JPH07256674A - 発泡体とその製造方法 - Google Patents

発泡体とその製造方法

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JPH07256674A
JPH07256674A JP6049320A JP4932094A JPH07256674A JP H07256674 A JPH07256674 A JP H07256674A JP 6049320 A JP6049320 A JP 6049320A JP 4932094 A JP4932094 A JP 4932094A JP H07256674 A JPH07256674 A JP H07256674A
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JP
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layer
plastic foam
foam
foaming agent
plastic
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JP6049320A
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Mizuki Mori
瑞樹 森
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Cargill Meat Solutions Corp
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Excel KK
Excel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な形状の発泡体及びその製造方法を提供
する。 【構成】 先ず、発泡剤と磁性体とを含有する層とそれ
らを含有しない層とからなる多層形成体を形成し、次い
で高周波磁界を印加して磁性体を発熱させ、それにより
発泡剤を活性化させて発泡させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡層を有するプラス
チック成形体とその製造方法に関するものであり、その
発泡体は、磁性体を含む発泡層と、成形品の形状を保持
する非発泡層から構成されている。
【0002】このため利用分野としては、例えば、管状
体の場合、消音を必要とするダクト・パイプ、断熱・保
温を必要とするダクト・パイプに有効であり、更に、質
量が重く磁性を有する磁性体を含むので振動吸収効果、
音波吸収効果、電磁波吸収効果が必要とされるダクト・
パイプに利用できる。又、平板状の成形体の場合でも、
吸音、断熱、保温、振動吸収を必要とする部材(例えば
壁材)としても応用でき、電波吸収体としての効果を要
求される壁材としても利用できる。
【0003】特に、自動車用ダクトを例にとれば、吸気
の際に発生する吸気騒音を消すために必要とされる吸気
ダクトや断熱・保温を必要とするヒーターダクト・クー
ラーダクト等に極めて有効である。
【0004】
【従来の技術】従来、発泡体の成形方法としては、含泡
方法として、1)発泡剤分解法、2)気体混入法、3)
溶剤気散法、4)化学反応法、などがあり、その成形方
法として、a)常圧発泡、b)押出発泡、c)射出発
泡、d)プレス発泡、e)型内発泡、などの種々の方法
が、含泡方法と組合わされ実用化されている。
【0005】しかしながら、一般に、押出成形、カレン
ダー成形、プレス成形などによる発泡成形体はシート状
や平板状のものが多く、形状が単純である。複雑な発泡
成形体を得る場合には、発泡剤や気体混入による射出成
形または化学反応法による型内発泡によらざるを得ず、
その形状も限定された。特に、中空の管状発泡体を得る
場合には、押出成形や射出成形が利用できるが、押出成
形では成形のコントロールが困難なこと、射出成形では
金型構造の制約から形状が単純化せざるを得ないなどの
問題があった。
【0006】一方、中空成形(ブロー成形)は、中空管
状体を得る方法として極めて有効な成形方法であるが、
発泡中空成形体を得る場合には、1)成形時のパリソン
が、発泡によるメルトテンションの低下を起こし、ドロ
ーダウンが大きくなり成形が困難なこと、2)中空成形
時の中空成形圧力が高いと、発泡層の発泡が抑えられ、
十分発泡した所望の発泡体が得られない。又、中空成形
圧力が低いと、金型との転写性が悪くなり、外観不良が
生じ形状形成が不十分となる。3)発泡体の発泡倍率の
