JPH07253156A - 自動変速機用油圧制御装置 - Google Patents
自動変速機用油圧制御装置Info
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Abstract
と独立して手動制御手段をコンパクトに備え、さらに信
頼性を高める。 【構成】自動変速に設けられる複数の摩擦係合要素の係
合/解除を、前記摩擦締結要素に供給される油路を切り
換えることにより複数の変速段を切り換え制御する自動
変速機用油圧制御装置において、各摩擦締結要素に供給
される油路を切り換える複数のスプール弁2〜8を集積
した集積バルブ60と、前記複数のスプール弁2〜8を
切り換え駆動する円筒カムシャフト1と、外円筒カムシ
ャフト1を自動で駆動制御するAT用ECU70と、手
動により切り換え駆動制御するセレクトレバー500か
ら構成される。
Description
油圧で変速制御する自動変速機用油圧制御装置に関し、
特に車両用の自動変速機用油圧制御装置に関する。
ズに伝達するために、車両用等に多く利用されている自
動変速機(オートマチック・トランスミッション、以下
ATと記す)は、油圧式で複数の制御弁、アキュムレー
タ、電磁弁を用いた油圧回路で変速制御を実現してい
る。そのため、装置が大型で数多くの部品を要すると共
に、複雑でコストが高くなるといった問題点を有してい
た。このような大型・複雑という問題点を解消するた
め、特公平4-77183 号公報に示された如く、一つの集合
制御弁(集約された制御弁、集積型バルブ)で変速制御
を行う構成が提案されている。このような構成により、
油圧制御装置の小型、軽量、簡素化を図ることが可能で
ある。
行うのは以下の理由による。即ち、個々の摩擦係合装置
の油圧を制御するために直接油圧を変化させる構成とす
ると、AT内の摩擦係合装置の数だけ油圧制御弁が必要
となってしまって、やはり大型化してしまい不経済であ
るために、必要とする摩擦係合装置の係合状態に合わせ
た油圧配分となるように、この集積型バルブの油圧弁を
用いて少ない油圧制御弁でスムーズに油圧を切換えつ
つ、油圧弁制御手段で油圧弁を切り換えて自動変速を実
施することが行われる。
により各摩擦係合装置を制御して変速制御する装置にお
いては、変速制御は、乗員によってある程度任意のギア
位置を選択できるセレクトレバー操作と、エンジンのス
ロットル開度や車速などから機関制御コンピュータ(以
下ECUと記す)により、適正なギア比となるようAT
内の摩擦係合装置を決定する変速段指示とによって実現
されている。この場合ECUフェイルセーフシステム等
によって、電子制御の自動制御機能が故障しても、乗員
がセレクトレバーを操作することにより、前進と後進の
選択や、ある程度の前進時の変速段の選択を行えるよう
に配慮されている。しかしながら、上記従来の集合制御
弁により自動変速を制御する装置の場合においては、弁
切換制御を電気的手段のみで行っているので、ECU自
体の故障や配線断線等の異常発生時に変速切換機能が完
全に失われてしまうという問題があった。
確実な制御が実行可能な自動変速機用油圧制御装置を提
供することを目的とする。
め本発明は、自動変速機に設けられる複数の摩擦締結要
素の係合/解除を、前記摩擦締結要素に供給される油路
を切り換えることにより複数の変速段を切り換え制御す
る自動変速機用油圧制御装置において、各摩擦締結要素
に供給される油路を切り換える複数の油圧弁を集積した
集積型バルブと、前記複数の油圧弁を直接的、かつ同時
に切り換え可能な弁切り換え手段と、前記弁切り換え手
段の駆動を自動駆動制御する油圧弁自動切り換え手段
と、手動により前記弁切り換え手段を駆動制御する油圧
弁手動切り換え手段とを備えるという技術的手段を採用
するものである。
複数の油圧弁を自動切り換え制御し、さらに油圧弁手動
切り換え手段により油圧弁を手動切り換え制御する。そ
の際、弁切り換え手段は複数の油圧弁を直接的かつ同時
に切り換え可能であるため、これら複数の油圧弁により
切り換えられた油路により各摩擦締結要素の係合/解除
が行われ、自動変速機における複数の変速段の切り換え
制御が実施される。
御手段が設けられているため、集積型バルブを用いない
従来の複雑なAT搭載の車両で実施されている制御方法
と同じシステムを維持しつつ、集積型バルブによるコン
パクトな油圧制御装置が実現できる。また従来の集積型
バルブ方式のATにはなかった、自動装置のフェイル時
に対応する手動制御(フェイルセーフ手段)が実現でき
て、安全性の高い自動変速機の油圧制御装置をも提供す
ることができた。またカムシャフト構成の場合、油圧弁
をカムシャフトの周囲に軸対称的に配置できるので、集
積型バルブの断面形状として略平板状、略V字状などの
形状が選択でき、適用するAT形状に合わせた搭載自由
度の大きい油圧制御装置の設計ができる。また、カムの
動きをピンを介して油圧弁を駆動させる場合では、切り
換えるべき油圧連通路の配置を考慮することでピンに対
する駆動力を低減させることができ、カム類を駆動する
駆動力源のコンパクト化が図れ、より装置の小型化が実
現する。
明する。 (第一実施例)図1は車両用のATに本発明を適用した
一実施例の油圧制御装置を構成する集積バルブ(集積型
バルブ)60の断面図である。車両用ATの動作は、周
知のように自動または手動でトランスミッション300
内のギヤ接続が切り換えられて、トルクコンバータ20
0の先に接続された図示しないエンジンからの回転力が
車両の後輪または前輪に伝達される。図1は本発明の特
徴を最もよく示しているが、油圧制御装置の全体の構成
としては、図2に示す油圧制御装置400の構成図のよ
うになっており、集積バルブ60とその周辺装置全体
は、AT内部で、トランスミッション300下部に設け
られている図示しないオイルパンの内部にあって、オイ
ルパン内部の油圧制御装置400の環境は油圧回路のド
レンになっている。
ンの回転軸に直結して回転駆動される公知の油圧ポンプ
56が設けられており、各油圧装置からオイルパン等に
排出された駆動油を吸入ポート57より吸入し、ライン
圧制御弁64を介して各装置へ圧油を供給している。こ
の油圧ポンプからの圧油は変動のある高ポンプ油圧であ
り、電磁制御式圧力制御弁であるライン圧制御弁(図2
中のEVは電磁弁の意)64により一定の高圧なライン
圧に制御して各油圧機器へ供給する。油圧制御装置40
0には2つの係合油圧制御弁61、62(これらをまと
めて油圧制御弁と呼ぶ)が設けられており、ライン圧制
御弁64より供給されたライン圧を、後述するトランス
ミッション300内にある各摩擦係合装置の係合時の油
圧に適当な所定の係合圧に任意に制御して集積バルブ6
0に供給している。係合油圧制御弁61、62はそれぞ
れ図1に示す集積バルブ60の圧力制御ポート36、3
8に接続され、さらにライン圧制御弁64は、ライン圧
