JPH07256806A - 積層複合フィルム、その製造方法、家電製品の外装部品素材およびカイロ用包装材 - Google Patents

積層複合フィルム、その製造方法、家電製品の外装部品素材およびカイロ用包装材

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JPH07256806A
JPH07256806A JP7060465A JP6046595A JPH07256806A JP H07256806 A JPH07256806 A JP H07256806A JP 7060465 A JP7060465 A JP 7060465A JP 6046595 A JP6046595 A JP 6046595A JP H07256806 A JPH07256806 A JP H07256806A
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polymer resin
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種の高分子樹脂からなるフィルムに対して
前記フィルムと異種の材料からなるフィルムが高強度で
接着された積層複合フィルムを提供することを目的とす
る。 【構成】 50μm以下の開口径を有する微細な未貫通
孔が500個/cm2 以上の密度で多数かつ一様に穿孔
された高分子樹脂からなる多孔質の第1フィルムと、前
記第1フィルムの未貫通孔の開口側の面に積層された第
2フィルムと、前記第1、第2のフィルム間に介在さ
れ、一部が前記第1フィルムの多数の未貫通孔内に埋没
された接着剤層とを具備したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高分子からなる多孔質
の第1フィルムに前記フィルムと同種または異種の材料
からなる第2フィルムを積層した積層複合フィルム、そ
の製造方法、家電製品の外装部品素材およびカイロ用包
装材に関する。
【0002】
【従来の技術および課題】最近、包装分野、医療分野、
電子機器分野または宇宙産業分野において、各種の高分
子フィルムが使用されている。しかしながら、前記産業
分野でのフィルムに対する要望の多様化、高機能化等に
より前記フィルム単体の物性、機能では前記要望に対応
できなくなるという問題が発生した。
【0003】このようなことから、各種素材との複合化
が進められている。例えば、高機能性の高分子フィルム
に汎用の高分子フィルムを積層した積層複合フィルム等
が開発されている。
【0004】前記積層複合フィルムは、従来より各高分
子フィルムにコロナ処理を施した後、一方の高分子フィ
ルムに接着剤を介して他方の高分子フィルムをラミネー
トすることが行われている。しかしながら、前記汎用の
接着剤は異種の高分子フィルムの両方に良好に接着し難
いため、前記各フィルム間の接着強度が低くなり、剥離
を生じ易いという問題があった。
【0005】また、耐熱性の高い高分子フィルム(例え
ばポリエステルフィルム)に真空蒸着によりアルミニウ
ム等の金属薄膜を蒸着して積層複合フィルムを製造する
ことが行われている。しかしながら、かかる方法では大
掛かりな真空蒸着装置を必要とするばかりか、蒸着法に
より金属を積層するため、金属薄膜をμmオーダ以上に
厚くすることは生産性、コストの点から制約される。
【0006】本発明の目的は、高分子からなる多孔質の
第1フィルムに対して前記フィルムと異種の材料からな
る第2フィルムを汎用の接着剤を用いて高強度で接着し
た構造を有し、かつ前記第1フィルムへの印刷等が可能
な積層複合フィルムを提供するものである。
【0007】本発明の別の目的は、前記積層複合フィル
ムを簡単かつ量産的に製造し得る方法を提供するもので
ある。本発明の別の目的は、洗濯機のような家電製品の
外装部品素材として好適な制振用部材を提供するもので
ある。本発明のさらに別の目的は、酸素透過性に優れた
安価なカイロ用包装材を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる積層複合
フィルムは、50μm以下の開口径を有する微細な未貫
通孔が500個/cm2 以上の密度で多数かつ一様に穿
孔された高分子樹脂からなる多孔質の第1フィルムと、
前記第1フィルムの未貫通孔の開口部側の面に積層され
た第2フィルムと、前記第1、第2のフィルムの間に介
在され、一部が前記第1フィルムの多数の未貫通孔内に
埋没された接着剤層と、を具備したことを特徴とするも
のである。
【0009】前記第1フィルムとしては、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、フッ素樹脂、
ポリアミドなどの汎用高分子樹脂フィルム、ポリカーボ
ネート、ポリイミドなどのエンジニアリングプラスチッ
クフィルム、またはポリエーテルエーテルケトン、ポリ
エーテルケトンなどのスーパエンジニアリングプラスチ
ックフィルム、或いはエラストマーフィルム、その他熱
融着性樹脂フィルム等を用いることができる。
【0010】前記第1フィルムに穿孔される微細な未貫
通孔は、前記接着剤が侵入して埋没され得る孔径を有す
ることが必要である。かかる未貫通孔の孔径は、20〜
50μm、より好ましくは30〜50μmの範囲とする
ことが望ましい。
【0011】前記第1フィルムに穿孔される微細な未貫
通孔の密度を限定した理由は、500個/cm2 未満に
すると前記未貫通孔に埋没された接着剤による投錨効果
を十分発揮できず、前記第1フィルムに対して前記第2
フィルムを高強度で接着することができなくなるからで
ある。このような前記第1フィルムに占める未貫通孔の
密度は、その孔径にもよるが、後述する方法により最大
で200000個/cm2 まで高くすることが可能であ
る。このため、前記第1フィルムに占める未貫通孔の密
度は前記未貫通孔の孔径との関係や前記第2フィルムの
材質等により500個/cm2 〜200000個/cm
2 の範囲で任意に選択することが可能である。
【0012】前記第2フィルムとしては、例えば前記第
1フィルムと異種の材料である高分子樹脂フィルム、高
分子樹脂発泡フィルム、織布もしくは不織布からなるフ
ィルム、紙、発泡紙、セラミックスフィルム、金属フィ
ルム、その他高分子樹脂材料にシリカ粉末、カーボン粉
末、アルミナ粉末等の無機質粉末を混合させた複合フィ
ルム等を挙げることができる。前記高分子樹脂フィルム
としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステル、フッ素樹脂、ポリアミドなどの汎用高分子フ
ィルム、ポリカーボネート、ポリイミドなどのエンジニ
アリングプラスチックフィルム、またはポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリエーテルケトンなどのスーパエンジ
ニアリングプラスチックフィルム、或いはエラストマー
フィルム、熱融着性樹脂フィルム等を用いることができ
る。前記金属フィルムとしては、例えばAl箔、Al−
MgなどのAl合金箔、Cu箔もしその合金箔箔、軟鉄
箔、ステンレス箔、金箔またはTi、Ta、Wなどの高
融点高分子箔等を挙げることができる。前記セラミック
スフィルムとしては、例えばアルミナフィルム、ジルコ
ニアフィルム、窒化アルミニウムフィルム、炭素フィル
ム等を用いることができる。
【0013】このような積層複合フィルムは、鋭い角部
を有する多数のモース硬度5以上の粒子が表面に付着さ
れた第1ロールと表面が平滑な第2ロールとの間に長尺
高分子樹脂フィルムを通過させると共に、前記各ロール
間を通過する前記長尺高分子フィルムへの押圧力を前記
各ロールと接触するフィルム面全体に亘って均一となる
ように調節して前記第1ロール表面の多数の粒子の鋭い
角部を前記長尺高分子フィルムに喰い込ませて穿孔する
ことにより50μm以下の開口径を有する未貫通孔が5
00個/cm2 以上の密度で多数かつ一様に形成された
高分子からなる多孔質の第1フィルムを作製する工程
と、前記第1フィルムの未貫通孔の開口側の面に第2フ
