JPH07258196A - N−ビニルカルバミン酸エステル誘導体の製造方法 - Google Patents

N−ビニルカルバミン酸エステル誘導体の製造方法

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JPH07258196A
JPH07258196A JP5540194A JP5540194A JPH07258196A JP H07258196 A JPH07258196 A JP H07258196A JP 5540194 A JP5540194 A JP 5540194A JP 5540194 A JP5540194 A JP 5540194A JP H07258196 A JPH07258196 A JP H07258196A
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JP
Japan
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reaction
acid ester
chloroformate
general formula
carbon atoms
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JP5540194A
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Hiroyuki Sasakihara
弘之 笹木原
Toshihide Yamamoto
敏秀 山本
Shoichi Mizuno
昌一 水野
Yasuyuki Koie
泰行 鯉江
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Tosoh Corp
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Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高純度のN−ビニルカルバミン酸エステル誘導
体を、1段反応で、かつ高収率に製造する。 【構成】N−エチリデン−1−フェニルエチルアミンと
トリエチルアミンの混合物を、クロロギ酸ベンジルに滴
下して反応を行い、ベンジル N−(1−フェニルエチ
ル)−N−ビニルカルバメートを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬中間体として有用
な高純度のN−ビニルカルバミン酸エステル誘導体を高
収率で製造するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、イミン誘導体を原料とするN−ビ
ニルカルバミン酸エステル誘導体は、次のような製造方
法が知られている。すなわち、塩基の存在下にイミン誘
導体とホスゲン又はホスゲンの2量体であるクロロギ酸
トリクロロメチルを反応させてN−ビニルカルバミン酸
クロリドに変換した後、アルカリ金属アルコキシドを作
用させることにより、N−ビニルカルバミン酸エステル
誘導体を得ていた(特開平5−163212号公報)。
【0003】しかしながらこの製造方法は、毒性の強い
ホスゲンを使用または発生するため、工業的には専用の
合成反応設備の他、ホスゲンを処理するための設備が必
要となることや、反応工程が2段反応となり反応の条件
や操作が煩雑となって、設備的、操作的および経済的に
著しく不利であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高純
度のN−ビニルカルバミン酸エステル誘導体を、1段反
応で、かつ高収率に製造するための方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するために鋭意研究を行った。その結果、塩基
性有機化合物の存在下に、一般式(1)で表されるイミ
ン誘導体と一般式(2)で表されるクロロギ酸エステル
類を反応させると、一般式(3)で表されるN−ビニル
カルバミン酸エステル誘導体が、1段反応で高純度かつ
高収率に製造できることを見いだし本発明を完成するに
至った。
【0006】即ち本発明は、塩基性有機化合物の存在下
に、下記一般式(1)で表されるイミン誘導体と、下記
一般式(2)で表されるクロロギ酸エステル類を反応さ
せることを特徴とする、一般式(3)で表わされるN−
ビニルカルバミン酸エステル誘導体の製造方法である。
【0007】
【化4】
【0008】
【化5】
