JPH07252742A - 優れた防水性を有する高密度織物 - Google Patents

優れた防水性を有する高密度織物

Info

Publication number
JPH07252742A
JPH07252742A JP6069860A JP6986094A JPH07252742A JP H07252742 A JPH07252742 A JP H07252742A JP 6069860 A JP6069860 A JP 6069860A JP 6986094 A JP6986094 A JP 6986094A JP H07252742 A JPH07252742 A JP H07252742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
woven fabric
polyester component
yarn
present
softening point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6069860A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunekatsu Furuta
常勝 古田
Yoshiaki Kijima
由明 來島
Minoru Fujii
実 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP6069860A priority Critical patent/JPH07252742A/ja
Publication of JPH07252742A publication Critical patent/JPH07252742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い防水性能を有し,かつその洗濯耐久性に
優れたノンコーティングタイプの高密度織物を提供す
る。 【構成】 軟化点が150〜190℃のポリエステル成
分Aと軟化点が240℃以上のポリエステル成分Bとか
らなる単糸で構成され,かつ単糸表面の少なくとも一部
にポリエステル成分Aが露出している単糸よりなるマル
チフィラメント糸と,ポリエステル成分Bを主体とする
単糸繊度が1デニール以下のマルチフィラメント糸とが
混在した複合糸条からなるカバーファクターの和が20
00以上の織物であって,織物の一部がポリエステル成
分Aにより融着され,かつ表面に撥水性化合物が付与さ
れている優れた防水性を有する高密度織物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,高い防水性能とその洗
濯耐久性を有する高密度織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】雨衣に代表される防水布帛の開発は,ゴ
ム引素材に端を発し,スポーツ衣料分野への用途の拡大
に伴って,着用者の快適性を追求した透湿性防水布帛へ
と発展してきた。この透湿性防水布帛は,高い防水性と
透湿性を得るために,通常,ウレタン樹脂やポリテトラ
フルオロエチレン樹脂等を繊維基布にコーティングやラ
ミネートしたものであり,その製造方法や織編物に関す
る提案も数多くなされてきた。一般に,樹脂のコーティ
ングやラミネートにより得られる透湿防水布帛は比較的
雨量の多い条件下や激しい運動時に要求される素材であ
るが,コーティングやラミネートにより布帛の風合が硬
くなりがちであり,各社とも樹脂の改良によって風合が
ソフトに仕上がる素材の開発に注力している。
【0003】一方,コーティングやラミネート品のよう
な高い防水性より,むしろ風合を重視した防水布に関す
るニーズもあり,例えば,単糸繊度の細い繊維を用いた
高密度織物に撥水加工を施した,いわゆるノンコーティ
ングタイプの防水布が挙げられる。しかし,このような
ノンコーティングタイプの防水布について防水性を高め
るには限界があり,原糸使いでせいぜい800〜100
0mm程度であった。しかも,洗濯による撥水性能の低下
や洗濯,運動による織物組織や構成繊維の配列の乱れが
避けられず,防水性が低下するという問題があり,高い
防水性を有し,しかもその洗濯耐久性に優れた防水布
は,今日に至っても未だ得られていないのが現状であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
