JPH0726320B2 - 改質羊毛とその改質処理方法 - Google Patents
改質羊毛とその改質処理方法Info
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- JPH0726320B2 JPH0726320B2 JP63166277A JP16627788A JPH0726320B2 JP H0726320 B2 JPH0726320 B2 JP H0726320B2 JP 63166277 A JP63166277 A JP 63166277A JP 16627788 A JP16627788 A JP 16627788A JP H0726320 B2 JPH0726320 B2 JP H0726320B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、光による黄変や脆化等を生じにくい改質羊
毛とその改質処理方法に関する。
毛とその改質処理方法に関する。
従来の技術 一般に、羊毛は日光に晒されると黄変や脆化を生じ、つ
いには分解に至る。このような劣化現象は日光中の紫外
線による羊毛蛋白質の光ラジカル分解によるところが大
きく、またこの分解反応は熱によって加速される傾向が
ある。
いには分解に至る。このような劣化現象は日光中の紫外
線による羊毛蛋白質の光ラジカル分解によるところが大
きく、またこの分解反応は熱によって加速される傾向が
ある。
そこで、従来より、上記劣化を防止する手段として、未
加工羊毛(Greasy wool、Wached wool、Scoured wool
等)や加工羊毛(表面スケール処理羊毛や脱スケール羊
毛等のいわゆる防縮加工羊毛)に対して、酸化漂白や還
元漂白などの基本的処理のほか、色素薬剤を付加して生
地色もしくは染色物の淡色やパステルカラーの黄変度合
を予め小さくする方法、ベンゾフェノン系、トリアゾー
ル系、ヒンダードアミン系、金属錯体系等のいわゆる紫
外線吸収剤ならびに紫外線遮蔽剤と称される光安定剤を
付与する方法、ヒンダードフェノール系、ヒドラジン
系、リン系等の酸化防止剤を含有させる方法が採用され
ている。
加工羊毛(Greasy wool、Wached wool、Scoured wool
等)や加工羊毛(表面スケール処理羊毛や脱スケール羊
毛等のいわゆる防縮加工羊毛)に対して、酸化漂白や還
元漂白などの基本的処理のほか、色素薬剤を付加して生
地色もしくは染色物の淡色やパステルカラーの黄変度合
を予め小さくする方法、ベンゾフェノン系、トリアゾー
ル系、ヒンダードアミン系、金属錯体系等のいわゆる紫
外線吸収剤ならびに紫外線遮蔽剤と称される光安定剤を
付与する方法、ヒンダードフェノール系、ヒドラジン
系、リン系等の酸化防止剤を含有させる方法が採用され
ている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の劣化防止手段では、いずれも
顕著な効果が得られておらず、日光紫外線による黄変や
脆化を充分に防止できなかった。特に、羊毛を例えば自
動車シート用繊維材料のように日光照射の激しいところ
や熱が加わる用途に供する場合には、劣化が著しく、耐
久性の面よりその改善が大きな課題となっている。ま
た、淡色やパステルカラーの染色生地では、染料の種類
とその耐光性能を選定しても羊毛自体の黄変による影響
が強く表われるため、早期の変退色が避けられないとい
う問題があった。
顕著な効果が得られておらず、日光紫外線による黄変や
脆化を充分に防止できなかった。特に、羊毛を例えば自
動車シート用繊維材料のように日光照射の激しいところ
や熱が加わる用途に供する場合には、劣化が著しく、耐
久性の面よりその改善が大きな課題となっている。ま
た、淡色やパステルカラーの染色生地では、染料の種類
とその耐光性能を選定しても羊毛自体の黄変による影響
が強く表われるため、早期の変退色が避けられないとい
う問題があった。
この発明は、上記状況に鑑み、本来の羊毛特性を損うこ
となく日光および人工光に対する強い耐光性を付与し、
もって光による経時的な黄変や脆化等の度合が著しい小
さい改質羊毛とその改質処理方法を提供することを目的
とする。
となく日光および人工光に対する強い耐光性を付与し、
もって光による経時的な黄変や脆化等の度合が著しい小
さい改質羊毛とその改質処理方法を提供することを目的
とする。
課題を解決するための手段 この発明は、上記目的を達成するために、羊毛繊維の内
部に特定物質を含有させることにより、強い耐光性を付
与して黄変や脆化等の劣化を長期にわたって防止するも
のである。
部に特定物質を含有させることにより、強い耐光性を付
与して黄変や脆化等の劣化を長期にわたって防止するも
のである。
すなわち、この発明に係る改質羊毛は、羊毛繊維の内部
に、アルカリ土族元素またはアルミニウム族元素の水溶
性有機酸塩、もしくは有機酸成分を吸着したアルカリ土
族元素またはアルミニウム族元素のイオン化合物が含有
されてなるものであり、また、この発明に係る羊毛の改
質処理方法は、羊毛に還元−酸化の2段階処理または酸
化−還元−酸化の3段処理からなる浴中浸漬による内部
変成処理を施して溶解物を抽出除去したのち、この羊毛
に、アルカリ土族元素またはアルミニウム族元素の水溶
性有機酸塩、もしくは有機酸成分を吸着したアルカリ土
族元素またはアルミニウム族元素のイオン化合物の含浸
処理を行うことを特徴とするものである。
に、アルカリ土族元素またはアルミニウム族元素の水溶
性有機酸塩、もしくは有機酸成分を吸着したアルカリ土
族元素またはアルミニウム族元素のイオン化合物が含有
されてなるものであり、また、この発明に係る羊毛の改
質処理方法は、羊毛に還元−酸化の2段階処理または酸
化−還元−酸化の3段処理からなる浴中浸漬による内部
変成処理を施して溶解物を抽出除去したのち、この羊毛
に、アルカリ土族元素またはアルミニウム族元素の水溶
性有機酸塩、もしくは有機酸成分を吸着したアルカリ土
族元素またはアルミニウム族元素のイオン化合物の含浸
処理を行うことを特徴とするものである。
そして、この発明の前記改質羊毛では、繊維内部にカチ
オン系重縮合物が含有された構成、アルカリ土族元素ま
たはアルミニウム族元素の水溶性有機酸塩、もしくは有
機酸成分を吸着したアルカリ土族元素またはアルミニウ
ム族元素のイオン化合物の羊毛に対する含有量が上記元
素として0.01〜10重量%である構成、カチオン系重縮合
物の羊毛に対する含有量が0.01〜2重量%である構成、
をそれぞれ好適態様とする。更に、この発明の前記改質
処理方法では、上記の水溶性有機酸塩もしくは有機酸成
分を吸着したイオン化合物の含浸処理と同時にカチオン
系重縮合物の含浸処理を行う構成を好適態様とする。
オン系重縮合物が含有された構成、アルカリ土族元素ま
たはアルミニウム族元素の水溶性有機酸塩、もしくは有
機酸成分を吸着したアルカリ土族元素またはアルミニウ
ム族元素のイオン化合物の羊毛に対する含有量が上記元
素として0.01〜10重量%である構成、カチオン系重縮合
物の羊毛に対する含有量が0.01〜2重量%である構成、
をそれぞれ好適態様とする。更に、この発明の前記改質
