JPH07256462A - ガスアーク溶接装置の溶接部の構造 - Google Patents

ガスアーク溶接装置の溶接部の構造

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JPH07256462A
JPH07256462A JP4745594A JP4745594A JPH07256462A JP H07256462 A JPH07256462 A JP H07256462A JP 4745594 A JP4745594 A JP 4745594A JP 4745594 A JP4745594 A JP 4745594A JP H07256462 A JPH07256462 A JP H07256462A
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JP
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nozzle
tip
torch
gas
welding
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JP4745594A
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Hisao Ishida
久夫 石田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/32Accessories
    • B23K9/328Cleaning of weld torches, i.e. removing weld-spatter; Preventing weld-spatter, e.g. applying anti-adhesives

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スパッタの付着を低減し、スパッタの除去を
容易とする。 【構成】 トーチ11と、このトーチ11の先端部に取
付けられるチップ7と、トーチ11に取り付けられると
ともにこのチップ7を軸線を一致させて中空部に収納す
る円筒状のノズル1とから構成され、ノズル1の中空部
は、長手方向の略中央部から先端部に向かって次第に内
径寸法を大きくするテーパ部18を有し、このテーパ部
18となる長手方向の略中央部において、テーパ部18
の内面壁にセラミックスの薄膜10を形成して構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物等の製作、保
守、修繕等に用いられる溶接装置において、特にイナー
トガス(以下、不活性ガスと称する)アーク溶接や、炭
酸ガスアーク溶接等に用いられるガスを被溶接部に噴射
させるノズルを備えたガスアーク溶接装置の溶接部の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶接方法として、被覆アーク溶
接、ガス溶接等の溶接方法があり、被覆材の代わりにア
ルゴン、ヘリウム等の不活性ガスを用いた不活性ガスア
ーク溶接や、炭酸ガスを用いた炭酸ガスアーク溶接が知
られている。
【0003】ガスアーク溶接は、ガスの雰囲気中におい
て、電極棒と被溶接部との間にアークを発生させ、この
アークにより生じる高熱で電極棒或いは被溶接部を溶融
して溶接を行うものである。このガスアーク溶接には、
電極のちがいによってティグ溶接法とミグ溶接法とに分
類される。
【0004】ティグ溶接法は、溶接棒を電極として用い
て、この溶接棒をアークで溶かしつつ溶接する方法であ
り、溶接棒には裸のタングステン電極棒が用いられる。
このタングステン電極棒は、ほとんど消耗しないため、
非溶極式ガスアーク溶接とも称されている。ミグ溶接法
は、タングステン電極棒を電極に用いる代わりに、溶加
材からなる電極線を連続的に送給して、この電極線と被
溶接部との間にアークを発生させて電極線を溶融して溶
接を行う方法である。したがって、このミグ溶接法は、
電極が消耗するため、溶極式ガスアーク溶接ともいう。
【0005】溶極式ガスアーク溶接装置は、アークを発
生させるための電圧を供給する溶接電源と、被溶接部に
臨む溶接トーチと、溶接棒としての電極線を溶接トーチ
の先端部まで送り込む電極線送給装置と、不活性ガス、
炭酸ガス等のガスを供給するガスボンベとから構成され
る。溶接トーチには、電流、電極線、ガスが供給される
ケーブルが取り付けられ、この溶接トーチに備えたスイ
