JPH07252774A - 繊維用油剤組成物 - Google Patents
繊維用油剤組成物Info
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- JPH07252774A JPH07252774A JP650095A JP650095A JPH07252774A JP H07252774 A JPH07252774 A JP H07252774A JP 650095 A JP650095 A JP 650095A JP 650095 A JP650095 A JP 650095A JP H07252774 A JPH07252774 A JP H07252774A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 下式(I)で示される化合物のうちの少なく
とも1種と、組成物全重量を基準として20重量%以上の
量の、30℃で測定した粘度がレッドウッド秒で60秒以上
の鉱物油からなる繊維用油剤組成物。 RO(PO)m(EO)nH (I) 〔式中、R は、炭素数1〜8の炭化水素基を、POはオキ
シプロピレン基を、EOはオキシエチレン基を示し、m 、
n は、それぞれ独立に0〜11の数であり、且つ m+n は
1〜11の数である。m とn がいずれも正数である場合、
プロピレンオキシドとエチレンオキシドの付加方法およ
び付加順序は限定されない。〕 【効果】 高速下で行われる紡糸工程において、糸条に
対するオイリングの均一化が達成され、発生毛羽数を抑
制する事ができ、且つ、製織工程でのサイズ性が良好に
なる。その結果、糸品質の向上と生産効率の向上が可能
となる。
とも1種と、組成物全重量を基準として20重量%以上の
量の、30℃で測定した粘度がレッドウッド秒で60秒以上
の鉱物油からなる繊維用油剤組成物。 RO(PO)m(EO)nH (I) 〔式中、R は、炭素数1〜8の炭化水素基を、POはオキ
シプロピレン基を、EOはオキシエチレン基を示し、m 、
n は、それぞれ独立に0〜11の数であり、且つ m+n は
1〜11の数である。m とn がいずれも正数である場合、
プロピレンオキシドとエチレンオキシドの付加方法およ
び付加順序は限定されない。〕 【効果】 高速下で行われる紡糸工程において、糸条に
対するオイリングの均一化が達成され、発生毛羽数を抑
制する事ができ、且つ、製織工程でのサイズ性が良好に
なる。その結果、糸品質の向上と生産効率の向上が可能
となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成繊維の紡糸工程で
用いると、高速走行が行われた場合であっても優れた製
糸性が達成でき、且つ、後の製織工程で必要なサイズ性
(糊特性)に悪影響を与えない繊維用油剤組成物に関す
る。
用いると、高速走行が行われた場合であっても優れた製
糸性が達成でき、且つ、後の製織工程で必要なサイズ性
(糊特性)に悪影響を与えない繊維用油剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】合成繊
維用の油剤組成物に要求される特性は、紡口速度が1000
mpm 以上の高速製糸工程で用いられた場合であっても、
充分な潤滑性を示すことができる油膜強度があること、
耐熱性があること、及び製織工程におけるサイズ性に悪
影響を及ぼさないことである。このように、合成繊維用
の油剤組成物は製糸工程で使われるが、製織工程でのサ
イズ性へのその影響も、満足できるものである必要があ
る。
維用の油剤組成物に要求される特性は、紡口速度が1000
mpm 以上の高速製糸工程で用いられた場合であっても、
充分な潤滑性を示すことができる油膜強度があること、
耐熱性があること、及び製織工程におけるサイズ性に悪
影響を及ぼさないことである。このように、合成繊維用
の油剤組成物は製糸工程で使われるが、製織工程でのサ
イズ性へのその影響も、満足できるものである必要があ
る。
【0003】繊維用油剤組成物の構成成分の内、潤滑性
を確保する為に用いられる平滑剤成分としては、油膜強
度に優れたエステル類が挙げられる。しかし、エステル
系の平滑剤を用いると、製糸工程の高速化には対応でき
るものの、次の製織工程におけるサイズ性に悪影響を与
えるため、充分なサイズ性が確保できないという問題が
ある。即、平滑剤としてエステル類を含有する油剤組成
物は、製織工程でサイズ剤と相溶すること、及び、エス
テル類はサイズ剤の可塑剤として働くので、それはサイ
ズ剤の強度を低下させるという問題がある。
を確保する為に用いられる平滑剤成分としては、油膜強
度に優れたエステル類が挙げられる。しかし、エステル
系の平滑剤を用いると、製糸工程の高速化には対応でき
るものの、次の製織工程におけるサイズ性に悪影響を与
えるため、充分なサイズ性が確保できないという問題が
ある。即、平滑剤としてエステル類を含有する油剤組成
物は、製織工程でサイズ剤と相溶すること、及び、エス
テル類はサイズ剤の可塑剤として働くので、それはサイ
ズ剤の強度を低下させるという問題がある。
【0004】他の平滑剤成分として、鉱物油が知られて
いる。比較的高粘度の鉱物油(30℃で測定した粘度が、
レッドウッド秒で 100〜150 秒であり、不揮発性のも
の)は、製織工程で用いられるサイズ剤の強度を劣化さ
せることがない。しかし、そのような鉱物油の油膜強度
はエステル類よりも低いため、それを高速製糸工程で用
いると、充分な潤滑性は確保され得ない。即ち、鉱物油
は、製糸性が劣る(具体的には、毛羽立ち及び糸切れが
起こる)ため、従来においては、高速製糸用油剤組成物
の平滑剤の主成分としては、使用することが出来なかっ
た。
いる。比較的高粘度の鉱物油(30℃で測定した粘度が、
レッドウッド秒で 100〜150 秒であり、不揮発性のも
の)は、製織工程で用いられるサイズ剤の強度を劣化さ
せることがない。しかし、そのような鉱物油の油膜強度
はエステル類よりも低いため、それを高速製糸工程で用
いると、充分な潤滑性は確保され得ない。即ち、鉱物油
は、製糸性が劣る(具体的には、毛羽立ち及び糸切れが
起こる)ため、従来においては、高速製糸用油剤組成物
の平滑剤の主成分としては、使用することが出来なかっ
た。
【0005】また、油剤組成物の糸状への均一付着性を
確保すること等を目的として、油剤組成物の構成成分の
ひとつとして乳化剤を利用し、当該油剤組成物を水性エ
マルションの形態で使用する試みがなされている(特願
