JPH07247931A - 分配型燃料噴射ポンプ - Google Patents
分配型燃料噴射ポンプInfo
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- JPH07247931A JPH07247931A JP6808994A JP6808994A JPH07247931A JP H07247931 A JPH07247931 A JP H07247931A JP 6808994 A JP6808994 A JP 6808994A JP 6808994 A JP6808994 A JP 6808994A JP H07247931 A JPH07247931 A JP H07247931A
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- Japan
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- cutoff
- cut
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 負荷に応じた最適な噴射率特性を有する分配
型燃料噴射ポンプを提供する。特に、低負荷時にロング
デュレーションの噴射率特性を得ると共に、高負荷時に
ラピッドスピルの噴射率特性を得る。 【構成】 インナカム方式の燃料噴射ポンプにおいて、
燃料を送油する送油用カム14とは別に燃料をカットオ
フするカットオフ用カム25を設け、このカットオフ用
カム25によって燃料のカットオフ速度を独立に設定す
る。このカットオフ用カム25に、圧送工程で連続的に
カム速度を大きくする特性を持たせ、カットオフが早い
低負荷時でカットオフ速度を遅くし、カットオフが遅い
高負荷時でのカットオフ速度を早くする。
型燃料噴射ポンプを提供する。特に、低負荷時にロング
デュレーションの噴射率特性を得ると共に、高負荷時に
ラピッドスピルの噴射率特性を得る。 【構成】 インナカム方式の燃料噴射ポンプにおいて、
燃料を送油する送油用カム14とは別に燃料をカットオ
フするカットオフ用カム25を設け、このカットオフ用
カム25によって燃料のカットオフ速度を独立に設定す
る。このカットオフ用カム25に、圧送工程で連続的に
カム速度を大きくする特性を持たせ、カットオフが早い
低負荷時でカットオフ速度を遅くし、カットオフが遅い
高負荷時でのカットオフ速度を早くする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディーゼル機関等へ
の燃料供給に利用され、噴射タイミングや噴射量を調節
するインナカム方式の分配型噴射ポンプ、即ち、機関に
同期する回転部材に対してその径方向でプランジャを往
復動させる形式の燃料噴射ポンプに関する。
の燃料供給に利用され、噴射タイミングや噴射量を調節
するインナカム方式の分配型噴射ポンプ、即ち、機関に
同期する回転部材に対してその径方向でプランジャを往
復動させる形式の燃料噴射ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の分配型噴射ポンプとして、例え
ば、特開昭59−110835号公報の主として第2
頁、第4頁、第1図、第7図に示されるものが公知とな
っている。これは、機関と同期する燃料分配回転部材4
の周囲に同心状のインナカムリング1を配置し、このイ
ンナカムリング1の内側に形成されたカム面によって圧
送プランジャ21、22を燃料分配回転部材4の径方向
に往復動するようにしたもので、燃料分配回転部材4に
は、圧送プランジャ21、22により容積が変化するポ
ンプ室2と、吸入工程時にポンプ室2に燃料を吸入する
吸入孔51乃至54、圧送工程時にポンプ室2で加圧さ
れた燃料を送出する分配ポート6、および燃料送出をカ
ットオフする溢流ポート71乃至74が形成され、溢流
ポート71乃至74を覆うようにリング状部材7が油密
に外嵌されている。このリング状部材7の内面にはカッ
トオフ用の斜めリード溝部10が形成され、リング状部
材7の軸方向への位置をリニアソレノイド81によって
調節することで、圧送工程時のカットオフ時期(溢流ポ
ートが斜めリード溝部に開口する時期)を変更し、燃料
噴射量を可変できるようになっている。
ば、特開昭59−110835号公報の主として第2
頁、第4頁、第1図、第7図に示されるものが公知とな
っている。これは、機関と同期する燃料分配回転部材4
の周囲に同心状のインナカムリング1を配置し、このイ
ンナカムリング1の内側に形成されたカム面によって圧
送プランジャ21、22を燃料分配回転部材4の径方向
に往復動するようにしたもので、燃料分配回転部材4に
は、圧送プランジャ21、22により容積が変化するポ
ンプ室2と、吸入工程時にポンプ室2に燃料を吸入する
吸入孔51乃至54、圧送工程時にポンプ室2で加圧さ
れた燃料を送出する分配ポート6、および燃料送出をカ
ットオフする溢流ポート71乃至74が形成され、溢流
ポート71乃至74を覆うようにリング状部材7が油密
に外嵌されている。このリング状部材7の内面にはカッ
トオフ用の斜めリード溝部10が形成され、リング状部
材7の軸方向への位置をリニアソレノイド81によって
調節することで、圧送工程時のカットオフ時期(溢流ポ
ートが斜めリード溝部に開口する時期)を変更し、燃料
噴射量を可変できるようになっている。
【0003】また、特開昭60−201067号公報に
は、その第1頁右欄第5行目から第2頁右上欄第5行
目、及び第1図に示されるように、インナカム方式の噴
射ポンプにおいて、加圧室6の燃料を逃がすリーク通路
17を電磁弁19で開閉するようにし、燃料のカットオ
フ時には電磁弁19を開としてリーク通路17から燃料
を逃がすようにした技術が開示されている。
は、その第1頁右欄第5行目から第2頁右上欄第5行
目、及び第1図に示されるように、インナカム方式の噴
射ポンプにおいて、加圧室6の燃料を逃がすリーク通路
17を電磁弁19で開閉するようにし、燃料のカットオ
フ時には電磁弁19を開としてリーク通路17から燃料
を逃がすようにした技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
インナカム式噴射ポンプでは、溢流ポートと71乃至7
4と斜めリード溝部10とが連通して燃料の送出をカッ
トオフする速度(カットオフ速度)は、インナカムリン
グ1のカム面の形状によって可変するものではなく、機
関の回転によって決定されるので、機関の種々の負荷に
応じて噴射率特性を設定する自由度が小さいものであっ
た。