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R1は1−アリールアルキル基を
示し、R2、R3およびR4は各々独立して水素原子、炭
素数1〜4のアルキル基、アリール基であるか、または
2とR3は結合し炭素数1〜4のアルキレン鎖を形成
し、R4は水素原子若しくは炭素数1〜4のアルキル基
を示す。また式中、R5は無置換若しくは置換基を有す
る炭素数1〜6のアルキル基、アリル基、アリール基ま
たはメンチル基を示す。) 以下本発明について詳細に説明する。
【0011】本発明で用いる原料の一般式(1)で表さ
れるイミン誘導体(Schiff塩基とも呼ばれる)
は、アルデヒド由来のアルジミンまたはケトン由来のケ
チミンである。これらアルジミンまたはケチミンは、通
常アルデヒドまたはケトンと一級アミンとの脱水縮合に
よって容易に得られる。本発明においてイミン誘導体
は、イミン炭素に、少なくとも1個の水素を持つアルキ
ル基が結合していなければならない。
【0012】このようなアルジミンは、R3CH(R4
CHOで表される無置換または置換基を有する炭素数2
〜6の脂肪族アルデヒド、例えばアセトアルデヒド、n
−カプロンアルデヒド、または2−フェニルプロピオン
アルデヒドと、R1NH2で表される一級アミン、例えば
ベンジルアミン、1−フェニルエチルアミン、1−フェ
ニルプロピルアミン、1−フェニルブチルアミンとから
誘導される、イミン誘導体などが挙げられる。
【0013】アルジミンとして具体的にはN−エチリデ
ンベンジルアミン、N−エチリデン−1−フェニルエチ
ルアミン、N−エチリデン−1−フェニルプロピルアミ
ン、N−エチリデン−1−フェニルブチルアミン、N−
ヘキシリデンベンジルアミン、N−ヘキシリデン−1−
フェニルエチルアミン、N−ヘキシリデン−1−フェニ
ルプロピルアミン、N−ヘキシリデン−1−フェニルブ
チルアミン、N−(2−フェニルプロピリデン)ベンジ
ルアミン、N−(2−フェニルプロピリデン)−1−フ
ェニルエチルアミン、N−(2−フェニルプロピリデ
ン)−1−フェニルプロピルアミン、N−(2−フェニ
ルプロピリデン)−1−フェニルブチルアミン等が示さ
れる。
【0014】一方、ケチミンとしては、R2COCH
(R3)R4で表される環状若しくは非環状脂肪族ケトン
または芳香族ケトン、例えばアセトフェノン、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノン、またはイソプロピ
ルフェニルケトンと、前記一級アミンとから誘導され
る、イミン誘導体などが挙げられる。
【0015】ケチミンとして具体的にはN−(1−フェ
ニルエチリデン)ベンジルアミン、N−(1−フェニル
エチリデン)−1−フェニルエチルアミン、N−(1−
フェニルエチリデン)−1−フェニルプロピルアミン、
N−(1−フェニルエチリデン)−1−フェニルブチル
アミン、N−(1,3−ジメチルブチリデン)ベンジル
アミン、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−1−フ
ェニルエチルアミン、N−(1,3−ジメチルブチリデ
ン)−1−フェニルプロピルアミンなどがあげられる。
【0016】また、N−(1,3−ジメチルブチリデ
ン)−1−フェニルブチルアミン、N−シクロヘキシリ
デンベンジルアミン、N−シクロヘキシリデン−1−フ
ェニルエチルアミン、N−シクロヘキシリデン−1−フ
ェニルプロピルアミン、N−シクロヘキシリデン−1−
フェニルブチルアミン、N−(2−メチルー1ーフェニ
ルプロピリデン)ベンジルアミン、N−(2−メチルー
1ーフェニルプロピリデン)−1−フェニルエチルアミ
ン、N−(2−メチルー1ーフェニルプロピリデン)−
1−フェニルプロピルアミン、N−(2−メチルー1ー
フェニルプロピリデン)−1−フェニルブチルアミン等
が示される。
【0017】これらイミン誘導体のうち、アセトアルデ
ヒドと1級アミンとから誘導されるN−エチリデンアミ
ン誘導体が好ましく、特にN−エチリデン−1−フェニ
ルエチルアミンが好ましい。
【0018】本発明の製造方法においては、反応剤とし
て一般式(2)で表されるクロロギ酸エステル類を用い
る。クロロギ酸エステル類としては、例えばクロロギ酸
メチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸n−プロピル、
クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸イソブチル、クロ
ロギ酸2−エトキシエチル、クロロギ酸−sec−ブチ