ィルムを接着剤を介してラミネートする工程と、により
製造される。
【0014】前記第1ロールは、金属製ロール本体の表
面に鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子を
電着、または有機系もしくは無機系の結合剤により付着
させた構造を有する。前記モース硬度5以上の粒子とし
ては、例えばタングテンカーバイトなどの超硬合金粒
子、または炭化ケイ素粒子、炭化ホウ素粒子、サファイ
ア粒子、立方晶窒化ホウ素(CBN)粒子、天然又は合
成のダイヤモンド粒子等を挙げることができる。特に、
硬度、強度等が大きい合成ダイヤモンド粒子が望まし
い。前記粒子は、粒径が10〜100μmで粒径のばら
つきが5%以下のものを用いることが望ましい。前記多
数の粒子は、長尺高分子フィルムに貫通孔を500個/
cm2 以上の密度で形成する観点から、前記ロール本体
表面に50%以上付着させることが望ましい。
【0015】前記第2ロールとしては、例えば鉄ロー
ル、鉄系合金ロール、表面にNiメッキ処理、Crメッ
キ処理を施した鉄ロール、ステンレスロール、または真
鍮、アルミニウム、銅などの比較的軟質な金属からなる
ロール、或いは金属製ロール本体の表面に高分子樹脂層
を被覆したものを用いることができる。前記高分子樹脂
としては、各種の樹脂を用いることができるが、特に前
記長尺高分子フィルムに対する緩衝作用の高いウレタン
樹脂、シリコンゴム等が好適である。
【0016】前記長尺高分子樹脂フィルムへの未貫通孔
の穿孔は、前記第1、第2のロール間を通過する前記長
尺高分子樹脂フィルムへの押圧力を調節したり、前記第
2ロールを表面が軟質のものから形成したりすることに
よって達成される。
【0017】なお、前記積層複合フィルムは前記方法の
他に、前記高分子からなる多孔質の第1フィルムの未貫
通孔の開口側の面に金属フィルム、セラミックスフィル
ムを除く第2フィルムを圧着または加熱圧着することに
よっても製造される。かかる第2フィルムとしては、例
えば前述した各種の高分子樹脂材料にシリカ粉末、カー
ボン粉末、アルミナ粉末等の無機質粉末を混合させた複
合フィルム等を用いることができる。
【0018】本発明に係わる別の積層複合フィルムは、
50μm以下の開口径を有する微細な未貫通孔が500
個/cm2 以上の密度で多数かつ一様に穿孔された高分
子樹脂からなる多孔質の第1フィルムと、前記第1フィ
ルムの未貫通孔の開口側と反対側の面に積層され、50
μm以下の開口径を有する微細な貫通孔が500個/c
2 以上の密度で多数かつ一様に穿孔された高分子樹脂
からなる多孔質の第2フィルムと、前記第1、第2のフ
ィルム間に介在され、一部が前記第2フィルムの多数の
貫通孔内に埋没された接着剤層と、を具備したことを特
徴とするものである。
【0019】前記第1、第2のフィルムとしては、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフ
タレート、フッ素樹脂、ポリアミドなどの汎用高分子フ
ィルム、ポリカーボネート、ポリイミドなどのエンジニ
アリングプラスチックフィルム、またはポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリエーテルケトンなどのスーパエンジ
ニアリングプラスチックフィルム等を用いることができ
る。
【0020】前記第1フィルムの未貫通孔の密度を限定
した理由は、500個/cm2 未満にすると酸素等のガ
スの透過量が少なくとなる。このような前記第1フィル
ムに占める未貫通孔の密度は、その孔径にもよるが、前
述した方法で説明したように最大で200000個/c
2 まで高くすることが可能である。このため、前記第
1フィルムに占める未貫通孔の密度は前記未貫通孔の孔
径との関係や前記第2フィルムの材質等により500個
/cm2 〜200000個/cm2 の範囲で任意に選択
することが可能である。
【0021】前記第2フィルムに穿孔される微細な貫通
孔は、10〜30μmの開口径を有することがより好ま
しい。前記第2フィルムに穿孔される微細な貫通孔の密
度を限定した理由は、500個/cm2 未満にすると前
記貫通孔に埋没された接着剤による投錨効果を十分発揮
できず、前記第1フィルムに対して前記第2フィルムを
高強度で接着することができなくなるからである。この
ような第2フィルムに占める貫通孔の密度は、その孔径
にもよるが、前述した方法により説明したように最大で
200000個/cm2 まで高くすることが可能であ
る。このため、前記第2フィルムに占める貫通孔の密度
は前記貫通孔の孔径との関係や前記第2フィルムの材質
等により500個/cm2 〜200000個/cm2
範囲で任意に選択することが可能である。
【0022】このような積層複合フィルムは、前述した
方法により50μm以下の開口径を有する微細な未貫通
孔が500個/cm2 以上の密度で多数かつ一様に穿孔
された高分子樹脂からなる多孔質の第1フィルムと、5
0μm以下の開口径を有する微細な貫通孔が500個/
cm2 以上の密度で多数かつ一様に穿孔された高分子樹
脂からなる多孔質の第2フィルムとを予め作製し、前記
第1フィルムの未貫通孔の開口側と反対側の面に前記第
2フィルムを接着剤を介してラミネートすることにより
製造される。
【0023】前記積層複合フィルムは、前記方法の他に
50μm以下の開口径を有する微細な貫通孔が500個
/cm2 以上の密度で多数かつ一様に穿孔された高分子
樹脂からなる多孔質の第2フィルムを予め作製し、前記
第2フィルムに前記第1フィルムとなる未穿孔処理の高
分子樹脂フィルムを接着剤を介してラミネートした後、
前記高分子フィルムに前述したのと同様な方法により5
0μm以下の開口径を有する微細な未貫通孔を500個
/cm2 以上の密度で多数かつ一様に穿孔することによ
っても製造される。
【0024】本発明に係わる制振性部材は、50μm以
下の開口径を有する微細な貫通孔が500個/cm2
上の密度で多数かつ一様に穿孔された高分子樹脂からな
る多孔質の第1フィルムの両面に金属からなる第2フィ
ルムをそれぞれ接着剤層を介して積層したことを特徴と
するものである。
【0025】前記高分子樹脂としては、例えばポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等
を用いることができる。前記金属としては、例えばステ
ンレス、軟鉄等を用いることができる。
【0026】本発明に係わるカイロ用包装材は、50μ
m以下の開口径を有する微細な貫通孔が多数かつ一様に
穿孔された高分子樹脂からなる第1フィルムに不織布か
らなる第2フィルムを接着剤を介して積層したことを特
徴とするものである。前記高分子樹脂としては、例えば
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等を用いることができる。
【0027】
【作用】本発明に係わる積層複合フィルムによれば、5
0μm以下の開口径を有する微細な未貫通孔が500個
/cm2 以上の密度で多数かつ一様に穿孔された高分子
樹脂からなる多孔質の第1フィルムと、前記第1フィル
ムの未貫通孔の開口側の面に積層された第2フィルム
と、前記第1、第2のフィルムの間に介在され、一部が
前記第1フィルムの多数の未貫通孔内に埋没された接着
剤層とを具備することによって、前記第1フィルムの多
数の未貫通孔に埋没された接着剤層部分での投錨効果に
より前記第1フィルムに対して前記第2フィルムを高強
度で接着することができる。従って、高分子樹脂からな
る第1フィルムと第2フィルム(例えば第1フィルムと
は異種の高分子樹脂フィルム)の両方に良好な接着性を
有する特殊な接着剤を用いることなくそれらフィルム同
士を高強度で接着できるため、以下に列挙する多種多様
な用途に利用することが可能な積層複合フィルムを得る
ことができる。
【0028】(a)第1フィルムの片面に異種の高分子
樹脂からなる第2フィルムを接着することにより、物性
の異なる2種の高分子樹脂からなる積層複合フィルムを
得ることができる。