インナカム式噴射ポンプでは、溢流ポートと71乃至7
4と斜めリード溝部10とが連通して燃料の送出をカッ
トオフする速度(カットオフ速度)は、インナカムリン
グ1のカム面の形状によって可変するものではなく、機
関の回転によって決定されるので、機関の種々の負荷に
応じて噴射率特性を設定する自由度が小さいものであっ
た。
【0005】また、燃料噴射量を電磁弁の開閉で制御す
る後者の噴射ポンプにおいては、応答速度が略一定であ
り、負荷に応じてその応答速度を変更することは困難で
ある。このため、高回転域になればなる程、クランク角
に換算した応答期間は長くなり、このため、特に高負荷
域で良好なカットオフ特性を得にくいものであった。一
般に、低負荷時にはロングデュレーションの噴射率特性
を形成して、NOX 等の低減及び騒音の低減を図る要請
があり、逆に、高負荷時にはラピッドスピル(カットオ
フ速度増大)の噴射率特性を形成して、騒音等に優先し
てスモークの発生を低減する要請がある。
る後者の噴射ポンプにおいては、応答速度が略一定であ
り、負荷に応じてその応答速度を変更することは困難で
ある。このため、高回転域になればなる程、クランク角
に換算した応答期間は長くなり、このため、特に高負荷
域で良好なカットオフ特性を得にくいものであった。一
般に、低負荷時にはロングデュレーションの噴射率特性
を形成して、NOX 等の低減及び騒音の低減を図る要請
があり、逆に、高負荷時にはラピッドスピル(カットオ
フ速度増大)の噴射率特性を形成して、騒音等に優先し
てスモークの発生を低減する要請がある。
【0006】そこで、この発明においては、上記不都合
を解消し、負荷に応じた最適なカットオフ速度を備えた
噴射特性を得ることができる分配型燃料噴射ポンプを提
供することを課題としている。
を解消し、負荷に応じた最適なカットオフ速度を備えた
噴射特性を得ることができる分配型燃料噴射ポンプを提
供することを課題としている。
【0007】また、低負荷時にロングデュレーションの
噴射率特性を得て騒音の低減を図ると共に、高負荷時に
ラピッドスピルの噴射率特性を得てスモークの低減を図
ることができる分配型燃料噴射ポンプを提供することを
課題としている。
噴射率特性を得て騒音の低減を図ると共に、高負荷時に
ラピッドスピルの噴射率特性を得てスモークの低減を図
ることができる分配型燃料噴射ポンプを提供することを
課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記不都
合、要請に対応する手段について種々研究した結果、イ
ンナカム方式の燃料噴射装置においては、カットオフ時
の燃料のスピル速度を送油用のカム(カムリング)によ
って所望の特性にすることはできないが、送油用のカム
とは別個のカットオフ用のカムを設ければ、送油特性と
は独立にカットオフ速度を設定できる点に着目し、本願
発明を完成するに至った。
合、要請に対応する手段について種々研究した結果、イ
ンナカム方式の燃料噴射装置においては、カットオフ時
の燃料のスピル速度を送油用のカム(カムリング)によ
って所望の特性にすることはできないが、送油用のカム
とは別個のカットオフ用のカムを設ければ、送油特性と
は独立にカットオフ速度を設定できる点に着目し、本願
発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本願発明の分配型燃料噴射ポンプ
は、機関と同期して回転する回転部材と、回転部材の径
方向に設けられたプランジャと、回転部材の周囲に同心
状に設けられて前記プランジャの動きを規定するリング
状の送油用カムとを備え、前記回転軸に前記プランジャ
に臨む圧縮室と、この圧縮室に連通して燃料を吸入、送
出、カットオフするポートとが形成され、前記回転部材
にカットオフスリーブを摺動可能に外嵌し、前記カット
オフスリーブの軸方向への動きを規定するカットオフ用
カムを前記回転部材に設け、前記カットオフスリーブに
前記カットオフ用のポートと連通可能なカットオフ孔が
形成され、このカットオフ孔の開放時期を調節するコン
トロールスリーブを前記カットオフスリーブに摺動可能
に外嵌することにある(請求項1)。
は、機関と同期して回転する回転部材と、回転部材の径
方向に設けられたプランジャと、回転部材の周囲に同心
状に設けられて前記プランジャの動きを規定するリング
状の送油用カムとを備え、前記回転軸に前記プランジャ
に臨む圧縮室と、この圧縮室に連通して燃料を吸入、送
出、カットオフするポートとが形成され、前記回転部材
にカットオフスリーブを摺動可能に外嵌し、前記カット
オフスリーブの軸方向への動きを規定するカットオフ用
カムを前記回転部材に設け、前記カットオフスリーブに
前記カットオフ用のポートと連通可能なカットオフ孔が
形成され、このカットオフ孔の開放時期を調節するコン
トロールスリーブを前記カットオフスリーブに摺動可能
に外嵌することにある(請求項1)。
【0010】ここで、カットオフ用カムとしては、カッ
トオフスリーブの基端部が回転部材の軸方向において当
接するカムディスク等が考えられるが、圧送工程でカム
速度が連続的に大きくなっていくカム速度特性を持たせ
るのが望ましい(請求項2)。そのようなカム速度特性
を持つカットオフ用カムとしては、圧送有効カム角度の
初期においてカム速度変化が小さく、後期においてカム
速度変化が大きくなるように圧送区間の形状を凹面円弧
とするもの等が考えられる。
トオフスリーブの基端部が回転部材の軸方向において当
接するカムディスク等が考えられるが、圧送工程でカム
速度が連続的に大きくなっていくカム速度特性を持たせ
るのが望ましい(請求項2)。そのようなカム速度特性
を持つカットオフ用カムとしては、圧送有効カム角度の
初期においてカム速度変化が小さく、後期においてカム
速度変化が大きくなるように圧送区間の形状を凹面円弧
とするもの等が考えられる。
【0011】また、カットオフ用カムと当接するカット
オフスリーブの基端部に、ローラを設けてカットオフ用
カムとカットオフスリーブとの間のフリクションを小さ
くするようにしてもよい。
オフスリーブの基端部に、ローラを設けてカットオフ用
カムとカットオフスリーブとの間のフリクションを小さ
くするようにしてもよい。
【0012】さらには、燃料噴射率の特性(カットオフ
速度)をカットオフスリーブに形成されるカットオフ孔
の形状でさらに調節するようにしてもよい。例えば、カ
ットオフ孔のカットオフスリーブ周方向での幅を大きく
するほどカットオフ速度を早めることができるし、逆に
周方向での幅を小さくするほどカットオフ速度を遅くす
ることができる。カットオフ孔の開放初期においては周
