫化モリブデ
ン(MoS2)は、六方晶の結晶構造を持つ鱗片状の粉
体であり、通常、数ミクロンの大きさである。
【0003】WS2、MoS2は、真空中では摩擦係数
が0.05程度と低く、優れた固体潤滑剤であるが、大
気中、特に湿度が高い雰囲気中では摩擦係数が0.2程
度と高くなる。また、WS2、MoS2は、大気中、高
温では酸化され、MoS2は380℃、WS2は450
℃をこえると潤滑性を失う。黒鉛は逆に、湿度が高い雰
囲気中では摩擦係数が0.1と低く、真空中では0.5
と高い。そのため、大気中や真空中などの種々の雰囲気
で摩擦係数が低い固体潤滑剤およびその複合材料はこれ
まで存在しなかった。
が0.05程度と低く、優れた固体潤滑剤であるが、大
気中、特に湿度が高い雰囲気中では摩擦係数が0.2程
度と高くなる。また、WS2、MoS2は、大気中、高
温では酸化され、MoS2は380℃、WS2は450
℃をこえると潤滑性を失う。黒鉛は逆に、湿度が高い雰
囲気中では摩擦係数が0.1と低く、真空中では0.5
と高い。そのため、大気中や真空中などの種々の雰囲気
で摩擦係数が低い固体潤滑剤およびその複合材料はこれ
まで存在しなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点を解決するものであって、摩擦係数が低く、あらゆる
雰囲気中で、室温から600℃の温度で使用できる固体
潤滑剤を含む複合材料を提供することを目的とするもの
である。
点を解決するものであって、摩擦係数が低く、あらゆる
雰囲気中で、室温から600℃の温度で使用できる固体
潤滑剤を含む複合材料を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、固体潤滑
剤のWS2およびMoS2と金属及び合金との反応性に
ついて検討した結果、ボロンを含む合金と鱗片状のWS
2、MoS2粉末を反応させるとウイスカー状の結晶が
生成し、その結晶が優れた潤滑特性を示すことを見い出
し、本発明を完成させるに至ったものである。
剤のWS2およびMoS2と金属及び合金との反応性に
ついて検討した結果、ボロンを含む合金と鱗片状のWS
2、MoS2粉末を反応させるとウイスカー状の結晶が
生成し、その結晶が優れた潤滑特性を示すことを見い出
し、本発明を完成させるに至ったものである。
【0006】すなわち、鱗片状のWS2、MoS2粉末
をプレス成形した圧粉体やバインダーを添加して造粒し
た塊状粒を、非酸化性雰囲気中で焼結しても変化せず、
鱗片状粉の集合体のままである。これに対し、WS2な
いしMoS2粉末にボロンを含むFe,Ni,Co,C
r,Cuの二元ないしそれ以上の合金粉を添加した成形
体を1000℃以上の温度で焼結すると、ウイスカー状
の結晶が生成する。このウイスカー状硫化物を含む金属
基の複合材料は、高い強度と優れた潤滑特性を示すので
ある。
をプレス成形した圧粉体やバインダーを添加して造粒し
た塊状粒を、非酸化性雰囲気中で焼結しても変化せず、
鱗片状粉の集合体のままである。これに対し、WS2な
いしMoS2粉末にボロンを含むFe,Ni,Co,C
r,Cuの二元ないしそれ以上の合金粉を添加した成形
体を1000℃以上の温度で焼結すると、ウイスカー状
の結晶が生成する。このウイスカー状硫化物を含む金属
基の複合材料は、高い強度と優れた潤滑特性を示すので
ある。
【0007】ウイスカー状硫化物を含む金属基の複合材
料を製造するには、別個に生成したウイスカー状硫化物
と金属とを焼結する方法と金属中でウイスカー状硫化物
を生成させる方法とがある。ウイスカー状の結晶の組成
は、出発原料がWS2の場合はWS2であり、MoS2
の場合はMoS2であり、さらにWS2とMoS2を混
合した場合には両者を含むウスイカー状の結晶が生成す
る。
料を製造するには、別個に生成したウイスカー状硫化物
と金属とを焼結する方法と金属中でウイスカー状硫化物
を生成させる方法とがある。ウイスカー状の結晶の組成
は、出発原料がWS2の場合はWS2であり、MoS2
の場合はMoS2であり、さらにWS2とMoS2を混
合した場合には両者を含むウスイカー状の結晶が生成す
る。
【0008】本発明は、下記の事項を要旨とするもので
ある。 粒径10〜5000μmのWS2系ウイスカーの集
合体部が5〜90重量%であり、マトリックスがFe,
Ni,Co,Cr,W,Mo,Cu,Sn,Tiの金属
の1種ないし2種以上を含む合金よりなる潤滑性および
耐熱性に優れた自己潤滑性複合材料。 粒径10〜5000μmのWS2系とMoS2系の
混合ウイスカーの集合体部が5〜90重量%であり、マ
トリックスがFe,Ni,Co,Cr,W,Mo,C
