JPH0725975A - 硬質ポリウレタンフォームの製造方法及び硬質ポリウレタンフォーム製断熱層の形成方法 - Google Patents

硬質ポリウレタンフォームの製造方法及び硬質ポリウレタンフォーム製断熱層の形成方法

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JPH0725975A
JPH0725975A JP5192754A JP19275493A JPH0725975A JP H0725975 A JPH0725975 A JP H0725975A JP 5192754 A JP5192754 A JP 5192754A JP 19275493 A JP19275493 A JP 19275493A JP H0725975 A JPH0725975 A JP H0725975A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共同住宅の壁面の結露防止等を目的とし、吹
付施工法により優れた性能の硬質ポリウレタンフォーム
製断熱層を形成する方法を提供する。 【構成】 ポリオールの全量100重量部に対して18
3重量部のポリイソシアナート、ヒドロキシル価500
〜1000のエチレンジアミン系ポリエーテルポリオー
ル40重量部、他のポリオール60重量部及び発泡剤と
してジクロロモノフロロエタン55重量部、更にシリコ
ーン整泡剤等を混合し、この発泡性組成物を石綿スレー
ト表面に吹き付けて硬質ポリウレタンフォーム製断熱層
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水酸基価の高い特定の
種類のポリオールを特定量使用し、硬質ポリウレタンフ
ォーム(以下、硬質フォームという)を製造する方法及
び吹付施工法により、建築物の壁面の結露防止を目的と
した断熱壁等の硬質フォーム製断熱層を形成する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】硬質フォームは断熱性、成形性、軽量高
強度性等多くの特長を有することから、各種断熱材料、
建築材料として幅広く使用されている。そのような用途
の一つとして、共同住宅等の壁面の結露防止或いは屋根
の断熱等のため、また、種々配管及びタンク等の断熱を
目的として、吹付施工法により被施工面に直接硬質フォ
ーム製断熱層を形成することが行われている。硬質フォ
ームは一般にポリイソシアナートとポリオールとを主原
料とし、触媒、発泡剤、整泡剤その他助剤とともに混
合、攪拌して製造されている。ポリイソシアナート、ポ
リオールともに各種のものが知られており、ポリオール
としては通常ポリエーテルポリオール、ポリエステルポ
リオール等が使用されているが、上記の吹付施工用の硬
質フォーム原料としては、通常、芳香族ポリエーテルポ
リオール又はシュークローズ系ポリエーテルポリオール
40〜60重量部と、水酸基価が400〜500未満の
エチレンジアミン系ポリエーテルポリオール10〜30
重量部及び水酸基価が700〜800のエチレンジアミ
ン系ポリエーテルポリオール10〜30重量部とを組み
合わせたポリオールが使用されている。
【0003】しかし、従来の吹付施工用硬質フォーム原
料では、吹付施工時に発泡中の原料が横走現象を生じ、
生成途中の硬質フォームが被施工面より剥離し十分な密
着力が得られないという問題がある。上記の横走現象と
は、硬質フォーム原料が発泡する際、被施工面にに対し
水平方向に発泡する現象を言い、一般に1回当たりの吹
付厚みが厚いほど顕著となる。そのため、全日本ウレタ
ン断熱工事業協会連合会発行の「硬質ウレタンフォーム
吹付施工要領」では、上記横走現象を防止するため、被
施工面に5mm以下の厚さで下吹きをした後に各層の厚
みが25mm以下となるよう多層吹きで本吹きをするよ
う定めている。しかし、それでも横走現象を十分に防止
することはできず、原料面からの改良が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は水酸基価が高
い特定の種類のポリオールを特定量使用することによ
り、密着性等に優れた硬質フォームの製造方法を提供す
る。また、特に吹付施工時の硬質フォーム原料の横走現
象及びそれによる被施工面からの硬質フォームの剥離を
防止し、断熱性、密着性等に優れ、且つフライアビリテ
ィが小さく、スコーチを生ずることのない硬質フォーム
製断熱層の形成方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、ポリイソ
