JPH0725697B2 - ワクチンおよび方法 - Google Patents

ワクチンおよび方法

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JPH0725697B2
JPH0725697B2 JP1209519A JP20951989A JPH0725697B2 JP H0725697 B2 JPH0725697 B2 JP H0725697B2 JP 1209519 A JP1209519 A JP 1209519A JP 20951989 A JP20951989 A JP 20951989A JP H0725697 B2 JPH0725697 B2 JP H0725697B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(Ha
emophilus pleuropneumoniae)により引き起こされるブ
タの、それぞれ、予防および抑制に適当なワクチンなら
びにこのようなワクチンにおける使用に適当なヘモフィ
ルス・プレウロニューモニアエ(Haemophilus pleuropn
eumoniae)の細胞外タンパク質物質を得る方法に関す
る。
本発明は、要約すれば、次の通りである:本発明は、ヘ
モフィルス・プレウロニューモニアエ(Haemophilus pl
europneumoniae)の少なくとも2つの異なる血清型の菌
株の培地から誘導された細胞外タンパク質物質の混合物
の有効含量に基づく、好ましくは一方において血清型
1、5、6、9および11の群から選択される少なくとも
1つのヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleu
ropneumoniae)菌株の培地から誘導された細胞外タンパ
ク質物質および他方において血清型2、3、4および8
の群から選択される少なくとも1つのヘモフィルス・プ
レウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株の培
地から誘導された細胞外タンパク質物質の混合物を有効
含量に基づく、ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ
(Haemophilus pleuropneumoniae)、有利にはヘモフィ
ルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)
のすべての血清型の予防および抑制に適当なワクチンに
関する。
ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneu
moniae)は、現在ブタにおける気管支の最も重要な疾患
の1つであるとみなされる、ブタにおけるヘモフィルス
・プレウロニューモニアエ(Haemophilus pleuropneumo
nia)の原因である[参照、なかでも、マウズスレイ(M
audsley)J.R.ら、カナディアン・ジャーナル・オブ・
マイクロバイオンジー(Can.J.Microbiol.)32、801−8
05(1986)]。この病気の急性段階の主要な症候は高熱
の発生および広範なフィブリン性出血性壊死のの大葉肺
炎であり、これはフィブリン性胸膜炎を伴う。ヘモフィ
ルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)
により生成する1または2以上のトキシンは上の病因に
おいて有意の役割を演ずると思われる。よりとくに、超
音波処理した非生存性ヘモフィルス・プレウロニューモ
ニアエ(H.pleuropneumoniae)細胞およびヘモフィルス
・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)の培
地から得られた細胞不含上澄み液の両者をブタに気管支
内投与すると、実験的に感染したブタにおいて起こる肺
炎に相当する局所的肺炎を生ずることが観察された。マ
ウズスレイ(Maudsley)J.R.ら、カナディアン・ジャー
ナル・オブ・マイクロバイオロジー(Can.J.Microbio
l.)32、801−805(1986)の論文は、とくにタンパク質
を含有しない、化学的に定められた培地(CDM)の助け
によりヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleu
ropneumoniae)により生成した溶血素生成物に集中して
おり、ここでヘモフィルス・プレウロニューモニアエ
(H.pleuropneumoniae)菌株12864(血清型3)の助け
により得られた細胞外溶血素生成物は比較的簡単な方法
で分離することができる;この論文において発見された
生成物は、実験において、熱不安定性タンパク質である
ように思われ、これはそのときワクチン接種の目的で使
用できない。前記溶血素生成物は出血性肺炎をマウスに
おいて誘発する。
「アメリカ微生物学学会の年次会合の要約(Abstracs o
f the Annual Meetig of American Society for Microb
iology)」、Vol.87、No.0、1987、ページ40、Summary
No.B−19、P.J.フェドルカ(Fedorka)らにおいて、ヘ
モフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneumo
niae)血清型1および5からの溶血因子および細胞障害
性因子は、同定され、熱不安定およびpH感受性であった
ことが示されている。それらをブタの肺マクロファージ
またはマウスへ投与後、前記因子は明らかに関連する活
性を示した。この要約の終わりにおいて、これらのビル
レンス因子の分離はワクチン開発や病気の照射を助ける
であろうことが考えられる。しかしながら、ヘモフィル
ス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)の
血清型の主要部分またはすべてを処理することができる
万能(universal)ワクチンに関して、何も述べられて
いず、また示唆されていない。
さらに、「アメリカ微生物学学会の年次会合の要約(Ab
stracs of the Annual Meetig of American Society fo
r Microbiology)」、Vol.88、No.0、1988、ページ35、
Summary No.B−37、P.J.フェドルカ(Fedorka)らにお
いて、ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleu
ropneumoniae)血清型1から誘導された透析した溶血素
はワクチンの活性成分として適当であることが述べられ
ている。このようなワクチンは、問題の血清型菌株で対
抗後、臨床的病気および肺病理学からの顕著な保護を提
供するであろう。この要約の終わりにおいて、明らか
に、溶血素はヘモフィルス・プレウロニューモニアエ
(H.pleuropneumoniae)誘発病気における保護のための
主要な免疫原であると述べられている。しかしながら、
これに関して、この最後の参考文献において、問題の微
生物の細胞障害性因子またはヘモフィルス・プレウロニ
ューモニアエ(H.pleuropneumoniae)の多くの異なる血
清型に対する万能ワクチンの開発について何も述べられ
ていない。
ブタにおけるヘモフィルス・プレウロニューモニアエ
(H.pleuropneumoniae)のための適切な治療が要求され
ていることを見て、バクテリアの感染により生ずるこの
病気は地方病の過程および高い死亡率を有するので、本
発明者はヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pl
europneumoniae)の既知の血清型の主要なものおよび有
利にはヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleu
ropneumoniae)のすべての血清型の、それぞれ、予防お
よび抑制に適当なワクチンの開発に関する、広範に研究
を実施した。これに関して、現在ヘモフィルス・プレウ
ロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)の12の血清型
が知られているが、これらの血清型の発生は領域の間で
異なる。
驚くべきことには、上の目的は、ヘモフィルス・プレウ
ロニューモニアエ(Haemophilus pleuropneumoniae)の
少なくとも2つの異なる血清型の菌株の培地から誘導さ
れた細胞外タンパク質物質の混合物の有効含量を特徴と
するワクチンにより達成することができることが発見さ
れた。
とくに、本発明は、一方において血清型1、5、6、9
および11の群から選択される少なくとも1つのヘモフィ
ルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)
菌株の培地から誘導された細胞外タンパク質物質および
他方において血清型2、3、4および8の群から選択さ
れる少なくとも1つのヘモフィルス・プレウロニューモ
ニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株の培地から誘導され
た細胞外タンパク質物質の混合物の有効含量からなるワ
クチンに関する。
問題の細胞外タンパク質物質は、工程: (a)ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)
が添加されている培地でヘモフィルス・プレウロニュー
モニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株を培養し、 (b)(a)において得られたヘモフィルス・プレウロ
ニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株の有機体
を、血清および/または血清生成物が濃厚にされてお
り、そしてNADを含有しない培地に移しそして培養し、
そして (c)この培地を滅菌濾過して濾液を得る、ことによっ
て得ることができる。
上の方法で得られた濾液は、さらに、工程: (1)問題の濾液を、例えば、少なくとも50重量%の硫
酸アンモニウム溶液のような塩含有溶液と混合すること
によって濃縮し、 (2)工程(1)において得られた沈澱をリン酸塩緩衝
液(PBS)中に溶解し、そして (3)工程(2)において得られた生成物をPBSに対し
て透析して、透析したタンパク質物質を得る、 ことにより、必要に応じて、処理することができる。
上の方法において得られた、濾液またはタンパク質物質
は、ブタにおいて抗体を発生することができることが発
見された。その結果、驚くべきことには、本発明により
