JPH07258357A - ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物 - Google Patents
ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物Info
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- JPH07258357A JPH07258357A JP5579694A JP5579694A JPH07258357A JP H07258357 A JPH07258357 A JP H07258357A JP 5579694 A JP5579694 A JP 5579694A JP 5579694 A JP5579694 A JP 5579694A JP H07258357 A JPH07258357 A JP H07258357A
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Abstract
及び該樹脂中に分散して存在する軟質成分粒子からなる
ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物であって、下記
(A)〜(C)等の条件を満足するゴム変性ポリスチレ
ン系樹脂組成物。 (A)軟質成分粒子が、単一オクルージョン構造を有す
る軟質成分粒子及びサラミ構造を有する軟質成分粒子か
らなること (B)樹脂組成物中の全軟質成分粒子の含有量が20〜
35重量%であること (C)(単一オクルージョン構造を有する軟質成分粒
子)/(サラミ構造を有する軟質成分粒子)の重量割合
が(97〜60)/(3〜40)であること 【効果】 耐衝撃強度、剛性及び表面光沢に優れたゴム
変性ポリスチレン系樹脂組成物を提供することができ
る。
Description
系樹脂組成物に関するものである。更に詳しくは、本発
明は、耐衝撃強度、剛性及び表面光沢に優れたゴム変性
ポリスチレン系樹脂組成物に関するものである。
得られるゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物は、いわゆ
る耐衝撃性ポリスチレン(High Impact P
olystyrene:HIPS)として知られてい
る。かかる耐衝撃性ポリスチレンは、通常のポリスチレ
ンのもつ剛性を維持しつつ耐衝撃強度をも高めた樹脂と
して有用なものである。かかるゴム変性ポリスチレン系
樹脂組成物は、OA機器、家電製品など、広範な用途分
野で使用されている。このような用途に使用される樹脂
組成物に対しては、耐衝撃強度、剛性及び表面光沢のす
べてにおいて優れることが要求される。そして、かかる
要求は、近年ますます高水準に及んでいる。ところが、
ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物は、上記のすべての
要求を十分に満足するという観点に鑑み、必ずしも十分
であるとはいい難いものであった。
する課題は、耐衝撃強度、剛性及び表面光沢に優れたゴ
ム変性ポリスチレン系樹脂組成物を提供する点に存す
る。
トリックスを形成するポリスチレン系樹脂及び該樹脂中
に分散して存在する軟質成分粒子からなるゴム変性ポリ
スチレン系樹脂組成物であって、下記(A)〜(E)の
条件を満足するゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物に係
るものである。 (A)軟質成分粒子が、単一オクルージョン構造を有す
る軟質成分粒子及びサラミ構造を有する軟質成分粒子か
らなること (B)樹脂組成物中の全軟質成分粒子の含有量が20〜
35重量%であること (C)(単一オクルージョン構造を有する軟質成分粒
子)/(サラミ構造を有する軟質成分粒子)の重量割合
が(97〜60)/(3〜40)であること (D)単一オクルージョン構造を有する軟質成分粒子に
ついて、次の関係が成立すること 0.15≧D2 ≧0.25 (1) 1.00≧(D4 /D1 )≧1.25 (2) ただし D1 、D2 及びD4 は、それぞれ、μm単位で