シアナート、ポリオール及び発泡剤を主成分とする発泡
性組成物を用いて硬質ポリウレタンフォームを製造する
方法において、上記ポリオールの全量を100重量部と
した場合に、水酸基価が500〜1000であるエチレ
ンジアミン系ポリエーテルポリオールを35〜65重量
部用いることを特徴とする。
【0006】また、本第2発明は、ポリイソシアナー
ト、ポリオール及び発泡剤を主成分とする発泡性組成物
を用いて、吹付施工法により硬質ポリウレタンフォーム
製断熱層を形成する方法において、上記ポリオールの全
量を100重量部とした場合に、水酸基価が500〜1
000であるエチレンジアミン系ポリエーテルポリオー
ルを35〜65重量部用いることを特徴とする。
【0007】上記「ポリイソシアナート」としては、ト
ルエンジイソシアナート(TDI)、ジフェニルメタン
ジイソシアナート(MDI)及びこれらの混合物或いは
変性イソシアナート等従来より硬質フォームの製造に使
用されているポリイソシアナートを全て使用することが
できる。好ましいのはジフェニルメタンジイソシアナー
トを主成分とするポリメリックイソシアナートである。
また、触媒、整泡剤、その他の助剤も従来より硬質また
は軟質フォームの製造に使用されているものをそのまま
使用することができる。
【0008】上記「水酸基価が500〜1000のエチ
レンジアミン系ポリエーテルポリオール」(以下、「水
酸基価の高いエチレンジアミン系ポリオール」という)
としては、主な反応開始剤としてエチレンジアミンを使
用し、アルキレンオキシドを付加してなるポリオールが
好適であり、水酸基価を500〜1000の範囲に調整
したものを使用することができる。エチレンジアミンと
しては、二塩化エチレンとアンモニアとの反応により生
成する通常のものを使用することができる。アルキレン
オキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキ
シド、ブチレンオキシド等を単独又は併用することがで
きるが、プロピレンオキシドを使用することが一般的で
あり、原料の価格及び硬質フォームの物性上好ましい。
【0009】水酸基価の高いエチレンジアミン系ポリオ
ールの「水酸基価」は「500〜1000」の範囲であ
る。水酸基価が500未満ではフォーム強度の発現が不
十分であり、吹付施工時横走現象を生じて硬質フォーム
が施工面から剥離する。また、1000を越える場合は
フライアビリティーが大きくなるとともに、スコーチが
発生する等の問題を生じ好ましくない。水酸基価の高い
エチレンジアミン系ポリオールの使用量は、ポリオール
の全量を100重量部とした場合に「35〜65重量
部」であり、特に40〜60重量部の範囲が好ましい。
水酸基価の高いエチレンジアミン系ポリオールが35重
量部未満では、フォーム強度の発現が不十分で吹付施工
時の横走現象を十分に防止できず、施工面に生成しつつ
ある硬質フォームが剥離してしまうため好ましくない。
また、65重量部を越える場合はフライアビリティーが
大きくなり、スコーチを生じ易くなるため好ましくな
い。
【0010】本発明では水酸基価が高いエチレンジアミ
ン系ポリオールがポリオールの全量100重量部に対し
て35〜65重量部の範囲であれば、併用する他のポリ
オールはどのような種類のものであってもよい。例えば
水酸基価が500未満のエチレンジアミン系ポリエーテ
ルポリオール、芳香族ポリエーテルポリオール、シュー
クローズ系ポリエーテルポリオール、ソルビトール系ポ
リエーテルポリオール、トルエンジアミン系ポリエーテ
ルポリオール及び芳香族ポリエステルポリオール等のポ
リオール1種或いは2種以上を適量併用することができ
る。
【0011】硬質フォームは反応熱を利用して低沸点溶
剤を揮発させ、これをポリマー中に取り込むことにより
発泡体とされているが、この低沸点溶剤として、従来よ
り、不活性で極めて安定であり、気体状態での熱伝導率
が非常に低いフロン11(トリクロロフロロメタン)、
フロン12(ジクロロジフロロメタン)等のクロロフロ
ロカーボンが多用されており、本発明の「発泡剤」とし
てもこのフロン系発泡剤を主たる発泡剤とし、これに他
の発泡剤成分を少量併用して使用することができる。ま
た、ポリウレタン生成の際にポリイソシアナートと水と
の反応により生成する炭酸ガスを発泡剤として使用する
こともできる。用いる「水」は蒸留水やイオン交換水が
好ましい。水道水や地下水はアミン触媒等の安定性に悪
影響があるので、そのまま使用することは好ましくな