定義されたタンパク質物質の混合物でワクチン接種され
たブタのヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pl
europneumoniae)により感染に対して免疫となる。
さらに詳しくは、ヘモフィルス・プレウロニューモニア
エ(Haemophilus pleuropneumoniae)を、上の工程
(a)において、例えば、0.1%のニコチンアミドアデ
ニンジヌクレオチド(NAD、Flucka)を添加した、ヒツ
ジ血液寒天上で培養する。この血液寒天平板を、例え
ば、ほぼ37および±5−10%CO2において6〜8時間イ
ンキュベーションした後、洗浄する。このようにして得
られた有機体を、上の工程(b)において、使用して、
血清または血清生成物を含有するが、NADを含有しない
流体培地に接種する。この全体を約37℃においてインキ
ュベーションする。次いで、接種した培地を、例えば、
濾過により滅菌する。
商業的に入手可能なフィルターを使用して、本発明によ
る工程(c)を実施する。それらの例は、0.2μmの孔
大きさを有するMilles GV 膜フィルターおよび0.45μ
mの孔大きさを有するGelman Mini Capsule フィルタ
ーである。
得られた濾液は、必要に応じて、1要領部の飽和塩溶
液、例えば、硫酸アンモニウム溶液を1容量部の濾液に
滴々添加することによって、さらに処理することができ
る。次いで、沈澱を遠心により集める。次いで、得られ
た沈澱をPBS中に溶解し、そしてPBSに対して透析する。
次いで、脱塩した物質をワクチンの調製のため使用する
ことができる。さらに、この透析した物質はその中に存
在する特定のトキシン、例えば、細胞障害性トキシン
(CT)および溶血素トキシン(HT)を特性づけるために
使用することができる。
上のトキシンCTおよび、存在場合、HTの生成の過程は、
工程(b)の接種した培地の試料を、肺マクロファージ
または赤血球とともにインキュベーションすることによ
って決定または監視することができる。例えば、ブタの
肺マクロファージおよびヒツジの赤血球をこの目的に使
用することができる。なおマクロファージの細胞の死ま
たは赤血球の溶解をちょうど生ずる試料の希釈は、培地
中のトキシン濃度の速度である。CTおよびHTの生物学的
活性は、それぞれ、CTにより引き起こされる細胞の死お
よびHTにより引き起こされる赤血球の溶解を意味するこ
とを理解すべきである。
上の方法において得られた生成物は、次のように特性づ
けられる: 1)生物学的性質: PBSに対して透析した生成物は細胞障害活性および、培
養した生成物に依存して、溶血活性を有する。そのう
え、透析した生成物は、ブタに気管支内投与すると、ヘ
モフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneumo
niae)有機体により引き起こされる胸膜肺炎と組織学的
に同一に胸膜肺炎を引き起こす。
2)温度: −20℃〜−70℃における透析生成物の48時間の凍結乾燥
は、CT活性および存在しうるHT活性に影響を及ぼさな
い。生成物を120℃で1時間加熱後、ブタの肺マクロフ
ァージにおけるCTの生物学的活性およびヒツジの赤血球
におけるHTの存在しうる活性はもはや検出できない。
3)pH: 室温において2時間のNaOHおよびHClによるpHの変化
は、透析生成物のCTおよび存在しうるHTの不活性化に導
かない。
4)タンパク質分解酵素: 透析生成物を37℃において1時間ジスパーゼ(Dyspas
e)II、プロテアーゼ、とともにインキュベーションす
ると、CTおよび存在しうるHTの活性を不活性化する。
5)貯蔵寿命: 透析しない生成物および透析した生成物のCTおよび存在
しうるHTの活性は−20℃において数カ月間維持される。
6)CTおよびHTの分子量: 血清型2および9の自然CT/HTは、スーパーロース(Sup
erose)6カラムまたはスーパーロース(Superose)12
カラムで、それぞれ、200kDまたは400kDより多少大き
い、分子量を有する;この差は多分複合体の形成により
生ずる。SDS−pageにおいて、血清型9の精製したCT/HT
は2つのバンドから成り、両者は100±10kDの分子量を
有する。CT/HTはPm30,000アミコンフィルターを通過し
ない。
7)保護: 透析した生成物でワクチン接種したブタは、CTおよびHT
の活性を中和する抗体を発生する。これらの中和性抗体
をもつブタは、ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ
(H.pleuropneumoniae)培養物で感染後、急性肺炎を発
生しない。
前述のように、ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ
(H.pleuropneumoniae)の12の血清型は今日まで知られ
ている。ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pl
europneumoniae)のフィールド(field)菌株の研究
は、トキシン(CTおよび可能ならばHT)の生成における
差が血清型に依存し、そして菌株に依存しないことを示
した。
下表Aは、ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.