【0029】(b)金属からなる第2フィルムを前記第
1フィルムに接着することにより、前記第2フィルムに
よる導電性を有する積層複合フィルムを得ることができ
る。かかる積層複合フィルムは、フレキシブル印刷配線
板の素材、その他半導体装置の製造に用いられるキャリ
アフィルムに利用できる。
【0030】前記積層複合フィルムの製造方法によれ
ば、鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子が
表面に付着された第1ロールと表面が平滑な第2ロール
との間に長尺高分子フィルムを通過させると共に、前記
各ロール間を通過する前記長尺高分子樹脂フィルムへの
押圧力を前記各ロールと接触するフィルム面全体に亘っ
て均一となるように調節して前記第1ロール表面の多数
の粒子の鋭い角部を前記長尺高分子フィルムに喰い込ま
せて穿孔することによって、前記長尺高分子樹脂フィル
ム本来の特性を殆ど損うことなく、50μm以下の開口
径を有する微細な未貫通孔が500個/cm2 以上の密
度で多数かつ一様に形成された高分子樹脂からなる多孔
質の第1フィルムを作製できる。この後、前記第1フィ
ルムの未貫通孔の開口側の面に第2フィルムを接着剤を
介してラミネートすることによって、高分子樹脂からな
る第1フィルムと第2フィルム(例えば第1フィルムと
は異種の高分子樹脂フィルム)の両方に良好な接着性を
有する特殊な接着剤を用いることなくそれらフィルム同
士を高強度で接着され、前述した多種多様の用途に利用
し得る積層複合フィルムを量産的に製造できる。
【0031】本発明に係わる別の積層複合フィルムによ
れば、50μm以下の開口径を有する微細な未貫通孔が
500個/cm2 以上の密度で多数かつ一様に穿孔され
た高分子樹脂からなる多孔質の第1フィルムと、前記第
1フィルムの未貫通孔の開口側と反対側の面に積層さ
れ、50μm以下の開口径を有する微細な貫通孔が50
0個/cm2 以上の密度で多数かつ一様に穿孔された高
分子樹脂からなる多孔質の第2フィルムと、前記第1、
第2のフィルム間に介在され、一部が前記第2フィルム
の多数の貫通孔内に埋没された接着剤層とを具備するこ
とによって、前記第2フィルムの多数の貫通孔に埋没さ
れた接着剤層部分での投錨効果により前記第2フィルム
に対して前記第1フィルムを高強度で接着することがで
きる。
【0032】かかる積層複合フィルムにおいて、多数の
未貫通孔を有する前記第1フィルムを例えばポリエチレ
ンまたはポリプロピレン、多数の貫通孔を有する前記第
2フィルムを例えばポリエチレンテレフタレートにより
それぞれ形成することによって、耐水圧性(耐透水性)
が高く、酸素、水蒸気透過性を有する低価格の乾燥剤用
包装材、脱酸素剤用包装材として利用することができ
る。
【0033】すなわち、前記積層複合フィルムを用いて
多数の未貫通孔を有する前記第1フィルムが内側になる
ように袋状にして脱酸素剤用包装材を作製すると、外界
の酸素は前記第2フィルムの多数の貫通孔を通り、さら
に前記第1フィルムの未貫通孔に対応する残存超薄膜部
分においてフィルム素材の持つガスの溶解、拡散により
酸素が透過する。また、前記残存超薄膜部分の厚さや貫
通孔の数を調節することによって、前記酸素透過量を増
減させることができる。したがって、前記包装材に脱酸
素剤を収納し、ガスバリア性の高い密閉容器に菓子等の
内容物と共に装填すると、前記容器内の酸素が前記包装
材を透過して前記脱酸素剤に吸収されるため、前記容器
内を酸素が存在しない状態にでき、前記内容物の酸化に
伴う品質劣化を防止できる。しかも、前記包装材は高い
耐透水性を有するため、前記内容物が液体であっても前
記内容物が前記包装材を通して内部に侵入してその中の
脱酸素剤を劣化させるのを防止することができる。その
結果、数種類の包装材を用意するだけで、液体状、固体
状の内容物の長期間保存することができる。これに対
し、従来の脱酸素剤用包装材はポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、ポリエチレンフィルムの二層フィルムに
ニードルパンチ法等により多数の貫通孔を穿設し、前記
二層フィルムのポリエチレンフィルム側に和紙を積層し
た構造になっているため、和紙を積層する分、価格が高
くなるばかりか、液状の内容物と共に密閉容器に収納す
ると、前記内容物が前記貫通孔、和紙の孔を通して内部
に侵入してその中に収納した脱酸素剤を劣化させるとい
う問題がある。
【0034】また、前記積層複合フィルムを用いて多数
の未貫通孔を有する前記第1フィルムが内側になるよう
に袋状にして乾燥剤用包装材を作製すると、外界の水蒸
気は前記第2フィルムの多数の貫通孔を通り、さらに前
記第1フィルムの未貫通孔に対応する残存超薄膜部分に
おいてフィルム素材の持つガスの溶解、拡散により水蒸
気が透過する。したがって、前記包装材に乾燥剤を収納
し、ガスバリア性の高い密閉容器に菓子等の内容物と共
に装填すると、前記容器内の水蒸気が前記包装材を透過
して前記乾燥剤に吸収されるため、前記容器内を乾燥状
態にでき、前記内容物の湿気による品質劣化を防止でき
る。
【0035】さらに本発明によれば、50μm以下の開
口径を有する微細な貫通孔が500個/cm2 以上の密
度で多数かつ一様に穿孔された高分子樹脂からなる多孔
質の第1フィルムの両面に金属からなる第2フィルムを
それぞれ接着剤層を介して積層することによって、前記
第1フィルム両側の接着剤層の一部が前記第1フィルム
の多数の貫通孔に埋没され、前記第1フィルム両側の接
着剤層が多数の貫通孔を通して相互の結合される。その
結果、ステンレスのような金属からなる2枚の第2フィ
ルムの間に緩衝作用を有するポリエチレンテレフタレー
トのような高分子樹脂からなる第1フィルムが高強度で
接着された三層構造を有する制振性部材を得ることがで
きる。このような制振性部材は、洗濯機のような家電製
品の外装部品素材として有効に利用することができる。
【0036】さらに本発明によれば、50μm以下の開
口径を有する微細な貫通孔が多数かつ一様に穿孔された
高分子樹脂からなる第1フィルムに不織布からなる第2
フィルムを接着剤を介して積層することにより、酸素透
過性を有する低価格のカイロ用包装材を得ることができ
る。すなわち、従来のカイロ用包装材はニードルパンチ
法等により穿孔されたポリエチレンフィルム/不織布/
同様に穿孔されたポリエチレンフィルムの三層構造から
なる積層複合フィルムにより形成されていたため、高価
であったが、本発明のカイロ用包装材は二層構造で良好
な酸素透過性を示すため、低価格を実現できる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本実施例に用いられる積層複合フ
ィルムの製造装置の主要部を示す正面図、図2は図1の
製造装置の要部を示す側面図、図3は図2のIII −III
線に沿う断面図、図4はラミネート機構を示す正面図で
ある。
【0038】図中の101は、ベッドである。前記ベッ
ド101の右端付近を除く上面には、テーブル102が
設けられている。前記テーブル102上には、2つのカ
ギ型のフレーム103が前記テーブル102の幅方向に
それぞれ所定の間隔をあけて設置されている。前記フレ
ーム103は、下板103a、側板103b及び上板1
03cから形成されでいる。前記各フレーム103の側
板103bの中間付近には、軸受104を内蔵した第1
ボックス105がそれぞれ固定されている。前記各フレ
ーム103間には、第1ロール106が配置されてい
る。前記第1ロール106は、図2に示すように鋭い角
部を有する多数のモース硬度5以上の粒子(例えば合成
ダイヤモンド粒子)107が表面に70%以上の面積率
で電着された鉄製のロール本体108と、前記本体10
8の中心を貫通して前記本体108の両端面から突出さ
れた軸109とから構成されている。前記軸109の突
出した両端部は、前記第1ボックス105内の軸受10
4にそれぞれ軸支されている。前記第1ロール106の
一端側(例えば左端側)の軸109は、前記ボックス1
05を貫通しており、かつ前記軸109の突出部分には