を集積バルブ60に直接供給するようにライン圧ポート
35、37に接続されている。
ハウジング30内で連通している。集積バルブ60に供
給されたライン圧、係合油圧等は、各スプール弁2〜8
を介して連通ポート39、40、41、42、43、4
4、45よりトランスミッション300内の摩擦係合装
置(図示しない多板クラッチ類C0 , C1 , C2 や多板
ブレーキ類B0 , B1 , B2 , B3 )に接続されてい
る。各摩擦係合装置は、トランスミッション300内に
あるプラネタリギア等の各変速比を構成するギアに連結
されており、これら摩擦係合装置を締結解除することに
より、変速比を切り換えて車両の変速制御を行ってい
る。
後退、ニュートラル、パーキング等、車両の駆動状態を
操作するセレクトレバー500と機械的に接続される。
ライン圧はさらにトルクコンバータ200のロックアッ
プ(L/U) スリップ制御を行うため、ロックアップ油圧制
御弁65を介してトルクコンバータ200に接続され
る。
28およびサイドハウジング30、ポートケース31、
32などから構成されている。ハウジング28のほぼ中
央に設けられた窪み58内には略円筒形状をした円筒状
のカムシャフト1が設けられ、玉軸受やコロ軸受などの
軸受9、29に対して回転自由に嵌挿される軸受部を両
端に有している。カムシャフト1の主要部分の外周面に
は各スプール弁2〜8を移動駆動するためのカムとして
の凹凸が形成され、さらに円周面の一部にはシャフト軸
方向にラック52を有し、ステッピングモータ12の回
転軸に装着されたピニオンギア13と噛み合っており、
ステッピングモータ12の回転駆動により軸方向(図中
矢印AB方向)に移動駆動される。ラック52は、カム
シャフト1が軸を中心にして円周方向に回転した場合に
おいても、ピニオンギア13との噛み合いが外れないよ
う円周方向にギア溝が延設されている。
かつ軸方向に平行移動自在に支持する。カムシャフト1
の一端には、外周にピニオンギア53が形成されてお
り、ピニオンギア53にはラック10がかみ合い、ラッ
ク10は、操作者によって操作される外部のセレクトレ
バー500に連動する連結部11に機械的に連結されて
いる。
クリップ34で装着され、軸受29は、サイドハウジン
グ30にサークリップ33で装着されている。カムシャ
フト1の外周にはリターンスプリング54が嵌め込まれ
て、リターンスプリング54の一端がハウジング28の
窪み58の左端面58aに当接され、他端はカムシャフ
ト1に固定されたスプリングストッパー55に当接され
ている。スプリング54は,カムシャフト1の一端1a
が窪み58の端面58bに当接し得るよう、図中矢印B
方向にカムシャフト1を付勢している。
3、4、5、6、7、8が、円筒カムシャフト1の軸に
垂直な方向でカムシャフト1の両側に並んで配置して、
ハウジング28内に設けられている。スプール弁2〜8
は、それぞれハウジング28に設けられた円筒孔28
a,28b,28c,28d,28e,28f,28
g,28hを軸方向に摺動可能に挿入されている。次に
スプール弁の詳細な構造を説明する。
〜8は内部に空洞を有する円筒形をしており、その円筒
の外側面周囲中央部に形成された溝(例えば図11に示
すスプール弁5における溝5a)と、この溝に円筒内部
に設けられた内円筒部(例えば図11に示すスプール弁
5における内円筒部5c)に連通する穴部(例えば図1
1に示すスプール弁5における穴部5b)を有し、各円
筒孔28a〜28hに連通するポート46、47、4
8,49,50,51等と連通し得るよう構成されてい
る。各スプール弁内に設けられた内円筒部はその一端が
開口していて、ポートケース31、32に設けられた連
通ポート39〜45に連通している。
の未開口側底部(例えば図11におけるスプール弁5の
端面5d)との間には、円筒カムシャフト1の軸の垂直
方向に、ピン14、15、16、17、18、19、2
0がハウジング28にその軸方向に摺動可能に嵌挿さ
れ、カムシャフト1のカムの動きを各スプール弁に伝え
ている。カムシャフト1の動きに従って、スプール弁2
〜8が各円筒孔28a〜28h内をスライドするので、
スムーズに動くように、ピン14〜20が当たるスプー
ル弁の未開口側に圧力抜きの小穴が設けられている。こ
れはスプール弁の内部の油をスプール弁未開口側底部下
へも供給することにより、スプール弁の内部の油圧によ
る圧力と、スプール弁未開口側底部の面に働く油圧をバ
ランスさせることにより、スプール弁を駆動するための
力が軽減されるよう作用させるためのものである。また
スプール弁2〜8は全て、スプリング21、22、2
3、24、25、26、27によってピンとともに円筒
カムシャフト側に押しつけられ、図示していないボルト
でハウジング28に固定されたポートケース31、32
によって外部に飛び出さないようにハウジングの円筒孔
に封止されている。
35、37が穿たれ、ライン圧制御弁64からライン圧
(高圧油)が供給される。そしてハウジング28内に設
けられた、油圧連通路のひとつであるライン圧連通路4
6、51に、このライン圧ポート35、37からライン
圧が伝えられる。ライン圧連通路46は、スプール弁
2、3、4、5が挿入されるハウジング28の円筒孔2
8d,28c,28b,28aにそれぞれライン圧を供
給するように設けられており、またライン圧連通路51
は、スプール弁6、7、8が挿入されるハウジング28
の円筒孔28g,28f,28eにそれぞれライン圧を
供給するように設けられている。
より円筒孔を移動した際、各スプール弁の溝及び穴が、
ライン圧連通路46もしくはライン圧連通路51の各円
筒孔に開口する位置と対向する位置に位置決めされる
と、各ライン圧連通路に供給されたライン圧Psが、各
スプール弁の溝及び穴を経由してスプール弁内円筒部に
供給され、さらにポートケース31、32の各連通ポー
ト39〜45を経由して摩擦係合装置にライン圧が供給
される。また、サイドハウジング30内には圧力調整さ
れた係合油圧(または制御圧)が供給される圧力制御ポ
ート36、38が穿たれ、このポートからライン圧連通
路に平行に設けられた制御圧連通路47、50が延設さ
れており、ライン圧連通路と同様各スプール弁に供給さ
れ、さらにスプール弁を介して各摩擦係合装置へ供給さ
れる構成になっている。ただし、圧力制御ポート36、
38はサイドハウジング内において互いに連通しておら
ず、従って圧力制御ポート36に供給された係合油圧制
御弁62からの係合油圧は、制御圧連通路47に連通す
るスプール弁2、3、4、5にのみ供給される。同様
に、圧力制御ポート38に供給された係合油圧制御弁6
1からの係合油圧は、制御圧連通路50に連通するスプ
ール弁6、7、8にのみ供給される。
れた係合油圧は多板ブレーキB1,B 0,B2 にのみ供給さ
れ、係合油圧制御弁62から供給された係合油圧は多板
ブレーキB3 及び多板クラッチC0,C2,C1 にのみ供給