ル、クロロギ酸ベンジル、クロロギ酸2−エチルヘキシ
ル、クロロギ酸アリル、クロロギ酸フェニル、クロロギ
酸2,2,2−トリクロロエチル、クロロギ酸2−ブト
キシエチル、クロロギ酸メンチル等が例示されるが、特
にクロロギ酸メチルとクロロギ酸ベンジルが好ましい。
【0019】本発明の製造方法において、反応は塩基性
有機化合物の存在下に行う。これら塩基性有機化合物
は、反応で発生した塩化水素を反応系から除く脱酸剤と
して作用する。塩基性有機化合物としては、3級アミン
や芳香族性を有する含窒素複素環化合物が挙げられ、例
えばトリエチルアミン、N, N−ジエチルアニリン、ピ
リジン、ジメチルピリジン、ジメチルアミノピリジン、
トリフェニルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、
テトラメチルプロパンジアミン、テトラメチルヘキサメ
チレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、
トリエチレンジアミン、N,N´−ジメチルピペラジ
ン、トリメチルアミノエチルピペラジン等が用いられ
る。これらのうち、トリエチルアミン、ジエチルアニリ
ン、ピリジンが好ましく、特にトリエチルアミンが好ま
しい。
【0020】本発明はこれらの原料や反応剤を反応させ
て、一般式(3)で表されるN−ビニルカルバミン酸エ
ステル誘導体を製造するものである。そして反応は、イ
ミン誘導体と塩基性有機化合物および必要ならば有機溶
媒を混合し、これを所定の雰囲気下、撹拌下所定の反応
温度に保たれた、必要ならば有機溶媒を含むクロロギ酸
エステル類に滴下することにより行うことが特に好まし
い方法である。
【0021】このときクロロギ酸エステル類の使用量
は、原料のイミン誘導体に対して1当量以上であれば特
に制限されないが、好ましくは1〜3当量である。これ
より多くしても反応剤を無駄にするだけであり、少ない
とイミン誘導体の転化が不十分となり低収率になるおそ
れがある。また、塩基性有機化合物の使用量は、イミン
誘導体に対して1当量以上であれば特に限定されない
が、好ましくは1〜2当量である。この範囲で反応は十
分進行するので、これを越える使用量は不必要であり、
一方これより少ないと塩化水素の除去が不十分となり、
純度や収率を低下させることがある。
【0022】本発明における反応では、必要に応じて有
機溶媒を使用できる。この有機溶媒は本反応に不活性で
あれば特に制限はなく、例えばベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素、n−ヘキサン、シクロヘキ
サン等の脂肪族炭化水素、ジエチルエーテル、ジメトキ
シエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル類等が用いられる。これらのうち、好ましくは芳香族
炭化水素、更に好ましくはトルエンが用いられる。これ
らの有機溶媒は単独でも、混合溶媒としても使用でき
る。本発明における反応の進行と共に塩基性有機化合物
の塩酸塩が生成し、反応液がスラリー液となる。このた
め有機溶媒の使用量は、特に限定されないが、原料のイ
ミン誘導体と同容量以上用いるとスラリー液の撹拌が容
易になり好ましい。
【0023】本発明の製造方法において、所定反応温度
は−50〜50℃であるが、好ましくは−30〜30℃
で実施される。50℃より反応温度が高いとクロロギ酸
エステル類の一部が分解することがあり、一方、−50
℃より低いと反応速度が遅くなる。また本発明の製造方
法における反応は、所定の不活性ガス、例えば窒素、ア
ルゴン等の雰囲気下で行うことが好ましい。
【0024】本発明の製造方法において、反応時間は原
料のイミン誘導体や反応剤のクロロギ酸エステル類およ
び塩基性有機化合物の種類によって変化するが、通常
0.5時間〜15時間であり、好ましくは1時間〜10
時間である。本発明における反応は比較的速やかに進行
するのでこれより長い反応時間は必要ない。
【0025】イミン誘導体とクロロギ酸エステル類との
反応は発熱反応であるため、適宜その混合速度をコント
ロールして温度を前記所定反応温度に保つことが重要で
ある。本発明の反応は、イミン誘導体と塩基性有機化合
物との混合物をクロロギ酸エステル類に滴下する方法の
他に、例えばイミン誘導体と塩基性有機化合物の混合物
にクロロギ酸エステル類を滴下する方法、イミン誘導体
に塩基性有機化合物とクロロギ酸エステル類を別々に同
時滴下する方法、イミン誘導体にクロロギ酸エステル類
を滴下し、反応の途中から塩基性有機化合物の滴下を開
始し、クロロギ酸エステル類の滴下終了と同時に滴下を