pleuropneumoniae)の血清型が異なる菌株により生成さ
れた溶血素の、問題の菌株の細胞毒素/溶血素に対する
レイズ(raise)された抗血清による交差中和の結果を
示す。下表Bは、ヘモフィルス・プレウロニューモニア
エ(H.pleuropneumoniae)の11の血清型のCTの生成およ
び、上の方法で透析した生成物の助けによりウサギにお
いて発生した、抗血清の助けによる中和力価を示す。
血清型1、5、6、9および11の間の交差中和は、明ら
かに、それぞれ、上の表AおよびBから起こるように思
われる。*血清型6は、それ自体CTを形成しないが、前
記血清型1、5、6、9および11の菌株に属する抗体と
抗血清を生成する。血清型2、3、4および8を使用す
る群は、相互に関係する血清型の第2群として述べられ
る。
最後に、血清型7および12の菌株は別の位置を占める。
これらの血清型は、事実、2つの上に示す群、すなわ
ち、1、2、4、5、6、9および11からの抗血清によ
り中和されるが、血清型3、8および10の血清では中和
されない。さらに、血清型7から誘導された抗血清は、
それぞれ、血清型7および12の菌株を中和する。
要約すると、上の表Aおよびbから、2つの上に述べた
血清型、すなわち、一方において、血清型1、5、6、
9および11および、他方において、血清型2、3、4お
よび8から構成されたワクチンは、すべての血清型に有
用である、中和作用を発生させることを引き出すことが
できる。したがって、本発明は、上の方法において得ら
れた、一方において血清型1、5、6、9および11の群
から、例えば、血清型9から選択される少なくとも1つ
のヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropn
eumoniae)菌株の培地から誘導された細胞外タンパク質
物質および他方において血清型2、3、4および8の群
から、例えば、血清型8から選択される少なくとも1つ
のヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropn
eumoniae)菌株の培地から誘導された細胞外タンパク質
物質の組み合わせに基づく、ワクチンに関する。
したがって、上から理解されるように、上に示す組み合
わせの助けにより、今日まで研究したすべての血清型、
すなわち、血清型1〜12に対して作用を有するワクチン
を開発することが可能であり、こうして本発明は事実上
万能に適用できるワクチンを提供する。
この分野における技術水準から知られている方法および
物質は本発明による調製法を実施するために適当であ
る。さらに詳しくは、「化学的に定義される培地」(CD
M)、その組成は前述の参考文献、カナディアン・ジャ
ーナル・オブ・マイクロバイオロジー(Can.J.Microbio
l.)32、802(1986)に報告されている、を本発明によ
る上に報告した方法の工程(a)において成長培地とし
て使用することができる。他の成長培地は、0.6%の酵
母エキスを含むトリプチカーゼー大豆寒天(TSBYE)お
よび5%の脱フィブリンしたヒツジ血液を補充した心臓
浸出寒天[ディフコ(Difco)](HIS)である。
さらに、参考文献から知られている菌株、例えば、ATOC
27088(血清型1)を本発明による方法において使用
することができる。この研究において使用するヘモフィ
ルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)
菌株は、本発明者により追跡したか、あるいはこの分野
における研究所から入手した。さらに詳しくは、菌株Sh
ope4074、1536、1421(ATCC 27090)、M62(ATCC 333
78)およびK17(ATCC 33377)、これらは血清型1〜5
の参照菌株であり、J.ニコレット(Nicolet)(ベルン
大学、スイス国)から入手した、菌株FemΦ、これは血
清型6の参照菌株であり、R.ニエルセン(Nielsen)(S
tate Veterinary Serum Laboratory、デンマーク国コペ
ンハーゲン)から入手した(ATCC 33590)、菌株WF8
3、これは血清型7の参照菌株であり、S.ロウゼンダル
(Rosendal)(Dept.Vet.Microbiol.、グエルフ大学、
オンタリオ州グエルフ)、菌株405、D13039および832
9、これらは血清型8、10および12の参照菌株であり、
R.ニエルセン(Nielsen)(State Veterinary Serum La
boratory、デンマーク国コペンハーゲン)から入手し
た、および菌株13261および56153、これらは血清型9お
よび11の参照菌株であり、本発明者から得た。特定の血
清型への血清型の分類は、一般に、この分野において知
