JPH07252187A - 長鎖脂肪族側鎖を有するベンゼン誘導体 - Google Patents

長鎖脂肪族側鎖を有するベンゼン誘導体

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JPH07252187A
JPH07252187A JP4114594A JP4114594A JPH07252187A JP H07252187 A JPH07252187 A JP H07252187A JP 4114594 A JP4114594 A JP 4114594A JP 4114594 A JP4114594 A JP 4114594A JP H07252187 A JPH07252187 A JP H07252187A
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JP
Japan
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compound
reaction
solvent
acid
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Withdrawn
Application number
JP4114594A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Shoji
弘行 小路
Shuzo Sonoda
修三 園田
Hideki Takehara
英毅 竹原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、OH基、炭素数20個までの
アルキル基もしくは炭素数20個までのアルコキシ基
を、R2 は−CO−CH=CHCOOH、−CO−C≡
CCH2 OH、−CH=C(R3 )COOHもしくは−
CO−CH=C(R 4 )COOHを、R3 はシアノ基、
−COOR5 もしくは−CO−R6 を、R4はハロゲン
原子もしくはフェニル基を、R5 は低級アルキル基を、
6 は低級アルキル基を、Aは酸素原子もしくはメチレ
ン基を、nは10〜18の整数を示すが、R2 が−CO
−CH=CHCOOHのとき、R1 は水素原子ではな
い〕で表される化合物またはその無毒性塩。 【効果】 本発明化合物(1)およびその無毒性塩は、
ホスホリパーゼA2を強力に阻害し、抗炎症剤として有
用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗炎症剤として有用な
長鎖脂肪族側鎖を有するベンゼン置換不飽和化合物に関
する。
【0002】
【従来の技術】ホスホリパーゼA2(以下、「PLA
2」と称する)は、生体内でリン脂質を基質として、グ
リセロールの2位のエステル結合を加水分解する酵素で
ある。グリセロールの2位には、アラキドン酸が結合し
ていることが多く、PLA2により切り出されたアラキ
ドン酸がアラキドン酸カスケードと呼ばれる経路で、プ
ロスタグランジンやロイコトリエンなどの炎症に関与す
るメディエーターを生成する。従って、PLA2の阻害
剤は、優れた抗炎症剤としての作用が期待される。
【0003】従来の抗炎症剤としては、グルココルチコ
イド(ステロイド系抗炎症剤)、インドメタシン等の非
ステロイド系抗炎症剤が知られている。しかし、グルコ
コルチコイドは、重篤な副作用が知られており、非ステ
ロイド系抗炎症剤においては、抗炎症効果がグルココル
チコイドに比べて弱く、胃粘膜傷害などの副作用が知ら
れている。
【0004】最近の研究によれば、PLA2には、異な
る2種のタイプ、すなわちI型とII型が存在することが
明らかになってきている。従来から知られていたタイプ
は、膵臓由来のI型であり、消化酵素として知られてい
たものであり、また、胃粘膜においても存在が確認され
ている。一方、炎症局所において発現し、炎症の増悪因
子として働いているのは、II型であるとの考えが主流に
なってきている。
【0005】従って、II型に選択的に阻害作用を示す化
合物は、優れた抗炎症剤となることが期待される。現在
に至るまで、PLA2阻害剤は、種々の化合物が知られ
ている。その中で、II型に作用する化合物もいくつか知
られている。しかしながら、いずれも活性が弱く、実用
に供された化合物は、未だ報告されていない。
【0006】このような状況の中で、ごく最近、4−ア
ルキルベンゾイルアクリル酸が強力にII型に属する蛇毒
PLA2を阻害することが報告された(Biochem
ical Pharmacology,Vol.44,
pp.805−813,1992、東ドイツ特許287
253)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】4−アルキルベンゾイ
ルアクリル酸よりもさらに優れたPLA2阻害活性を有
し、抗炎症剤として有用な化合物を医薬品として開発す
ることは重要なことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
かかる課題を解決することを目的とし、種々の化合物を
合成し、それらの薬理作用について検討したところ、下
記の一般式(1)で表される化合物群に優れたPLA2
阻害活性を見い出し、本発明を完成するに至ったもので
ある。
【0009】すなわち、本発明は、一般式(1)
【化2】 〔式中、R1 は水素原子、OH基、炭素数20個までの
アルキル基もしくは炭素数20個までのアルコキシ基
を、R2 は−CO−CH=CHCOOH、−CO−C≡
CCH2 OH、−CH=C(R3 )COOHもしくは−
CO−CH=C(R 4 )COOHを、R3 はシアノ基、
−COOR5 もしくは−CO−R6 を、R4はハロゲン
原子もしくはフェニル基を、R5 は低級アルキル基を、
6 は低級アルキル基を、Aは酸素原子もしくはメチレ
ン基を、nは10〜18の整数を示すが、R2 が−CO