ッチを必要に応じて開閉操作させることにより、アーク
を発生させて電極線を溶融して溶接を行う。
【0006】また、溶接トーチには、使用する電流やト
ーチ形状、冷却方式により種々のものがある。トーチ形
状にはカーブド形トーチ、ピストル形トーチがあり、一
般にはカーブド形トーチが使用されている。さらに、冷
却方式には空冷式と水冷式とがあり、一般に空冷式のも
のが多いが、大電流を使用する場合には、高温となるた
めに水冷式のものが用いられる。よく使用される溶接ト
ーチのタイプとしては、空冷カーブド形トーチと水冷ピ
ストル形トーチである。
【0007】従来の溶接装置の先端部について、空冷カ
ーブド形トーチを示す図6を参照して説明する。この空
冷カーブド形トーチを用いた溶接装置の溶接部40は、
トーチ41、チップ44、絶縁継手42、バッフル4
3、ノズル46から構成されている。チップ44には供
給される電極線の直径に応じた電極線供給穴が軸方向に
貫通されており、この電極線供給穴に挿通された図示し
ない電極線には、チップ44より電圧が印加される。絶
縁継手42は、トーチ41とノズル46とを絶縁するは
たらきをする。バッフル43は、送出されたガスの流れ
を整流すると共に、トーチ41とノズル46とが電気的
に短絡することを防止する目的もあり、一般にセラミッ
クスで作られている。
【0008】そして、ガスは、図示しないガスボンベよ
りトーチ41に供給されて、トーチ41の先端部に穿設
された所定個数のガス供給小孔45から噴出し、バッフ
ル43により整流されて、チップ44とノズル46の間
隙をノズル46の内面壁に沿って流出し、ノズル46の
先端部から噴射される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、溶接する際
において、溶融金属の一部は、被溶接部に融着固化せず
に飛散して溶融粒子66(以下、スパッタと称する)と
なる。さらに、飛散したスパッタ66の一部は、図8に
示すようにノズル46の内面壁等に衝突して付着する。
特にノズル46の先端部にスパッタ66が付着するた
め、ノズル46は、付着したスパッタ66によってガス
の通路であるチップ44とノズル46の内面壁との間隙
が塞がれてしまうという問題があった。
【0010】そして、ガスは、スパッタ66がノズル4
6の内面壁に付着することにより、チップ44とノズル
46の内面壁との間隙を完全に塞ぐにいたらなくとも、
この間隙が狭くなると、ノズル46の先端部から十分に
噴出されなくなる。このため、被溶接部は、このガスが
被溶接部に十分に噴射されないと、外気である空気との
遮断(いわゆる、ガスシールド)が不十分となり、空気
によって酸化、窒化されることにより、機械的性質を脆
くされてしまうという問題点があった。
【0011】したがって、ノズル46は、この付着した
スパッタ66を竹ベラ等の清掃用具を用いて内面壁等か
ら除去する必要があり、ノズル46の内面壁を傷つけぬ
ように、清掃作業が行われている。しかしながら、この
清掃作業は、ノズル46の内面壁とチップ44との間隙
が狭いために、清掃用具をこの間隙に入れにくく、困難
であるという問題点があった。
【0012】ノズル46は、このノズル46の清掃作業
を容易にするために、ノズル46の内面壁とチップ44
との間隔を大きくとることが必要であり、ノズル46の
内径寸法を大きくすることが考えられる。しかしなが
ら、被溶接部である電極線の先端部は、ノズル46の内
径寸法を大きくすることに伴い、ノズル46の外径寸法
が大きくなると、このノズル46により隠れてしまう。
このため、溶接作業において、被溶接部の視認が困難と
なり、溶接作業に支障をきたすこととなるという問題点
があった。
【0013】したがって、ガスアーク溶接装置の溶接部
は、定期的に分解されて、ノズル46、バッフル43、
チップ44、トーチ41から付着したスパッタ66を除
去する整備点検、清掃作業が行われている。
【0014】そこで、本発明は、ノズルの内面壁に付着
するスパッタを低減し、かつ付着したスパッタを除去す
ることが容易なガスアーク溶接装置の溶接部の構造を提
供することを目的に提案されたものである。
【0015】
【課題を達成するための手段】上述したような目的を達
成するため、本発明に係るガスアーク溶接装置の溶接の
構造は、基端部側の外周面及び先端部側の内周面にそれ
ぞれ取り付け手段が設けられた円筒状のトーチと、基端
部にトーチの先端部側の取り付け手段に取り付けられる
