JPH0725450Y2 - 締着具 - Google Patents

締着具

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JPH0725450Y2
JPH0725450Y2 JP9210990U JP9210990U JPH0725450Y2 JP H0725450 Y2 JPH0725450 Y2 JP H0725450Y2 JP 9210990 U JP9210990 U JP 9210990U JP 9210990 U JP9210990 U JP 9210990U JP H0725450 Y2 JPH0725450 Y2 JP H0725450Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、便器等の被取付体の裏面にあっては、作業の
できない箇所にあって、便座、便蓋等の取付体を表面側
からの作業で取付けることができるようにした締着具に
関する。
《従来の技術》 従来、例えば、便座や、便蓋の取付体を便器等の被取付
体に固定しようとするような場合、その固定箇所にあっ
ては、裏面側からの作業ができないことから、便器等に
形成した孔に弾性体により形成の固定用プラグを挿入
し、これに表面側から取付体を通してボルトを螺合し、
これを締め付けることによって、上記の固定用プラグを
弾性変形させ、これによって固定状態を確保しようとし
ている。
しかし、このような固定手段によるときは、永年使用に
よる固定プラグの弾性劣化、あるいは輸送中、または取
扱い中の振動、外圧等により固定状態が弛み、ボルトが
表面側へ向けて抜け出してしまうことがある。
これを解消するため、ナット式の固定用プラグを便器等
の被取付体における取付孔に挿入後、これにボルトを挿
入螺合させることにより、同上固定用プラグのナット部
分を90度回転させて取付孔からナットが抜け出さないよ
うにし、この状態でボルト締めを行うようにした締着具
も、既に提案されている。(実公昭60-35778号公報およ
び特公昭40-28963号公報参照) 《考案が解決しようとする課題》 上記の締着具によるときは、永年使用による経時変化は
解消されるが、ナット部分は、これを取付孔に挿入後、
回転することになるから、当該回転を許容する分だけ当
該ナット部分を枢支したプラグ主体の長さを長く形成す
る必要があり、この結果、ナット部分の90度回転回転後
に行うボルト締めによるナット部分の移動に際し、その
ストロークが大きくなって、作業性が悪くなる。
従って便器等の取付箇所における裏面空間が非常に狭い
所での使用ができないなど、使用箇所の制約を受けるこ
ととなったり、ボルトによる締着や取外しにも時間がか
かるものであり、また、プラグ主体等に対してナット部
分を回転自在としてあるため、全体を横向きとした際、
ナット部分が横向取付孔に対し90度回転してしまい、そ
の抜き取りが不能となることから横向きの取付孔に対す
る使用ができず、この点からも使用範囲が限定されるこ
とになる等の問題点を有している。
本考案は、上記従来の技術の有するこのような問題点に
鑑みてなされたもので、裏面作業のできない箇所にあっ
て、表面側よりボルト締めのできるようにした締着具に
おて、裏面空間が極めて狭い箇所であっても、取付体の
被取付体に対する取り付けを可能にすると共に、取り付
けを縦横その他全方向から簡易にして短時間に行うこと
ができ、かつ、その取付状態をも確実なものにしようと
することが、その目的である。
《課題を解決するための手段》 本考案は上記の目的を達成するために、縦方向に二分割
された一対の分割ナットを有し、該両分割ナットが、上
端部寄りにて枢着された当該枢着部を中心として各々が
内側へ回動することで、下端部が縮径可能なるよう各対
向面が上部から下端外側へ傾斜下降する傾斜面に形成さ
れていると共に、その各対向面中心を軸心として、締着
用螺子が螺合する分割螺孔が、その下端外側には係止突
