JPH07263531A - 静電吸着された被処理基板の離脱機構を持つプラズマ処理装置および静電吸着された被処理基板の離脱方法 - Google Patents

静電吸着された被処理基板の離脱機構を持つプラズマ処理装置および静電吸着された被処理基板の離脱方法

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JPH07263531A
JPH07263531A JP424095A JP424095A JPH07263531A JP H07263531 A JPH07263531 A JP H07263531A JP 424095 A JP424095 A JP 424095A JP 424095 A JP424095 A JP 424095A JP H07263531 A JPH07263531 A JP H07263531A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電吸着電極から被処理基板を迅速、確実且
つ安全に離脱出来る機構を備えたプラズマ処理装置およ
び被処理基板の離脱方法を提供することを目的としてい
る。 【構成】 静電吸着クランプ機構を備えたプラズマ処理
装置において、真空槽10に静電吸着電極面から突出可
能なリフトピン9と、空気、希ガス、無機ガス、もしく
は窒素、酸素、水素、イオウ、塩素またはフッ素原子の
うち少なくとも1種を含むガスの1つ又は複数の混合ガ
スの導入機構1を備え、混合ガスの圧力を所定の圧力に
保持するための圧力制御系7、7a、7bを有する装置
である。被処理基板5を離脱する際、リフトピン9で離
脱力を与えると共に、前記混合ガスの圧力を所定の圧力
(0.1〜500Pa)に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造装置等に応
用されるプラズマ処理装置に関する。より詳細には静電
吸着電極から被処理基板を迅速、確実且つ安全に離脱出
来る機構を備えたプラズマ処理装置および被処理基板の
離脱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】減圧下で半導体ウエハ等の被処理基板の
表面加工処理を行なうプラズマ処理装置においては、プ
ラズマから被処理基板が受ける熱を効率良く奪い、被処
理基板が温度上昇により不可逆的なダメージを受けるこ
とを防止するため、被処理基板を支持する電極の温度の
上昇を防止する温調機構と、被処理基板と電極との熱伝
導の効率を上げる手段を備える必要がある。被処理基板
と電極との熱伝導の効率を上げる手段としては、被処理
基板の上から機械的に力を電極に向けて加えて固定す
る、所謂メカニカルクランプ機構や、電極上に誘電体を
介して被処理基板を置き、前記電極と被処理基板との間
に直流電圧を印加したり、プラズマにより被処理基板に
誘起される自己バイアス電圧により、静電吸着による固
定を行なう静電吸着クランプ機構により被処理基板と電
極との間隔を狭め、接触面積を増加させる方法や、これ
らの機構に加えて、被処理基板と電極との間隙をHe等
のガスで満たし、対流を発生させる方法が知られてい
る。
【0003】しかしながら、最近は被処理基板が大型化
する傾向にある上、基板の有効利用面積の拡大の要請が
高まっているため、メカニカルクランプではより小さく
かつ少数のクランプ用爪を基板の縁部に近いところで使
って基板を電極に押し付けなくてはならず、基板のひず
みが発生し、また被処理基板と電極との熱伝導の向上に
ガスを併用する場合にはガス圧を所望の値に保持出来な
いなどの不都合があった。また、クランプのための爪と
被処理基板との機械的接触や、クランプのための爪に付
着した反応生成物の剥離などによりパーティクルが発生
しやすくなるという問題がある。
【0004】これに対し静電吸着による被処理基板の固
定方法はプラズマを乱すことなく被処理基板の全面に亘
って均等な力で固定することが出来、本質的に大型の被
処理基板に適した固定方法である。
【0005】しかしながら、静電吸着クランプ機構を用
いる場合、被処理基板と静電吸着電極との間に介在する
誘電体内の残留電荷により生ずる電位差のために、プラ
ズマ処理終了後も吸着力が減少せず、被処理基板を迅
速、確実且つ安全に離脱することが困難である。
【0006】従来、静電吸着された被処理基板を離脱す
る方法としては、大別して次の2種がある。
【0007】(1) 機械的手段による離脱機構 (1−1) 静電吸着電極表面からピンもしくはピスト
ン等の機械的離脱力付与手段を突出させる方法。 (1−2) 高圧力のガスを静電吸着電極内部に設けた