取り付け手段が設けられた円筒状のチップ部材と、基端
部にトーチの基端部側の取り付け手段に取り付けられる
取り付け手段が設けられるとともにこのチップ部材を軸
線を一致させて中空部に収納する円筒状のノズル部材と
から構成される。前記ノズル部材の中空部は、長手方向
の略中央部から先端部に向かって次第に内径寸法を大き
くするテーパ部を備える。また、テーパ部となる長手方
向の略中央部において、着脱自在に2分割され、さらに
セラミックスの被膜を内面壁に形成する。
【0016】
【作用】以上のように構成した本発明に係るガスアーク
溶接装置の溶接部の構造によれば、長手方向の略中央部
から先端部に向かって次第に内径寸法を大きくする縦断
面テーパ形状とすることにより、特にスパッタが付着し
やすい箇所であるノズル部材の先端部の端面の面積は低
減され、さらにノズル部材の表面積も、低減される。そ
して、ノズル部材の内面壁とチップ部材との間隔も大き
くなることにより、スパッタがノズル部材の内面壁に付
着しにくくなる。
【0017】また、ノズル部材の内面壁に形成されたセ
ラミックスの被膜は、ノズル部材の内面壁の面粗度を低
減する。このため、セラミックスの被膜上に付着したス
パッタは、付着力が低いため容易に剥離する。さらに、
セラミックスの被膜は、ノズル部材の内面壁がスパッタ
の衝突及び付着によって受ける熱や、アークによって受
ける熱から保護する。また、ノズルの内面壁に付着した
スパッタを除去する清掃作業において、ノズル本体が2
分割されることにより、スパッタの除去作業は、容易に
行うことが可能な構成とされている。
【0018】
【実施例】以下、本実施例に係るガスアーク溶接装置の
溶接部の構造を、図1乃至図3に示した実施例により詳
細に説明する。このガスアーク溶接装置の溶接部20
は、従来の溶接装置の溶接部40と基本構成をほぼ同じ
くしており、トーチ11と、このトーチ11の先端部に
取り付けられるチップ7と、トーチ11に取り付けられ
る絶縁継手4と、この絶縁継手4に取り付けられるバッ
フル13と、絶縁継手4に取り付けられるノズル1と、
図示しない電極線供送装置により送出される電極線5と
から構成されている。
【0019】トーチ11は、湾曲したトーチ11の先端
部に、トーチ11の直径より小さくした円筒先端部が設
けられている。このトーチ11の円筒先端部は、外周面
に所定個数のガス供給小孔6が穿設されており、このガ
ス供給小孔6から、ガスが送出される。また、トーチ1
1は、円筒先端部の基端側の外周面に、絶縁継手4が取
り付けられるネジ部12が設けられており、円筒先端部
の先端側の内周面に、図2に示すようにチップ7が取り
付けられるネジ部32が設けられている。
【0020】チップ7は、基端部の内周面にトーチ11
に設けられたネジ部32にネジ合わされるネジ部33が
設けられており、基端部から先端部にかけて次第に直径
が小さくなるように形成されている。また、チップ7
は、送出する電極線5の直径に応じた電極線供給穴64
が軸方向に貫通して設けられ、電極線5がこの電極線供
給穴64に挿入された際に、溶接電源から供給された電
圧をこの電極線5に印加するはたらきをする。
【0021】絶縁継手4は、円筒基端部の内周面に、ト
ーチ11に設けられたネジ部12にネジ合わされるネジ
部15が設けられている。また、絶縁継手4は、円筒基
端部の直径より小さくした円筒先端部の外周面に、後述
するノズル1に設けられたネジ部8がネジ合わされるネ
ジ部9が設けられている。さらに、絶縁継手4は、円筒
先端部の外周面に設けられたネジ部9の先端部には、後
述するバッフル4が取り付けられるネジ部34が設けら
れている。そして、絶縁継手4は、トーチ11とノズル
1の間に配設され、トーチ11とノズル1とを絶縁する
はたらきをする。
【0022】バッフル13は、円筒基端部の内周面に、
絶縁継手4に設けられたネジ部34にネジ合わせられる
ネジ部35が設けられている。バッフル13は、円筒基
端部より直径を小さくする円筒先端部の外周面に所定個
数のガス整流小孔14が穿設されており、これらのガス
整流小孔14からガスが流出する。すなわち、バッフル
13は、ノズル1の内面壁とチップ7の間に配されて、
トーチ11の円筒先端部に穿設されたガス供給小孔6か
ら送出されたガスの流れを整流すると共に、ノズル1の
内面壁に付着したスパッタ66によりトーチ11とノズ
ル1とが電気的に短絡することを防止するはたらきもあ
る。
【0023】電極線5は、図示しない電極線供送装置に
より、チップ7に設けられた電極線供給穴64に挿入さ