表した数平均粒子径、面積長さ平均粒子径及び重量平均
粒子径であり、下式により定義される。 D1 =Σi ni Di /Σi ni (3) D2 =Σi ni Di 2 /Σi ni Di (4) D4 =Σi ni Di 4 /Σi ni Di 3 (5) (ここで、ni は粒子径Di の粒子の個数であり、Σは
iについての合計を表す。) (E)サラミ構造を有する軟質成分粒子の面積長さ平均
粒子径が0.8μm以上であること
物は、マトリックスを形成するポリスチレン系樹脂及び
該樹脂中に分散して存在する軟質成分粒子からなるゴム
変性ポリスチレン系樹脂組成物であり、耐衝撃性ポリス
チレン(HIPS;HighImpact Polys
tyrene)と呼ばれるものである。
化合物単量体としては、スチレンが一般的ではあるが、
o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチル
スチレンなどのアルキル置換スチレン類も使用できる。
体、スチレン−ブタジエン共重合体、イソプレン重合
体、スチレン−イソプレン共重合体などを用いることが
できる。また、スチレン−ブタジエン共重合体とブタジ
エン重合体を併用することもできる。ブタジエン重合体
としては、シス含量の高い、いわゆるハイシスポリブタ
ジエン、又はシス含有率が35%程度の、いわゆるミド
ルシスポリブタジエンのいずれをも用いることができ
る。
(A)軟質成分粒子が、単一オクルージョン構造を有す
る軟質成分粒子及びサラミ構造を有する軟質成分粒子か
らなるものである。ここで、単一オクルージョン構造と
は、ポリスチレン系樹脂のみからなる単一の連続相であ
る核部分及び該核部分を内包(occlude オクル
ード)するゴム状重合体からなる殻部分により構成され
た粒子構造(コア/シェル構造又はカプセル構造ともい
う。)をいう。また、サラミ構造とは、ゴム状重合体か
らなる連続相中に複数のポリスチレン系樹脂の小粒子が
分散して存在する粒子構造をいう。これらの構造の判別
は、透過型電子顕微鏡を用いて行われる。
(B)樹脂組成物中の全軟質成分粒子の含有量が20〜
35重量%のものである。該含有量が過少であると耐衝
撃強度に劣り、一方該含有量が過多であると剛性に劣
る。
測定される。すなわち、試料であるゴム変性ポリスチレ
ン系樹脂組成物約0.5gを精秤(重量:W1 )採取
し、該試料を室温(23℃程度)においてメチルエチル
ケトン−メタノール混合溶媒(メチルエチルケトン/メ
タノール体積比=10/1)50mlに溶解させる。次
に、該溶解時の不溶分を遠心分離及びデカンテーション
により単離し、該不溶分を乾燥してその重量(W2 )を
測定する。ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物中の軟質
成分粒子の含有量はW2 /W1 ×100%により求めら
れる。
(C)(単一オクルージョン構造を有する軟質成分粒
子)/(サラミ構造を有する軟質成分粒子)の重量割合
が(97〜60)/(3〜40)、好ましくは(97〜
90)/(3〜10)のものある。該割合が過小である
と表面光沢に劣り、一方該割合が過大であると耐衝撃強
度に劣る。
(D)単一オクルージョン構造を有する軟質成分粒子に
ついて、次の関係が成立するものである。 0.15≧D2 ≧0.25 (1) 1.00≧(D4 /D1 )≧1.25 (2) ただし D1 、D2 及びD4 は、それぞれ、μm単位で
表した数平均粒子径、面積長さ平均粒子径及び重量平均
粒子径であり、下式により定義される。 D1 =Σi ni Di /Σi ni (3) D2 =Σi ni Di 2 /Σi ni Di (4) D4 =Σi ni Di 4 /Σi ni Di 3 (5) (ここで、ni は粒子径Di の粒子の個数であり、Σは
iについての合計を表す。)
る軟質成分粒子の面積長さ平均粒子径は、0.15〜
0.25μm、好ましくは0.17〜0.23μmであ
る。該粒子径が過小であると耐衝撃強度に劣り、一方該
粒子径が過大であると表面光沢に劣る。
質成分粒子の(重量平均粒子径)/(数平均粒子径)の
比は、1.00〜1.25、好ましくは1.00〜1.