処理方法では、上記の水溶性有機酸塩もしくは有機酸成
分を吸着したイオン化合物の含浸処理と同時にカチオン
系重縮合物の含浸処理を行う構成を好適態様とする。
具体的構成と作用 この発明の改質羊毛において繊維の内部に含有されるア
ルカリ土族(II A族)元素またはアルミニウム族(III
A族)元素の水溶性有機酸塩、もしくは有機酸を吸着し
たアルカリ土族元素またはアルミニウム族元素のイオン
化合物は、蛋白質等の繊維内物質が黄変・脆化性物質に
変成するのを防止する作用を果し、羊毛自体に高い化学
的安定性を付与することが確認されている。従って、こ
の改質羊毛は、高い化学的安定性に基づく優れた日光堅
牢性を示し、光による黄変や脆化等の劣化を生じにくい
ものとなる。
ルカリ土族(II A族)元素またはアルミニウム族(III
A族)元素の水溶性有機酸塩、もしくは有機酸を吸着し
たアルカリ土族元素またはアルミニウム族元素のイオン
化合物は、蛋白質等の繊維内物質が黄変・脆化性物質に
変成するのを防止する作用を果し、羊毛自体に高い化学
的安定性を付与することが確認されている。従って、こ
の改質羊毛は、高い化学的安定性に基づく優れた日光堅
牢性を示し、光による黄変や脆化等の劣化を生じにくい
ものとなる。
このような作用を生じる機構は、明確ではないが、羊毛
繊維内部のアミノ酸を基本とした蛋白質が本来PH4.3〜
4.5程度の酸性域で安定状態であることからして、前記
水溶性有機酸塩の有機酸成分あるいは前記イオン化合物
に吸着している有機酸成分が酸として上記安定状態を維
持するのに寄与すること、また羊毛製品の製造および使
用中にアルカリ成分の作用を受けた際に、上記有機酸成
分が該アルカリ成分を中和し、アルカリ成分によって特
に引き起こされやすい黄変・脆化性物質の生成を未然に
防止するバリヤーとして機能すること、などによるもの
と考えられる。
繊維内部のアミノ酸を基本とした蛋白質が本来PH4.3〜
4.5程度の酸性域で安定状態であることからして、前記
水溶性有機酸塩の有機酸成分あるいは前記イオン化合物
に吸着している有機酸成分が酸として上記安定状態を維
持するのに寄与すること、また羊毛製品の製造および使
用中にアルカリ成分の作用を受けた際に、上記有機酸成
分が該アルカリ成分を中和し、アルカリ成分によって特
に引き起こされやすい黄変・脆化性物質の生成を未然に
防止するバリヤーとして機能すること、などによるもの
と考えられる。
前記の水溶性有機酸塩としては、Be,Mg,Caの如きアルカ
リ土族(II A族)元素またはB,Al,Gaの如きアルミニウ
ム族(III A族)元素の酢酸塩、蟻酸塩、クエン酸塩
等、炭素数の比較的小さい有機酸の塩であって、水に対
してある程度の溶解性を示すものが好適である。また前
記の有機酸成分を吸着したイオン化合物としては、上記
同様のアルカリ土族元素またはアルミニウム族元素のイ
オン化合物、例えば水酸化物、酸化物、ハロゲン化物、
酸性硫化物、硫化物、水酸化物、炭酸塩、シアン化物等
であって、水溶性ないし難溶性の化合物に、酢酸、蟻
酸、クエン酸等の炭素数の比較的小さい有機酸が吸着さ
れたものが好適である。
リ土族(II A族)元素またはB,Al,Gaの如きアルミニウ
ム族(III A族)元素の酢酸塩、蟻酸塩、クエン酸塩
等、炭素数の比較的小さい有機酸の塩であって、水に対
してある程度の溶解性を示すものが好適である。また前
記の有機酸成分を吸着したイオン化合物としては、上記
同様のアルカリ土族元素またはアルミニウム族元素のイ
オン化合物、例えば水酸化物、酸化物、ハロゲン化物、
酸性硫化物、硫化物、水酸化物、炭酸塩、シアン化物等
であって、水溶性ないし難溶性の化合物に、酢酸、蟻
酸、クエン酸等の炭素数の比較的小さい有機酸が吸着さ
れたものが好適である。
このような水溶性有機酸塩または有機酸吸着イオン化合
物の羊毛中含有量は、羊毛に対して上記元素として0.01
〜10重量%程度が望ましく、この含有量が過少では上記
作用効果が充分に発揮されず、逆に過多になると羊毛特
性の低下を招くことになる。
物の羊毛中含有量は、羊毛に対して上記元素として0.01
〜10重量%程度が望ましく、この含有量が過少では上記
作用効果が充分に発揮されず、逆に過多になると羊毛特
性の低下を招くことになる。
一方、この発明の改質羊毛にあっては、特に繊維内部に
上記の水溶性有機酸塩または有機酸吸着イオン化合物と
共にカチオン系重縮合物を含有するものが好適である。
上記の水溶性有機酸塩または有機酸吸着イオン化合物と
共にカチオン系重縮合物を含有するものが好適である。
すなわち、前記水溶性有機酸塩および前記イオン化合物
に吸着した有機酸成分はその種類によって程度に差はあ
るが羊毛繊維が水に触れる機会に徐々に溶出して次第に
前記作用効果を減衰することになるが、カチオン系重縮
合物は繊維内部でバインダとして上記溶出を防止する作
用を果す。また、このカチオン系重縮合物は、蛋白質等
の繊維内物質に反応付加してその化学的および物理的活
性を抑え、外部の黄変・脆化要因となる物質や汚染物質
の繊維内物質に対する反応付加および吸着を阻止する機
能をも発揮する。
に吸着した有機酸成分はその種類によって程度に差はあ
るが羊毛繊維が水に触れる機会に徐々に溶出して次第に
前記作用効果を減衰することになるが、カチオン系重縮
合物は繊維内部でバインダとして上記溶出を防止する作
用を果す。また、このカチオン系重縮合物は、蛋白質等
の繊維内物質に反応付加してその化学的および物理的活
性を抑え、外部の黄変・脆化要因となる物質や汚染物質
の繊維内物質に対する反応付加および吸着を阻止する機
能をも発揮する。
このようなカチオン系重縮合物としては、ジシアンジア
ミドとホルマリン等の重縮合物であるジシアン系縮合
物、ポリアミドやジシアンアミドとアルキルアミンの重
縮合物であるポリアミン系縮合物、第四級アンモニウム
塩重合物の如きポリカチオン系重合物等が挙げられる。
そして、このカチオン系重縮合物の含有量は羊毛に対し
て0.0〜2重量%程度が好ましく、少なすぎては前記作
用効果が充分に発揮されず、逆に多すぎてはべたつき等
を生じて羊毛品質が低下すると共に堅牢度も却って悪化
することになる。
ミドとホルマリン等の重縮合物であるジシアン系縮合
物、ポリアミドやジシアンアミドとアルキルアミンの重
縮合物であるポリアミン系縮合物、第四級アンモニウム
塩重合物の如きポリカチオン系重合物等が挙げられる。
そして、このカチオン系重縮合物の含有量は羊毛に対し
て0.0〜2重量%程度が好ましく、少なすぎては前記作
用効果が充分に発揮されず、逆に多すぎてはべたつき等
を生じて羊毛品質が低下すると共に堅牢度も却って悪化
することになる。
なお、この発明の改質羊毛は、上述の酸化物質とカチオ
ン系重縮合物のほかに、必要とあれば熱による黄変を防
止するための酸化防止剤等の既存の種々の添加剤を適宜
含有させてもよい。
ン系重縮合物のほかに、必要とあれば熱による黄変を防
止するための酸化防止剤等の既存の種々の添加剤を適宜
含有させてもよい。
このような改質羊毛を得る手段は、特に限定されない
が、既述したこの発明の改質処理方法によれば前記の水
溶性有機酸塩または有機酸吸着イオン化合物あるいはこ