−CH=CHCOOHのとき、R1 は水素原子ではな
い〕で表される化合物〔以下、「化合物(1)」と称す
る〕またはその無毒性塩を提供するものである。
【0010】前記一般式(1)の定義において、R1
おける「炭素数20個までのアルキル基」としては、例
えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、
ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウン
デシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタ
デシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、
ノナデシル、エイコサニル基等が挙げられる。
【0011】また、「炭素数20個までのアルコキシ
基」としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプ
チルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオ
キシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ、トリデシル
オキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、ヘ
キサデシルオキシ、ヘプタデシルオキシ、オクタデシル
オキシ、ノナデシルオキシ、エイコサニルオキシ基等が
挙げられる。
【0012】R2 が−CH=C(R4 )COOHである
ときのR4 における「ハロゲン原子」の例としては、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子が挙げられる。R2 が−
CO−CH=C(R3 )COOHであり、R3 が−CO
OR5 もしくは−CO−R6のときのR5 およびR6
おける「低級アルキル基」は、炭素数1〜4個の直鎖ま
たは分鎖のアルキル基を示すものであって、例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、t−ブチル基が挙げられる
が、好ましくはメチル、エチル基が挙げられる。
【0013】本発明の目的化合物(1)は、炭素−炭素
二重結合を含む場合には、幾何異性体が存在する。従っ
て、これら幾何異性体またはその混合物も本発明に包含
される。
【0014】本発明化合物(1)の内で、基R2 にカル
ボン酸残基を有する場合には、その医薬上許容される無
毒性塩とすることができる。このような塩の例として
は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カル
シウム塩、アルミニウム塩等の非毒性金属塩、アンモニ
ウム塩、ジイソプロピルアミン、トリエチルアミン、エ
タノールアミン、トリエタノールアミン、ベンジルアミ
ン、フェネチルアミン、メチルピペリジン等の有機塩基
との塩、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸との付
加塩等が挙げられる。その他の公知の有機塩基との塩も
包含されることは言うまでもない。
【0015】次に、本目的化合物(1)の製造法につい
て記述する。 (A)R2 が−CO−CH=CHCOOHまたは−CO
−CH=C(R4 )COOHである化合物(1)、すな
わち、一般式(1a)
【0016】
【化3】 (式中、R7 は水素原子もしくは前述の基R4 を示し、
1 、Aおよびnは前記と同じ意味を有する)で表され
る化合物〔以下、「化合物(1a)」と称する〕の製
造。本目的化合物(1a)は、一般式(2)
【0017】
【化4】 (式中、R1 、Aおよびnは前記と同じ意味を有する)
で表される化合物〔以下、「化合物(2)」と称する〕
と一般式(3)
【0018】
【化5】 (式中、R7 は前記と同じ意味を有する)で表される酸
無水物〔以下、「酸無水物(3)」と称する〕を不活性
溶媒中、Lewis酸存在下反応させることにより得ら
れる。
【0019】上記の反応で使用する不活性溶媒として
は、例えばジクロロメタン、sym−テトラクロロエタ
ン、二硫化炭素、ニトロベンゼン等が挙げられる。不活
性溶媒の使用量は適宜の量を選択すればよいが、化合物
(2)の10〜100倍の容量が例示される。酸無水物
(3)の使用割合は、化合物(2)と基本的には当量で
よいが、通常はやや過剰に使用される。また、Lewi
s酸としては無水塩化アルミニウムが好ましく、その使
用割合は化合物(2)の2〜3.5当量程度を使用すれ
ばよい。上記反応は、通常、0℃〜溶媒還流条件下で行
えばよく、反応時間は、化合物(2)と酸無水物(3)
との組み合わせや反応温度等により適宜選択し、反応の
進行を薄層クロマトグラフィー(TLC)、高速液体ク
ロマトグラフィー(HPLC)等により確認して適宜終
了すればよい。
【0020】上記の反応で使用する化合物(2)は、市
販試薬および良く知られた合成法を用いて得られる化合
物が殆どであるが、製造する場合には、例えば、次の方
法により製造できる。
【0021】R1 =OH基、A=メチレン基で、その置
換位置がメタ位である化合物(2)は、2−シクロヘキ
セン−1−オンに一般式 CH3 (CH2 )nCH2 MgBr (式中、nは前記と同じ意味を有する)で表されるグリ
ニャール試薬をテトラヒドロフラン(THF)等のエー
テル系溶媒中で反応させ、得られた一般式(4)
【0022】
【化6】 (式中、nは前記と同じ意味を示す)で表される化合物
をジクロロメタン等のハロゲン系溶媒中で重クロム酸ピ
リジニウム(PDC)と反応させ、得られた一般式
(5)
【0023】
【化7】 (式中、nは前記と同じ意味を示す)で表される化合物
をにパラジウム/炭素の触媒の存在下、エタノール等の
アルコール系溶媒中で加熱することにより、一般式
(6)
【0024】