い。上記フロン系発泡剤及び水は何れもフォーム生成反
応系の反応熱等の問題からその使用量には限界がある
が、本発明の場合も特に制限されることなく従来の使用
量の範囲内で用いることができる。
【0012】本発明の硬質フォームの製造方法及び硬質
フォーム製断熱層の形成方法において用いる原料として
は、ポリイソシアナート、ポリオール、発泡剤の他に触
媒、整泡剤、難燃剤その他の助剤を使用することができ
る。また、原料組成物の粘度を低下させ、攪拌混合を容
易にするため各種の液状難燃剤、希釈剤、可塑剤等を使
用することができ、その使用量は得られる硬質フォーム
の性能を著しく損ねない限り特に限定はされない。液状
の難燃剤としてはトリス(2−クロロエチル)フォスフ
ェート、トリス(クロロプロピル)フォスフェート等の
ハロゲン化リン酸エステル、希釈剤としてはプロピレン
カーボネート等のアルキレンカーボネート、可塑剤とし
てはジオクチルフタレート等のジアルキルフタレートを
使用することができる。
【0013】吹付施工法は壁及び屋根の断熱、各種配
管、タンク等の断熱等に好適な施工法の一つで、圧縮空
気を用いる方法と高圧機によるエアレス法とがあり、本
発明の断熱層の形成方法も何れの方法にも適用すること
ができる。吹付施工法により形成される硬質フォーム製
断熱層は、断熱性に優れ、継ぎ目がなく不連続であるた
め熱や水の漏洩、漏出がない。また、どのような部位に
も施工可能であり、被施工面の膨張、収縮にも亀裂や破
壊を生ずることなく追随できるという長所を持つが、本
発明の硬質フォームの製造に用いられる特定の硬質フォ
ーム用原料は、特に上記のような吹付施工用の原料とし
て好適である
【0014】
【作用】一般的に横走現象は発泡過程の硬質ポリウレタ
ンフォームに生じる内部応力に対し、フォーム強度の発
現が遅れ、また、強度が十分でない場合に発生すると考
えられる。本発明では、水酸基価の高い特定の種類のポ
リオールを特定量使用することにより、フォーム強度の
発現が促進されしかも十分なフォーム強度が得られるた
め、横走現象が抑制されたものと考えられる。
【0015】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明する。 (1) 使用原料 (a) ポリメリックMDI 日本ポリウレタン工業株式会社製の「ミリオネートMR
−100」を使用した。遊離イソシアナート含有率は3
1.5%である。 (b) ポリオールA、B、C及びD ポリオールA:エチレンジアミン系ポリエーテルポリオ
ール 旭硝子社製、商品名「750ED」、水酸基価750 ポリオールB:エチレンジアミン系ポリエーテルポリオ
ール 旭硝子社製、商品名「450ED」、水酸基価450 ポリオールC:シュークローズ系ポリエーテルポリオー
ル 旭硝子社製、商品名「450SA」、水酸基価450 ポリオールC:グリセリン系ポリエーテルポリオール 三洋化成社製、商品名「GP−200」、水酸基価82
0 (c) 発泡剤 ジクロロモノフロロエタン: ダイキン工業社製、商品名「ダイフロン141b」 (d) 水 イオン交換水 (e) シリコーン整泡剤 トーレダウコーニングシリコーン株式会社製、商品名
「SH−193」 (f) 金属系触媒 オクチル酸鉛: 東栄化工社製、商品名「ヘキソエート鉛」 (g) アミン系触媒 トリエチレンジアミン: 三共エアープロダクツ社製、商品名「DABCO 33
LV」 (h) 難燃剤 トリスクロロプロピルフォスフェート ストファージャパン社製、商品名「ファイロール PC
F」
【0016】(2) 実施例及び比較例の発泡性組成物の組
成 実施例1〜3の発泡性組成物の組成及び比較例1〜5の
発泡性組成物の組成を表1に示す。各表中の発泡性組成
物の各成分の割合は全て重量部で表されており、ポリオ
ール以外の各成分はポリオール100重量部に対する重
量部で表されている。
【0017】
【表1】
【0018】(3) 硬質フォームの製造及び性能評価 実施例及び比較例の 硬質フォームの性能評価及び評価
基準は下記の通りである。また、性能評価の結果を表1
に示す。 (a) 横走り長さ 硬質フォームは、表面温度を30℃に調温した350×
350×6mmの石綿スレート板に、下吹きすることな
く、約20mmの厚さに1層吹き付けして製造した。そ
のとき石綿スレート板よりはみ出した硬質フォームの長
さを測定した。 (b) 剥離の有無 横走り長さ測定試験体を目視により判定する。 ○:全く剥離なし。 △:僅かな剥離が観察される。 ×:明瞭に剥離が観察される。 (c) フライアビリティ 表面温度を−5℃に調温したアルミニウム板上に、総厚