れらとカチオン系重縮合物の作用効果を最大限に発揮す
ることができる。
が、既述したこの発明の改質処理方法によれば前記の水
溶性有機酸塩または有機酸吸着イオン化合物あるいはこ
れらとカチオン系重縮合物の作用効果を最大限に発揮す
ることができる。
すなわち、この発明の改質処理方法は、前処理として還
元処理および酸化処理を含む内部変成処理を施したの
ち、酸性浴中への浸漬により前記の水溶性有機酸塩また
は有機酸吸着イオン化合物あるいはこれらとカチオン系
重縮合物を繊維内部に含浸させる処理を行う方法であ
る。
元処理および酸化処理を含む内部変成処理を施したの
ち、酸性浴中への浸漬により前記の水溶性有機酸塩また
は有機酸吸着イオン化合物あるいはこれらとカチオン系
重縮合物を繊維内部に含浸させる処理を行う方法であ
る。
この処理方法を適用する羊毛としては、前記した未加工
羊毛および加工羊毛のいずれでもよいが、好ましくは一
般的なスケール処理方法、例えば塩素等による酸化処理
によってスケール表面の疎水性蛋白質であるエピキュー
ティクルを変成または除去して表面を親水性による予備
処理を行ったものがよい。
羊毛および加工羊毛のいずれでもよいが、好ましくは一
般的なスケール処理方法、例えば塩素等による酸化処理
によってスケール表面の疎水性蛋白質であるエピキュー
ティクルを変成または除去して表面を親水性による予備
処理を行ったものがよい。
内部変成処理は、浴中浸漬による還元処理と酸化処理の
組み合わせからなり、上記予備処理の強弱に応じて還元
→酸化の2段処理または酸化→還元→酸化の3段処理を
行う。すなわち、このような内部変成処理により、羊毛
内部つまりスケールのエクソキューティクル及びエンド
キューティクルの残表皮部とコルテックス部及び細胞間
充填物の一部黄変蛋白質ならびに残脂質が分解あるいは
変成され、溶解物が抽出除去されるとゝもに、これに伴
って羊毛内部が粗となり、次の含浸処理における水溶性
有機酸塩または有機酸吸着イオン化合物あるいはこれら
とカチオン系重縮合物を含有させるのに好適な強い含浸
性呼び化学反応性を有する内部変成羊毛が提供される。
なお、このような内部変成処理は、従来の一般的な酸化
漂白や還元漂白等の基本的処理が羊毛繊維の表面部の処
理であるのに対し、繊維内部に及ぶ強い処理である点で
異なっている。
組み合わせからなり、上記予備処理の強弱に応じて還元
→酸化の2段処理または酸化→還元→酸化の3段処理を
行う。すなわち、このような内部変成処理により、羊毛
内部つまりスケールのエクソキューティクル及びエンド
キューティクルの残表皮部とコルテックス部及び細胞間
充填物の一部黄変蛋白質ならびに残脂質が分解あるいは
変成され、溶解物が抽出除去されるとゝもに、これに伴
って羊毛内部が粗となり、次の含浸処理における水溶性
有機酸塩または有機酸吸着イオン化合物あるいはこれら
とカチオン系重縮合物を含有させるのに好適な強い含浸
性呼び化学反応性を有する内部変成羊毛が提供される。
なお、このような内部変成処理は、従来の一般的な酸化
漂白や還元漂白等の基本的処理が羊毛繊維の表面部の処
理であるのに対し、繊維内部に及ぶ強い処理である点で
異なっている。
酸化処理は、酸化変成物や溶解物の抽出と、前段で還元
処理を経た場合の残留還元剤除去を行うもので、過酸化
水素、さらし粉、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナト
リウム、塩素化シアヌル酸塩等の酸化作用を有する薬剤
と水とによって酸化浴を作成し、この浴中に羊毛を浸漬
することによって行う。この場合、使用水及び浴容器は
ともに金属イオンを生じないものを使用し、かつ浴液の
攪拌は解離成分の再付着や羊毛の損傷を避けるために緩
やかに行うことはいうまでもない。また、浴中には、酸
化剤の羊毛中への浸透を促進かつ均一化する目的でポリ
オキシエチレンアルキルフェノール系等の非イオン界面
活性剤からなる浸漬剤を羊毛重量に対して1.0〜2.0重量
%程度添加したり、羊毛に対する金属イオンの吸着を防
止する目的でリン酸塩系重合物等からなる金属封鎖剤を
同じく0.1〜1重量%程度添加する等、必要に応じて種
々の添加剤を適宜加えることができる。なお、浴比、処
理温度、処理時間、PH、酸化剤添加量等の処理条件は使
用する酸化剤の種類によって異なる。
処理を経た場合の残留還元剤除去を行うもので、過酸化
水素、さらし粉、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナト
リウム、塩素化シアヌル酸塩等の酸化作用を有する薬剤
と水とによって酸化浴を作成し、この浴中に羊毛を浸漬
することによって行う。この場合、使用水及び浴容器は
ともに金属イオンを生じないものを使用し、かつ浴液の
攪拌は解離成分の再付着や羊毛の損傷を避けるために緩
やかに行うことはいうまでもない。また、浴中には、酸
化剤の羊毛中への浸透を促進かつ均一化する目的でポリ
オキシエチレンアルキルフェノール系等の非イオン界面
活性剤からなる浸漬剤を羊毛重量に対して1.0〜2.0重量
%程度添加したり、羊毛に対する金属イオンの吸着を防
止する目的でリン酸塩系重合物等からなる金属封鎖剤を
同じく0.1〜1重量%程度添加する等、必要に応じて種
々の添加剤を適宜加えることができる。なお、浴比、処
理温度、処理時間、PH、酸化剤添加量等の処理条件は使
用する酸化剤の種類によって異なる。
過酸化水素による酸化処理では、5〜20ml/程度の過
酸化水素を使用し、浴比1:20〜50程度において処理時間
2.5〜3時間程度で行うが、羊毛の余分な損傷を抑制す
るためにPHを開始時の4.0〜4.5程度の酸性域より最終的
にPH7ないしこれに近い酸性域に至るように段階的に上
昇させ、また処理温度も開始時の低温(常温)より徐々
に昇温して最終的に80℃程度となるように調整すること
が好ましい。なお、羊毛中への酸化剤の均一浸透、さら
に溶解物や変性物の解離抽出の促進のために、各PH調整
時、PH維持中、最終PH調整後等において羊毛を浴から静
かに取り上げて2〜3分程度の浴切りを行うことが推奨
される。
酸化水素を使用し、浴比1:20〜50程度において処理時間
2.5〜3時間程度で行うが、羊毛の余分な損傷を抑制す
るためにPHを開始時の4.0〜4.5程度の酸性域より最終的
にPH7ないしこれに近い酸性域に至るように段階的に上
昇させ、また処理温度も開始時の低温(常温)より徐々
に昇温して最終的に80℃程度となるように調整すること
が好ましい。なお、羊毛中への酸化剤の均一浸透、さら
に溶解物や変性物の解離抽出の促進のために、各PH調整
時、PH維持中、最終PH調整後等において羊毛を浴から静
かに取り上げて2〜3分程度の浴切りを行うことが推奨
される。
塩素系酸化剤による酸化処理では、酸化剤添加量を有効
塩素量換算で羊毛重量に対して0.2〜8重量%程度と
し、浴比1:20〜50程度で処理開始より終了までのPHを6.
8〜7程度、温度15〜20℃に維持し、処理時間5〜10時
間程度で行うのが良い。この場合、浴切りは前記同様に
行えばよい。
塩素量換算で羊毛重量に対して0.2〜8重量%程度と
し、浴比1:20〜50程度で処理開始より終了までのPHを6.