15である。該比が過大であると剛性及び表面光沢に劣
る。なお、該比が1以下になることはない。
変性ポリスチレン系樹脂組成物の超薄切片の透過型電子
顕微鏡写真を撮影し、該写真中の軟質成分粒子200〜
500個についてその粒子径(Di )及び粒子数
(ni )を観測すればよい。なお、粒子が完全な円形で
ない場合は、最大径と最小径の平均値をもって粒子径と
する。径とは、直径をいう。
(E)サラミ構造を有する軟質成分粒子の面積長さ平均
粒子径が、0.8μm以上、好ましくは0.8〜2.0
μmのものである。該粒子径が過小であると耐衝撃強度
に劣り、一方該粒子径が過大であると表面光沢が低下す
る場合がある。
オクルージョン構造を有する軟質成分粒子についてのト
ルエン膨潤度は、10〜15であることが好ましい。該
膨潤度が過小であると耐衝撃性に劣ることがあり、一方
該膨潤度が過大であると表面光沢に劣ることがある。
法により測定される。すなわち、試料であるゴム変性ポ
リスチレン系樹脂組成物約1.0gを精秤して採取し、
該試料を室温(23℃程度)においてトルエン溶媒50
mlに溶解させる。次に、該溶解時の不溶分を遠心分離
(約10000回転/分×2時間)及びデカンテーショ
ンにより単離し、トルエンにより膨潤した単離物の重量
(W3 )を測定する。更に、該単離物にメタノール約
0.5mlを加えた後乾燥し、乾燥後の重量(W 4 )を
測定する。軟質成分粒子のトルエン膨潤度は(W3 −W
4 )/W4 により求められる。
ミ構造を有する軟質成分粒子についてのトルエン膨潤度
は、10〜20であることが好ましい。該膨潤度が過小
であると耐衝撃性に劣ることがあり、一方該膨潤度が過
大であると表面光沢に劣ることがある。
は、樹脂組成物中0.01〜0.5重量%の範囲におい
てシリコンオイルを含有するものが好ましい。このこと
により、耐衝撃強度を高く維持することができる。シリ
コンオイルの量が過少であると耐衝撃性が不十分な場合
があり、一方該量が過多であると成形品表面への印刷性
などの二次加工性に劣る場合がある。
分とサラミ構造の軟質成分の共存するゴム変性ポリスチ
レン系樹脂組成物を得る方法としては、1.耐衝撃性ポ
リスチレンを得る通常の方法、すなわちゴム状重合体の
共存下、スチレン系化合物(単量体)を重合反応する方
法で得られたそれぞれの構造を有するそれぞれのゴム変
性ポリスチレン系樹脂組成物を押出機等によりブレンド
したり、2.製造ラインにおいて片方のゴム変性ポリス
チレン系樹脂組成物(単一オクルージョン構造の軟質成
分のみを有するゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物もし
くは、サラミ構造の軟質成分のみを有するゴム変性ポリ
スチレン系樹脂組成物)を製造し、その最終段階で、既
に製造してあるもう片方のゴム変性ポリスチレン系樹脂
組成物をフィードしてブレンドする方法などをあげるこ
とができる。ここで、重合反応方法としては、塊状重合
法又は塊状−懸濁二段重合法があげられる。なお、軟質
成分粒子の種類、粒子径の分布特性、軟質成分粒子のト
ルエン膨潤度、ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物中の
軟質成分粒子の構造は、添加するゴム状重合体の種類及
び量、重合反応時の攪拌速度、温度、連鎖移動剤の量な
どを調整することにより制御できる。
スチレン系樹脂組成物、耐衝撃強度、剛性及び表面光沢
に優れたものであり、その優れた特徴をいかして広範な
分野、たとえばOA機器、家電製品などに好適に使用さ
れる。
定及び評価方法は以下のとおりである。なお、下記以外
の項目については、前記の説明のとおり行った。 (1)耐衝撃強度(アイゾット衝撃強度) JIS K7110に準拠して測定した。ただし、ノッ
チ付サンプルの厚みが6.4mmについての規格を採用
した。 (2)剛性(曲げ弾性率) JIS K7203に準拠して測定した。 (3)表面光沢 厚さ2mmの平板を射出成形し、その中央部をJIS
K7105の45度鏡面光沢度測定法の規格に準拠して
測定した。なお、成形機は東芝IS−150Eを用い、
金型温度40℃、サンプル形状150×90×2mmt
とした。
ン−ブタジエン共重合体12重量%、エチルベンゼン5
重量%及びミネラルオイル3重量%からなる混合物を送
液し、温度140℃、攪拌速度35rpmの条件にて、
転化率37.5%まで重合させた。続いて、得られた混
合物を満液型重合槽を用いて転化率79%まで重合さ
せ、その後240℃の脱気槽で揮発成分を除去し、単一
オクルージョン構造の軟質成分を有するペレット状のゴ
ム変性ポリスチレン系樹脂組成物を得た。
マー、ポリブタジエン重合体、エチルベンゼン及びミネ
ラルオイルの混合液から上述と同じ製造ラインで異なる
条件で重合した後、揮発成分を除去して、表1に示すサ
ラミ構造の軟質成分を有するゴム変性ポリスチレン系樹
脂組成物を得た。
分を有するゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物、サラミ
構造の軟質成分を有するゴム変性ポリスチレン系樹脂組
成物をそれぞれ95/5重量比に対し、シリコンオイル
(メチルフェニルシリコンオイル:東レ・ダウコーニン