約40mmで吹き付け発泡した硬質フォームより試験体
を採取する。試験方法はASTM C 421−61に
準拠する。 (d) スコーチ 表面温度を30℃に調温したアルミニウム板上に、総厚
約50mmで吹き付け発泡した硬質フォームを目視によ
り判定する。 ○:焼けが全くない。 △:僅かに黄褐色に変色した部分がある。 ×:フォーム中心部に明らかに焼けが観察される。 (e) 硬質フォームの基本物性 (a) の横走り長さ測定試験体を用い、硬質フォームの基
本物性であるフォーム密度、圧縮強度及び熱伝導率を測
定した。圧縮強度及び熱伝導率はJIS A9514に
準拠して測定した。
【0019】表1の結果によれば、硬質フォーム原料の
主成分の一つであるポリオールとして、水酸基価の高い
特定の種類及び量比のポリオールを使用することによ
り、横走長さが短くて被施工面からの剥離がなく、且つ
フライアビリティが低く、スコーチを生じない優れた性
能を有する硬質フォーム製断熱層が得られることが分か
る。また、実施例及び比較例何れの例においてもフォー
ム密度等の基本物性は組成の違いによる若干の差異がみ
られる程度であることも分かる。尚、本発明において
は、前記具体的実施例に示すものに限られず、目的、用
途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とする
ことができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の硬質ポリウレタンフォームの製
造方法によれば、水酸基価の高い特定の種類、量比のポ
リオールの使用により、断熱性、成形性等に優れた硬質
フォームを得ることができる。また、共同住宅等の壁面
の結露防止或いはタンクの断熱等を目的とした吹付施工
時に、生成するフォームの強度が十分に発現し、横走現
象を生ずることなく、且つフライアビリティ、スコーチ
にも問題のない優れた性能の断熱層を形成することがで
きる。更に、施工面への密着性に優れるため、従来のよ
うな下吹き作業が省略でき、吹付施工の効率も向上す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 101:00) C08L 75:04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアナート、ポリオール及び発
    泡剤を主成分とする発泡性組成物を用いて硬質ポリウレ
    タンフォームを製造する方法において、 上記ポリオールの全量を100重量部とした場合に、水
    酸基価が500〜1000であるエチレンジアミン系ポ
    リエーテルポリオールを35〜65重量部用いることを
    特徴とする硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリイソシアナート、ポリオール及び発
    泡剤を主成分とする発泡性組成物を用いて、吹付施工法
    により硬質ポリウレタンフォーム製断熱層を形成する方
    法において、 上記ポリオールの全量を100重量部とした場合に、水
    酸基価が500〜1000であるエチレンジアミン系ポ
    リエーテルポリオールを35〜65重量部用いることを
    特徴とする硬質ポリウレタンフォーム製断熱層の形成方
    法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01163250A (ja) * 1987-09-14 1989-06-27 Toray Ind Inc 熱可塑性樹脂組成物
US6084028A (en) * 1998-09-11 2000-07-04 Mitsui Chemicals, Inc. Nitrile resin composition
KR100832363B1 (ko) * 2007-03-29 2008-05-26 신화전자주식회사 중계기와 회로기판 등이 장착되는 소화전 거치대
JP2019014840A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 旭有機材株式会社 ポリウレタンフォーム用発泡性組成物及びそれを用いたポリウレタンフォームの製造法
KR102749432B1 (ko) * 2024-05-17 2025-01-02 김정연 준불연 폴리우레탄폼의 제조방법 및 이를 이용한 복합방수 시공방법

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