JPH07260581A - 連続熱処理されている金属帯の温度測定方法 - Google Patents
連続熱処理されている金属帯の温度測定方法Info
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- JPH07260581A JPH07260581A JP6049188A JP4918894A JPH07260581A JP H07260581 A JPH07260581 A JP H07260581A JP 6049188 A JP6049188 A JP 6049188A JP 4918894 A JP4918894 A JP 4918894A JP H07260581 A JPH07260581 A JP H07260581A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続熱処理されている金属帯の温度を非接触
でかつ高精度で測温する。 【構成】 連続焼鈍炉1内で連続熱処理されている金属
帯4が放射する電磁波の輝度をスペクトロメータ8によ
って複数の異なる波長について測定し、各波長に対応す
る電磁波の輝度のうち任意の2つの異なる波長をλ1 ,
λ2 に対応する電磁波の輝度I(λ1 ),I(λ2 )に
よって2色温度を演算し、この操作を複数回繰返して複
数の異なる2色温度を求め、複数の2色温度を平均して
金属帯4の温度とする。
でかつ高精度で測温する。 【構成】 連続焼鈍炉1内で連続熱処理されている金属
帯4が放射する電磁波の輝度をスペクトロメータ8によ
って複数の異なる波長について測定し、各波長に対応す
る電磁波の輝度のうち任意の2つの異なる波長をλ1 ,
λ2 に対応する電磁波の輝度I(λ1 ),I(λ2 )に
よって2色温度を演算し、この操作を複数回繰返して複
数の異なる2色温度を求め、複数の2色温度を平均して
金属帯4の温度とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続熱処理されている
金属帯の温度を測定する方法に関する。
金属帯の温度を測定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属帯の製造工程においては、連続熱処
理が必要であり、その温度は連続熱処理される金属帯の
品位が決定される上で重要である場合が多く、正確な温
度を測定する必要がある。その方法を大別すると、熱電
対などを直接に測温対象に接触させる接触式温度計と、
測温対象から放射される電磁波に基づいて放射温度を測
定する非接触式温度計とが周知であり、金属帯の測温に
は、接触傷を防止するために、金属帯から放射される電
磁波を検出する非接触式温度計が多用されている。
理が必要であり、その温度は連続熱処理される金属帯の
品位が決定される上で重要である場合が多く、正確な温
度を測定する必要がある。その方法を大別すると、熱電
対などを直接に測温対象に接触させる接触式温度計と、
測温対象から放射される電磁波に基づいて放射温度を測
定する非接触式温度計とが周知であり、金属帯の測温に
は、接触傷を防止するために、金属帯から放射される電
磁波を検出する非接触式温度計が多用されている。
【0003】このような非接触式の放射温度計とは、測
温対象が放射する光のうち特定の波長の光だけを取込ん
で光電変換素子に導き、その光の強さを電流などの出力
に変換し、この出力に基づいて温度を換算して求めるよ
うに構成されている。放射温度計としては、単色温度
計、放射率補正機能を有する単色温度計および2色温度
計がある。
温対象が放射する光のうち特定の波長の光だけを取込ん
で光電変換素子に導き、その光の強さを電流などの出力
に変換し、この出力に基づいて温度を換算して求めるよ
うに構成されている。放射温度計としては、単色温度
計、放射率補正機能を有する単色温度計および2色温度
計がある。
【0004】前記単色温度計は、測温対象が放射する光
のうちある特定の波長の光をとらえ、その強度から温度
を算出するものであり、その測温手順に従って述べる
と、(1)検出波長における測温対象の放射率を知り、
あるいは推定して、その値を演算装置にインプットして
おき、(2)測温対象から放射される光を取込み、
(3)フィルタなどによって検出波長の光だけを光電変
換素子に導き、この素子から光の強度に応じた出力を導
出させ、(4)この出力を輝度に換算し(輝度に換算し
ないこともある)、(5)(4)の結果と前記(1)で
インプットされた放射率とによって温度を算出するよう
に構成されている。
のうちある特定の波長の光をとらえ、その強度から温度
を算出するものであり、その測温手順に従って述べる
と、(1)検出波長における測温対象の放射率を知り、
あるいは推定して、その値を演算装置にインプットして
おき、(2)測温対象から放射される光を取込み、
(3)フィルタなどによって検出波長の光だけを光電変
換素子に導き、この素子から光の強度に応じた出力を導
出させ、(4)この出力を輝度に換算し(輝度に換算し
ないこともある)、(5)(4)の結果と前記(1)で
インプットされた放射率とによって温度を算出するよう
に構成されている。
【0005】測温対象が黒体の場合、その物体は温度に
応じた分光放射輝度を放射する。その分光放射輝度のう
ち、ある1つの波長の輝度Ib (λ)は温度の関数であ
るため、(3)の素子出力から(4)の輝度Ib (λ)
を換算できるならば温度を算出することができる。ま
た、輝度Ib (λ)を換算しなくてもよい方法として、
測温対象が放つ光を黒体放射であるとし、いくつかの温
度における光を測定し、その温度と得られた出力との関
係を検量線として保持しておけば、他の被測温物体が黒
体であれば、その温度の決定が可能である。
応じた分光放射輝度を放射する。その分光放射輝度のう
ち、ある1つの波長の輝度Ib (λ)は温度の関数であ
るため、(3)の素子出力から(4)の輝度Ib (λ)
を換算できるならば温度を算出することができる。ま
た、輝度Ib (λ)を換算しなくてもよい方法として、
測温対象が放つ光を黒体放射であるとし、いくつかの温
度における光を測定し、その温度と得られた出力との関
係を検量線として保持しておけば、他の被測温物体が黒
体であれば、その温度の決定が可能である。
【0006】また測温対象が黒体ではなく、一般の物体
の場合は、同一温度であっても分光放射輝度は黒体に比
べて低い。このような黒体と一般の物体との各分光放射
輝度の比を放射率と言い、I(λ)=ε(λ)×Ib
(λ)となる。したがって放射率ε(λ)が既知であれ
ば、波長λに対する電磁波の分光放射輝度I(λ)を測
定すれば、黒体換算して温度を算出することが可能であ
る。したがってこの単色温度計については、検出波長に
おける測温対象の放射率が既知であることが前提であ
り、前述したようにその放射率を予めインプットしてお
く必要があるのであるが、しかしそれが実際には不可能
なのである。
の場合は、同一温度であっても分光放射輝度は黒体に比
べて低い。このような黒体と一般の物体との各分光放射
輝度の比を放射率と言い、I(λ)=ε(λ)×Ib
(λ)となる。したがって放射率ε(λ)が既知であれ
ば、波長λに対する電磁波の分光放射輝度I(λ)を測
定すれば、黒体換算して温度を算出することが可能であ
る。したがってこの単色温度計については、検出波長に
おける測温対象の放射率が既知であることが前提であ
り、前述したようにその放射率を予めインプットしてお
く必要があるのであるが、しかしそれが実際には不可能
なのである。
【0007】たとえば測温対象がサンプルというラボテ
ストである場合は、サンプルに熱電対を直接に取付ける
ことによって測温対象の真の温度と考えられる値を測定
し、その温度を単色温度計に表示させるような放射率を
インプットしておくことによって、サンプルの放射率を
逆に求め得るが、しかしこの場合の測温は熱電対が行っ
ているのであり、単色温度計は放射率計として機能した
に過ぎない。
ストである場合は、サンプルに熱電対を直接に取付ける
ことによって測温対象の真の温度と考えられる値を測定
