JPH07259687A - 2流体噴射弁 - Google Patents

2流体噴射弁

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JPH07259687A
JPH07259687A JP6071410A JP7141094A JPH07259687A JP H07259687 A JPH07259687 A JP H07259687A JP 6071410 A JP6071410 A JP 6071410A JP 7141094 A JP7141094 A JP 7141094A JP H07259687 A JPH07259687 A JP H07259687A
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JP
Japan
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valve
fuel
injection
passage
liquid
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JP6071410A
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English (en)
Inventor
Kazumitsu Kobayashi
一光 小林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主として気体燃料を噴射する燃料噴射弁にお
いて、閉弁時における弁体と弁座との間のシール性を向
上させ、かつ、弁体と弁座との間の潤滑性を向上させ弁
体および弁座の耐久性を高める。 【構成】 噴射弁本体41内に、液体燃料が流通する液
体通路61と、気体燃料が流通する気体通路53と、噴
射口50とに連通する弁室54を形成し、弁室54内
に、噴射口50に対して液体通路61または気体通路5
3の一方を選択的に連通させる弁体57を設ける。そし
て、噴射口50と弁室54との間に、液体燃料の圧力よ
り大きく気体燃料の圧力より小さいばね力をもって、噴
射口50を遮断する逆止弁62を配設する。これによ
り、液体燃料は弁室54内に貯留して弁体57および第
2弁座56等に付着するので、弁体57と第2弁座56
との間のシール性、および潤滑性を向上させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等の燃料
噴射装置に用いて好適な2流体噴射弁に関し、特にメタ
ンを主成分とする気体燃料を噴射する場合に有効な2流
体噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジン等には、ガソ
リン、軽油、LPG等の液体燃料が用いられているが、
低公害化を目的としてメタンを主成分とする圧縮天然ガ
ス(Compressed natural gas:
CNG)の利用が検討されている。このメタンを主成分
とする圧縮天然ガスは、例えば200kg/cm2位ま
で圧縮作用を行っても液化せず、気体のままの燃料(気
体燃料)として使用される。
【0003】このように、燃料噴射弁には液体燃料を噴
射するものと気体燃料を噴射するものとがあり、いずれ
の燃料も燃料噴射弁からエンジンの燃焼室内に向けて噴
射、供給することにより、吸入空気と混合して燃焼され
る。
【0004】そこで、従来技術による燃料噴射弁につい
て図8に基づいて述べる。
【0005】図において、1は段付筒状に形成された噴
射弁本体、2は該噴射弁本体1の先端側に設けられた段
付筒状の噴射ノズルを示し、該噴射ノズル2の先端内側
には、弁座2Aを有する噴射口2Bが形成されている。
そして、弁座2Aには後述のニードル弁4が離着座する
ようになっている。また、噴射ノズル2の基端側には略
U字形またはC字形の板材によって形成されたストッパ
3が噴射弁本体1の段部1Aとの間に位置して設けら
れ、該ストッパ3はニードル弁4の開弁位置を規制して
いる。
【0006】4は噴射ノズル2内に軸方向に可動に設け
られたニードル弁を示し、該ニードル弁4の基端側は噴
射弁本体1の段部1A内へと伸長し、後述のアンカー9