制御が困難である、などの問題があり、所望の発泡中空
成形体を得ることが困難であった。
【0007】又、従来の発泡体においては、発泡体とし
ての効果のみを目的として製造されているため、電磁波
吸収など効果を持った発泡体は提供されていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の方法にお
いて、所望の発泡体が得られる押出成形、カレンダー成
形、プレス成形などにおいては複雑な形状が得られず、
発泡中空体が得られる押出成形、射出成形では成形制御
・形状制約などの問題があり、更に、複雑な形状の中空
体が得られる中空成形において、成形時のドローダウン
や所望の発泡倍率の製品が得られないなどの問題があっ
た。従って本発明の目的とするところは、上述した従来
の欠点を解消し、所望の形状・発泡倍率の発泡体を効率
良く安定して製造する方法と、発泡体としての消音・断
熱・保温効果に加え電磁波吸収等の効果を持つ発泡体
で、且つ複雑な形状が可能な発泡体を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、予備成形体として、発泡剤と磁性体を含有
する層とそれらを含有しない層からなる多層成形体を形
成させ、次いで、予備成形体を高周波磁界中に入れ、発
泡剤含有層に含有させた磁性体を発熱させ、その発熱に
よって発泡剤含有層の樹脂を溶融させると共に発泡剤を
分解させ、発泡剤含有層を発泡させることによって、所
望の形状・発泡倍率を有し、発泡体効果と更に付加され
た効果を持つ発泡体及びその製造方法を提供するもので
ある。
【0010】本発明によれば、予備成形段階において発
泡操作を行わないので、予備成形段階では、発泡成形に
伴う従来の欠点(例えば、メルトテンションの低下や発
泡倍率のコントロールなどに伴う成形の困難さ)がな
い。このため、予備成形段階における成形の自由度が大
きく、従来の様々な成形法が活用できる。例えば、中空
成形、射出成形、押出成形、プレス成形、真空成形など
のあらゆる成形法が利用できる。更に、その成形品の形
状に関しては、様々な成形法が利用できるので単純な形
状(平板状やストレートな筒状など)はもちろんのこと
複雑な形状(折曲した中空体や長尺製品あるいは構造体
など)も容易に成形でき、成形品形状や構造に関する制
約がない。中空成形品を例にとれば、成形時のメルトテ
ンションの低下によるドローダウンや中空成形時の成形
圧力低下による外観不良などが解消され、所望の形状・
構造の成形品を得ることができる。
【0011】次いで行われる予備成形体を発泡させる段
階においては、予備成形体を高周波磁界中に入れ、発泡
剤と磁性体を含有する予備成形体の発泡層のみを磁性体
の発熱によって溶融し発泡させるので、非発泡層は溶融
されることなく予備成形段階における形状を保持する。
このため予備成形段階で形成された複雑な形状も発泡段
階後まで維持され、従来の発泡成形品では得られなかっ
た形状の成形品が容易に得られる。具体的には、中空の
管状成形体で管状体の中心軸が3次元的に折曲したダク
トやパイプ及びそれらにブラケット・パイプなどの付加
部品が付加された成形体、あるいは構造体として機能す
る複雑な形状の成形体などが容易に成形可能である。
【0012】発泡段階における発泡倍率や発泡による気
泡径の制御は、発泡が常圧条件下で行われるので極めて
容易であり、従来の型内発泡などで得られなかった高発
泡倍率成形品も容易に得られる。発泡倍率や気泡径を制
御することによって、断熱効果・吸音効果・振動吸収等
の効果の制御が行えるばかりでなく、発泡層に含有され
る磁性体含有量を制御することによって、磁性体による
電磁波吸収等の効果も制御できる。更に、高質量の磁性
体による透過音の吸収効果も加味され、吸音特性の向上
が図れる。
【0013】また、発泡層と非発泡層は予備成形段階で
一体的に形成されているので、発泡段階においても良好
な密着性を保持し、発泡層と非発泡層とが良好に密着さ
れた多層の成形体が得られる。更に、多層体とすること
によって断熱効果・吸音効果も図れる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0015】図1(a)〜(c)は、本発明による実施
第1例で、図1(a)は予備成形体の断面を示す略図、
図1(b)は高周波磁界中に予備成形体をいれた状態を
示す略図、図1(c)は高周波磁界によって発泡させた
発泡体の断面を示す略図である。
【0016】図1(a)において、予備成形体1は、発
泡剤2と磁性体3を含む樹脂層1aと発泡剤と磁性体を