方向幅を小さくし、その後連続的または段階的に周方向
幅を大きくするようにして所望の燃料噴射率を得るよう
にしてもよい。
速度)をカットオフスリーブに形成されるカットオフ孔
の形状でさらに調節するようにしてもよい。例えば、カ
ットオフ孔のカットオフスリーブ周方向での幅を大きく
するほどカットオフ速度を早めることができるし、逆に
周方向での幅を小さくするほどカットオフ速度を遅くす
ることができる。カットオフ孔の開放初期においては周
方向幅を小さくし、その後連続的または段階的に周方向
幅を大きくするようにして所望の燃料噴射率を得るよう
にしてもよい。
【0013】
【作用】したがって、請求項1に係る発明によれば、回
転部材が回転すると、カムリングによってプランジャが
回転部材の径方向に往復動して圧縮室の容積が変更さ
れ、それと同時にカットオフスリーブはカットオフ用カ
ムによって回転部材の軸方向に往復動するが、圧送工程
において、カットオフポートがカットオフ孔に連通され
ると共にカットオフ孔がコントロールスリーブによる閉
塞状態から開放されると、圧縮燃料がスピルして噴射が
終了される。
転部材が回転すると、カムリングによってプランジャが
回転部材の径方向に往復動して圧縮室の容積が変更さ
れ、それと同時にカットオフスリーブはカットオフ用カ
ムによって回転部材の軸方向に往復動するが、圧送工程
において、カットオフポートがカットオフ孔に連通され
ると共にカットオフ孔がコントロールスリーブによる閉
塞状態から開放されると、圧縮燃料がスピルして噴射が
終了される。
【0014】つまり、本願の噴射ポンプは、燃料圧送用
のカム(圧送用カム)とは別に燃料カットオフ用のカム
(カットオフ用カム)を持ち、このカットオフ用カムに
よって燃料がスピルする時期(噴射終わり)でのカット
オフ速度(単位時間に燃料がスピルする量)を独立に決
定することができる。しかも、カットオフ用カムには、
圧送用カムと異なり燃料圧がプランジャを介して作用す
ることがないので、カットオフ用カムのカム形状を燃料
圧によって制限されることなく自由に形成でき、所望の
カットオフ特性を形成することができる。
のカム(圧送用カム)とは別に燃料カットオフ用のカム
(カットオフ用カム)を持ち、このカットオフ用カムに
よって燃料がスピルする時期(噴射終わり)でのカット
オフ速度(単位時間に燃料がスピルする量)を独立に決
定することができる。しかも、カットオフ用カムには、
圧送用カムと異なり燃料圧がプランジャを介して作用す
ることがないので、カットオフ用カムのカム形状を燃料
圧によって制限されることなく自由に形成でき、所望の
カットオフ特性を形成することができる。
【0015】また、請求項2のように、カットオフ用カ
ムのカム速度を圧送工程において連続的に大きくすれ
ば、低負荷(カットオフ孔の開放時期が早められる場
合)ではカットオフ速度が遅くなり、ロングデュレーシ
ョンの噴射率特性が形成される。逆に、高負荷(カット
オフ孔の開放時期が遅められる場合)ではカットオフ速
度が早くなり、ラピッドスピルの噴射率特性が形成され
る。
ムのカム速度を圧送工程において連続的に大きくすれ
ば、低負荷(カットオフ孔の開放時期が早められる場
合)ではカットオフ速度が遅くなり、ロングデュレーシ
ョンの噴射率特性が形成される。逆に、高負荷(カット
オフ孔の開放時期が遅められる場合)ではカットオフ速
度が早くなり、ラピッドスピルの噴射率特性が形成され
る。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
る。
【0017】図1において、インナカム方式の分配型燃
料噴射ポンプが示され、分配型燃料噴射ポンプ1は、ポ
ンプハウジング2に駆動軸3が挿入され、この駆動軸3
の一端はポンプハウジング2の外部に突出し、図示しな
い機関からの駆動トルクを受け、機関と同期して回転す
るようになっている。駆動軸3の他端は、ポンプハウジ
ング2内のチャンバー4に延びており、その駆動軸3に
は、フィードポンプ5が連結され、このフィードポンプ
5により図示しない燃料タンクからの燃料を図面におい
て該フィードポンプ上方に形成された通路7a、及びポ
ンプハウジング2とこれに組付られるガバナハウジング
42との間に形成された隙間7bを介してチャンバー4
へ供給するようになっている。
料噴射ポンプが示され、分配型燃料噴射ポンプ1は、ポ
ンプハウジング2に駆動軸3が挿入され、この駆動軸3
の一端はポンプハウジング2の外部に突出し、図示しな
い機関からの駆動トルクを受け、機関と同期して回転す
るようになっている。駆動軸3の他端は、ポンプハウジ
ング2内のチャンバー4に延びており、その駆動軸3に
は、フィードポンプ5が連結され、このフィードポンプ
5により図示しない燃料タンクからの燃料を図面におい
て該フィードポンプ上方に形成された通路7a、及びポ
ンプハウジング2とこれに組付られるガバナハウジング
42との間に形成された隙間7bを介してチャンバー4
へ供給するようになっている。
【0018】回転部材6は、その先端部6aがポンプハ
ウジング2に固装された筒体8に油密よく回動自在に挿
嵌され、この回転部材6の基端は、カップリング9を介
して駆動軸3に連結され、駆動軸3の回動に伴って回転
のみが許されるようになっている。
ウジング2に固装された筒体8に油密よく回動自在に挿
嵌され、この回転部材6の基端は、カップリング9を介
して駆動軸3に連結され、駆動軸3の回動に伴って回転
のみが許されるようになっている。
【0019】回転部材6の基端部6bには、径方向(放
射方向)にプランジャ10が摺動自在に挿入されてい
る。この実施例においては、図2にも示されるように、
同一平面上に例えば90度の間隔をおいて4つのプラン
ジャ10が設けられており、それぞれのプランジャ10
の先端は、回転部材6の基端部中央に設けられた圧縮室
11を閉塞するように臨み、該プランジャ10の基端
は、シュー12及びローラ13を介してリング状の送油
用カム(カムリング)14の内面を摺接するようになっ
ている。この送油用カム14は、回転部材6の周囲に同
心状に設けられると共に、機関の気筒数に対応したカム
面14aが内側に形成され、回転部材6が回転すると、
各プランジャ10が回転部材6の径方向(放射方向)に
往復動し、圧縮室11の容積を可変するようになってい
る。
射方向)にプランジャ10が摺動自在に挿入されてい
る。この実施例においては、図2にも示されるように、
同一平面上に例えば90度の間隔をおいて4つのプラン
ジャ10が設けられており、それぞれのプランジャ10
の先端は、回転部材6の基端部中央に設けられた圧縮室
11を閉塞するように臨み、該プランジャ10の基端