に固着され、アンカー9と一体的に変位するようになっ
ている。そして、該ニードル弁4の先端側は噴射ノズル
2との間に燃料通路5を確保した状態で該噴射ノズル2
内を伸長し、その先端は弁座2Aに離着座して噴射口2
Bの開閉を行なう弁体4Aになっている。また、該ニー
ドル弁4の軸方向中間部には環状の突起4Bが形成さ
れ、該突起4Bはニードル弁4の開弁時にストッパ3と
当接して、開弁位置の規制を行なうようになっている。
さらに、弁体4Aの先端側には噴射口2Bよりも小径に
形成され、軸方向に突出したピントル軸4Cが一体に設
けられている。これにより、噴射口2Bから噴出する燃
料はピントル軸4Cの外周で飛散する方向を変えられ、
所定の噴射パターンをもって噴射するようになる。
【0007】6は噴射弁本体1内に軸方向に伸長して設
けられた筒状のコア部材を示し、該コア部材6は電磁ス
テンレス鋼等の磁性材料によって段付筒状に形成されて
いる。そして、該コア部材6は、その基端側に位置して
噴射弁本体1から図中上向きに突出した突出部6Aと、
軸方向中間部に位置し、噴射弁本体1の基端側を施蓋す
べく、該噴射弁本体1の基端側にカシメ等の手段で固着
されたフランジ部6Bと、該フランジ部6Bから図中下
向きに伸長し、先端側内周に拡径穴6Cが形成されたコ
ア部6Dとから大略構成されている。そして、該コア部
6Dの外周には電磁コイル7が巻回されたコイルボビン
8が噴射弁本体1との間に位置して設けられている。
【0008】9はコア部材6とニードル弁4との間に位
置して噴射弁本体1内に可動に配設されたアンカーを示
し、該アンカー9はコア部材6と同様の磁性材料によっ
て有蓋筒状に形成され、その先端部(下端側)内周には
ニードル弁4の基端側がカシメ等の手段を用いて固着さ
れている。そして、該アンカー9の基端側端面はコア部
6Dの先端面と所定寸法の隙間を介して対面し、電磁コ
イル7に給電を行なうと、磁化したコア部6Dからの磁
力によって図中上向きに吸引され、該アンカー9はニー
ドル弁4と一体的に摺動変位する。また、前記アンカー
9の外周側には、後述の燃料パイプ11からの燃料を前
記燃料通路5内へ流通させるための隙間(図示せず)が
形成されている。
【0009】かくして、前記コア部材6および電磁コイ
ル7等により、ニードル弁4を図中上向きに開弁動作さ
せる電磁アクチュエータ10が構成されている。
【0010】11はコア部材6内に軸方向に嵌挿して固
着された燃料パイプ、12は該燃料パイプ11の先端と
アンカー9の端面との間に配設された弁ばねを示し、該
弁ばね12はアンカー9を図中下向きに押圧することに
よって、ニードル弁4を常時閉弁方向に付勢している。
そして、該弁ばね12のばね荷重は燃料パイプ11によ
って調整され、該燃料パイプ11はばね荷重の調整後に
カシメ等の手段でコア部材6に固着されている。
【0011】13はコア部材6の突出部6Aに接続され
た燃料ホースで、該燃料ホース13は燃料ポンプ(図示
せず)から圧送される燃料をフィルタ14を介して燃料
パイプ11内等に供給するようになっている。15は噴
射弁本体1の基端側に位置して突出部6A外周に一体化
されたコネクタを示し、該コネクタ15を介して電磁コ
イル7に外部からパルス信号を入力し、コア部6Dの先
端面側に磁力を発生させるようになっている。
【0012】さらに、16は噴射ノズル2と、該噴射ノ
ズル2の噴射口2Bから突出したニードル弁4のピント
ル軸4Cを保護するプロテクタを示し、該プロテクタ1
6は樹脂材料等によって有底筒状に形成され、その基端
側は噴射噴射ノズル2の外周側に嵌着されている。そし
て、該プロテクタ16の先端側に位置する底部16Aに
はピントル軸4Cの突出端側周囲を取囲むように噴出穴
16Bが形成され、該噴出穴16Bは噴射口2Bから噴
射される燃料が接触しない程度に大径となっている。
【0013】従来技術の燃料噴射弁は上述の如き構成を
有するもので、液体燃料用の噴射弁として使用する場合
には、燃料ポンプ(図示せず)からの燃料は燃料ホース
13、燃料パイプ11等を介して噴射弁本体1内へと所
定の圧力をもって供給され、アンカー9とコイルボビン
8、噴射弁本体1の段部1Aとの間の隙間を通って燃料