現状に鑑みて行われたもので,コーティングやラミネー
トによらず,いわゆるノンコーティングタイプでありな
がら高い防水性能とその洗濯耐久性を有する高密度織物
を得ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわち
本発明は,150℃以上,190℃以下の軟化点を有す
るポリエステル成分Aと,240℃以上の軟化点を有す
るポリエステル成分Bからなる単糸であって,該単糸表
面の少なくとも一部にポリエステル成分Aが露出してな
る単糸よりなるマルチフィラメント糸(I)と,上記ポ
リエステル成分Bを主体とする単糸繊度1デニール以下
のマルチフィラメント糸(II)とが混在した複合糸条か
ら構成され,経糸方向と緯糸方向のカバーファクターの
和が 2000以上の織物であって,該織物の一部がポ
リエステル成分Aにより融着され,かつ表面に撥水性化
合物が付与されていることを特徴とする優れた防水性を
有する高密度織物を要旨とするものである。
【0006】以下,本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明では,マルチフィラメント糸(I)
の単糸が150℃以上,190℃以下の軟化点を有する
ポリエステル成分Aと,240℃以上の軟化点を有する
ポリエステル成分Bとから構成されており,しかも単糸
表面の少なくとも一部にポリエステル成分Aが露出して
いることが必要である。
【0008】このポリエステル成分Aは,熱圧着により
単糸間隙を減少させ,かつ単糸間および織組織を固定す
る接着効果を有しており,その結果,防水性およびその
耐久性が飛躍的に向上する。このとき,上記ポリエステ
ル成分Aの軟化点が150℃未満では,通常のポリエス
テル繊維の130℃以上の高温染色や170〜180℃
のヒートセットに耐えることができず,また,軟化点が
190℃を超えると,熱融着温度が高すぎ,織物の風合
硬化や引裂強力等の物性低下を招くため好ましくない。
一方,本発明におけるポリエステル成分Aの軟化点の下
限は150℃であるが,170〜180℃のヒートセッ
トは乾熱非接触であるから,高い圧力が加わらず,この
条件下ではポリエステル成分Aは流動せず,さらに,2
40℃以上の軟化点を有するポリエステル成分Bと共存
しているため,加工工程中で問題が発生することはな
い。このとき,ポリエステル成分Bの軟化点が240℃
未満では,ポリエステル成分Aを融着せしめる加工によ
り織物の風合硬化および引裂強力低下等の問題が生じる
ため好ましくない。
【0009】本発明では,上記ポリエステル成分Aの少
なくとも一部が単糸表面に露出している必要がある。こ
のときポリエステル成分Aが単糸表面に露出していない
と,織物に融着部を形成せしめることができなくなる。
【0010】ここで,ポリエステル成分Aが単糸表面に
露出している状態の一例を単糸の断面図によって説明す
る。図1の(1)〜(5)は,いずれも本発明に用いら
れるマルチフィラメント糸(I)の単糸の断面を示すも
のであり,(1)は芯鞘構造糸で,芯部2にポリエステ
ル成分B,鞘部1にポリエステル成分Aが配置された状
態,(2)はポリエステル成分AおよびBからなるサイ
ドバイサイド構造糸,(3)は芯鞘構造糸で,芯部5の
一部が鞘部6の表面に露出しているもので,芯部5にポ
リエステル成分Aが,鞘部6にポリエステル成分Bが配
置されている状態,(4)はポリエステル成分Aとポリ
エステル成分Bが放射状に配置された状態,(5)は断
面の四箇所9にポリエステル成分Aが配置された状態を
示すものである。
【0011】上記のように断面図によって本発明に用い
られるマルチフィラメント糸(I)の構成を説明した
が,マルチフィラメント糸(I)の構成はこれらに限定
されるものではなく,本発明の構成要件を満足するもの
であれば,異型断面糸も含めてすべて本発明に含まれ
る。
【0012】本発明でいう150℃以上,190℃以下
の軟化点を有するポリエステルとは二塩基酸またはその
エステルの1種以上とジオール類との重縮合によって得
られるものであり,二塩基酸としては,テレフタル酸,
イソフタル酸,フタル酸,スルホイソフタル酸,5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸,シュウ酸,アゼライン