8〜7程度、温度15〜20℃に維持し、処理時間5〜10時
間程度で行うのが良い。この場合、浴切りは前記同様に
行えばよい。
酸化処理終了後には、水洗もしくは湯洗を数回行って水
切りする。
切りする。
還元処理は、還元変成物や溶解物の抽出と、前段で酸化
処理を経た場合の非抽出変性物質つまり酸化物及び過酸
化物等の中和と固定を行うもので、還元剤と必要に応じ
て前記浸透剤等の添加剤と水とで還元浴を作成し、この
浴中に羊毛を浸漬することによって行う。この場合も金
属イオンを生じない水及び浴容器を使用し、浴液の攪拌
を緩やかに行うことはいうまでもない。
処理を経た場合の非抽出変性物質つまり酸化物及び過酸
化物等の中和と固定を行うもので、還元剤と必要に応じ
て前記浸透剤等の添加剤と水とで還元浴を作成し、この
浴中に羊毛を浸漬することによって行う。この場合も金
属イオンを生じない水及び浴容器を使用し、浴液の攪拌
を緩やかに行うことはいうまでもない。
使用する還元剤としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水
素ナトリウム、デクロリン〔Zn(OH)HSO2CH2O〕、ロン
ガリットC(NaHSO3・CH2O・2H2O)等が挙げられ、その
添加量は羊毛重量に対して1〜5重量%程度とするのが
よい。
素ナトリウム、デクロリン〔Zn(OH)HSO2CH2O〕、ロン
ガリットC(NaHSO3・CH2O・2H2O)等が挙げられ、その
添加量は羊毛重量に対して1〜5重量%程度とするのが
よい。
還元処理条件としては、浴比1:20〜50程度、開始から終
了までのPH2.5〜3.0程度とし、処理温度を開始時の低温
(常温)より最終的に80℃程度になるまで段階的または
連続的に昇温させ、処理時間0.5〜2時間程度とすれば
よい。また、この処理中には前記酸化処理と同様に数回
の浴切りを行うことが望ましい。
了までのPH2.5〜3.0程度とし、処理温度を開始時の低温
(常温)より最終的に80℃程度になるまで段階的または
連続的に昇温させ、処理時間0.5〜2時間程度とすれば
よい。また、この処理中には前記酸化処理と同様に数回
の浴切りを行うことが望ましい。
還元処理後には除冷を経て、水洗もしくは湯洗を数回行
って水切りする。
って水切りする。
なお、このような内部変成処理は上記の酸化処理と還元
処理を組み合わせた2段あるいは3段の処理からなる
が、劣化防止効果を良好に発揮させる上で最終段の処理
を酸化処理とする。
処理を組み合わせた2段あるいは3段の処理からなる
が、劣化防止効果を良好に発揮させる上で最終段の処理
を酸化処理とする。
かくして内部変成処理を施した羊毛は、次に前記の水溶
性有機酸塩または有機酸吸着イオン化合物もしくはこれ
らとカチオン系重縮合物とを繊維内部に含浸させる処理
に供する。この含浸処理では、前の内部変性処理におけ
る内部構成物質の一部が除去されて生じた繊維内部の空
所に、水溶性有機酸塩または有機酸吸着イオン化合物も
しくはこれらとカチオン系重縮合物が入り込むことにな
る。
性有機酸塩または有機酸吸着イオン化合物もしくはこれ
らとカチオン系重縮合物とを繊維内部に含浸させる処理
に供する。この含浸処理では、前の内部変性処理におけ
る内部構成物質の一部が除去されて生じた繊維内部の空
所に、水溶性有機酸塩または有機酸吸着イオン化合物も
しくはこれらとカチオン系重縮合物が入り込むことにな
る。
この含浸処理手段としては、水溶性有機酸塩または有機
酸吸着イオン化合物もしくはこれらとカチオン系重縮合
物を含む水溶液を羊毛にスプレー等で噴霧する方法と、
該水溶液を浴として羊毛を浸漬する方法のいずれをも採
用できるが、含浸を確実かつ均一に行うには後者の浸漬
方法が推奨される。
酸吸着イオン化合物もしくはこれらとカチオン系重縮合
物を含む水溶液を羊毛にスプレー等で噴霧する方法と、
該水溶液を浴として羊毛を浸漬する方法のいずれをも採
用できるが、含浸を確実かつ均一に行うには後者の浸漬
方法が推奨される。
浸漬方法における処理浴には予め調製した上記水溶液を
使用することもできるが、簡易にはまず酢酸、蟻酸、ク
エン酸の如き有機酸の稀釈液を調製し、この稀釈液中に
その酸と反応するか酸成分を吸着し得るアルカリ土族ま
たはアルミニウム族の化合物もしくはこれとカチオン系
重縮合物を添加して処理浴とする手段がある。例えば酢
酸の稀釈液に酸化マグネシウム(MgO)を添加すれば酢
酸マグネシウムが生成する。
使用することもできるが、簡易にはまず酢酸、蟻酸、ク
エン酸の如き有機酸の稀釈液を調製し、この稀釈液中に
その酸と反応するか酸成分を吸着し得るアルカリ土族ま
たはアルミニウム族の化合物もしくはこれとカチオン系
重縮合物を添加して処理浴とする手段がある。例えば酢
酸の稀釈液に酸化マグネシウム(MgO)を添加すれば酢
酸マグネシウムが生成する。
上記処理浴のPHは酸性側に維持することが望ましく、例
えば酢酸を用いる場合3.5〜4.5程度とするのがよい。処
理は、浴中に内部変成処理後の羊毛を浴比1:20〜50程度
で浸漬することによって行われる。この時、処理温度は
初期の低温(常温)より段階的または連続的に昇温させ
て最終的に90℃程度まで上げることが望ましい。処理時
間は攪拌の強度等で異なるが、通常20〜120分間程度で
ある。
えば酢酸を用いる場合3.5〜4.5程度とするのがよい。処
理は、浴中に内部変成処理後の羊毛を浴比1:20〜50程度
で浸漬することによって行われる。この時、処理温度は
初期の低温(常温)より段階的または連続的に昇温させ
て最終的に90℃程度まで上げることが望ましい。処理時
間は攪拌の強度等で異なるが、通常20〜120分間程度で
ある。
この処理後、除冷を経て水洗もしくは湯洗を数回行う。
しかして得られる羊毛は、前記の水溶性有機酸塩または
有機酸吸着イオン化合物もしくはこれらとカチオン系重
縮合物が元の繊維内部にあった蛋白質などの構成物質の
一部と置換され、光による酸化分解に対して非常に強い
抵抗性を持つ。
しかして得られる羊毛は、前記の水溶性有機酸塩または
有機酸吸着イオン化合物もしくはこれらとカチオン系重
縮合物が元の繊維内部にあった蛋白質などの構成物質の
一部と置換され、光による酸化分解に対して非常に強い
抵抗性を持つ。
なお、かくして前記の水溶性有機酸塩または有機酸吸着
イオン化合物もしくはこれらとカチオン系重縮合物を含
有させた羊毛は、必要とあれば、さらに熱による黄変を