含まない樹脂層1bからなる成形体である。発泡剤2と
磁性体3は予備成形段階における樹脂1a′の可塑化段
階において混練され、樹脂層1aを構成する樹脂1a′
中に分散して含有される。含有層樹脂1a′と非含有層
樹脂1b′は共押出などの方法によって多層化され、成
形型内や押出しダイなどにより所望の成形体形状に賦形
し、含有樹脂層1aと非含有樹脂層1bからなる予備成
形体1を形成する。含有層樹脂1a′と非含有樹脂1
b′は同一の樹脂でも良く、相溶性、密着性の良いもの
であれば異材質の樹脂でも良い。
【0017】図1(b)は高周波磁界4中に予備成形体
1をいれた状態を示す略図である。図1(b)におい
て、高周波磁界4中にいれられた予備成形体1は、予備
成形体1の含有樹脂層1a中に含まれる磁性体3が高周
波磁界4の誘導によるヒステリシス損やうず電流等によ
って加熱され、磁性体3の加熱によって含有樹脂層1a
中の含有層樹脂1a′が溶融され、更に磁性体3の加熱
及び含有層樹脂1a′の溶融によって、含有樹脂層1a
中の発泡剤2が熱的な分解もしくは反応によって発泡
し、含有樹脂層1aが発泡層を形成する。磁性体を含ま
ない非含有樹脂層1bは高周波磁界4中において加熱し
ないので、予備成形された形状は非含有樹脂層1bによ
って維持される。
【0018】図1(c)は、図1(b)に示した高周波
数磁界中での発泡工程を終えた発泡成形体の断面を示す
略図である。発泡成形体5は、非発泡の非含有樹脂層1
bと高周波磁界中で発泡された含有樹脂層11aからな
る多層体を形成する。発泡された含有樹脂層11aは、
発泡剤の発泡によって生じた発泡部(気泡)22と磁性
体3及び含有層樹脂1a′によって構成される。発泡部
(気泡)22の発泡量・気泡径や発泡された発泡層の発
泡倍率などは、発泡剤の種類・添加量や樹脂の種類、加
熱条件(磁性体含有量等)等をコントロールすることに
よって制御する。
【0019】図2及び図3(a)〜(d)は本発明によ
る実施第2例で、図2は実施第2例の中空製品(ダク
ト)の外観略図、図3(a)は図2の未発泡ダクトの部
分断面略図、図3(b)は図2の発泡ダクトの部分断面
略図、図3(c)は図2の未発泡ダクトのブラケット部
分の断面略図、図3(d)は図2の発泡ダクトのブラケ
ット部分の断面略図である。
【0020】図2の中空ダクトは、中空成形(ブロー成
形)によって成形された例である。図2の外観略図に示
す中空ダクト6は、中空成形によって予備成形体が成形
され、所望の形状が付与される。ブラケット7はインサ
ート成形によって予備成形体の中空成形時に中空ダクト
6と一体的に形成される。中空ダクト6の予備成形体
は、管体部が断面図3(a)に示すように発泡剤及び磁
性体を含む樹脂層(含有樹脂層)6aと発泡剤及び磁性
体を含まない樹脂層(非含有樹脂層)6bからなる成形
体であり、ブラケット付加部分は断面図3(c)に示す
ように非含有樹脂層6bに機械的及び熱的に付加されて
いる。中空成形によって成形された予備成形体は、次ぎ
に高周波磁界中に入れ含有樹脂層6aを発泡させる。図
3(b)及び図3(d)は、高周波磁界中での発泡工程
を終えたダクトの断面を示す略図である。高周波磁界中
での発泡工程は、磁性体を含む含有樹脂層6aのみ加熱
されるので、非含有樹脂層6bは中空成形によって成形
された予備成形体の形状を維持する。図3(a)及び図
3(c)の発泡剤及び磁性体を含む樹脂層(含有樹脂
層)6aは、高周波磁界中での発泡工程を経て図3
(b)及び図3(d)の発泡層66aを形成する。
【0021】本実施第2例で示すように、本発明ではブ
ラケット等の付加部品を非発泡の樹脂層に一体的に形成
することができるので、ダクトの保持に必要なブラケッ
トや他の部品を保持するホルダーなどの機能部分を容易
に設けることができる。又、付加部品は非発泡の樹脂部
分に一体的に形成されるので、機械的な強度もあり、信
頼性の高いものが得られる。
【0022】図4(a)〜(d)は、本発明による実施
第3例で、図4(a)は実施第3例のレゾネータの外観
略図、図4(b)はその断面略図、図4(c)は未発泡
レゾネータの部分断面略図、図4(d)は発泡レゾネー
タの部分断面略図である。
【0023】図4(a)において、レゾネータ8は気体
流路を形成する流路管体9と共鳴部10で構成されてお
り、図4(b)の断面略図に示すように二重管構造を有
している。流路管体9は、射出成形や中空成形などで成
形された発泡剤及び磁性体を含まない樹脂管体で、図4
(b)に示すように共鳴口9aを持つ。図4(b)に示
す二重管構造を有するレゾネータは特許公報平4−82
