JPH0725880A - Pi3キナーゼ阻害剤及びその製造法 - Google Patents
Pi3キナーゼ阻害剤及びその製造法Info
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- JPH0725880A JPH0725880A JP5169066A JP16906693A JPH0725880A JP H0725880 A JPH0725880 A JP H0725880A JP 5169066 A JP5169066 A JP 5169066A JP 16906693 A JP16906693 A JP 16906693A JP H0725880 A JPH0725880 A JP H0725880A
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- quinones
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 PI3キナーゼ阻害剤及びその製造法を提供
する。 【構成】 ドレクスレラ(Drechslera)属に属する微生
物を培養して、下記一般式(I)で表される生理活性キ
ノン類を培養物中に精製蓄積せしめ、その培養物から前
記生理活性キノン類を採取し、これをPI3キナーゼ阻
害剤の有効成分として配合する。 【化1】 但し、上記一般式中(I)中、Rは下記式(II)又は下
記式(III)で表される基を表わす。 【化2】 【化3】
する。 【構成】 ドレクスレラ(Drechslera)属に属する微生
物を培養して、下記一般式(I)で表される生理活性キ
ノン類を培養物中に精製蓄積せしめ、その培養物から前
記生理活性キノン類を採取し、これをPI3キナーゼ阻
害剤の有効成分として配合する。 【化1】 但し、上記一般式中(I)中、Rは下記式(II)又は下
記式(III)で表される基を表わす。 【化2】 【化3】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PI3キナーゼ阻害剤
及びその製造法に関し、詳しくは生理活性キノン類を有
効成分とするPI3キナーゼ阻害剤とその製造法に関す
る。
及びその製造法に関し、詳しくは生理活性キノン類を有
効成分とするPI3キナーゼ阻害剤とその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、フォスファチジルイノシトール
(以下、「PI」という。)をイノシトール環のD−3
の位置でリン酸化するPI3キナーゼ(Nature, 315, 2
39-242(1985)、Nature, 332 644-646(1988))が、多く
の増殖因子受容体や癌遺伝子産物と直接的な関連を持つ
ことで注目されている。このPI3キナーゼは、それま
で知られていたPI代謝経路とは異なった代謝経路をと
り、チロシンキナーゼを介して細胞増殖や、癌化に重要
な役割を果していることが明らかになってきた。したが
ってPI3キナーゼに対する阻害剤は、新しいタイプの
抗腫瘍剤となることが期待される。
(以下、「PI」という。)をイノシトール環のD−3
の位置でリン酸化するPI3キナーゼ(Nature, 315, 2
39-242(1985)、Nature, 332 644-646(1988))が、多く
の増殖因子受容体や癌遺伝子産物と直接的な関連を持つ
ことで注目されている。このPI3キナーゼは、それま
で知られていたPI代謝経路とは異なった代謝経路をと
り、チロシンキナーゼを介して細胞増殖や、癌化に重要
な役割を果していることが明らかになってきた。したが
ってPI3キナーゼに対する阻害剤は、新しいタイプの
抗腫瘍剤となることが期待される。
【0003】現在、癌の化学療法の分野において、多く
の化学物質が医薬品として実用化されているが、多くの
場合薬効が不十分なだけでなく、これらの薬剤に対する
腫瘍細胞の耐性化の問題も、臨床上の使用法を複雑にし
ている(第47回日本癌学会総会記事、12〜15頁
(1988年)参照)。このような状況下にあって、癌
治療の分野においては常に新規な抗腫瘍性物質の開発が
求められている。
の化学物質が医薬品として実用化されているが、多くの
場合薬効が不十分なだけでなく、これらの薬剤に対する
腫瘍細胞の耐性化の問題も、臨床上の使用法を複雑にし
ている(第47回日本癌学会総会記事、12〜15頁
(1988年)参照)。このような状況下にあって、癌
治療の分野においては常に新規な抗腫瘍性物質の開発が
求められている。
【0004】また、従来の抗腫瘍性物質は、その作用機
序が細胞の分裂増殖の基本機構に対する抑制作用に基づ
いていることから、その作用は癌細胞のみに限定される
ものではなく、正常細胞に対しても非特異的に細胞毒作
用を与え、結果として薬物投与時に副作用をもたらすこ
とが臨床上の大きな問題となっており、必ずしも満足す
べき状況ではない。従って、癌細胞に特異的に作用し、
正常細胞に副作用を持たない抗腫瘍剤の登場が望まれて
いる。
序が細胞の分裂増殖の基本機構に対する抑制作用に基づ
いていることから、その作用は癌細胞のみに限定される
ものではなく、正常細胞に対しても非特異的に細胞毒作
用を与え、結果として薬物投与時に副作用をもたらすこ
とが臨床上の大きな問題となっており、必ずしも満足す
べき状況ではない。従って、癌細胞に特異的に作用し、
正常細胞に副作用を持たない抗腫瘍剤の登場が望まれて
いる。
【0005】さらに、PI3キナーゼは、好中球や血小
板の活性化にも深く関与していることが知られている。
したがって、PI3キナーゼ阻害剤は、好中球や血小板
の活性化を抑えることにより、新しいメカニズムの抗炎
症剤や抗動脈硬化剤となることが期待される。
板の活性化にも深く関与していることが知られている。
したがって、PI3キナーゼ阻害剤は、好中球や血小板
の活性化を抑えることにより、新しいメカニズムの抗炎
症剤や抗動脈硬化剤となることが期待される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本考案は、上記観点か
らなされたものであり、新しいタイプの抗腫瘍剤、抗炎
症剤あるいは抗動脈硬化剤の開発を最終的な目的とし、
そのためにPI3キナーゼ阻害剤及びその製造法を提供
することを課題とする。
らなされたものであり、新しいタイプの抗腫瘍剤、抗炎
症剤あるいは抗動脈硬化剤の開発を最終的な目的とし、