防止するために酸化防止剤を含有させる処理等の補助的
処理を施してもよい。
イオン化合物もしくはこれらとカチオン系重縮合物を含
有させた羊毛は、必要とあれば、さらに熱による黄変を
防止するために酸化防止剤を含有させる処理等の補助的
処理を施してもよい。
また、前処理の内部変成処理と含浸処理との間もしくは
本処理と同時に通常の方法による染色工程を組み入れる
ことが可能である。含浸処理と同時に染色を行うには、
染色液と含浸処理用の前記水溶性有機酸塩または有機酸
吸着イオン化合物もしくはこれとカチオン系重縮合物を
含む酸稀釈液とを予め別に作成し、この二液の混合液を
処理浴としてPHおよび温度調整しつゝ内部変成処理後の
羊毛を浸漬すればよい。この同時処理によれば染色・改
質の処理操作が大幅に簡略化され、処理時間も短縮する
という利点がある。
本処理と同時に通常の方法による染色工程を組み入れる
ことが可能である。含浸処理と同時に染色を行うには、
染色液と含浸処理用の前記水溶性有機酸塩または有機酸
吸着イオン化合物もしくはこれとカチオン系重縮合物を
含む酸稀釈液とを予め別に作成し、この二液の混合液を
処理浴としてPHおよび温度調整しつゝ内部変成処理後の
羊毛を浸漬すればよい。この同時処理によれば染色・改
質の処理操作が大幅に簡略化され、処理時間も短縮する
という利点がある。
実施例 以下、この発明を実施例によって具体的に説明する。な
お、以下においてowwとあるのは対羊毛重量、ml/およ
びg/は対浴量濃度である。
お、以下においてowwとあるのは対羊毛重量、ml/およ
びg/は対浴量濃度である。
実施例1 予め表面スケールを塩素で酸化処理したカムバック種羊
毛の番手2/32梳毛糸をパイル素材に用いたパイル織物生
地を、1%owwの中性洗剤(花王石鹸社製スコアロール
#700)を溶解した浴中で浴比1:30、処理温度40℃にて1
0分間浸漬してソーピング処理を行った。次に、この羊
毛生地を次の順序で内部変成処理した。
毛の番手2/32梳毛糸をパイル素材に用いたパイル織物生
地を、1%owwの中性洗剤(花王石鹸社製スコアロール
#700)を溶解した浴中で浴比1:30、処理温度40℃にて1
0分間浸漬してソーピング処理を行った。次に、この羊
毛生地を次の順序で内部変成処理した。
(1)酸化処理 常温軟水に90%酢酸を0.10〜0.15ml/添加してPHを4.0
〜4.5に調整したのち、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェノール型浸透剤(明成化学工業社製メイセリンH−17
0)1.5%owwとリン酸塩系重合物からなる金属封鎖剤
(明製化学工業社製マイネックスSP)1%owwを加え、
更に35%過酸化水素水を15ml/となるように加えて酸
化浴を作成した。この酸化浴中に羊毛生地を浴比1:30で
浸漬し、緩やかな攪拌を行いながら常温(30℃)以下よ
り処理を開始し、0.5%アンモニア水を5回に分けて添
加してPHを最終6.8まで段階的に上昇させるとゝもに、
処理温度を最終80℃まで徐々に昇温させ、2時間30分〜
3時間で処理を終えた。なお、この処理中、各PH調整時
5回とそれ以外の5回、各2〜3分の浴切りを行った。
また最終のPH6.8、温度80℃での処理は20分間とし、こ
の間にも浴切りを行った。
〜4.5に調整したのち、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェノール型浸透剤(明成化学工業社製メイセリンH−17
0)1.5%owwとリン酸塩系重合物からなる金属封鎖剤
(明製化学工業社製マイネックスSP)1%owwを加え、
更に35%過酸化水素水を15ml/となるように加えて酸
化浴を作成した。この酸化浴中に羊毛生地を浴比1:30で
浸漬し、緩やかな攪拌を行いながら常温(30℃)以下よ
り処理を開始し、0.5%アンモニア水を5回に分けて添
加してPHを最終6.8まで段階的に上昇させるとゝもに、
処理温度を最終80℃まで徐々に昇温させ、2時間30分〜
3時間で処理を終えた。なお、この処理中、各PH調整時
5回とそれ以外の5回、各2〜3分の浴切りを行った。
また最終のPH6.8、温度80℃での処理は20分間とし、こ
の間にも浴切りを行った。
(2)水洗 20〜30℃にて2回行った。
(3)還元処理 常温軟水に88%蟻酸を3〜4ml/加えてPHを2.5〜3.0に
調整し、浸漬剤メイセリンH−170(前出)1%owwとデ
クロリン5g/を加えて還元浴を作成した。この還元浴
中に常温下で前記の酸化処理後の羊毛生地浴比1:30で浸
漬し、緩やかに攪拌を行ったのち、徐々に60℃まで昇温
させるとゝもに、この間に5回の浴切りを行い、60℃に
て15分間維持したのち更に昇温し、80℃で30分間維持
し、続いて30℃まで除冷して処理を終えた。
調整し、浸漬剤メイセリンH−170(前出)1%owwとデ
クロリン5g/を加えて還元浴を作成した。この還元浴
中に常温下で前記の酸化処理後の羊毛生地浴比1:30で浸
漬し、緩やかに攪拌を行ったのち、徐々に60℃まで昇温
させるとゝもに、この間に5回の浴切りを行い、60℃に
て15分間維持したのち更に昇温し、80℃で30分間維持
し、続いて30℃まで除冷して処理を終えた。
(4)湯洗 60℃にて2回行った。
(5)水洗 常温にて1回行った。
(6)酸化処理 (1)と全く同様にして酸化処理を行った。
(7)湯洗 60℃にて2回行った。
(8)水洗 常温に1回行った。
この内部変成処理を経た羊毛生地について、以下のよう
に含浸処理を施した。
に含浸処理を施した。
まず、酸化アルミニウム(Al2O3)ゾルのコロイド状分
散液に、攪拌しながら酢酸(90%)の5%水稀釈液を徐
々にかつ何回かに分けて液のPHが4.0で安定するまでに
加えた。これにより、上記分散液は完全に透明な水溶液
となった。
散液に、攪拌しながら酢酸(90%)の5%水稀釈液を徐
々にかつ何回かに分けて液のPHが4.0で安定するまでに
加えた。これにより、上記分散液は完全に透明な水溶液
となった。
次に、第4級アンモニウム塩水溶性重縮合物(日華化学
工業社製のネオフィックスRP−70)を羊毛重量の3%加
えてよく攪拌せしめた。
工業社製のネオフィックスRP−70)を羊毛重量の3%加
えてよく攪拌せしめた。
この浴(溶液)に、先に内部変成処理を行った羊毛を浴
比1:30で投入して改質処理を開始した。処理は均一性に
注意して、良く攪拌しながら行い、処理開始時の常温下