通路5内へと達する。そして、外部からのパルス信号に
よりコネクタ15を介して電磁コイル7が給電される
と、コア部6Dの先端側に磁力が発生してアンカー9,
ニードル弁4が弁ばね12に抗して吸引され、噴射ノズ
ル2の噴射口2Bから燃料が噴射するようになる。この
とき、噴射口2Bから噴出する燃料はピントル軸4Cの
外周で飛散する方向を変えられ、所定の噴射パターンを
もって噴射する。
【0014】一方、電磁コイル7への給電が停止される
と、弁ばね12によってアンカー9が押圧され、ニード
ル弁4が弁座2Aに着座し、燃料の噴射を停止する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による燃料噴射弁では、例えばメタンガスを主成
分とする気体燃料用として使用した場合に、気体燃料と
液体燃料の物質的な性質の相違から、下記のような問題
が生ずる。
【0016】即ち、ガソリン等の液体燃料は潤滑作用、
シール作用を有し、この液体燃料がニードル弁4や弁座
2Aの表面等に付着することにより、閉弁時にはニード
ル弁4と弁座2Aとの間でシール作用を発揮する。これ
に対し、気体燃料はこのようなシール作用がない。この
ため、ニードル弁4が弁座2Aに着座した状態(閉弁状
態)であっても、ニードル弁4と弁座2Aとの金属材料
同士の接触となって気密性を確保できず、気体燃料が噴
射口2Bから外部へ漏洩してしまうという問題がある。
【0017】また、液体燃料はニードル弁4や弁座2A
の表面等に付着することにより、閉弁動作時にニードル
弁4と弁座2Aとの間に油膜を生じ潤滑作用を発揮す
る。これに対し、気体燃料はこのような潤滑作用がな
い。このため、ニードル弁4と弁座2Aとの衝突により
ニードル弁4,弁座2Aが摩耗または損傷し易いという
問題がある。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、主として気体燃料を使用する燃料噴射弁
として用いた場合に、閉弁時のシール性を向上させるこ
とができ、かつ、弁体と弁座との間の潤滑を行うことに
より、寿命や耐久性を向上させることができるようにし
た2流体噴射弁を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載した2流体噴射弁は、噴射口を
有し、該噴射口に連通する液体通路および気体通路が設
けられた噴射弁本体と、該噴射弁本体の液体通路と気体
通路との間に位置して該噴射弁本体内に設けられ、前記
液体通路と気体通路とを前記噴射口に対して選択的に
開、閉する弁体と、外部からの給電によって該弁体を
開、閉弁させる電磁アクチュエータと、前記噴射弁本体
の噴射口側に設けられ、該噴射口を開、閉する弁手段と
を備え、該弁手段は、前記液体通路と気体通路のうち高
圧側の通路が前記弁体で閉じられたときに、前記噴射口
を閉塞し、前記弁体が高圧側の通路を開き低圧側の通路
を閉じたときに、前記噴射口を開く構成としている。
【0020】また、請求項2に記載したように、前記噴
射弁本体内には、前記噴射口、液体通路および気体通路
に連通する弁室を設け、該弁室と前記液体通路、気体通
路との間には前記弁体が選択的に離、着座する液体用の
第1弁座と気体用の第2弁座とを形成することが望まし
い。
【0021】さらに、請求項3に記載したように、前記
液体通路には液体燃料を流通させ、前記気体通路には該
液体燃料よりも高圧の気体燃料を流通させ、前記噴射弁
本体内には該気体燃料の圧力よりも大きいばね力をもっ
て前記弁体を第2弁座に向け常時付勢し、前記電磁アク
チュエータによって弁体が第2弁座から離座し前記第1
弁座に着座するのを許す弁ばねを設けることが望まし
い。
【0022】さらにまた、請求項4に記載したように、
前記弁手段は、前記弁室と噴射口との間に位置して噴射
弁本体内に設けられ、常時は前記噴射口を閉塞し、前記
弁室が高圧側の通路に連通したときに、該弁室内の液体
および気体が噴射口から噴射されるのを許す逆止弁によ
って構成することが望ましい。
【0023】
【作用】請求項1の構成により、電磁アクチュエータに
対する給電に応じて液体通路と気体通路のうち高圧側の
通路が弁体によって閉じられると、弁手段によって噴射