は、シュー12及びローラ13を介してリング状の送油
用カム(カムリング)14の内面を摺接するようになっ
ている。この送油用カム14は、回転部材6の周囲に同
心状に設けられると共に、機関の気筒数に対応したカム
面14aが内側に形成され、回転部材6が回転すると、
各プランジャ10が回転部材6の径方向(放射方向)に
往復動し、圧縮室11の容積を可変するようになってい
る。
【0020】即ち、送油用カム14は、例えば4気筒に
対応して形成されているものであれば、送油用カム14
の内側に凸面が90度毎に形成されており、したがっ
て、4つのプランジャ10は、圧縮室11を挟み付ける
形で同時に圧縮するように移動し、また送油用カム14
の中心から同時に遠ざかるようになっている。
対応して形成されているものであれば、送油用カム14
の内側に凸面が90度毎に形成されており、したがっ
て、4つのプランジャ10は、圧縮室11を挟み付ける
形で同時に圧縮するように移動し、また送油用カム14
の中心から同時に遠ざかるようになっている。
【0021】この送油用カム14のカム速度特性は、図
4に示されるように、所定のカム角度に至るまで連続的
にカム速度が大きくなる特性を有しており、特にカムリ
フトが小さい時期(圧送有効カム角度の初期)には、カ
ムリフトが大きい時期(圧送有効カム角度の後期)に比
べてカム速度変化が大きくなるようになっている。
4に示されるように、所定のカム角度に至るまで連続的
にカム速度が大きくなる特性を有しており、特にカムリ
フトが小さい時期(圧送有効カム角度の初期)には、カ
ムリフトが大きい時期(圧送有効カム角度の後期)に比
べてカム速度変化が大きくなるようになっている。
【0022】回転部材6の先端部6aと基端部6bとの
間には、カットオフスリーブ15が摺動自在に外嵌さ
れ、さらにカットオフスリーブ15には、コントロール
スリーブ16が摺動自在に外嵌されている。カットオフ
スリーブ15には、吸入孔17とカットオフ孔18が形
成され、コントロールスリーブ16はカットオフ孔18
を覆うように設けられ、カットオフスリーブの軸方向へ
の移動に応じてカットオフ孔18とコントロールスリー
ブ16との相対位置が変化するようになっている。
間には、カットオフスリーブ15が摺動自在に外嵌さ
れ、さらにカットオフスリーブ15には、コントロール
スリーブ16が摺動自在に外嵌されている。カットオフ
スリーブ15には、吸入孔17とカットオフ孔18が形
成され、コントロールスリーブ16はカットオフ孔18
を覆うように設けられ、カットオフスリーブの軸方向へ
の移動に応じてカットオフ孔18とコントロールスリー
ブ16との相対位置が変化するようになっている。
【0023】また、回転部材6には、その軸方向に形成
されて圧縮室11に通じる縦孔20、この縦孔20とカ
ットオフスリーブ15の吸入孔17とを連通させる吸入
ポート21、縦孔20と筒体8に形成された分配通路2
2とを連通させる分配ポート23、縦孔20とカットオ
フスリーブ15のカットオフ孔18とを連通させるカッ
トオフポート24が形成されている。
されて圧縮室11に通じる縦孔20、この縦孔20とカ
ットオフスリーブ15の吸入孔17とを連通させる吸入
ポート21、縦孔20と筒体8に形成された分配通路2
2とを連通させる分配ポート23、縦孔20とカットオ
フスリーブ15のカットオフ孔18とを連通させるカッ
トオフポート24が形成されている。
【0024】また、回転部材6には、これと共に回転す
る燃料カットオフ用のカム(カットオフ用カム25)が
固装され、このカットオフ用カム25に前記カットオフ
スリーブ15の基端が摺動自在に当接されている。この
カットオフスリーブ15は、その基端部15aに設けら
れたスプリング受け26とポンプハウジング2との間に
弾装されたスリーブリターンスプリング27によりカッ
トオフ用カム25に押し付けられており、送油用カム1
4と共に動くガイド部材28の先端がカットオフスリー
ブ15の側部に形成された溝に係止され、カットオフス
リーブ15が送油用カム14と同期して回動できるよう
になっている。そして、カットオフ用カム25は、カッ
トオフスリーブ15との当接部位に形成されるカム面2
5aに同じく機関の気筒数に対応して4つの凸面が等間
隔の形成されているもので、回転部材6の回転に伴って
カットオフ用カム25が回転すると、カットオフスリー
ブ15が回転部材6の軸方向に往復動するようになって
いる。
る燃料カットオフ用のカム(カットオフ用カム25)が
固装され、このカットオフ用カム25に前記カットオフ
スリーブ15の基端が摺動自在に当接されている。この
カットオフスリーブ15は、その基端部15aに設けら
れたスプリング受け26とポンプハウジング2との間に
弾装されたスリーブリターンスプリング27によりカッ
トオフ用カム25に押し付けられており、送油用カム1
4と共に動くガイド部材28の先端がカットオフスリー
ブ15の側部に形成された溝に係止され、カットオフス
リーブ15が送油用カム14と同期して回動できるよう
になっている。そして、カットオフ用カム25は、カッ
トオフスリーブ15との当接部位に形成されるカム面2
5aに同じく機関の気筒数に対応して4つの凸面が等間
隔の形成されているもので、回転部材6の回転に伴って
カットオフ用カム25が回転すると、カットオフスリー
ブ15が回転部材6の軸方向に往復動するようになって
いる。
【0025】前記送油用カム14とカットオフ用カム2
5とは、プランジャ10とカットオフスリーブ15とが
ほぼ同位相で同期して動くように取り付けられており、
圧送工程でのカットオフ用カム25のカム速度は、図4
に示されるように、圧送工程でのカム角度が大きくなる
ほど連続的に大きくなり、カム角度が小さい場合にはカ
ム速度の増加率は小さく、カム角度が大きい場合にはカ
ム速度の増加率は大きい特性となっている。
5とは、プランジャ10とカットオフスリーブ15とが
ほぼ同位相で同期して動くように取り付けられており、
圧送工程でのカットオフ用カム25のカム速度は、図4
に示されるように、圧送工程でのカム角度が大きくなる
ほど連続的に大きくなり、カム角度が小さい場合にはカ
ム速度の増加率は小さく、カム角度が大きい場合にはカ
ム速度の増加率は大きい特性となっている。
【0026】しかして、回転部材6が回転すると、カッ
トオフ用カム25が回転され、カットオフスリーブ15
はこのカットオフ用カム25によって軸方向に往復動さ
れることになるが、前記プランジャ10が送油用カム1
4の中心から遠ざかる方向へ移動する吸入工程にあって
は、前記吸入ポート21と吸入孔17とが整合し、圧縮