で10分間維持し、続いて20分間で50℃まで昇温してこの
温度で15分間維持したのち、20分間で90℃まで昇温して
この温度で15分間維持し、最後に15分間で常温まで除冷
する温度時間条件で処理を終えた。
比1:30で投入して改質処理を開始した。処理は均一性に
注意して、良く攪拌しながら行い、処理開始時の常温下
で10分間維持し、続いて20分間で50℃まで昇温してこの
温度で15分間維持したのち、20分間で90℃まで昇温して
この温度で15分間維持し、最後に15分間で常温まで除冷
する温度時間条件で処理を終えた。
この処理後に常温での水洗を2回行い、脱水、乾燥を経
て改質羊毛生地を得た。そして、更にこの羊毛生地に10
〜20%濃度の酸化防止剤(明成化学工業社製のAF−24)
を含む水溶液をパディングによりPick−Up25〜50%で処
理し、乾燥した。得られた羊毛は、酢酸を吸着したアル
ミニウム化合物(水酸化物と考えられる)をAlとして約
0.052重量%、カチオン系重縮合物を約0.2〜0.4重量%
含有しており、カチオン系重合物含有量が1.3重量%で
あり、日光による黄変や脆化に対する著しい防止効果を
示した。
て改質羊毛生地を得た。そして、更にこの羊毛生地に10
〜20%濃度の酸化防止剤(明成化学工業社製のAF−24)
を含む水溶液をパディングによりPick−Up25〜50%で処
理し、乾燥した。得られた羊毛は、酢酸を吸着したアル
ミニウム化合物(水酸化物と考えられる)をAlとして約
0.052重量%、カチオン系重縮合物を約0.2〜0.4重量%
含有しており、カチオン系重合物含有量が1.3重量%で
あり、日光による黄変や脆化に対する著しい防止効果を
示した。
実施例2 羊毛トップの段階で表面スケールが塩素で酸化処理され
たメリノ種羊毛の番種2/48の梳毛糸を糸かせ状態とし、
これを浴比1:40において実施例1と同様にソーピング処
理した。次にこの梳毛糸を次の順序で内部変成処理し
た。
たメリノ種羊毛の番種2/48の梳毛糸を糸かせ状態とし、
これを浴比1:40において実施例1と同様にソーピング処
理した。次にこの梳毛糸を次の順序で内部変成処理し
た。
(1)酸化処理 軟水に有効塩素12%の次亜塩素酸ナトリウム4%owwと
浸透剤メイセリンH−170(前出)1%owwとを添加混合
し、PH6.7〜8.0の酸化浴を作成した。この浴中に上記の
梳毛糸を浴比1:30で浸漬し、処理温度15〜20℃において
緩やかに攪拌しながら10時間処理した。
浸透剤メイセリンH−170(前出)1%owwとを添加混合
し、PH6.7〜8.0の酸化浴を作成した。この浴中に上記の
梳毛糸を浴比1:30で浸漬し、処理温度15〜20℃において
緩やかに攪拌しながら10時間処理した。
(2)水洗 常温で3回行ったのち、水切りした。
(3)酸処理 上記水洗後の梳毛糸を、常温軟水に88%蟻酸3%owwを
添加してPH2.8〜3.3とした浴中に浴比1:30で浸漬し、緩
やかな攪拌を行いつゝ25℃にて30分間処理した。
添加してPH2.8〜3.3とした浴中に浴比1:30で浸漬し、緩
やかな攪拌を行いつゝ25℃にて30分間処理した。
(4)水洗 常温にて2回行った。
(5)還元処理 常温軟水に68%硫酸0.1%owwと浸透剤メイセリンH−17
0(前出)1%owwとロンガリットC4%owwとを添加混合
し、PH4.5〜5.0の還元浴を作成した。この浴中に前記酸
化処理後の梳毛糸を浴比1:30で浸漬し、20〜25℃にて緩
やかに攪拌しながら2時間処理した。
0(前出)1%owwとロンガリットC4%owwとを添加混合
し、PH4.5〜5.0の還元浴を作成した。この浴中に前記酸
化処理後の梳毛糸を浴比1:30で浸漬し、20〜25℃にて緩
やかに攪拌しながら2時間処理した。
(6)水洗 常温にて2回行った。
(7)酸処理 上記水洗後の梳毛糸を、常温軟水に68%硫酸0.2%owwを
添加してPH2〜3とした浴中で、浴比1:30にて常温下1
〜2分の浸漬処理を行った。
添加してPH2〜3とした浴中で、浴比1:30にて常温下1
〜2分の浸漬処理を行った。
(8)水洗 常温で2回行った。
(9)酸化処理 実施例1における(1)の酸化処理と全く同様にして行
った。
った。
(10)水洗 常温で2回行った。
この内部変成処理を経た梳毛糸について、酸化アルミニ
ウムゾルに代えて酸化ガリウム(2Ga2O3・3H2O)粉末を
10g/の割合で用いるとゝもに、カチオン系重縮合物と
して第4級ポリアンモニウム塩縮合物(Bayer社製レボ
ゲンFWN)3%owwを用いた以外は実施例1と同様にし
て、有機酸吸着イオン化合物とカチオン系重合物による
含浸処理を施した。
ウムゾルに代えて酸化ガリウム(2Ga2O3・3H2O)粉末を
10g/の割合で用いるとゝもに、カチオン系重縮合物と
して第4級ポリアンモニウム塩縮合物(Bayer社製レボ
ゲンFWN)3%owwを用いた以外は実施例1と同様にし
て、有機酸吸着イオン化合物とカチオン系重合物による
含浸処理を施した。
この処理後に常温での水洗を2回行ったのち、実施例1
と同様の酸化防止剤の処理を行った。
と同様の酸化防止剤の処理を行った。
得られた梳毛糸は、酢酸を吸着したガリウム化合物(水
酸化物と考えられる)をGaとして約0.081重量%、カチ
オン系重縮合物を約0.4〜0.6重量%含有しており、日光
による黄変や脆化に対する耐性に優れ、かつ糸引張強度
も処理前に比較して約10%向上していた。
酸化物と考えられる)をGaとして約0.081重量%、カチ
オン系重縮合物を約0.4〜0.6重量%含有しており、日光
による黄変や脆化に対する耐性に優れ、かつ糸引張強度
も処理前に比較して約10%向上していた。
実施例3 パイル素材として、予め表面処理された防縮羊毛である
メリノ種羊毛の番手2/48梳毛糸を用いたパイル織物生地
を実施例1と同じように内部変成処理を行ったのち、次
の方法で染色し、その後酸化アルミニウムゾルに代えて
酸化マグネシウム(MgO)粉末を1.5g/の割合で用いた
以外は実施例1と同様にして含浸処理を行い、更に実施
例1と同様の酸化防止剤の処理を行った。
メリノ種羊毛の番手2/48梳毛糸を用いたパイル織物生地
を実施例1と同じように内部変成処理を行ったのち、次
の方法で染色し、その後酸化アルミニウムゾルに代えて
酸化マグネシウム(MgO)粉末を1.5g/の割合で用いた
以外は実施例1と同様にして含浸処理を行い、更に実施
例1と同様の酸化防止剤の処理を行った。