し、その温度を単色温度計に表示させるような放射率を
インプットしておくことによって、サンプルの放射率を
逆に求め得るが、しかしこの場合の測温は熱電対が行っ
ているのであり、単色温度計は放射率計として機能した
に過ぎない。
【0008】特に連続熱処理ラインに通板される金属帯
に関しては、熱電対による連続測温が一般に困難である
ため、この放射率はこの手法では決定することができ
ず、したがって同一材料をサンプルとして用いるラボテ
ストを行って、実操業中のラインでの値を推定するので
あるが、ラボテストで得られた値が実際にラインに通板
される金属帯の放射率に等しいことを確かめることがで
きない。また、実操業中で連続熱処理ラインに通板され
ている金属帯に熱電対を取付けて連続的に測温すること
は不可能であり、このような測温が可能であれば、放射
温度計を用いる意味がなくなってしまう。要するに、連
続熱処理ラインに通板される金属帯に関しては、その放
射率は前述したサンプルによるラボテストという手法で
は決定しにくい上に、特に新しい成分や新しい表面仕上
げの材料などを通板し始めたときには、以前に用いてい
た放電率の値、それもラボテストによる放射率の値を踏
襲してよいという根拠がなく、したがって放射率を適当
に仮定せざるを得ず、その結果、仮定の精度が測温精度
を決定してしまう。
に関しては、熱電対による連続測温が一般に困難である
ため、この放射率はこの手法では決定することができ
ず、したがって同一材料をサンプルとして用いるラボテ
ストを行って、実操業中のラインでの値を推定するので
あるが、ラボテストで得られた値が実際にラインに通板
される金属帯の放射率に等しいことを確かめることがで
きない。また、実操業中で連続熱処理ラインに通板され
ている金属帯に熱電対を取付けて連続的に測温すること
は不可能であり、このような測温が可能であれば、放射
温度計を用いる意味がなくなってしまう。要するに、連
続熱処理ラインに通板される金属帯に関しては、その放
射率は前述したサンプルによるラボテストという手法で
は決定しにくい上に、特に新しい成分や新しい表面仕上
げの材料などを通板し始めたときには、以前に用いてい
た放電率の値、それもラボテストによる放射率の値を踏
襲してよいという根拠がなく、したがって放射率を適当
に仮定せざるを得ず、その結果、仮定の精度が測温精度
を決定してしまう。
【0009】さらに測温対象となる金属帯の放射率は、
各種の要因に依存している。たとえば熱処理炉の炉内雰
囲気の変化は、材料の表面酸化物の組成を変化させ、ひ
いては光の放射特性を変化させてしまう。また熱処理の
前の圧延ロールの肌によっても変化する可能性がある。
したがって、単色温度計を用いるには、こうした周辺の
操業条件の変動に注意しなければならないのであるが、
放射特性に影響する条件と、しない条件とを明確に区分
することはほとんど不可能であり、測温結果と熱電対な
どによる測温結果とを照合せざるを得なくなってしま
う。
各種の要因に依存している。たとえば熱処理炉の炉内雰
囲気の変化は、材料の表面酸化物の組成を変化させ、ひ
いては光の放射特性を変化させてしまう。また熱処理の
前の圧延ロールの肌によっても変化する可能性がある。
したがって、単色温度計を用いるには、こうした周辺の
操業条件の変動に注意しなければならないのであるが、
放射特性に影響する条件と、しない条件とを明確に区分
することはほとんど不可能であり、測温結果と熱電対な
どによる測温結果とを照合せざるを得なくなってしま
う。
【0010】次に、放射率補正機能を有する単色温度計
を用いた場合には、前記単色温度計に関連して述べたよ
うに、単色温度計の測温精度の向上は、検出波長での放
射率を仮定する精度の向上によって達成されるべきであ
るため、こうした放射率の仮定精度の向上を図るために
複数の単色温度計を用いて測温対象の放射率と温度測定
とを同時に行う技術が提案されているけれども、測温対
象の放射率に関する予備知識、予想および仮定を設ける
必要があり、したがって熱放射特性の事前把握が必要な
ことから、予め調査した放射特性が通板中の材料の放射
特性と必ず一致するか否かは不明であり、この意味で前
記単色温度計を用いて放射率を仮定する温度測定方法と
何ら相違していない。
を用いた場合には、前記単色温度計に関連して述べたよ
うに、単色温度計の測温精度の向上は、検出波長での放
射率を仮定する精度の向上によって達成されるべきであ
るため、こうした放射率の仮定精度の向上を図るために
複数の単色温度計を用いて測温対象の放射率と温度測定
とを同時に行う技術が提案されているけれども、測温対
象の放射率に関する予備知識、予想および仮定を設ける
必要があり、したがって熱放射特性の事前把握が必要な
ことから、予め調査した放射特性が通板中の材料の放射
特性と必ず一致するか否かは不明であり、この意味で前
記単色温度計を用いて放射率を仮定する温度測定方法と
何ら相違していない。
【0011】さらに前記2色温度計とは、ある2つの波
長の輝度の比は温度の関数であるため、この比を検出し
て温度に換算する装置である。たとえば測温対象が放射
率ε=0.4の一般の物体であるとしたとき、その分光
放射輝度の分布曲線は、同一温度の黒体(ε=1.0)
の0.4倍となる。2波長をλ1 ,λ2 とし、黒体の場
合、輝度の比はIb (λ2 )/Ib (λ1 )となる。ま
た放射率ε=0.4の一般の物体においても、その輝度
比はI(λ2 )/I(λ1 )=0.4・Ib (λ2 )/
0.4・Ib (λ1 )=Ib (λ2 )/Ib (λ1 )と
なり、黒体と同一の結果を得る。さらに、この比は温度
によって変わる温度の関数である。したがって、測温対
象が一般の物体であれば放射率εの値に拘わらず、この
比を検出することにより温度換算が可能である。
長の輝度の比は温度の関数であるため、この比を検出し
て温度に換算する装置である。たとえば測温対象が放射
率ε=0.4の一般の物体であるとしたとき、その分光
放射輝度の分布曲線は、同一温度の黒体(ε=1.0)
の0.4倍となる。2波長をλ1 ,λ2 とし、黒体の場
合、輝度の比はIb (λ2 )/Ib (λ1 )となる。ま
た放射率ε=0.4の一般の物体においても、その輝度
比はI(λ2 )/I(λ1 )=0.4・Ib (λ2 )/
0.4・Ib (λ1 )=Ib (λ2 )/Ib (λ1 )と
なり、黒体と同一の結果を得る。さらに、この比は温度
によって変わる温度の関数である。したがって、測温対
象が一般の物体であれば放射率εの値に拘わらず、この
比を検出することにより温度換算が可能である。
【0012】次に、2波長λ1 ,λ2 の輝度から温度を
換算する方法について説明する。温度が未知である物体
に対し、それが放つ分光放射輝度の分布のうち波長λ
1 ,λ2 における輝度I(λ1 ),I(λ2 )を測定
し、放射率ε(λ1 ),ε(λ2)が既知であれば、ウ
ィーンの式から導かれる次式によって温度Tを算出する
ことができる。
換算する方法について説明する。温度が未知である物体
に対し、それが放つ分光放射輝度の分布のうち波長λ
1 ,λ2 における輝度I(λ1 ),I(λ2 )を測定
し、放射率ε(λ1 ),ε(λ2)が既知であれば、ウ
ィーンの式から導かれる次式によって温度Tを算出する
ことができる。
【0013】
【数2】
【0014】すなわち、波長の比λ1 /λ2 、放射率の
比ε(λ2 )/ε(λ1 )、光の輝度の比I(λ1 )/
I(λ2 )などから温度を算出し得る。また、λ1 ,λ
2 は自らが2枚の色フィルターなどを選定して素子に取
り込む波長であり、値は既知であり、2つの輝度I(λ
1 ),I(λ2 )は素子出力から求めることができる。
しかし問題は放射率εの値であり、未知であるため、し
たがってこの式からは温度Tを求めることができない。
けれども、その物体が灰色体であれば、すなわちε(λ
1 )=ε(λ2 )であれば式1からεの項がなくなった
次式となり、温度Tの算出が可能となる。
比ε(λ2 )/ε(λ1 )、光の輝度の比I(λ1 )/