【化8】 (式中、nは前記と同じ意味を示す)で表される目的と
する合成中間体を得ることができる。
【0025】R1 =アルキル基、A=酸素原子で、その
置換位置がオルト位である化合物(2)は、オルト−ヒ
ドロキシベンズアルデヒドを原料として、ジメチルホル
ムアミド(DMF)等の非プロトン性極性溶媒中、水酸
化カリウム等の強塩基の存在下、一般式(7) CH3 (CH2 )n−X (7) (式中、Xはハロゲン原子を示し、nは前記と同じ意味
を有する)で表されるアルキルハライドを反応させ、得
られた一般式(8)
【0026】
【化9】 (式中、nは前記と同じ意味を示す)で表されるベンズ
アルデヒド誘導体をTHF等のエーテル系溶媒中、一般
式 R9 MgBr (式中、R9 はアルキル基を示す)で表されるグリニャ
ール試薬を反応させ、得られた一般式(9)
【0027】
【化10】 (式中、R9 およびnは前記と同じ意味を示す)で表さ
れる化合物をジクロロメタン等のハロゲン系溶媒中、ト
リエチルシランとトリフルオロ酢酸(TFA)または三
フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体を加えて脱酸素反応
を行うか、またはパラジウム炭素の触媒の存在下、水素
により還元することにより、一般式(10)
【0028】
【化11】 (式中、R9 およびnは前記と同じ意味を示す)で表さ
れる目的とする合成中間体を得ることができる。
【0029】(B)R2 が−CO−C≡CCH2 OHで
ある化合物(1)、すなわち一般式(1b)
【0030】
【化12】 (式中、R1 、Aおよびnは前記と同じ意味を有する)
で表される化合物〔以下、「化合物(1b)」と称す
る〕の製造。
【0031】本目的化合物(1b)は、一般式(11)
【0032】
【化13】 (式中、R1 、Aおよびnは前記と同じ意味を有する)
で表される化合物〔以下、「化合物(11)」と称す
る〕と一般式(12) MC≡CCH2 OR10 (12) (式中、Mはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属
を、R10はOH基の保護基を示す)で表される化合物
〔以下、「化合物(12)」と称する〕を不活性溶媒中
で反応させることにより、一般式(13)
【0033】
【化14】 (式中、R1 、R10、Aおよびnは前記と同じ意味を有
する)で表される化合物〔以下、「化合物(13)」と
称する〕を得、続いて、不活性な溶媒中、酸化剤により
処理し、得られた一般式(14)
【0034】
【化15】 (式中R1 、R10、Aおよびnは前記と同じ意味を有す
る)で表される化合物〔以下、「化合物(14)」と称
する〕の保護基を脱離することにより得られる。
【0035】上記の化合物(11)から化合物(13)
を得る反応において用いられる化合物(12)のアルカ
リ金属もしくはアルカリ土類金属としては、例えば、L
i、Na、K、MgCl、MgBr、MgI等が挙げら
れるが、好ましい一例としてLiを挙げることができ
る。
【0036】一般式(12)における基R10は水酸基の
保護基として定義される。このような水酸基の保護基と
しては、公知の水酸基の保護基、例えば、テトラヒドロ
ピラニル(THP)、テトラヒドロフラニル、メトキシ
メチル、メチルチオメチル、メトキシエトキシメチル、
2−(トリメチルシリル)エトキシエチル、1−エトキ
シエチル、1−メチル−1−メトキシエチル、トリフェ
ニルメチル等が挙げられるが、THPは好ましい一例で
ある。
【0037】化合物(12)の好ましい一例として、L
iC≡CCH2 OTHPを用いる場合には、アルゴン雰
囲気下、THF等の不活性溶媒中、低温(−78℃)で
HC≡CCH2 OTHPと1〜1.1当量のブチルリチ
ウム(通常はヘキサン溶液)とを混合した後、室温まで
反応温度を昇温することにより溶液として得られる。得
られたリチオ体は速やかに次の反応に使用することが望
ましい。
【0038】得られたリチオ体と化合物(11)との反
応は、アルゴン雰囲気下、THF等の不活性溶媒中で反
応させるのであるが、リチオ体の使用割合は、化合物
(11)と基本的には当量でよいが、通常やや過剰に使
用される。上記反応は、−78℃〜室温、好ましくは0
℃〜室温で行えばよい。反応は通常30分以内に終了す
る。溶媒量は、適宜の量を選択すればよいが、化合物
(11)の10〜200倍の容量が例示される。
【0039】次に、得られた化合物(13)を酸化剤に
より酸化して化合物(14)を得るのであるが、この酸
化反応に使用される酸化剤としては、例えばクロロクロ
ム酸ピリジニウム、PDC、活性二酸化マンガン等の重
金属酸化物、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノパラ
ベンゾキノン(DDQ)等のキノン類等が挙げられる
が、PDCは特に好ましい一例である。PDCを用いた
場合、酸化剤の使用割合は、化合物(13)の3〜5当
量が用いられる。反応は通常、室温で行えばよく、1〜
2時間程度で反応は終了する。溶媒量は適宜選択すれば
よいが、化合物(13)の5〜100倍の容量が例示さ
れる。
【0040】次に、得られた化合物(14)の保護基を
脱離して目的化合物(1b)に変換するに際してには、
水酸基の保護基を脱離する公知の方法を用いればよい。
例えば、THPを使用した場合、不活性溶媒中酸触媒存
在下、大過剰のアルコールで処理することにより、目的
物(1b)を得ることができる。酸触媒としては、パラ
トルエンスルホン酸(PTS)、ピリジニウムパラトル
エンスルホン酸塩、TFA、酢酸等が挙げられる。酸触
媒の使用割合は、適宜の量を用いればよいが、化合物
(14)の0.001〜0.1当量が例示される。上記
反応に使用されるアルコールの例としては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール等が挙げられる。アルコ