グ社製、SH−510)を0.1重量部の割合で添加
し、押出造粒機によりブレンドして本発明のゴム変性ポ
リスチレン系樹脂組成物を得た。得られたゴム変性ポリ
スチレン系樹脂組成物に条件及び結果を表1に示した。
層の温度、連鎖移動剤量などを変えて重合し、表1〜3
に示すゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物を得た。条件
及び結果を表1に示した。
るすべての実施例は、すべての評価項目において満足す
べき結果を示している。一方、本発明の要件を欠く各比
較例は、次のとおり不都合なものである。単一オクルー
ジョン構造を有する軟質成分粒子の面積長さ平均粒子径
(D2 )が過小な比較例1は、耐衝撃強度に劣る。単一
オクルージョン構造を有する軟質成分粒子の面積長さ平
均粒子径(D2 )が過大で、かつ単一オクルージョン構
造を有する軟質成分粒子の重量平均粒子径(D 4 )と数
平均粒子径(D1 )の比(D4 /D1 )が過大な比較例
2は、剛性及び表面光沢に劣る。単一オクルージョン構
造を有する軟質成分粒子の比(D4 /D 1 )が過大な比
較例3は、剛性に劣る。サラミ構造の軟質成分粒子を含
有しない比較例4は、耐衝撃強度に劣る。全軟質成分粒
子の含有量が過少な比較例5は、耐衝撃強度に劣る。サ
ラミ構造を有する軟質成分粒子の面積長さ平均粒子径が
過小な比較例6は、耐衝撃強度に劣る。(単一オクルー
ジョン構造を有する軟質成分粒子)/(サラミ構造を有
する軟質成分粒子)の重量割合が過小な比較例7は、表
面光沢に劣る。
衝撃強度、剛性及び表面光沢に優れたゴム変性ポリスチ
レン系樹脂組成物を提供することができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 マトリックスを形成するポリスチレン系
樹脂及び該樹脂中に分散して存在する軟質成分粒子から
なるゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物であって、下記
(A)〜(E)の条件を満足するゴム変性ポリスチレン
系樹脂組成物。 (A)軟質成分粒子が、単一オクルージョン構造を有す
る軟質成分粒子及びサラミ構造を有する軟質成分粒子か
らなること (B)樹脂組成物中の全軟質成分粒子の含有量が20〜
35重量%であること (C)(単一オクルージョン構造を有する軟質成分粒
子)/(サラミ構造を有する軟質成分粒子)の重量割合
が(97〜60)/(3〜40)であること (D)単一オクルージョン構造を有する軟質成分粒子に
ついて、次の関係が成立すること 0.15≧D2 ≧0.25 (1) 1.00≧(D4 /D1 )≧1.25 (2) ただし D1 、D2 及びD4 は、それぞれ、μm単位で
表した数平均粒子径、面積長さ平均粒子径及び重量平均
粒子径であり、下式により定義される。 D1 =Σi ni Di /Σi ni (3) D2 =Σi ni Di 2 /Σi ni Di (4) D4 =Σi ni Di 4 /Σi ni Di 3 (5) (ここで、ni は粒子径Di の粒子の個数であり、Σは
iについての合計を表す。) (E)サラミ構造を有する軟質成分粒子の面積長さ平均
粒子径が0.8μm以上であること - 【請求項2】 (E)サラミ構造を有する軟質成分粒子
の面積長さ平均粒子径が0.8〜2.0μmであり、
(C)(単一オクルージョン構造を有する軟質成分粒
子)/(サラミ構造を有する軟質成分粒子)の重量割合
が(97〜90)/(3〜10)であり、かつ樹脂組成
物中0.01〜0.5重量%の範囲においてシリコンオ
イルを含有する請求項1記載のゴム変性ポリスチレン系
樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06055796A JP3111795B2 (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06055796A JP3111795B2 (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07258357A true JPH07258357A (ja) | 1995-10-09 |
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Family
ID=13008880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06055796A Expired - Fee Related JP3111795B2 (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3111795B2 (ja) |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP06055796A patent/JP3111795B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP3111795B2 (ja) | 2000-11-27 |
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