室11に燃料が吸入される。その後、プランジャ6が送
油用カム14の中心に向かって移動する圧送工程に入る
と、吸入ポート21と吸入孔17との連通が断たれ、分
配ポート23と分配通路22の1つとが整合し、圧縮さ
れた燃料がこの分配通路22を介してデリバリーバルブ
30へ供給されるようになっている。尚、デリバリーバ
ルブ30から送出された燃料は、図示しない噴射管を介
して噴射ノズルへ送られ、この噴射ノズルから機関の気
筒内へ噴射するようになっている。
トオフ用カム25が回転され、カットオフスリーブ15
はこのカットオフ用カム25によって軸方向に往復動さ
れることになるが、前記プランジャ10が送油用カム1
4の中心から遠ざかる方向へ移動する吸入工程にあって
は、前記吸入ポート21と吸入孔17とが整合し、圧縮
室11に燃料が吸入される。その後、プランジャ6が送
油用カム14の中心に向かって移動する圧送工程に入る
と、吸入ポート21と吸入孔17との連通が断たれ、分
配ポート23と分配通路22の1つとが整合し、圧縮さ
れた燃料がこの分配通路22を介してデリバリーバルブ
30へ供給されるようになっている。尚、デリバリーバ
ルブ30から送出された燃料は、図示しない噴射管を介
して噴射ノズルへ送られ、この噴射ノズルから機関の気
筒内へ噴射するようになっている。
【0027】そして、圧送工程の途中で、カットオフポ
ート24とカットオフ孔18とが整合し、カットオフ孔
18がコントロールスリーブ16の側縁から外れてチャ
ンバー4に開口すると、圧縮された燃料がチャンバー4
に流出し、噴射ノズルへの送出は停止され、噴射が終了
する。ここで、カットオフ孔18がコントロールスリー
ブ16の側縁から外れるタイミングは、コントロールス
リーブ16の位置によって可変できることから、コント
ロールスリーブ16の位置調整によって噴射終わり、即
ち噴射量を調節でき、コントロールスリーブ16を図中
左方(回転部材6の基端部側)へ移動するほど噴射量を
減少させ、右方(回転部材6の先端部側)へ移動するほ
ど噴射量を増加させることができる。
ート24とカットオフ孔18とが整合し、カットオフ孔
18がコントロールスリーブ16の側縁から外れてチャ
ンバー4に開口すると、圧縮された燃料がチャンバー4
に流出し、噴射ノズルへの送出は停止され、噴射が終了
する。ここで、カットオフ孔18がコントロールスリー
ブ16の側縁から外れるタイミングは、コントロールス
リーブ16の位置によって可変できることから、コント
ロールスリーブ16の位置調整によって噴射終わり、即
ち噴射量を調節でき、コントロールスリーブ16を図中
左方(回転部材6の基端部側)へ移動するほど噴射量を
減少させ、右方(回転部材6の先端部側)へ移動するほ
ど噴射量を増加させることができる。
【0028】ここで、コントロールスリーブ16には、
アクチュエータ31のロータ32に取り付けられたシャ
フト33の先端に形成されているボール34が係合さ
れ、このボール34は、シャフト33に対して偏心して
設けられており、外部からの信号によって制御されるロ
ータ32を回転させることによりコントロールスリーブ
16を移動させ、回転部材6の軸方向での位置が調節で
きるようになっている。
アクチュエータ31のロータ32に取り付けられたシャ
フト33の先端に形成されているボール34が係合さ
れ、このボール34は、シャフト33に対して偏心して
設けられており、外部からの信号によって制御されるロ
ータ32を回転させることによりコントロールスリーブ
16を移動させ、回転部材6の軸方向での位置が調節で
きるようになっている。
【0029】尚、タイマ装置35について付記すれば、
ここで用いられるタイマ装置35は、前述した送油用カ
ム14の下方に設けられたシリンダに摺動自在に収納さ
れたタイマピストン36を有し、このタイマピストン3
6をレバー37を介して送油用カム14に連結し、タイ
マピストン36で送油用カム14を回動させて噴射時期
を調節するようにしている。
ここで用いられるタイマ装置35は、前述した送油用カ
ム14の下方に設けられたシリンダに摺動自在に収納さ
れたタイマピストン36を有し、このタイマピストン3
6をレバー37を介して送油用カム14に連結し、タイ
マピストン36で送油用カム14を回動させて噴射時期
を調節するようにしている。
【0030】タイマピストン36の一端には、チャンバ
内の高圧燃料が導入される高圧室が、また他端には、フ
ィードポンプ5の吸入経路と連通している低圧室が形成
されている。さらに、低圧室には、タイマスプリングが
弾装され、このタイマスプリングによりタイマピストン
36が常時高圧室側に付勢されている。したがって、タ
イマピストン36は、タイマスプリングのスプリング圧
と高圧室内の油圧とが釣り合った位置で停止し、高圧室
圧が高くなると、タイマピストン36がタイマスプリン
グに抗して低圧室側に移動し、送油用カム14が噴射時
期を進角する方向に回動させられ、噴射時期が早くな
る。また、高圧室圧が低くなると、タイマピストン36
が高圧室側に移動し、送油用カム14が噴射時期を遅角
する方向に回動させられ、噴射時期が遅くなる。
内の高圧燃料が導入される高圧室が、また他端には、フ
ィードポンプ5の吸入経路と連通している低圧室が形成
されている。さらに、低圧室には、タイマスプリングが
弾装され、このタイマスプリングによりタイマピストン
36が常時高圧室側に付勢されている。したがって、タ
イマピストン36は、タイマスプリングのスプリング圧
と高圧室内の油圧とが釣り合った位置で停止し、高圧室
圧が高くなると、タイマピストン36がタイマスプリン
グに抗して低圧室側に移動し、送油用カム14が噴射時
期を進角する方向に回動させられ、噴射時期が早くな
る。また、高圧室圧が低くなると、タイマピストン36
が高圧室側に移動し、送油用カム14が噴射時期を遅角
する方向に回動させられ、噴射時期が遅くなる。
【0031】タイマの高圧室の圧力は、要求されるタイ
マ進角が得られるようタイミングコントロールバルブ
(TCV)38で調節される。このタイミングコントロ
ールバルブ38には、チャンバー4に通じると共に高圧
室に通じる入口部が側部に形成され、また低圧室に通じ
る出口部が先端部にそれぞれ形成され、内部には、入口
部と出口部との間を開閉するニードル40が収納されて
いる。このニードル40は、入口部と出口部との連通を
遮断する方向にスプリングで常時付勢されており、ソレ
ノイド41への通電によってスプリングに抗して引き寄
せられると入口部と出口部とが連通して高圧室と低圧室
とが連通されるようになっている。
マ進角が得られるようタイミングコントロールバルブ
(TCV)38で調節される。このタイミングコントロ