部が夫々設けられてなる分割取付ナットと、当該分割取
付ナットの枢着部におけるピンを案内する縦長孔が筒状
部に穿設され、該筒状部の上端と下端に、夫々取付基体
の取付孔上面に係止するフランジと、前記分割ナットの
係止突部が嵌合自在な係止用凹溝を有する取付ブッシュ
とが具備されてなる締着具を提供しようとするものであ
る。
《作用》 例えば、便器等の被取付体に、便座や便蓋等を開閉自在
に軸支する取付基体を固定する場合、分割取付ナットの
一対の分割ナットにおける下端を、夫々内側へ押動する
ことにより、それら枢着部を中心として内側へ回動させ
これにより当該分割取付ナットの下部を縮径させる。
次に、この状態にて取付ブッシュに分割取付ナットを、
その下端側から挿入することにより途中まで挿入した
後、ピンを縦長孔から分割取付ナットの枢着部に挿入
し、取付ブッシュに分割取付ナットを、上記縦長孔の有
効ストロークの範囲で下方へ押し込み可能なるよう内装
する。
この状態にて取付ブッシュを、取付基体と被取付体とに
各々貫設した両取付孔に挿入し、フランジを取付基体の
開口部上面に係止した後、分割取付ナットを取付ブッシ
ュ内にさらに押し込むことで、両分割ナットの係止突部
を取付ブッシュの係止用凹溝に嵌合させる。
次いで、分割取付ナットの両分割ナットに対設してある
分割螺孔に締着用螺子を螺回操作により螺進していく
と、両分割ナットは、上部の枢着部を中心として外側へ
回動により押し広げられ、その下部が拡径されること
で、各々の係止突部は取付ブッシュの各係止用凹溝に嵌
合され、これにより分割取付ナットと取付ブッシュは一
体化されると共に、上記各係止部の係止用凹溝から外側
へ突出した部分が被取付体における取付孔の下面に係止
し、締着用螺子の締め付けにより分割取付ナットは引き
上げられ、これにより係止突部が上記取付孔の開口部下
面に圧着され、取付基体は被取付体に締着されることと
なる。
上記締着状態において、締着用螺子を螺回により弛め、
分割ナットの分割螺孔から抜き取ることで、両分割ナッ
トは上述とは逆方向の動きによって分割取付ナットの下
部は縮径可能となり、被取付体の開口部下面い対する係
止突部による係止状態を解除できるので、取付基体の取
外しも支障なく行なうことができる。
《実施例》 以下、本考案を図面の一実施例によって説明する。
第1図ないし第6図に示したように、分割取付ナット1
と、取付ブッシュ2と、一対のピン3,3を主要部材とし
て構成されている。
分割取付ナット1は、縦方向に二分割して、横断面が略
半円筒形状に形成されている一対の分割ナット1a,1bに
あって、その上端部寄りを枢着することで略円筒状に形
成されている。
一対の分割ナット1a,1bは、その枢着部4を中心とし
て、それらの下部を内側へ回動することで当該下部が縮
径状態となり、第5図のように正面略截頭逆円錐形状と
なるよう、両対向面が、上記枢着部4から下方外側へ対
称に傾斜下降する傾斜面5,5に形成されていると共に、
両対向面の中心には、第6図に示す締着用螺子6が螺合
するための縦長の分割螺孔7,7が対設され、さらに、下
端外側には、取付ブッシュ2の後述する係止用凹溝2d,2
dに嵌脱自在とした係止突部8,8が横向きに突設してあ
る。
ここで、前記の枢着部4として第1図、第3図および第
5図、第6図に示したものは、一対の分割ナット1a,1b
の両対向面における一方(1a)の上端近傍にあって、そ
の左右に突条4a,4aを横設し、該各突条4a,4aと対向する
よう他方(1b)の対向面における左右の凹溝条4b,4bを
横設し、これに突条4a,4aを係嵌することで形成するよ
うにしてあり、または第4図の場合は、上記両対向面の
左右両側部に一対の突出片4c,4c、4d,4dを縦設して相互
に噛み合せ、該突出片4c,4d、4c,4dを一対のピン3,3に
て枢着することで形成するようにしてある。
そして上記の前者である枢着部4では、両突条4a,4aの