されることとなる。またハウジング28内の制御圧連通
路47、50に並列して、ハウジング外部のドレンに通
ずる油圧連通路、つまりドレン圧連通路(ドレン圧ポー
ト、以下単にドレンとも記す)48、49があり、スプ
ール弁の溝がこのドレン圧連通路と連通する位置に位置
決めされた際、該スプール弁に連通する摩擦係合装置内
の圧油をドレンポート58、59よりハウジング外部に
排出する。これら三つの油圧連通路は、図1に示すよう
に、カムシャフト側からドレン圧、制御圧、ライン圧と
なるように配置されている。
ている連通ポート39〜45の内、トランスミッション
300に設置されている多板クラッチC0 、多板ブレー
キB 0 に連通するポート40、44は、これら二本が同
時に作動操作されると内部的な構造からトランスミッシ
ョンが駆動不能となり、損傷を与えてしまう恐れがある
ため、同時に結合されるのを防ぐため二重結合防止弁6
3が介在している(図2)。その他の連通ポートは周知
のトランスミッションに見られるような、他の多板クラ
ッチC1 , C2 、多板ブレーキB1 , B2 , B3 に連通
され、これらのクラッチ、ブレーキ類は連通ポートから
の油圧で締結、解除されミッション内の変速のための複
数のギアの連結状態を切り換え、ATとしての変速制御
がなされる。なおブレーキ類は実質的にクラッチと同類
の摩擦要素であり、クラッチの片側をトランスミッショ
ンのボディに固定した構造となっているものがブレーキ
である。
子制御装置AT用ECU70からの指示によって制御さ
れ、ステップモータ12がカムシャフト1を軸方向に移
動させて、カムシャフトの側面円周に設けられた凹凸に
よってピン14〜20を介してスプール弁2〜8の位置
を制御し、それによりスプール弁に設けられた溝が各連
通路と通じて所定の油圧が各連通ポートに伝えられる。
図4は、セレクトレバー500の各レンジ及び各変速レ
ンジにおいて各スプール弁がライン圧ポートPs,ドレ
ンDr,ライン圧制御弁61に連通する制御圧ポートP
c1, ライン圧制御弁62に連通する制御圧ポートPc2の
いずれのポートに接続されるかを示した図である。
速に際し変速段を下段にシフトするためのキックダウン
信号やセレクトレバー500がどのポジションにあるの
かを示すセレクトレバー信号等と、エンジンの駆動を制
御するエンジン用電子制御装置E/G用ECU72から
の信号によって、E/G用ECU72とデータを交換し
ながらステップモータ12を駆動するモータ位置信号を
出力し、同時に各油圧制御信号を前述の各油圧制御弁6
1、62、64、65に出力する。この時E/G用EC
U72とAT用ECU70が交換するデータとしては、
図3に示すようにラジエータの水温、スロットル開度、
クランクシャフトのクランク角、車速、タービン回転数
等がある。
セレクトレバー500と連結しているので、運転者によ
る手動操作でセレクトレバー500の位置選択が行われ
ると、連結部11につながるラック10が円筒カムシャ
フト1をシャフト軸の回りに回転させ、円筒カムシャフ
ト1の円周方向の凹凸(図6(b))でカムシャフトに
接するピン14〜20を動かし、各スプール弁2〜8を
制御する。
が第4速の位置にあるカムシャフト1の軸方向断面図を
示しており、セレクトレバー500がL(前進低速)の
位置にある状態を示している。スプール弁3に接してい
るピン15は、カムシャフト1の最大径の位置に接して
おり、スプール弁3を最上方に押し上げており、従って
スプール弁3はライン圧ポートPsと連通する位置に位
置決めされ、スプール弁3に連通する多板クラッチC0
にはライン圧が供給される。
に、2(前進第2速)、D(前進自動変速段)、N(ニ
ュートラル)、R(バック)、P(パーキング)にシフ
トした場合、カムシャフト1は、セレクトレバー500
に連結した連結部11、ラック10を介して、カムシャ
フト1を22.5°ずつ回転させる。すると、ピン15
の先端は、カムシャフト1の外周面の凹凸に沿って回転
方向に摺動する。図6(b)の場合,Dレンジのみピン
15が軸中心に移動することとなり、スプール弁3は、
制御圧連通通路47と連通する位置にシフトされ、クラ
ッチC0 には係合油圧が供給される。
プール弁3はライン圧ポートPsと連通する位置に位置
決めされる。この状態は、図4におけるスプール弁3の
スピード第4速における各レンジにおけるポート状態に
示される通りである。他のスプール弁においても同様の
作動を示す。円筒カムシャフト1はAT用ECU70に
よっても制御されているので、セレクトレバー信号もA
T用ECU70に入力されている。その為、円筒カムシ
ャフト1のカム形状は、シャフト側面の軸方向と円周方
向の両方向に凹凸を有し、その凹凸の形状は図4に示さ
れる油圧連通モードで決まるスプール弁位置となるよう
設計される。なおこのようにして制御されるATの各ク
ラッチ類、ブレーキ類の動作状態は図5に示すような構
成となる。
レバー500による手動操作によってなされているが、
もちろん自動側即ちステッピングモータ12によって駆
動される軸方向への駆動に適用する構成でも効果は同じ
である。この円筒カムシャフト1のカム形状はシャフト
と一体化した構造ばかりでなく、外周面をカム形状とし
たカムリングをシャフトに嵌め込んで図1に示すカムシ
ャフト構造としてもよく、その場合はポート数変更やポ
ート組合せ変更等に対応しやすくなる。例えば図示はし
ないが、図1の各スプール弁のあるハウジングの円筒孔
の周囲を1ブロックとしてカムシャフト軸方向に積み重
ねるような構成にすることで変更は容易となる。従っ
て、そのような構成は、集積バルブが、油圧弁とそのハ
ウジングを1ブロック単位として、該1ブロック単位を
必要ポート数だけ積層したことを特徴とすることにな
る。また図1、図6のように、スプール弁がカムシャフ
ト1の両側に配列される場合は、集積バルブ60はコン
パクトな略平板状に構成され、配置に上下の制約はない
のでオイルパン内での配置も容易となる。
常P、R、N、D、2、L(パーキング、リア(後
退)、ニュートラル、ドライブ、セカンド、ローの頭文
字)の6位置であるが、パーキングおよびニュートラル
の位置については変速操作は実施されないので、自動変
速処理が実施されたとしても、トランスミッション30
0はトルクを伝達しないように設定されている。
する。他のレンジにおいても基本的な作動は同様であ
る。円筒カムシャフト1は、手動のDレンジの位置にお
いて、カムの凹凸によりピンを介して、各スプール弁2
〜8を図4のDレンジの欄で示す連通ポートで決まる油
圧連通モードにする。そして円筒カムシャフト1に対す
るAT用ECU 70の指示が、車速の4段階の内の1速モー
ド(図4の1st)であると、図4、図5に示すように、
多板クラッチC0 は、図1のライン圧ポート(図4のP
S )35からライン圧連通路46、スプール弁3の溝、