導入管より、被処理基板と静電吸着電極との間隙に導入
し、ガス圧の膨張力をもって離脱力を付与する方法。 (2) 電気的手段による離脱機構 (2−1) 静電吸着電極と被処理基板に印加する電圧
の極性を反転することにより、両者に介在する絶縁物の
残留電荷を消去させて吸着力の消滅を図る方法。 (2−2) 静電吸着電極と被処理基板の電位を接地電
位にし、吸着力の消滅を図る方法。 (2−3) 被処理基板が半導体ウエハの場合には、プ
ラズマが存在する状態で直流電圧をゼロにしてプラズマ
を介して残留電荷を消失させる方法。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の各種従
来技術には、いずれも原理的もしくは実用上次のような
問題があった。
【0009】(1) 機械的手段による強制的離脱によ
る問題点 (1−1) 静電吸着電極表面から突出可能なピンもし
くはピストン等の機械的離脱力付与手段を突出させる方
法は、残留電荷による吸着力が被処理基板全面に均等に
作用している状態で被処理基板の一部に離脱する力を無
理に加える。この為、その力が加えられた部分で、被処
理基板の変形や破壊を招く可能性が大きい。 (1−2) また、機械的離脱機構と被処理基板とが接
触摩擦されることによるパーティクルの発生という問題
もある。 (1−3) ガス圧の膨張力により被処理基板を離脱さ
せる場合、被処理基板が、例えばシリコンウエハのよう
に軽い被処理基板においては、離脱の瞬間、ウエハが吹
き上げられ、著しくはウエハの破損に至る難点があっ
た。
【0010】(2) 電気的手段による残留電荷消去の
問題点 (2−1) 印加電圧の極性反転により絶縁体中の残留
電荷を消去させようとする場合、ただ1回の極性反転に
よって残留電荷を過不足なしの完全消去状態とすること
は実際上困難である。これを克服するため、印加電圧の
極性を繰返し反転させつつ、徐々にその値を小さくして
ゆき、最終的にゼロにするというプロセスが不可避であ
った。このためこの極性反転法のみによるならば、離脱
を行うために必ず数十秒以上の長時間を要する。 (2−2) 静電吸着電極と被処理基板をともに接地す
る方法は、被処理基板の裏面に誘電体の薄膜、例えば、
SiO2 膜が存在する場合、その誘電体膜の残留電荷を
完全になくすまでの時定数が非常に大きく、実用的でな
い。 (2−3) プラズマが存在する状態で直流電圧をゼロ
にしてプラズマを介して残留電荷を消失させる方法は、
吸着力の減少により被処理基板と静電吸着電極との熱伝
導が悪化し、被処理基板の温度上昇を招くおそれがあ
る。また、直流電圧をゼロにしてプラズマの存在する時
間の設定が不適切であると、残留電荷が多く残っていた
り、被処理基板に生ずる自己バイアスにより再度帯電し
たりして、吸着力を充分に下げることができない。
【0011】以上の如くの問題点に鑑みてなされた本発
明は、静電吸着電極から被処理基板を迅速、確実且つ安
全に離脱出来る機構を備えたプラズマ処理装置および被
処理基板の離脱方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、電極上に誘電体を介して被処理基板を
置き、前記電極と被処理基板との間の直流電位差による
静電吸着によって被処理基板の固定を行なう静電吸着ク
ランプ機構を備え、減圧下で被処理基板の加工処理を行
なうプラズマ処理装置において、被処理基板の離脱動作
が行なわれるチャンバーに、静電吸着電極面から突出可
能なピンもしくはピストン等の機械的離脱力付与手段
と、空気、希ガス、無機ガスもしくは窒素、酸素、水
素、イオウ、塩素またはフッ素原子のうち少なくとも1
種を含む混合ガスを被処理基板周辺に供給する為のガス
導入機構とを備えると共に、被処理基板の離脱動作が行
なわれるチャンバー内の圧力を所定の圧力に保持するた
めの圧力制御系を備えたことを特徴とする。
【0013】機械的離脱力付与手段、ガス導入機構およ
び圧力制御系に対するシーケンサを更に備えるのが、動
作の自動化の点で望ましい。
【0014】機械的離脱力付与手段は、静電吸着電極の
吸着面内の、被処理基板の縁部以外と対向する位置に設
けるのが好ましい。この機械的離脱力付与手段は、たと
えば、前記吸着面内の、円周に沿って、等間隔で、突没
自在に設けた複数のピンで構成する。また、別な例とし
て、吸着面内に、吸着面と面一で、突没自在に設けた円
形台で構成する。
【0015】さらに、好ましくは、機械的離脱力付与手
段に、ピンまたは円形台の吸着面から突出する高さを調
節する駆動機構を設ける。