れ、チップ7の先端から突出される。また、電極線5
は、この電極線供給穴64に挿通される際に、電圧を印
加されることにより、被溶接部との間にアークを発生さ
せる。
【0024】実施例のガスアーク溶接装置の溶接部20
に用いられるノズル1は、円筒基端部60の内周面に、
絶縁継手4に設けられたネジ部9にネジ合わせられるネ
ジ部8が設けられている。そして、このノズル1は、長
手方向の略中央部のから先端部61に向かって次第に内
径寸法を大きくする縦断面テーパ形状である。すなわ
ち、ノズル1は、このノズル1の軸線に対して平行なス
トレート部17と、このノズル1の軸線に対して傾斜さ
れたテーパ部18を設けている。
【0025】このため、ガスアーク溶接装置の溶接部2
0に用いられるノズル1は、このノズル1の軸線に直交
する平面であるノズル1の先端部61の端面の面積が小
さくなることにより、被溶接部から飛散したスパッタ6
6がノズル1の先端部61に付着することが低減され
る。したがって、ノズル1の先端部61の内周コーナに
付着したスパッタ66により、ノズル1とチップ7との
間隙が塞がれることが低減される。また、ノズル1の表
面積は、ノズル1にテーパ部を設けることにより低減さ
れるため、スパッタ66が付着する面積も低減される。
さらに、ノズル1の内面壁とチップ7との間隙が広くな
ることにより、ノズル1の内面壁から剥離したスパッタ
66がノズル1に再び付着することが低減される。
【0026】また、ノズル1は、内面壁のテーパ部18
にセラミックスを吹き付けることにより、所定の厚さの
セラミックスの薄膜10が形成され、この内面壁の面粗
度を低減させて、スパッタ66の付着力を小さくし、ス
パッタ66の付着を防止している。このため、付着した
スパッタ66が容易に剥離することにより、スパッタ6
6の除去作業を容易とする。さらに、ノズル1の内面壁
のテーパ部18を覆うセラミックスの薄膜10は、この
内面壁がスパッタ66の衝突及び付着によって受ける熱
やアークによって受ける熱により損傷することから保護
するはたらきもする。
【0027】以上のように構成されるガスアーク溶接装
置の溶接部20によって行われるガスアーク溶接の原理
の概要を説明する。この溶接原理の概要は、図示しない
電極線供送装置により、チップ7の先端部から送出され
る溶加材である電極線5と被溶接部とに、それぞれ互い
に異なる極性の電圧を印加した状態で、これらを一度接
触させてから少し引き離すと、電極線5と被溶接部との
間隙にアークが発生する。電極線5は、このアークによ
り生じる高温により、溶かされて溶融金属である溶滴と
なって被溶接部に溶着する。
【0028】そして、ガスアーク溶接において、図示し
ないガスボンベから供給されるガスは、トーチ11の円
筒基端部の外周面に穿設された所定数のガス供給小孔6
からそれぞれ噴出し、バッフル13により整流されてノ
ズル1の内面壁に沿って流出し、ノズル1の先端部61
から噴射される。この噴射されたガスは、チップ7の先
端部から送出される電極線5、被溶接部及びアークを包
むことによりガスシールドして、外気と電極線5及び被
溶接部とを遮断するはたらきをする。
【0029】ガスが電極線5及び被溶接部を外気から遮
断することにより、電極線5の溶滴は、空気から保護さ
れて、被溶接部の酸化、窒化が防止される。すなわち、
ガスは、溶接する際に、被溶接部が空気による悪影響を
受けて、溶接された箇所の機械的性質が脆くなることを
防止する。
【0030】以下、第2の実施例ガスアーク溶接装置の
溶接部の構造について示す図4及び図5を参照して説明
する。このガスアーク溶接装置の溶接部70は、従来の
溶接装置の溶接部40と基本構成を同じくしており、ト
ーチ52と、このトーチ52の先端部に取り付けられる
チップ27と、トーチ52に取り付けられる絶縁継手2
4と、この絶縁継手24に取り付けられるバッフル48
と、絶縁継手24に取り付けられるノズル2と、図示し
ない電極線供送装置により送出される電極線25とから
構成されている。
【0031】トーチ52は、湾曲したトーチ52の先端
部に、トーチ52の直径より小さくした円筒先端部が設
けられている。このトーチ52の円筒先端部は、円周面
に所定個数のガス供給小孔26が穿設されており、この
ガス供給小孔26から、ガスが送出される。また、トー
チ52は、円筒先端部の基端側の外周面に、絶縁継手2
4が取り付けられるネジ部56が設けられており、円筒
先端部の先端側の内周面に、図5に示すようにチップ2