I(λ2 )などから温度を算出し得る。また、λ1 ,λ
2 は自らが2枚の色フィルターなどを選定して素子に取
り込む波長であり、値は既知であり、2つの輝度I(λ
1 ),I(λ2 )は素子出力から求めることができる。
しかし問題は放射率εの値であり、未知であるため、し
たがってこの式からは温度Tを求めることができない。
けれども、その物体が灰色体であれば、すなわちε(λ
1 )=ε(λ2 )であれば式1からεの項がなくなった
次式となり、温度Tの算出が可能となる。
【0015】
【数3】
【0016】このように検出に用いる2波長で測温対象
の放射率が同一であると仮定(灰色体仮定という)して
測温を行っているのが2色温度計であるが、2波長があ
る程度近い場合は、灰色体であることが期待できるけれ
ども、その間隔が離れすぎると灰色体でなくなるかもし
れないから、2色温度を演算して求めても、その温度は
実際の温度と異なったものになってしまう。しかも灰色
体であることを理論的に期待し得る波長間隔が次元(μ
m,nm,…)の段階で明確ではない。
の放射率が同一であると仮定(灰色体仮定という)して
測温を行っているのが2色温度計であるが、2波長があ
る程度近い場合は、灰色体であることが期待できるけれ
ども、その間隔が離れすぎると灰色体でなくなるかもし
れないから、2色温度を演算して求めても、その温度は
実際の温度と異なったものになってしまう。しかも灰色
体であることを理論的に期待し得る波長間隔が次元(μ
m,nm,…)の段階で明確ではない。
【0017】そこで、前記2波長の間隔を極力接近させ
ることが容易に考えられるけれども、このような波長間
隔を近付けすぎると、両波長における輝度がほとんど同
一になってしまい、その差は輝度の検出に伴う誤差の範
囲に含まれてしまう。この場合、光の輝度I(λ1 )と
I(λ2 )とは測定結果としてどちらが大きくなるか明
確ではない。I(λ1 )≒I(λ2 )である。しかし、
λ1 <λ2 としてI(λ1 )とI(λ2 )の比が1より
大きいか小さいかが変化すると、算出される温度は全く
違ったものになってしまい、要するに測定2波長が近す
ぎると、測温精度は著しく低下してしまう。
ることが容易に考えられるけれども、このような波長間
隔を近付けすぎると、両波長における輝度がほとんど同
一になってしまい、その差は輝度の検出に伴う誤差の範
囲に含まれてしまう。この場合、光の輝度I(λ1 )と
I(λ2 )とは測定結果としてどちらが大きくなるか明
確ではない。I(λ1 )≒I(λ2 )である。しかし、
λ1 <λ2 としてI(λ1 )とI(λ2 )の比が1より
大きいか小さいかが変化すると、算出される温度は全く
違ったものになってしまい、要するに測定2波長が近す
ぎると、測温精度は著しく低下してしまう。
【0018】上述のように、2波長は離れすぎても、近
すぎても問題があるわけで、市販品の2色温度計の検出
2波長の間隔Δλは100〜200nm程度となってお
り、±10℃程度の真温度に近い温度を検出することが
できるのであるが、稀に実温度よりも+80℃高い温度
を検出する場合があり、このような誤検出を生じるため
に信頼性がきわめて低下してしまうという問題を有す
る。
すぎても問題があるわけで、市販品の2色温度計の検出
2波長の間隔Δλは100〜200nm程度となってお
り、±10℃程度の真温度に近い温度を検出することが
できるのであるが、稀に実温度よりも+80℃高い温度
を検出する場合があり、このような誤検出を生じるため
に信頼性がきわめて低下してしまうという問題を有す
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記で述べたことを総
括すると、単色温度計は、構成が簡単で、放射温度計の
基本形といえるけれども、予めインプットすべき測温対
象の放射率が既知でなければならないという課題があ
る。また2色温度計はある波長区間において物体の放射
率が一定であることを前提としなければならないが、こ
れも単なる仮定にすぎないという課題を有する。
括すると、単色温度計は、構成が簡単で、放射温度計の
基本形といえるけれども、予めインプットすべき測温対
象の放射率が既知でなければならないという課題があ
る。また2色温度計はある波長区間において物体の放射
率が一定であることを前提としなければならないが、こ
れも単なる仮定にすぎないという課題を有する。
【0020】したがって本発明の目的は、測定対象の放
射率を仮定することなしに真温度に近い温度を得ること
ができる連続熱処理されている金属帯の温度測定方法を
提供することである。
射率を仮定することなしに真温度に近い温度を得ること
ができる連続熱処理されている金属帯の温度測定方法を
提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続熱処理さ
れている測温対象が放射する電磁波の分光放射輝度をス
ペクトロメータなどの装置を用いて複数の異なる波長に
ついて測定し、前記複数の分光放射輝度のうち、任意の
2つの異なる波長λ1 ,λ2 に対応する分光放射輝度I
(λ1 ),I(λ2 )から、2色温度Tを、Cを光速と
し、hをプランク常数として、次式によって演算して求
め、
れている測温対象が放射する電磁波の分光放射輝度をス
ペクトロメータなどの装置を用いて複数の異なる波長に
ついて測定し、前記複数の分光放射輝度のうち、任意の
2つの異なる波長λ1 ,λ2 に対応する分光放射輝度I
(λ1 ),I(λ2 )から、2色温度Tを、Cを光速と
し、hをプランク常数として、次式によって演算して求
め、
【0022】
【数4】
【0023】前記任意の2つの異なる波長λ1 ,λ2 の
うち、少なくともいずれか一方が異なる2波長の対を複
数選定して、これらの複数対の2波長について上記の式
(1)によってそれぞれ2色温度を求め、こうして求め
られた複数の2色温度の平均値を演算して求めることを
特徴とする連続熱処理されている金属帯の温度測定方法
である。
うち、少なくともいずれか一方が異なる2波長の対を複
数選定して、これらの複数対の2波長について上記の式
(1)によってそれぞれ2色温度を求め、こうして求め
られた複数の2色温度の平均値を演算して求めることを
特徴とする連続熱処理されている金属帯の温度測定方法
である。
【0024】
【作用】本発明に従えば、連続熱処理されている金属帯
が放射する電磁波の分光放射輝度がたとえばスペクトロ
メータなどの計測器によって複数の異なる波長毎につい
て測定され、各波長に対応する輝度のうち任意の2つの
異なる波長λ1 ,λ2 に対応する輝度I(λ1 ),I
(λ2 )によって2色温度Tを演算して求め、このよう
な2つの異なる波長λ1 ,λ2 に対応する輝度I(λ
1 ),I(λ2 )から2色温度を求める操作を、異なる
複数対の2波長について複数回行って、複数の2色温度
を求め、前記複数の2色温度の平均値を演算することに
よって前記金属帯の温度が求められる。なお、前記複数
対の2波長は、少なくともいずれか一方、換言すると、
いずれか一方または両方の異なる2波長の対を選定して
いる。
が放射する電磁波の分光放射輝度がたとえばスペクトロ
メータなどの計測器によって複数の異なる波長毎につい
て測定され、各波長に対応する輝度のうち任意の2つの
異なる波長λ1 ,λ2 に対応する輝度I(λ1 ),I
(λ2 )によって2色温度Tを演算して求め、このよう
な2つの異なる波長λ1 ,λ2 に対応する輝度I(λ
1 ),I(λ2 )から2色温度を求める操作を、異なる
複数対の2波長について複数回行って、複数の2色温度
を求め、前記複数の2色温度の平均値を演算することに
よって前記金属帯の温度が求められる。なお、前記複数
対の2波長は、少なくともいずれか一方、換言すると、
いずれか一方または両方の異なる2波長の対を選定して
いる。
【0025】このようにして測温対象である金属帯の放
射率が未知であっても、単一の計測器を用いて高精度で
金属帯の温度を求めることができる。以下の説明では、
本発明に係る温度計を、多色温度計と称することにす
る。