u,Sn,Tiの金属の1種ないし2種以上を含む合金
よりなる潤滑性および耐熱性に優れた自己潤滑性複合材
料。ここで、ウイスカーの集合体部とは、長さ10〜5
000μm、幅5〜200μm、厚さ2〜100μmの
ウイスカーが焼結集合している部分をいう。
ある。 粒径10〜5000μmのWS2系ウイスカーの集
合体部が5〜90重量%であり、マトリックスがFe,
Ni,Co,Cr,W,Mo,Cu,Sn,Tiの金属
の1種ないし2種以上を含む合金よりなる潤滑性および
耐熱性に優れた自己潤滑性複合材料。 粒径10〜5000μmのWS2系とMoS2系の
混合ウイスカーの集合体部が5〜90重量%であり、マ
トリックスがFe,Ni,Co,Cr,W,Mo,C
u,Sn,Tiの金属の1種ないし2種以上を含む合金
よりなる潤滑性および耐熱性に優れた自己潤滑性複合材
料。ここで、ウイスカーの集合体部とは、長さ10〜5
000μm、幅5〜200μm、厚さ2〜100μmの
ウイスカーが焼結集合している部分をいう。
【0009】前記において、ウイスカー状硫化物は鱗
片状硫化物とボロンを含む合金とを混合成形して高温で
焼結することにより生成するが、溶融した合金を核とし
て結晶成長するため、核の合金と同じ程度の大きさのウ
イスカー状硫化物は形成されにくい。そのため、粒径が
10μm未満のウイスカー状硫化物は生成されず、また
5000μm超では金属と混合の際に不均一になるた
め、粒径は10μm以上、5000μm以下とする。硫
化物の量が5重量%未満では潤滑性がなく、90重量%
超では材料強度が低く、使用に耐えられないため、5重
量%以上、90重量%以下が望ましい。
片状硫化物とボロンを含む合金とを混合成形して高温で
焼結することにより生成するが、溶融した合金を核とし
て結晶成長するため、核の合金と同じ程度の大きさのウ
イスカー状硫化物は形成されにくい。そのため、粒径が
10μm未満のウイスカー状硫化物は生成されず、また
5000μm超では金属と混合の際に不均一になるた
め、粒径は10μm以上、5000μm以下とする。硫
化物の量が5重量%未満では潤滑性がなく、90重量%
超では材料強度が低く、使用に耐えられないため、5重
量%以上、90重量%以下が望ましい。
【0010】ウイスカー状硫化物は、長さ10〜500
0μm、幅5〜200μm、厚さ2〜100μmの形状
の集合体である。残りの金属は、複合材料の使用目的に
よって選択する。通電性を必要とする電気接点などには
Cu系の合金を採用し、耐熱、耐酸化性が必要ならばC
r,Co,Ni,Ti,Feの合金を用い、高温の強度
を上げるには、W,Moなどを使用する。ウイスカー状
硫化物は、それ自体が摩擦係数が低いばかりでなく、強
度が高く、耐酸化温度が高いが、金属中にある時もその
性質が維持される。
0μm、幅5〜200μm、厚さ2〜100μmの形状
の集合体である。残りの金属は、複合材料の使用目的に
よって選択する。通電性を必要とする電気接点などには
Cu系の合金を採用し、耐熱、耐酸化性が必要ならばC
r,Co,Ni,Ti,Feの合金を用い、高温の強度
を上げるには、W,Moなどを使用する。ウイスカー状
硫化物は、それ自体が摩擦係数が低いばかりでなく、強
度が高く、耐酸化温度が高いが、金属中にある時もその
性質が維持される。
【0011】ウイスカー状の結晶の組成は、出発原料が
WS2の場合はWS2であり、MoS2の場合はMoS
2であり、さらにWS2とMoS2を混合した場合には
両者を含むウイスカー状の結晶が生成する。したがっ
て、WS2とMoS2を任意の割合で混合したウイスカ
ー状硫化物が製造できる。
WS2の場合はWS2であり、MoS2の場合はMoS
2であり、さらにWS2とMoS2を混合した場合には
両者を含むウイスカー状の結晶が生成する。したがっ
て、WS2とMoS2を任意の割合で混合したウイスカ
ー状硫化物が製造できる。
【0012】前記において、長さ10μm未満のウイ
スカー状硫化物は生成されず、また5000μm超では
金属と混合の際に不均一になるため、粒径は10μm以
上、5000μm以下とする。硫化物の量が5重量%未
満では潤滑性がなく、90重量%超では材料強度が低
く、使用に耐えられないため、5重量%以上、90重量
%以下が望ましい。
スカー状硫化物は生成されず、また5000μm超では
金属と混合の際に不均一になるため、粒径は10μm以
上、5000μm以下とする。硫化物の量が5重量%未
満では潤滑性がなく、90重量%超では材料強度が低
く、使用に耐えられないため、5重量%以上、90重量
%以下が望ましい。
【0013】ウイスカー状硫化物を含む複合材料をつく