7が取り付けられるネジ部57が設けられている。
【0032】チップ27は、基端部にトーチ52に設け
られたネジ部57にネジ合わされるネジ部58が設けら
れており、基端部から先端部にかけて次第に直径が小さ
くなるように形成されている。また、チップ27は、送
出する電極線25の直径に応じた電極線供給穴65が軸
方向に貫通して設けられ、電極線25がこの電極線供給
穴65に挿入された際に、溶接電源から供給された電圧
をこの電極線25に印加するはたらきをする。
【0033】絶縁継手24は、円筒基端部の内周面に、
トーチ52に設けられたネジ部56にネジ合わせられる
ネジ部59が設けられている。また、絶縁継手24は、
円筒基端部の直径より小さくした円筒先端部の外周面
に、後述するノズル2に設けられたネジ部28がネジ合
わせられるネジ部29が設けられている。さらに、絶縁
継手24は、円筒先端部の外周面に設けられたネジ部2
9の先端部には、後述するバッフル48が取り付けられ
るネジ部53が設けられている。そして、絶縁継手24
は、トーチ52とノズル2の間に配され、トーチ52と
ノズル2とを絶縁するはたらきをする。
【0034】バッフル48は、円筒基端部の内周面に、
絶縁継手24に設けられたネジ部53にネジ合わせられ
るネジ部54が設けられている。バッフル48は、円筒
基端部より直径を小さくする円筒先端部の外周面に所定
個数のガス整流小孔49が穿設されており、これらのガ
ス整流小孔49からガスが流出する。すなわち、バッフ
ル48は、ノズル2の内面壁とチップ27の間に配され
て、トーチ53本体の円筒先端部に穿設された小孔26
から送出されたガスの流れを整流すると共に、ノズル2
の内面壁に付着したスパッタ66によりトーチ52とノ
ズル2とが電気的に短絡することを防止するはたらきも
ある。
【0035】電極線25は、図示しない電極線供送装置
により、チップ27に設けられた電極線供給穴65に挿
入され、チップ27の先端から突出される。また、電極
線25は、チップ27に挿通される際に、電圧を印加さ
れることにより、被溶接部との間にアークを発生させ
る。
【0036】実施例のガスアーク溶接装置の溶接部に用
いられるノズル2は、円筒基端部62の内周面に、絶縁
継手24に設けられたネジ部29にネジ合わせられるネ
ジ部28が設けられている。そして、このノズル2は、
長手方向の略中央部のから先端部63に向かって次第に
内径寸法を大きくする縦断面テーパ形状である。すなわ
ち、ノズル2の軸線に対して平行なストレート部50
と、ノズル2の軸線に対して傾斜されたテーパ部51を
設けている。
【0037】このため、ノズル2の軸線に直交する平面
であるノズル2の先端部63の端面の面積が小さくなる
ことにより、被溶接部から飛散したスパッタ66がノズ
ル2の先端部63に付着することが低減される。したが
って、ノズル2の先端部63の内周コーナに付着したス
パッタ66により、ノズル2とチップ27との間隙が塞
がれることが低減される。また、ノズル2の表面積は、
ノズル2にテーパ部を設けることにより低減されるた
め、スパッタ66が付着する面積も低減される。さら
に、ノズル2の内面壁とチップ27との間隙が広くなる
ことにより、ノズル2の内面壁から剥離したスパッタ6
6がノズル2に再び付着することが低減される。
【0038】また、ノズル2は、内面壁のテーパ部51
にセラミックスを吹き付けることにより、所定の厚さの
セラミックスの薄膜55が形成され、この内面壁の面粗
度を低減させて、スパッタ66の付着力を小さくし、ス
パッタ66の付着を防止している。このため、付着した
スパッタ66が容易に剥離することにより、スパッタ6
6の除去作業を容易とする。さらに、この内面壁のテー
パ部51を覆うセラミックスの薄膜55は、この内面壁
がスパッタ66の衝突及び付着によって受ける熱やアー
クによって受ける熱により損傷することから保護するは
たらきをする。
【0039】さらに、ノズル2は、縦断面テーパ形状と
なる長手方向の略中央部において、ノズル2の先端部6
3側である第1のノズル本体21と、ノズル2の基端部
62側である第2のノズル本体22とに分割して構成さ
れる。第1のノズル本体21と第2のノズル本体22と
が取り付けられるそれぞれの端部にネジ部30、31を
設け、このネジ部30、31によりこれら第1のノズル
本体21と第2のノズル本体22は組み付けられる。ノ
ズル2を分割して構成することにより、ノズル2の内面
壁に付着したスパッタ66の除去作業をする際、ノズル