13号等に開示されている方法、すなわち、流路管体9
を所定位置に保持し、共鳴部10を形成するパリソンを
それに外挿させ、次いで型締めし、流路管体9と共鳴口
9aを介してパリソンをブローし、金型で画定された共
鳴部10形状を形成させる方法等によって成形される。
図4(b)において、予備成形体である未発泡レゾネー
タは図4(c)の部分断面略図で示すように、共鳴部1
0は発泡剤及び磁性体を含む樹脂層(含有樹脂層)10
aと発泡剤及び磁性体を含まない樹脂層(非含有樹脂
層)10bからなる多層成形体で、流路管体9は、発泡
剤及び磁性体を含まない樹脂成形体である。図4(d)
は、予備成形体である未発泡レゾネータを高周波磁界中
に入れ発泡工程を経た後の発泡レゾネータの部分断面略
図である。発泡剤及び磁性体を含まない樹脂成形体部分
である流路管体9及び非含有樹脂量10bは、予備成形
体の形状を維持する。共鳴部10の発泡剤及び磁性体を
含む樹脂層(含有樹脂層)は発泡層10a′を形成す
る。
【0024】本実施第3例では、共鳴部10を発泡層を
持つ多層成形体としたが、流路管体9を多層発泡成形体
とすることも可能である。すなわち、流路管体9を本発
明の予備成形体として予め成形した後、中空成形法にお
いて、管体9を所定位置に保持し、共鳴部を形成するパ
リソンをそれに外挿させ、次いで型締めし、流路管体9
と共鳴口9aを介してパリソンをブローし、金型で画定
された共鳴部10形状を形成させ、二重管構造を有する
レゾネータを得る。これを高周波磁界中での発泡工程に
入れ、予備成形体である流路管体9を発泡させることに
よって、流路管体部が発泡した二重管構造を有するレゾ
ネータが得られる。
【0025】図5(a),(b)は、本発明による実施
第4例で、発泡層を非発泡層の間にはさみ込んだ場合の
例である。図5(a)は未発泡の予備成形体の断面略
図。図5(b)は発泡した成形体の断面略図である。
【0026】図5(a)において、予備成形体11は発
泡剤及び磁性体を含む樹脂層(含有樹脂層)11aと発
泡剤及び磁性体を含まない樹脂層(非含有樹脂層)11
b及び11cからなる多層成形体である。発泡剤及び磁
性体を含まない樹脂層(非含有樹脂層)11bは、発泡
剤及び磁性体を含む樹脂層(含有樹脂層)11aの発熱
及び溶融に対し、熱的な変形を生じない樹脂もしくは厚
みを有し、高周波磁界中での発泡工程において熱的に変
形せずに製品形状を保持する。もう一方の、発泡剤及び
磁性体を含まない樹脂層(非含有樹脂層)11cは、発
泡剤及び磁性体を含む樹脂層(含有樹脂層)11aの発
泡に対し追随可能な厚みあるいは熱的性質を持つ樹脂で
構成される。予備成形体11は、多層成形可能な成形法
によって成形された成形体で、少なくとも三層構造を持
つ。
【0027】図5(b)は、図5(a)の予備成形体1
1を高周波磁界中での発泡工程に入れ、発泡させた後の
発泡成形体11′の断面を示す略図である。発泡剤及び
磁性体を含む樹脂層(含有樹脂層)11aの発泡によっ
て形成された発泡層11a′は、非発泡層11bと非発
泡層11cとの間に形成される。非発泡層11bは発泡
工程前の形状を維持し、製品の形状を保持する。非発泡
層11cは発泡に伴う発泡層11a′の厚み変化に追随
しつつ非発泡層を維持する。非発泡層11cの発泡に伴
う発泡層への追随は、層厚を薄くすることや溶融温度の
低い樹脂によって層を形成することによって可能とな
る。
【0028】本実施第4例は、発泡によって生じる発泡
面の凹凸を避ける場合に有効であり、例えば、流体の流
路を形成するダクト・ホース・パイプなどで流通抵抗が
問題になる場合などに有効である。本発明の実施第2例
のようなダクトに、本実施第4例の構造を持たせれば、
流路の内面に非発泡層が形成され、より流通抵抗の少な
いダクトが得られるのはもちろんである。
【0029】図6(a),(b)は、本発明による実施
第5例で、発泡層を非発泡層と磁性体含有層との間には
さみ込んだ場合の例である。図6(a)は未発泡の予備
成形体の断面略図。図6(b)は発泡した成形体の断面
略図である。
【0030】図6(a)において、予備成形体12は発
泡剤及び磁性体を含む樹脂層(発泡剤・磁性体含有樹脂
層)12aと発泡剤及び磁性体を含まない樹脂層(非含
有樹脂層12b及び磁性体を含む樹脂層(磁性体含有樹
脂層)12cからなる多層成形体である。発泡剤及び磁
性体を含まない樹脂層(非含有樹脂層)12bは、発泡
剤及び磁性体を含む樹脂層(発泡剤・磁性体含有樹脂
層)12a及び磁性体を含む樹脂層(磁性体含有樹脂
層)12cの発熱及び溶融に対し、熱的な変形を生じな