酸,セバシン酸,アジピン酸,ドデカン二酸などが挙げ
られ,ジオール類としては,エチレングリコール,ジエ
チレングリコール,トリエチレングリコール,プロパン
ジオール,ブタンジオール,ペンタンジオール,ヘキサ
ンジオール,ネオペンチルグリコール等が挙げられる。
これらの二塩基酸とジオールの中から,例えばテレフタ
ル酸,イソフタル酸,エチレングリコールによりポリエ
ステルを重縮合する場合,イソフタル酸を20〜30モ
ル%程度共重合することによって,150〜190℃の
軟化点を有するポリエステル成分を得ることができる。
【0013】一方,240℃以上の軟化点を有するポリ
エステル成分Bとしては,主としてポリエチレンテレフ
タレートを用いることができるが,240℃以上の軟化
点を満足するものであれば,上述の二塩基酸やジオール
が共重合されていてもよい。
【0014】本発明において,マルチフィラメント糸
(I)の単糸を構成するポリエステル成分Aの単糸に占
める比率は特に限定されるものではないが,紡糸性およ
び物性の面から,5〜90重量%程度が好ましい。ま
た,マルチフィラメント糸(I)の単糸繊度も特に限定
されるものではないが,5デニール以下が好ましく,5
デニールを超えると,単糸間隙が大きくなったり,風合
が粗硬になるため好ましくない。
【0015】本発明では,上記マルチフィラメント糸
(I)とポリエステル成分Bを主体とする単糸繊度が1
デニール以下のマルチフィラメント糸(II)とが混在し
ている必要がある。このとき,マルチフィラメント糸
(I)を単独で織物に用いると,融着処理後に風合がペ
ーパーライクになり,しかも物性が極端に低下してしま
うため好ましくない。また,マルチフィラメント糸(I
I)をポリエステル成分Bを主体として構成するのは,
上述のマルチフィラメント糸(I)にポリエステル成分
Bを用いるのと同様の理由であり,すなわち,ポリエス
テル成分Aを融着せしめる際の熱による織物の風合硬化
および物性低下を防止するためである。ここでマルチフ
ィラメント糸(II)の単糸繊度が1デニールを超える
と,単糸相互によって生ずる間隙が大きくなりすぎて高
い防水性能が得られず,しかもソフトな風合も得られな
くなる。
【0016】次に,本発明におけるマルチフィラメント
糸(I)と マルチフィラメント糸(II)が混在してい
る状態の複合糸条の一例を断面図により説明する。図2
の(1)〜(3)は,いずれも本発明の複合糸条の断面
を示すものであり,(1)はマルチフィラメント糸
(I)が主に芯部11に,マルチフィラメント糸(II)
が主に鞘部12に配置された状態,(2)はマルチフィ
ラメント糸(I)が主に13に偏在した状態,(3)は
マルチフィラメント糸(I)とマルチフィラメント糸
(II)がランダムに配置された状態を示すものである。
【0017】本発明における複合糸条に占めるマルチフ
ィラメント糸(I)の割合は,特に限定されるものでは
ないが,染色性,風合の面から,5〜60重量%程度が
好ましい。
【0018】また,該複合糸条は,いかなる方法によっ
て製造されてもよいが,例えば,特殊紡糸ノズルを用い
た共紡法,延伸工程や糸加工工程でのエアー混繊法,中
空スピンドル撚糸機によるカバリング法や合撚法等の方
法によって製造される。
【0019】本発明の高密度織物は,上記複合糸条を経
糸,緯糸のいずれか一方あるいは両方,さらには他糸条
と上記複合糸条とを交互に用いて製織することによって
得ることができるが,いずれの場合にも,経糸方向と緯
糸方向のカバーファクターの和が2000以上であるこ
とが必要である。ここでいうカバーファクターの和とは
織物を構成する糸条間の間隙の度合を表すもので,次式
によって算出される。このファクターの和が2000未
満では,後述する融着によっても高い防水性能を得るこ
とができない。
【数1】
【0020】本発明にあっては,織物に占めるポリエス
テル成分Aの比率は,2〜40重量%であることが好ま
しく,2重量%未満では,目的とする防水性およびその
洗濯耐久性が得にくく,40重量%を超えると,風合が
ペーパーライクになったり,引裂強力が低下したりする
ので好ましくない。
【0021】本発明では,従来の高密度織物より高い防
水性能とその洗濯耐久性を有せしめるためには,上述の
高密度織物が融着部を有していることが必要である。こ