られている。そこに示されている1つは、ベテリナリー
・マイクロバイオロジー(Veterinary Microbiolgy)、
13、249−257(1987)に記載されるている。
次の実施例によって、本発明をさらに説明する。
実施例I 工程(a) 接種物の調製 ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneu
moniae)菌株13261を、0.1%のニコチンアミドアデニン
ジヌクレオチド(NAD)を補充したヒツジ血液寒天(SB
V)上で培養した。SBV平板を5%のCO2および37℃にお
いて6時間インキュベーションした。その後、平板を5m
lのイーグル塩類を含むイーグル最小必須培地(EMEM)
ですすぎ、そして得られるバクテリア懸濁液を4℃にお
いて一夜貯蔵し、次いでこれを次の日に使用した。コロ
ニー形成単位(CFU)の数を、SBV上でバクテリア懸濁液
の10倍希釈物をインキュベーションすることによって決
定した。
工程(b) 細胞毒素および溶血素(HT)の生成工程は、次のように
実施した。
表Cに示すような12倍地を、2×108CFU/mlのヘモフィ
ルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)
13261とともにインキュベーションした。培養物を37℃
において震盪インキュベーター内で6時間インキュベー
ションした。
工程(c) バクテリアの倍地の滅菌濾過 バクテリア懸濁液の遠心(10分、800×g)後、懸濁液
はフィルター(0.2μm;Gelman)の助けにより滅菌し、
次いでCTおよびHTの力価を決定した。CTの力価は、窒素
ですべての肺胞のマクロファージの希釈物を着色する、
上澄み液の最大希釈の逆数の値として表し、そしてHTの
力価は50%のSRBC(ヒツジ赤血球)を溶血する最大希釈
の逆数の値として表した。
CTおよびHTの生成工程(工程b)において使用した2×
108CFU/mlのヘモフィルス・プレウロニューモニアエ
(H.pleuropneumoniae)13261を、第1図に示すよう
に、CTおよびHTの生成について、接続した。この図面か
ら明らかなように、109CFU/mlより多いバクテリア懸濁
液を使用するインキュベーションはより高いトキシンの
生成を生じない。
上の表Cから明らかなように、血清または血清生成物で
濃縮したが、NADを含有しない培地は、さらに最高のCT
およびHTの力価を与えた;これらの力価は、ヘモフィル
ス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)に
対して有効なワクチンが、必要に応じて濃縮物をさらに
処理した後、得られた上澄み液から調製することができ
るような値を有する。
本発明による上の方法は、表AおよびBの記載する血清
型1〜12の他の菌株を使用して反復した。しかしなが
ら、これらの試験は、本発明による方法により培養され
たすべての菌株(血清型6の菌株FemΦを除く)は細胞
毒素を生成したが、溶血素の生成は血清型1、5、9、
10および11の菌株の場合においてのみ観察することがで
きることを示した。
実施例II この実施例は、ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ
(H.pleuropneumoniae)に対する本発明によるワクチン
でワクチン接種したSPFブタの免疫性を示す。
工程(a) 接種の調製 ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneu
moniae)菌株13261を、0.1%のニコチンアミドアデニン
ジヌクレオチド(NAD)を補充したヒツジ血液寒天(SB
V)上で培養した。SBV平板を5%のCO2および37℃にお
いて6時間インキュベーションした。その後、平板を5m
lのイーグル塩類を含むイーグル最小必須培地(EMEM)
ですすぎ、そして得られるバクテリア懸濁液を4℃にお
いて一夜貯蔵し、次いでこれを次の日に使用した。
工程(b) トキシン生成工程 血清プラス(Serm Plus)(Hazleton Research Product
s Inc.、米国カンサス州レネクサ)を、24時間連続的に
攪拌しながら、EMEM(v/v9:1)に対して透析した。2.5
%の血清プラスをコンディショニングしたEMEMに添加
し、そして接種を工程(a)に従いバクテリア懸濁液の
2×108CFU/mlを使用して実施した。培養物を37℃にお
いて6時間インキュベーションした。次いで、培養物を
遠心し(15分、×4000g)、次いで等しい体積の飽和硫
酸アンモニウム溶液を上澄み液にゆっくり添加した。上
澄み液を4℃において連続的に攪拌しながら一夜貯蔵