図示しないモータの駆動軸の歯車と噛合する歯車111
が軸着されている。したがって、前記モータの駆動によ
り前記第1ロール106が例えば時計回り方向に回転さ
れるようになっている。また、前記歯車111と前記ボ
ックス105の左側面の間に位置する前記軸109の突
出部分には、歯車110が軸着されている。
【0039】前記第1ボックス105の下方および上方
に位置する前記各フレーム103の側板103b部分に
は、レール112、113がそれぞれ形成されている。
前記下方の各レール112には、図3に示すようにスラ
イダー114(他方のスライダーは図示せず)が上下動
自在にそれぞれ配置されている。前記各スライダー11
4には、軸受115を内蔵した第2ボックス116がそ
れぞれ固定され、前記レール112に沿って上下動でき
るようになっている。また、前記各フレーム103間に
は第2ロール117が前記第1ロール106の下方に位
置するように対向して配置されている。前記第2ロール
117は、例えばステンレスからなる表面が硬質のロー
ル本体118と、前記本体118の中心を貫通して前記
本体118の両端面から突出された軸119とから構成
されている。前記軸119の突出した両端部は、前記第
2ボックス116内の軸受115にそれぞれ軸支されて
いる。前記第2ロール117の一端側(例えば左端側)
の軸119部分は、前記第2ボックス116を貫通して
突出しており、かつ前記軸119の突出部分には前記第
1ロール106の軸109の歯車110と噛合する歯車
120が軸着されている。したがって、前記第2ロール
117は前記第2ボックス116及び前記スライダー1
14により前記レール112に沿って上下動自在に配置
される。また、前記モータにより前記第1ロール106
の軸109を時計回り方向に回転することによって、前
記軸109の歯車110と噛合する前記歯車120を有
する前記軸119が反時計回り方向に回転し、結果的に
は前記第2ロール117が反時計回り方向に回転するよ
うになっている。
【0040】前記上方の各レール113には、図3に示
すようにスライダー121(他方のスライダーは図示せ
ず)が上下動自在にそれぞれ配置されている。前記各ス
ライダー121には、軸受122を内蔵した第3ボック
ス123がそれぞれ固定され、前記レール113に沿っ
て上下動できるようになっている。また、前記各フレー
ム103間には第3ロール124が前記第1ロール10
6の上方に位置するように対向して配置されている。前
記第3ロール124は、例えばウレタン樹脂などの高分
子樹脂層125が表面に被覆された鉄製のロール本体1
26と、前記本体126の中心を貫通して前記本体12
6の両端面から突出された軸127とから構成されてい
る。前記軸127の突出した両端部は、前記第3ボック
ス123内の軸受122にそれぞれ軸支されている。前
記第3ロール124の一端側(例えば左端側)の軸12
7部分は、前記第3ボックス123を貫通して突出して
おり、かつ前記軸127の突出部分には前記第1ロール
106の軸109の歯車110と噛合する歯車128が
軸着されている。従って、前記第3ロール124は前記
第3ボックス123及び前記スライダー121により前
記レール113に沿って上下動自在に配置される。ま
た、前記モータにより前記第1ロール106の軸109
を時計回り方向に回転することによって、前記軸109
の歯車110と噛合する前記歯車128を有する前記軸
127が反時計回り方向に回転し、結果的には前記第3
ロール124が反時計回り方向に回転するようになって
いる。
【0041】前記2つのフレーム103、前記2つの第
1ボックス105、前記第1ロール106、前記2つの
各スライダー112、113、前記2つの第2ボックス
116、前記第2ロール117、前記2つの第3ボック
ス123、前記第3ロール124により穿孔用ユニット
129を構成している。
【0042】前記2つの第2ボックス116の下壁に
は、上下にフランジ130、131を有する円筒体13
2がそれぞれ配置されている。前記各円筒体132は、
図3に示すように前記上部フランジ130から前記第2
ボックス116の下壁に螺着された複数のネジ133に
より前記第2ボックス116にそれぞれ固定されてい
る。前記各円筒体132の下部フランジ131には、中
央に穴134を有する円板135がそれぞれ配置され、
かつ前記各円板135は前記各円板135から前記下部
フランジ131に螺着された複数のネジ136によりそ
れぞれ固定されている。前記各円筒体132内には、コ
イルバネ137がそれぞれ上下方向に弾性力を付与する
ように収納されている。前記各円筒体132内には、上
端に圧力センサ138を取着したロッド139がそれぞ
れ前記円板135の穴134を通して挿入されている。
前記各圧力センサ138は、前記各コイルバネ137の
下端に当接され、前記各ロッド139の上昇による前記
コイルスバネ137への押圧力を検出できるようになっ
ている。前記各センサ138下方の前記ロッド139部
分には、前記ロッド139を円滑に上下動させるための
円板状ガイド140がそれぞれ取り付けられている。前
記各ロッド139の下端部には、ボールスクリュー14
1それぞれ挿着されている。前記各ボールスクリュー1
41は、前記フレーム103の下板103aを貫通して
前記ベッド102の窪み部(図示せず)にそれぞれ突出
している。前記窪み部内には、ネジ加工された係合板
(図示せず)を内蔵したケーシング(他方のケーシング
は図示せず)142がそれぞれ設けられている。前記各
ケーシング142内の前記係合板には、前記ボールスク
リュー141の下端突出部が螺合されている。前記各ケ
ーシング142内には、前記ボールスクリュー141の
下端突出部と係合するウォーム軸(図示せず)が水平方
向からそれぞれ挿入され、かつ前記各ウォーム軸の一端
にハンドル(他方のハンドルは図示せず)143がそれ
ぞれ設けられている。従って、前記ハンドル143を回
転することにより前記ハンドル143のウォーム軸と係
合する前記ボールスクリュー141が回転し、前記ボー
ルスクリュー141が挿着された前記ロッド139を上
昇(または下降)するようになっている。この場合、前
記ロッド139をある距離以上に下降させると、前記ロ
ッド139に取り付けられた前記円板状ガイド140が
前記円筒体132下部の円板135内面に当接して前記
円筒体132自体を下降させる。このため、前記円筒体
132の上端に固定された前記第2ボックス116が前
記スライダー114により前記レール下方の112に沿
って下降される。
【0043】前記2つの円筒体132、前記2つの円板
135、前記2つのコイルバネ137、前記2つの圧力
センサ138、前記2つのロッド139、前記2つの円
板状カイド140、前記2つのボールスクリュー14
1、前記2つのケーシング142、前記2つのウォーム
軸(図示せず)および前記2つのハンドル143により
前記第1、第2ロール106、117間を通過するフィ
ルムへの押圧力を調節する第1圧力調節手段144を構
成している。
【0044】前記2つの第3ボックス123の上壁に
は、上下にフランジ145、146を有する円筒体14
7がそれぞれ配置されている。前記各円筒体147は、
図3に示すように前記下部フランジ146から前記第3
ボックス123の上壁に螺着された複数のネジ148に
より前記第3ボックス123にそれぞれ固定されてい
る。前記各円筒体147の上部フランジ145には、中
央に穴149を有する円板150がそれぞれ配置され、
かつ前記各円板150は前記各円板150から前記上部
フランジ145に螺着された複数のネジ151によりそ
れぞれ固定されている。前記各円筒体147内には、コ
イルバネ152がそれぞれ上下方向に弾性力を付与する
ように収納されており、かつ前記各コイルバネ152の
下端は前記第3ボックス123の上壁にそれぞれ当接さ
れている。前記各円筒体147内には、下端に圧力セン
サ153を取着したロッド154がそれぞれ前記円板1
50の穴149を通して挿入されている。前記各圧力セ
ンサ153は、前記各コイルバネ152の上端に当接さ