Acidol GreyMG(BaSF社製):0.120% Acidol BorduexMB(同上):0.006% UniperolSE−S(同上):2% EulysinS(同上):0.5% 硫酸アンモニウム:3% 上記各浴中濃度のレサイプにて浴比1:30においてBoil
(煮沸)−30分間の染色を行った。この染色物は淡色の
綺麗なグレー色で、標準濃度は〔STANDARD DEPTH 1/4〕
であった。
(煮沸)−30分間の染色を行った。この染色物は淡色の
綺麗なグレー色で、標準濃度は〔STANDARD DEPTH 1/4〕
であった。
また、最終的に得られた染色物は、酢酸マグネシウムを
Mgとして約0.046重量%、カチオン系重縮合物を約0.4〜
0.6重量%含み、淡色であるにもかゝわらず日光に対し
て非常に堅牢で変退色しにくいものであった。
Mgとして約0.046重量%、カチオン系重縮合物を約0.4〜
0.6重量%含み、淡色であるにもかゝわらず日光に対し
て非常に堅牢で変退色しにくいものであった。
実施例4 羊毛トップの段階で予めスケール処理された防縮羊毛で
あるメリノ種の番手2/48の梳毛糸を綛状態で、実施例1
の(3)〜(8)と同様にして、還元→酸化の2段の内
部変成処理を行ったのち、以下のように含浸処理と染色
とを同時に行った。
あるメリノ種の番手2/48の梳毛糸を綛状態で、実施例1
の(3)〜(8)と同様にして、還元→酸化の2段の内
部変成処理を行ったのち、以下のように含浸処理と染色
とを同時に行った。
(1)染色と含浸処理 Anthrasol Blue IBC:0.20% 〃 Yellow IRK:0.04% 〃 Red IFBB:0.09% Eganal UN:1% (以上、Hoechst社製) Albegal B(CIBA−GEIGY社製):1.5% 酢酸アンモニウム:4% 上記各濃度組成の染色用水溶液と、PH6.5〜6.8とした以
外は実施例1と同様にして調整した含浸処理用の水溶液
とを、混合重合比2:1で混合し、この混合液中に内部変
成処理後の梳毛糸を浴比1:30で浸漬し、常温下で20分間
維持し、続いて45分間で98℃まで昇温して10分経過時点
で酢酸を追加してPH4.0〜4.5に調整し、更に30分間沸騰
させて処理を終えた。
外は実施例1と同様にして調整した含浸処理用の水溶液
とを、混合重合比2:1で混合し、この混合液中に内部変
成処理後の梳毛糸を浴比1:30で浸漬し、常温下で20分間
維持し、続いて45分間で98℃まで昇温して10分経過時点
で酢酸を追加してPH4.0〜4.5に調整し、更に30分間沸騰
させて処理を終えた。
(2)発色 チオシアン酸アンモニウム:1.2%oww 重クロム酸カリウム:1.0%oww 硫酸(66゜Be):10ml/ 上記成分濃度の浴を作成し、この浴中に前記染色および
本処理後の梳毛糸を浴比1:30で浸漬し、処理温度を常温
から最終85〜90℃まで徐々に昇温させ、この最終温度で
30分間維持したのち除冷し、充分に水洗を行って発色を
完了した。
本処理後の梳毛糸を浴比1:30で浸漬し、処理温度を常温
から最終85〜90℃まで徐々に昇温させ、この最終温度で
30分間維持したのち除冷し、充分に水洗を行って発色を
完了した。
(3)中和 稀釈アンモニア水にてPH7.3〜7.8に調整した弱アルカリ
性浴中に、上記発色後の梳毛糸を浴比1:30で常温にて10
分間浸漬して中和を行った。
性浴中に、上記発色後の梳毛糸を浴比1:30で常温にて10
分間浸漬して中和を行った。
(4)漂白処理 染色ならびに発色加工時の羊毛黄変を除去するために、
通常の方法によって過酸化水素による漂白処理を浴比1:
30にて行った。
通常の方法によって過酸化水素による漂白処理を浴比1:
30にて行った。
以上の各処理を経たのち、水洗、脱水、乾燥を行って得
られた梳毛糸に、酸化防止剤AF−24(前出)の10%水溶
液をスプレー処理し、乾燥させて極淡色グレー標準濃度
〔STANDARD DEPTH 1/8〕の梳毛糸染色物を得た。
られた梳毛糸に、酸化防止剤AF−24(前出)の10%水溶
液をスプレー処理し、乾燥させて極淡色グレー標準濃度
〔STANDARD DEPTH 1/8〕の梳毛糸染色物を得た。
この染色物は極淡色であるが、極めて強い日光堅牢性を
保持し、黄変と脆化に著しく強い抑制防止作用があり、
日光による変色、退色と強力劣化が著しく小さいもので
あった。なお、染色物中の酢酸を吸着したアルミニウム
化合物の含有量はAlとして約0.016重量%、カチオン系
重縮合物の含有量は約0.01〜0.15重量%であった。
保持し、黄変と脆化に著しく強い抑制防止作用があり、
日光による変色、退色と強力劣化が著しく小さいもので
あった。なお、染色物中の酢酸を吸着したアルミニウム
化合物の含有量はAlとして約0.016重量%、カチオン系
重縮合物の含有量は約0.01〜0.15重量%であった。
実施例5 含浸処理においてカチオン系重縮合物を用いなかった以
外は、実施例1と同様にして改質した羊毛生地を得た。
外は、実施例1と同様にして改質した羊毛生地を得た。
実施例6 実施例における内部変成処理後の羊毛に、1.0%濃度の
酢酸マグネシウムおよび5.0%濃度のカチオン系重縮合
物(実施例1と同じもの)を溶解した水溶液をスプレー
して充分に噴霧含浸させ、水洗、脱水、乾燥を経て改質
羊毛生地を得た。そして、更に実施例1と同様の酸化防
止剤による処理を行った。
酢酸マグネシウムおよび5.0%濃度のカチオン系重縮合
物(実施例1と同じもの)を溶解した水溶液をスプレー
して充分に噴霧含浸させ、水洗、脱水、乾燥を経て改質
羊毛生地を得た。そして、更に実施例1と同様の酸化防
止剤による処理を行った。
得られた羊毛生地は、酢酸マグネシウムをMgとして約0.
048重量%、カチオン系重縮合物を約0.2〜0.3重量%含
有するものであった。
048重量%、カチオン系重縮合物を約0.2〜0.3重量%含
有するものであった。
実施例7 含浸処理において酸化ガリウム粉末に代えて炭酸ベリリ
ウム(BeCO3)粉末を同量使用した以外は実施例2と同
様にして改質された梳毛糸を得た。この梳毛糸では、塩
基性酢酸ベリリウム〔Be4O(CH3CO2)6〕がBeとして0.
016重量%含有されていた。
ウム(BeCO3)粉末を同量使用した以外は実施例2と同
様にして改質された梳毛糸を得た。この梳毛糸では、塩
基性酢酸ベリリウム〔Be4O(CH3CO2)6〕がBeとして0.