い樹脂もしくは厚みを有し、高周波磁界中での発泡工程
において熱的に変形せずに製品形状を保持する。この予
備成形体12は、多層成形可能な成形法によって成形さ
れた成形体で、少なくとも三層構造を持つ。
【0031】図6(b)は、図6(a)の予備成形体1
2を高周波磁界中での発泡工程に入れ、発泡させた後の
発泡成形体12′の断面を示す略図である。発泡剤及び
磁性体を含む樹脂層(発泡剤・磁性体含有樹脂層)12
aの発泡によって形成された発泡層12a′は、非発泡
層12bと非発泡層12cとの間に形成される。磁性体
を含まない非発泡層12bは発泡工程前の形状を維持
し、製品の形状を保持する。磁性体を含む非発泡層12
cは発泡に伴う発泡層12a′の厚み変化に追随しつつ
非発泡層を維持する。磁性体を含む非発泡層12cは高
周波磁界中での発泡工程で磁性体の発熱によって溶融
し、発泡層12a′の発泡を容易にする。また、磁性体
を含む非発泡層12cは密度の高い磁性体層を形成する
ので電磁波吸収効果が向上される。特に、本実施例にお
いては、発泡層12a′において疎の磁性体層、非発泡
層12cにおいて密の磁性体層が形成されるので、電磁
波吸収体としての効果が単独層に比べ向上するばかりで
なく、発泡層12a′と非発泡層12cとに加える磁性
体の種類を変えることによって、吸収波帯域の調整も可
能となる。
【0032】本実施第5例は、電磁波吸収効果を必要と
する発泡体に有効で、特に壁面体などで電磁波吸収効果
のみならず、吸音効果・保温効果などを必要とするもの
に利用できる。
【0033】前記実施例において使用可能な発泡剤は、
熱的に分解または反応する発泡剤であればよく、例え
ば、有機発泡剤を例にとれば、ADCA,ABFA,D
PT,THT,OBSC,TSCなどが有効である。も
ちろん発泡助剤を使用することも可能であり、発泡助剤
を併用することで、所望とする発泡温度・発泡倍率・発
泡径(気泡径)などが容易に制御できる。
【0034】又、発熱源となる磁性体を例にとれば、熱
可塑性樹脂に混練可能な粒子径を持つ磁性体であれば良
く、例えば、マグネタイト・フェライト・鉄等の高周波
磁界中で発熱可能な磁性粉体が使用できる。
【0035】本発明は、前記実施例で示したように、中
空成形法・押出成形法・射出成形法等の成形法によって
成形された予備成形体として、発泡剤と磁性粉体を含有
する層とそれらを含有しない層からなる多層成形体を形
成させ、次いで、予備成形体を高周波磁場中に入れ、発
泡剤含有層に含有させた磁性粉体を発熱させ、その発熱
によって発泡剤含有層の樹脂を溶融させると共に発泡剤
を分解させ、発泡剤含有層を発泡させることによって、
所望の形状・発泡倍率を有し、発泡体効果と更に付加さ
れた効果を持つ発泡体及びその製造方法を提供するもの
であるが、前記実施例は、本発明の実施の態様の一例で
あり、前記実施例のほかに様々な態様を有する発泡体が
可能であり、発泡剤・磁性体についても様々な組合わせ
を有する態様が可能なことはもちろんである。
【0036】
【発明の効果】本発明により奏せられる効果は次ぎの通
りである。
【0037】発泡層を有するプラスチック成形体及びそ
の製造方法において、 (1)形状の自由度の大きい発泡体(例えば、3次元管
状体や二重管体あるいは機能構造体等)が容易且つ効率
良く得られる。
【0038】(2)発泡体の機能としての消音効果・断
熱効果のほかに、振動吸収効果・電磁波吸収効果を兼ね
備えた発泡体が得られる。
【0039】(3)成形体にブラケット・パイプ等の機
能付加部品が付加された発泡体が得られる。
【0040】(4)発泡体の成形に様々な成形方法が利
用できるばかりでなく、発泡体の発泡倍率・気泡径等の
制御が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a),(b),(c)は第1実施例の各段
階を示す断面略図及び概念図。
【図2】 第2実施例の中空ダクトの外観略図。
【図3】 (a),(b)は、第2実施例の管体部の断
面を示す略図。(c),(d)は第2実施例のブラケッ
ト部の断面を示す略図。
【図4】 (a),(b),(c),(d)は第3実施
例のレゾネータを示す外観略図及び断面略図。
【図5】 (a),(b)は、第4実施例の3層成形体
例(1)の断面を示す略図。
【図6】 (a),(b)は、第5実施例の3層成形体
例(1)の断面を示す略図。
【符号の説明】
1 予備成形体 2 発泡剤 3 磁性体 4 高周波磁界 5 発泡成形体 6 中空ダクト 7 ブラケット 8 レゾネータ 9 流路管体 10 共鳴部 11 予備成形体 12 予備成形体