し、次の日に遠心した(60分×8000g)。沈澱をリン酸
塩緩衝液(PBS;0.123モルのNaCl、0.01モルのNa2HPO4
0.032モルのKH2PO4;pH7.2)中に溶解し、そしてPBSに対
して24時間透析し、濾過して(Gelman 0.2μm)無菌
の生成物を得、これを最後に油中で乳化した(v/v 1:
1)。
工程(c) ブタのワクチン接種 特定の病原性不含(SPF)ブタ[交差飼育した(cross−
bred)グレートヨークシャイヤー×ダッチ・ランドレー
ス]の生後6週を、ワクチン接種試験に使用した。この
試験において、6頭のブタを筋肉内に6週および10週に
ワクチン接種し、一方4頭のブタを対照運動として使用
した。感染の4日前に、12週において、ブタを耳の静脈
中にカテーテル挿入して、頻繁な血液の試料採取を可能
とする。血液試料を各耳のカテーテルから排気したEDT
A、Liヘパリンおよび血清の管中にあつめた。試料はブ
タからワクチン接種前に、接種に先行する4日間2回/
日で、そして接種後(PIH)0、2、4、6、9、12、1
8、24、30、36、42および48時間に採取した。ブタの体
温は、血液試料を採取するときおよびブタを臨床的症候
について検査するとき、決定した。接種後48時間に、ブ
タをバルビツール酸塩の静脈内注射により殺し、そして
直ち検死した。
感染は気管支内接種により行った。ここで、ブタをジア
ゼパム(Hoffman La Roche)で気絶させ、そして頭を垂
直位置にした。引き続いて、カテーテル(Cordis Europ
a N.V.、オランダ国)を、喉頭を通して、気管支中に挿
入し、次いで10mlの103CFUのヘモフィルス・プレウロニ
ューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株13261を含有
する接種液体をゆっくり注射した。次いで、カテーテル
を急速に除去し、そしてブタの喉をマッサージしてせき
を防止した。
結果 103CFUのヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pl
europneumoniae)菌株13261の気管支内接種後、ワクチ
ン接種しないすべてのブタは影響を受け、そしてPIH9か
ら呼吸困難を示したが、ワクチン接種したブタは臨床的
病気の症候を示さなかった。
熱を発生しなかったワクチン接種したブタと対照的に、
ワクチン接種しないブタはPIH12において熱のピークに
到達した(第2図参照)。
ワクチン接種したブタは、ヘモフィルス・プレウロニュ
ーモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株13261の溶血素
および細胞毒素に対する中和性抗体を発生した。
検死において、すべてのワクチン接種しないブタは、ほ
ぼ75gの肺の右横隔膜葉の急性フィブリン性壊死性胸膜
肺炎を示した。ワクチン接種したブタのいずれも、接種
部位において出血の病巣をもつ局所的カタル性肺炎を発
生した1頭のブタを除外して、肺炎を発生しなかった。
ワクチン接種した部位において頚筋肉中の硬化または他
の異常は観察されなかった。
以上のことから明らかなように、細胞毒素および溶血素
でワクチン接種したブタは、103CFUのヘモフィルス・プ
レウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株1326
1の感染に対して保護された。これと対照的に、全細胞
ワクチンまたはヘモフィルス・プレウロニューモニアエ
(H.pleuropneumoniae)のカプセル抽出物を有するワク
チンで接種したブタの免疫化は、相同感染に対して完全
な保護を提供しない[ロウセンダル(Rosendal)S.ら、
ブタにおけるヘモフィルス・プレウロニューモニアエの
カプセル抽出物の保護的効能(Protective efficacy of
capsule extracts Hasmophilus pleuropneumoniae in
pigs)、Vet.Microbiol.、12、ページ229−240]。
要約すると、本発明によるヘモフィルス・プレウロニュ
ーモニアエ(H.pleuropneumoniae)ワクチンの効能は、
ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneu
moniae)トキシンに対する中和性抗体を発生するが、血
清特異的抗原性質に対する抗体を発生しないという能力
に基づくと結論することができる。
本発明の主な特徴および態様は、次の通りである。
1、ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(Haemophi
lus pleuropneumoniae)の少なくとも2つの異なる血清