連通ポート40を介してライン圧を受けて作動状態とな
り、多板クラッチC1 は同様に、圧力制御ポート(図4
のPc1)36から制御圧連通路47、スプール弁5の
溝、連通ポート42を介して制御圧が連通され、車速等
の状態によって制御油圧が係合油圧制御弁61、62で
調節され、係合状態が制御される。また、多板クラッチ
C2 および多板ブレーキB 0 はドレン(ドレン圧連通
路、図4のDr)48に連通され、多板ブレーキB1 ,B
2 , B3 もすべてドレン49に連通される。なお図4の
記号は、対応するスプール弁に対して接続される供給ポ
ートの種類を示す。また図4のPc1とPc2は二つの係合
油圧制御弁61、62を用いているので違う記号とした
が、とりうる圧力値の範囲(即ちライン圧を最高圧とし
てそれ以下の範囲)としては同じである。さらに図4の
スプール1とはスプール弁1のことを意味する。
が2速モード(図4の2nd)の指示状態になったとする
と、AT用ECU 70からの指示によってステップモータ1
2が円筒カムシャフト1を2速モード位置にずらし、各
スプール弁2〜8の位置を変化させる。その結果、図4
のDレンジの2ndの欄に示すように、多板クラッチC 1
がライン圧ポート46(PS )に連通され、多板ブレー
キB2 が制御圧連通路50(Pc2)に連通され、他のク
ラッチ、ブレーキは1速モードと同じ状態が保持され、
これらのモードによって決まる油圧でトランスミッショ
ン300内のクラッチ類、ブレーキ類が作動して異なる
変速比(2速)のトルク伝達状態となる。このように制
御状態が決められてATとしての機能を果たす。他のレ
ンジ位置でも、またシフトダウン操作でも同様な動作で
制御される。
換えシフト位置を変更すると、シフトレバーに連動した
連結部11によって円筒カムシャフト1が回転させられ
て、各スプール弁2〜8の位置を切換え、図4の各レン
ジで指定するような油圧連通モードとする。その状態で
同時にECU70による制御でステップモータ12によ
り円筒カムシャフト1がスライドされて車速に対応した
油圧連通モードになり、自動制御が続行される。
る。通常、フェイル発生は突然であり、車両においては
走行中に発生することも考えられるため、フェイル発生
と同時に対応する必要がある。ここで対応するフェイル
セーフは、装置自体が機械的な破損を生じる程度までの
フェイルではなく、自動制御機能が不能となった場合で
ある。なんらかの理由で自動制御機能が不能状態になっ
た場合には、手動で変速操作を実施できるようにフェイ
ルセーフ設定する。通常、従来の車両で実施されている
ように、ATにおけるフェイルセーフは、変速状態を現
状維持もしくは4速モード位置(高速モード側)にする
ようにしている。これは、フェイル時にシフトダウンが
生じると、車速が突然エンジンブレーキがかかる状態と
なる場合があり、変速ショックを生じ、危険であるた
め、必ず高速側にシフトアップするようにしてショック
の生じる危険性を避けるように処置がとられている。
する範囲は、例として多板クラッチC0 (スプール弁
3)の欄で示すと、太線の枠で囲った範囲内の連通位置
が必要なだけである。即ち、Lレンジにおいては、スピ
ードは1stおよび2nd状態だけであり、正常に動作
している間は、3rdや4thに変速されることはな
い。同様に、2レンジにおいては、1st、2nd、3
rdのみで、4thへは変速されない。N,R,Pレン
ジにおいては、その作動から変速されることはなく、1
stのみである。そこで本発明においては、フェイル
(故障)時のフェイルセーフの為に、未使用変速モード
位置において、図4に示すように、連通モードを限定し
ておく。即ち、高速側である連通モード位置に太枠範囲
の右端の連通モードと同一の連通状態を維持するように
なっている。例えばLレンジにおいては、Lレンジにお
ける最高速モードである2ndの連通モードPsを未使
用の3rd、4thに設定する。以下、2レンジ、Dレ
ンジ、Nレンジ、Rレンジ、Pレンジにおいても同様で
ある。
側、即ちカムシャフト1の軸方向移動側にフェイルセー
フモード位置を別途設けている(図4のフェイル欄)。
このフェイルセーフモード位置の作用については後述す
る。まず4th位置をフェイルセーフ位置としている場
合のフェイル時の動作について説明する。何らかのフェ
イルが発生したものとAT用ECU 70が判断すると、変速
状態を決定している円筒カムシャフト1をステップモー
タ12の駆動でフェイルセーフ位置(4速モード位置)
にシフトする。強制的にこのフェイルセーフ位置に固定
することで、自動制御は不能となっても、上述のように
各レンジにおける高速段と同じ連通モードを4thに設
定しているため、手動操作によるレンジ切り換え動作は
作動する。
ラムのうち、フェイルに関する処理の流れの概略を示し
たものが図7(a) である。AT用ECU 70は、各種のセン
サなどの異常信号や演算結果の食い違い等からフェイル
かどうかの判定を行い、フェイルならば図7(a) のフロ
ーチャートのステップ610の判断でフェイル処理のス
テップ650へ移り、カムシャフト1をフェイルセーフ
位置(4速モード位置)に移動させる。フェイルセーフ
位置では完全には自動変速と同等の変速機能を実現しな
くなるが(例えばLレンジで2nd 発進となるなど) 、手
動制御により少なくとも変速させる機能は維持されるこ
とになる。
が生じた場合はステップモータ12の駆動を打ち切っ
て、リターンスプリング54によってフェイルセーフ位
置(4速モード位置)まで強制的に移動させる。その場
合が図7(b) のフローチャートで、AT用ECU 70は各種
センサからステップモータ12の駆動制御がフェイルし
たと判断した場合に、ステップモータ12をフリーの状
態にし、円筒カムシャフト1を、リターンスプリング5
4の伸張力でフェイルセーフ位置(4速モード位置)に
シフトする。その状態でセレクトレバー500の操作に
よる手動のP、R、N、D、2、Lレンジの選択がなさ
れ、円筒カムシャフト1は連結部11で回転させられて
各スプール弁2〜8の位置を制御する。
いてフェイルした場合においても変速ショックが軽減さ
れる構造となっている。例えば、セレクトレバー500
が2レンジに有り、変速モードが2ndにある時フェイ
ルしたとすると、カムシャフト1は、低速側である1s
t側へ移動することなく、フェイル時の2nd位置より
順に、3rd位置を経由して4thへシフトすることと
なり、順に高速段側へ切り換わり、シフトダウン時に生
じるようなエンジンブレーキによるショック等が発生し
ない。
ウジング外部に設けられる構成でも、別の機構による力
を用いてもよく、また自動と手動とが入れ代わった構成
の場合は、このリターンスプリング54の力は、どの部
位に設けようともカムシャフトを回転方向にストッパー
位置まで回転させる力を蓄えさせる構成とし、さらには