ールの使用割合は、化合物(14)に対して大過剰用い
ればよく、化合物(14)の20〜500当量が例示さ
れる。
【0041】尚、化合物(14)がこれらのアルコール
に対して適当な溶解性をもつ場合は、これらのアルコー
ルを溶媒として用いてもよい。上記反応に用いられる溶
媒は、反応に悪影響を与えない溶媒であればよく、特に
限定されないが、ジクロロメタン、THF等の溶媒が挙
げられる。溶媒量は適宜な量を選択すればよいが、化合
物(14)の5〜100倍の容量が例示される。上記反
応は、0℃〜加熱条件下にて行えばよく通常は室温で行
われる。反応は通常、数時間以内に終了する。
【0042】(C)R2 が−C=C(R3 )COOHで
ある化合物(1)、すなわち一般式(1c)
【0043】
【化16】 (式中、R1 、R3 、Aおよびnは前記と同じ意味を示
す)で表される化合物〔以下、「化合物(1c)」と称
する〕の製造。
【0044】本目的化合物(1c)は、前記化合物(1
1)と一般式(15) R3 CH2 COOR11 (15) (式中、R11は低級アルキル基を示し、R3 は前記と同
じ意味を有する)で表される化合物〔以下、「化合物
(15)」と称する〕をKnoevenagel反応さ
せ、得られた一般式(16)
【0045】
【化17】 (式中、R1 、R3 、R11、Aおよびnは、前記と同じ
意味を示す)で表される化合物〔以下、「化合物(1
6)」と称する〕を加水分解反応を行うことにより得ら
れる。
【0046】上記一般式(15)における基R11として
は、炭素数1〜5個の直鎖または分鎖のアルキル基を示
し、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル
等が挙げられる。
【0047】上記のKnoevenagel反応を行う
際には、公知の種々の反応条件および触媒を用いること
ができるが、以下に好ましい例示を示す。化合物(1
5)の使用割合は、化合物(11)の1〜2当量程度を
用いればよい。用いられる不活性溶媒は反応の進行に伴
って生成する水と共沸する溶媒を用いればよく、ベンゼ
ン、トルエン、シクロヘキサン等の溶媒が挙げられる。
反応は溶媒還流条件下でディーンスターク装置などを用
いて反応の進行に伴って生成する水を除去しながら行う
とよい。反応時間は、化合物の組み合わせや反応温度な
どにより適宜選択し、反応の進行をTLC等により確認
して適宜終了すればよい。
【0048】次に、得られた化合物(16)を目的物
(1c)へと加水分解するするのであるが、この際、R
11が一級ないし二級の低級アルキル基の場合、化合物
(16)をアルカリで加水分解することにより目的物
(1c)を得ることができる。この反応に使用されるア
ルカリの例として、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化リチウム等の水酸化アルカリ金属が挙げられ
る。該水酸化アルカリの使用割合は、化合物(16)に
対して0.8〜2当量程度を用いればよい。
【0049】上記反応に使用される不活性溶媒としては
反応に悪影響を与えない溶媒であれば特に限定されない
が、好ましい溶媒としてはTHF、1,4−ジオキサン
等が挙げられる。溶媒量は、適宜の量を選択すればよい
が、化合物(16)の10〜100倍の容量が例示され
る。上記の反応は、室温〜加熱条件下で行えばよく、例
えば室温〜50℃で行われる。反応時間は、化合物(1
6)と水酸化アルカリの組み合わせや反応温度などによ
り適宜選択し、反応の進行をTLC等により確認して適
宜終了すればよい。
【0050】次に、R11が三級の低級アルキル基の場
合、化合物(16)を酸で加水分解することにより目的
物(1c)を得ることができる。この反応に使用される
酸の例として、ギ酸、TFA等が挙げられる。酸の使用
割合は通常化合物(16)に対して大過剰に用いられ、
例えば5当量〜溶媒量が用いられる。上記反応に使用さ
れる不活性溶媒としては反応に悪影響を与えない溶媒で
あれば特に限定されないが好ましい溶媒としてはジクロ
ロメタン等が挙げられる。溶媒量は、適宜の量を選択す
ればよいが、化合物(16)の0〜100倍の容量が例
示される。上記の反応は室温で行えばよく、反応時間は
使用する酸などにより異なるが、反応の進行をTLC等
により確認して適宜終了すればよい。
【0051】このようにして得られた本目的化合物
(1)をさらに精製する必要がある場合には、有機化合
物を精製する公知の手段により、例えば、抽出、洗浄、
結晶化、クロマトグラフィー等を適宜組み合わせること
により行えばよい。
【0052】本目的化合物(1)は、場合により、その
医薬上許容される無毒性塩とすることができる。これら
の塩を調製する場合には、公知の塩を形成する方法を使
用することにより容易に塩を形成し得る。
【0053】本発明化合物(1)またはその無毒性塩を
PLA2が関与する疾患の治療薬として用いる際は、通
常経口投与もしくは点滴を含む注射等の非経口投与すれ
ばよく、その投与量は、投与経路、被投与者の年齢、体
重、症状等によつて異なるが、一般には成人1日当り、
化合物(1)として0.1mg〜500mg/kg程度
すればよい。
【0054】上記製剤化のための剤型としては、注射
剤、錠剤、丸薬、散剤、顆粒剤、カプセル剤などが挙げ
られるが、その製造のためには、これらの製剤に応じた
薬学的に許容される各種医薬担体等を用いることができ
る。例えば、錠剤、顆粒剤、カプセル剤などの経口用製
剤の調製に当たつては、澱粉、乳糖、白糖、マンニツ
ト、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、無
機塩類などの賦形剤、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、結晶セルロース、エチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、マクロゴールなどの結合剤、澱粉、ヒドロ