型の菌株の培地から誘導された細胞外タンパク質物質の
混合物の有効含量を特徴とする、ブタにおけるヘモフィ
ルス・プレウロニューモニアエ(Haemophilus pleuropn
eumoniae)の予防および抑制に適当な万能ワクチン。
2、一方において血清型1、5、6、9および11の群か
ら選択される少なくとも1つのヘモフィルス・プレウロ
ニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株の培地から
誘導された細胞外タンパク質物質および他方において血
清型2、3、4および8の群から選択される少なくとも
1つのヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleu
ropneumoniae)菌株の培地から誘導された細胞外タンパ
ク質物質の混合物の有効含量を特徴とする、上記第1項
記載の万能ワクチン。
3、問題の少なくとも2つのヘモフィルス・プレウロニ
ューモニアエ(Haemophilus pleuropneumoniae)の血清
型の菌株の培地の滅菌濾過により得られた細胞外タンパ
ク質物質の有効含量を特徴とする、上記第1または2項
記載の万能ワクチン。
4、工程: (a)ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)
が添加されている培地でヘモフィルス・プレウロニュー
モニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株を培養し、 (b)(a)において得られたヘモフィルス・プレウロ
ニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株の有機体
を、血清および/または血清生成物が濃厚にされてお
り、そしてNADを含有しない培地に移しそして培養し、
そして (c)この培地を滅菌濾過して濾液を得る、ことを特徴
とする、ヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(Haem
ophilus pleuropneumoniae)菌株の細胞外タンパク質物
質を得る方法。
5、血清型1、2、3、4、5、6、8、9および11か
ら選択されるヘモフィルス・プレウロニューモニアエ
(H.pleuropneumoniae)菌株を工程(a)において使用
することを特徴とする、上記第4項記載の方法。
6、工程(a)および/または(b)において示すイン
キュベーションを30〜40℃の範囲、好ましくは37℃の温
度において実施することを特徴とする、上記第4または
5項記載の方法。
7、工程: (1)問題の濾液を、例えば、少なくとも50重量%の硫
酸アンモニウム溶液のような塩含有溶液と混合すること
によって濃縮し、 (2)工程(1)において得られた沈澱をリン酸塩緩衝
液(PBS)中に溶解し、そして (3)工程(2)において得られた生成物をPBSに対し
て透析して、透析したタンパク質物質を得る、 ことを特徴とする、上記第4〜6項のいずれかに記載の
方法により得られた濾液を処理する方法。
8、飽和硫酸アンモニウム溶液を工程(1)において使
用することを特徴とする、上記第7項記載の方法。
9、上記第4〜8項のいずれかに記載の方法により得ら
れ、一方において血清型1、5、6、9および11の群か
ら選択される少なくとも1つのヘモフィルス・プレウロ
ニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株および他方
において血清型2、3、4および8の群から選択される
少なくとも1つのヘモフィルス・プレウロニューモニア
エ(H.pleuropneumoniae)菌株の培地から誘導されたタ
ンパク質物質の混合物の有効含量を特徴とする、ブタに
おいてヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleu
ropneumoniae)の予防および抑制に適当なワクチン。
【図面の簡単な説明】
第1図は、107〜109CFU/mlのヘモフィルス・プレウロニ
ューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株のバクテリア
懸濁液とともにインキュベーションすることによるCTお
よびHTの産生のグラフである。 第2図は、103CFUのヘモフィルス・プレウロニューモニ
アエ(H.pleuropneumoniae)菌株13261による気管支内
の感染後の、ワクチン接種および非ワクチン接種のブタ
の直腸の温度(±SEM)のグラフである。 第3図は、ワクチン接種および非ワクチン接種のブタに
おけるヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleu
ropneumoniae)菌株13261の溶血素に対する中和性抗体
のグラフである。 第4図は、ワクチン接種および非ワクチン接種のブタに
おけるヘモフィルス・プレウロニューモニアエ(H.pleu
ropneumoniae)菌株13261の細胞毒素に対する中和性抗
体のグラフである。
フロントページの続き (56)参考文献 Abstracts of the A nnual Meeting of Am erican Society for Microbiology,vol.88, No.0,1988,page35,Summa ry No.B−37

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方において血清型1、5、6、9および
    11の群から選択される少なくとも1つのヘモフィルス・
    プレウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株の
    培地から誘導された細胞外タンパク質物質および他方に
    おいて血清型2、3、4および8の群から選択される少
    なくとも1つのヘモフィルス・プレウロニューモニアエ
    (H.pleuropneumoniae)菌株の培地から誘導された細胞
    外タンパク質物質の混合物を有効量含むことを特徴とす
    る、ブタにおけるヘモフィルス・プレウロニューモニア
    エ(Haemophilus pleuropneumoniae)の予防および抑制
    に適する万能ワクチン。
  2. 【請求項2】(a)ニコチンアミドアデニンジヌクレオ
    チド(NAD)が添加された培地で血清型1、2、3、
    4、5、6、8、9および11から選択されるヘモフィル
    ス・プレウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌
    株を培養し、 (b)(a)において得られたヘモフィルス・プレウロ
    ニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株の有機体
    を、血清および/または血清生成物が富化されており、
    そしてNADを含有しない培地に移して培養し、 (c)この培地を滅菌濾過して濾液を得て細胞外タンパ
    ク質物質を提供し、そして (d)一方において血清型1、5、6、9および11の群
    から選択される少なくとも1つのヘモフィルス・プレウ
    ロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株および他
    方において血清型2、3、4および8の群から選択され
    る少なくとも1つのヘモフィルス・プレウロニューモニ
    アエ(H.pleuropneumoniae)菌株の培地から誘導された
    細胞外タンパク質物質を組み合わせる、 ことを特徴とする請求項1記載のワクチンの製造方法。
  3. 【請求項3】工程(a)および/または(b)の培養が
    30〜40℃の温度で実施されることを特徴とする請求項2
    記載の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の方法によって得られる濾
    液の処理方法であって、 (1)問題の濾液を一定の塩含有溶液と混合することに
    より沈殿を形成させてその濾液を濃縮し、 (2)(1)で得られた沈殿をリン酸緩衝生理食塩溶液
    (PBS)に溶解し、そして (3)(2)で得られた生成物をPBSに対して透析して
    透析タンパク質物質を提供する、 ことを特徴とする処理方法。
  5. 【請求項5】工程(1)で飽和硫酸アンモニウム溶液が
    使用されることを特徴とする請求項4記載の処理方法。
  6. 【請求項6】請求項2〜5項のいずかに記載の方法によ
    り得られ、一方において血清型1、5、6、9および11
    の群から選択される少なくとも1つのヘモフィルス・プ
    レウロニューモニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株およ
    び他方において血清型2、3、4および8の群から選択
    される少なくとも1つのヘモフィルス・プレウロニュー
    モニアエ(H.pleuropneumoniae)菌株の培地から誘導さ
    れた細胞外タンパク質物質の混合物を有効量含むことを
    特徴とする、ブタにおいてヘモフィルス・プレウロニュ
    ーモニアエ(H.pleuropneumoniae)の予防および抑制に
    適するワクチン。
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