終了する方法などにより実施しても良いが、これらの方
法においても、反応熱を制御し所定反応温度に保つこと
が重要である。これらのうち、前記のイミン誘導体と塩
基性有機化合物との混合物をクロロギ酸エステル類に滴
下して反応を行う方法が一段と高純度、高収率でN−ビ
ニルカルバミン酸エステル誘導体が得られるので、より
好ましい。
【0026】本発明の製造方法によれば、このように反
応させて得られたN−ビニルカルバミン酸エステル誘導
体を含む反応液は、次に塩基性有機化合物の塩酸塩の除
去操作を行う。これは水洗あるいはろ過などの公知の方
法で、分離または除去を行えばよい。水洗により分離す
る場合、水量は有機相と水相の2相分離に必要とする水
量でよく、特に大量の水で洗う必要はない。この後、N
−ビニルカルバミン酸エステル誘導体を含む有機相は、
必要ならば有機溶媒や未反応原料などを、好ましくは減
圧下で留去し、濃縮することができる。得られた濃縮液
は、必要に応じて減圧蒸留し、N−ビニルカルバミン酸
エステル誘導体を精製することもできる。
【0027】前記濃縮液に着色が見られる場合には、必
要ならば脱色剤、例えば活性炭を用いて脱色操作を行っ
てもよい。脱色操作は公知の方法で実施できるが、例え
ば前記濃縮液に活性炭を添加して撹拌後ろ過したり、活
性炭を充填したカラムを通過させたりする方法が挙げら
れる。このとき必要ならば有機溶媒を使用しても構わな
い。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0029】実施例1 滴下ロート、撹拌器、温度計を備えた200ml四ツ口
フラスコに、トルエン60mlとクロロギ酸ベンジル2
8.1g(0.165mol)を加えて、窒素雰囲気下
に撹拌冷却した。一方、N−エチリデン−1−フェニル
エチルアミン12.1g(0.0825mol)、トリ
エチルアミン8.35g(0.0825mol)および
トルエン20mlを混合し、窒素雰囲気下に滴下ロート
に仕込んだ。クロロギ酸ベンジルのトルエン溶液が−1
0℃になったところで、滴下ロートから前記溶液の滴下
を開始した。反応温度を−10℃に保ったまま1時間で
滴下を行い、更に2時間冷却撹拌した。
【0030】その後、反応液を室温まで昇温させてから
水20mlを加えて撹拌し、分液ロートに移して静置し
たのち下相を除去した。上相は20〜3mmHg、40
〜80℃でトルエンや未反応原料などを除去し、濃縮し
た。得られた淡褐色濃縮液にトルエン20mlと活性炭
5gを加えて室温で30分撹拌した後、活性炭をろ過分
離し、母液中のトルエンを減圧下で再度留去した。得ら
れた淡黄色液体をガスクロマトグラフィーにより分析し
た結果、ベンジル N−(1−フェニルエチル)−N−
ビニルカルバメートが81.4モル%の収率で得られ
た。また、純度は99.0%(ガスクロ面積百分率)で
あった。なお純度の算出は以下の式による。
【0031】純度(%)=(N−VCBn面積)/(N
−VCBn面積+CBn面積)×100 N−VCBn:ベンジル N−(1−フェニルエチル)
−N−ビニルカルバメート CBn:ベンジル N−(1−フェニルエチル)カルバ
メート 結果を表1に示す。
【0032】実施例2 トルエンを使用せずにN−エチリデン−1−フェニルエ
チルアミンとトリエチルアミンのみを滴下ロートに仕込
んだこと、及び200ml四ツ口フラスコにトルエン4
0mlとクロロギ酸ベンジルを仕込んだ以外は、実施例
1と同様にして反応を行った。
【0033】反応後、反応液を室温まで昇温させてから
水20mlを加えて撹拌し、分液ロートに移して静置し
たのち下相を除去した。上相に含まれるトルエンを20
mmHg、40℃で留去した濃縮液を、更に約1.5m
mHgで蒸留し、165〜170℃の留分を集めて得ら
れた淡黄色液体を実施例1と同様に分析した。結果を表
1に示す。
【0034】実施例3 200ml四ツ口フラスコにトルエン20mlとクロロ
ギ酸ベンジルを仕込んだ以外は、実施例1と同様にして
反応を行った。結果を表1に示す。
【0035】実施例4 トリエチルアミンの代わりにジエチルアニリン12.3
g(0.0825mol)を用いたこと以外は、実施例
1と同様にして反応を行った。結果を表1に示す。
【0036】実施例5 トリエチルアミンの代わりにジエチルアニリン12.3
g(0.0825mol)を用いたこと、及びクロロギ
酸ベンジルを15.5g(0.091mol)としたこ
と以外は、実施例1と同様にして反応を行った。結果を
表1に示す。
【0037】実施例6 トリエチルアミンの代わりにピリジン6.53g(0.