こでいう融着部とは,ポリエステル成分Aが熱溶融する
ことによって生じる構造であり,織物を構成する糸条の
各単糸間への融着と織組織部分への融着を意味するもの
である。このとき,各単糸間の融着および織組織部分の
融着の量には特に制限はないが,防水性およびその洗濯
耐久性の点から,単糸間の融着にあっては,構成糸条の
単糸の20%以上が融着していることが好ましく,一
方,織組織部分の融着にあっては,1平方インチ中に含
まれる織組織点のうち10%以上が融着していることが
好ましい。
【0022】織物に融着部分を付与せしめる方法として
は,通常のカレンダーロールあるいはエンボスカレンダ
ーロールにより織物の全面または一部を加圧するカレン
ダー法や超音波により融着させる方法を挙げることがで
きるが,一般的にはカレンダー法を好ましく用いること
ができる。カレンダー法によって熱融着を行う場合に
は,シリンダー温度がポリエステル成分Aの軟化点±1
0℃,プレス圧力40〜80kg/cm,速度5〜30m/
分の条件で行うとよい。また,このカレンダー処理は,
リラックス精練,プレセット,染色,ファイナルセッ
ト,撥水処理の間のどの段階で行ってもよいが,通常は
撥水処理後に行うことが好ましい。
【0023】本発明においては,上記構成を有する織物
に撥水性化合物が付与されていることが必要である。撥
水性化合物が付与されていないと,十分な防水性能及び
その洗濯耐久性を得ることができない。ここでいう撥水
性化合物としては,弗素系,シリコン系,パラフィン系
等の公知の撥水剤が使用でき,その撥水加工に際して
も,広く一般に行われているパディング法,スプレー法
等の公知の方法で行えばよい。特に良好な撥水性を必要
とする場合には,一般的に弗素系撥水剤が用いられ,例
えば,アサヒガード730(旭硝子株式会社製,弗素系
撥水剤エマルジョン)5%の水分散液でパディングした
後,160℃で1分間の熱処理を行う方法を採用するこ
とができる。本発明は,以上の構成よりなるものであ
る。
【0024】
【作 用】コーティングやラミネートを施されていない
防水布によって高い防水性を得るには限界があり,しか
も洗濯や運動時の揉み作用によって初期の防水性を維持
できないという問題が従来からあった。本発明の如く,
高密度織物を構成する糸条の一部に軟化点150〜19
0℃のポリエステル成分を用いると,織物に融着部を形
成せしめることが可能になり,その結果,単糸間隙が減
少するだけでなく,繊維間や織組織の一部が融着固定さ
れるため,高い防水性能とその洗濯耐久性が得られるよ
うになる。しかも単糸繊度が1デニール以下のマルチフ
ィラメント糸との複合糸条で織物が構成されているた
め,従来の防水性の低いノンコーティングタイプの防水
布に匹敵するソフトな風合をも得ることができる。
【0025】
【実施例】次に,本発明の織物の製造方法を実施例によ
って具体的に説明するが,実施例における各々の試料の
特性の測定および性能の測定,評価は,下記の方法によ
り行った。 (1)軟化点 東洋精機株式会社製の軟化点測定装置HDTS3−M1
を用い,ポリマーが変形し始める温度をJISK−72
06に準じて測定した。 (2)引裂強力 JISL−1018ペンジュラム法に準じて測定を行っ
た。 (3)単糸間の融着度 10cm四方の織物からランダムに経糸断面および緯糸断
面を各々20本ずつ合計40本採取し,この採取した糸
条の断面を適当な倍率の偏光顕微鏡により写真撮影し
て,各写真から融着に関与している単糸数X(本)およ
び融着に関与していない単糸数Y(本)をカウントし,
次式により単糸間の融着度を算出した。
【数2】
【0026】(4)織組織の融着度 織物の1平方インチ中に存在する織組織点の数に対する
融着している織組織点の数の比により,次式にて織組織
の融着度を算出した。 織組織の融着度(%)=(融着している織組織点の数/
1平方吋中の織組織点の数)×100 (5)防水性 JISL−1092の耐水度測定の低水圧法により,未
洗および家庭洗濯50洗後の試料の耐水圧(mm)を測定
した。なお,家庭洗濯テストは,JISL−0217,
103法(家庭洗濯法)に準じて行った。
【0027】実施例1 テレフタル酸73モル%,イソフタル酸27モル%およ
び酸成分の1.2倍量のエチレングリコールを三酸化アン
チモン2×10-2モル%とともにエステル化反応釜に入
れ,3kg/cm2 で260℃,3時間のエステル化反応を