そのためにPI3キナーゼ阻害剤及びその製造法を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、微生物が抗
生物質等の生理活性物質を生産することに着目し、自然
界より多数の微生物を採取して、それらの微生物から分
離された多種類の培養物について検討を重ねた結果、ド
レクスレラ サッカリ(Drechslerasacc
hari)の培養物中に、PI3キナーゼ阻害作用を有
する物質が含有していることを見出し、その物質の構造
を明らかにして、本発明を完成するに至った。
生物質等の生理活性物質を生産することに着目し、自然
界より多数の微生物を採取して、それらの微生物から分
離された多種類の培養物について検討を重ねた結果、ド
レクスレラ サッカリ(Drechslerasacc
hari)の培養物中に、PI3キナーゼ阻害作用を有
する物質が含有していることを見出し、その物質の構造
を明らかにして、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、下記一般式(I)で
表される生理活性キノン類を有効成分として含有するP
I3キナーゼ阻害剤である。
表される生理活性キノン類を有効成分として含有するP
I3キナーゼ阻害剤である。
【0009】
【化4】
【0010】但し、上記一般式(I)中、Rは下記式
(II)又は下記式(III)で表される基を表わす。
(II)又は下記式(III)で表される基を表わす。
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】また、本発明は、上記生理活性キノン類を
産生するドレクスレラ属に属する微生物を培養して、前
記生理活性キノン類を培養物中に生成蓄積せしめ、その
培養物から採取することを特徴とする生理活性キノン類
の製造法を提供する。尚、本明細書において、「培養
物」とは、菌体及び/又は培養上清をいうものとする。
以下、本発明を詳細に説明する。
産生するドレクスレラ属に属する微生物を培養して、前
記生理活性キノン類を培養物中に生成蓄積せしめ、その
培養物から採取することを特徴とする生理活性キノン類
の製造法を提供する。尚、本明細書において、「培養
物」とは、菌体及び/又は培養上清をいうものとする。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】<1>本発明のPI3キナーゼ阻害剤 本発明のPI3キナーゼ阻害剤は、上記化4で表される
生理活性キノン類(以下、単に「生理活性キノン類」と
いう。)を有効成分として含有する。この生理活性キノ
ン類は、真菌が産生する黄色色素として既に知られてい
る(Chem. Commun., 1971, 164-166、Tetrahedron Lett
ers, 29, 2545-2548 (1974))。また、その生理活性につ
いては、抗菌作用を有するという報告がある(Canadian
J. Microbiol., 14, 1015-1016 (1968))。しかしなが
ら、上記生理活性キノン類が、PI3キナーゼ阻害作用
を有することは未だ報告されていない。本発明は、生理
活性キノン類がPI3キナーゼ阻害作用を有することを
初めて見出し、その知見に基づいてなされたものであ
る。尚、生理活性キノン類の物理化学的性質及びPI3
キナーゼ阻害作用は、後記実施例に示した。
生理活性キノン類(以下、単に「生理活性キノン類」と
いう。)を有効成分として含有する。この生理活性キノ
ン類は、真菌が産生する黄色色素として既に知られてい
る(Chem. Commun., 1971, 164-166、Tetrahedron Lett
ers, 29, 2545-2548 (1974))。また、その生理活性につ
いては、抗菌作用を有するという報告がある(Canadian
J. Microbiol., 14, 1015-1016 (1968))。しかしなが
ら、上記生理活性キノン類が、PI3キナーゼ阻害作用
を有することは未だ報告されていない。本発明は、生理
活性キノン類がPI3キナーゼ阻害作用を有することを
初めて見出し、その知見に基づいてなされたものであ
る。尚、生理活性キノン類の物理化学的性質及びPI3
キナーゼ阻害作用は、後記実施例に示した。
【0015】本発明のPI3キナーゼ阻害剤は、これを
医薬として用いるに当たり、通常の製剤担体とともに投
与経路に応じた製剤とする事が出来る。例えば、経口投
与では錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤等の形態
に調剤される。経口投与用固形製剤に調製するに当た
り、慣用の賦形剤、結合剤、滑沢剤、その他着色剤、崩
壊剤等を用いることができる。
医薬として用いるに当たり、通常の製剤担体とともに投
与経路に応じた製剤とする事が出来る。例えば、経口投
与では錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤等の形態
に調剤される。経口投与用固形製剤に調製するに当た
り、慣用の賦形剤、結合剤、滑沢剤、その他着色剤、崩
壊剤等を用いることができる。
【0016】賦形剤としては、例えば、乳糖、デンプ
ン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、結晶セルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
グリセリン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム等が
挙げられ、結合剤としてはポリビニルアルコール、ポリ
ビニルエーテル、エチルセルロース、アラビアゴム、シ
エラック、白糖等が挙げられ、滑沢剤としてはステアリ
ン酸マグネシウム、タルク等が挙げられる。その他、着
色剤、崩壊剤も通常公知のものを用いることができる。
ン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、結晶セルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
グリセリン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム等が
挙げられ、結合剤としてはポリビニルアルコール、ポリ
ビニルエーテル、エチルセルロース、アラビアゴム、シ
エラック、白糖等が挙げられ、滑沢剤としてはステアリ
ン酸マグネシウム、タルク等が挙げられる。その他、着