【0016】また、本発明の静電吸着された被処理基板
の離脱方法は、前記の如くのプラズマ処理装置におい
て、静電吸着電極に静電吸着により固定された被処理基
板を離脱する方法であって、前記被処理基板に静電吸着
電極の吸着面から突出可能なピンもしくはピストン等の
機械的離脱力付与手段を用いて離脱力を与えると共に、
被処理基板の近傍において空気、希ガス、無機ガスもし
くは窒素、酸素、水素、イオウ、塩素またはフッ素原子
のうち少なくとも1種を含む混合ガスの所定圧力雰囲気
を維持することを特徴としている。
【0017】また、静電吸着により電極に固定された被
処理基板と静電吸着電極の吸着面との間に微間隙を形成
することで、その微間隙の形成により被処理基板と静電
吸着電極との間の電位差を増大させ、被処理基板周辺の
雰囲気中に存在するガス(以下「雰囲気ガス」と呼ぶ)
を放電用ガスとして、被処理基板近傍で放電を発生させ
る。その放電により帯電したガス粒子が、帯電した被処
理基板を除電する。そして、この除電後に被処理基板を
静電吸着電極から引き離すことを特徴としている。
【0018】被処理基板の近傍で放電を発生させるため
に、被処理基板と静電吸着電極間の電位差が放電開始電
圧以上となるように、その微間隙を設定し、さらにパッ
センの法則に従って、その雰囲気ガスの圧力を設定す
る。微間隙を設定した後圧力を設定する場合と、圧力を
設定した後、微間隙を設定する場合がある。
【0019】前記微間隙の間隔は、約0.1mm以上か
ら約1mm以下に設定することが好ましい。
【0020】この微間隙の間隔の範囲内で、雰囲気ガス
の圧力は、0.1Paから500Paに設定することが
好ましい。
【0021】被処理基板と静電吸着電極間に生じる電位
差は、その微間隙の間隔に比例する。被処理基板近傍に
発生する放電は、DC放電である。
【0022】放電後、被処理基板と静電吸着電極との電
位差が放電維持電位以下になったときに、被処理基板を
静電吸着電極から引き離す。たとえば、8インチの被処
理基板でその表面電位が220V以下となったときに被
処理基板を静電吸着電極から引き離す。
【0023】雰囲気ガスとして好ましくは、流量200
sccm、圧力20Paで窒素ガスを導入する。
【0024】または、雰囲気ガスは、被処理基板を処理
するガスとする。たとえば、被処理基板を処理するガス
をCF4 +O2 、または、CF4 +CHF3 とする。
【0025】被処理基板と静電吸着電極との間に微間隙
を形成するために、静電吸着電極面からピンが突出す
る。
【0026】このピンの高さは、被処理基板が破損しな
い程度の高さに調整する。好ましくは、ピンの高さを、
約0.1mm以上から約1mm以下に設定する。
【0027】
【作用】本発明にとって、被処理基板の近傍でDC放電
を発生させることがもっとも重要な役割をはたす。この
DC放電によって帯電した気体分子が、帯電した被処理
基板を除電する。
【0028】このDC放電を発生させる条件は、アー
スに対する被処理基板の電位差Φs、被処理基板近傍
のアースされた部品、たとえば対向電極または真空容器
の壁面と被処理基板との距離Dおよび被処理基板周辺
に存在するガスの圧力Pとによって定められる。より詳
細には、アースに対する被処理基板の電位差Φs が、パ
ッセンの法則(またはパッセンの曲線(Paschen
´s law))に従って、圧力と距離との積(P*
D)で定められる放電開始電圧(Vs=f(P*D))
と同じかまたはそれ以上のとき(Φs ≧Vs)に、被処
理基板と基板近傍のアースされた部品との間にDC放電
が発生する。
【0029】さらに、本発明にとって、帯電した被処理
基板と静電吸着用電極との間隔(微間隙)によって、被
処理基板と静電吸着電極間の電位差を増加させること
も、DC放電を発生させるうえで重要な役割をはたす。
このような電位差が増加する現象は、理論的に、以下の
ように説明できる。アースに対する被処理基板の電位差
Φs と静電吸着用電極の電位差Φd 間の電位差V=Φs
−Φdは被処理基板の残留電荷の電気量Qと、 V=Q/C (a) の関係がある。ここで、Cは静電容量を示す。一方、静
電容量Cは、 C=εS/d (b) で示される。ここで、εは被処理基板と静電吸着電極間
の誘電率、Sは被処理基板の面積、dは被処理基板と静
電吸着電極との間隔(微間隙)を示す。(b)式を
(a)式に代入すると、 V=Qd/εS=kd (c)(kは定数) となる。ここで、被処理基板の残留電荷の電気量は、被
処理基板が接地でもされなければ減ることはないので、
Qは一定とみなすことができる。εは定数、Sも一定と