キシプロピルスターチ、カルボキシメチルセルロース、
カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキプロ
ピルセルロースなどの崩壊剤、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、大豆レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベ
ート80などの界面活性剤、タルク、ロウ、水素添加食
物油、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウムなどの滑沢剤、流動性促進
剤、矯味剤等を用いることができる。
【0055】また、本発明の薬剤は、エマルジョン剤、
シロップ剤としても使用することができる。非経口剤を
調製するには、希釈剤として一般に注射用蒸留水、生理
食塩水、ブドウ糖水溶液などの公知の希釈剤を加えても
よい。
【0056】
【発明の効果】次に、本発明化合物について、その薬理
作用を検討した結果を示す。試験した本発明化合物は実
施例記載の化合物番号で表示した。ヒト組換え型II型P
LA2に対する阻害活性の測定
【0057】(1)ヒト組換え型II型PLA2の粗精製
液の調整 ヒトII型PLA2は、Jounal of Biolo
gical Chemistry,vol.264,N
o10,P5335〜5338(1989年)に、クロ
ーニングからCOS細胞を用いて発現させ、酵素を得た
方法が報告されている。この情報に基づき、cDNAを
PCR法でクローニングした。これを動物細胞発現ベク
ターpSVMTU−BHX(Nature,331,p
530−532,1988年参照)にHind III部位
とXbaI部位とで結合し、ヒトII型PLA2発現プラ
スミドを構築した。COS−1細胞(ATCC CRL
1650)にDEAE−dextran法でこのプラス
ミドを導入し、その培養上澄を回収して酵素原液とし
た。この酵素原液をpH7.5に調製し、100,00
0×gで30分間遠心して沈澱を除去し、Levinら
の方法(PROTEIN EXPRESSION AN
D PURIFICATION,3,p27−35,1
992年参照)に従って精製サンプルを作製した。
【0058】(2)PLA2阻害活性測定 PLA2活性は、Doleらの方法(Method i
n Enzymology,vol.197,P13,
1991年)に準じて行った。具体的には、1−パルミ
トイル−2−(1−14C)アラキドニル−L−α−フォ
スファチジルエタノールアミン(ニュー・イングランド
・ヌクレア社)を基質として用い、[1−14C]アラキ
ドン酸の遊離を測定した。1.5ml容量ポリプロピレ
ンチューブに20μlの緩衝液A(100mMトリス塩
酸pH9.0 5mM塩化カルシウム 0.1%ウシ胎
児血清)を入れ、10μlの5%もしくは25%のジオ
キサン溶液に溶解している各濃度阻害剤と、10μlの
緩衝液Aで希釈した粗酵素液を加えて、恒温水浴にて3
7℃、60分間インキュベートする。
【0059】その後、氷中で15秒間、4回超音波処理
してリポソーム化した20pmol/mlの1−パルミ
トイル−2−(1−14C)アラキドニル−L−α−フォ
スファチジルエタノールアミン基質溶液を10μl添加
して、恒温水浴にて37℃、30分間インキュベートし
てPLA2反応させた。反応後500μlのドーレ試薬
(イソプロパノール:ヘプタン:1N硫酸=39:1
0:1)を反応系に添加して反応を停止させ、500μ
lのヘプタンと250μlの精製水を加えて5分間ボル
テックスミキサーで撹拌して遊離[1−14C]アラキド
ン酸を溶媒抽出した。そのヘプタン層を500μl回収
し、シリカを100mg添加してさらに5分間ボルテッ
クスミキサーで撹拌して、微量高速遠心機で15000
rpmで遠心分離し、上清ヘプタン層を350μl回収
して2mlのエコノフロアー2(ニュー・イングランド
・ヌクレア社)を添加して液体シンチレーションカウン
ターで放射活性を測定した。阻害剤無添加での放射活性
値を100%活性とし、酵素無添加での放射活性値を0
%活性として、各阻害剤濃度での放射活性を%で求め、
各阻害剤のIC50を算出した。
【0060】(3)測定結果 ヒト型組換え型PLA2阻害活性(IC50)を測定した
結果は、表1および表2の通りである。実験は2回に分
けて行った。尚、各実験において対照として従来の技術
で触れたBiochemical Pharmacol
ogyに記載されている化合物の中で最も活性の強い化
合物を比較薬剤として並べて測定した。比較薬剤の構造
については、表4に記した。 (実験1)
【0061】
【表1】 (実験2)
【0062】
【表2】
【0063】上記の測定結果の通り、本発明化合物
(1)は、酵素に対する活性のみならず、炎症疾患のモ
デル動物である、ラットカラゲニン浮腫モデルにおい
て、浮腫を強力に抑制した。従って、本発明化合物
(1)は、PLA2を強力に阻害し、抗炎症剤として有
用である。
【0064】
【実施例】次に、本発明の目的化合物の製造の例とその
中間体に関し、実施例および参考例を挙げて、本発明を
更に詳しく説明する。各参考例の目的物および各実施例
の本発明の目的物の物性、即ち核磁気共鳴スペクトル分
析結果は各々後記の表5および表6に記載する。さら
に、表3および表4に実施例1〜11の化合物につい
て、化合物番号、構造および収率についてまとめた。表
4の最後に表1および2で挙げられた比較薬剤の構造も
示した。尚、各参考例または実施例で使用される略号は
次の意味を有する。 THF;テトラヒドロフラン PDC;重クロム酸ピリジニウム TFA;トリフルオロ酢酸 DMF;ジメチルホルムアミド エーテル;ジエチルエーテル
【0065】参考例1 1−オクタデシル−2−シクロヘキセン−1−オール アルゴン雰囲気下、2−シクロヘキセン−1−オン5.