口が閉塞される。また、液体通路と気体通路のうち高圧
側の通路が開かれ低圧側の通路が弁体によって閉じられ
ると、弁手段によって噴射口が開かれ、高圧側の通路を
流通する液体または気体が噴射口から外部に向けて噴射
される。
【0024】また、請求項2の構成によれば、弁手段に
よって噴射口が閉塞されたとき、弁室内には低圧側の通
路を流通する液体または気体が弁室内に導入される。
【0025】さらに、請求項3の構成によれば、電磁ア
クチュエータに対する給電が行われないとき、弁体が弁
ばねに付勢されて第2弁座に着座することにより、液体
通路を流通する液体燃料が第1弁座を介して弁室内に導
入され、弁体および弁体が離、着座する第1、第2の弁
座に、シール作用および潤滑作用を有する液体燃料が付
着する。
【0026】さらにまた、請求項4の構成によれば、電
磁アクチュエータに対する給電が行われないとき、弁室
内に導入された液体燃料は、電磁アクチュエータに対す
る給電が行われるまで弁室内に貯留される。そして、電
磁アクチュエータに対する給電が行われると、弁体が弁
ばねの付勢力に抗して第1弁座に着座することにより、
気体通路を流通する気体燃料が、第2弁座を介して弁室
内に導入され、該弁室内に貯留された液体燃料と共に噴
射口から外部に向けて噴射される。
【0027】
【実施例】以下、図1ないし図6に基づいて本発明の実
施例による2流体噴射弁を、自動車の燃料噴射装置に適
用した場合を例に挙げて説明する。
【0028】図において21は自動車の燃料タンクを示
し、該燃料タンク21内にはガソリン等の液体燃料が貯
えられている。22は燃料タンク21内に設けられ、液
体燃料を吐出する燃料ポンプで、該燃料ポンプ22とし
ては例えばタービン型の燃料ポンプが用いられる。23
は一端側が燃料ポンプ22の吐出口に接続され、他端側
が後述の圧力レギュレータ24に接続された吐出配管
で、該吐出配管23の途中には燃料フィルタ25と電磁
開閉弁26が設けられている。
【0029】ここで、前記圧力レギュレータ24の流入
側には吐出配管23が接続されると共に、後述する燃料
噴射弁40に液体燃料を供給する液体燃料管路27と、
余剰燃料を燃料タンク21に戻すリターン管路28とが
接続されている。そして、圧力レギュレータ24は液体
燃料管路27等を介して燃料噴射弁40に供給される液
体燃料の圧力(燃圧)を、例えば0.5〜1kg/cm
2 とするように圧力制御している。
【0030】29は自動車に搭載されたガスボンベを示
し、該ガスボンベ29内には圧縮天然ガス(CNG)等
の気体燃料が、例えば200kg/cm2 程度の圧力を
もって貯えられている。30はガスボンベ29に付設さ
れた圧力レギュレータで、該圧力レギュレータ30は後
述の気体燃料管路32等を介して燃料噴射弁40に供給
される気体燃料の圧力を、例えば7〜8kg/cm2
するように圧力制御している。31は圧力レギュレータ
30に付設された圧力センサで、該圧力センサ31は、
例えばガスボンベ29内の気体燃料の圧力が予め設定さ
れた圧力(例えば7〜8kg/cm2 )以下に低下する
と、コントロールユニット34に検出信号S1 を出力す
る。
【0031】32は一端側が圧力レギュレータ30に接
続され、他端側が燃料噴射弁40に接続された気体燃料
管路を示し、該気体燃料管路32の途中には電磁開閉弁
33が設けられている。
【0032】34は自動車に搭載されたコントロールユ
ニットで、該コントロールユニット34は、例えばマイ
クロコンピュータ等によって構成されている。そして、
該コントロールユニット34の入力側は、エンジンスイ
ッチ、各種センサ、スイッチ類(図示せず)と接続され
ると共に、前記圧力センサ31と接続され、検出信号S
1 が入力されるようになっている。
【0033】また、コントロールユニット34の出力側
は電磁開閉弁26,33、燃料噴射弁40等と接続され
ている。そして、コントロールユニット34は、例えば
エンジン35が作動状態(エンジンスイッチがON状
態)にある間は吐出配管23を連通させ、停止状態(エ
ンジンスイッチがOFF状態)にあるときには吐出配管
23を遮断すべく電磁開閉弁26に制御信号S2 を出力
する機能と、例えばエンジン35が作動状態にあるとき