2を分割させて清掃することが可能となり、清掃用具が
内面壁の隅々に届くため、清掃作業が容易となる。
【0040】以上のように構成されるガスアーク溶接装
置の溶接部70によって行われるガスアーク溶接の原理
の概要は、上述した第1の実施例ガスアーク溶接装置の
溶接部20によって行われるガスアーク溶接の原理の概
要と同一であるため説明を省略する。
【0041】上述した本実施例に係るガスアーク溶接装
置の溶接部の構造によれば、スパッタの付着の防止効果
を向上することにより、ノズルの清掃回数が低減でき、
清掃のための溶接作業の中断を低減し、溶接効率を向上
させることが可能である。したがって、自動溶接機によ
る溶接工程に用いて好適である。
【0042】なお、実施例のガスアーク溶接装置の溶接
部の構造は、例えば、不活性ガスアーク溶接装置や炭酸
ガスアーク溶接装置に用いることも可能である。また、
ノズル本体を2分割式としたが、必要に応じて多段分割
式としても良い。さらに、分割されたそれぞれのノズル
本体を着脱自在とする取り付け手段として、ネジ式を採
用したが、例えば、コイル内蔵リング等の他の取り付け
手段を用いても良い。
【0043】
【発明の効果】上述したように本発明に係るガスアーク
溶接装置の溶接部の構造によれば、ノズルの長手方向の
略中央部から先端部に向かって次第に内径寸法を大きく
するテーパ部を設けたことにより、溶接の際に発生する
スパッタの付着を低減することが可能である。このた
め、スパッタを除去する清掃作業を容易に行うことがで
きる。また、ノズルの内面壁にセラミックスの薄膜を配
することにより、スパッタの付着を防止し、付着したス
パッタの除去を容易とし、かつノズルの内面壁が受ける
熱から保護することが可能である。さらに、ノズルを着
脱自在に2分割することにより、ノズルの内面壁に付着
したスパッタを除去する清掃作業を容易にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のガスアーク溶接装置の溶
接部の構造の要部であるノズルを示す縦断面図である。
【図2】同ガスアーク溶接装置の溶接部の構造を示す縦
断面図である。
【図3】同ガスアーク溶接装置の溶接部の構造を示す分
解斜視図である。
【図4】同ガスアーク溶接装置の溶接部の構造の要部で
あるノズルを示す分解縦断面図である。
【図5】同ガスアーク溶接装置の溶接部の構造を示す縦
断面図である。
【図6】従来のガスアーク溶接装置の溶接部の構造を示
す分解斜視図である。
【図7】従来のガスアーク溶接装置の溶接部に用いられ
るノズルを示す縦断面図である。
【図8】従来のガスアーク溶接装置の溶接部にスパッタ
が付着した状態の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ノズル 2 ノズル 7 チップ 8 ネジ部 10 セラッミクスの薄膜 11 トーチ 17 ストレート部 18 テーパ部 21 第1のノズル本体 22 第2のノズル本体 27 チップ 28 ネジ部 30 ネジ部 31 ネジ部 50 ストレート部 51 テーパ部 52 トーチ 55 セラミックスの薄膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部側の外周面及び先端部側の内周面
    にそれぞれ取り付け手段が設けられた円筒状のトーチ
    と、 基端部にトーチの先端部側の取り付け手段に取り付けら
    れる取り付け手段が設けられた円筒状のチップ部材と、 基端部にトーチの基端部側の取り付け手段に取り付けら
    れる取り付け手段が設けられるとともにこのチップ部材
    を軸線を一致させて中空部に収納する円筒状のノズル部
    材とから構成され、 前記ノズル部材の中空部は、長手方向の略中央部から先
    端部に向かって次第に内径寸法を大きくするテーパ部を
    備えたことを特徴とするガスアーク溶接装置の溶接部の
    構造。
  2. 【請求項2】 テーパ部となる長手方向の略中央部にお
    いて、着脱自在に2分割されることを特徴とする請求項
    1記載のガスアーク溶接装置の溶接部の構造。
  3. 【請求項3】 セラミックスの被膜を内面壁に形成した
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のガスアー
    ク溶接装置の溶接部の構造。
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