ールバルブ38には、チャンバー4に通じると共に高圧
室に通じる入口部が側部に形成され、また低圧室に通じ
る出口部が先端部にそれぞれ形成され、内部には、入口
部と出口部との間を開閉するニードル40が収納されて
いる。このニードル40は、入口部と出口部との連通を
遮断する方向にスプリングで常時付勢されており、ソレ
ノイド41への通電によってスプリングに抗して引き寄
せられると入口部と出口部とが連通して高圧室と低圧室
とが連通されるようになっている。
【0032】しかして、ソレノイド41に電流が流れて
いないときには、高圧室と低圧室は完全に遮断される
が、電流が流れているときには、高圧室と低圧室はつな
がり、高圧室の圧力が低下する。この高圧室の圧力低下
に伴い、タイマピストン36は、タイマスプリングのば
ね力とバランスする位置まで移動し、これにより送油用
カム14が回動して噴射時期が変更される。尚、タイミ
ングコントロールバルブの制御は、デューティ比制御で
行うようにするとよい。
いないときには、高圧室と低圧室は完全に遮断される
が、電流が流れているときには、高圧室と低圧室はつな
がり、高圧室の圧力が低下する。この高圧室の圧力低下
に伴い、タイマピストン36は、タイマスプリングのば
ね力とバランスする位置まで移動し、これにより送油用
カム14が回動して噴射時期が変更される。尚、タイミ
ングコントロールバルブの制御は、デューティ比制御で
行うようにするとよい。
【0033】以上の構成において、燃料噴射量を多く必
要とする高負荷時(図3のAで示す条件領域)において
は、コントロールスリーブ16を回転部材6の先端部側
へ移動させるので、噴射終わりは遅くなり、カットオフ
用カム25の圧送有効カム角度が大きくなる。このた
め、図4にみられるように、カットオフ用カムのカム速
度はカットオフ時において大きく、カットオフ速度、即
ち、カットオフ孔18のチャンバー4に開口する速度は
速くなり、回転部材内の圧縮された燃料は素早くチャン
バー4に戻される。つまり、図5(a)の噴射率特性で
示されるように、高負荷時では噴射率は大きくなるが、
噴射終わりは、破線で示す従来の特性に比べて、実線で
示すごとく早くなり、高負荷時でのスモークの発生を低
減することができる。
要とする高負荷時(図3のAで示す条件領域)において
は、コントロールスリーブ16を回転部材6の先端部側
へ移動させるので、噴射終わりは遅くなり、カットオフ
用カム25の圧送有効カム角度が大きくなる。このた
め、図4にみられるように、カットオフ用カムのカム速
度はカットオフ時において大きく、カットオフ速度、即
ち、カットオフ孔18のチャンバー4に開口する速度は
速くなり、回転部材内の圧縮された燃料は素早くチャン
バー4に戻される。つまり、図5(a)の噴射率特性で
示されるように、高負荷時では噴射率は大きくなるが、
噴射終わりは、破線で示す従来の特性に比べて、実線で
示すごとく早くなり、高負荷時でのスモークの発生を低
減することができる。
【0034】また、燃料噴射量が少なくなる低負荷時
(例えば、図3のBで示す条件領域)においては、コン
トロールスリーブ16を回転部材6の基端部側へ移動さ
せるので、噴射終わりは早くなり、カットオフ用カム2
5の圧送有効カム角度が小さくなる。このため、図4に
みられるように、カットオフ用カムのカム速度はカット
オフ時において小さく、カットオフ速度は遅くなり、回
転部材内の圧縮された燃料はゆっくりチャンバー4に戻
される。つまり、図5(b)の噴射率特性で示されるよ
うに、低負荷時では噴射率は小さくなるが、噴射終わり
は、破線で示す従来の特性に比べて、実線で示すごとく
遅くなり、これによって低負荷時での騒音を小さくする
ことができる(表1参照)。
(例えば、図3のBで示す条件領域)においては、コン
トロールスリーブ16を回転部材6の基端部側へ移動さ
せるので、噴射終わりは早くなり、カットオフ用カム2
5の圧送有効カム角度が小さくなる。このため、図4に
みられるように、カットオフ用カムのカム速度はカット
オフ時において小さく、カットオフ速度は遅くなり、回
転部材内の圧縮された燃料はゆっくりチャンバー4に戻
される。つまり、図5(b)の噴射率特性で示されるよ
うに、低負荷時では噴射率は小さくなるが、噴射終わり
は、破線で示す従来の特性に比べて、実線で示すごとく
遅くなり、これによって低負荷時での騒音を小さくする
ことができる(表1参照)。
【0035】
【表1】
【0036】また、本実施例で用いられるカットオフ用
カム25にあっては、VEポンプで使用されるカムディ
スクと形状は似たものであるが、VEポンプのように圧
縮室で加圧された燃料が作用することがなく、スリーブ
リターンスプリング27によって付勢される小さな付勢
力が作用するだけである。したがって、VEポンプで使
用されるカムディスクにあっては、高噴射率を得たい要
請にもかかわらず耐久性の面からカム形状の形成に限界
があったが、本発明によれば、圧縮室内の燃料圧を受け
るカム(送油用カム14)とカットオフスリーブ15を
往復動させるカム(カットオフ用カム25)とを別にし
たので、カットオフ用カム25は、カットオフスリーブ
15とのフリクションはあるものの、カム面の加工の自
由度は大幅に高められ、送油用カム14に制限されるこ
となく最適特性が得られるカム形状とすることができ
る。
カム25にあっては、VEポンプで使用されるカムディ
スクと形状は似たものであるが、VEポンプのように圧
縮室で加圧された燃料が作用することがなく、スリーブ
リターンスプリング27によって付勢される小さな付勢
力が作用するだけである。したがって、VEポンプで使
用されるカムディスクにあっては、高噴射率を得たい要
請にもかかわらず耐久性の面からカム形状の形成に限界
があったが、本発明によれば、圧縮室内の燃料圧を受け
るカム(送油用カム14)とカットオフスリーブ15を
往復動させるカム(カットオフ用カム25)とを別にし
たので、カットオフ用カム25は、カットオフスリーブ
15とのフリクションはあるものの、カム面の加工の自
由度は大幅に高められ、送油用カム14に制限されるこ
となく最適特性が得られるカム形状とすることができ
る。
【0037】尚、上述の実施例においては、カットオフ
用カム25にカットオフスリーブ15の基端を直接当接
させた構成としているが、カットオフスリーブ15の基
端にローラを取付け、このローラをカットオフ用カム2
5に当接させるようにしてもよい。このような構成によ
れば、接触部分のフリクションをより小さくでき、スム
ーズな動きを保証できるメリットがある。
用カム25にカットオフスリーブ15の基端を直接当接