00g(52.0mmol)をTHF5mlに溶解した
溶液をアセトン−ドライアイス浴で−78℃に冷却して
攪拌しながら、この溶液にマグネシウム9.5g(39
0mmol)および1−ブロモオクタデカン26g(7
8mmol)よりTHF300ml中で調製したグリニ
ャール試薬を滴下した。滴下終了後、アセトン−ドライ
アイス浴を取り去り、反応溶液の温度が室温に戻るまで
攪拌を続けた。反応終了後、反応溶液に塩化アンモニウ
ム水溶液を加えてヘキサンで抽出した。有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧で溶媒を留去して得られ
た粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メ
ルク社製、Art9385,酢酸エチル:ヘキサン=
1:20)で精製し、3.65g(20%)の表題目的
物を得た。
【0066】参考例2 3−オクタデシル−2−シクロヘキセン−1−オン アルゴン雰囲気下、1−オクタデシル−2−シクロヘキ
セン−1−オール3.61g(10.3mmol)、P
DC13.5g(36mmol)および乾燥ジクロロメ
タン100mlの混合物を室温で1夜攪拌した。反応終
了後、反応溶液に乾燥エーテルを加えてセライト濾過し
た。減圧で濾液を濃縮して得た粗精製物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(メルク社製、Art938
5,酢酸エチル:ヘキサン=1:15)で精製し、3.
43g(96%)の表題目的物を得た。
【0067】参考例3 3−オクタデシルフェノール 3−オクタデシル−2−シクロヘキセン−1−オン62
1mg(1.78mmol)、5%パラジウム/炭素2
50mgおよびエタノール10mlの混合物を8時間還
流した後、室温で4日間攪拌した。反応終了後、反応溶
液をセライト濾過した。減圧で濾液を濃縮して得た粗精
製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メルク社
製、Art9385,エーテル:ヘキサン=1:20〜
1:15)で精製し、162mg(26%)の表題目的
物を得た。
【0068】参考例4 2−オクタデシルオキシベンズアルデヒド アルゴン雰囲気下、2−ヒドロキシベンズアルデヒド
6.50g(53.2mmol)および水酸化カリウム
4.5g(80mmol)を乾燥エタノール100ml
に溶解した後、溶媒を留去した。残渣に1−ブロモオク
タデカン21.3g(63.8mmol)および乾燥D
MF50mLを加えて100℃で3時間攪拌した。反応
終了後、反応溶液に水を加えてエーテルで抽出した。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧で溶媒を留
去して得られた粗精製物を酢酸エチルで再結晶し、1
1.1g(56%)の表題目的物を得た。
【0069】参考例5 1−(1−ヒドロキシヘプチル)−2−オクタデシルオ
キシベンゼン アルゴン雰囲気下、2−オクタデシルオキシベンズアル
デヒド1.50g(4.00mmol)をTHF10m
lに溶解して攪拌しながら、この溶液にマグネシウム2
92mg(12.0mmol)および1−ブロモヘキサ
ン845ml(6.02mmol)よりTHF15ml
中で調製したグリニャール試薬を室温で滴下した。滴下
終了後、さらに10分間攪拌を続けた。反応終了後、反
応溶液に塩化アンモニウム水溶液を加えてエーテルで抽
出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
で溶媒を留去して得られた粗精製物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(メルク社製、Art9385,酢
酸エチル:ヘキサン=1:20)で精製し、1.48g
(80%)の表題目的物を得た。
【0070】参考例6 1−ヘプチル−2−オクタデシルオキシベンゼン 1−(1−ヒドロキシヘプチル)−2−オクタデシルオ
キシベンゼン1.47g(3.19mmol)およびト
リエチルシラン1.54ml(9.60mmol)をジ
クロロメタン10mlに溶解し、この溶液に三フッ化ホ
ウ素ジエチルエーテル錯体1.18ml(9.60mm
ol)を滴下した。滴下終了後、反応溶液に水を加えて
ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧で溶媒を留去して得られた粗精製物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メルク社製、
Art9385,ヘキサン)で精製し、560mg(3
9%)の表題目的物を得た。
【0071】参考例7 4−オクタデシルオキシベンズアルデヒド アルゴン雰囲気下、4−ヒドロキシベンズアルデヒド
6.10g(50.0mmol)および水酸化カリウム
2.8g(50mmol)を乾燥エタノール50mlに
溶解した後、溶媒を留去した。残渣に1−ブロモオクタ
デカン20g(60mmol)および乾燥DMF50m
Lを加えて100℃で2時間攪拌した。反応終了後、反
応溶液に水を加えてエーテルで抽出した。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧で溶媒を留去して得ら