れ、前記各ロッド154の下降によるコイルバネ152
への押圧力を検出できるようになっている。前記各セン
サ153上方の前記ロッド154部分には、前記ロッド
154を円滑に上下動させるための円板状ガイド155
がそれぞれ取り付けられている。前記各ロッド154の
上端部には、ボールスクリュー156がそれぞれ挿着さ
れている。前記各ボールスクリュー156は、前記フレ
ーム103の上板103cを貫通して前記上板103c
の上方にそれぞれ突出している。前記各上板103cの
上面には、ネジ加工された係合板(図示せず)を内蔵し
たケーシング(他方のケーシングは図示せず)157が
それぞれ設けられている。前記各ケーシング157内の
前記係合板には、前記ボールスクリュー156の上端突
出部が螺合されている。前記各ケーシング157内に
は、前記ボールスクリュー156の上端突出部と係合す
るウォーム軸(図示せず)が水平方向からそれぞれ挿入
され、かつ前記各ウォーム軸の一端にハンドル(他方の
ハンドルは図示せず)158がそれぞれ設けられてい
る。従って、前記ハンドル158を回転することにより
前記ハンドル158のウォーム軸と係合する前記ボール
スクリュー156が回転し、前記ボールスクリュー15
6が挿着された前記ロッド154を下降(または上昇)
するようになっている。この場合、前記ロッド154を
ある距離以上に上昇させると、前記ロッド154に取り
付けられた前記円板状ガイド155が前記円筒体147
上部の円板150内面に当接して前記円筒体147自体
を上昇させる。このため、前記円筒体147の下端に固
定された前記第3ボックス123が前記スライダー12
1により前記レール113に沿って上昇される。
【0045】前記2つの円筒体147、前記2つの円板
150、前記2つのコイルバネ152、前記2つの圧力
センサ153、前記2つのロッド154、前記2つの円
板状カイド155、前記2つのボールスクリュー15
6、前記2つのケーシング157、前記2つのウォーム
軸(図示せず)および前記2つのハンドル158により
前記第1、第3ロール106、124間を通過するフィ
ルムへの押圧力を調節する第2圧力調節手段159を構
成している。
【0046】前記穿孔用ユニット129の前段には、長
尺高分子フィルムの巻回ロール(図示せず)が配置さ
れ、前記巻回ロールの長尺高分子フィルム160は2つ
の送りロール161を経由して前記ユニット129の前
記第1、第2のロール106、117間および第1、第
3のロール106、124間に供給される。前記ユニッ
ト129の後段には、静電除去手段162が配置されて
いる。前記静電除去手段162は、前記テーブル102
上に設置され、純水を収容した容器163と、前記純水
に超音波を付与するための超音波発生部材(図示せず)
とから構成されている。前記ユニット129と前記静電
除去手段162の間、前記容器163内および前記容器
163の後段には、前記第1、第3のロール106、1
24間を通過した前記長尺高分子樹脂フィルを搬送する
ための5つの送りロール161がそれぞれ配置されてい
る。なお、前記容器163の前後段に位置する前記2つ
の送りロール161には当てロール164がそれぞれ配
置されている。前記静電除去手段162の後段には、前
記送りロール161、当てロール164間を通過した前
記フィルムを乾燥するための複数の熱風噴射部材(図示
せず)が配置されている。
【0047】前記熱風噴射部材の後段には、図4に示す
ラミネート機構165が配置されている。前記ラミネー
ト機構165は、接着剤166を収容した第1、第2の
槽167、168を備えている。前記第1の槽167に
は、3つの塗布ロール169が上下方向に配置されてい
る。最下部の塗布ロール169の一部は、前記第1の槽
167内の接着剤166に浸漬されている。最上部の塗
布ロール169には、接合ロール170が対向配置され
ている。これら塗布ロール169と接合ロール170の
間には、長尺の第2フィルム171が供給される。前記
接合ロール170には、当てロール172が対向配置さ
れている。これら接合ロール170と当てロール172
の間には、前記穿孔処理された高分子からなる多孔質の
第1フィルム173と接着剤が塗布された前記第2フィ
ルム171が供給される。前記第2の槽168には、2
つの塗布ロール174が上下方向に配置されている。下
部の塗布ロール173の一部は、前記第2の槽168内
の接着剤166に浸漬されている。上部の塗布ロール1
74には、接合ロール175が対向配置されている。こ
れら塗布ロール174と接合ロール175の間には、長
尺の別の第2フィルム176が供給される。前記接合ロ
ール175には、当てロール177が対向配置されてい
る。これら接合ロール175と当てロール177の間に
は、送りロール178を通して前記長尺の第1フィルム
173に前記長尺の第2フィルム171を接着剤を介し
て接着した積層フィルム179と接着剤が塗布された前
記別の第2フィルム176が供給される。なお、前記当
てロール177は前記接合ロール175に対して離接自
在に配置され、前記別の第2フィルム176を使用しな
い形態では、前記当てロール177が前記接合ロール1
75から十分に離れるように移動される。
【0048】前記ラミネート機構165の後段には、巻
取ロール(図示せず)が配置されている。 実施例1 前述した構成の積層複合フィルムの製造装置における前
記穿孔用ユニット129の第1、第2ロール106、1
17間でポリエチレンテレフタレート(PET)からな
る長尺高分子樹脂フィルを穿孔し、得られた多孔質の第
1フィルムの両面にステンレスからなる第2フィルムを
接着した制振性部材を製造する方法を図1〜図4および
図5を参照して説明する。
【0049】まず、第1圧力調節手段144の2つのハ
ンドル143を例えば反時計回り方向に回転させること
により、各円筒体132の上端に連結された穿孔用ユニ
ット129の各第2ボックス116をスライダー114
により各フレーム103の各レール112に沿ってそれ
ぞれ下降させ、前記各第2ボックス116内の軸受11
5に軸支された第2ロール117をその上の第1ロール
106から十分な間隔をあけて離なす。また、第2圧力
調節手段159の2つのハンドル158を例えば時計回
り方向に回転させることにより、各円筒体147の下端
に連結された各第3ボックス123をスライダー121
により各フレーム103の各レール113に沿ってそれ
ぞれ上昇させ、前記各第3ボックス123内の軸受12
2に軸支された第3ロール124をその下の第1ロール
106から十分な間隔をあけて離なす。かかる状態にお
いて、巻回ロール(図示せず)から厚さ80μmのPE
Tからなる長尺高分子樹脂フィル160を2つの送りロ
ール161により前記ユニット129の前記第1、第2
ロール106、117間、送りロール161及び第1、
第3ロール106、124間を通過させた後、前記4つ
の送りロール161により静電除去手段162の容器内
163内を通過させ、さらに複数の熱風噴射部材(図示
せず)、ラミネート機構165の接合ロール170と当
てロール172間、送りロール178、当てロール17
7を通過させて巻取ロール(図示せず)に前記長尺高分
子樹脂フィル160の先端を巻く。
【0050】なお、前記工程において前記長尺高分子樹
脂フィル160を前記第1、第3ロール106、124
間を通過させる場合には、図5に示すように前記長尺高
分子樹脂フィル160が前記第1ロール106表面に接
触させないようする。また、本実施例1では第1フィル
ムの両面にステンレスからなる第2フィルムを積層する
ため、前記ラミネート機構165においてステンレスか
らなる第2フィルム171を第1の槽167に配置した
最上部の塗布ロール168と接合ロール170の間を通
して前記長尺高分子樹脂フィルに当てロール172と接
合ロール170間で重ねた状態で前記送りロール178
を通過させ、さらステンレスからなる別の第2フィルム
176を第2の槽168に配置した最上部の塗布ロール
174と接合ロール175を通して前記長尺高分子樹脂