016重量%含有されていた。
実施例8 実施例3における染色処理を省略し、かつ含浸処理にお
ける酢酸の水稀釈液に代えて蟻酸の2.0%水溶液を使用
した以外は、実施例3と同様にせて羊毛生地を得た。こ
の羊毛生地では、マグネシウムの蟻酸化合物がMgとして
約0.046重量%含有されていた。
ける酢酸の水稀釈液に代えて蟻酸の2.0%水溶液を使用
した以外は、実施例3と同様にせて羊毛生地を得た。こ
の羊毛生地では、マグネシウムの蟻酸化合物がMgとして
約0.046重量%含有されていた。
実施例の評価 かくして得られた実施例1、3、5、6、8の羊毛生地
と実施例2、4、7の羊毛糸について黄変と脆化の抑制
防止度合いを評価測定した。
と実施例2、4、7の羊毛糸について黄変と脆化の抑制
防止度合いを評価測定した。
また、実施例3および実施例4の染色物については変退
色度合い及び変退色と脆化の抑止防止度合いをそれぞれ
評価測定した。
色度合い及び変退色と脆化の抑止防止度合いをそれぞれ
評価測定した。
そして、それぞれを、従来法(ベンゾフェノン系の光安
定剤を含有させる処理法)で処理したものと対比した。
定剤を含有させる処理法)で処理したものと対比した。
紫外線カーボンアークフェードオメーターにてブラック
パネル温度(B・P・T)を高温85度に設定し、先の実
施例1、3、5、6、8の生地試料裏に厚さ10mmのスラ
ブウレタンを充填して200時間光照射した。
パネル温度(B・P・T)を高温85度に設定し、先の実
施例1、3、5、6、8の生地試料裏に厚さ10mmのスラ
ブウレタンを充填して200時間光照射した。
光照射後、照射部分の黄変度も未照射試料と比較した。
尚、参考比較の為に従来法試料も同時に評価測定を行っ
た。なお、従来法試料としては、紫外線吸収剤の付加処
理のみを行ったものを用いた。
尚、参考比較の為に従来法試料も同時に評価測定を行っ
た。なお、従来法試料としては、紫外線吸収剤の付加処
理のみを行ったものを用いた。
黄変度測定には分光光度計「測色機Macbeth 2020」を使
用した。光源はD光源である。
用した。光源はD光源である。
黄変度は黄色度指数Y.I.(Yellowness Index) 〔Y.I.=(128X−106Z)/Y〕で表わした。なお、X、
Y、Zは三刺激値である。
Y、Zは三刺激値である。
黄変評価結果は下記第1表のとおりである。
〔脆化評価〕 実施例2、4、6の羊毛糸試料について、黄変評価方法
と同様に、200時間、300時間それぞれ光照射を行った
後、糸引張強力を測定して、未照射試料の糸引張強力に
対する比を、強力保持率として百分率で表して評価し
た。結果を第2表に示す。
と同様に、200時間、300時間それぞれ光照射を行った
後、糸引張強力を測定して、未照射試料の糸引張強力に
対する比を、強力保持率として百分率で表して評価し
た。結果を第2表に示す。
〔変退色評価〕 黄変評価方法と同様に、紫外線カーボアークフェードオ
メーターにてB・P・T温度85℃、10mmウレタンを充填
して照射時間20時間、300時間光照射の後、変退色グレ
ースケール5段階判定にて評価した。
メーターにてB・P・T温度85℃、10mmウレタンを充填
して照射時間20時間、300時間光照射の後、変退色グレ
ースケール5段階判定にて評価した。
結果を第3表に示す。この場合の従来例は実施例3と同
様の染色処理を行ったものである。
様の染色処理を行ったものである。
発明の効果 この発明の改質羊毛は、繊維内部のに特定の水溶性有機
酸塩または有機酸吸着イオン化合物が含有されているこ
とから、極めて強い耐光性を有して長期にわたり黄変や
脆化等の劣化を生じず、淡色やパステルカラーの染色生
地においても変退色を生じにくいという非常に優れた耐
劣化性能を発揮する。
酸塩または有機酸吸着イオン化合物が含有されているこ
とから、極めて強い耐光性を有して長期にわたり黄変や
脆化等の劣化を生じず、淡色やパステルカラーの染色生
地においても変退色を生じにくいという非常に優れた耐
劣化性能を発揮する。
そして、繊維内部に上記水溶性有機酸塩または有機酸吸
着イオン化合物と共にカチオン系重縮合物を含有させた
構成では、上記の耐劣化性能が更に向上する利点があ
る。また上記水溶性有機酸塩または有機酸吸着イオン化
合物の含有量を羊毛に対して上記元素として0.01〜10重
量%とする構成、ならびにカチオン系重縮合物の含有量
を同0.01〜2重量%とする構成では、それぞれの作用が
本来の羊毛特性を低下させることなく充分に発揮され
る。
着イオン化合物と共にカチオン系重縮合物を含有させた
構成では、上記の耐劣化性能が更に向上する利点があ
る。また上記水溶性有機酸塩または有機酸吸着イオン化
合物の含有量を羊毛に対して上記元素として0.01〜10重
量%とする構成、ならびにカチオン系重縮合物の含有量
を同0.01〜2重量%とする構成では、それぞれの作用が
本来の羊毛特性を低下させることなく充分に発揮され
る。
一方、この発明の改質処理方法によれば、内部変成を行
う特定の前処理を施した後に前記の水溶性有機酸塩また
は有機酸吸着イオン化合物を含浸させる処理を行うた
め、前処理によって粗になった繊維内部の空所に上記の
水溶性有機酸塩または有機酸吸着イオン化合物が元の構
成物質に置換する形で効率よく含有され、もってその作
用効果が最大限に発揮され、かつ前処理段階で繊維内部
の黄変・脆化性物質が変成ならびに溶解除去され、最も
理想的な耐劣化性能を有するこの発明の改質羊毛が得ら
れる。
う特定の前処理を施した後に前記の水溶性有機酸塩また
は有機酸吸着イオン化合物を含浸させる処理を行うた
め、前処理によって粗になった繊維内部の空所に上記の
水溶性有機酸塩または有機酸吸着イオン化合物が元の構
成物質に置換する形で効率よく含有され、もってその作
用効果が最大限に発揮され、かつ前処理段階で繊維内部
の黄変・脆化性物質が変成ならびに溶解除去され、最も
理想的な耐劣化性能を有するこの発明の改質羊毛が得ら
れる。
そして、上記の水溶性有機酸塩または有機酸吸着イオン
化合物の含浸処理と同時にカチオン系重縮合物の含浸処
理を行うことにより、繊維内部に上記有機酸塩またはイ
オン化合物と共に該重縮合物を含浸する前記のこの発明
の改質羊毛が容易に得られる。
化合物の含浸処理と同時にカチオン系重縮合物の含浸処
理を行うことにより、繊維内部に上記有機酸塩またはイ
オン化合物と共に該重縮合物を含浸する前記のこの発明
の改質羊毛が容易に得られる。
Claims (6)
- 【請求項1】羊毛繊維の内部に、アルカリ土族元素また
はアルミニウム族元素の水溶性有機酸塩、もしくは有機
酸成分を吸着したアルカリ土族元素またはアルミニウム
族元素のイオン化合物が含有されてなる改質羊毛。 - 【請求項2】繊維内部にカチオン系重縮合物が含有され
てなる請求項(1)記載の改質羊毛。 - 【請求項3】アルカリ土族元素またはアルミニウム族元
素の水溶性有機酸塩、もしくは有機酸成分を吸着したア
ルカリ土族元素またはアルミニウム族元素のイオン化合
物が羊毛に対して上記元素として0.01〜10重量%含有さ
れてなる請求項(1)記載の改質羊毛。 - 【請求項4】カチオン系重縮合物が羊毛に対して0.01〜
2重量%含有されてなる請求項(2)または(3)記載
の改質羊毛。 - 【請求項5】羊毛に還元−酸化の2段処理または酸化−
還元−酸化の3段処理からなる浴中浸漬による内部変成
処理を施して溶解物を抽出除去したのち、この羊毛に、
アルカリ土族元素またはアルミニウム族元素の水溶性有
機酸塩、もしくは有機酸成分を吸着したアルカリ土族元
素またはアルミニウム族元素のイオン化合物の含浸処理
を行うことを特徴とする羊毛の改質処理方法。 - 【請求項6】アルカリ土族元素またはアルミニウム族元
素の水溶性有機酸塩、もしくは有機酸成分を吸着したア
ルカリ土族元素またはアルミニウム族元素のイオン化合
物の含浸処理と同時にカチオン系重縮合物の含浸処理を
行う請求項(5)記載の羊毛の改質処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63166277A JPH0726320B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | 改質羊毛とその改質処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63166277A JPH0726320B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | 改質羊毛とその改質処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0284530A JPH0284530A (ja) | 1990-03-26 |
| JPH0726320B2 true JPH0726320B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=15828396
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63166277A Expired - Lifetime JPH0726320B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | 改質羊毛とその改質処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0726320B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016057304A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 公立大学法人首都大学東京 | 加工獣毛及び放射性物質吸着材 |
| CN121087793A (zh) * | 2025-11-10 | 2025-12-09 | 比音勒芬服饰股份有限公司 | 一种可机洗羊毛面料及其制备方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5225829B2 (ja) * | 1972-08-01 | 1977-07-09 | ||
| CH643700GA3 (en) * | 1978-12-18 | 1984-06-29 | Process for aftertreating dyed or printed feltproofed keratin-containing fibre material | |
| JPS5598968A (en) * | 1979-01-24 | 1980-07-28 | Hiroshi Houjiyou | High grade treatment of felted wool fiber article |
-
1988
- 1988-07-04 JP JP63166277A patent/JPH0726320B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0284530A (ja) | 1990-03-26 |
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