色剤、崩壊剤も通常公知のものを用いることができる。
【0017】尚、錠剤は周知の方法によりコーティング
してもよい。また液状製剤は水性または油性の懸濁液、
溶液、シロップ、エリキシル剤、その他であってもよ
く、通常用いられる方法にて調製される。注射剤を調製
する場合は、生理活性キノン類にpH調整剤、緩衝剤、
安定化剤、等張剤、局所麻酔剤等を添加し、常法により
皮下、筋肉内、静脈内用注射剤を製造することができ
る。また、坐剤を製造する際の基剤としては、例えばカ
カオ脂、ポリエチレングリコール、ラノリン、脂肪酸ト
リグリセライド、ウイテプゾール(ダイナマイトノーベ
ル社の登録商標)等の油脂性基剤を用いることができ
る。
してもよい。また液状製剤は水性または油性の懸濁液、
溶液、シロップ、エリキシル剤、その他であってもよ
く、通常用いられる方法にて調製される。注射剤を調製
する場合は、生理活性キノン類にpH調整剤、緩衝剤、
安定化剤、等張剤、局所麻酔剤等を添加し、常法により
皮下、筋肉内、静脈内用注射剤を製造することができ
る。また、坐剤を製造する際の基剤としては、例えばカ
カオ脂、ポリエチレングリコール、ラノリン、脂肪酸ト
リグリセライド、ウイテプゾール(ダイナマイトノーベ
ル社の登録商標)等の油脂性基剤を用いることができ
る。
【0018】かくして調製される製剤は、各種ガンある
いは腫瘍、各種炎症、動脈硬化症等に対して治療効果が
期待される。投与量としては、患者の症状、体重、年齢
等によって異なり、一様に服用することは出来ないが、
生理活性キノン類の量として、通常成人1日当たり約1
0〜2000mgの範囲が好ましく、これを通常1日1
〜4回に分けて投与するのが望ましい。
いは腫瘍、各種炎症、動脈硬化症等に対して治療効果が
期待される。投与量としては、患者の症状、体重、年齢
等によって異なり、一様に服用することは出来ないが、
生理活性キノン類の量として、通常成人1日当たり約1
0〜2000mgの範囲が好ましく、これを通常1日1
〜4回に分けて投与するのが望ましい。
【0019】<2>生理活性キノン類の製造法 上記生理活性キノン類は、これを産生する微生物を培養
し、その培養物、すなわち菌体及び/又は培養上清から
生理活性キノン類を単離することによって得られる。本
発明の生理活性キノン類の製造法においては、使用され
る微生物は、ドレクスレラ属に属する微生物であって、
生理活性キノン類を産生する能力があればいかなるもの
であってもよい。例えば、ドレクスレラ・サッカリ等が
挙げられ、より好ましくは後述のドレクスレラ・サッカ
リ D2597株が挙げられる。
し、その培養物、すなわち菌体及び/又は培養上清から
生理活性キノン類を単離することによって得られる。本
発明の生理活性キノン類の製造法においては、使用され
る微生物は、ドレクスレラ属に属する微生物であって、
生理活性キノン類を産生する能力があればいかなるもの
であってもよい。例えば、ドレクスレラ・サッカリ等が
挙げられ、より好ましくは後述のドレクスレラ・サッカ
リ D2597株が挙げられる。
【0020】以下に、上記微生物の培養、生理活性キノ
ン類の単離、精製について詳しく例示する。
ン類の単離、精製について詳しく例示する。
【0021】(1)培養 本発明においては、ドレクスレラ属に属し生理活性キノ
ン類を産生する微生物を、通常の微生物が利用しうる栄
養物を含有する培地で培養する。炭素源としては、クル
コース、水アメ、デキストリン、シコクロース、デンプ
ン、糖蜜、動・植物油等を使用できる。また窒素源とし
ては、大豆粉、小麦胚芽、コーンスティープ・リカー、
綿実粕、肉エキス、ペプトン、酵母エキス、硫酸アンモ
ニウム、硝酸ソープ、尿素等を使用できる。その他必要
に応じて、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネ
シウム、コバルト、塩素、リン酸、硝酸およびその他の
イオンを生成することのできる無機塩類を添加すること
は有効である、また菌の生育を助け生理活性キノン類の
生産を促進するような有機および無機物を適当に添加す
ることができる。
ン類を産生する微生物を、通常の微生物が利用しうる栄
養物を含有する培地で培養する。炭素源としては、クル
コース、水アメ、デキストリン、シコクロース、デンプ
ン、糖蜜、動・植物油等を使用できる。また窒素源とし
ては、大豆粉、小麦胚芽、コーンスティープ・リカー、
綿実粕、肉エキス、ペプトン、酵母エキス、硫酸アンモ
ニウム、硝酸ソープ、尿素等を使用できる。その他必要
に応じて、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネ
シウム、コバルト、塩素、リン酸、硝酸およびその他の
イオンを生成することのできる無機塩類を添加すること
は有効である、また菌の生育を助け生理活性キノン類の
生産を促進するような有機および無機物を適当に添加す
ることができる。
【0022】培養法としては、好気的条件下での培養
法、特に寒天培地等を用いた表面培養法が最も適してい
る。培養に適当な温度は10〜30℃であるが、多くの
場合、20〜27℃付近で培養する。生理活性キノン類
の生産は、培地や培養条件により異なるがフラスコ内の
寒天培地表面培養法では、通常7〜21日の間、その蓄
積が最高に達する。培養物中の生理活性キノン類の蓄積
量が最高になった時に培養を停止し、培養物から生理活
性キノン類を単離精製する。
法、特に寒天培地等を用いた表面培養法が最も適してい
る。培養に適当な温度は10〜30℃であるが、多くの
場合、20〜27℃付近で培養する。生理活性キノン類
の生産は、培地や培養条件により異なるがフラスコ内の
寒天培地表面培養法では、通常7〜21日の間、その蓄
積が最高に達する。培養物中の生理活性キノン類の蓄積
量が最高になった時に培養を停止し、培養物から生理活
性キノン類を単離精製する。
【0023】(2)生理活性キノン類の単離、精製 本発明に用いる生理活性キノン類は、脂溶性物質である
ので、培養物から単離精製するにあたっては、この特性
を利用して行うことができる。すなわち、例えば酢酸エ
チル、クロロルホルム等による溶媒抽出法;シリカゲ
ル、アルミナ、ODS、ダイヤイオンHP−20(三菱
化成(株)製)等の合成吸着剤や、セファデックスLH
−20(ファルマシア社製)等のゲルろ過剤等を用いた
カラムクロマトグラフィー、あるいは高速液体クロマト
グラフィー;さらにシリカゲル等を担体とした分取薄層
クロマトグラフィー等が有効である。
ので、培養物から単離精製するにあたっては、この特性