には気体燃料管路32を連通させ、停止状態にあるとき
には気体燃料管路32を遮断すべく電磁開閉弁33に制
御信号S3 を出力する機能とを有している。さらに、コ
ントロールユニット34は、例えばガスボンベ29内に
貯えられた気体燃料を、最適な空燃比を得るために必要
な量をもってエンジン35の燃焼室内に噴射させるべ
く、燃料噴射弁40に所定のパルス幅をもった噴射信号
S4 を出力する機能を有している。
【0034】ここで、前記燃料噴射弁40には、燃料タ
ンク21内に貯えられた液体燃料と、ガスボンベ29内
に貯えられた気体燃料とが供給されており、燃料噴射弁
40は液体燃料または気体燃料の一方を選択的にエンジ
ン35の燃焼室内に向けて噴射することができるように
なっている。
【0035】このような本実施例による燃料噴射弁40
の構成を図2ないし図6に基づき説明する。
【0036】図2において、41は段付筒状に形成され
た噴射弁本体を示し、該噴射弁本体41は、一端側が後
述する液体導入路43、電磁アクチュエータ49等が設
けられる大径部41Aとなり、他端側が後述する気体通
路53、弁室54等が設けられる小径部41Bとなって
いる。
【0037】42は噴射弁本体41の大径部41A内に
軸方向に伸長して設けられた筒状のコア部材を示し、該
コア部材42は従来技術で述べたコア部材6とほぼ同様
に電磁ステンレス鋼等の磁性材料によって段付筒状に形
成され、突出部42A、フランジ部42Bおよび先端側
内周が拡径穴42Cとなったコア部42Dとから大略構
成されている。
【0038】43はコア部材42の内周側に設けられた
液体導入路で、該液体導入路43は液体燃料管路27等
を介して、燃料タンク21内の液体燃料を後述の弁室5
4に流通させるようになっており、液体通路61の一部
を構成している。
【0039】44はコア部材42のコア部42D外周に
アンカガイド穴44Aを挿嵌させたコイルボビンを示
し、該コイルボビン44の外周側には、噴射弁本体41
との間に位置して電磁コイル45が巻回されている。な
お、46は噴射弁本体41の一端側に位置して突出部4
2A外周に一体化されたコネクタで、該コネクタ46を
介して電磁コイル45にコントロールユニット34から
噴射信号S4 を入力することにより、後述の弁体57を
開閉するようになっている。
【0040】47はコイルボビン44のアンカガイド穴
44A内に軸方向への摺動が可能に設けられたアンカを
示し、該アンカ47はコア部材42と同様の磁性材料に
よって略筒状に形成され、図3に示すように一端側にば
ね受部47Aを有し、他端側に雌ねじ部47Bを有して
いる。また、アンカ47の外周部には、図4に示すよう
に4か所の面取部47C,47C,…が設けられ、該各
面取部47Cとコイルボビン44のアンカガイド穴44
Aとの間には連通路48,48,…が形成されている。
そして、これらコア部材42、コイルボビン44、電磁
コイル45およびアンカ47等によって電磁アクチュエ
ータ49が形成されている。
【0041】50は噴射弁本体41の小径部41Bに径
方向に伸長して設けられた噴射口で、該噴射口50は後
述の逆止弁62を介して弁室54内の液体燃料と共に気
体燃料をエンジン35の燃焼室内に向けて噴射すべく、
エンジン35の燃焼室内に開口している。
【0042】51は噴射弁本体41の小径部41B内に
設けられ、カシメ等の手段によって小径部41Bの先端
側に固定された筒状の弁ホルダを示し、該弁ホルダ51
の内周側には、小径の弁体ガイド穴51Aと該弁体ガイ
ド穴51Aよりも大径の弁穴51Bが設けられている。
52は弁ホルダ51の弁穴51B内に設けられた筒状の
継手管を示し、該継手管52は、その外周側に形成され
た雄ねじ部を弁穴51Bの内周側に形成された雌ねじ部
に螺着させて固定されている。
【0043】53は継手管52の内周側に設けられた気
体通路で、該気体通路53には気体燃料管路32等を介
してガスボンベ29内の気体燃料が導入されるようにな
っている。
【0044】54は弁ホルダ51の弁穴51B内に、継
手管52によって画成されて設けられた弁室で、該弁室
54と弁ホルダ51の弁体ガイド穴51Aとの間には、
