JPH0724977A - 吸音性の積層体 - Google Patents

吸音性の積層体

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JPH0724977A
JPH0724977A JP5197008A JP19700893A JPH0724977A JP H0724977 A JPH0724977 A JP H0724977A JP 5197008 A JP5197008 A JP 5197008A JP 19700893 A JP19700893 A JP 19700893A JP H0724977 A JPH0724977 A JP H0724977A
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JP
Japan
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polyvinyl chloride
laminate
resin composition
plasticizer
value
Prior art date
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Pending
Application number
JP5197008A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomiko Saito
富子 齋藤
Hideki Nakagawa
秀樹 中川
Satoshi Kondo
聡 近藤
Hiroyuki Watanabe
広行 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】硬質透明板とポリ塩化ビニル組成物とからな
る、高い損失係数を持ち防音性能が優れる積層体を提供
する。 【構成】ポリ塩化ビニルと可塑剤からなりかつ両者の溶
解性パラメーターの差が0〜±2以内であるポリ塩化ビ
ニル樹脂組成物のフィルムやシートと硬質透明板とから
なる積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動エネルギー吸収性能
のすぐれた塩化ビニル組成物のフィルムあるいはシート
と硬質透明板との積層体、およびその積層体からなる吸
音性の良好な吸音材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、防音を目的に対向させたガラス板
の間に可塑化ポリビニルブチラール膜、ポリウレタン
膜、エチレン/酢酸ビニル共重合体等に代表される中間
膜を積層した合せガラスが一般に知られている。かかる
中間膜は振動エネルギーを熱エネルギーに変換すること
により防音性能を発揮し、コインシデンス効果に由来す
る防音性能の低下に特に効果があるとされている。コイ
ンシデンス効果とは、ガラスに音波が入射した時、ガラ
スの剛性と慣性によって、ガラス面上を横波が伝導し、
この横波と入射音とが共鳴し、その結果として音の透過
が起こる現象である。したがって振動エネルギーを熱エ
ネルギーに変換する効率の高いものほど防音性能に効果
的であり、コインシデンス周波数における音の透過が少
ない。
【0003】これら中間膜における防音性能の1次評価
は中間膜を2枚のガラス板の間に積層した積層体の損失
係数(この損失係数測定は中央加振による共振法を用い
た。これは、試料中央の加振点における機械インピーダ
ンスを検出し、振動モードにおけるインピーダンス曲線
のピークを示す周波数と半値幅から損失係数を算出する
方法である。)でなされる。したがって防音性能の高い
中間膜の必要条件として損失係数は大きければ大きいほ
ど好ましい。損失係数はガラス転移点を超えた温度域で
最も高い値を示し、その温度域では一般的に防音性能が
向上する。ポリ塩化ビニルのガラス転移点は87℃である
ため、常用温度領域における損失係数は低く、したがっ
て防音効果も低い。
【0004】かかるガラス転移点を常用温度領域に設定
すべく一般的に可塑剤を配合し調整される。ポリ塩化ビ
ニル樹脂用可塑剤としては、例えば、種々のフタル酸エ
ステル類、例えば、ジメチルフタレート、ジエチルフタ
レート、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、
ブチルベンジルフタレート、ジオクチルフタレート等
や、脂肪酸(二塩基性)エステル類、例えば、ジオクチ
ルアジペート、ジオクチルアゼレート、ジブチルセバケ
ート、ジオクチルセバケート、メチルアセチルリシノレ
ート等や、マレイン酸エステル類、例えば、ジエチルマ
レエート、ジブチルマレエート、ジオクチルマレエート
等や、例えば、フマル酸エステル類、ジブチルフマレー
ト、ジオクチルフマレート等や、ジメチルオキサレー
ト、ジメチルマロネート等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような可塑剤を