れた粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(メルク社製、Art9385,酢酸エチル:ヘキサン
=1:15〜1:10)で精製し、11.9g(64
%)の表題目的物を得た。
【0072】参考例8 1−[1−ヒドロキシ−4−(テトラヒドロピラン−2
−イルオキシ)−2−ブチン−1−イル]−4−オクタ
デシルオキシベンゼン アルゴン雰囲気下、4−オクタデシルオキシベンズアル
デヒド1.11g(2.96mmol)をTHF50m
lに溶解して攪拌しながら、この溶液にブチルリチウム
ヘキサン溶液(1.56mol/L)2.26mlおよ
びプロパルギルテトラヒドロピラニルエーテル494m
l(3.52mmol)よりTHF10ml中で調製し
た有機リチウム試薬を室温で滴下した。滴下終了後、さ
らに30分間攪拌を続けた。反応終了後、反応溶液に塩
化アンモニウム水溶液を加えてエーテルで抽出した。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧で溶媒を留
去して得られた粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(メルク社製、Art9385,酢酸エチル:
ヘキサン=1:4)で精製し、1.37g(90%)の
表題目的物を得た。
【0073】参考例9 1−(4−オクタデシルオキシベンゾイル)−3−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)−1−プロピン アルゴン雰囲気下、1−[1−ヒドロキシ−4−(テト
ラヒドロピラン−2−イルオキシ)−2−ブチン−1−
イル]−4−オクタデシルオキシベンゼン677mg
(1.32mmol)、PDC1.74g(4.62m
mol)および乾燥ジクロロメタン10mlの混合物を
室温で1時間攪拌した。反応終了後、反応溶液に乾燥エ
ーテルを加えてセライト濾過した。減圧で濾液を濃縮し
て得た粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(メルク社製、Art9385,酢酸エチル:ヘキサン
=1:15〜10:1)で精製し、594mg(88
%)の表題目的物を得た。
【0074】実施例1 3−(2−ヒドロキシ−4−オクタデシルベンゾイル)
アクリル酸(化合物54) アルゴン雰囲気下、3−オクタデシルフェノール107
mg(0.309mmol)を乾燥ジクロロメタン5m
lに溶解し、この溶液に無水マレイン酸33mg(0.
34mmol)及び無水塩化アルミニウム144mg
(1.08mol)を加えて2時間還流した。反応終了
後、反応溶液を室温まで冷却し、6規定塩酸を加えてジ
クロロメタンで抽出した。有機層を6規定塩酸で洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧で溶媒を留
去して得られた粗精製物を薄層分取シリカゲルクロマト
グラフィー(メルク社製、Art9385,メタノー
ル:酢酸:クロロホルム=1:1:100)で精製し、
32mg(23%)の表題目的物を得た。
【0075】実施例2 2−ブロモ−3−(4−オクタデシルベンゾイル)アク
リル酸(化合物28) 実施例1において、無水マレイン酸の代わりに無水ブロ
モマレイン酸を用い、3−オクタデシルフェノールの代
わりにオクタデシルベンゼンを用いて同様の反応をおこ
ない表題化合物を得た。(収率31%)
【0076】実施例3 3−(4−オクタデシルベンゾイル)−2−フェニルア
クリル酸(化合物31) 実施例1において、無水マレイン酸の代わりに無水フェ
ニルマレイン酸を用い、3−オクタデシルフェノールの
代わりにオクタデシルベンゼンを用いて同様の反応をお
こない表題化合物を得た。(収率17%)
【0077】実施例4 3−(3−ヘプチル−4−オクタデシルオキシベンゾイ
ル)アクリル酸(化合物86) アルゴン雰囲気下、1−ヘプチル−2−オクタデシルオ
キシベンゼン550mg(1.24mmol)を乾燥ジ
クロロメタン10mlに溶解し、この溶液に無水マレイ
ン酸133mg(1.36mmol)および無水塩化ア
ルミニウム413mg(3.10mmol)を加えて室
温で1夜攪拌した。反応終了後、砕いた氷と濃塩酸の混
合物の中に反応溶液を加えて攪拌した後、ジクロロメタ
ンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧で溶媒を留去して得られた粗精製物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(メルク社製、Art93
85,酢酸:酢酸エチル:ヘキサン=3:50:25
0)で精製し、131mg(19%)の表題目的物を得
た。
【0078】実施例5 3−(4−オクタデシルオキシ−3−トリデシルベンゾ
イル)アクリル酸(化合物87) 実施例4において、1−ヘプチル−2−オクタデシルオ
キシベンゼンの代わりに1−オクタデシルオキシ−2−
トリデシルベンゼンを用いて同様の反応を行いない、表
題目的物を得た。(収率30%)
【0079】実施例6 3−(4−オクタデシルオキシ−3−ノナデシルベンゾ
イル)アクリル酸(化合物88) 実施例4において、1−ヘプチル−2−オクタデシルオ