させた構成としているが、カットオフスリーブ15の基
端にローラを取付け、このローラをカットオフ用カム2
5に当接させるようにしてもよい。このような構成によ
れば、接触部分のフリクションをより小さくでき、スム
ーズな動きを保証できるメリットがある。
【0038】また、圧送有効カム角度の初期(カムリフ
トが小さい時期)においてカム速度が遅く、圧送有効カ
ム角度の後期(カムリフトが大きい時期)においてカム
速度が速くなるようなカム速度特性を有するものであれ
ば、カットオフ用カム25の形状は必要に応じて変更す
るようにしても一向に差し支えない。例えば、カム形状
を、図4の特性が得られるような形状、即ち、カムリフ
トの小さい時期でカム速度変化が小さく、大きい時期で
カム速度変化が大きくなるよう圧送区間が凹面円弧とな
るような形状にしてもよい。
トが小さい時期)においてカム速度が遅く、圧送有効カ
ム角度の後期(カムリフトが大きい時期)においてカム
速度が速くなるようなカム速度特性を有するものであれ
ば、カットオフ用カム25の形状は必要に応じて変更す
るようにしても一向に差し支えない。例えば、カム形状
を、図4の特性が得られるような形状、即ち、カムリフ
トの小さい時期でカム速度変化が小さく、大きい時期で
カム速度変化が大きくなるよう圧送区間が凹面円弧とな
るような形状にしてもよい。
【0039】さらには、カットオフスリーブ15のカッ
トオフ孔18の形状を調節することにより燃料噴射率の
特性、カットオフ特性をさらに可変させることができ
る。
トオフ孔18の形状を調節することにより燃料噴射率の
特性、カットオフ特性をさらに可変させることができ
る。
【0040】これを、カットオフスリーブ15の径方向
外側から見たカットオフ孔18の展開図によって便宜上
説明すると、図6(a)に示す矩形状(周方向に幅L
1)のカットオフ孔18が形成されている状態での噴射
率特性が図7の(破線で示す)であるとすると、カッ
トオフ孔18の周方向の長さを図6(b)に示すように
L1より長いL2とすれば、コントロールスリーブの側
縁からはずれてチャンバー4に開口するカットオフ孔1
8の単位ストローク当たりの面積が大きくなるので、燃
料がチャンバーに流出する単位時間当たりの量は多くな
り、図7の(実線で示す)のように、カットオフ時の
噴射率勾配が急になる。
外側から見たカットオフ孔18の展開図によって便宜上
説明すると、図6(a)に示す矩形状(周方向に幅L
1)のカットオフ孔18が形成されている状態での噴射
率特性が図7の(破線で示す)であるとすると、カッ
トオフ孔18の周方向の長さを図6(b)に示すように
L1より長いL2とすれば、コントロールスリーブの側
縁からはずれてチャンバー4に開口するカットオフ孔1
8の単位ストローク当たりの面積が大きくなるので、燃
料がチャンバーに流出する単位時間当たりの量は多くな
り、図7の(実線で示す)のように、カットオフ時の
噴射率勾配が急になる。
【0041】また、カットオフ孔の形状を、図6(c)
に示すように、前記(b)の形状に更にカットオフスリ
ーブ15の先端に向かって幅の狭い切欠き18aを設け
れば、この切欠き18aがコントロールスリーブ16の
側縁からはずれると燃料噴射率の上昇が抑えられ、その
後、切欠きに続く幅L2の矩形部がコントロールスリー
ブの側縁からはずれると、急速に燃料がスピルしてカッ
トオフされる。即ち、図7の(一点鎖線)に示すよう
に、最大噴射率が抑えられると共に、と同様、カット
オフ時の勾配が急になる。
に示すように、前記(b)の形状に更にカットオフスリ
ーブ15の先端に向かって幅の狭い切欠き18aを設け
れば、この切欠き18aがコントロールスリーブ16の
側縁からはずれると燃料噴射率の上昇が抑えられ、その
後、切欠きに続く幅L2の矩形部がコントロールスリー
ブの側縁からはずれると、急速に燃料がスピルしてカッ
トオフされる。即ち、図7の(一点鎖線)に示すよう
に、最大噴射率が抑えられると共に、と同様、カット
オフ時の勾配が急になる。
【0042】カットオフ孔の形状はその他にもいろいろ
考えられ、図6(d)に示すように、カットオフスリー
ブ15の先端に向かって徐々に幅を狭くする三角形状と
すれば、チャンバーに流出する単位ストローク当たりの
燃料は徐々に多くなるので、燃料噴射率の上昇が抑えら
れると共に、カットオフ後期においては、燃料噴射率の
勾配が急になり、図7のに近い特性が得られる。
考えられ、図6(d)に示すように、カットオフスリー
ブ15の先端に向かって徐々に幅を狭くする三角形状と
すれば、チャンバーに流出する単位ストローク当たりの
燃料は徐々に多くなるので、燃料噴射率の上昇が抑えら
れると共に、カットオフ後期においては、燃料噴射率の
勾配が急になり、図7のに近い特性が得られる。
【0043】さらに、図6(e)に示すように、カット
オフスリーブの厚み方向(径方向)で形状を異ならせ、
回転部材6との摺接面では図6(b)の形状とし、コン
トロールスリーブとの摺接面では、図6(c)で示すよ
うに、カットオフスリーブ15の先端に向かって幅の狭
い切欠き18bを設けた形状としてもよい。この場合に
も、切欠き18bがコントロールスリーブ16の側縁か
らはずれると燃料噴射率の上昇が抑えられ、その後、切
欠きに続く幅L2の矩形部がコントロールスリーブの側
縁からはずれると、急速に燃料がスピルしてカットオフ
される。したがって、この場合にも、図7のに示すよ
うに、最大噴射率が抑えられると共にカットオフ時の勾
配が急になる特性が得られる。
オフスリーブの厚み方向(径方向)で形状を異ならせ、
回転部材6との摺接面では図6(b)の形状とし、コン
トロールスリーブとの摺接面では、図6(c)で示すよ
うに、カットオフスリーブ15の先端に向かって幅の狭
い切欠き18bを設けた形状としてもよい。この場合に
も、切欠き18bがコントロールスリーブ16の側縁か
らはずれると燃料噴射率の上昇が抑えられ、その後、切
欠きに続く幅L2の矩形部がコントロールスリーブの側
縁からはずれると、急速に燃料がスピルしてカットオフ
される。したがって、この場合にも、図7のに示すよ
うに、最大噴射率が抑えられると共にカットオフ時の勾
配が急になる特性が得られる。
【0044】しかして、送油用カムとは別に設けられた
カットオフ用カムでカットオフ速度を変化させて噴射率
特性を負荷に応じて変化させることができると共に、カ
ットオフ孔の形状選択によっても噴射率特性の設定変更
が可能となり、これらの組み合わせによって、さらに大
きな自由度をもって噴射率特性の設計が可能となる。
カットオフ用カムでカットオフ速度を変化させて噴射率
特性を負荷に応じて変化させることができると共に、カ