るには、次の二つの方法がある。その一つは、別個に生
成させたウイスカー状硫化物を金属と焼結させる方法で
あり、ウイスカー状硫化物と金属粉とを混合し、成形し
た後、真空中ないし不活性雰囲気中で、700℃以上、
1300℃以下の温度で焼結する。他の方法は、焼結時
にウイスカー状硫化物を生成させるもので、粒径10μ
m〜5000μmの二硫化タングステンまたは二硫化モ
リブデンの粉末およびその造粒粉を単独ないし、両方を
あわせて5〜90重量%と、0.05〜20重量%のB
と残りがFe,Ni,Co,Cr,Cuの金属の1種な
いし2種以上からなる合金粉を1〜20重量%含み、残
りがFe,Ni,Co,Cr,W,Mo,Cu,Sn,
Tiの金属の1種ないし2種以上を含む合金よりなる混
合粉を成形後、非酸化性雰囲気中で1000〜1300
℃の温度で焼結する。
るには、次の二つの方法がある。その一つは、別個に生
成させたウイスカー状硫化物を金属と焼結させる方法で
あり、ウイスカー状硫化物と金属粉とを混合し、成形し
た後、真空中ないし不活性雰囲気中で、700℃以上、
1300℃以下の温度で焼結する。他の方法は、焼結時
にウイスカー状硫化物を生成させるもので、粒径10μ
m〜5000μmの二硫化タングステンまたは二硫化モ
リブデンの粉末およびその造粒粉を単独ないし、両方を
あわせて5〜90重量%と、0.05〜20重量%のB
と残りがFe,Ni,Co,Cr,Cuの金属の1種な
いし2種以上からなる合金粉を1〜20重量%含み、残
りがFe,Ni,Co,Cr,W,Mo,Cu,Sn,
Tiの金属の1種ないし2種以上を含む合金よりなる混
合粉を成形後、非酸化性雰囲気中で1000〜1300
℃の温度で焼結する。
【0014】粒径が10μm未満であると焼結時に金属
と反応して潤滑性のない化合物に変化し、5000μm
超では金属と混合の際に不均一になるため、粒径は10
μm以上、5000μm以下とした。硫化物の量が5重
量%未満では潤滑性がなく、90重量%超では材料強度
が低く、使用に耐えられないため、5重量%以上、90
重量%以下が望ましい。ウイスカー状硫化物を生成に必
要なBを含む合金粉において、Bの量が0.05重量%
未満では融点の低い化合物が形成されず、20重量%超
では融点が1300℃を越えてしまい効果がない。
と反応して潤滑性のない化合物に変化し、5000μm
超では金属と混合の際に不均一になるため、粒径は10
μm以上、5000μm以下とした。硫化物の量が5重
量%未満では潤滑性がなく、90重量%超では材料強度
が低く、使用に耐えられないため、5重量%以上、90
重量%以下が望ましい。ウイスカー状硫化物を生成に必
要なBを含む合金粉において、Bの量が0.05重量%
未満では融点の低い化合物が形成されず、20重量%超
では融点が1300℃を越えてしまい効果がない。
【0015】Bと合金化する金属は、Fe,Ni,C
o,Cr,Cuの金属の1種ないし2種以上を含む必要
がある。Fe,Ni,Co,Cr,Cuを含む金属とB
は、融点が980℃から1300℃の化合物を形成す
る。最も低い融点の化合物はNi−B系であり、また高
いのはCr−B系であり、所望の融点の化合物を得るの
にFe,Co,Cuの量や組成を調整する。従って、F
e,Ni,Co,Cr,Cuの金属の1種ないし2種以
上を含む必要がある。このBを含む合金粉の大きさは
0.5μm未満であると酸化されやすく、また10μm
超では混合が不均一になるので、0.5μm以上、10
μm以下が望ましい。
o,Cr,Cuの金属の1種ないし2種以上を含む必要
がある。Fe,Ni,Co,Cr,Cuを含む金属とB
は、融点が980℃から1300℃の化合物を形成す
る。最も低い融点の化合物はNi−B系であり、また高
いのはCr−B系であり、所望の融点の化合物を得るの
にFe,Co,Cuの量や組成を調整する。従って、F
e,Ni,Co,Cr,Cuの金属の1種ないし2種以
上を含む必要がある。このBを含む合金粉の大きさは
0.5μm未満であると酸化されやすく、また10μm
超では混合が不均一になるので、0.5μm以上、10
μm以下が望ましい。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいてさらに説
明する。平均粒径500μmの二硫化タングステン粉末
95重量%と、65%Ni−15%Fe−7%Cu−3
%Co−10%Bの組成からなる粒径5μmの合金粉末
5重量%とをボールミルを用いて混合した後、プレス成
形機で3トン/cm2 の圧力で圧粉体を作成し、真空
中、1100℃で焼結してウイスカー状二硫化タングス
テン焼結体を製造した。その焼結体を粉砕して、一定の