160に接合ロール175と当ロール177巻で加佐熱
状態で巻取ロール(図示せず)に前記長尺高分子樹脂フ
ィル160の先端を巻く。
【0051】次いで、前記長尺高分子樹脂フィル160
の先端を巻取ロールに巻き取った後、前記第1圧力調節
手段144の2つのハンドル143を時計回り方向に回
転させることにより、各円筒体132の上端に連結され
た各第2ボックス116をスライダー114により各フ
レーム103の各レール112に沿ってそれぞれ上昇さ
せ、前記各第2ボックス116内の軸受115に軸支さ
れた第2ロール117をその上の第1ロール106と当
接させる。更に、前記各ハンドル143を同方向に回転
させることにより、各ロッド139上端の各センサ13
8によりその上の各コイルバネ137を圧縮させる。か
かる前記各コイルバネ137の圧縮により、前記各第2
ボックス116の下壁に押圧力が付与され、前記第2ボ
ックス116内の軸受115に軸支された前記第2ロー
ル117と前記第1ロール106間の押圧力が上昇す
る。この際、前記各圧力センサ138により前記第2ロ
ール117と前記第1ロール106間の押圧力(圧縮
力)を検出して、前記各ハンドル143を正逆方向に回
転を調節することにより、前記第2、第1のロール11
7、106間に位置する前記長尺高分子樹脂フィル16
0への押圧力が調節される。このような前記第1圧力調
節手段144による前記ユニット129への押圧調節に
より、前記第2、第1のロール117、106と接触す
る前記フィルム160面全体に亘って均一な押圧力が付
与され、穿孔操作の準備が完了する。
【0052】穿孔操作の準備が完了した後、前記静電除
去手段162の容器163に収容された純水に図示しな
い超音波発生部材により超音波を付与する。また、前記
ラミネート機構165の第1の槽167に日曹株式会社
製のポリイソシアネート溶剤タイプのポリウレタン系接
着剤166を収容する。つづいて、前記巻取ロールを回
転させると同時に、図示しないモータの駆動軸を回転さ
せることにより、前記駆動軸の歯車、前記第1ロール1
06における軸109の歯車111の回転伝達により前
記第1ロール106が時計回り方向に回転される。前記
第1ロール106が回転すると、前記軸109の歯車1
10と前記第2ロール117における軸119の歯車1
20の回転伝達により前記第2ロール117が反時計回
り方向に回転される。この場合、前記第3ロール124
は前記第1ロール106の上方に十分離して配置されて
いるため、前記第3ロール124における軸127の歯
車128と前記第1ロール106における軸109の歯
車110の噛合が解除され、前記第3ロール124はモ
ータの回転による駆動はなされれず、フリーな回転とな
る。このように第1、第2のロール106、117が回
転されることにより、これらのロール106、117間
を通過する前記長尺高分子樹脂フィル160が穿孔され
る。
【0053】すなわち、前記第1ロール106は図2に
示すように鋭い角部を有する例えば90〜100μmの
粒径を持つ多数の合成ダイヤモンド粒子107が表面に
70%以上の面積率で電着された鉄製のロール本体10
8を備えた構造になっていおり、かつ前記第2ロール1
17は例えばステンレスのように表面が硬質なロール本
体118を備えた構造になっている。また、前記第1圧
力調節手段144による前記ユニット129への押圧調
節により、第1、第2のロール106、117間を通過
する前記長尺高分子樹脂フィル160の前記ロール10
6、117との接触面全体に亘って均一な押圧力が付与
される。このため、前記PETからなる長尺高分子樹脂
フィル160が前記第1、第2のロール106、117
間を通過する時に、前記第1ロール106表面の多数の
合成ダイヤモンド粒子107の鋭い角部により前記PE
Tフィルム本来の特性を殆ど損なうことなく、その幅方
向に一様にに穿孔される。その結果、70〜80μmの
開口径を有する微細寸法の貫通孔が5000個/cm2
の密度で多数かつ一様に穿孔されたPETからなる多孔
質の第1フィルム173が作製される。
【0054】次いで、前記ユニット129による穿孔が
なされた第1フィルム173を5つの送りロール161
および2つの当てロール164により前記静電除去手段
162の容器163内に通過、搬送する。前記ユニット
129による前記長尺高分子樹脂フィル160への穿孔
は、前記第1、第2のロール106、117の摩擦を主
体としたものであるため、穿孔処理後の前記第1フィル
ム173表面に大量の静電気が発生し、周囲のダストを
付着させる。穿孔処理後の前記第1フィルム173を前
記静電除去手段160の純水が収容された容器163を
通過させると共に、図示しない超音波発生部材により前
記純水に超音波を付与することにより、前記第1フィル
ム173に付着したダストを洗い流す。つづいて、前記
第1フィルム173を図示しない複数の熱風噴射部材に
通過させて表面の水を揮散除去する。
【0055】次いで、前記第1フィルム173がラミネ
ート機構165に搬送され、前記接合ロール170と当
てロール172間を通過すると同時に、前記接合ロール
170と塗布ロール169間を通過して第1の槽167
内の接着剤166が片面に塗布されたステンレスからな
る長尺の第2フィルム171が前記接合ロール170と
当てロール172間に通過される。この工程により前記
第1フィルム173と接着剤が塗布された前記第2フィ
ルム171とが前記接合ロール170と当てロール17
2とで押圧されて第1、第2のフィルム173、171
が接着剤層を介して積層される。つづいて、積層フィル
ム179が送りロール178を通して接合ロール175
と当てロール176の間を通過すると同時に、上部の塗
布ロール174と接合ロール175の間を通過して第2
の槽168内の接着剤166が片面に塗布されたステン
レスからなる長尺の別の第2フィルム176が前記接合
ロール175と当てロール176の間に通過される。こ
の工程により前記積層フィイルムの前記第2のフィルム
と反対側の第1フィルム173と接着剤が塗布された前
記別の第2フィルム176とが前記接合ロール170と
当てロール172とで押圧されて積層フィルムの第1フ
ィルム173と別の第2フィルム176が接着剤層を介
して積層される。この三層構造の積層フィルムは、図示
しない複数の熱風噴射部材に搬送されて乾燥された後、
更に巻取ロールに巻き取られる。
【0056】以上のような本実施例1の方法により中間
に70〜80μmの開口径を有する微細寸法の貫通孔が
5000個/cm2 の密度で多数かつ一様に穿孔された
PETからなる多孔質の第1フィルムが位置し、その両
側にステンレスからなる2枚の第2フィルムが接着剤層
を介して積層された制振性部材が製造された。この制振
性部材における第1、第2フィルム間の接着強度を測定
しところ、1200g/30mmと極めて高い接着強度
を有することが確認された。また、この制振性部材を洗
濯機の外装材として用いたところ、洗濯機の作動時の振
動による騒音を低減させることができた。
【0057】実施例2 実施例1と同様な方法により穿孔、ダストの洗い流し、
乾燥処理を施したポリエステルからなる第1フィルム1
73をラミネート機構165に搬送し、接合ロール17
0と当てロール172間を通過させると同時に、前記接
合ロール170と塗布ロール169間を通過させて第1
の槽167内の接着剤166が片面に塗布された厚さ6
0μmの不織布からなる長尺の第2フィルム171を前
記接合ロール170と当てロール172間を通過させ
る。ただし、20〜30μmの粒径を持つダイヤモンド
粒子が多数電着された第1ロールを用いることにより、
前記ポリエステルからなる第1フィルム173は10〜
20μmの開口径を有する微細寸法の貫通孔が5000
個/cm2 の密度で多数かつ一様に穿孔された。前記工
程により前記第1フィルム173とウレタン系接着剤が
塗布された前記第2フィルム171とが前記接合ロール
170と当てロール172で押圧されてそれら前記第
1、第2のフィルム173、171が接着剤層を介して
積層される。つづいて、積層フィルム179を送りロー