ットオフ孔の形状選択によっても噴射率特性の設定変更
が可能となり、これらの組み合わせによって、さらに大
きな自由度をもって噴射率特性の設計が可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、カットオフ速度を燃料送油用のカムとは別に
設けられたカットオフ用カムで決定するようにしている
ので、送油用カムに制限されることなくカットオフ速度
を独立に決定することができ、しかも、カットオフ用カ
ムには、燃料圧がプランジャを介して作用することがな
いので、機関の負荷に応じた最適なカットオフ速度を備
えた噴射特性を得ることができる。
によれば、カットオフ速度を燃料送油用のカムとは別に
設けられたカットオフ用カムで決定するようにしている
ので、送油用カムに制限されることなくカットオフ速度
を独立に決定することができ、しかも、カットオフ用カ
ムには、燃料圧がプランジャを介して作用することがな
いので、機関の負荷に応じた最適なカットオフ速度を備
えた噴射特性を得ることができる。
【0046】また、請求項2記載の発明によれば、カッ
トオフ用カムが、圧送工程においてカム速度を連続的に
大きくしていくカム速度特性を持っているので、低負荷
時にロングデュレーションの噴射率特性を得て騒音の低
減が図れると共に、高負荷時にラピッドスピルの噴射率
特性を得てスモークの低減を図ることができる。
トオフ用カムが、圧送工程においてカム速度を連続的に
大きくしていくカム速度特性を持っているので、低負荷
時にロングデュレーションの噴射率特性を得て騒音の低
減が図れると共に、高負荷時にラピッドスピルの噴射率
特性を得てスモークの低減を図ることができる。
【図1】図1は、この発明に係る分配型燃料噴射ポンプ
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】図2は、図1に示す送油用カムとその内側の部
材とを回転部材の軸方向から見た断面図である。
材とを回転部材の軸方向から見た断面図である。
【図3】図3は、燃料噴射量とポンプ回転数との関係を
示す特性線図である。
示す特性線図である。
【図4】図4は、カム角度に対する送油用カムのカム速
度とカットオフ用カムのカム速度とを示す特性線図であ
る。
度とカットオフ用カムのカム速度とを示す特性線図であ
る。
【図5】図5は、カム角度に対する燃料噴射率特性を示
した線図で、(a)は高負荷時での特性を、(b)は低
負荷時での特性をそれぞれ示す。
した線図で、(a)は高負荷時での特性を、(b)は低
負荷時での特性をそれぞれ示す。
【図6】図6は、カットオフスリーブに形成されるカッ
トオフ孔の種々の形状を示す図である。
トオフ孔の種々の形状を示す図である。
【図7】図7は、図6で示す種々のカットオフ孔に対し
て燃料噴射率特性の変化を説明する線図である。
て燃料噴射率特性の変化を説明する線図である。
6 回転部材 10 プランジャ 11 圧縮室 14 送油用カム 15 カットオフスリーブ 16 コントロールスリーブ 17 吸入孔 18 カットオフ孔 20 縦孔 21 吸入ポート 22 分配通路 23 分配ポート 24 カットオフポート 25 カットオフ用カム
Claims (2)
- 【請求項1】 機関と同期して回転する回転部材と、回
転部材の径方向に設けられたプランジャと、回転部材の
周囲に同心状に設けられて前記プランジャの動きを規定
するリング状の送油用カムとを備え、前記回転軸に前記
プランジャに臨む圧縮室と、この圧縮室に連通して燃料
を吸入、送出、カットオフするポートとが形成され、前
記回転部材にカットオフスリーブを摺動可能に外嵌し、
前記カットオフスリーブの軸方向への動きを規定するカ
ットオフ用カムを前記回転部材に設け、前記カットオフ
スリーブに前記カットオフ用のポートと連通可能なカッ
トオフ孔が形成され、このカットオフ孔の開放時期を調
節するコントロールスリーブを前記カットオフスリーブ
に摺動可能に外嵌することを特徴とする分配型燃料噴射
ポンプ。 - 【請求項2】 カットオフ用カムは、圧送工程において
カム速度が連続的に大きくなるカム速度特性を有してい
ることを特徴とする請求項1記載の分配型燃料噴射ポン
プ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6808994A JPH07247931A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 分配型燃料噴射ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6808994A JPH07247931A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 分配型燃料噴射ポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07247931A true JPH07247931A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=13363669
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6808994A Pending JPH07247931A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 分配型燃料噴射ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07247931A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0845591A2 (en) | 1996-11-28 | 1998-06-03 | Zexel Corporation | Distributor type fuel injection pump |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP6808994A patent/JPH07247931A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0845591A2 (en) | 1996-11-28 | 1998-06-03 | Zexel Corporation | Distributor type fuel injection pump |
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