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック発泡体の製造方法におい
    て、 少なくとも2層からなるプラスチック予備成形体の、少
    なくとも1層は発泡剤及び磁性体を含み、少なくとも他
    の1層は発泡剤を含まない、少なくとも2層からなるプ
    ラスチック予備成形体を形成し、該予備成形体を高周波
    磁界中に存在せしめ、該高周波磁界により発生する磁性
    体のヒステリシス損失及びうず電流損失等によって磁性
    体を発熱させ、その際に該磁性体の発熱によって、発泡
    剤含有プラスチック部分を溶融させると共に発泡剤を分
    解させ、発泡層を形成させる、ことを特徴とするプラス
    チック発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該予備成形体を、中
    空成形、射出成形、押出成形、プレス成形、真空成形に
    よって形成することを特徴とするプラスチック発泡体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、該発泡剤が熱分解に
    よって気体を発生する熱分解性発泡剤であることを特徴
    とするプラスチック発泡体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、該磁性体がマグネタ
    イト、フェライト、鉄等の磁性粉体であることを特徴と
    するプラスチック発泡体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、該高周波磁界付与が
    電磁誘導によって形成されることを特徴とするプラスチ
    ック発泡体の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、該発泡剤及び該磁性
    体を含むプラスチックが、熱可塑性プラスチックである
    ことを特徴とするプラスチック発泡体の製造方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも2層から形成されるプラスチ
    ック発泡成形体において、少なくとも1層は発泡層を形
    成し、少なくとも他の1層は非発泡層からなり、少なく
    とも該発泡層は磁性体を含む発泡体により形成されてい
    ることを特徴とするプラスチック発泡成形体。
  8. 【請求項8】 請求項7において、該発泡層を形成する
    プラスチックが熱可塑性プラスチックであることを特徴
    とするプラスチック発泡成形体。
  9. 【請求項9】 請求項7において、該磁性体がマグネタ
    イト、フェライト、鉄等の磁性粉体であることを特徴と
    するプラスチック発泡体。
  10. 【請求項10】 請求項7において、該発泡層が、主と
    して、電磁誘導によって加熱された磁性体の発熱により
    発泡された発泡層であることを特徴とするプラスチック
    発泡体。
  11. 【請求項11】 請求項7において、該プラスチック発
    泡体が、管状成形体であることを特徴とするプラスチッ
    ク発泡体。
  12. 【請求項12】 請求項11において、該プラスチック
    発泡層が、管状成形体の内層を形成していることを特徴
    とするプラスチック発泡体。
  13. 【請求項13】 請求項11において、該管状成形体の
    中心軸が3次元的に折曲していることを特徴とするプラ
    スチック発泡体。
  14. 【請求項14】 請求項11において、該管状成形体外
    層部にブラケット、パイプ等の付加部品が付加されてい
    ることを特徴とするプラスチック発泡体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000140535A (ja) * 1998-11-02 2000-05-23 Excel Kk 濾過機能を持つ中空成形体とその製造方法
JP2016071108A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 住友理工株式会社 防音部材
JP2018131618A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 Dmノバフォーム株式会社 磁性発泡体及びその製造方法

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