特に設けず、モータの力でリターンさせる構成であって
も構わない。
カムシャフト1はリターンスプリング54の押す力によ
ってストッパ位置1aまで移動することから、カムシャ
フト1のフェイルセーフ位置として、通常利用されてい
る4速モード位置ではなく、フェイルセーフモード位置
を別途設けてもよい。図4では4th の隣りのフェイル欄
で示される。即ち、フェイルが発生する場合は突然の場
合がほとんどであり、どのような原因で発生するかは予
想できない。場合によっては油圧調整がストップしてし
まうこともあり得る。そうすると油圧は急激に変化する
ので、油圧で作動させるクラッチ類も急激に変化する。
するとATとしては変速ショックと呼ばれる急激な変速
チェンジが生じることから、このような変速ショックを
生じないようにする必要がある。そこで変速ショックを
防ぐためにフェイルセーフモード位置として、各スプー
ル弁の連通状態を通常使用しない半開の位置に固定し半
連通状態にして、フェイルによる急激な油圧変化を避け
る設定とする。これは特にクラッチ圧を直接制御する本
発明のようなシステムのATに対して有効な設定であ
る。油圧供給が正常のままの場合は半連通状態であって
も制御は正常に保たれるので、半連通状態にすることは
差し支えない。
置としてのスプール弁位置を決めるための、カムシャフ
トの軸方向の凹凸断面(一部)である。横軸はカムシャ
フト1の軸方向を表しており、1速〜4速モード位置お
よびフェイルセーフ位置を表している。縦軸はスプール
弁の溝部の位置で、各油圧連通路と連通する位置とし
て、下からドレン圧ポート、制御圧ポート、ライン圧ポ
ート位置が示してある。図に示したハッチ付きのグラフ
は、カムシャフト1を軸方向に移動させた際のスプール
弁溝部位置を、クラッチC2 ( スプール弁4)における
Dレンジ、およびブレーキB1 (スプール弁7)におけ
る2レンジについて示してある。4速モード(4th) の位
置にあるスプール弁4は、図8(b) に示すように、スプ
ール弁4に設けられた溝がちょうどライン圧連通路46
に整合した位置となっている。それがフェイルセーフ位
置になった場合は図8(c) に示すように、スプール弁の
位置が下にずれて、溝がライン圧連通路46に対して半
連通(半開)の位置になり、弁の開口度を狭くして油圧
の変化をさえぎる状態になる。従ってフェイル時の油圧
状態と著しく変化する場合においても、圧油は絞られた
開口部から徐々に流入、流出することとなり、フェイル
セーフ位置へ変速された際に、変速ショックを起こすこ
とがない。図8(c) の位置は、図8(a) のDレンジ、ク
ラッチC2 ( スプール弁4)に限らず、他のスプール弁
でも4速がライン圧ポート(PS )と連通される場合は
同様である。図9(a) は同様に、Dレンジにおけるクラ
ッチC0 と2レンジにおけるクラッチC2 のスプール弁
3、スプール弁4の溝部の位置を示した図で、フェイル
時にはスプール弁3は図9(b) に示す位置に設定され
る。正常な状態は図9(c) である。スプール弁3が制御
圧連通路47に連通する位置の場合、スプール弁3は上
下どちらに移動しても半開状態とすることができ、カム
シャフトの設計で望ましい方を選択すればよい。しかし
ながら、フェイルセーフ時のスプール弁位置は、もし4
速モード位置で大きな連通穴が必要でなければ、従来の
フェイルセーフ位置である4速モード位置を半連通状態
にする位置に設定すると、スプール弁の移動量が少なく
て済む。図10(a) の図では、2レンジにおけるスプー
ル弁3がフェイルセーフ位置に位置決めされた際、下に
移動して半開状態になった状態を示している。また、図
8(a)に示すように、2レンジにおけるスプール弁ス
プール弁6は、4速モードにおいてドレン圧の油圧連通
路49に通ずる位置にあったスプール弁6は、これ以上
下がらないので、図10(b) のように少し上げた位置に
する。
位置を設けたカムシャフトにおいて、フェイルセーフ機
能として、必ずしもスプール弁をこのフェイルセーフモ
ード位置にする必要はなく、モータによる移動で4速モ
ード位置を利用しても構わない。また、他のフェイルセ
ーフ手段として、スプール弁の油路孔もしくは油路溝の
位置が油圧供給連通路のいずれにも連通しない位置でロ
ックする場合に備えて、油路孔幅もしくは油路溝幅が、
各油圧連通路のいずれかに必ず少なくとも僅かに連通し
ている幅を有することを特徴とするようにスプール弁を
構成しておいても良い。
47、ドレン圧連通路48の各油圧連通路の配置は、カ
ムシャフト1から遠い順に配置する構成すると良い。こ
のようにする理由は、スプール弁の位置によってピン1
4〜20のカムシャフト側への突出割合が変わり、スプ
ール弁内部の圧力の違いによってピンの押し戻される力
が変化するためである。以下そのことを説明する。なお
この油圧連通路の配置の効果は、第一実施例で示した集
積バルブの構成でなくとも、つまり単に自動制御だけ、
もしくは手動制御だけの構成のものであっても、同様な
スプール弁の構成であれば同様な効果を有する。
例として、スプール弁5の溝部5aの位置が各油圧連通
路の各位置A、B、Cの違いによって受ける、カムシャ
フト1の移動の際に必要とする、ピン17を押し上げる
力を、油圧を変化させて比較したものである。スプール
弁5の溝5aが位置Cの場合、即ち最もスプール弁5が
下がってカムシャフト1に近づいている場合、ピン17
は最もカムシャフト側に突き出していて、カムシャフト
が移動してピンを押し上げようとするときは、d点を支
点とする回転モーメントを受ける。従ってこのピンの突
き出し長さが大きい程、ピンに対するこじり力が大きく
働くことになる。この場合にピンを押し上げる力が大き
いと、こじる力も同様に大きくなってしまう。そこで、
ピン17の突き出し量が長い位置Cの場合にピン17に
かかる圧力が小さくなるような油圧連通モードを選択で
きれば全体としてピン17を押し上げる力は少なくて済
み、ピンをこじる力も大きくならずに済む。これはスプ
ール弁の溝が各位置A〜Cである時に、連通する供給油
圧を図11(b) の黒点で示す関係とすれば、最大でも制
御油圧の取る最大値、即ちライン圧と位置Bの線の交点
のbという大きさの力でよいことになる。つまり、高圧
となるライン圧を供給する連通路を位置Aにし、最も低
い圧力であるドレン圧の連通路を位置Cとすることで、
円筒カムシャフト1の駆動力を低減でき、ピン変形の危
険性を防ぐことができる。またカムシャフトの駆動源で
あるステップモータ12の駆動力も小さくて済み、装置
の大型化を防ぐことになる。さらに、手動の際のセレク
トレバー500の操作力にも影響するので、より少ない
力で駆動できる。 (第二実施例)カムシャフト1の両側へ配置されるスプ
ール弁の配置位置は、比較的自由度が高く、図1に示し
た形状に限らず、様々な変形が可能である。図12は図
6(a)の配列を変形させた場合で、カムシャフト1の両