を利用して行うことができる。すなわち、例えば酢酸エ
チル、クロロルホルム等による溶媒抽出法;シリカゲ
ル、アルミナ、ODS、ダイヤイオンHP−20(三菱
化成(株)製)等の合成吸着剤や、セファデックスLH
−20(ファルマシア社製)等のゲルろ過剤等を用いた
カラムクロマトグラフィー、あるいは高速液体クロマト
グラフィー;さらにシリカゲル等を担体とした分取薄層
クロマトグラフィー等が有効である。
【0024】<3>本発明の生理活性キノン類の製造法
に用いる新規菌株 上記生理活性キノン類を産生するドレクスレラ属に属す
る微生物として、本発明者により新たに植物落葉落枝上
より分離された不完全菌類ドレクスレラ・サッカリ D
2597株(以下、「本菌株」または「D2597株」
と略記する。)について説明する。本菌株の微生物学的
性質は下記の通りである。
に用いる新規菌株 上記生理活性キノン類を産生するドレクスレラ属に属す
る微生物として、本発明者により新たに植物落葉落枝上
より分離された不完全菌類ドレクスレラ・サッカリ D
2597株(以下、「本菌株」または「D2597株」
と略記する。)について説明する。本菌株の微生物学的
性質は下記の通りである。
【0025】(1)形態学的性状 本菌株を、LCA(三浦培地)上で27℃、7日間培養
したときのコロニーの生育は旺盛であり、コロニー表面
は綿毛状であり、培養初期はオリーブ色、培養が長くな
ると暗い黄茶色を呈する。また、コロニーの裏面は灰色
がかった黄茶色を呈する。
したときのコロニーの生育は旺盛であり、コロニー表面
は綿毛状であり、培養初期はオリーブ色、培養が長くな
ると暗い黄茶色を呈する。また、コロニーの裏面は灰色
がかった黄茶色を呈する。
【0026】基底菌糸は分岐し、巾は4.5−6.6μ
mであり、隔壁を有し、無色〜淡褐色を呈する。気生菌
糸は豊富に生じ、分岐し、無色〜淡褐色を呈し、巾は
5.6−7.8μmである。分生子柄は、基底菌糸ある
いは気生菌糸より単生し、通常無分岐であるがまれに分
岐し、まっすぐ又はやや屈曲した形状であり、先端でジ
グザグ状となり、数個〜15個の分生子をつける。分生
子柄は、312〜938×5.6×7.2μmの大きさ
であり、淡褐色を呈し、表面は平滑であり、隔壁を有す
る。また、分離痕(Scar)は明瞭である。
mであり、隔壁を有し、無色〜淡褐色を呈する。気生菌
糸は豊富に生じ、分岐し、無色〜淡褐色を呈し、巾は
5.6−7.8μmである。分生子柄は、基底菌糸ある
いは気生菌糸より単生し、通常無分岐であるがまれに分
岐し、まっすぐ又はやや屈曲した形状であり、先端でジ
グザグ状となり、数個〜15個の分生子をつける。分生
子柄は、312〜938×5.6×7.2μmの大きさ
であり、淡褐色を呈し、表面は平滑であり、隔壁を有す
る。また、分離痕(Scar)は明瞭である。
【0027】分生子はポロ型分子であり、通常倒棍棒形
であり、先端に向って細まり、やや湾曲するが、ときに
円筒形〜細長い楕円形で真っ直ぐである。また、表面は
平滑であり、黄金褐色を呈し、3〜9個の偽隔壁を有
す。大きさは24.6〜87×10.8〜17μmであ
り、分生子基部のへそ(hilum)は小形で不明瞭で
ある。
であり、先端に向って細まり、やや湾曲するが、ときに
円筒形〜細長い楕円形で真っ直ぐである。また、表面は
平滑であり、黄金褐色を呈し、3〜9個の偽隔壁を有
す。大きさは24.6〜87×10.8〜17μmであ
り、分生子基部のへそ(hilum)は小形で不明瞭で
ある。
【0028】(2)各種培地上における特徴 ボテト・デキストロース寒天培地(PDA)上で27
℃、2週間培養したときの性状 コロニーの生育は旺盛であり、表面は綿毛状を呈し、培
養初期は明るいオリーブ色〜オリーブ色、培養が長くな
ると黄褐色を呈する。また、コロニーの裏面は茶灰色を
呈する。基底菌糸は分岐し、隔壁を有し、無色〜淡褐色
を呈する。気性菌糸は豊富に生じ、分岐し、淡褐色を呈
し、分生子を豊富に形成する。
℃、2週間培養したときの性状 コロニーの生育は旺盛であり、表面は綿毛状を呈し、培
養初期は明るいオリーブ色〜オリーブ色、培養が長くな
ると黄褐色を呈する。また、コロニーの裏面は茶灰色を
呈する。基底菌糸は分岐し、隔壁を有し、無色〜淡褐色
を呈する。気性菌糸は豊富に生じ、分岐し、淡褐色を呈
し、分生子を豊富に形成する。
【0029】麦芽寒天培地上で27℃、2週間培養し
たときの性状 コロニーの生育は旺盛であり、表面は綿毛状を呈し、培
養初期は明るいオリーブ色〜オリーブ色、培養が長くな
ると黄褐色となる。コロニーの裏面は、黄褐色〜暗い黄
色を呈する。基底菌糸は分岐し、隔壁を有し、無色〜褐
色を呈する。気性菌糸は豊富に生じ、分岐し、淡褐色〜
褐色を呈する。分生子形成は中程度である。
たときの性状 コロニーの生育は旺盛であり、表面は綿毛状を呈し、培
養初期は明るいオリーブ色〜オリーブ色、培養が長くな
ると黄褐色となる。コロニーの裏面は、黄褐色〜暗い黄
色を呈する。基底菌糸は分岐し、隔壁を有し、無色〜褐
色を呈する。気性菌糸は豊富に生じ、分岐し、淡褐色〜
褐色を呈する。分生子形成は中程度である。
【0030】(3)生理学的性状 生育の範囲 生育温度:10〜37℃(PDA上、5日間培養) 生育pH:3〜9(LCA液体培地上、27℃、5日間
培養)
培養)
【0031】至適生育範囲 至適温度:27〜30℃ 至適pH:4〜6
【0032】(4)分類学的考察 本菌株は、分生子柄は通常無分岐であり、まれに分岐
し、真っ直ぐか又はジグザグ状に屈曲する、分生子形
成細胞は、頂生であり、形状は円筒形で先端部がやや膨
れ、多数の分生子をつける、分生子形成様式はポロ
型、分生子は偽隔壁を有し、黄金褐色を呈する。以上
の性状より、本菌株は、不完全菌亜門(Deuteromycotin
a)−不完全糸状菌綱(Hyphomycetes)のドレクスレラ
(Drechslera)属に帰属する。
し、真っ直ぐか又はジグザグ状に屈曲する、分生子形
成細胞は、頂生であり、形状は円筒形で先端部がやや膨
れ、多数の分生子をつける、分生子形成様式はポロ
型、分生子は偽隔壁を有し、黄金褐色を呈する。以上
の性状より、本菌株は、不完全菌亜門(Deuteromycotin
a)−不完全糸状菌綱(Hyphomycetes)のドレクスレラ
(Drechslera)属に帰属する。
【0033】M.B.EllisのDematiaceous Hyphomycetes
P.403〜452 (1971)によれば、ドレクスレラ属には48