後述する弁体57の第1弁部57Cが離着座する第1弁
座55が形成され、弁室54と気体通路53との間には
弁体57の第2弁部57Dが離着座する第2弁座56が
形成されている。
【0045】57は噴射弁本体41内に位置して、弁ホ
ルダ51の弁体ガイド穴51A内に軸方向への摺動が可
能に設けられた棒状の弁体を示し、該弁体57は図3に
示すように、一端側に雄ねじ部57A、他端側に弁部5
7Bがそれぞれ形成されている。ここで、弁部57B
は、一端側が第1弁座55に離着座する平坦状の第1弁
部57Cとなり、他端側が第2弁座に離着座する円弧状
の第2弁部57Dとなっている。また、図5に示すよう
に、弁体57には4つの切溝57E,57E,…が互い
に90度の角度間隔をもって形成され、該各切溝57E
と弁ホルダ51の弁体ガイド穴51Aとの間には連通路
58が形成されている。そして、弁体57は弁ホルダ5
1の弁体ガイド穴51A内に摺動可能に挿嵌され、雄ね
じ部57Aがアンカ47の雌ねじ部47Bに螺着されて
いる。
【0046】59はコア部材42の拡径穴42C内に設
けられた弁ばねを示し、該弁ばね59は、一端側がコア
部材42内に挿嵌された燃料パイプ60の周縁部に係止
され、他端側がアンカ47のばね受部47Aに係止され
ている。そして、弁ばね59は、アンカ47と弁体57
とを、弁体57の第2弁部57Dが第2弁座56に着座
する方向に常時付勢している。ここで、弁ばね59のば
ね力は、コア部材42内に挿嵌された燃料パイプ60の
位置を変えることによって調整することができ、例えば
弁体57の第2弁部57Dが第2弁座56に着座してい
るとき気体通路53を介して第2弁部57Dに作用する
気体燃料の圧力より大きく、かつ、電磁アクチュエータ
49への給電によってアンカ47がコア部材42のコア
部42Dに吸着される力よりも小さい所定の値に設定さ
れている。なお、燃料パイプ60は、弁ばね59のばね
力を調整した後にカシメ等の手段によってコア部材42
に固着されている。
【0047】ここで、61は本実施例による液体通路を
示し、該液体通路61は、液体導入路43、連通路48
および連通路58をもって構成され、液体燃料管路27
等を介して燃料タンク21から圧送される液体燃料を弁
室54内に導入するようになっている。
【0048】さらに、62は噴射口50と弁室54との
間に設けられた逆止弁を示し、該逆止弁62は、図3に
示すように、噴射口50と弁室54とを連通させる弁体
摺動穴63および弁座部64と、弁体摺動穴63内に設
けられ弁座部64を開閉する逆止弁体65と、該逆止弁
体65を弁座部64を閉じる方向に付勢する弁ばね66
とから大略構成されている。そして、ここで、弁ばね6
6のばね力は、液体通路61等を介して弁室54内に導
入される液体燃料の圧力より大きく、かつ、気体通路5
3等を介して弁室54内に導入される気体燃料の圧力よ
り小さい所定の値に設定されている。
【0049】従って、前記逆止弁62は、弁体57が第
2弁座56に着座して弁室54内に液体燃料が導入され
ているときには弁室54と噴射口50とを遮断し、弁体
57が第1弁座55に着座して弁室54内に気体燃料が
導入されているときには、該気体燃料の圧力によって弁
室54と噴射口50とを連通させ、気体燃料を噴射する
ようになっている。
【0050】本実施例は以上のように構成されており、
電磁アクチュエータ49への給電が行われないときに
は、弁体57は弁ばね59のばね力によって、図3に示
すように第2弁部57Dが第2弁座56に着座し、第1
弁部57Cが第1弁座55から離座する位置をとる。こ
れにより、気体通路53が遮断され、弁室54内には液
体燃料管路27、液体通路61等を介して燃料タンク2
1内の液体燃料が導入される。
【0051】一方、電磁アクチュエータ49への給電が
行われると、弁体57は弁ばね59のばね力に抗して、
図6に示すように第1弁部57Cが第1弁座55に着座
し、第2弁部57Dが第2弁座56から離座する位置を
とる。これにより、弁ホルダ51の弁体ガイド穴51A
が遮断され、弁室54内には、気体燃料管路32、気体
通路53等を介してガスボンベ29内の気体燃料が導入
される。
【0052】このような燃料噴射弁40の動作を具体的