ル178、当てロール177を通して図示しない複数の
熱風噴射部材で乾燥した後、更に巻取ロールに巻き取
る。
【0058】以上のような本実施例2の方法により10
〜20μmの径を有する貫通孔が5000個/cm2
密度で多数かつ一様に穿孔された厚さ12μmのポリエ
ステルからなる第1フィルムの片面に不織布からなる第
2フィルムが接着剤を介して積層されたカイロ用包装材
が製造された。このカイロ用包装材は、良好な酸素透過
性を有し、かつ2層構造であるために従来の3層構造か
らなるものに比べて低コスト化が実現できた。
【0059】実施例3 実施例1と同様な方法により作製された10〜20μm
の径を有する微細寸法の貫通孔が5000個/cm2
密度で多数かつ一様に穿孔された厚さ30μmのPVC
からなる多孔質の第1フィルムの両面にウレタン系接着
剤を介してAl−Mg系のAl合金からなる厚さ20μ
mの第2フィルムをそれぞれラミネートすることにより
積層複合フィルムを製造した。
【0060】本実施例3の積層複合フィルムおよび貫通
孔のないPVCフィルムの両面に実施例3と同様に接着
剤を介してAl合金からなるフィルムをそれぞれラミネ
ートした積層複合フィルム(比較例)について、それら
フィルム間の接着強度を測定した。その結果、比較例の
積層複合フィルムでは200g/30mmと殆ど接着さ
れていなかったのに対し、本実施例3の積層複合フィル
ムは1000g/30mmと極めて高い接着強度を有す
ることが確認された。
【0061】実施例4 前述した構成の積層複合フィルムの製造装置における前
記穿孔用ユニット129の第1、第3ロール106、1
24間でポリエチレンテレフタレート(PET)からな
る長尺高分子樹脂フィルを穿孔し、得られた多孔質の第
1フィルムの片面にポリエチレン(PE)からなる第2
フィルムを接着した積層複合フィルムを製造する方法を
図1〜図4および図6を参照して説明する。
【0062】まず、前述した実施例1と同様に第1圧力
調節手段144の2つのハンドル143を例えば反時計
回り方向に回転させることにより、第2ロール117を
その上の第1ロール106から十分な間隔をあけて離な
し、かつ第2圧力調節手段159の2つのハンドル15
8を例えば時計回り方向に回転させることにより、第3
ロール124をその下の第1ロール106から十分な間
隔をあけて離なし、さらに巻回ロール(図示せず)から
厚さ12μmのPETからなる長尺高分子樹脂フィル1
60の先端を実施例1と同様に各部材を通過させて巻取
ロール(図示せず)に巻く。なお、前記長尺高分子樹脂
フィル160を前記第1、第2ロール106、117間
を通過させる場合には、図6に示すように前記長尺高分
子樹脂フィル160が前記第1ロール106表面に接触
させないようする。
【0063】次いで、前記長尺高分子樹脂フィル160
の先端を巻取ロールに巻き取った後、前記第2圧力調節
手段159の2つのハンドル158を反時計回り方向に
回転させることにより、各円筒体147の下端に連結さ
れた各第3ボックス123をスライダー121により各
フレーム103の各レール113に沿ってそれぞれ下降
させ、前記各第3ボックス123内の軸受122に軸支
された第3ロール124をその下の第1ロール106と
当接させる。更に、前記各ハンドル158を同方向に回
転させることにより、各ロッド154下端の各センサ1
52によりその下の各コイルバネ152を圧縮させる。
かかる前記各コイルバネ152の圧縮により、前記各第
3ボックス124の上壁に押圧力が付与され、前記第3
ボックス123内の軸受122に軸支された前記第3ロ
ール124と前記第1ロール106間の押圧力が上昇す
る。この際、前記各圧力センサ152により前記第3ロ
ール124と前記第1ロール106間の押圧力(圧縮
力)を検出して、前記各ハンドル158を正逆方向に回
転を調節することにより、前記第3、第1のロール12
4、106間に位置する前記長尺高分子樹脂フィル16
0への押圧力が調節される。このような前記第2圧力調
節手段159による前記ユニット129への押圧調節に
より、前記第3、第1のロール124、106間に位置
する前記長尺高分子樹脂フィル160の幅方向全体に亘
って均一な押圧力が付与され、穿孔操作の準備が完了す
る。
【0064】穿孔操作の準備が完了した後、前記静電除
去手段162の容器163に収容された純水に図示しな
い超音波発生部材により超音波を付与する。また、前記
ラミネート機構165の第1の槽167に実施例1と同
様なウレタン系接着剤166を収容する。つづいて、前
記巻取ロールを回転させると同時に、図示しないモータ
の駆動軸を回転させることにより、前記駆動軸の歯車、
前記第1ロール106における軸109の歯車111の
回転伝達により前記第1ロール106が時計回り方向に
回転される。前記第1ロール106が回転すると、前記
軸109の歯車110と前記第3ロール124における
軸127の歯車128の回転伝達により前記第3ロール
124が反時計回り方向に回転される。この場合、前記
第2ロール117は前記第1ロール106の上方に十分
離して配置されているため、前記第2ロール117にお
ける軸119の歯車120と前記第1ロール106にお
ける軸109の歯車110の噛合が解除され、前記第2
ロール117はモータの回転による駆動はなされれず、
フリーな回転となる。このように第1、第3のロール1
06、124が回転されることにより、これらロール1
06、124間を通過する前記長尺高分子樹脂フィル1
60が穿孔される。
【0065】すなわち、前記第1ロール106は図2に
示すように鋭い角部を有する多数の合成ダイヤモンド粒
子107が表面に70%以上の面積率で電着された鉄製
のロール本体108を備えた構造になっていおり、かつ
前記第3ロール124は例えばウレタン樹脂などの高分
子樹脂層125が表面に被覆されたロール本体126を
備えた構造になっている。また、前記第2圧力調節手段
159による前記ユニット129への押圧調節により、
第1、第3のロール106、124間を通過する前記長
尺高分子樹脂フィル160の前記ロール106、124
との接触面全体に亘って均一な押圧力が付与される。こ
のため、前記PETからなる長尺高分子樹脂フィル16
0が前記第1、第3のロール106、124間を通過す
る時に、前記第1ロール106表面の多数の合成ダイヤ
モンド粒子107の鋭い角部による前記フィルム160
への押圧力が前記高分子樹脂層125で緩和されて喰い
込み、前記PETフィルム本来の特性を殆ど損なうこと
なく未貫通孔が一様に穿設される。その結果、図7に示
すように開口径10〜20μm、深さ9〜10μmの微
細寸法の未貫通孔180が5000個/cm2 の密度で
多数かつ一様に穿孔されたPETからなる多孔質の第1
フィルム173が作製される。
【0066】次いで、前記ユニット129による穿孔が
なされた第1フィルム173を5つの送りロール161
および2つの当てロール164により前記静電除去手段
162の容器163内に通過、搬送する。前記ユニット
129による前記長尺高分子樹脂フィル160への穿孔
は、前記第1、第2のロール106、117の摩擦を主
体としたものであるため、穿孔処理後の前記第1フィル
ム173表面に大量の静電気が発生し、周囲のダストが
付着される。穿孔処理後の前記第1フィルム173を前
記静電除去手段160の純水が収容された容器163を
通過させると共に、図示しない超音波発生部材により前
記純水に超音波を付与することにより、前記第1フィル
ム173に付着したダストを洗い流す。つづいて、前記
第1フィルム173を図示しない複数の熱風噴射部材に
通過させて表面の水を揮散除去する。
【0067】次いで、前記第1フィルム173がラミネ
ート機構165に搬送され、前記接合ロール170と当
てロール172間を通過すると同時に、前記接合ロール
170と塗布ロール169間を通過して第1の槽167
内の接着剤166が片面に塗布された厚さ30μmのP
Eからなる長尺の第2フィルム171が前記接合ロール
170と当てロール172間に通過される。この工程に
より前記第1フィルム173と該フィルム173の未貫