0825mol)を用いたこと以外は、実施例1と同様
にして反応を行った。結果を表1に示す。
【0038】実施例7 トリエチルアミンの代わりにピリジン6.53g(0.
0825mol)を用いたこと、及びクロロギ酸ベンジ
ルを15.5g(0.091mol)としたこと以外
は、実施例1と同様にして反応を行った。結果を表1に
示す。
【0039】実施例8 滴下ロート、撹拌器、温度計を備えた200ml四ツ口
フラスコに、トルエン60mlとクロロギ酸メチル1
5.6g(0.165mol)を加えて、窒素雰囲気下
に撹拌冷却した。一方、N−エチリデン−1−フェニル
エチルアミン12.1g(0.0825mol)、トリ
エチルアミン8.35g(0.0825mol)および
トルエン20mlを混合し、窒素雰囲気下に滴下ロート
に仕込んだ。クロロギ酸メチルのトルエン溶液が0℃に
なったところで、滴下ロートから前記溶液の滴下を開始
した。反応温度を0℃に保ったまま1時間で滴下を行
い、更に2時間冷却撹拌した。
【0040】その後、反応液を室温まで昇温させてから
水20mlを加えて撹拌し、分液ロートに移して静置し
たのち下相を除去した。上相に含まれるトルエンを20
mmHg、40℃で留去した濃縮液を、更に4mmHg
で蒸留し、105〜110℃の留分を集めて得られた微
黄色液体をガスクロマトグラフィーにより分析した結
果、メチル N−(1−フェニルエチル)−N−ビニル
カルバメートが82.7モル%の収率で得られた。ま
た、純度は96.6%(ガスクロ面積百分率)であっ
た。なお純度の算出は以下の式による。
【0041】純度(%)=(N−VCMe面積)/(N
−VCMe面積+CMe面積)×100 N−VCMe:メチル N−(1−フェニルエチル)−
N−ビニルカルバメート CMe:メチル N−(1−フェニルエチル)カルバメ
ート 実施例9 N−エチリデン−1−フェニルエチルアミンの代わりに
N−シクロヘキシリデン−1−フェニルエチルアミン1
6.6g(0.0825mol)を用いたこと、及びト
リエチルアミンの代わりにジエチルアニリン12.3g
(0.0825mol)を用いたこと以外は、実施例8
と同様にして反応を行った。結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明は塩基性有機化合物の存在下に、
一般式(1)で表されるイミン誘導体と一般式(2)で
表されるクロロギ酸エステル類とを反応させるものであ
り、このことにより一般式(3)で表わされるN−ビニ
ルカルバミン酸エステル誘導体を、1段反応で高純度か
つ高収率に製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩基性有機化合物の存在下に、下記一般式
    (1)で表されるイミン誘導体と、下記一般式(2)で
    表されるクロロギ酸エステル類を反応させることを特徴
    とする、一般式(3)で表わされるN−ビニルカルバミ
    ン酸エステル誘導体の製造方法。 【化1】 【化2】 【化3】 (式中、R1は1−アリールアルキル基を示し、R2、R
    3およびR4は各々独立して水素原子、炭素数1〜4のア
    ルキル基、アリール基であるか、またはR2とR3は結合
    し炭素数1〜4のアルキレン鎖を形成し、R4は水素原
    子若しくは炭素数1〜4のアルキル基を示す。また式
    中、R5は無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜6
    のアルキル基、アリル基、アリール基またはメンチル基
    を示す。)
  2. 【請求項2】イミン誘導体と塩基性有機化合物の混合物
    を、クロロギ酸エステル類に滴下しながら反応を行う請
    求項1に記載の製造方法。
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