中心にピン挿入用孔4e,4eを横設し、該各孔4e,4eに一対
のピン3,3が外側に突出するよう嵌着されている。
また、一対の分割ナット1a,1bの対向面における前掲傾
斜面5,5の傾斜角度α(第6図)は、分割取付ナット1
が取付ブッシュ2に挿入可能となるようその下部を縮径
させるのに都合のよい角度(例えば15度前後)に設定さ
れている。
さらに、一対の分割ナット1a,1bの分割螺孔7,7は、それ
ら対向面を傾斜面5,5に形成したことにより、正面略截
頭逆円錐形状の樋状に凹設されており、第6図のように
締着用螺子6の螺進により、両分割ナット1a,1bの下部
が図中矢印a,a′が示す外側へ押当回動されるようにな
っている。
また、上記分割螺孔7,7は、図示例のように、分割ナッ
ト1a,1bの上端から下端まで長く形成してもよいが、第
1図に矢印bで示す上端部分から下部だけを分割螺孔7
に形成することもできる。
従って、上記の各分割螺孔7に夫々対応した各締着用螺
子6を用意することになる。
さらにまた、上記分割ナット1a,1bは、第5図のよう
に、下部を縮径させることにより、上端部が拡径状態と
ならないよう、一対の分割ナット1a,1bの上端部外側面
を、枢着部4から上端に行くに従って徐々に径小となる
テーパ面1c,1cに形成してある。
また、上記一対の分割ナット1a,1bは、金属、合成樹脂
等によって各々一体に成形するから、分割螺孔7,7も、
後加工でなく、当該分割ナット1a,1bと同時に成型する
のがよい。
取付ブッシュ2は、第2図および第5図、第6図に示し
たように、上記分割取付ナット1を、その下部が縮径さ
れた状態にて挿入可能な内径を有する筒状部2aと、その
上端の係止用フランジ2bとにより一体に形成されてい
る。
上記筒状部2aにあって、その上部の前後両側には、前記
したピン3,3の案内用縦長孔2c,2cが対設され、また、下
端部の左右両側には、前記分割ナット1a,1bの係止突部
8,8嵌脱自在である一対の係止用凹溝2d,2dが、下端開口
にて矩形状に欠設してある。
また、上記フランジ2bには二個の回転止め用切欠凹部2
e,2eが形成してあり、該切欠凹部2e,2eは、第5図、第
6図に示した如き取付基体9の取付孔10における開口部
上面に突設した図示しない突起に係止して、取付ブッシ
ュ2の回転を阻止するようにしてある。
上記取付ブッシュ2は、所要金属材料により一体に成型
するか、または、所要の金属板をプレス加工して一体に
形成される。
このように構成した締着具の使用にあたっては、第5
図、第6図に示したように、便器等の被取付体11に、便
座や便蓋等取付体を開閉自在に枢着するための取付基体
9を固定する際には、もちろん予め一対の分割ナット1
a,1bの下端を内側へ押動させることで、該両分割ナット
1a,1bは、枢着部4を中心として内側へ回動し、これに
より、分割取付ナット1は第5図(A)のように、その
下部が取付ブッシュ2に挿入可能なるよう縮径させ、こ
の状態にて、分割取付ナット1を、その下端部から取付
ブッシュ2に挿入していき、所定位置まで挿入した後、
一対のピン3,3を、取付ブッシュ2の縦長孔2c,2cから枢
着部4,4に挿入するなどして、分割取付ナット1を取付
ブッシュ2内に保持させることで、本案品は組立てられ
ている。
このようにして組成された本案品は、第5図(B)のよ
うに取付ブッシュ2を、その下端から取付基体9の取付
孔10と被取付体11の取付孔12に嵌挿入し、フランジ2bを
取付基体9を取付孔10の開口部上面10aに係止する。
次いで、第6図のように分割取付ナット1の両分解螺孔
7,7に締着用螺子6を螺回により螺進させていくこと
で、分割取付ナット1の下部は締着用螺子6によって外
側へ押動されることにより拡径し、取付ブッシュ2の内
周面に圧接させると共に、左右一対の係止突部8,8は、
取付ブッシュ2の一対の係止用凹溝2d,2dに嵌合し、そ
の先端が当該凹溝2d,2dから外側へ突出し、上記被取付