種が含まれており、その後、Ellisは、more Dematiaceo
us Hyphomycetes, P.396〜403 (1976)において、本属に
9種を記載している。これらの菌種は、分生子の形状、
大きさ、隔壁数、分生子基部に形成されるへそ(hilu
m)の発達度合、分生子柄の特徴(分岐、二次分生子柄
の形成)によって区別されている。
P.403〜452 (1971)によれば、ドレクスレラ属には48
種が含まれており、その後、Ellisは、more Dematiaceo
us Hyphomycetes, P.396〜403 (1976)において、本属に
9種を記載している。これらの菌種は、分生子の形状、
大きさ、隔壁数、分生子基部に形成されるへそ(hilu
m)の発達度合、分生子柄の特徴(分岐、二次分生子柄
の形成)によって区別されている。
【0034】一方、本菌株は、イ)分生子は24.6〜
8.7μm×10.8〜17μm(平均61.7μm×
14.3μm)であり、倒棍棒形で先端に向って細ま
り、やや湾曲し、時々円筒形〜細長いだ円形で真っ直ぐ
であり、表面は平滑で、黄金褐色を呈する、ロ)3〜9
個の偽隔壁(通常8隔壁)を有する、ハ)分生子基部の
へそ(hilum)は小形で不明瞭である、ニ)二次分生子
柄を形成しない特徴を有する。
8.7μm×10.8〜17μm(平均61.7μm×
14.3μm)であり、倒棍棒形で先端に向って細ま
り、やや湾曲し、時々円筒形〜細長いだ円形で真っ直ぐ
であり、表面は平滑で、黄金褐色を呈する、ロ)3〜9
個の偽隔壁(通常8隔壁)を有する、ハ)分生子基部の
へそ(hilum)は小形で不明瞭である、ニ)二次分生子
柄を形成しない特徴を有する。
【0035】このような本菌株の特徴から、上記Ellis
(1971、1976)の文献に従って種の検索を行なったとこ
ろ、本菌株は、ドレクスレラ・サッカリ、ドレクスレラ
・ユーフォルビア(Drechslera euphorbiae)及びドレ
クスレラ・セタリア(Drechslera setaria)に類縁の種
であることが示唆された。本菌株と後者の3種を比較し
たところ、表1に示すように、本菌株はドレクスレラ・
サッカリの変異の巾の中に含まれることが判った。従っ
て本菌株は、ドレクスレラ・サッカリと同定された。
(1971、1976)の文献に従って種の検索を行なったとこ
ろ、本菌株は、ドレクスレラ・サッカリ、ドレクスレラ
・ユーフォルビア(Drechslera euphorbiae)及びドレ
クスレラ・セタリア(Drechslera setaria)に類縁の種
であることが示唆された。本菌株と後者の3種を比較し
たところ、表1に示すように、本菌株はドレクスレラ・
サッカリの変異の巾の中に含まれることが判った。従っ
て本菌株は、ドレクスレラ・サッカリと同定された。
【0036】
【表1】 尚、D2597株は、工業技術院生命工学工業技術研究
所に、FERM P−13719として寄託されてい
る。
所に、FERM P−13719として寄託されてい
る。
【0037】一般に、ドレクスレラ属菌は他の菌類の場
合にみられるように、その性状が変化しやすいが、D2
597株に由来する突然変異株(自然発生または人為誘
発性)も、本発明に使用することができる。また、本菌
株に由来する形質接合体や遺伝子組換え体であっても、
生理活性キノン類の産生能を有するものは、すべて本発
明の方法に使用することができる。
合にみられるように、その性状が変化しやすいが、D2
597株に由来する突然変異株(自然発生または人為誘
発性)も、本発明に使用することができる。また、本菌
株に由来する形質接合体や遺伝子組換え体であっても、
生理活性キノン類の産生能を有するものは、すべて本発
明の方法に使用することができる。
【0038】
【作用】本発明に用いる生理活性キノン類は、後記実施
例で示すように、低濃度でPI3キナーゼ阻害活性を有
することから抗腫瘍剤、抗炎症剤、抗動脈硬化剤となる
ことが期待される。
例で示すように、低濃度でPI3キナーゼ阻害活性を有
することから抗腫瘍剤、抗炎症剤、抗動脈硬化剤となる
ことが期待される。
【0039】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。 <1>生理活性キノン類の製造 ポテトデキストロース寒天培地(pH6.0)を40l
ずつ200mlの三角フラスコ20本に分注し、121
℃において20分間高圧滅菌した。これに、ドレクスレ
ラ・サッカリ D2597株を5白金耳ずつ植菌し、2
6℃において14日間静置培養した。
ずつ200mlの三角フラスコ20本に分注し、121
℃において20分間高圧滅菌した。これに、ドレクスレ
ラ・サッカリ D2597株を5白金耳ずつ植菌し、2
6℃において14日間静置培養した。
【0040】得られた培養物に、フラスコ1本当たり8
0mlの50%アセトン水を添加し、撹拌抽出して、1
lのアセトン水溶液を得た。これを減圧下でアセトンを
留去した後、水500mlと酢酸エチル500mlを加
え、水層を塩酸でpH2に調整して抽出した。酢酸エチ
ル層を分取し、減圧留去して400mgの残渣を得た。
これを蒸留水に溶解し、シリカゲル100gを充填した
カラムに通した後、クロロホルム500ml、メタノー
ル−クロロホルム混液(1:99)500ml、メタノ
ール−クロロホルム混液(1:49)500ml、メタ
ノール−クロロホルム混液(1:19)300mlで洗
った後、メタノール−クロロホルム混液(1:19)2
00mlで溶出した画分を減圧下濃縮し、240mgの
粗生理活性キノン類混合物を得た。
0mlの50%アセトン水を添加し、撹拌抽出して、1
lのアセトン水溶液を得た。これを減圧下でアセトンを
留去した後、水500mlと酢酸エチル500mlを加
え、水層を塩酸でpH2に調整して抽出した。酢酸エチ
ル層を分取し、減圧留去して400mgの残渣を得た。
これを蒸留水に溶解し、シリカゲル100gを充填した
カラムに通した後、クロロホルム500ml、メタノー
ル−クロロホルム混液(1:99)500ml、メタノ
ール−クロロホルム混液(1:49)500ml、メタ
ノール−クロロホルム混液(1:19)300mlで洗
った後、メタノール−クロロホルム混液(1:19)2
00mlで溶出した画分を減圧下濃縮し、240mgの
粗生理活性キノン類混合物を得た。
【0041】これを、さらにCAPCELL PAK C
18カラム(30mm×250mm)(資生堂(株)製)
を装着した分取高速液体クロマトグラフィーにより精製
した。上記で得られた粗生理活性キノン類混合物を、上
記カラムに注入し、アセトニトリル−水のグラジエント
(アセトニトリル濃度50〜90%、流速9ml/分)
で、95分間溶出を行った。溶出液を、溶出開始30分
後から1分毎のフラクションに分画し、画分1(フラク
ション36〜38)と画分2(フラクション45〜5
2)を得た。
18カラム(30mm×250mm)(資生堂(株)製)
を装着した分取高速液体クロマトグラフィーにより精製
した。上記で得られた粗生理活性キノン類混合物を、上
記カラムに注入し、アセトニトリル−水のグラジエント
(アセトニトリル濃度50〜90%、流速9ml/分)
で、95分間溶出を行った。溶出液を、溶出開始30分
後から1分毎のフラクションに分画し、画分1(フラク
ション36〜38)と画分2(フラクション45〜5
2)を得た。
【0042】(1)コクリオキノンAの精製 上記で得られた画分2のフラクションを集めて減圧濃縮
し、n−ヘキサンから結晶化して、70mgの黄色針状
晶を得た。こうして精製された生理活性キノン類は、下
記の理化学性質より構造解析をした結果、前記化4中、
Rが化6で表されるコクリオキノンA(Cochlioquinone
A)であると同定された。
し、n−ヘキサンから結晶化して、70mgの黄色針状
晶を得た。こうして精製された生理活性キノン類は、下
記の理化学性質より構造解析をした結果、前記化4中、
Rが化6で表されるコクリオキノンA(Cochlioquinone
A)であると同定された。
【0043】1)融点:130〜132℃
【0044】2)EI マススペクトル:532(M+), 514,
499, 473, 441, 43
499, 473, 441, 43
【0045】3)1H−NMRスペクトル(CDCl
3 )8ppm:〜0.78(6H,m,26,28-H) 0.91(3H,S,20-H) 〜1.06(9H,m,18,19,27-H) 1.22(3H,S,21-H) 1.62(1H,d,J=10.5Hz,8-H) 1.87(3H,S,30-H) 2.51(1H,S,17-OH) 3.05〜3.15(3H,m,12,16,22-H) 3.73(1H,S,7-OH) 4.82(1H,d,J=10.5Hz,7-H) 4.91(1H,dd,J=6Hz,6Hz,23-H) 6.43(1H,S,2-H)
3 )8ppm:〜0.78(6H,m,26,28-H) 0.91(3H,S,20-H) 〜1.06(9H,m,18,19,27-H) 1.22(3H,S,21-H) 1.62(1H,d,J=10.5Hz,8-H) 1.87(3H,S,30-H) 2.51(1H,S,17-OH) 3.05〜3.15(3H,m,12,16,22-H) 3.73(1H,S,7-OH) 4.82(1H,d,J=10.5Hz,7-H) 4.91(1H,dd,J=6Hz,6Hz,23-H) 6.43(1H,S,2-H)
【0046】4)13C−NMRスペクトル(CDCl
3 )δppm:181.35(s,1-C) 133.49(d,2-C) 148.10
(s,3-C) 188.48(s,4-C) 151.93(s,5-C) 118.74(s,6-C) 62.77(d,7-C) 51.4
6(d,8-C) 82.86(s,9-C) 38.28(t,10-C) 21.28(t,11-C) 84.49
(d,12-C) 36.46(s,13-C) 37.22(t,14-C) 24.97(t,15-C) 83.49
(d,16-C) 71.58(s,17-C) 23.62(q,18-C) 25.80(q,19-C) 12.34
(q,20-C) 20.81(q,21-C) 34.21(d,22-C) 78.05(d,23-C) 35.94
(d,24-C) 26.11(t,25-C) 13.04(q,26-C) 17.13(q,27-C) 11.21
(q,28-C) 170.32(s,29-C) 20.58(q,30-C)
3 )δppm:181.35(s,1-C) 133.49(d,2-C) 148.10
(s,3-C) 188.48(s,4-C) 151.93(s,5-C) 118.74(s,6-C) 62.77(d,7-C) 51.4
6(d,8-C) 82.86(s,9-C) 38.28(t,10-C) 21.28(t,11-C) 84.49
(d,12-C) 36.46(s,13-C) 37.22(t,14-C) 24.97(t,15-C) 83.49
(d,16-C) 71.58(s,17-C) 23.62(q,18-C) 25.80(q,19-C) 12.34
(q,20-C) 20.81(q,21-C) 34.21(d,22-C) 78.05(d,23-C) 35.94
(d,24-C) 26.11(t,25-C) 13.04(q,26-C) 17.13(q,27-C) 11.21
(q,28-C) 170.32(s,29-C) 20.58(q,30-C)
【0047】上記物理化学的データは、コクリオキノン
Aの文献値(J. C. S. Perkin I, 2837-2839(1972))と
一致した。
Aの文献値(J. C. S. Perkin I, 2837-2839(1972))と
一致した。
【0048】(2)ステンフォンの精製 前記で得られた画分1を濃縮して、24mgの固形物を
得た。これを、YMC−Pack Polymer C18
カラム(30mm×300mm)(YMC社製)を装着
した分取高速液体クロマトグラフィーにより精製した。
アセトニトリル−水のグラジエント(アセトニトリル濃
度50〜70%、流速9ml/分)で、60分間溶出を
行った。溶出液を、溶出開始10分後から1分毎のフラ
クションに分画し、画分3(フラクション40〜41)
を得た。これを減圧濃縮し、n−ヘキサンから結晶化し
て、8mgの黄色針状晶を得た。こうして精製された生
理活性キノン類は、下記の理化学性質より構造解析をし
た結果、前記化4中、Rが化5で表されるステンフォン
(Stemphone)であると同定された。
得た。これを、YMC−Pack Polymer C18
カラム(30mm×300mm)(YMC社製)を装着
した分取高速液体クロマトグラフィーにより精製した。
アセトニトリル−水のグラジエント(アセトニトリル濃
度50〜70%、流速9ml/分)で、60分間溶出を
行った。溶出液を、溶出開始10分後から1分毎のフラ
クションに分画し、画分3(フラクション40〜41)
を得た。これを減圧濃縮し、n−ヘキサンから結晶化し
て、8mgの黄色針状晶を得た。こうして精製された生
理活性キノン類は、下記の理化学性質より構造解析をし
た結果、前記化4中、Rが化5で表されるステンフォン
(Stemphone)であると同定された。
【0049】1)融点:160〜162℃
【0050】2)EIマススペクトル:530(M+), 497,
471, 454, 439, 43
471, 454, 439, 43
【0051】3)1H−NMRスペクトル(C6 D6 )
δppm:0.78(3H,s,20-H) 0.83(3H,d,J=7.5Hz,27-H) 0.89(3H,s,21-H) 1.15,1.17(各3H,s,18,19-H) 1.36(3H,d,J=6.5Hz,26-H) 1.49(3H,d,J=6.5Hz,28-H) 1.52(3H,s,30-H) 1.61(1H,d,J=10.5Hz,8-H) 3.24(1H,m,22-H) 4.10(1H,brs,7-OH) 4.80(1H,d,J=10.5Hz,7-H) 5.39(1H,d,J=9.5Hz,23-H) 5.51(1H,m,J=6.5Hz,25-H) 6.51(1H,s,2-H)
δppm:0.78(3H,s,20-H) 0.83(3H,d,J=7.5Hz,27-H) 0.89(3H,s,21-H) 1.15,1.17(各3H,s,18,19-H) 1.36(3H,d,J=6.5Hz,26-H) 1.49(3H,d,J=6.5Hz,28-H) 1.52(3H,s,30-H) 1.61(1H,d,J=10.5Hz,8-H) 3.24(1H,m,22-H) 4.10(1H,brs,7-OH) 4.80(1H,d,J=10.5Hz,7-H) 5.39(1H,d,J=9.5Hz,23-H) 5.51(1H,m,J=6.5Hz,25-H) 6.51(1H,s,2-H)
【0052】4)13C−NMRスペクトル(C6 D6 )
δppm:181.45(s,1-C) 133.08(d,2-C) 148.76(s,3
-C) 188.97(s,4-C) 151.88(s,5-C) 119.40(s,6-C) 63.53(d,7-C) 51.8
7(d,8-C) 82.82(s,9-C) 38.80(t,10-C) 21.68(t,11-C) 85.38
(d,12-C) 36.80(s,13-C) 37.71(t,14-C) 25.24(t,15-C) 83.79
(d,16-C) 71.49(s,17-C) 24.30(q,18-C) 26.26(q,19-C) 12.48
(q,20-C) 20.79(q,21-C) 35.27(d,22-C) 81.32(d,23-C) 132.40
(s,24-C) 125.60(d,25-C) 12.98(q,26-C) 16.70(q,27-C) 11.39
(q,28-C) 169.19(s,29-C) 20.42(q,30-C)
δppm:181.45(s,1-C) 133.08(d,2-C) 148.76(s,3
-C) 188.97(s,4-C) 151.88(s,5-C) 119.40(s,6-C) 63.53(d,7-C) 51.8
7(d,8-C) 82.82(s,9-C) 38.80(t,10-C) 21.68(t,11-C) 85.38
(d,12-C) 36.80(s,13-C) 37.71(t,14-C) 25.24(t,15-C) 83.79
(d,16-C) 71.49(s,17-C) 24.30(q,18-C) 26.26(q,19-C) 12.48
(q,20-C) 20.79(q,21-C) 35.27(d,22-C) 81.32(d,23-C) 132.40
(s,24-C) 125.60(d,25-C) 12.98(q,26-C) 16.70(q,27-C) 11.39
(q,28-C) 169.19(s,29-C) 20.42(q,30-C)
【0053】上記物理化学的データは、ステンフォンの
文献値(Tetrahedron Letter 29, 2545-2548 (1974))
と一致した。
文献値(Tetrahedron Letter 29, 2545-2548 (1974))
と一致した。
【0054】<2>生理活性キノン類のPI3キナーゼ
阻害作用 上記で得られた生理活性キノン類について、PI3キナ
ーゼの阻害活性を測定した。この測定は、F. Shibasaki
らの方法(J. Biological Chem., 266, 8108-8114 (199
1))に準じて、牛の胸腺から精製したPI3キナーゼを
用いて行った。すなわち、ホスファチジルイノシトール
210μg/ml、[α-32P]ATP(0.5〜1μCi)、50mM Tris-HCl
(pH7.5)、50mM NaCl、0.1% BSA、0.5mM EGTA、50mM MgC
l2と、PI3キナーゼ酵素タンパク(約1〜2μg)、
並びに微生物から抽出した生理活性キノン類試料を含む
反応溶液50μlを、37℃で20分間インキュベート
した。
阻害作用 上記で得られた生理活性キノン類について、PI3キナ
ーゼの阻害活性を測定した。この測定は、F. Shibasaki
らの方法(J. Biological Chem., 266, 8108-8114 (199
1))に準じて、牛の胸腺から精製したPI3キナーゼを
用いて行った。すなわち、ホスファチジルイノシトール
210μg/ml、[α-32P]ATP(0.5〜1μCi)、50mM Tris-HCl
(pH7.5)、50mM NaCl、0.1% BSA、0.5mM EGTA、50mM MgC
l2と、PI3キナーゼ酵素タンパク(約1〜2μg)、
並びに微生物から抽出した生理活性キノン類試料を含む
反応溶液50μlを、37℃で20分間インキュベート
した。
【0055】500μlのクロロホルム/メタノール/
濃塩酸(200:100:1、(V/V/V))を加え反応を停止させた
後、125μlの1N塩酸を加え混合し、遠心分離(1
6,000rpm、数秒)により2層に分離した。上層を除いた
後、下層の溶媒を留去し、得られた反応生成物をクロロ
ホルム10μlに溶解して薄層板(シリカゲル60F
254)にスポットした。
濃塩酸(200:100:1、(V/V/V))を加え反応を停止させた
後、125μlの1N塩酸を加え混合し、遠心分離(1
6,000rpm、数秒)により2層に分離した。上層を除いた
後、下層の溶媒を留去し、得られた反応生成物をクロロ
ホルム10μlに溶解して薄層板(シリカゲル60F
254)にスポットした。
【0056】スポット後、薄層板をメタノール/クロロ
ホルム/アンモニア水/水/(100:70:15:25、(V/V/V/
V))により展開した。展開後の薄層板におけるホスファ
チジルイノシトールモノホスフェイト画分をオートラジ
オグラフィーにより確認した。この画分は、反応時に
0.1%のノニデットP−40を添加すると顕著に減少
することから、ホスファチジルイノシトール3−モノホ
スフェイトと確認し、この画分をバイアル瓶に切り出
し、メタノール4mlを加えた後、チェレンコフ効果に
より液体シンチレーションカウンターを用いて定量し
た。
ホルム/アンモニア水/水/(100:70:15:25、(V/V/V/
V))により展開した。展開後の薄層板におけるホスファ
チジルイノシトールモノホスフェイト画分をオートラジ
オグラフィーにより確認した。この画分は、反応時に
0.1%のノニデットP−40を添加すると顕著に減少
することから、ホスファチジルイノシトール3−モノホ
スフェイトと確認し、この画分をバイアル瓶に切り出
し、メタノール4mlを加えた後、チェレンコフ効果に
より液体シンチレーションカウンターを用いて定量し
た。
【0057】その結果、系にキャリアーのATPを加え
ずに測定したコクリオキノンAの50%阻害活性は2.
26μM、ステンフォンの50%阻害活性は3.32μ
Mであった。この結果から明らかなように、本発明に用
いる生理活性キノン類は、低濃度でPI3キナーゼ阻害
活性を有する。
ずに測定したコクリオキノンAの50%阻害活性は2.
26μM、ステンフォンの50%阻害活性は3.32μ
Mであった。この結果から明らかなように、本発明に用
いる生理活性キノン類は、低濃度でPI3キナーゼ阻害
活性を有する。
【0058】
【発明の効果】本発明の生理活性キノン類は、低濃度で
PI3キナーゼ阻害作用を示す。また、本発明の方法に
より、PI3キナーゼ阻害活性を有する生理活性キノン
類が得られる。
PI3キナーゼ阻害作用を示す。また、本発明の方法に
より、PI3キナーゼ阻害活性を有する生理活性キノン
類が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 紀子 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地三菱 化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 吉川 展司 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地三菱 化成株式会社総合研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表される生理活性キ
ノン類を有効成分として含有するPI3キナーゼ阻害
剤。 【化1】 但し、上記一般式(I)中、Rは下記式(II)又は下記
式(III)で表される基を表わす。 【化2】 【化3】 - 【請求項2】 請求項1記載の生理活性キノン類を産生
するドレクスレラ属に属する微生物を培養して、前記生
理活性キノン類を培養物中に生成蓄積せしめ、その培養
物から採取することを特徴とする生理活性キノン類の製
造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5169066A JPH0725880A (ja) | 1993-07-08 | 1993-07-08 | Pi3キナーゼ阻害剤及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5169066A JPH0725880A (ja) | 1993-07-08 | 1993-07-08 | Pi3キナーゼ阻害剤及びその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0725880A true JPH0725880A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15879706
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5169066A Pending JPH0725880A (ja) | 1993-07-08 | 1993-07-08 | Pi3キナーゼ阻害剤及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0725880A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006095444A1 (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-14 | The Kitasato Institute | ステンフォン(stemphone)類およびそれらの製造方法 |
| CN1311000C (zh) * | 2002-04-18 | 2007-04-18 | 巴斯福股份公司 | 本身可交联的聚酰胺 |
| KR101664292B1 (ko) * | 2016-04-06 | 2016-10-11 | 주식회사 삼경에프에이 | 방향전환용 컨베이어장치 |
-
1993
- 1993-07-08 JP JP5169066A patent/JPH0725880A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1311000C (zh) * | 2002-04-18 | 2007-04-18 | 巴斯福股份公司 | 本身可交联的聚酰胺 |
| WO2006095444A1 (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-14 | The Kitasato Institute | ステンフォン(stemphone)類およびそれらの製造方法 |
| US7794991B2 (en) | 2005-03-10 | 2010-09-14 | The Kitasato Institute | Stemphones and production thereof |
| KR101664292B1 (ko) * | 2016-04-06 | 2016-10-11 | 주식회사 삼경에프에이 | 방향전환용 컨베이어장치 |
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