行った。その後,常圧に戻し,続いて,270℃に昇温
しつつ徐々に減圧し,0.4Torrで2時間重合反応を行っ
てポリエステル成分Aを得た。このポリエステル成分A
の軟化点は160℃であった。
【0028】次に上記ポリエステル成分Aを鞘成分,ポ
リエチレンテレフタレート(ポリエステル成分とする。
軟化点は245℃)を芯成分として,芯/鞘重量比が7
0/30の同心円型芯鞘マルチフィラメント糸を紡糸温
度280℃で溶融紡糸して,1500m/分の速度で引
き取り,続いて,延伸温度80℃,延伸倍率4.5倍,熱
処理温度180℃にて延伸し,本発明で用いるマルチフ
ィラメント糸30d/24f(I)を得た。
【0029】得られたマルチフィラメント糸(I)と単
糸繊度0.6デニールのポリエステルマルチフィラメント
糸110d/183f(II)を供給糸とし,マルチフィ
ラメント糸(I)のオーバーフィード率が0.5%,マル
チフィラメント糸(II)のオーバーフィード率が3%と
なるようにインターレースノズルに導入し,エアー圧力
3kg/cm2 ,糸速200m/分で混繊加工を行い,本発
明で用いる複合糸条を得た。
【0030】次に,この複合糸条を経糸,緯糸両方に用
いて,経糸密度128本/インチ,緯糸密度65本/イ
ンチの平織物を製織した。
【0031】続いて,上記平織物を常法により精練し,
170℃で30秒間のヒートセットを施した後,分散染
料ミケトンブルーFBL(三井東圧染料株式会社製)を
用いて2%o.w.f.の濃度で130℃,30分間の染色を
行った。さらに,常法により還元洗浄を行い,水洗乾燥
後,170℃,1分間のヒートセットを施した。ここ
で,得られた染色布を下記処方1の撥水処理液にパッド
し,マングルにて絞り率60%で絞り,80℃,5分間
乾燥し,150℃,1分間の熱処理を行った。 処方1 LS−317 80g/リットル (旭硝子株式会社製,弗素系撥水剤エマルジョン) スミテックスレジンM−3 1g/リットル (住友化学工業株式会社製,メラミン系耐久性向上助剤) スミテックスアクセラレータACX 1g/リットル (住友化学工業株式会社製,メラミン系樹脂用触媒) イソプロピルアルコール 30cc/リットル (浸透助剤)
【0032】撥水処理した後,鏡面ロールをもつカレン
ダー加工機を用い,シリンダー温度160℃,圧力50
kg/cm,速度10m/分の条件にて融着処理を施し,本
発明の高密度織物を得た。
【0033】本発明との比較のため,本実施例におい
て,エステル化反応に際し酸成分の組成比をテレフタル
酸69モル%,イソフタル酸31モル%とし(従って,
ポリエステル成分の軟化点は140℃となる。),織物
の融着処理に際しシリンダー温度を140℃とするほか
は,本実施例とまったく同一の方法により比較用の高密
度織物(比較例1)を得た。
【0034】また,本発明との比較のため,本実施例に
おいて,エステル化反応に際し酸成分の組成比をテレフ
タル酸80モル%,イソフタル酸20モル%とし(従っ
て,ポリエステル成分の軟化点は200℃となる。),
織物の融着処理に際しシリンダー温度を200℃とする
ほかは,本実施例とまったく同一の方法により比較用の
高密度織物(比較例2)を得た。
【0035】さらに,本発明との比較のため,本実施例
において,芯鞘マルチフィラメント糸(I)に代えてポ
リエステル成分Aのみからなるマルチフィラメント糸3
0d/24fを用いるほかは,本実施例とまったく同一
の方法により比較用の高密度織物(比較例3)を得た。
【0036】本発明および比較用の高密度織物の性能を
測定し,その結果を合わせて表1に示した。
【表1】
【0037】表1より明らかな如く,本発明の高密度織
物は,未洗および洗濯50洗後とも高い防水性能を有し
ており,風合もソフトで,品位も問題のないものであっ
た。一方,本発明の構成要件の一部を満足しない比較例
1〜3の織物は,防水性能,その耐久性,風合,品位面
のいずれかの点で十分なものではなかった。
【0038】実施例2 上記実施例1において,エステル化反応に際し酸成分の
組成比をテレフタル酸76モル%,イソフタル酸24モ
ル%とし(従ってポリエステル成分の軟化点は180℃
となる。),織物の融着処理に際しシリンダー温度18
0℃,圧力60kg/cm,速度10m/分とするほかは,
実施例1とまったく同一の方法により本発明の高密度織
物を得た。
【0039】本発明との比較のため,本実施例におい
て,単糸繊度0.6デニールのマルチフィラメント糸11
0d/183fに代えて単糸繊度が2デニールのマルチ
フィラメント糸110d/55fをマルチフィラメント
糸(II)として用いるほかは,本実施例2と全く同一の
方法により比較用の高密度織物(比較例4)を得た。
【0040】また,本発明との比較のため,本実施例に
おいて,織物の経糸密度100本/インチ,緯糸密度6
0本/インチ(カバーファクターの和1780)とする
ほかは,本実施例2とまったく同一の方法により比較用
の高密度織物(比較例5)を得た。
【0041】さらに,本発明との比較のため,本実施例
において,織物の融着処理を省くほかは,本実施例とま
ったく同一の方法により比較用の高密度織物(比較例
6)を得た。
【0042】本発明および比較用の高密度織物の性能を
測定し,その結果を合わせて表2に示した。
【表2】
【0043】表2より明らかなごとく,本発明の高密度
織物は,未洗及び洗濯50洗後とも高い防水性能を有し
ており,風合もソフトで,品位も問題のないものであっ
た。一方,本発明の構成要件の一部を満足しない比較例
4〜6の織物は,防水性能,その耐久性,風合面のいず
れかの点で十分なものではなかった。
【0044】
【発明の効果】本発明のごとく,軟化点が150〜19
0℃のポリエステル成分を織物の構成糸条中に組み込
み,かつ該織物に融着部分を有せしめることによって,
従来のノンコーティングタイプの防水布よりも耐久性に
優れ,かつ格段に高い防水性能を有する高密度織物を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)〜(5)は,いずれも本発明で用いるマ
ルチフィラメント糸(I)の単糸の断面図である。
【図2】(1)〜(3)は,いずれも本発明で用いる複
合糸条の断面図である。
【符号の説明】
1,3,5,7,9 ポリエステル成分A 2,4,6,8,10 ポリエステル成分B 11,13,15 マルチフィラメント糸(I) 12,14,16 マルチフィラメント糸(II)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 150℃以上,190℃以下の軟化点を
    有するポリエステル成分Aと,240℃以上の軟化点を
    有するポリエステル成分Bからなる単糸であって,該単
    糸表面の少なくとも一部にポリエステル成分Aが露出し
    てなる単糸よりなるマルチフィラメント糸(I)と,上
    記ポリエステル成分Bを主体とする単糸繊度1デニール
    以下のマルチフィラメント糸(II)とが混在した複合糸
    条から構成され,経糸方向と緯糸方向のカバーファクタ
    ーの和が2000以上の織物であって,該織物の一部が
    ポリエステル成分Aにより融着され,かつ表面に撥水性
    化合物が付与されていることを特徴とする優れた防水性
    を有する高密度織物。
JP6069860A 1994-03-14 1994-03-14 優れた防水性を有する高密度織物 Pending JPH07252742A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6069860A JPH07252742A (ja) 1994-03-14 1994-03-14 優れた防水性を有する高密度織物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6069860A JPH07252742A (ja) 1994-03-14 1994-03-14 優れた防水性を有する高密度織物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07252742A true JPH07252742A (ja) 1995-10-03

Family

ID=13414989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6069860A Pending JPH07252742A (ja) 1994-03-14 1994-03-14 優れた防水性を有する高密度織物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07252742A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997028299A1 (en) * 1996-02-02 1997-08-07 Kanebo Limited Cloth having configurational stability and/or water resistance, and core/sheath type composite thread used therefor
KR100614624B1 (ko) * 2003-06-20 2006-08-21 주식회사 코오롱 데님조 투습방수성 원단

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997028299A1 (en) * 1996-02-02 1997-08-07 Kanebo Limited Cloth having configurational stability and/or water resistance, and core/sheath type composite thread used therefor
US6099962A (en) * 1996-02-02 2000-08-08 Kanebo Ltd. Fabric having shape stability and/or water resistance, and core-sheath composite yarn used in the same
CN1096509C (zh) * 1996-02-02 2002-12-18 钟纺株式会社 具有形状稳定性和/或抗水性的织物和用于这种织物的皮芯型复合纱线
JP3576172B2 (ja) * 1996-02-02 2004-10-13 カネボウ株式会社 造花
KR100614624B1 (ko) * 2003-06-20 2006-08-21 주식회사 코오롱 데님조 투습방수성 원단

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4666764A (en) Antistatic polyester fabric having water repellency
EP0885988B1 (en) Cloth having configurational stability and/or water resistance, and core/sheath type composite thread used therefor
US4548848A (en) High density, water-repellent textile fabric
JP4550521B2 (ja) 高密度織物
JPH04308271A (ja) 伸縮性織物の製造方法
JPH07252742A (ja) 優れた防水性を有する高密度織物
JP2002105796A (ja) 遮光性織物
JP3641155B2 (ja) 撥水性編地
JPH0625911A (ja) 変性されたエチレン−ビニルアルコール系共重合体繊維
JPH11200124A (ja) 芯 地
JP3912625B2 (ja) 耐水性及び形態安定性を改善した布帛
JP3806965B2 (ja) 吸湿・撥水性繊維構造物
JPS62238842A (ja) 撥水性布帛
JPH1018136A (ja) ポリエステル系複合仮ヨリ加工糸およびポリエステル系編織物
JP3863051B2 (ja) ポリエステル斑糸
JP3130145B2 (ja) 変性されたエチレン−ビニルアルコール系共重合体繊維、糸または繊維製品の染色方法
JPH1072743A (ja) 難燃性布帛及びその製造方法
JPH111835A (ja) セルロース繊維混用品
JP2025112337A (ja) 織物および繊維製品
JP2600663B2 (ja) 難燃性繊維複合体
KR19990076033A (ko) 발수성 고밀도 직물 및 그의 제조방법.
JPH0959847A (ja) ポリエステル耐水性織物及びその製造方法
JP3829591B2 (ja) ポリエステル系撥水織物
WO2025115669A1 (ja) 撥水性織物および繊維製品
JPS6328935A (ja) ウ−ルとポリエステルの混紡紡毛服地及びその製造方法