射率が未知であっても、単一の計測器を用いて高精度で
金属帯の温度を求めることができる。以下の説明では、
本発明に係る温度計を、多色温度計と称することにす
る。
【0026】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の連続熱処理され
ている金属帯の温度測定方法が実施される連続焼鈍炉1
の簡略化した断面図である。この連続焼鈍炉1の側壁に
は、内方に向けて火炎を放射する複数のバーナ3が金属
帯4の通板方向Aに沿って間隔をあけて上下2段に設け
られている。この金属帯4は、たとえばステンレス鋼帯
である。このような炉1内に金属帯4が通板されて、複
数のサポートロール5に支持されながら加熱されて焼鈍
処理される。なお、以下の説明では、光のスペクトル強
度分布を分光放射輝度とし、ある波長の光の強さを輝度
と述べることとする。
ている金属帯の温度測定方法が実施される連続焼鈍炉1
の簡略化した断面図である。この連続焼鈍炉1の側壁に
は、内方に向けて火炎を放射する複数のバーナ3が金属
帯4の通板方向Aに沿って間隔をあけて上下2段に設け
られている。この金属帯4は、たとえばステンレス鋼帯
である。このような炉1内に金属帯4が通板されて、複
数のサポートロール5に支持されながら加熱されて焼鈍
処理される。なお、以下の説明では、光のスペクトル強
度分布を分光放射輝度とし、ある波長の光の強さを輝度
と述べることとする。
【0027】炉1の出口6付近には2色温度計7が設け
られ、炉1の出口6から出た直後の金属帯4の温度が検
出され、その温度が図示しないペンレコーダなどに記録
される。また前記2色温度計7に近接してスペクトロメ
ータ8が設けられ、このスペクトロメータ8によって測
定された分光放射輝度情報が演算処理装置9に入力され
て演算処理され、金属帯4の温度が求められる。
られ、炉1の出口6から出た直後の金属帯4の温度が検
出され、その温度が図示しないペンレコーダなどに記録
される。また前記2色温度計7に近接してスペクトロメ
ータ8が設けられ、このスペクトロメータ8によって測
定された分光放射輝度情報が演算処理装置9に入力され
て演算処理され、金属帯4の温度が求められる。
【0028】前記2色温度計7は、これによって測定さ
れる温度と前記スペクトロメータ8によって測定された
温度とを比較するために設けられており、この比較結果
は図2に示される。すなわち、前記2色温度計7による
測定温度の指示値は、参照符L1として、その推移は連
続的に示され、スペクトロメータ8による測定温度の指
示値は参照符L2での「○」で示され、両者はよく一致
している。
れる温度と前記スペクトロメータ8によって測定された
温度とを比較するために設けられており、この比較結果
は図2に示される。すなわち、前記2色温度計7による
測定温度の指示値は、参照符L1として、その推移は連
続的に示され、スペクトロメータ8による測定温度の指
示値は参照符L2での「○」で示され、両者はよく一致
している。
【0029】このようなスペクトロメータ8と演算処理
装置9とによって多色温度計10を構成するものとし、
以下に多色温度計10による温度測定方法について説明
する。
装置9とによって多色温度計10を構成するものとし、
以下に多色温度計10による温度測定方法について説明
する。
【0030】まず、前述したスペクトロメータ8につい
て説明する。このスペクトロメータ8には、回折格子が
固定で複数の光電変換素子を備えるもの8aと、回折格
子が回転し、単一個の光電変換素子を備えるもの8bと
がある。本発明者が用いた多素子タイプのスペクトロメ
ータ8aは、可視光の波長400〜800nmを102
4個の光電変換素子によって受光するように構成されて
おり、各素子毎に走査して各出力を取出し、1素子の出
力の取出しには、約1.5μsecしか要しないので、
全素子1024個を一走査するのに、約1.5秒mse
cで完了する。完了後はただちに次の走査に入るので、
ほとんど連続的に光のスペクトルを観測することができ
る。
て説明する。このスペクトロメータ8には、回折格子が
固定で複数の光電変換素子を備えるもの8aと、回折格
子が回転し、単一個の光電変換素子を備えるもの8bと
がある。本発明者が用いた多素子タイプのスペクトロメ
ータ8aは、可視光の波長400〜800nmを102
4個の光電変換素子によって受光するように構成されて
おり、各素子毎に走査して各出力を取出し、1素子の出
力の取出しには、約1.5μsecしか要しないので、
全素子1024個を一走査するのに、約1.5秒mse
cで完了する。完了後はただちに次の走査に入るので、
ほとんど連続的に光のスペクトルを観測することができ
る。
【0031】一方、1素子タイプのスペクトロメータ8
bも、本発明者は用いたが、これは回折格子の回転角度
に応じた波長の光が光電変換素子に受光されるように構
成され、可視光の波長380〜760nmを約2分で観
測することができる。回折格子の角速度が速いと、検出
能力が低下するために、前記多素子タイプのスペクトロ
メータ8aのように瞬間的な測定を行うことができない
上、測定完了後に前記回折格子を初期位置に復帰させる
必要があるために、2〜3分に1度の断続的な測定は可
能である。本件発明者は、前記1素子タイプのスペクト
ロメータ8bを用いて黒体炉で観測を行った。その結果
を実験例1として以下に説明する。
bも、本発明者は用いたが、これは回折格子の回転角度
に応じた波長の光が光電変換素子に受光されるように構
成され、可視光の波長380〜760nmを約2分で観
測することができる。回折格子の角速度が速いと、検出
能力が低下するために、前記多素子タイプのスペクトロ
メータ8aのように瞬間的な測定を行うことができない
上、測定完了後に前記回折格子を初期位置に復帰させる
必要があるために、2〜3分に1度の断続的な測定は可
能である。本件発明者は、前記1素子タイプのスペクト
ロメータ8bを用いて黒体炉で観測を行った。その結果
を実験例1として以下に説明する。
【0032】実験例1 この実験では、前述したように、1素子タイプのスペク
トロメータ8bを用い、真温度を得るために黒体炉内に
は熱電対が挿入されており、900℃で実験を行った。
なお、前記スペクトロメータ8bは、測定した分光放射
輝度の絶対値を出力するものである。
トロメータ8bを用い、真温度を得るために黒体炉内に
は熱電対が挿入されており、900℃で実験を行った。
なお、前記スペクトロメータ8bは、測定した分光放射
輝度の絶対値を出力するものである。
【0033】本実験例で注意すべきは、黒体炉がプラン
ク式どおりの充分な精度で理論黒体放射しているか否か
が不明であり、したがって黒体炉の黒体としての精度が
不明であること、スペクトロメータ8bが光の輝度の絶
対値を出力し得るものとされているが、その絶対値の精
度が不明であることである。したがって、黒体炉の黒体
としての精度とスペクトロメータ8bの光の輝度の絶対
値の精度とを互いに検証し合う必要がある。以下に図3
のフローチャートを参照しながら説明する。分光放射輝
度とは、単位面積の黒体面が、単位時間当たり単位立体
角当たりに放射する光の強さであり、その単位は、W/
m2 msrである。半球はπsrであるから、黒体の分
光放射輝度は、プランク式をπで割ったものになる。
ク式どおりの充分な精度で理論黒体放射しているか否か
が不明であり、したがって黒体炉の黒体としての精度が
不明であること、スペクトロメータ8bが光の輝度の絶
対値を出力し得るものとされているが、その絶対値の精
度が不明であることである。したがって、黒体炉の黒体
としての精度とスペクトロメータ8bの光の輝度の絶対
値の精度とを互いに検証し合う必要がある。以下に図3
のフローチャートを参照しながら説明する。分光放射輝
度とは、単位面積の黒体面が、単位時間当たり単位立体
角当たりに放射する光の強さであり、その単位は、W/
m2 msrである。半球はπsrであるから、黒体の分
光放射輝度は、プランク式をπで割ったものになる。
【0034】まず、ステップa1で、スペクトロメータ