配合し常用温度領域にガラス転移点が存在するべく調整
されたポリ塩化ビニル樹脂組成物の損失係数は、ポリ塩
化ビニル自身が本来持っている損失係数に比べ値が低下
し、防音性能が発揮されない。これは可塑剤添加量増大
に伴う損失係数の低下に伴うものであるが、かかる可塑
剤を添加したポリ塩化ビニル樹脂組成物は、いまだコイ
ンシデンス周波数における防音性能の低下を解決するに
は至っていない。
【0006】この問題を解決する手段として、種々の可
塑剤を併用するなどの方法がなされているが、いかなる
可塑剤を添加した場合により高い損失係数が発揮される
のかが不明で、ポリ塩化ビニルに配合すべき可塑剤の選
択方法は未だ明確にはされていなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】防音性能の高い透明積層
体を得ることを目的として本発明者は、硬質透明板に積
層されるポリ塩化ビニル樹脂組成物について、ポリ塩化
ビニルに配合される可塑剤の選択方法を鋭意研究した結
果、ポリ塩化ビニルの溶解性パラメーター(sp値)と
用いる可塑剤のsp値との間に最も良好な損失係数を発
揮する接点があり、両者のsp値が最も近い時(0〜±
2以内)、本来の樹脂自身が持つ熱エネルギー変換効率
を上回る防音性能を発揮することを見いだした。本発明
はこの知見に基づく下記積層体および吸音材としてのそ
の積層体の用途にかかわるものである。
【0008】硬質透明板とポリ塩化ビニル樹脂組成物の
フィルムあるいはシートとの積層体であり、ポリ塩化ビ
ニル樹脂組成物がポリ塩化ビニルと可塑剤を含みかつそ
れらの溶解性パラメーター(sp値)の差が0〜±2以
内であることを特徴とする積層体。
【0009】本発明において、溶解性パラメーター(s
p値)は蒸発熱を用いて算出したものである。たとえ
ば、重合度 800のポリ塩化ビニルのsp値は20.32 であ
る。したがって、このポリ塩化ビニルに配合する可塑剤
としては、sp値が20.32 ±2である可塑剤が用いられ
る。このような可塑剤としては、たとえば、ジメチルフ
タレート(sp値21.9)やジブチルマレート(sp値1
8.4)がある。また、2種以上の可塑剤をその複数の可
塑剤の平均のsp値が20.32 ±2となる組み合わせを使
用することもできる。このような組み合わせに用いるこ
とのできる上記以外の可塑剤としては、たとえば、ジオ
クチルフタレート(sp値16.2)、ジイソデシルフタレ
ート(sp値14.7)、ジメチルマロネート(sp値22.
5)、ジメチルオキサレート(sp値22.5)などがあ
る。この重合度 800のポリ塩化ビニル用の可塑剤として
はジメチルフタレートが最も好ましい。
【0010】ポリ塩化ビニルに対する可塑剤の配合量
は、ポリ塩化ビニル 100重量部に対して5〜60重量部が
好ましく、特に10〜40重量部が好ましい。
【0011】ポリ塩化ビニルとしては、塩化ビニルの単
独重合体はもちろん塩化ビニルを主たるモノマーとする
共重合体であってもよい。共重合モノマーとしては、た
とえば酢酸ビニルやオレフィンなどがあり、その塩化ビ
ニルに対する共重合割合は40重量%以下、特に20重量%
以下が好ましい。またポリ塩化ビニルの重合度は 500〜
1500が適当であり、特に 600〜1000が好ましい。
【0012】ポリ塩化ビニル樹脂組成物としては、上記
ポリ塩化ビニルと可塑剤以外に他の配合剤が配合されて
いてもよい。他の配合剤としては、たとえば、安定剤、
滑剤、紫外線吸収剤、着色剤、充填剤等がある。このポ
リ塩化ビニル樹脂組成物から製造されるフィルムやシー
トは透明であることが好ましい。このため配合剤として
は透明性を阻害するものは使用しないことが好ましい。
ポリ塩化ビニル樹脂組成物のフィルムやシートの厚さ
は、特に限定されるものではないが0.01〜10mm、特に
0.1〜1mmが好ましい。
【0013】硬質透明板としては、ガラス板が好ましい
がこれに限られず、ポリカーボネートやポリメチルメタ
クリレート等の透明性の良好な硬質透明樹脂板であって
もよい。またこの硬質透明板は2層以上の積層体であっ
てもよい。その積層体は、上記ポリ塩化ビニル樹脂組成
物のフィルムやシート以外の硬質透明樹脂ではない樹脂
層を有していてもよい。硬質透明板の厚さは、特に限定
されるものではないが0.1 〜20mm、特に 0.5〜10mmが好
ましい。
【0014】本発明の積層体は少なくとも1層の硬質透
明板の層と上記ポリ塩化ビニル樹脂組成物のフィルムや
シートの層とを有する積層体である。それぞれ1層ずつ
からなる積層体であってもよく、それら2つの層が交互
に積層されている3層以上の層構成からなる積層体であ
ってもよい。好ましくは2層の硬質透明板層とその中間
に存在するポリ塩化ビニル樹脂組成物のフィルムやシー
トの層とからなる3層構造の積層体である。
【0015】以下本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0016】