に述べると、コントロールユニット34から、例えば図
7に示すような噴射信号S4 がコネクタ46を介して電
磁コイル45に供給されることにより、噴射信号S4 が
低レベルとなり電磁アクチュエータ49が消磁されてい
る期間Ti′において、弁体57は図3に示すように、
弁ばね59のばね力によって第2弁部57Dが第2弁座
56に着座し、第1弁部57Cが第1弁座55から離座
する位置をとる。これにより、燃料タンク21内の液体
燃料が、液体燃料管路27および燃料噴射弁40の液体
通路61を介して、図3中に矢印Fで示すように弁室5
4内に導入される。このとき、弁室54内に導入された
液体燃料の圧力は、逆止弁62に用いられた弁ばね66
のばね力よりも小さいため、液体燃料は弁室54内に貯
留される。
【0053】そして、噴射信号S4 が高レベルとなり電
磁アクチュエータ49が励磁されている期間Tiにおい
て、弁体57は図6に示すように、弁ばね59のばね力
に抗して第1弁部57Cが第1弁座55に着座し、第2
弁部57Dが第2弁座56から離座する位置をとる。こ
れにより、ガスボンベ29内の気体燃料が、気体燃料管
路32および気体通路53を介して弁室54内に導入さ
れる。このとき、弁室54内に導入された気体燃料の圧
力は逆止弁62に用いられた弁ばね66のばね力よりも
大きいため、気体燃料は期間Ti′において弁室54内
に貯留された液体燃料を伴って、図6中に矢印Gで示す
ように噴射口50を介してエンジン35の燃焼室内に噴
射される。
【0054】即ち、エンジン35の燃焼室内には、期間
Ti毎に、図7中に実線で囲んだ領域Gの間に噴射され
る気体燃料の他に、斜線を付した領域Fの間に弁室54
の内容積とほぼ等しい量の液体燃料が同時に噴射される
ようになっている。
【0055】このように、本実施例による燃料噴射弁4
0によれば、主として気体燃料を使用する場合でも、弁
体57が気体通路53を遮断しているとき、弁室54内
には常時液体燃料が貯留されているので、弁体57の第
2弁部57Dと第2弁座56との間を気密にシールする
ことができる。従って、弁体57が気体通路53を遮断
したとき、気体燃料が噴射口50から外部に漏洩して燃
料制御等の性能を低下させるのを確実に防止することが
でき、品質、性能を大幅に向上させることができる。
【0056】また、気体通路53を遮断すべく弁体57
の第2弁部57Dが第2弁座56に着座するとき、第2
弁部57Dと第2弁座56との衝合部に付着した液体燃
料が潤滑作用を発揮するので、弁体57や第2弁座56
の摩耗および損傷を効果的に防止でき、寿命や耐久性を
大幅に向上させることができる。
【0057】なお、前記実施例では、液体通路61等を
介して弁室54内に導入される液体としてガソリン等の
液体燃料を用いた場合について述べたが、必ずしも燃料
として用いられる液体に限る必要はなく、例えば潤滑油
等を用いてもよい。
【0058】また、弁体57の弁部57Bは、第1弁部
57Cも円弧状とした算盤玉状のポペット弁体として形
成してもよい。
【0059】さらに、逆止弁62の配設位置を弁ホルダ
51内に限ることはなく、例えば噴射口50内に配設す
る構成としてもよい。
【0060】さらにまた、噴射口50の構造は、燃料を
吸気マニホルド内に噴射する場合、エンジンの燃焼室内
に噴射する場合、渦流室内に噴射する場合等によって、
燃料と吸気とが適正に混合するように適宜変更してもよ
い。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1または2に
記載の発明によれば、弁体によって液体通路と気体通路
のうち高圧側の通路が閉じられるとき、弁手段によって
噴射口が閉塞され、弁体によって低圧側の通路が閉じら
れるとき、弁手段によって噴射口が開かれるので、液体
燃料または気体燃料のうちの一方を単一の燃料噴射弁か
ら選択的に噴射させることができる。
【0062】また、請求項3に記載の発明によれば、電
磁アクチュエータに対する給電が行われないとき、弁体
が弁ばねに付勢されて第2弁座に着座することにより、
液体通路を流通する液体燃料が弁室内に導入されるの
で、弁体と弁体が離、着座する第1弁座および第2弁座
に液体燃料を付着させることができる。従って、弁体と