8bによって黒体炉を観測し、分光放射輝度を図4に示
されるようにグラフ上のプロット点として得た。ここ
で、横軸は波長〔nm〕であり、縦軸は〔W/μm2 s
r〕である。測定した波長は450〜760nmとし、
5nmピッチで測定を行った。
8bによって黒体炉を観測し、分光放射輝度を図4に示
されるようにグラフ上のプロット点として得た。ここ
で、横軸は波長〔nm〕であり、縦軸は〔W/μm2 s
r〕である。測定した波長は450〜760nmとし、
5nmピッチで測定を行った。
【0035】ステップa2で、黒体炉は熱電対によって
900℃であることがわかっているので、プランクの式
から900℃の黒体の分光放射輝度を演算して求め、ス
テップa1で、プロットした図4のグラフ上に曲線L3
として上書きする。ここで、プロット点と曲線L3とは
一致すべきであるが、一致しても両者の精度がよいと判
断することはできない。なぜなら、たとえば黒体炉の実
際の放射率が0.8しかなく、スペクトロメータ8bが
実際の光の輝度の1.25倍として出力するなどの偶然
の一致によって、スペクトロメータ8bで求めたプロッ
ト点とプランク式から求めた分光放射輝度とが一致して
正しいという結果を得てしまう可能性があるからであ
る。なお、黒体炉に限らず、物体の放射率が1を超える
ことは理論上あり得ない。
900℃であることがわかっているので、プランクの式
から900℃の黒体の分光放射輝度を演算して求め、ス
テップa1で、プロットした図4のグラフ上に曲線L3
として上書きする。ここで、プロット点と曲線L3とは
一致すべきであるが、一致しても両者の精度がよいと判
断することはできない。なぜなら、たとえば黒体炉の実
際の放射率が0.8しかなく、スペクトロメータ8bが
実際の光の輝度の1.25倍として出力するなどの偶然
の一致によって、スペクトロメータ8bで求めたプロッ
ト点とプランク式から求めた分光放射輝度とが一致して
正しいという結果を得てしまう可能性があるからであ
る。なお、黒体炉に限らず、物体の放射率が1を超える
ことは理論上あり得ない。
【0036】次にステップa3に移り、スペクトロメー
タ8bによる測定結果Pとプランク式の計算結果L3と
の一致・不一致を確認するために、両者の比を算出し
て、図6のラインL4で示されるように放射率を得る。
この比の値(ステップa1の測定結果÷ステップa2の
計算結果)は、測温対象、すなわち黒体炉の分光放射率
にほかならない。ここで、分母となるプランク式による
計算結果に関しては、熱電対が±2℃でほぼ正しいた
め、プランク式で算出された分光放射輝度はほぼ正しい
けれども、分子であるスペクトロメータ8bによる測定
結果の精度は、このスペクトロメータの精度に依存して
いるので、仮にスペクトロメータの精度がよいならば、
測温対象の分光放射率が判明し、これによって、該黒体
炉の黒体性(ラインL4が1.0で水平か否か)も判明
する。さて、このグラフを見ると、約550nm以下で
は放射率が1を超えている。したがってこの波長領域に
は、スペクトロメータの精度が悪く、入射光の輝度を実
際以上であると出力していることがわかる。
タ8bによる測定結果Pとプランク式の計算結果L3と
の一致・不一致を確認するために、両者の比を算出し
て、図6のラインL4で示されるように放射率を得る。
この比の値(ステップa1の測定結果÷ステップa2の
計算結果)は、測温対象、すなわち黒体炉の分光放射率
にほかならない。ここで、分母となるプランク式による
計算結果に関しては、熱電対が±2℃でほぼ正しいた
め、プランク式で算出された分光放射輝度はほぼ正しい
けれども、分子であるスペクトロメータ8bによる測定
結果の精度は、このスペクトロメータの精度に依存して
いるので、仮にスペクトロメータの精度がよいならば、
測温対象の分光放射率が判明し、これによって、該黒体
炉の黒体性(ラインL4が1.0で水平か否か)も判明
する。さて、このグラフを見ると、約550nm以下で
は放射率が1を超えている。したがってこの波長領域に
は、スペクトロメータの精度が悪く、入射光の輝度を実
際以上であると出力していることがわかる。
【0037】一方、550nm以上では、黒体炉の放射
率がほぼ1として算出されている。この波長領域に関し
ては、次の2つの解釈が成り立つ。すなわち (1)黒体炉は理論黒体放射どおりの光のスペクトルを
放射しており、したがって黒体炉としての精度が高く、
またスペクトロメータもその分光放射輝度を精度よく測
定しており、その結果、黒体炉の分光放射率をほぼ1と
検出した。
率がほぼ1として算出されている。この波長領域に関し
ては、次の2つの解釈が成り立つ。すなわち (1)黒体炉は理論黒体放射どおりの光のスペクトルを
放射しており、したがって黒体炉としての精度が高く、
またスペクトロメータもその分光放射輝度を精度よく測
定しており、その結果、黒体炉の分光放射率をほぼ1と
検出した。
【0038】(2)黒体炉の実際の放射率がたとえば
0.8で、スペクトロメータが実際の光の輝度の1.2
5倍として出力するなどの偶然の一致によって黒体炉の
分光放射率をほぼ1と検出した。
0.8で、スペクトロメータが実際の光の輝度の1.2
5倍として出力するなどの偶然の一致によって黒体炉の
分光放射率をほぼ1と検出した。
【0039】本件発明者は、この実験を900℃以外に
も800℃〜1300℃の範囲で、数種の温度レベルで
行い、(1)であると考えるに至った。すなわちステッ
プa4である。
も800℃〜1300℃の範囲で、数種の温度レベルで
行い、(1)であると考えるに至った。すなわちステッ
プa4である。
【0040】ステップa5に移り、前記ステップa1で
得た分光放射輝度I(λ)が正しいならば、そのデータ
Pを用いて2色温度を演算して求めることが可能であ
る。したがって、測定された波長領域の多くの輝度I
(λ)のデータのうち、任意の2つを取り出して1つの
2色温度を算出することができる。
得た分光放射輝度I(λ)が正しいならば、そのデータ
Pを用いて2色温度を演算して求めることが可能であ
る。したがって、測定された波長領域の多くの輝度I
(λ)のデータのうち、任意の2つを取り出して1つの
2色温度を算出することができる。
【0041】5,10,15,…,100nmという5
nm毎の20個の値のうち、任意の値を波長間隔Δλと
して設定し、測定波長450〜760nmの全データに
対し、ある波長間隔Δλで2色温度を演算し、その結果
を図7に示す。同図には、波長間隔Δλ=20,40,
60nmの3つの例を示している。説明の都合上、波長
間隔Δλ=60nmのグラフについて説明する。
nm毎の20個の値のうち、任意の値を波長間隔Δλと
して設定し、測定波長450〜760nmの全データに
対し、ある波長間隔Δλで2色温度を演算し、その結果
を図7に示す。同図には、波長間隔Δλ=20,40,
60nmの3つの例を示している。説明の都合上、波長
間隔Δλ=60nmのグラフについて説明する。
【0042】まず、ステップa1で得た450nmの輝
度データと510nm(=450+60)の輝度データ
とから1つの2色温度が算出されるので、それを510
nm上にプロットした。ただし、その温度が900℃か
ら大きく離れたので、グラフ上はプロット点がない。±
40℃のグラフにプロット点が出力されるのは540n
mからであり、この温度は480nm(=540−6
0)と、540nmの輝度データから算出されたもので
ある。しかしこの点も、900℃から30℃も離れてい
る。算出された2色温度がほぼ900℃を示すのは、約
600nm以上の波長のプロット点である。この600
nmの点とは、540nmと600nmとの輝度データ
から算出されたものであるから、約550〜760nm
の波長領域における輝度データがほぼ信頼されるという
上記の結果の現れである。
度データと510nm(=450+60)の輝度データ
とから1つの2色温度が算出されるので、それを510
nm上にプロットした。ただし、その温度が900℃か
ら大きく離れたので、グラフ上はプロット点がない。±
40℃のグラフにプロット点が出力されるのは540n