通孔形成面側に接着剤を介して配置された前記第2フィ
ルム171とが前記接合ロール170と当てロール17
2とで押圧されてそれらフィルム173、171が接着
剤層を介して積層される。つづいて、積層フィルム17
9が送りロール178、当てロール176を通して図示
しない複数の熱風噴射部材に搬送されて乾燥された後、
巻取ロールに巻き取られる。
【0068】以上のような本実施例4の方法により図8
に示す構造の積層複合フィルムが製造される。すなわ
ち、図中の173は開孔径が10〜20μm、深さ9〜
10μmの未貫通孔180が5000個/cm2 の密度
で多数かつ一様に穿孔された厚さ12μmのPETから
なる第1フィルムである。前記第1フィルム173の未
貫通孔180の開口側の面には、ウレタン系接着剤層1
81を介してPEからなる厚さ30μmの第2フィルム
171が積層されている。前記接着剤層181の一部
は、前記第1フィルム173の多数の未貫通孔180に
埋没されている。
【0069】本実施例4により製造された積層複合フィ
ルムについて、それらフィルム間の接着強度を測定し
た。その結果、700g/30mmと極めて高い接着強
度を有することが確認された。
【0070】なお、前記実施例1〜4では第1フィルム
としてPETからなるものを用いたが、フッ素樹脂、ポ
リアミド、エラストマーなどの他の高分子からなるもの
を用いても実施例1〜4と同様な優れた接着性を有する
積層複合フィルムを得ることができる。
【0071】実施例5 PEからなる厚さ30μmの長尺高分子樹脂フィルを実
施例4と同様な方法を施すことによりにより穿孔するこ
とにより10〜20μmの径で25〜28μmの深さを
有する未貫通孔が5000個/cm2 の密度で多数かつ
一様に穿孔された第1フィルムを作製した。また、PE
Tからなる厚さ12μmの長尺高分子樹脂フィルを実施
例1と同様な方法を施すことによりにより穿孔すること
により10〜20μmの開口径を有する貫通孔が500
0個/cm2 の密度で多数かつ一様に穿孔された第2フ
ィルムを作製した。
【0072】次いで、前記第1フィルムの未貫通孔の開
口側と反対側の面に前記第2フィルムをウレタン系接着
剤を介してラミネートすることにより積層複合フィルム
を製造した。得られた積層複合フィルムは、耐透水性が
高く、酸素透過性を有し、かつ二層構造であるため低価
格の脱酸素剤用包装材として利用することができた。
【0073】
【発明の効果】以上詳述し如く、本発明によれば各種の
高分子からなるフィルムに対して前記フィルムと異種の
材料からなるフィルムが高強度で接着され、包装分野、
衣料分野、電子機器分野に有用な積層複合フィルム、並
びにかかる積層複合フィルムを簡単かつ量産的に製造し
得る方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いられる積層複合フィルム
の製造装置の主要部を示す正面図。
【図2】図1の製造装置の要部を示す側面図。
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面図。
【図4】前記装置の後段にに組み込まれるラミネート機
構を示す概略図。
【図5】実施例1の製造工程を説明するための正面図。
【図6】実施例5の製造工程を説明するための正面図。
【図7】実施例4により作製された第1フィルムを示す
断面図。
【図8】実施例4により製造された積層複合フィルムを
示す断面図。
【符号の説明】
101…ベッド、102…テーブル、103…フレー
ム、105…第1ボックス、106…第1ロール、11
6…第2ボックス、117…第2ロール、123…第3
ボックス、124…第3ロール、129…穿孔用ユニッ
ト、132、147…円筒体、137、152…コイル
バネ、151、143、158、175…ハンドル、1
44、159…圧力調節手段、160…長尺高分子樹脂
フィルム、162…静電除去手段、166…接着剤、1
67、168…槽、171…第2フィルム、173…第
1フィルム、180…未貫通孔、181…接着剤層。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/08 D 103 Z 7148−4F 15/20 27/32 E 8115−4F // B29K 105:04 B29L 7:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 50μm以下の開口径を有する微細な未
    貫通孔が500個/cm2 以上の密度で多数かつ一様に
    穿孔された高分子樹脂からなる多孔質の第1フィルム
    と、 前記第1フィルムの未貫通孔の開口部側の面に積層され
    た第2フィルムと、 前記第1、第2のフィルムの間に介在され、一部が前記
    第1フィルムの多数の未貫通孔内に埋没された接着剤層
    と、を具備したことを特徴とする積層複合フィルム。
  2. 【請求項2】 前記多孔質の第1フィルムは、ポリエス
    テルまたはポリプロピレンからなり、前記第2フィルム
    はポリエチレンのような熱融着性樹脂からなることを特
    徴とする請求項1記載の積層複合フィルム。
  3. 【請求項3】 前記多孔質の第1フィルムは、ポリエチ
    レンのような熱融着性樹脂からなり、前記第2フィルム
    はアルミニウムからなることを特徴とする請求項1記載
    の積層複合フィルム。
  4. 【請求項4】 鋭い角部を有する多数のモース硬度5以
    上の粒子が表面に付着された第1ロールと表面が平滑な
    第2ロールとの間に長尺高分子樹脂フィルムを通過させ
    ると共に、前記各ロール間を通過する前記長尺高分子フ
    ィルムへの押圧力を前記各ロールと接触するフィルム面
    全体に亘って均一となるように調節して前記第1ロール
    表面の多数の粒子の鋭い角部を前記長尺高分子フィルム
    に喰い込ませて穿孔することにより50μm以下の開口
    径を有する微細な未貫通孔が500個/cm2 以上の密
    度で多数かつ一様に形成された高分子からなる多孔質の
    第1フィルムを作製する工程と、 前記第1フィルムの未貫通孔の開口側の面に第2フィル
    ムを接着剤を介してラミネートする工程と、を具備した
    ことを特徴とする積層複合フィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】 50μm以下の開口径を有する微細な未
    貫通孔が500個/cm2 以上の密度で多数かつ一様に
    穿孔された高分子樹脂からなる多孔質の第1フィルム
    と、 前記第1フィルムの未貫通孔の開口側と反対側の面に積
    層され、50μm以下の径を有する微細な貫通孔が50
    0個/cm2 以上の密度で多数かつ一様に穿孔された高
    分子樹脂からなる多孔質の第2フィルムと、 前記第1、第2のフィルム間に介在され、一部が前記第
    2フィルムの多数の貫通孔内に埋没された接着剤層と、
    を具備したことを特徴とする積層複合フィルム。
  6. 【請求項6】 50μm以下の開口径を有する微細な貫
    通孔が500個/cm2 以上の密度で多数かつ一様に穿
    孔された高分子樹脂からなる多孔質の第1フィルムの両
    面に金属からなる第2フィルムをそれぞれ接着剤層を介
    して積層したことを特徴とする制振性部材。
  7. 【請求項7】 50μm以下の開口径を有する微細な貫
    通孔が多数かつ一様に穿孔された高分子樹脂からなる第
    1フィルムの片面に不織布からなる第2フィルムを接着
    剤を介して積層したことを特徴とするカイロ用包装材。
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JP2002011034A (ja) * 2000-06-29 2002-01-15 Hakugen:Kk 静電気障害防止カイロ
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