【実施例】
[実施例1]重合度800 のポリ塩化ビニル100 重量部に
対して、可塑剤としてジメチルフタレートを25重量部、
錫系安定剤を3重量部配合した。170 ℃で10分間ロール
混練し、140 ℃で5分間プレスし、厚さ0.3mm のフィル
ムをえた。このフィルムを厚さ3mmのガラス板2枚の間
に挟み、25mm×300mm の短冊状にカットし試験体を作製
した。この試験体の20℃における損失係数の最大値を測
定した。その結果、最大損失係数は0.813 であった。
【0017】[実施例2]重合度800 のポリ塩化ビニル
100 重量部に対して,可塑剤としてジメチルフタレート
18重量部、ジオクチルフタレート7重量部配合した以外
は実施例1と同じポリ塩化ビニル樹脂組成物を用いて、
実施例1と同様の試験を行った。その結果、最大損失係
数は0.863 であった。
【0018】[実施例3]重合度800 のポリ塩化ビニル
100 重量部に対して,可塑剤としてジイソデシルフタレ
ート7重量部、ジメチルオキサレート18重量部配合した
以外は実施例1と同じポリ塩化ビニル樹脂組成物を用い
て、実施例1と同様の試験を行った。その結果、最大損
失係数は0.750 であった。
【0019】[比較例1]可塑剤としてジオクチルフタ
レート25重量部を用いた以外は実施例1と同じポリ塩化
ビニル樹脂組成物を用いて、実施例1と同様の試験を行
った。その結果、最大損失係数は0.302 であった。
【0020】[比較例2]可塑剤としてジブチルマレー
ト25重量部を用いた以外は実施例1と同じポリ塩化ビニ
ル樹脂組成物を用いて、実施例1と同様の試験を行っ
た。その結果、最大損失係数は0.534 であった。
【0021】[比較例3]可塑剤としてジイソデシルフ
タレート25重量部を用いた以外は実施例1と同じポリ塩
化ビニル樹脂組成物を用いて、実施例1と同様の試験を
行った。その結果、最大損失係数は0.353 であった。
【0022】
【発明の効果】可塑剤のsp値をポリ塩化ビニルのsp
値に対し近似値となるべく調整することにより、硬質透
明板とポリ塩化ビニル樹脂組成物のフィルムやシートか
らなる積層体の損失係数を高くすることができ、振動エ
ネルギーを熱エネルギーに変換する効率の高い、すなわ
ち高い防音性能を有する積層体を得ることが可能になっ
た。
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 広行 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質透明板とポリ塩化ビニル樹脂組成物の
    フィルムあるいはシートとの積層体であり、ポリ塩化ビ
    ニル樹脂組成物がポリ塩化ビニルと可塑剤を含みかつそ
    れらの溶解性パラメーター(sp値)の差が0〜±2以
    内であることを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】可塑剤が2種以上からなり、その平均のs
    p値とポリ塩化ビニルのsp値の差が0〜±2以内であ
    る、請求項1の積層体。
  3. 【請求項3】ポリ塩化ビニル樹脂組成物が、sp値約20
    のポリ塩化ビニルとその 100重量部に対してジメチルフ
    タレート5〜60重量部含有する、請求項1の積層体。
  4. 【請求項4】硬質透明板がガラス板である、請求項1の
    積層体。
  5. 【請求項5】積層体が2枚の硬質透明板とその間に存在
    するポリ塩化ビニル樹脂組成物のフィルムあるいはシー
    トからなる構成の積層体である、請求項1の積層体。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか一の積層体からな
    る吸音材。
JP5197008A 1993-07-14 1993-07-14 吸音性の積層体 Pending JPH0724977A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007298982A (ja) * 1996-11-26 2007-11-15 Saint Gobain Vitrage 車両用の防音効果を有する積層グレイジングアッセンブリー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007298982A (ja) * 1996-11-26 2007-11-15 Saint Gobain Vitrage 車両用の防音効果を有する積層グレイジングアッセンブリー
JP2007302552A (ja) * 1996-11-26 2007-11-22 Saint Gobain Vitrage 車両用の防音効果を有する積層グレイジングアッセンブリー

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