mからであり、この温度は480nm(=540−6
0)と、540nmの輝度データから算出されたもので
ある。しかしこの点も、900℃から30℃も離れてい
る。算出された2色温度がほぼ900℃を示すのは、約
600nm以上の波長のプロット点である。この600
nmの点とは、540nmと600nmとの輝度データ
から算出されたものであるから、約550〜760nm
の波長領域における輝度データがほぼ信頼されるという
上記の結果の現れである。
【0043】したがって、600〜760nmにプロッ
トされた点を平均すれば、真の温度とほぼ一致するであ
ろうことが期待される。しかし、その領域の点にもばら
つきがあるため、これらのうちのどの範囲で平均すべき
かを調査したのが、グラフの下方に記載される数値であ
る。すなわち温度のプロット点としての範囲が610〜
740nm(算出基礎の輝度データとしては550〜7
40nm)の平均では901℃となり、640〜740
nmの範囲でも901℃となり、670〜740nmお
よび700〜740nmの範囲ではそれぞれ899℃と
なって、900℃にほとんど一致する温度としての結果
が得られた。したがってどの範囲のデータを採用して平
均しても900℃にほとんど一致する温度が得られるこ
とが確認された。
トされた点を平均すれば、真の温度とほぼ一致するであ
ろうことが期待される。しかし、その領域の点にもばら
つきがあるため、これらのうちのどの範囲で平均すべき
かを調査したのが、グラフの下方に記載される数値であ
る。すなわち温度のプロット点としての範囲が610〜
740nm(算出基礎の輝度データとしては550〜7
40nm)の平均では901℃となり、640〜740
nmの範囲でも901℃となり、670〜740nmお
よび700〜740nmの範囲ではそれぞれ899℃と
なって、900℃にほとんど一致する温度としての結果
が得られた。したがってどの範囲のデータを採用して平
均しても900℃にほとんど一致する温度が得られるこ
とが確認された。
【0044】以上の説明では、波長間隔Δλ=60nm
について説明したけれども、その他の例としてΔλ=2
0nmおよびΔλ=40nmについても2色温度のばら
つきが大きくなるものの、同様な結果が得られた。
について説明したけれども、その他の例としてΔλ=2
0nmおよびΔλ=40nmについても2色温度のばら
つきが大きくなるものの、同様な結果が得られた。
【0045】このばらつきについて説明すると、波長間
隔Δλは大きすぎても小さすぎても問題があり、Δλが
小さくなるにつれてそれぞれの2色温度の精度が低下し
てばらつくことがわかる。Δλが大きい場合には、上述
の測温対象が黒体炉であるから、その黒体性が予め不明
であるけれども、灰色体に近いと予想されるので、10
0nm程度に大きくしても、充分測温することができ、
特に各温度のばらつきは小さくなるものと予想される。
なお、灰色体でない一般の物体では、これが期待されな
いので、平均値としての測温精度があるなら、Δλは2
0nmのように、より小さい方が好ましいと考えられ
る。
隔Δλは大きすぎても小さすぎても問題があり、Δλが
小さくなるにつれてそれぞれの2色温度の精度が低下し
てばらつくことがわかる。Δλが大きい場合には、上述
の測温対象が黒体炉であるから、その黒体性が予め不明
であるけれども、灰色体に近いと予想されるので、10
0nm程度に大きくしても、充分測温することができ、
特に各温度のばらつきは小さくなるものと予想される。
なお、灰色体でない一般の物体では、これが期待されな
いので、平均値としての測温精度があるなら、Δλは2
0nmのように、より小さい方が好ましいと考えられ
る。
【0046】上述したステップa5に関する説明をまと
めると、ステップa1で測定した複数の光の輝度のう
ち、任意の2つの波長λ1 ,λ2 に対応する、輝度I
(λ1 ),I(λ2 )を取り出し、これらから2色温度
を演算し得るので、測定波長区間450〜760nmよ
りも短い波長間隔Δλ=5,10,15,…,100n
mを設定し、Δλだけ離れた2つの輝度I(λ1 ),I
(λ2 )を取り出し、これらの比から2色温度を演算し
て求める。
めると、ステップa1で測定した複数の光の輝度のう
ち、任意の2つの波長λ1 ,λ2 に対応する、輝度I
(λ1 ),I(λ2 )を取り出し、これらから2色温度
を演算し得るので、測定波長区間450〜760nmよ
りも短い波長間隔Δλ=5,10,15,…,100n
mを設定し、Δλだけ離れた2つの輝度I(λ1 ),I
(λ2 )を取り出し、これらの比から2色温度を演算し
て求める。
【0047】この操作を複数回繰返して複数の異なる2
色温度を求め、これらの2色温度の平均値を求め、測温
対象の温度としている。各2色温度に対する2つの波長
の間隔Δλは同一である必要はないけれども、計算の便
宜上、20,40,60nmのように一律とし、次式に
よって温度Tを求めることができる。すなわち
色温度を求め、これらの2色温度の平均値を求め、測温
対象の温度としている。各2色温度に対する2つの波長
の間隔Δλは同一である必要はないけれども、計算の便
宜上、20,40,60nmのように一律とし、次式に
よって温度Tを求めることができる。すなわち
【0048】
【数5】
【0049】ここに、 I:分光放射輝度 〔W/m2
・nm・sr〕 λ:波長 〔μm〕 T:温度 〔K〕 C:光速 (=2.99792×10^8) 〔m/s〕 h:プランク常数(=6.62608×10^-34) 〔Js〕 このようにして、温度Tが900℃と既知である黒体炉
に対して多色温度計10によって得た分光放射輝度のデ
ータから、複数の2色温度を算出し、これらの平均値を
測温対象の温度であるとして出力することによって黒体
炉の温度がほぼ900℃であることが確認されたのであ
る。しかも黒体炉の黒体性として従来確認が容易でなか
った現象も知ることができたのである。
・nm・sr〕 λ:波長 〔μm〕 T:温度 〔K〕 C:光速 (=2.99792×10^8) 〔m/s〕 h:プランク常数(=6.62608×10^-34) 〔Js〕 このようにして、温度Tが900℃と既知である黒体炉
に対して多色温度計10によって得た分光放射輝度のデ
ータから、複数の2色温度を算出し、これらの平均値を
測温対象の温度であるとして出力することによって黒体
炉の温度がほぼ900℃であることが確認されたのであ
る。しかも黒体炉の黒体性として従来確認が容易でなか
った現象も知ることができたのである。
【0050】以上が実験例1の説明であるが、黒体炉以
外の一般の物体を測温対象とすることができるかという
ことを確かめる必要がある。そこで、次に実験例2のよ
うなラボテストを行った。
外の一般の物体を測温対象とすることができるかという
ことを確かめる必要がある。そこで、次に実験例2のよ
うなラボテストを行った。
【0051】実験例2 すなわち、図8に示すように、観測用の小孔13を有す
るラボテスト用のエレマ炉14内にステンレス鋼から成
るサンプル15を配置し、これには熱電対が取付けら
れ、その温度は表示画面17に表示される。エレマ炉1
4内のサンプル15の温度は、前記小孔13を介して2
色温度計18と本発明に従う多色温度計19とによって
測温し、3つの測温結果を比較した。前記2色温度計1
8は、温度計本体20と本体20からの検出輝度に応じ
た信号によってその温度を表示する表示部21とを有す
る。また前記多色温度計19は、スペクトロメータ23
と、このスペクトロメータ23からの検出輝度に応じた
信号に基づいてその温度を表示する、たとえばパーソナ
ルコンピュータなどによって実現される演算処理装置2
4とを有する。
るラボテスト用のエレマ炉14内にステンレス鋼から成
るサンプル15を配置し、これには熱電対が取付けら
れ、その温度は表示画面17に表示される。エレマ炉1
4内のサンプル15の温度は、前記小孔13を介して2
色温度計18と本発明に従う多色温度計19とによって
測温し、3つの測温結果を比較した。前記2色温度計1
8は、温度計本体20と本体20からの検出輝度に応じ