第2弁座との間のシール性を大幅に向上させることがで
き、気体燃料が弁体と第2弁座との間から漏洩するのを
確実に防止することができる。また、弁体と第1弁座お
よび第2弁座との間の潤滑を行うことができ、弁体、第
1弁座および第2弁座の寿命や耐久性を大幅に向上させ
ることができる。
【0063】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
弁室内に導入された液体燃料は、弁室内に導入される気
体燃料と共に外部に向けて噴射されるまで弁室内に貯留
されるので、より確実に弁体、第1弁座および第2弁座
に液体燃料を付着させることができる。従って、閉弁時
におけるシール性をさらに効果的に向上させることがで
き、また、弁体、第1弁座および第2弁座の寿命や耐久
性をさらに効果的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による燃料噴射弁を用いた自動
車の燃料噴射装置を示す系統図である。
【図2】図1中の燃料噴射弁を燃料系統と共に示す縦断
面図である。
【図3】図2中に示す燃料噴射弁の要部を拡大して示す
要部拡大縦断面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向横断面図である。
【図5】図3中の矢示V−V方向横断面図である。
【図6】弁体が気体通路に対して開弁している状態を示
す図3と同様の要部拡大縦断面図である。
【図7】噴射信号と逆止弁の動作状態を示す特性線図で
ある。
【図8】従来技術による燃料噴射弁を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
40 燃料噴射弁 41 噴射弁本体 42 コア部材 45 電磁コイル 47 アンカ 48 連通路 49 電磁アクチュエータ 50 噴射口 53 気体通路 54 弁室 55 第1弁座 56 第2弁座 57 弁体 58 連通路 59 弁ばね 61 液体通路 62 逆止弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射口を有し、該噴射口に連通する液体
    通路および気体通路が設けられた噴射弁本体と、該噴射
    弁本体の液体通路と気体通路との間に位置して該噴射弁
    本体内に設けられ、前記液体通路と気体通路とを前記噴
    射口に対して選択的に開、閉する弁体と、外部からの給
    電によって該弁体を開、閉弁させる電磁アクチュエータ
    と、前記噴射弁本体の噴射口側に設けられ、該噴射口を
    開、閉する弁手段とを備え、該弁手段は、前記液体通路
    と気体通路のうち高圧側の通路が前記弁体で閉じられた
    ときに、前記噴射口を閉塞し、前記弁体が高圧側の通路
    を開き低圧側の通路を閉じたときに、前記噴射口を開く
    構成としてなる2流体噴射弁。
  2. 【請求項2】 前記噴射弁本体内には、前記噴射口、液
    体通路および気体通路に連通する弁室を設け、該弁室と
    前記液体通路、気体通路との間には前記弁体が選択的に
    離、着座する液体用の第1弁座と気体用の第2弁座とを
    形成してなる請求項1に記載の2流体噴射弁。
  3. 【請求項3】 前記液体通路には液体燃料を流通させ、
    前記気体通路には該液体燃料よりも高圧の気体燃料を流
    通させ、前記噴射弁本体内には該気体燃料の圧力よりも
    大きいばね力をもって前記弁体を第2弁座に向け常時付
    勢し、前記電磁アクチュエータによって弁体が第2弁座
    から離座し前記第1弁座に着座するのを許す弁ばねを設
    けてなる請求項2に記載の2流体噴射弁。
  4. 【請求項4】 前記弁手段は、前記弁室と噴射口との間
    に位置して噴射弁本体内に設けられ、常時は前記噴射口
    を閉塞し、前記弁室が高圧側の通路に連通したときに、
    該弁室内の液体および気体が噴射口から噴射されるのを
    許す逆止弁によって構成してなる請求項2または3に記
    載の2流体噴射弁。
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