側に配列させたスプール弁を同一平面とするのではな
く、カムシャフト軸を中心として屈曲させるようにして
もよい。また図示しないが、スプール弁列をカムシャフ
ト1の片側に一列に配置させて、細長くした棒形状でも
もちろん構わない。これらの場合では、他の装置、特に
AT本体のトランスミッション(図2の300)の形状
に合わせて設置余裕の少ないオイルパン内部などの周辺
にコンパクトに搭載することができる。 (第三実施例)また、スプール弁の片側一列の配置を平
面的に複数列に配列させると、カム機構はカムシャフト
の代わりにカムプレートとすることで同じ効果が得られ
る。カムプレートの場合は回転機構の代わりに、プレー
トの平面をなす二つの軸方向への直線運動機構となる。
つまり、円筒カムシャフト1を平面状に展開したものに
相当する、面上に凹凸を形成したカムプレートを形成
し、このカムプレート上でピンを介してスプール弁2〜
8を配置する。そして、カムプレートがその平面をなす
面内で、カムシャフト1の軸方向に対応する第一方向、
およびこの第一方向と異なる第二方向(最も顕著な場合
では、第一方向に対して直角方向)へピニオン、ラック
機構等によって直線運動させることによって、上記実施
例の手動制御、自動制御と同様の制御が可能である。つ
まりカムプレート上にスプール弁を必要な所定の配置で
並列配置し、第一方向(第一機構)として1速〜4速モ
ード位置の切換えをステップモータのピニオン、ラック
機構でカムプレートを自動駆動し、第二方向(第二機
構)のラック機構でセレクトレバーと連結した手動制御
で変速操作する。なおこのカムプレートは完全な平板で
なくとも良く、カムシャフトとカムプレートとの中間と
も言える、円筒側面の一部をなす扇型断面形状を持つ曲
面であっても構わない。
の回動運動によって手動制御、軸方向の直線運動によっ
て自動制御を行っている。もちろんこの関係が入れ代わ
った手動、自動制御でも本発明の効果は同様である。そ
の場合は図1のステップモータ12はラック10に連動
する配置となり、図1で示すステップモータ12の位置
には歯車でセレクトレバー500に機械的に接続される
ことになる。さらに、図示した機構に限らず、自動制御
のステップモータの回転がこのカムシャフト1に直結
し、モータごとラック52の機構で手動によりスライド
する構成でもよい。また、円筒カムシャフト1は図示し
た寸法に限らず、径を大きくして略円筒ドラムカムシャ
フトとしても構わない。またスプール弁の形状も、上述
の機能をもつ油圧弁であれば円筒に限らず、どのような
形状の弁であっても良い。 (第四実施例)第四実施例として、図13は別構成の集
積バルブの構造を示す断面図で、ハウジング83に固定
されたモータ85に直結した円筒状のロータリスプール
81が自在に動くスライドスリーブ82の中にモータ軸
を中心に回転自在で嵌合してハウジング83内に装着さ
れている。スライドスリーブ82は、図示しない連結機
構に接続され、変速用のセレクトレバーに機械的に接続
されD、2、L及び、P,R,Nを共通位置としたシフ
ト位置に軸方向にスライドさせる構造となっている。ま
たスライドスリーブ82の周囲には、前述のライン圧ポ
ート、制御圧ポート、ドレンポート及び各摩擦締結要素
への油圧ポートが共通に穿設されたバルブプレート9
1、92、93、94、95、96、97、98、9
9、100が軸方向に積層される形で嵌挿されており、
それらバルブプレートの外周はハウジング83によって
支持されている。
結要素への油圧通路の連通を決定する溝が設けられ、モ
ータ85の回転によって位置が決められる。さらに、図
14(a) に示すようなスライドスリーブ82にスライド
スリーブ82の内外周面を貫通するように円周方向に穿
たれた連通孔、、、が設けられており、これら
連通孔を介してバルブプレート91〜100に連通され
ることにより、各バルブプレートに設けられた油圧ポー
トの連通関係が切り換わり各摩擦締結要素への油路を切
り換え制御する。
レート91〜100は、バルブプレート100に隣接し
て盲用プレートカバー88がもうけられている。プレー
トカバー88は、軸方向への移動を規制するように、サ
ークリップ89で固定されている。各バルブプレート
は、91と92、93と94、95と96、97と9
8、99と100がそれぞれ2枚一組となって所定の油
圧通路を設定するように構成されている。各組のプレー
トはそれぞれ複数の摩擦締結要素への油路を分担する形
で構成されている。
82、ロータリスプール81との間の油路の連通関係を
バルブプレート93、94を例に説明する。バルブプレ
ート93と94の断面図を図14(a),(b)に示
す。図14(a)は、図13におけるA−A断面であ
り、バルブプレート94の断面図を示しており、同様に
図14(b)は、図13に示すB−B断面であり、バル
ブプレート93の断面図を示している。なお、図13に
示す図面は図14(a) のE−F断面に相当する。図14
に示すようにバルブプレート84、93には、複数の油
圧ポートが穿孔されており、円内の記号は、連通する各
油圧機器及び摩擦締結要素を示す。C0〜C2は、第1
実施例と同様トランスミッション300に設けられる多
板クラッチC0〜C2につながるポートを意味してお
り、B0〜B3は多板ブレーキにつながるポートであ
り、dはドレンポート、aは第1実施例の制御圧ポート
PC1に相当し、bは制御圧ポートPC2に相当する。PS
は、第 1実施例と同じくライン圧ポートである。
通に同一の位置に設けられており、一番外側のカバープ
レート88の部分から図示しないパイプでトランスミッ
ション300等に接続されている。従って、バルブプレ
ート94、93の各ポートへは、カバープレート88及
びバルブプレート95〜100におけるポートを経由し
て圧油等が供給される。
スライドスリーブ82に向かう連通路93aと、B2ポ
ートからスライドスリーブ82に向かう連通路93bが
形成されていることから多板クラッチC1 、多板ブレー
キB2 を受け持つバルブプレートの組であり、他のバル
ブプレートの組も同様に他のポートと連通する連通路が
設けられている。
中心対象に左右に二組設けられており、ロータリスプー
ル81は±45°回動するようになっている。またこの
図14の連通孔〜の数字は車速の変速に対応してお
り、が1速モードに対応し、ドレンに連通される。
は制御圧、、はライン圧に連通される。図14では
2速モードの位置を示しており、制御ポートb即ち制御
圧ポートPC2ポートからの油圧がスライドスリーブ82
の2速の連通孔を介してロータリスプール81に設け
られた切り欠き溝に伝わり、その溝が図14(b) の半円
形の流路81aを通じて、再びスライドスリーブ82の
連通孔αを介してバルブプレート93の連通ポートB2
(ブレーキB2 ) につながっている。そのため、多板ブ
レーキB2には、制御圧ポートPC2ポートからの圧油が
供給されることとなる。同様にβとγの連通孔は他のバ
ルブプレートに対向する位置に穿設されており、他のバ
ルブプレートに設けられている油圧ポートと適宜連通し
ている。スライドスリーブ82のもう一方の連通孔は
PS ポートに連通しており、同様にロータリスプール8
1の切り欠き溝を経由して図14(b)の半円形の流路
81bを通じて、再びスライドスリーブ82の連通孔γ
を介してバルブプレート93の連通ポートC1につなが
っている。従って多板クラッチC1へはPS ポートから
のライン圧が供給されることとなる。さらに変速モード
が3即、4足へと切り換わる場合は、ロータリスプール
81がモータ85により回転駆動され、ロータリスプー
ル81に設けられた切り欠き溝がスライドスリーブ82
の連通孔、に対向する位置に位置決めされることに
より、ポートの連通状態が切り換わる。各摩擦締結要素
への各レンジ、各変速モードにおける油路の連通状態
は、第1実施例における図4及び図4に示されるような
関係となるよう、各バルブプレートの連通路及びスライ
ドスリーブ82の連通孔α、β、γの穿孔位置が決定さ
れる。
ルブ84が設けられ、小さな別の油圧弁を形成している
(図13)。このスライドバルブ84も図示しない連結
機構に接続されており、スライドスリーブ82の補完的
役割を担い、スライドスリーブ82が図13のP,R,N レ
ンジの位置となる時に連動し、P,R,N のシフト切り換え
のバルブ切り換え機能を受け持つ。このスライドバルブ
84には、図15に示すように連通ポートB3 と連通ポ
ートC2 にライン圧ポートPS もしくはドレンポートd
が連通される。図15はPレンジ状態を示した図であ
り、ハウジング83には、B3ポート及びC2ポートに
連通する通路90が設けられており、さらに、スライド
バルブ84が挿入される孔に連通する孔101が設けら
れている。
ンポートdにつながる連通孔103が設けれており、外
周に向けて複数の連通孔104が穿設されている。さら
にスライドバルブ84には円環状の通路102が形成さ
れている。図15においては、ハウジング83の孔10
1が、スライドバルブ84の連通孔104と対向する位
置に位置決めされており、従って、連通ポートB3,C
2は、ともにドレンポートにつながる。同様に、通路1
02が孔101に対向する位置に位置決めされた際は、
ライン圧ポートPS と連通することとなり、連通ポート
B3,C2には、ライン圧が供給されることとなる。
すように各ポートのうち油圧切換えの必要があるのは連
通ポートB3 、C2 のみなので、固定状態のポートは上
部のロータリスプール側で連通させておくことで済むこ
とや、他にロータリスプール81の動作ストロークを短
くできるという利点がある。この第四実施例の集積バル
ブでは、ロータリスプール81がモータ85に直結して
おり、AT用ECU 70からの信号によりモータを回転する
ことでロータリスプール81の周囲に設けられた溝の位
置をずらして、自動で油圧通路の制御を行う。そしてセ
レクトレバー500の操作で、スライドスリーブ82お
よびスライドバルブ84が油通路を切換えることで、手
動で各油圧連通路への弁切換えを行う。従ってこの集積
バルブの機構でも自動、手動両制御が反映される。この
第四実施例の集積バルブも、バルブプレートを交換する
ことで様々なトランスミッションに対応できるので、汎
用性を有する利点がある。各油圧通路の連通モード等は
第一実施例と同様であるため、ロータリスプールやスリ
ーブの動作の詳細な説明は省略する。
通モードは、トランスミッション300の構造に依存し
て変わり、また多板ブレーキや多板クラッチの数や質に
よって設定条件も変化する。以上のように、本発明の集
積バルブは二方向の動きで制御され、即ち自動制御と手
動制御とを同時に兼ね備えてフェイルセーフ手段を有し
た油圧制御を行う構造となっている。このため、自動制
御側が異常のために制御不能になっても手動制御により
ATの制御を維持でき、特に下り坂や上り坂、山岳路、
雪道発進等の場合に不都合が生じることが防げる。また
円筒カムシャフトやロータリスプールに限らず自動、手
動の機構を備えた油圧制御方式ならば同様な効果を有す
る。このように本発明の油圧制御装置は自動、手動両制
御機構を備えた集積バルブによって軽量、コンパクトで
なおかつ信頼性の高いAT装置として従来の機能を損な
うことなく提供できる。
図。
図。
図。
ーキの動作状態図。
ート図。
の概略説明図およびスプール弁の動作説明図。
図。
の説明図。
図。
字断面形状の集積バルブの側断面図。
プを含む) 500 セレクトレバー 61、62 係合油圧制御弁(係合油圧設定手段) 64 ライン圧制御弁(高油圧設定手段) 70 AT用ECU(油圧弁制御手段および係合油圧設定手
段、高油圧設定手段を含む) 72 エンジン用ECU 81 ロータリスプール 82 スライドスリーブ 83 ハウジング 84 スライドバルブ 85 モータ 86 回転角センサ 87 スリーブ回転止め 88 プレートカバー 89 サークリップ 91〜100 バルブプレート
Claims (16)
- 【請求項1】自動変速機に設けられる複数の摩擦締結要
素の係合/解除を、前記摩擦締結要素に供給される油路
を切り換えることにより複数の変速段を切り換え制御す
る自動変速機用油圧制御装置において、 各摩擦締結要素に供給される油路を切り換える複数の油
圧弁を集積した集積型バルブと、 前記複数の油圧弁を直接的、かつ同時に切り換え可能な
弁切り換え手段と、 前記弁切り換え手段の駆動を自動駆動制御する油圧弁自
動切り換え手段と、 手動により前記弁切り換え手段を駆動制御する油圧弁手
動切り換え手段と、を備えることを特徴とする自動変速
機用油圧制御装置。 - 【請求項2】前記自動切り換え手段及び前記手動切り換
え手段は、互いに独立した異なる2方向に、前記弁切り
換え手段を駆動することを特徴とする請求項1に記載の
自動変速機用油圧制御装置。 - 【請求項3】前記複数の油圧弁は、各摩擦締結要素ごと
に設けられたスプール弁から構成され、前記弁切り換え
手段は、該スプール弁を移動駆動するカムシャフトであ
ることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機用油圧
制御装置。 - 【請求項4】前記複数のスプール弁は、前記カムシャフ
トを挟んで、軸対照的に配置されることを特徴とする請
求項3に記載の自動変速機用油圧制御装置。 - 【請求項5】前記各スプール弁はその摺動方向に移動す
るピンを介してカムシャフトの凹凸面と接触し、前記各
スプール弁には、各摩擦締結要素に供給される所定の高
油圧であるライン圧と、係合時における係合圧と、解除
の際の排出圧がそれぞれ供給される連通路が設けられる
とともに、各連通路は、カムシャフトに近い側より、排
出圧、係合圧、ライン圧の順に配置されていることを特