キシベンゼンの代わりに1−オクタデシルオキシ−2−
ノナデシルベンゼンを用いて同様の反応を行い、表題目
的物を得た。(収率20%)
【0080】実施例7 3−(4−オクタデシルオキシベンゾイル)−2−プロ
ピン−1−オール(化合物55) 1−(4−オクタデシルオキシベンゾイル)−3−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)−1−プロピン2
57mg(0.501mmol)をジクロロメタン5m
lとメタノール5mlの混合溶媒に溶解し、この溶液に
触媒量のPTSを加え、室温で2.5時間攪拌した。反
応終了後、溶媒を留去した後、水を加えてエーテルで抽
出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧で
溶媒を留去して得られた粗精製物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(メルク社製、Art9385,酢酸
エチル:ヘキサン=1:3〜1:2)で精製し、149
mg(69%)の目的物を得た。
【0081】実施例8 2−(4−オクタデシルオキシフェニル)メチレンプロ
パン−1,3−二酸モノメチル(化合物56) 2−(4−オクタデシルオキシフェニル)メチレンプロ
パン−1,3−二酸ジメチル664mg(1.36mm
ol)をTHF20mlに溶解し、この溶液に水酸化リ
チウム1水和物55mg(1.3mmol)および水
0.2mlを加え室温で1週間攪拌した。反応終了後、
1規定塩酸を加えてジクロロメタンで抽出した。有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去してえた粗
精製物にヘキサンを加えて攪拌した後、濾過をおこなっ
てヘキサンに不溶な固体を得た。これをジクロロメタン
で再結晶し、258mg(40%)の表題目的物を得
た。
【0082】実施例9 2−シアノ−3−(4−オクタデシルオキシフェニル)
アクリル酸(化合物68) 実施例8において、2−(4−オクタデシルオキシフェ
ニル)メチレンプロパン−1,3−二酸ジメチルの代わ
りに2−シアノ−3−(4−オクタデシルオキシフェニ
ル)アクリル酸エチルを用いて同様の反応を行い、表題
目的物を得た。(収率51%)
【0083】実施例10 2−アセチル−3−(4−オクタデシルオキシフェニ
ル)アクリル酸(化合物84、85) 2−アセチル−3−(4−オクタデシルオキシフェニ
ル)アクリル酸t−ブチル59mg(0.12mmo
l)をジクロロメタン1mlに溶解し、この溶液にTF
A0.1mlを加えて、室温で5時間撹拌した。さらに
TFA0.2mlを追加し、3時間撹拌した。反応終了
後、減圧で溶媒を留去し、薄層分取クロマトグラフィー
(メルク社製、Art5717,酢酸:酢酸エチル:ヘ
キサン=2:75:125)で精製し、表題の化合物を
2種の幾何異性体として、それぞれ単離した。 低極性の幾何異性体:収率46%(化合物84) 高極性の幾何異性体:収率36%(化合物85)
【0084】実施例11 2−{2,4−ビス(オクタデシルオキシ)フェニル}
メチレンプロパン−1,3−二酸モノメチル(化合物1
11) 実施例8において、2−(4−オクタデシルオキシフェ
ニル)メチレンプロパン−1,3−二酸ジメチルの代わ
りに2−{2,4−ビス(オクタデシルオキシ)フェニ
ル}メチレンプロパン−1,3−二酸ジメチル、水酸化
リチウムの代わりに水酸化ナトリウムを用いて同様の反
応を行い、表題目的物を得た。(収率14%)
【0085】
【表3】
【0086】
【表4】
【0087】
【表5】
【0088】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 59/52 9450−4H 255/41 9357−4H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、OH基、炭素数20個までの
    アルキル基もしくは炭素数20個までのアルコキシ基
    を、R2 は−CO−CH=CHCOOH、−CO−C≡
    CCH2 OH、−CH=C(R3 )COOHもしくは−
    CO−CH=C(R 4 )COOHを、R3 はシアノ基、
    −COOR5 もしくは−CO−R6 を、R4はハロゲン
    原子もしくはフェニル基を、R5 は低級アルキル基を、
    6 は低級アルキル基を、Aは酸素原子もしくはメチレ
    ン基を、nは10〜18の整数を示すが、R2 が−CO
    −CH=CHCOOHのとき、R1 は水素原子ではな
    い〕で表される化合物またはその無毒性塩。
JP4114594A 1994-03-11 1994-03-11 長鎖脂肪族側鎖を有するベンゼン誘導体 Withdrawn JPH07252187A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023106356A1 (ja) * 2021-12-08 2023-06-15 富士フイルム株式会社 ペプチド化合物の製造方法、保護基形成用試薬、及び置換ベンジル化合物

Cited By (2)

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