た信号によってその温度を表示する表示部21とを有す
る。また前記多色温度計19は、スペクトロメータ23
と、このスペクトロメータ23からの検出輝度に応じた
信号に基づいてその温度を表示する、たとえばパーソナ
ルコンピュータなどによって実現される演算処理装置2
4とを有する。
【0052】このような実験は、サンプルによるラボテ
ストであるが、サンプル15の真の温度を知るために、
熱電対16を取付けたという本件発明者の意図に反し
て、熱電対16による測温は困難である。なぜなら、熱
電対とは厳密には2本の素線の接触部の温度を検出する
装置であり、目視によって小孔13からサンプル15を
覗いて熱電対16の取付状態を観察すると、熱電対16
の先端に比べてサンプル15の表面は輝度が高く、熱電
対16の検出温度はサンプル表面温度に比べて低い可能
性が認められたのである。したがって、熱電対16によ
って求められた温度は誤差を含むことが予想される。
ストであるが、サンプル15の真の温度を知るために、
熱電対16を取付けたという本件発明者の意図に反し
て、熱電対16による測温は困難である。なぜなら、熱
電対とは厳密には2本の素線の接触部の温度を検出する
装置であり、目視によって小孔13からサンプル15を
覗いて熱電対16の取付状態を観察すると、熱電対16
の先端に比べてサンプル15の表面は輝度が高く、熱電
対16の検出温度はサンプル表面温度に比べて低い可能
性が認められたのである。したがって、熱電対16によ
って求められた温度は誤差を含むことが予想される。
【0053】他の可能性として、熱電対とサンプルは同
じ温度でありながら、可視光に対する放射率の違いか
ら、目視により輝度の差を検出したということもあり得
る。
じ温度でありながら、可視光に対する放射率の違いか
ら、目視により輝度の差を検出したということもあり得
る。
【0054】図9は熱電対16の温度指示値が992
℃、2色温度計18の温度指示値が963℃のときの多
色温度計19の測温手順を示すフローチャートである。
まず、ステップb1で、スペクトロメータ23によって
サンプル15を観測し、図10に示されるような分光放
射輝度のグラフを得た。黒体炉の実験結果から500n
m未満の測定は、精度不良が予想されたので、実施しな
かった。すなわち500〜760nmの波長領域での測
定を行い、測定ピッチは5nmとした。
℃、2色温度計18の温度指示値が963℃のときの多
色温度計19の測温手順を示すフローチャートである。
まず、ステップb1で、スペクトロメータ23によって
サンプル15を観測し、図10に示されるような分光放
射輝度のグラフを得た。黒体炉の実験結果から500n
m未満の測定は、精度不良が予想されたので、実施しな
かった。すなわち500〜760nmの波長領域での測
定を行い、測定ピッチは5nmとした。
【0055】前記ステップb1で得た分光放射輝度I
(λ)を正しいと仮定して、多くの2色温度演算を行っ
た。図11には2波長の間隔Δλ=20,40,60n
mの3つの例を示す。Δλ=20,40,60nmと演
算結果の2色温度とのばらつきが小さくなってゆくこと
は、黒体炉と同様であるが、全般に黒体炉に比べてばら
つきは大きい。このことは、このサンプル15が黒体炉
に比べて分光放射率が一定でないことを示していると考
えられている。
(λ)を正しいと仮定して、多くの2色温度演算を行っ
た。図11には2波長の間隔Δλ=20,40,60n
mの3つの例を示す。Δλ=20,40,60nmと演
算結果の2色温度とのばらつきが小さくなってゆくこと
は、黒体炉と同様であるが、全般に黒体炉に比べてばら
つきは大きい。このことは、このサンプル15が黒体炉
に比べて分光放射率が一定でないことを示していると考
えられている。
【0056】さて、黒体炉の見地から600〜760n
mにプロットされた点を平均すれば、真の温度とほぼ一
致するであろうことが期待されたので、Δλ=20,4
0,60nmのグラフ上のプロット点のうち、範囲とし
て610〜740,640〜740,670〜740,
700〜740nmの4種類で平均したところ、971
〜980℃とほぼ安定した値となったので、このサンプ
ル15の温度は約974℃と考えられる。
mにプロットされた点を平均すれば、真の温度とほぼ一
致するであろうことが期待されたので、Δλ=20,4
0,60nmのグラフ上のプロット点のうち、範囲とし
て610〜740,640〜740,670〜740,
700〜740nmの4種類で平均したところ、971
〜980℃とほぼ安定した値となったので、このサンプ
ル15の温度は約974℃と考えられる。
【0057】ステップb3で、実際のサンプル15の温
度は熱電対16の指示値よりも低かったが、2色温度計
18によって検出された温度とほぼ一致することが確か
められた。そこで、ステップb4に移り、974℃をサ
ンプル15の真の温度と仮定すると、ステップb1の分
光放射輝度から、このサンプル15の分光放射率がわか
るはずであるので、ステップb5で、974℃の理論黒
体放射をプランク式から算出し、図10に示されるよう
にグラフ上に曲線L5として上書きし、ステップb6
で、(ステップb1の測定結果)÷(ステップb2の計
算結果)の比、すなわちサンプル15の分光放射率を計
算し、図13で示されるようなグラフ上にプロットす
る。物体の放射率が「1」を超えることが理論上あり得
ないが、スペクトロメータ23の精度が良好な約550
nm以上の波長領域で、サンプル15の分光放射率は約
0.95でほぼ一定(灰色体に近い)と算出された。こ
の放射率の値は予め確認されていなかったものであるの
で、妥当性は不明であるが、少なくともステンレス鋼の
測温に2色温度計が使えるということから、ステンレス
鋼はほぼ灰色体であると思われていたが、そのことにつ
いて、裏付けが得られたことになる。
度は熱電対16の指示値よりも低かったが、2色温度計
18によって検出された温度とほぼ一致することが確か
められた。そこで、ステップb4に移り、974℃をサ
ンプル15の真の温度と仮定すると、ステップb1の分
光放射輝度から、このサンプル15の分光放射率がわか
るはずであるので、ステップb5で、974℃の理論黒
体放射をプランク式から算出し、図10に示されるよう
にグラフ上に曲線L5として上書きし、ステップb6
で、(ステップb1の測定結果)÷(ステップb2の計
算結果)の比、すなわちサンプル15の分光放射率を計
算し、図13で示されるようなグラフ上にプロットす
る。物体の放射率が「1」を超えることが理論上あり得
ないが、スペクトロメータ23の精度が良好な約550
nm以上の波長領域で、サンプル15の分光放射率は約
0.95でほぼ一定(灰色体に近い)と算出された。こ
の放射率の値は予め確認されていなかったものであるの
で、妥当性は不明であるが、少なくともステンレス鋼の
測温に2色温度計が使えるということから、ステンレス
鋼はほぼ灰色体であると思われていたが、そのことにつ
いて、裏付けが得られたことになる。
【0058】2色温度計の指示値が正しいならば、この
サンプル15の分光放射率がどうなるかを確かめるため
に、前記ステップb5で963℃として図14に示され
るように分光放射輝度のグラフを描き、その比をとって
図15に示されるように、放射率が約1.1と、理論上
あり得ない結果となった。したがって熱電対、2色温度
計および多色温度計の3者では、多色温度計が最も精度
よく測温したことが確かめられた。本件発明者は、この
ような実験を多数回実施して多色温度計の正確さを確認
した。
サンプル15の分光放射率がどうなるかを確かめるため
に、前記ステップb5で963℃として図14に示され
るように分光放射輝度のグラフを描き、その比をとって
図15に示されるように、放射率が約1.1と、理論上
あり得ない結果となった。したがって熱電対、2色温度
計および多色温度計の3者では、多色温度計が最も精度
よく測温したことが確かめられた。本件発明者は、この
ような実験を多数回実施して多色温度計の正確さを確認