徴とする請求項3に記載の自動変速機用油圧制御装置。 - 【請求項6】前記自動切り換え手段は、前記カムシャフ
トを軸方向に移動駆動することにより油路を切り換える
手段であり、前記手動切り換え手段は、前記カムシャフ
トを回転方向に駆動することにより油路を切り換える手
段であることを特徴とする請求項3における自動変速機
用油圧制御装置。 - 【請求項7】前記手動切り換え手段は、前記カムシャフ
トを軸方向に移動駆動することにより油路を切り換える
手段であり、前記自動切り換え手段は、前記カムシャフ
トを回転方向に駆動することにより油路を切り換える手
段であることを特徴とする請求項3における自動変速機
用油圧制御装置。 - 【請求項8】前記自動切り換え手段は前記自動変速機に
おける前進変速段のみを切り換える手段であり、前記手
動切り換え手段は少なくとも前進及び後退を切り換える
手段である事を特徴とする請求項1記載の自動変速機用
油圧制御装置。 - 【請求項9】車両用自動変速機に設けられる複数の摩擦
締結要素の係合/解除を、前記摩擦締結要素に供給され
る油路を切り換えることにより複数の変速段を切り換え
制御する自動変速機用油圧制御装置において、 各摩擦締結要素に供給される油路を切り換える複数の油
圧弁を集積した集積型バルブと、 前記複数の油圧弁を直接的、かつ同時に切り換え可能な
弁切り換え手段と、 前記弁切り換え手段の駆動を、車両の駆動を制御する駆
動制御装置に基づいて自動駆動制御する油圧弁自動切り
換え手段と、 手動により前記弁切り換え手段を駆動制御する油圧弁手
動切り換え手段と、を備えることを特徴とする自動変速
機用油圧制御装置。 - 【請求項10】前記自動変速機用油圧制御装置は、変速
制御が正常であるかどうかを判断する判定手段を有し、
前記判定手段が変速制御がフェイル状態と判断したと
き、前記油圧切り換え弁をフェイルセーフ位置に位置決
めするフェイルセーフ位置決め手段を有する事を特徴と
する請求項9に記載の自動変速機用油圧制御装置。 - 【請求項11】前記フェイルセーフ位置は、変速段の最
高速段である事を特徴とする請求項9に記載の自動変速
機用油圧制御装置。 - 【請求項12】前記フェイルセーフ位置は、変速段の最
高速段近傍であり、該最高速段における各締結要素への
油路を絞るような位置に前記各油圧弁を位置決めする位
置であることを特徴とする請求項9に記載の自動変速機
用油圧制御装置。 - 【請求項13】前記油圧弁自動切り換え手段がフェイル
した際、前記油圧弁自動切り換え手段への駆動を停止し
て、前記弁切り換え手段を強制的に切り換える強制弁切
り換え手段により前記油圧切り換え弁を移動駆動し、前
記フェールセイフ位置に位置決めすることを特徴とする
請求項9記載の自動変速機用油圧制御装置。 - 【請求項14】自動変速機に設けられる複数の摩擦締結
要素の係合/解除を、前記摩擦締結要素に供給される油
路を切り換えることにより複数の変速段を切り換え制御
する自動変速機用油圧制御装置において、 前記各摩擦締結要素に連結される油路及び、前記摩擦締
結要素の係合を維持するライン圧と、係合時の係合圧
と、解除時の排出圧との各連通路を有する複数のバルブ
プレートと、 各摩擦締結要素に供給される油路を切り換える外周に複
数の連通路を有する円筒状のロータリスプールと、 前記バルブプレートと前記ロータリスプールの間に嵌挿
され各摩擦締結要素に供給される油路を切り換える円筒
状のスリーブと、 前記ロータリスプールの油路切り換えを自動駆動制御す
る油路自動切り換え手段と、 手動により前記スリーブを駆動制御して油路を切り換え
制御する油路手動切り換え手段と、を備えることを特徴
とする自動変速機用油圧制御装置。 - 【請求項15】前記油路自動切り換え手段は前記ロータ
リスプールを回転方向に駆動制御して油路を切り換える
手段であり、前記油路手動切り換え手段は、前記スリー
ブを軸方向に駆動制御することにより油路を切り換える
手段であることを特徴とする請求項14における自動変
速機用油圧制御装置。 - 【請求項16】前記油路自動切り換え手段は前記自動変
速機における前進変速段のみを切り換える手段であり、
前記油路手動切り換え手段は少なくとも前進及び後退を
切り換える手段である事を特徴とする請求項13記載の
自動変速機用油圧制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12016694A JP3608221B2 (ja) | 1993-06-04 | 1994-06-01 | 自動変速機用油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16035093 | 1993-06-04 | ||
| JP5-160350 | 1994-01-31 | ||
| JP6-29010 | 1994-01-31 | ||
| JP2901094 | 1994-01-31 | ||
| JP12016694A JP3608221B2 (ja) | 1993-06-04 | 1994-06-01 | 自動変速機用油圧制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07253156A true JPH07253156A (ja) | 1995-10-03 |
| JP3608221B2 JP3608221B2 (ja) | 2005-01-05 |
Family
ID=27286400
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12016694A Expired - Fee Related JP3608221B2 (ja) | 1993-06-04 | 1994-06-01 | 自動変速機用油圧制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3608221B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10995850B2 (en) | 2018-11-27 | 2021-05-04 | Subaru Corporation | Vehicle |
-
1994
- 1994-06-01 JP JP12016694A patent/JP3608221B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10995850B2 (en) | 2018-11-27 | 2021-05-04 | Subaru Corporation | Vehicle |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3608221B2 (ja) | 2005-01-05 |
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