体11の取付孔12における開口部下面12aに係止可能とな
る。
さらに、上記締着用螺子6を締め付けていくと取付ブッ
シュ2に対して分割取付ナット1が引き上げられ、その
係止突部8,8が、被取付体11の取付孔12における上記開
口部下面12aに対して強固に押し付けられ、これによ
り、取付基体9は被取付体11に対して、強固に締め付け
固定されるに至る。
また、取付ブッシュ2を取付基体9と被取付体11の両取
付孔10,12に挿入しておき、一方、分割取付ナット1の
枢着部4,4にピン3,3を、その外端部が枢着部4,4から外
側へ突出せずに内端部が内側へ突出するよう挿通させ、
この状態で当該分割取付ナット1を前記同様にして取付
ブッシュ2に挿入し、次いで締着用螺子6を両分割螺孔
7,7に螺進させることで、当該螺子6の先端部にてピン
3,3を外側へ押し出し、取付ブッシュ2の縦長孔2c,2cに
係嵌することもできる。
《考案の効果》 本考案は、以上説明したように構成されているので、締
着用螺子の螺進により分割取付ナットの下部が拡径し、
その係止突部が被取付体の取付孔開口部下面に係止可能
となり、上記締着用螺子の締め付けによって分割取付ナ
ットが引き上げられることから、係止突部が上記取付孔
開口部下面に対し強固に圧着されることとなり、被取付
体に便座、便蓋等が枢着される取付基体を締着するとい
ったことができ、従来例に比してナット部分である締着
用螺子の昇降動ストロークだけでなく、全体としての長
さを非常に小さくすることができ、従って、被取付体に
おける取り付け箇所の裏面空間が広い場合はもとより、
それが非常に狭い箇所においても使用可能となり、この
種締着具の使用対象範囲を拡大できるだけでなく、締着
用螺子の螺回操作も簡易、迅速に行うことができ、固定
状態も確実なものとなる。
また、従来の如きナット部回転方式ではないので、方向
性がなくなり、下向き、上向きまたは横向き、斜め向き
等、全角度での取付けに対して使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案に係る締着具の一構成部材である分割取
付ナットの分解状態を示す斜視図、第2図は同上他構成
部材である取付ブッシュを示す斜視図、第3図は同上分
割取付ナットの枢着部を示す横断面図、第4図は同上分
割取付ナットの他実施例による枢着部を示す横断面図、
第5図(A)は本案品の組立途上を示す縦断面図で、同
図(B)は当該実施例によって、被取付体に取付基体を
取り付ける中途状態の縦断面図、第6図は、同実施例の
取付完了状態を示す縦断面図である。 1……分割取付ナット 1a,1b……分割ナット 2……取付ブッシュ 2a……筒状部 2b……フランジ 2c,2c……縦長孔 2d,2d……係止用凹溝 3,3……ピン 4……枢着部 5,5……傾斜面 6……締着用螺子 7,7……分割螺孔 8,8……係止突部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦方向に二分割された一対の分割ナットを
    有し、該両分割ナットが、上端部寄りにて枢着された当
    該枢着部を中心として各々が内側へ回動することで、下
    端部が縮径可能なるよう各対向面が上部から下端外側へ
    傾斜下降する傾斜面に形成されていると共に、その各対
    向面中心を軸心として、締着用螺子が螺合する分割螺孔
    が、その下端外側には係止突部が夫々設けられてなる分
    割取付ナットと、当該分割取付ナットの枢着部における
    ピンを案内する縦長孔が筒状部に穿設され、該筒状部の
    上端と下端に、夫々取付基体の取付孔上面に係止するフ
    ランジと、前記分割ナットの係止突部が嵌合自在な係止
    用凹溝を有する取付ブッシュとが具備されてなる締着
    具。
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