昭61−296175号公報、特願平3−97961号
公報参照)。しかし、そのような油剤組成物において、
乳化剤の種類と性能(製糸性等)との関係については、
充分には検討されていない。
確保すること等を目的として、油剤組成物の構成成分の
ひとつとして乳化剤を利用し、当該油剤組成物を水性エ
マルションの形態で使用する試みがなされている(特願
昭61−296175号公報、特願平3−97961号
公報参照)。しかし、そのような油剤組成物において、
乳化剤の種類と性能(製糸性等)との関係については、
充分には検討されていない。
【0006】そこで、製糸工程における要求特性と製織
工程における要求特性の両者を同時に満足する、高速製
糸用の油剤組成物の開発が強く望まれている。
工程における要求特性の両者を同時に満足する、高速製
糸用の油剤組成物の開発が強く望まれている。
【0007】従って、本発明の目的は、高速紡糸工程に
おいて使用されても、良好な製糸性を示し、製織工程で
のサイズ性に悪影響を与えない繊維用油剤組成物を提供
することにある。
おいて使用されても、良好な製糸性を示し、製織工程で
のサイズ性に悪影響を与えない繊維用油剤組成物を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、製糸性
が、油剤組成物の紡糸繊維への均一付着性と密接な関係
にあることに着目し、上記目的を達成すべく鋭意検討し
た。その結果、比較的低分子量のアルコール類またはヒ
ドロキシアリール類にエチレンオキシドとプロピレンオ
キシドのうち少なくとも一方を付加してなる化合物を含
有する油剤組成物を、水性エマルションの形態で用いる
と、極めて優れた均一付着性を示すことを見出した。本
発明は、この知見を基に完成された。
が、油剤組成物の紡糸繊維への均一付着性と密接な関係
にあることに着目し、上記目的を達成すべく鋭意検討し
た。その結果、比較的低分子量のアルコール類またはヒ
ドロキシアリール類にエチレンオキシドとプロピレンオ
キシドのうち少なくとも一方を付加してなる化合物を含
有する油剤組成物を、水性エマルションの形態で用いる
と、極めて優れた均一付着性を示すことを見出した。本
発明は、この知見を基に完成された。
【0009】即ち本発明は、下式(I)で示される化合
物のうちの少なくとも1種と、組成物全重量を基準とし
て20重量%以上の量の、30℃で測定した粘度がレッドウ
ッド秒で60秒以上の鉱物油からなる繊維用油剤組成物に
関する。 RO(PO)m(EO)nH (I) 〔式中、R は、炭素数1〜8の炭化水素基を、POはオキ
シプロピレン基を、EOはオキシエチレン基を示し、m 、
n は、それぞれ独立に0〜11の数であり、且つ m+n は
1〜11の数である。m とn がいずれも正数である場合、
プロピレンオキシドとエチレンオキシドの付加方法およ
び付加順序は限定されない。〕 換言すると、本発明は、下式(I’)で示される化合物
の少なくとも1種と、平滑剤として30℃での粘度がレッ
ドウッド秒で60秒以上の鉱物油を25重量%以上含有し、
水性エマルション又は水溶液の形態で使用されることを
特徴とする繊維用油剤組成物に関する。 RO(PO)m(EO)nH (I’) 〔式中、R は炭素数1から8の炭化水素基、m 、n はそ
れぞれ0〜11の数であり、且つ m+n =1〜11の範囲に
ある。POはプロピレンオキシド、EOはエチレンオキシド
である。EOとPOを混合して用いる場合は、ランダム付
加、ブロック付加のいずれでもよく、両者の付加順序は
問わない。〕。
物のうちの少なくとも1種と、組成物全重量を基準とし
て20重量%以上の量の、30℃で測定した粘度がレッドウ
ッド秒で60秒以上の鉱物油からなる繊維用油剤組成物に
関する。 RO(PO)m(EO)nH (I) 〔式中、R は、炭素数1〜8の炭化水素基を、POはオキ
シプロピレン基を、EOはオキシエチレン基を示し、m 、
n は、それぞれ独立に0〜11の数であり、且つ m+n は
1〜11の数である。m とn がいずれも正数である場合、
プロピレンオキシドとエチレンオキシドの付加方法およ
び付加順序は限定されない。〕 換言すると、本発明は、下式(I’)で示される化合物
の少なくとも1種と、平滑剤として30℃での粘度がレッ
ドウッド秒で60秒以上の鉱物油を25重量%以上含有し、
水性エマルション又は水溶液の形態で使用されることを
特徴とする繊維用油剤組成物に関する。 RO(PO)m(EO)nH (I’) 〔式中、R は炭素数1から8の炭化水素基、m 、n はそ
れぞれ0〜11の数であり、且つ m+n =1〜11の範囲に
ある。POはプロピレンオキシド、EOはエチレンオキシド
である。EOとPOを混合して用いる場合は、ランダム付
加、ブロック付加のいずれでもよく、両者の付加順序は
問わない。〕。
【0010】本発明の繊維用油剤組成物の具体的態様と
して、下記のものが挙げられる。 a)式(I)において、 m+n が2〜5の数である、上
記の繊維用油剤組成物。 b)式(I)において、m が11以下の正数である、上記
の繊維用油剤組成物。 c)式(I)において、m 、n が、それぞれ独立に11以
下の正数である、上記の繊維用油剤組成物。 d)式(I)において、m が0であり、且つ、n が7超
11以下の正数である、上記の繊維用油剤組成物。 e)式(I)において、R が、炭素数1〜8の炭化水素
基(ただし、分岐を有する炭素数8の炭化水素基を除
く)である、上記の繊維用油剤組成物。 f)式(I)で示される化合物のうちの少なくとも1種
を、組成物全重量を基準として1〜60重量%の量で含有
する、上記の繊維用油剤組成物。 g)鉱物油が、30℃で測定した粘度がレッドウッド秒で
60〜400 秒の鉱物油である、上記の繊維用油剤組成物。 h)鉱物油を、組成物全重量を基準として20〜70重量%
の量で含有する、上記の繊維用油剤組成物。 i)さらに、鉱物油以外の平滑剤を含有する、上記の繊
維用油剤組成物。 j)さらに、平滑剤としてのエステル化合物を含有す
る、上記の繊維用油剤組成物。 k)さらに、平滑剤としてのエステル化合物を、組成物
全重量を基準として0超45重量%以下の量で含有する、
上記の繊維用油剤組成物。 l)さらに、式(I)で示される化合物以外の界面活性
剤を含有する、上記の繊維用油剤組成物。 m)さらに、式(I)で示される化合物以外の界面活性
剤を、組成物全重量を基準として20〜70重量%の量で含
有する、上記の繊維用油剤組成物。 n)水性エマルションまたは水溶液の形態で用いられる
ものである、上記の繊維用油剤組成物。 o)紡口速度が1000mpm 以上の高速紡糸において用いら
れるものである、上記の繊維用油剤組成物。 以下に、本発明を詳細に説明する。
して、下記のものが挙げられる。 a)式(I)において、 m+n が2〜5の数である、上
記の繊維用油剤組成物。 b)式(I)において、m が11以下の正数である、上記
の繊維用油剤組成物。 c)式(I)において、m 、n が、それぞれ独立に11以
下の正数である、上記の繊維用油剤組成物。 d)式(I)において、m が0であり、且つ、n が7超
11以下の正数である、上記の繊維用油剤組成物。 e)式(I)において、R が、炭素数1〜8の炭化水素
基(ただし、分岐を有する炭素数8の炭化水素基を除
く)である、上記の繊維用油剤組成物。 f)式(I)で示される化合物のうちの少なくとも1種
を、組成物全重量を基準として1〜60重量%の量で含有
する、上記の繊維用油剤組成物。 g)鉱物油が、30℃で測定した粘度がレッドウッド秒で
60〜400 秒の鉱物油である、上記の繊維用油剤組成物。 h)鉱物油を、組成物全重量を基準として20〜70重量%
の量で含有する、上記の繊維用油剤組成物。 i)さらに、鉱物油以外の平滑剤を含有する、上記の繊
維用油剤組成物。 j)さらに、平滑剤としてのエステル化合物を含有す
る、上記の繊維用油剤組成物。 k)さらに、平滑剤としてのエステル化合物を、組成物
全重量を基準として0超45重量%以下の量で含有する、
上記の繊維用油剤組成物。 l)さらに、式(I)で示される化合物以外の界面活性
剤を含有する、上記の繊維用油剤組成物。 m)さらに、式(I)で示される化合物以外の界面活性
剤を、組成物全重量を基準として20〜70重量%の量で含
有する、上記の繊維用油剤組成物。 n)水性エマルションまたは水溶液の形態で用いられる
ものである、上記の繊維用油剤組成物。 o)紡口速度が1000mpm 以上の高速紡糸において用いら
れるものである、上記の繊維用油剤組成物。 以下に、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明の油剤組成物は、上記式(I)で表
される化合物の内の少なくとも1種を含有する。
される化合物の内の少なくとも1種を含有する。
【0012】式(I)で示される化合物を用いると、油
剤組成物が繊維に均一に付着する理由は必ずしも明らか
ではないが、高速下に走行する糸条にスムーズに油剤組
成物が移行するときには、高速運動下の油剤組成物の表
面張力がその均一付着性に大きな影響を与えることと関
係があると推定される。
剤組成物が繊維に均一に付着する理由は必ずしも明らか
ではないが、高速下に走行する糸条にスムーズに油剤組
成物が移行するときには、高速運動下の油剤組成物の表
面張力がその均一付着性に大きな影響を与えることと関
係があると推定される。
【0013】前記式(I)について、さらに詳細に説明
する。前記式(I)中のR は、炭素数1〜8の炭化水素
基であり、その例として、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、t−ブチル基、n−アミル基、sec−アミル基、
t−アミル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n
−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル
基、フェニル基、トリル基、ベンジル基が挙げられる。
前記式(I)中のR としては、炭素数1〜8のアルキル
基がより好ましい。
する。前記式(I)中のR は、炭素数1〜8の炭化水素
基であり、その例として、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、t−ブチル基、n−アミル基、sec−アミル基、
t−アミル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n
−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル
基、フェニル基、トリル基、ベンジル基が挙げられる。
前記式(I)中のR としては、炭素数1〜8のアルキル
基がより好ましい。
【0014】前記式(I)において、オキシプロピレン
基の数、m 、換言すれば、プロピレンオキシド付加モル
数と、オキシエチレン基の数、n 、換言すれば、エチレ
ンオキシド付加モル数は、それぞれ独立に、0〜11の
数、好適には0〜8の数であり、0〜11の整数であって
もよい。特に好ましいのは、 mが1〜6であり、かつ、
n が0〜5であることである。m 、n のうち少なくとも
一方が11超の化合物を用いたのでは、糸状を高速走行さ
せた場合、均一オイリング性が発揮されにくい。
基の数、m 、換言すれば、プロピレンオキシド付加モル
数と、オキシエチレン基の数、n 、換言すれば、エチレ
ンオキシド付加モル数は、それぞれ独立に、0〜11の
数、好適には0〜8の数であり、0〜11の整数であって
もよい。特に好ましいのは、 mが1〜6であり、かつ、
n が0〜5であることである。m 、n のうち少なくとも
一方が11超の化合物を用いたのでは、糸状を高速走行さ
せた場合、均一オイリング性が発揮されにくい。
【0015】式(I)は、アルキレンオキシド(ここで
は、プロピレンオキシドとエチレンオキシド)付加モル
数のみが互いに異なる化合物の混合物または集合物を表
すので、m 、n は、それぞれ平均値を表していることと
なる。また、式(I)で表される当該混合物または集合
物は、アルキレンオキシド付加モル数について、一定の
分布を有する。
は、プロピレンオキシドとエチレンオキシド)付加モル
数のみが互いに異なる化合物の混合物または集合物を表
すので、m 、n は、それぞれ平均値を表していることと
なる。また、式(I)で表される当該混合物または集合
物は、アルキレンオキシド付加モル数について、一定の
分布を有する。
【0016】m+n 、即ち、プロピレンオキシド平均付
加モル数とエチレンオキシド平均付加モル数との合計
は、1〜11の数、好ましくは2〜10の数、更に好ましく
は2〜5の数であり、この範囲内の整数であってもよ
い。 m+n がこの範囲外の化合物を用いたのでは、糸状
を高速走行させた場合、均一オイリング性が発揮されに
くい。
加モル数とエチレンオキシド平均付加モル数との合計
は、1〜11の数、好ましくは2〜10の数、更に好ましく
は2〜5の数であり、この範囲内の整数であってもよ
い。 m+n がこの範囲外の化合物を用いたのでは、糸状
を高速走行させた場合、均一オイリング性が発揮されに
くい。
【0017】前記式(I)で示される化合物は、一般的
には、メタノール、エタノール、n−ブタノール等の低
級アルコール、ベンジルアルコール等の芳香族アルコー
ル、或いはフェノール化合物に、エチレンオキシド及び
/又はプロピレンオキシドを付加することによって製造
される。
には、メタノール、エタノール、n−ブタノール等の低
級アルコール、ベンジルアルコール等の芳香族アルコー
ル、或いはフェノール化合物に、エチレンオキシド及び
/又はプロピレンオキシドを付加することによって製造
される。
【0018】前記式(I)で示される化合物の製造に際
し、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの両者を用
いる場合は、その付加方法は、ランダム付加、ブロック
付加のいずれでもよく、また、両者の付加順序も問わな
い。即ち、ブロック付加の場合、低級アルコール等の原
料に、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのうちの
どちらを先に付加しても良い。なお、式(I)には、便
宜上、(PO)m(EO)nと記載しているが、これは、プロピレ
ンオキシド、エチレンオキシドの順で、それらがブロッ
ク付加されていることを示すのではないことは、言うま
でもない。
し、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの両者を用
いる場合は、その付加方法は、ランダム付加、ブロック
付加のいずれでもよく、また、両者の付加順序も問わな
い。即ち、ブロック付加の場合、低級アルコール等の原
料に、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのうちの
どちらを先に付加しても良い。なお、式(I)には、便
宜上、(PO)m(EO)nと記載しているが、これは、プロピレ
ンオキシド、エチレンオキシドの順で、それらがブロッ
ク付加されていることを示すのではないことは、言うま
でもない。
【0019】前記式(I)で示される化合物のうち、R
が炭素数5〜8の炭化水素基であり、m が1〜6の数且
つn が0〜5の数である化合物が特に好ましい。このよ
うな化合物の中では、少なくともプロピレンオキシドが
付加されている(即ち、m が11以下の正数である)化合
物がよく、プロピオンオキシドとエチレンオキシドの両
方が付加されている(即ち、m が11以下の正数であり、
n が11以下の正数である)化合物が更によい。その理由
は、(i)紡糸条件、特にローラー温度条件によっては
発生することのある発煙問題を避けるために、式(I)
で示される化合物の分子量を適当なものとすることが必
要であることと、(ii)糸状の均一オイリングを達成す
る為の濡れの確保とを両立させる為である。油剤組成物
の糸状への均一付着性は、当該油剤組成物に配合される
前記式(I)で示される化合物の親油性と親水性のバラ
ンス(HLB)と関連があり、前記式(I)で示される
化合物の炭化水素基の炭素数が5〜7の場合には、プロ
ピオンオキシドとエチレンオキシドの両方を付加してな
る化合物が、好ましいHLBを示す。
が炭素数5〜8の炭化水素基であり、m が1〜6の数且
つn が0〜5の数である化合物が特に好ましい。このよ
うな化合物の中では、少なくともプロピレンオキシドが
付加されている(即ち、m が11以下の正数である)化合
物がよく、プロピオンオキシドとエチレンオキシドの両
方が付加されている(即ち、m が11以下の正数であり、
n が11以下の正数である)化合物が更によい。その理由
は、(i)紡糸条件、特にローラー温度条件によっては
発生することのある発煙問題を避けるために、式(I)
で示される化合物の分子量を適当なものとすることが必
要であることと、(ii)糸状の均一オイリングを達成す
る為の濡れの確保とを両立させる為である。油剤組成物
の糸状への均一付着性は、当該油剤組成物に配合される
前記式(I)で示される化合物の親油性と親水性のバラ
ンス(HLB)と関連があり、前記式(I)で示される
化合物の炭化水素基の炭素数が5〜7の場合には、プロ
ピオンオキシドとエチレンオキシドの両方を付加してな
る化合物が、好ましいHLBを示す。
【0020】なお、本発明においては、式(I)で示さ
れる化合物として、m が0であり、且つ、n が7超11以
下の正数である化合物、あるいは、R が、分岐を有する
炭素数8の炭化水素基以外の炭素数1〜8の炭化水素基
である化合物を用いるのもよい。分岐を有する炭素数8
の炭化水素基以外の炭素数1〜8の炭化水素基には、炭
素数1〜7の炭化水素基、炭素数8の直鎖脂肪族炭化水
素基、総炭素数8で末端が芳香族炭化水素基又は脂環族
炭化水素基で置換されている直鎖脂肪族炭化水素基(例
えばフェニルエチル基)、総炭素数8で直鎖炭化水素基
を置換基として有していてもよい芳香族炭化水素基(例
えば4−エチルフェニル基)、及び総炭素数8の、直鎖
炭化水素基を置換基として有していてもよい脂環族炭化
水素基(例えば4−エチルシクロヘキシル基)等が包含
される。
れる化合物として、m が0であり、且つ、n が7超11以
下の正数である化合物、あるいは、R が、分岐を有する
炭素数8の炭化水素基以外の炭素数1〜8の炭化水素基
である化合物を用いるのもよい。分岐を有する炭素数8
の炭化水素基以外の炭素数1〜8の炭化水素基には、炭
素数1〜7の炭化水素基、炭素数8の直鎖脂肪族炭化水
素基、総炭素数8で末端が芳香族炭化水素基又は脂環族
炭化水素基で置換されている直鎖脂肪族炭化水素基(例
えばフェニルエチル基)、総炭素数8で直鎖炭化水素基
を置換基として有していてもよい芳香族炭化水素基(例
えば4−エチルフェニル基)、及び総炭素数8の、直鎖
炭化水素基を置換基として有していてもよい脂環族炭化
水素基(例えば4−エチルシクロヘキシル基)等が包含
される。
【0021】前記式(I)で表される化合物は、本発明
の油剤組成物に、当該油剤組成物の全重量を基準にし
て、一般的には1〜60重量%、好ましくは1〜50重量
%、更に好ましくは3〜50重量%、特に好ましくは3〜
20重量%配合される。前記式(I)で表される化合物の
量が1重量%未満では、当該油剤組成物を用いても、優
れた製糸性がもたらされず、一方、その量が60重量%を
越えると、油剤組成物の平滑性が乏しくなり、それを紡
糸に用いた場合、その平滑性不足のために製糸性が低
い。
の油剤組成物に、当該油剤組成物の全重量を基準にし
て、一般的には1〜60重量%、好ましくは1〜50重量
%、更に好ましくは3〜50重量%、特に好ましくは3〜
20重量%配合される。前記式(I)で表される化合物の
量が1重量%未満では、当該油剤組成物を用いても、優
れた製糸性がもたらされず、一方、その量が60重量%を
越えると、油剤組成物の平滑性が乏しくなり、それを紡
糸に用いた場合、その平滑性不足のために製糸性が低
い。
【0022】本発明の繊維用油剤組成物は、前記式
(I)で表される化合物に加え、平滑剤である、30℃で
測定した粘度がレッドウッド秒で60秒以上の鉱物油、例
えば流動パラフィンを、組成物全重量を基準にして20重
量%以上の量で含有する。
(I)で表される化合物に加え、平滑剤である、30℃で
測定した粘度がレッドウッド秒で60秒以上の鉱物油、例
えば流動パラフィンを、組成物全重量を基準にして20重
量%以上の量で含有する。
【0023】本発明では、30℃で測定した粘度がレッド
ウッド秒で60〜400 秒の鉱物油を用いるのが好ましく、
それが 100〜250 秒の鉱物油を用いるのが更に好まし
い。その粘度が高すぎる鉱物油は、平滑化能が低い。
ウッド秒で60〜400 秒の鉱物油を用いるのが好ましく、
それが 100〜250 秒の鉱物油を用いるのが更に好まし
い。その粘度が高すぎる鉱物油は、平滑化能が低い。
【0024】当該鉱物油は、本発明の油剤組成物に、当
該油剤組成物の全重量を基準にして、一般的には20〜70
重量%、好ましくは22〜70重量%、更に好ましくは25〜
70重量%、特に好ましくは30〜70重量%配合される。
該油剤組成物の全重量を基準にして、一般的には20〜70
重量%、好ましくは22〜70重量%、更に好ましくは25〜
70重量%、特に好ましくは30〜70重量%配合される。
【0025】本発明の油剤組成物は、鉱物油以外の平滑
剤も含有していてもよい。そのような平滑剤の代表例と
して、エステル類が挙げられる。
剤も含有していてもよい。そのような平滑剤の代表例と
して、エステル類が挙げられる。
【0026】平滑剤として用いられるエステル類は、特
に限定されないが、例えば、2−エチルヘキシルステア
レート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパル
ミテート、ノルマルブチルステアレート、イソラウリル
オレエート、オレイルオレエート、ジオレイルアジペー
ト、ネオペンチルグリコール(NPG)ジオレエート、
トリメチロールプロパントリ2−エチルヘキサネート、
ペンタエリスリトールテトラペラルゴネート等の脂肪族
エステル類、及び、ヤシ油、牛脂、パーム油、ひまし
油、ナタネ油等の天然油脂類が挙げられる。
に限定されないが、例えば、2−エチルヘキシルステア
レート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパル
ミテート、ノルマルブチルステアレート、イソラウリル
オレエート、オレイルオレエート、ジオレイルアジペー
ト、ネオペンチルグリコール(NPG)ジオレエート、
トリメチロールプロパントリ2−エチルヘキサネート、
ペンタエリスリトールテトラペラルゴネート等の脂肪族
エステル類、及び、ヤシ油、牛脂、パーム油、ひまし
油、ナタネ油等の天然油脂類が挙げられる。
【0027】当該エステル類は、本発明の油剤組成物
に、当該油剤組成物の全重量を基準にして、好ましくは
0超45重量%以下、更に好ましくは0超35重量%以下、
特に好ましくは0超21重量%以下配合される。
に、当該油剤組成物の全重量を基準にして、好ましくは
0超45重量%以下、更に好ましくは0超35重量%以下、
特に好ましくは0超21重量%以下配合される。
【0028】換言すれば、本発明の油剤組成物に配合さ
れる平滑剤の量は、当該油剤組成物の全重量を基準にし
て、一般的には20〜70重量%であるが、当該平滑剤の組
成は、エステル類が、平滑剤中の0〜50重量%、好まし
くは10〜30重量%であり、前記鉱物油が、平滑剤中の50
〜100 重量%、好ましくは70〜90重量%であるのがよ
い。このように鉱物油を多量に用いるのは、鉱物油は、
製織時に用いられる糊剤に対する相溶性が低く、糊剤を
可塑化しないので、糊付着強度を低下させないからであ
る。従来、繊維用油剤組成物に鉱物油を多量に添加する
と、油剤組成物の平滑性が悪くなり、ひいては製糸性が
悪くなることはよく知られていた。しかし、前記式
(I)で示される化合物を含有する本発明の油剤組成物
を用いると、鉱物油が多量に含有されているにもかかわ
らず、高速紡糸を行っても、油剤組成物の均一付着性が
確保でき、その結果、優れた製糸性がもたらされるので
ある。
れる平滑剤の量は、当該油剤組成物の全重量を基準にし
て、一般的には20〜70重量%であるが、当該平滑剤の組
成は、エステル類が、平滑剤中の0〜50重量%、好まし
くは10〜30重量%であり、前記鉱物油が、平滑剤中の50
〜100 重量%、好ましくは70〜90重量%であるのがよ
い。このように鉱物油を多量に用いるのは、鉱物油は、
製織時に用いられる糊剤に対する相溶性が低く、糊剤を
可塑化しないので、糊付着強度を低下させないからであ
る。従来、繊維用油剤組成物に鉱物油を多量に添加する
と、油剤組成物の平滑性が悪くなり、ひいては製糸性が
悪くなることはよく知られていた。しかし、前記式
(I)で示される化合物を含有する本発明の油剤組成物
を用いると、鉱物油が多量に含有されているにもかかわ
らず、高速紡糸を行っても、油剤組成物の均一付着性が
確保でき、その結果、優れた製糸性がもたらされるので
ある。
【0029】また、本発明の油剤組成物は、前記式
(I)で示される化合物以外の界面活性剤を含有してい
てもよい。そのような界面活性剤の例として、オレイル
アルコールエチレンオキシド付加物、ラウリルアルコー
ルエチレンオキシド付加物等の高級アルコールのエチレ
ンオキシド付加物、及び、ひまし油エチレンオキシド付
加物が挙げられる。
(I)で示される化合物以外の界面活性剤を含有してい
てもよい。そのような界面活性剤の例として、オレイル
アルコールエチレンオキシド付加物、ラウリルアルコー
ルエチレンオキシド付加物等の高級アルコールのエチレ
ンオキシド付加物、及び、ひまし油エチレンオキシド付
加物が挙げられる。
【0030】前記式(I)で示される化合物以外の界面
活性剤は、本発明の油剤組成物に、当該油剤組成物の全
重量を基準にして、好ましくは20〜70重量%配合され
る。
活性剤は、本発明の油剤組成物に、当該油剤組成物の全
重量を基準にして、好ましくは20〜70重量%配合され
る。
【0031】本発明の油剤組成物には、さらに、帯電防
止剤を配合することもできる。帯電防止剤の例として
は、アルキルサルフェート、脂肪酸石鹸、アルキルスル
フォネート、アルキル燐酸エステル等のアニオン性界面
活性剤が挙げられる。帯電防止剤を用いる場合、その配
合量は特に限定されないが、油剤組成物全重量を基準に
して、3〜15重量%が一般的である。また、本発明の油
剤組成物には、必要に応じて、酸化防止剤、防腐剤、濡
れ性向上剤等を添加しても差し支えない。
止剤を配合することもできる。帯電防止剤の例として
は、アルキルサルフェート、脂肪酸石鹸、アルキルスル
フォネート、アルキル燐酸エステル等のアニオン性界面
活性剤が挙げられる。帯電防止剤を用いる場合、その配
合量は特に限定されないが、油剤組成物全重量を基準に
して、3〜15重量%が一般的である。また、本発明の油
剤組成物には、必要に応じて、酸化防止剤、防腐剤、濡
れ性向上剤等を添加しても差し支えない。
【0032】本発明の油剤組成物は、一般に、当該油剤
組成物を5〜50重量%、好ましくは10〜20重量%を含む
水性エマルション又は水溶液の形態で使用され、特に、
水性エマルションの形態で使用されるのが好ましい。本
発明の油剤組成物を水性エマルションの形態で使用する
ことにより、コストが低減でき、また、廃棄物の処理が
容易となる。しかも、高速走行下での油剤組成物の糸状
への均一付着性が達成され、その結果、優れた製糸性が
もたらされる。
組成物を5〜50重量%、好ましくは10〜20重量%を含む
水性エマルション又は水溶液の形態で使用され、特に、
水性エマルションの形態で使用されるのが好ましい。本
発明の油剤組成物を水性エマルションの形態で使用する
ことにより、コストが低減でき、また、廃棄物の処理が
容易となる。しかも、高速走行下での油剤組成物の糸状
への均一付着性が達成され、その結果、優れた製糸性が
もたらされる。
【0033】本発明の油剤組成物は、ポリエステル系繊
維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリアミド系繊維等
のあらゆる合成繊維の処理に使用でき、当該油剤組成物
によって処理される糸状の素材は限定されない。また、
フィラメント糸、スパン糸にも使用可能である。
維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリアミド系繊維等
のあらゆる合成繊維の処理に使用でき、当該油剤組成物
によって処理される糸状の素材は限定されない。また、
フィラメント糸、スパン糸にも使用可能である。
【0034】本発明の油剤組成物の付着量は、繊維の太
さ、品種、形態などにより適宜決定されるが、一般に、
繊維に対し、純分(油剤組成物中の水以外の成分の量)
で約1重量%である。
さ、品種、形態などにより適宜決定されるが、一般に、
繊維に対し、純分(油剤組成物中の水以外の成分の量)
で約1重量%である。
【0035】本発明の油剤組成物は、主として紡糸工程
で繊維に付与されるが、仮撚り加工工程、巻き返し工程
等においても使用できる。油剤組成物(もしくはその水
性エマルション又は水溶液)の供給方法の例として、ロ
ーラー給油、ノズル給油、定量ポンプ給油、スプレー法
が挙げられ、それらの内のいずれを採用しても良い。
で繊維に付与されるが、仮撚り加工工程、巻き返し工程
等においても使用できる。油剤組成物(もしくはその水
性エマルション又は水溶液)の供給方法の例として、ロ
ーラー給油、ノズル給油、定量ポンプ給油、スプレー法
が挙げられ、それらの内のいずれを採用しても良い。
【0036】本発明の油剤組成物は、特に、高速走行下
(紡口速度が1,000mpm以上)で行われるオイリングを要
する紡糸工程に供給するのが好ましい。スピンドロー紡
糸の際に本発明の油剤組成物を用いる場合は、その供給
方法は、ローラー給油等の上記の方法でも、或いは、定
量ポンプによる供給でもよい。また、スピンドロー紡糸
工程で本発明の油剤組成物を用いる場合のその供給量
は、繊維に対し、純分(油剤組成物中の水以外の成分の
量)で約1重量%程度である。
(紡口速度が1,000mpm以上)で行われるオイリングを要
する紡糸工程に供給するのが好ましい。スピンドロー紡
糸の際に本発明の油剤組成物を用いる場合は、その供給
方法は、ローラー給油等の上記の方法でも、或いは、定
量ポンプによる供給でもよい。また、スピンドロー紡糸
工程で本発明の油剤組成物を用いる場合のその供給量
は、繊維に対し、純分(油剤組成物中の水以外の成分の
量)で約1重量%程度である。
【0037】本発明の繊維用油剤組成物を用いれば、高
速下で行われる紡糸工程において、糸条に対するオイリ
ングの均一化が達成され、発生毛羽数を顕著に抑制する
事ができ、且つ、製織工程でのサイズ性が良好になる。
その結果、糸品質が向上し、紡糸工程での糸切れが減少
するので、生産効率の向上も可能となる。
速下で行われる紡糸工程において、糸条に対するオイリ
ングの均一化が達成され、発生毛羽数を顕著に抑制する
事ができ、且つ、製織工程でのサイズ性が良好になる。
その結果、糸品質が向上し、紡糸工程での糸切れが減少
するので、生産効率の向上も可能となる。
【0038】
【実施例】以下、実施例を参照して本発明を説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
【0039】実施例1 本発明及び比較ための繊維用油剤組成物について、その
製糸性を評価した。表1に示す基本油剤処方に従って、
ただし、平滑剤の構成については、表2及び表3に示さ
れた処方に従って、基本油剤組成物を調製した(油剤番
号1〜13)。これらの基本油剤組成物に、以下に示す化
合物Aを、基本油剤組成物の重量の10重量%の量で添加
し、油剤組成物を調製した(油剤番号14〜26)。得られ
た各種油剤組成物(油剤番号1〜26)について、下記の
方法でその製糸性を評価した。結果を表2及び表3に示
す。 ・化合物A iBu-O(PO)2(EO)4H 〔iBu はイソブチル基を示す。アルキレンオキシドは、
プロピレンオキシド、エチレンオキシドの順でブロック
付加した。〕
製糸性を評価した。表1に示す基本油剤処方に従って、
ただし、平滑剤の構成については、表2及び表3に示さ
れた処方に従って、基本油剤組成物を調製した(油剤番
号1〜13)。これらの基本油剤組成物に、以下に示す化
合物Aを、基本油剤組成物の重量の10重量%の量で添加
し、油剤組成物を調製した(油剤番号14〜26)。得られ
た各種油剤組成物(油剤番号1〜26)について、下記の
方法でその製糸性を評価した。結果を表2及び表3に示
す。 ・化合物A iBu-O(PO)2(EO)4H 〔iBu はイソブチル基を示す。アルキレンオキシドは、
プロピレンオキシド、エチレンオキシドの順でブロック
付加した。〕
【0040】
【表1】
【0041】〔製糸性の評価方法〕 (1)製造した糸条:ポリエステル糸、75デニール、36
フィラメント (2)紡糸条件:紡糸速度1500mpm, 巻き取り速度4500
mpm (3)給油:油剤組成物濃度が15重量%の水性エマルシ
ョンを調製し、それをローラー給油した。オイリングロ
ーラー回転速度は15rpm とした。 (4)評価:上記の水性エマルションを用い、スピンド
ロー式紡糸機で紡糸し、バーンの外側の毛羽数を数え
た。
フィラメント (2)紡糸条件:紡糸速度1500mpm, 巻き取り速度4500
mpm (3)給油:油剤組成物濃度が15重量%の水性エマルシ
ョンを調製し、それをローラー給油した。オイリングロ
ーラー回転速度は15rpm とした。 (4)評価:上記の水性エマルションを用い、スピンド
ロー式紡糸機で紡糸し、バーンの外側の毛羽数を数え
た。
【0042】実施例2 本発明及び比較ための繊維用油剤組成物について、その
サイズ性を評価した。油剤番号14〜26の油剤組成物と下
記の糊剤を用いてフィルムを作製し、そのサイズ性(フ
ィルム切断強力)を下記の方法で評価した。結果を表3
に示す。
サイズ性を評価した。油剤番号14〜26の油剤組成物と下
記の糊剤を用いてフィルムを作製し、そのサイズ性(フ
ィルム切断強力)を下記の方法で評価した。結果を表3
に示す。
【0043】〔フィルム切断強力の評価方法〕 (1)フィルムの作製方法 糊(プラスサイズJ−95、互応化学(株)製)と油
剤組成物を、糊/油剤組成物=2/1(有効分)の割合
で混合した。 4.5cm ×1.5cm ×1mmの型に、のサンプル 0.5ml
を、ピペッターを用いて流し込んだ。 それを、25℃、65%RHの恒温恒湿室に2日間放置
し、フィルムを作製した。
剤組成物を、糊/油剤組成物=2/1(有効分)の割合
で混合した。 4.5cm ×1.5cm ×1mmの型に、のサンプル 0.5ml
を、ピペッターを用いて流し込んだ。 それを、25℃、65%RHの恒温恒湿室に2日間放置
し、フィルムを作製した。
【0044】(2)フィルムの切断強力の測定方法 フィルムの切断強力は、テンシロンUCT−100(オ
リエンテック社製)を用いて測定した。具体的には、型
から取り出したフィルムを、フィルムの中央部(テンシ
ロンの把持部間)の長さが3cmとなるように、その両端
部でテンシロンに把持させ、引張り速度10cm/分でフィ
ルムを引張り、フィルムの破断強度を測定した。単位と
してg重(gf)を用い、10回測定を行った。なお、表
3に示した値は10回の平均値である。
リエンテック社製)を用いて測定した。具体的には、型
から取り出したフィルムを、フィルムの中央部(テンシ
ロンの把持部間)の長さが3cmとなるように、その両端
部でテンシロンに把持させ、引張り速度10cm/分でフィ
ルムを引張り、フィルムの破断強度を測定した。単位と
してg重(gf)を用い、10回測定を行った。なお、表
3に示した値は10回の平均値である。
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】表2及び表3に記載された結果から明らか
なように、化合物Aを用いることにより、顕著に発生毛
羽数を抑制できることがわかる。
なように、化合物Aを用いることにより、顕著に発生毛
羽数を抑制できることがわかる。
【0048】また、表3より、サイズ性(フィルム切断
強力)は、油剤組成物の鉱物油含有量が高くなる程高く
なることがわかる。即ち、鉱物油含量18.2%(油剤番号
20、平滑剤成分中の鉱物油の割合は40重量%)までは、
サイズ性は徐々に上昇し、18.2〜27.3重量%では急激に
上昇し、31.8重量%以上では徐々に上昇した。
強力)は、油剤組成物の鉱物油含有量が高くなる程高く
なることがわかる。即ち、鉱物油含量18.2%(油剤番号
20、平滑剤成分中の鉱物油の割合は40重量%)までは、
サイズ性は徐々に上昇し、18.2〜27.3重量%では急激に
上昇し、31.8重量%以上では徐々に上昇した。
【0049】実施例3 実施例1の表1に示す基本油剤組成物に、表4に示す化
合物A〜Hのうちの何れかを、基本油剤組成物の重量の
10重量%又は7重量%の量で添加し、油剤組成物を調製
した(油剤番号21、22及び27〜35)。ただし、平滑剤の
構成については、表5及び表6に示された処方に従っ
た。得られた各種油剤組成物(油剤番号21、22及び27〜
35)について、実施例1に記載されたと同様の方法でそ
の製糸性を評価し、また、実施例2に記載されたと同様
の方法で、フィルム切断強力を測定した。その結果を表
5及び表6に示す。
合物A〜Hのうちの何れかを、基本油剤組成物の重量の
10重量%又は7重量%の量で添加し、油剤組成物を調製
した(油剤番号21、22及び27〜35)。ただし、平滑剤の
構成については、表5及び表6に示された処方に従っ
た。得られた各種油剤組成物(油剤番号21、22及び27〜
35)について、実施例1に記載されたと同様の方法でそ
の製糸性を評価し、また、実施例2に記載されたと同様
の方法で、フィルム切断強力を測定した。その結果を表
5及び表6に示す。
【0050】
【表4】
【0051】(注)表中、Meはメチル基、Etはエチ
ル基、2EHは2−エチルヘキシル基をそれぞれ意味す
る。ブロック付加の場合、その付加順序は、上記表4に
おける表記の通りである。
ル基、2EHは2−エチルヘキシル基をそれぞれ意味す
る。ブロック付加の場合、その付加順序は、上記表4に
おける表記の通りである。
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】表5に記載された結果から明らかなよう
に、化合物Aの代わりに化合物 B〜Gを用いた場合の
発生毛羽数、フィルム切断強力は、化合物Aを用いた場
合と同じレベルであった。表6に記載された結果から明
らかなように、その粘度がレッドウッド秒で 150秒の鉱
物油を用いた場合も、発生毛羽数、フィルム切断強力
は、その粘度がレッドウッド秒で 100秒の鉱物油を用い
た場合と同じレベルであった。
に、化合物Aの代わりに化合物 B〜Gを用いた場合の
発生毛羽数、フィルム切断強力は、化合物Aを用いた場
合と同じレベルであった。表6に記載された結果から明
らかなように、その粘度がレッドウッド秒で 150秒の鉱
物油を用いた場合も、発生毛羽数、フィルム切断強力
は、その粘度がレッドウッド秒で 100秒の鉱物油を用い
た場合と同じレベルであった。
Claims (16)
- 【請求項1】 下式(I)で示される化合物のうちの少
なくとも1種と、組成物全重量を基準として20重量%以
上の量の、30℃で測定した粘度がレッドウッド秒で60秒
以上の鉱物油からなる繊維用油剤組成物。 RO(PO)m(EO)nH (I) 〔式中、R は、炭素数1〜8の炭化水素基を、POはオキ
シプロピレン基を、EOはオキシエチレン基を示し、m 、
n は、それぞれ独立に0〜11の数であり、且つ m+n は
1〜11の数である。m とn がいずれも正数である場合、
プロピレンオキシドとエチレンオキシドの付加方法およ
び付加順序は限定されない。〕 - 【請求項2】 式(I)において、 m+n が2〜5の数
である、請求項1記載の繊維用油剤組成物。 - 【請求項3】 式(I)において、m が11以下の正数で
ある、請求項1記載の繊維用油剤組成物。 - 【請求項4】 式(I)において、m 、n が、それぞれ
独立に11以下の正数である、請求項1記載の繊維用油剤
組成物。 - 【請求項5】 式(I)において、m が0であり、且
つ、n が7超11以下の正数である、請求項1記載の繊維
用油剤組成物。 - 【請求項6】 式(I)において、R が、炭素数1〜8
の炭化水素基(ただし、分岐を有する炭素数8の炭化水
素基を除く)である、請求項1記載の繊維用油剤組成
物。 - 【請求項7】 式(I)で示される化合物のうちの少な
くとも1種を、組成物全重量を基準として1〜60重量%
の量で含有する、請求項1〜6の何れか1項記載の繊維
用油剤組成物。 - 【請求項8】 鉱物油が、30℃で測定した粘度がレッド
ウッド秒で60〜 400秒の鉱物油である、請求項1〜7の
何れか1項記載の繊維用油剤組成物。 - 【請求項9】 鉱物油を、組成物全重量を基準として20
〜70重量%の量で含有する、請求項1〜8の何れか1項
記載の繊維用油剤組成物。 - 【請求項10】 さらに、鉱物油以外の平滑剤を含有す
る、請求項1〜9の何れか1項記載の繊維用油剤組成
物。 - 【請求項11】 鉱物油以外の平滑剤がエステル化合物
である、請求項10記載の繊維用油剤組成物。 - 【請求項12】 エステル化合物を、組成物全重量を基
準として0超45重量%以下の量で含有する、請求項11記
載の繊維用油剤組成物。 - 【請求項13】 さらに、式(I)で示される化合物以
外の界面活性剤を含有する、請求項1〜12の何れか1項
記載の繊維用油剤組成物。 - 【請求項14】 式(I)で示される化合物以外の界面
活性剤を、組成物全重量を基準として20〜70重量%の量
で含有する、請求項13記載の繊維用油剤組成物。 - 【請求項15】 水性エマルションまたは水溶液の形態
で用いられるものである、請求項1〜14の何れか1項記
載の繊維用油剤組成物。 - 【請求項16】 紡口速度が1000mpm 以上の高速紡糸に
おいて用いられるものである、請求項1〜15の何れか1
項記載の繊維用油剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP650095A JPH07252774A (ja) | 1994-01-26 | 1995-01-19 | 繊維用油剤組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP691794 | 1994-01-26 | ||
| JP6-6917 | 1994-01-26 | ||
| JP650095A JPH07252774A (ja) | 1994-01-26 | 1995-01-19 | 繊維用油剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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| JP (1) | JPH07252774A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001086055A1 (en) * | 1999-03-24 | 2001-11-15 | Nicca Chemical Co., Ltd. | Oily material for treating fiber and method for treating fiber with oily material |
| US6436855B1 (en) | 1999-09-24 | 2002-08-20 | Chisso Corporation | Hydrophilic fiber and non-woven fabric, and processed non-woven products made therefrom |
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| CN103469582A (zh) * | 2013-08-13 | 2013-12-25 | 上虞市皇马化学有限公司 | 一种涤锦复合细旦丝的高速纺纺丝油剂及其制备方法 |
| CN112281252A (zh) * | 2020-11-11 | 2021-01-29 | 浙江红利集团有限公司 | 一种聚酰胺-石墨烯复合纤维及上油机 |
-
1995
- 1995-01-19 JP JP650095A patent/JPH07252774A/ja active Pending
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| CN112281252B (zh) * | 2020-11-11 | 2023-04-07 | 浙江红利集团有限公司 | 一种聚酰胺-石墨烯复合纤维及上油机 |
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