粒径に分級した後、金属粉と混合、成形、焼結して焼結
体を作成した。また、焼結体中にウイスカー状硫化物が
生成するように、硫化物、Bを含む合金粉、金属粉とを
混合、成形後、焼結体を作成した。この焼結体について
圧縮試験と摩擦摩耗試験を行った。
明する。平均粒径500μmの二硫化タングステン粉末
95重量%と、65%Ni−15%Fe−7%Cu−3
%Co−10%Bの組成からなる粒径5μmの合金粉末
5重量%とをボールミルを用いて混合した後、プレス成
形機で3トン/cm2 の圧力で圧粉体を作成し、真空
中、1100℃で焼結してウイスカー状二硫化タングス
テン焼結体を製造した。その焼結体を粉砕して、一定の
粒径に分級した後、金属粉と混合、成形、焼結して焼結
体を作成した。また、焼結体中にウイスカー状硫化物が
生成するように、硫化物、Bを含む合金粉、金属粉とを
混合、成形後、焼結体を作成した。この焼結体について
圧縮試験と摩擦摩耗試験を行った。
【0017】圧縮試験には直径10mm、高さ10mm
の試験片を用いた。摩擦摩耗試験は、二線式トライボメ
ータを用い、摩擦係数は10mm角の試料にSUS−3
04を相手材にして、速度25m/min、荷重20k
gの条件で求めたものであり、比摩耗率は荷重20k
g、摩擦距離500mの条件より求めた。
の試験片を用いた。摩擦摩耗試験は、二線式トライボメ
ータを用い、摩擦係数は10mm角の試料にSUS−3
04を相手材にして、速度25m/min、荷重20k
gの条件で求めたものであり、比摩耗率は荷重20k
g、摩擦距離500mの条件より求めた。
【0018】比較例としてウイスカー状硫化物が形成さ
れない系を挙げた。硫化物の種類、形態、配合量、金属
マトリックスの組成、焼結温度、圧縮試験と摩擦摩耗試
験の結果を、表1に示す。本発明例の試料1と2は、ウ
イスカー状硫化物を添加した系であり、試料1はWS2
のウイスカー、試料2はMoS2のウイスカーである。
ウイスカー状硫化物は比較例の試料6と7に比べれば摩
擦係数が小さく、特に、比摩耗率が小さいのが特徴であ
る。
れない系を挙げた。硫化物の種類、形態、配合量、金属
マトリックスの組成、焼結温度、圧縮試験と摩擦摩耗試
験の結果を、表1に示す。本発明例の試料1と2は、ウ
イスカー状硫化物を添加した系であり、試料1はWS2
のウイスカー、試料2はMoS2のウイスカーである。
ウイスカー状硫化物は比較例の試料6と7に比べれば摩
擦係数が小さく、特に、比摩耗率が小さいのが特徴であ
る。
【0019】本発明例の試料3、4、5は、焼結時にウ
イスカーを形成させたもので、金属マトリックスにはB
を含むことが必要である。本発明例の試料4の組織は、
図1に示すように、ウイスカー状硫化物を金属が取り囲
んだ構造になり、この組織構造が優れた摩擦摩耗特性を
与える。
イスカーを形成させたもので、金属マトリックスにはB
を含むことが必要である。本発明例の試料4の組織は、
図1に示すように、ウイスカー状硫化物を金属が取り囲
んだ構造になり、この組織構造が優れた摩擦摩耗特性を
与える。
【0020】本発明例の試料3は、硫化物の配合量が多
く、摩擦係数、比摩耗率ともに極めて低く、この種の材
料中、最高のレベルにある。本発明例の試料4は、硫化
物の量が少なくても潤滑性の良い例であり、金属はタン
グステンを主体にしている。ウイスカー硫化物を生成さ
せるためのBを含む合金粉を添加しないと、比較例の試
料9のように、強度は低く、摩擦摩耗特性も劣化する。
本発明例の試料5は、金属にコバルト、ニッケルを用い
た耐熱性の潤滑材料の例であり、比較例の試料10より
酸化温度が200℃も高いことがわかる。
く、摩擦係数、比摩耗率ともに極めて低く、この種の材
料中、最高のレベルにある。本発明例の試料4は、硫化
物の量が少なくても潤滑性の良い例であり、金属はタン
グステンを主体にしている。ウイスカー硫化物を生成さ
せるためのBを含む合金粉を添加しないと、比較例の試
料9のように、強度は低く、摩擦摩耗特性も劣化する。
本発明例の試料5は、金属にコバルト、ニッケルを用い
た耐熱性の潤滑材料の例であり、比較例の試料10より
酸化温度が200℃も高いことがわかる。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明のウイスカー状硫化物を含む複合
材料は、摩擦係数が低く、比摩耗率も小さくかつ、機械
的性質も優れていて、あらゆる雰囲気中でも使用できる
優れた材料である。
材料は、摩擦係数が低く、比摩耗率も小さくかつ、機械
的性質も優れていて、あらゆる雰囲気中でも使用できる
優れた材料である。
【図1】本発明の自己潤滑性複合材料の金属組織の結晶