した。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、2つの異
なる波長λ1 ,λ2 に対応する電磁波の分光放射輝度か
ら2色温度を演算して求め、このような操作を異なる複
数対の2波長によって複数回行って、複数の2色温度を
求め、その平均値を金属帯の温度とする。
なる波長λ1 ,λ2 に対応する電磁波の分光放射輝度か
ら2色温度を演算して求め、このような操作を異なる複
数対の2波長によって複数回行って、複数の2色温度を
求め、その平均値を金属帯の温度とする。
【0060】これによって、単色温度計などの従来の温
度計のように、測温対象の放射率を仮定する必要がない
ので、高精度で測温対象の温度を得ることができる。ま
た、従来における2色温度計よりも検出2波長の間隔Δ
λをより小さくすることができ、さらに複数の2色温度
を求め、それを平均するので、誤差を小さくすることが
でき、黒体を含む灰色体以外の一般の物体の温度をより
高精度に測定することができる。
度計のように、測温対象の放射率を仮定する必要がない
ので、高精度で測温対象の温度を得ることができる。ま
た、従来における2色温度計よりも検出2波長の間隔Δ
λをより小さくすることができ、さらに複数の2色温度
を求め、それを平均するので、誤差を小さくすることが
でき、黒体を含む灰色体以外の一般の物体の温度をより
高精度に測定することができる。
【0061】したがって従来に用いられる単色温度計や
2色温度計よりも高精度で連続熱処理されている金属帯
の温度を得ることができる。
2色温度計よりも高精度で連続熱処理されている金属帯
の温度を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例の連続熱処理されている金属
帯の温度測定方法が実施される連続焼鈍炉1を示す断面
図である。
帯の温度測定方法が実施される連続焼鈍炉1を示す断面
図である。
【図2】連続通板される金属帯4の2色温度計7による
指示値L1と多色温度計10による指示値L2とを示す
グラフである。
指示値L1と多色温度計10による指示値L2とを示す
グラフである。
【図3】黒体炉を用いた実験例1の手順を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図4】スペクトロメータ8によって観測された黒体炉
の分光放射輝度を示すグラフである。
の分光放射輝度を示すグラフである。
【図5】黒体炉の温度を900℃としてプランクの式か
ら求められた分光放射輝度の計算値を示すグラフであ
る。
ら求められた分光放射輝度の計算値を示すグラフであ
る。
【図6】測定結果による分光放射輝度と、計算結果によ
る分光放射輝度との比によって得られた放射率を示すグ
ラフである。
る分光放射輝度との比によって得られた放射率を示すグ
ラフである。
【図7】各波長間隔Δλ=20,40,60で求めた温
度の平均値を示す図である。
度の平均値を示す図である。
【図8】エレマ炉14を用いた実験例2を示す断面図で
ある。
ある。
【図9】実験例2の手順を説明するためのフローチャー
トである。
トである。
【図10】エレマ炉14内のサンプル15の分光放射輝
度の測定値を示すグラフである。
度の測定値を示すグラフである。
【図11】多数の2色温度を所定の波長範囲で平均して
求めた温度を示す図である。
求めた温度を示す図である。
【図12】プランク式によって求められた分光放射輝度
の計算値を示すグラフである。
の計算値を示すグラフである。
【図13】測定結果から得られた分光放射輝度とプラン
ク式から得られた分光放射輝度との比によって求められ
てる分光放射率を示すグラフである。
ク式から得られた分光放射輝度との比によって求められ
てる分光放射率を示すグラフである。
【図14】ステンレンス鋼の実測値による分光放射輝度
と理論値による分光放射輝度とを示すグラフである。
と理論値による分光放射輝度とを示すグラフである。
【図15】図14に示される実測値と理論値との各分光
放射輝度の比によって求められる放射率を示すグラフで
ある。
放射輝度の比によって求められる放射率を示すグラフで
ある。
1 連続焼鈍炉 3 バーナ 4 金属帯 7,18 2色温度計 8,23 スペクトロメータ 9,24 演算処理装置 10,19 多色温度計 14 エレマ炉 15 サンプル 16 熱電対
Claims (1)
- 【請求項1】 連続熱処理されている測温対象が放射す
る電磁波の分光放射輝度を放射温度計によって複数の異
なる波長について測定し、 前記複数の分光放射輝度のうち、任意の2つの異なる波
長λ1 ,λ2 に対応する分光放射輝度I(λ1 ),I
(λ2 )から2色温度Tを、Cを光速とし、hをプラン
ク常数として、次式によって演算して求め、 【数1】 前記任意の2つの異なる波長λ1 ,λ2 のうち、少なく
ともいずれか一方が異なる2波長の対を複数選定して、
これらの複数対の2波長について上記の式(1)によっ
てそれぞれ2色温度を求め、こうして求められた複数の
2色温度の平均値を演算して求めることを特徴とする連
続熱処理されている金属帯の温度測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6049188A JPH07260581A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 連続熱処理されている金属帯の温度測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6049188A JPH07260581A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 連続熱処理されている金属帯の温度測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07260581A true JPH07260581A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12824059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6049188A Withdrawn JPH07260581A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 連続熱処理されている金属帯の温度測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07260581A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112525951A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-03-19 | 中科院过程工程研究所南京绿色制造产业创新研究院 | 一种加热成像装置及关联辐射图像与积灰温度的方法 |
| JPWO2024029231A1 (ja) * | 2022-08-05 | 2024-02-08 |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP6049188A patent/JPH07260581A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112525951A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-03-19 | 中科院过程工程研究所南京绿色制造产业创新研究院 | 一种加热成像装置及关联辐射图像与积灰温度的方法 |
| JPWO2024029231A1 (ja) * | 2022-08-05 | 2024-02-08 | ||
| WO2024029231A1 (ja) * | 2022-08-05 | 2024-02-08 | 日本製鉄株式会社 | 温度測定装置及び温度測定方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |