JPH07252248A - β−ラクタム系化合物及びその立体選択的製法 - Google Patents

β−ラクタム系化合物及びその立体選択的製法

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JPH07252248A
JPH07252248A JP6785194A JP6785194A JPH07252248A JP H07252248 A JPH07252248 A JP H07252248A JP 6785194 A JP6785194 A JP 6785194A JP 6785194 A JP6785194 A JP 6785194A JP H07252248 A JPH07252248 A JP H07252248A
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alkyl
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lactam
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JP6785194A
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Tamotsu Fujisawa
有 藤沢
Makoto Shimizu
真 清水
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Nippon Soda Co Ltd
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Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は一般式〔I〕 【化1】 〔Qは(C1 〜C6 のアルキル、C1 〜C6 のアルコキ
シで置換されてもよい)フェニル又は(C1 〜C6 のア
ルキル、C1 〜C6 のアルコキシで置換されてもよい)
アラルキルを表し、Rは水素、C1 〜C6 のアルキルを
表し、Zは水素、C1 〜C6 のアルキル、(C1 〜C6
のアルキル、C1 〜C6 のアルコキシ、ハロゲンで置換
されていてもよい)フェニル、C1 〜C6 アルコキシ又
はC1 〜C6 アルキルチオを表す。〕で表されるβ−ア
ミノ酸誘導体および一般式〔II〕 【化2】 〔Q、Zは前記と同じ意味を表す。〕で表されるβ−ラ
クタム誘導体およびその立体選択的な製造方法である。 【効果】 本発明はカルバペネム系抗生物質の重要合成
中間体へ誘導できる新規な光学活性β−ラクタム誘導体
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカルバペネム系抗生物質
の重要合成中間体へ誘導できる新規なβ−ラクタム誘導
体及びその光学異性体の立体選択的な製法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】チエナマイシンなど抗菌活性を有するβ
−ラクタム系化合物及びその製造法は多数研究されてい
るが、その有用性から簡便で且つ立体選択性の高い合成
反応が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は新規な
β−ラクタム誘導体とその立体選択的製造方法を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式〔I〕
【化6】 〔Qは(C1 〜C6 のアルキル、C1 〜C6 のアルコキ
シで置換されてもよい)フェニル又は(C1 〜C6 のア
ルキル、C1 〜C6 のアルコキシで置換されてもよい)
アラルキルを表し、Rは水素、C1 〜C6 のアルキルを
表し、Zは水素、C1 〜C6 のアルキル、(C1 〜C6
のアルキル、C1 〜C6 のアルコキシ、ハロゲンで置換
されていてもよい)フェニル、C1 〜C6 アルコキシ又
はC1 〜C6 アルキルチオを表す。〕で表されるβ−ア
ミノ酸誘導体および一般式〔II〕
【化7】 〔Q、Zは前記と同じ意味を表す。〕で表されるβ−ラ
クタム誘導体であり、一般式〔III〕
【化8】 (Q、Zは前記と同じ意味を表す。)で表される光学活
性イミンと一般式〔IV〕
【化9】 (Metは金属を表し、Rは前記と同じ意味を表す。)
で表される酢酸エステルの金属エノラートを反応させ、
環化することを特徴とする立体選択的β−ラクタムの製
造方法である。
【0005】ここで酢酸エステルの金属エノラート中の
金属とはエノラートを形成するものなら何でもよく、具
体的には、Li、ZnX 、AlR'3 ・Li、Ti(OR')3、SnR'3
Li等〔X はBr、Cl、F 、I のハロゲンを表し、R'はメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec-ブ
チル、t-ブチルなどのC1 〜C6 のアルキルを表す。〕
である。
【0006】一般式〔I〕には、次の光学異性体が存在
するが、エノラートの金属種やエステル部位、反応溶媒
などの反応条件を選択することにより立体選択的にそれ
らを製造するこができる。
【化10】
【0007】また、一般式〔I〕を環化した一般式〔I
I〕にも次の光学異性体が存在するが、環化の条件下で
は〔I〕の立体化学は損なわれない。
【化11】
【0008】次に具体的に製造方法を説明する。溶媒
中、室温以下、酢酸エステル誘導体とリチウムジイソプ
ロピルアミド(LDA)によりリチウムエノラートを生
成させる。この溶液をイミンを含んだ溶液にゆっくりと
滴下する。その後徐々に室温に昇温し、数〜数10時間
攪拌する。反応終了後、抽出、精製して目的化合物を得
る。
【0009】ここで溶媒は、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン(DM
E)、ジメチルホルムアミド(DMF)、塩化メチレ
ン、トルエン、ヘキサメチルホスフォリックトリアミド
(HMPA)など及びそれらの混合溶媒を用いることが
できる。反応温度は室温以下、好ましくは−150℃〜
0℃である。またリチウムエノラートにクロロチタント
リイソプロポキシド又は塩化亜鉛などを加えて金属交換
を行うことによりチタンエノラート又は亜鉛エノラート
を生成することができる。
【0010】原料となる光学活性イミンは次式によって
合成できる。
【化12】
【0011】また、得られた本発明化合物は例えば次式
によりカルバペネム、ペネム系抗菌性物質中間体として
有用な2−アゼチジノンに変換することが可能である。
【化13】
【0012】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明するが本発明はこれに限定されるものではない。化
合物はNMR、IR及びMSにより同定し、キャピラリ
ーGLC、HPLCにより立体異性体の比を決定した。
【0013】実施例1 3−(p−メトキシフェニルア
ミノ)−3−(4,5−ジメトキシメチル−1,3−ジ
オキソラン−2−イル)プロピオン酸t−ブチルエステ
ルの合成
【化14】 アルゴン雰囲気下30ml 2口ナスフラスコにジイソ
プロピルアミン 308mg(3.1mmol)のTH
F 3ml溶液を入れ、−78℃に冷却した。1.56
Nのn−ブチルリチムのヘキサン溶液2.0ml(3.
1mmol)を加え−78℃で15分間攪拌した。その
溶液に酢酸t−ブチル 360mg(3.1mmol)
のTHF 3ml溶液をゆっくり滴下し−78℃で15
分間攪拌した。1.0Nの塩化トリイソプロポキシチタ
ンのヘキサン溶液3.1ml(3.1mmol)をゆっ
くり加え−78℃で15分間攪拌した。その溶液を−1
10℃に冷却しイミン〔III’〕 150mg(0.
51mmol)のTHF3ml溶液をゆっくりと滴下し
−95℃まで自然昇温させながら3時間攪拌した。リン
酸緩衝溶液を加え反応を停止させ、セライト濾過し、酢
酸エチルで抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃
縮後シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:エ
ーテル=1:3)により精製し表記のβ−アミノエステ
ルを得た。 収量 63mg(収率30%) Rf 0.4(ヘキサン:エーテル=1:3) (S:R)=20:80 (HPLC ヘキサン:酢
酸エチル=5:1) Rt 63.52 min 68.11 min 1H-NMR(CDCl3) δ 1.40(S,9H),2.36-2.59(m,2H),3.37-
3.57(m,11H),3.73(s,3H),3.96-4.04(m,3H),5.21(d,J=1.
98,1H),6.64(d,J=9.07,2H),6.75(d,J=9.07,2H) IR(neat) cm-1 3360,2900,1730,1510,1240,1150
【0014】実施例2 3−(p−メトキシフェニルア
ミノ)−3−(4,5−ジメトキシメチル−1,3−ジ
オキソラン−2−イル)プロピオン酸t−ブチルエステ
ルの合成
【化15】 アルゴン雰囲気下30ml 2口ナスフラスコにTHF
3mlとカリウムヘキサメチルジシラジドの0.5M
トルエン溶液1.08ml(0.54mmol)を入れ
−78℃に冷却し攪拌した。酢酸t−ブチル 62.7
mg(0.54mmol)のTHF 3ml溶液をゆっ
くりと加え−78℃で15分間攪拌した。その溶液に塩
化亜鉛73.6mg(0.54mmol)を加え、0℃
まで昇温し1時間攪拌した。再び反応溶液を−80℃に
冷却しイミン〔III’〕 40mg(0.14mmo
l)のTHF 3ml溶液をゆっくり加え室温まで自然
昇温させながら48時間攪拌した。以下実施例1と同様
の処理を行った。 収量 20.1mg(収率36%) (S:R)= 8:92
【0015】実施例3 3−(p−メトキシフェニルア
ミノ)−3−(4,5−ジメトキシメチル−1,3−ジ
オキソラン−2−イル)プロピオン酸t−ブチルエステ
ルの合成
【化16】 アルゴン雰囲気下30ml 2口ナスフラスコにジイソ
プロピルアミン 41mg(0.41mmol)のTH
F 3ml溶液を入れ−78℃に冷却して攪拌した。
1.48Nのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液0.2
7ml(0.41mmol)を加え−78℃で15分間
攪拌した。その溶液に酢酸t−ブチル 48mg(0.
41mmol)のTHF 3ml溶液をゆっくり加え−
78℃で15分間攪拌した。トリメチルアルミニウムの
1.4Nトルエン溶液0.29ml(0.41mmo
l)を加え30分間攪拌した。反応溶液を−110℃に
冷却し、イミン〔III’〕 40mg(0.14mm
ol)のTHF 3ml溶液をゆっくり滴下し−95℃
まで自然昇温させながら3時間攪拌した。以下実施例1
と同様の処理を行った。 収量 14mg(収率24%) (S:R)=89:11
【0016】実施例1〜3の化合物を含め第1表に製造
例を示した。
【0017】
【表1】
【0018】実施例8 3−(p−メトキシフェニルア
ミノ)−3−(4,5−ジメトキシメチル−1,3−ジ
オキソラン−2−イル)プロピオン酸の合成
【化17】 アルゴン雰囲気下50mlナスフラスコにβ−アミノエ
ステル〔I’−S〕39mg(0.095mmol)の
塩化メチレン 9ml溶液を入れ、0℃に冷却して攪拌
した。その溶液にトリフルオロ酢酸0.73ml(9.
5mmol)を加え室温で24時間攪拌した。反応溶液
を濃縮しシリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサ
ン:エーテル=1:3)により精製を行い表記のβ−ア
ミノ酸を得た。 収量34mg(収率100%) Rf 0.1(ヘキサン:エーテル=1:3) 1H-NMR(CDCl3) δ 2.60(broad,2H),3.35-3.61(m,11H),
3.74(s,3H),3.99(broad,3H),5.18(broad,1H),6.76(broa
d,4H) IR(neat) cm-1 3400,2900,1700,1510,1200,830
【0019】実施例9 4−〔(4S,5S)−4,5
−ジメトキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル〕−1−p−メトキシフェニル−2−アゼチジノンの
合成
【化18】 アルゴン雰囲気下30ml 2口ナスフラスコにN−メ
チル−2−クロロピリジニウムヨウ化物18mg(0.
076mmol)の塩化メチレン 1ml溶液を入れ、
0℃に冷却して攪拌した。その溶液に実施例8で得られ
たβ−アミノ酸18mg(0.051mmol)の塩化
メチレン 1ml溶液をゆっくりと滴下した。トリエチ
ルアミン 0.04ml(0.26mmol)をゆっく
り加え室温まで自然昇温させながら12時間攪拌した。
飽和食塩水を加えて反応を停止させ酢酸エチルで抽出
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後シリカゲル
薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル=1:
3)により精製を行い、表記のβ−ラクタムを得た。 収量 0.4mg(収率4%) S:R=8:92 Rf 0.2(ヘキサン:エーテル=1:3) Rt 61.923min,65.056min(GC
SE30 50m230℃一定) 1H-NMR(CDCl3) δ 2.98-3.11(m,2H),3.32-3.51(m,10
H),3.79(s,3H),3.84-3.90(m,1H),4.04-4.09(m,1H),4.17
-4.21(m,1H),5.33(d,J=3.63,1H),6.84(d,J=8.91,2H),7.
49(d,J=8.91,1H) IR(neat) cm -1 2900,1760,1510,1380,1100
【0020】実施例10 4−〔(4S,5S)−4,
5−ジメトキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル〕−1−p−メトキシフェニル−2−アゼチジノンの
合成
【化19】 アルゴン雰囲気下50mlナスフラスコに実施例8で得
られたβ−アミノ酸7mg(0.020mmol)のア
セトニトリル 2ml溶液を入れ攪拌した。トリフェニ
ルホスフィンのアセトニトリル溶液を加え、ジピリジル
ジスルフィドのアセトニトリル溶液を加え、45℃に加
熱して13時間攪拌した。飽和食塩水により反応を停止
させ、酢酸エチルで抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。以下実施例9と同様の操作を行った。 収量 3.3mg(収率49%) S:R=28:72
【0021】
【発明の効果】立体選択的にβ−ラクタム誘導体を得る
ことができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔Qは(C1 〜C6 のアルキル、C1 〜C6 のアルコキ
    シで置換されてもよい)フェニル又は(C1 〜C6 のア
    ルキル、C1 〜C6 のアルコキシで置換されてもよい)
    アラルキルを表し、Rは水素、C1 〜C6 のアルキルを
    表し、Zは水素、C1 〜C6 のアルキル、(C1 〜C6
    のアルキル、C1 〜C6 のアルコキシ、ハロゲンで置換
    されていてもよい)フェニル、C1 〜C6 アルコキシ又
    はC1 〜C6 アルキルチオを表す。〕で表されるβ−ア
    ミノ酸誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式〔II〕 【化2】 〔Q、Zは前記と同じ意味を表す。〕で表されるβ−ラ
    クタム誘導体。
  3. 【請求項3】 一般式〔III〕 【化3】 (Q、Zは前記と同じ意味を表す。)で表される光学活
    性イミンと一般式〔IV〕 【化4】 (Metは金属を表し、Rは前記と同じ意味を表す。)
    で表される酢酸エステルの金属エノラートを反応させる
    ことを特徴とする請求項1記載の立体選択的β−アミノ
    酸誘導体の製法
  4. 【請求項4】 一般式〔I〕 【化5】 〔Q、R、Zは前記と同じ意味を表す。〕で表されるβ
    −アミノ酸誘導体を環化することを特徴とする請求項2
    記載の立体選択的β−ラクタムの製法。
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