構造写真である。
構造写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 10:16 20:00 A Z 20:06 B 40:02 50:08
Claims (2)
- 【請求項1】粒径10〜5000μmの二硫化タングス
テン系ウイスカーの集合体部が5〜90重量%であり、
マトリックスがFe,Ni,Co,Cr,W,Mo,C
u,Sn,Tiの金属の1種ないし2種以上を含む合金
よりなる潤滑性および耐熱性に優れた自己潤滑性複合材
料。ここで、ウイスカーの集合体部とは、長さ10〜5
000μm、幅5〜200μm、厚さ2〜100μmの
ウイスカーが焼結集合している部分をいう。 - 【請求項2】粒径10〜5000μmの二硫化タングス
テン系と二硫化モリブデン系の混合ウイスカーの集合体
部が5〜90重量%であり、マトリックスがFe,N
i,Co,Cr,W,Mo,Cu,Sn,Tiの金属の
1種ないし2種以上を含む合金よりなる潤滑性および耐
熱性に優れた自己潤滑性複合材料。ここで、ウイスカー
の集合体部とは、長さ10〜5000μm、幅5〜20
0μm、厚さ2〜100μmのウイスカーが焼結集合し
ている部分をいう。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6662294A JPH07247488A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 自己潤滑性複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6662294A JPH07247488A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 自己潤滑性複合材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07247488A true JPH07247488A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=13321178
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6662294A Pending JPH07247488A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 自己潤滑性複合材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07247488A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013108638A1 (ja) * | 2012-01-19 | 2013-07-25 | 日本精工株式会社 | 自己潤滑性複合材料、並びにそれを用いた転がり軸受、直動装置、ボールねじ装置、直動案内装置、及び搬送装置 |
| WO2013108297A1 (ja) * | 2012-01-19 | 2013-07-25 | 日本精工株式会社 | 自己潤滑性複合材料及び転がり軸受 |
| CN108559580A (zh) * | 2018-06-14 | 2018-09-21 | 张永宁 | 一种节能型软性合金原子态油膜润滑油添加剂 |
-
1994
- 1994-03-10 JP JP6662294A patent/JPH07247488A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013108638A1 (ja) * | 2012-01-19 | 2013-07-25 | 日本精工株式会社 | 自己潤滑性複合材料、並びにそれを用いた転がり軸受、直動装置、ボールねじ装置、直動案内装置、及び搬送装置 |
| WO2013108297A1 (ja) * | 2012-01-19 | 2013-07-25 | 日本精工株式会社 | 自己潤滑性複合材料及び転がり軸受 |
| JPWO2013108638A1 (ja) * | 2012-01-19 | 2015-05-11 | 日本精工株式会社 | 自己潤滑性複合材料、並びにそれを用いた転がり軸受、直動装置、ボールねじ装置、直動案内装置、及び搬送装置 |
| CN108559580A (zh) * | 2018-06-14 | 2018-09-21 | 张永宁 | 一种节能型软性合金原子态油膜润滑油添加剂 |
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