みなすことができるので、結局、被処理基板と静電吸着
電極間の電位差Vは、被処理基板と静電吸着電極との間
隔d(図3参照)に比例するといえる。したがって、被
処理基板と静電吸着電極との間隔dがひろがると、被処
理基板と静電吸着電極間の電位差Vが大きくなる。
【0030】さらに、被処理基板と静電吸着電極との間
隔dがひろがることは、アースに対する被処理基板の電
位差Φs が大きくなることを意味する。静電吸着電極の
残留電荷Qから発生する電場E(=V/d=Q/εS=
一定)は、被処理基板と静電吸着電極間の間隔dがひろ
がると、大きくなるといえる。 E=V/(D−d) (d) (Dは真空容器の壁面と静電吸着電極の吸着面の間の距
離と考える。)であり、前記(c)式を代入すると E=kd/(D−d) (e) となるからである。また、アースに対する被処理基板の
電位差Φs は、電位差Vが大きくなれば、大きくなると
も言える。
【0031】以上の観点から、たとえばピンを静電吸着
電極の吸着面から突き上げて被処理基板を持ち上げる場
合、被処理基板が持ち上がっていく過程で、アースに対
する被処理基板の電位差Φs が、被処理基板と被処理基
板近傍のどこかのアースされた部品との距離D(たとえ
ば、被処理基板と対向電極との距離)と、被処理基板周
辺の雰囲気ガスの圧力Pで定まる放電開始電圧Vsに達
する。そのときに被処理基板と被処理基板近傍の部品と
の間にDC放電が発生するといえる。被処理基板近傍の
どこで放電が発生するかは、被処理基板が持ち上がって
いく過程(電位差V、すなわち基板の電位Φs が増加す
る過程)で、被処理基板と被処理基板近傍のアースされ
た部品の間の空間のうちで、最初にパッセンの法則に従
った雰囲気にある空間で発生する。
【0032】しかし、被処理基板と静電吸着用電極との
間隔を無制限にひろげることはできない。被処理基板と
静電吸着電極との間隔をひろげようとすると、被処理基
板が変形または破壊するからである。間隔をひろげるた
めには、離脱するための力をより大きく加える必要があ
る。残留電荷による吸着力が被処理基板全面に均等に作
用している状態で、大きな力が部分的に加えられると、
その力が加えられた部分で容易に被処理基板がしなるか
または折れる。したがって、被処理基板が変形または破
壊しない程度に被処理基板と静電吸着電極との間隔を設
定しなければならない。被処理基板と静電吸着電極とに
微間隙を形成する程度で、被処理基板と静電吸着電極を
離すのがもっともよい。この基板離脱方法を実施する離
脱機構には、被処理基板を破損しないで被処理基板と静
電吸着電極との間に微間隙を形成する程度にピンの突き
出しの高さを調整する駆動機構を備えるのが望ましい。
さらに、ピンが被処理基板の縁部以外の部分で持ち上げ
るように配置されていなければならない。発明者らは、
被処理基板の縁部をもちげようとすると被処理基板の縁
部が欠けたり、被処理基板が傾いて上がることが基板離
脱の実験で知りえたからである。
【0033】被処理基板と静電吸着電極との間が、微間
隙を形成する程度の距離しか設定できないので、被処理
基板の電位差の増大には上限があるといえる。被処理基
板と静電吸着電極の距離、すなわち被処理基板の電位の
みを調節することでDC放電の発生を操作するのが、実
用上、困難な場合がある。このような場合に、DC放電
の発生を操作するには、パッセンの法則にしたがって、
被処理基板周辺に存在するガスの圧力を制御することが
もっとも簡単といえる。被処理基板周辺に存在するガス
とは、被処理基板近傍でDC放電を発生させる雰囲気を
形成できるガスであればなんでもよい。たとえば、窒
素、酸素、水素、イオウ、塩素またはフッ素原子のうち
少なくとも1種を含む混合ガス等、処理用ガス、基板処
理後に残った残留ガス、または、残留ガスを追い出すた
めのパ−ジガスでもよい。ガスの圧力を制御する観点か
ら、真空容器に導入されるガス、すなわち処理用ガスま
たはパージガスを使用するのがもっともよい。
【0034】発明者らは、静電吸着のために静電吸着電
極に印加する電圧と無関係に、8インチ半導体ウエハと
静電吸着電極間が約0.1mmでは、アースに対するウ
エハの電位差は約4,000V、約1mmでは約40,
000Vであることを発見した。また、この電位差の範
囲で、N2 ガスの圧力を0.1Paから500Paに設
定するとDC放電が発生することを発見した。後述する
ように、発明者らは、この圧力範囲で10秒以内に被処
理基板を離脱することができた。しかも、被処理基板の
残留電荷が完全には消失されない段階でも、被処理基板
の表面電位が放電維持電位以下であれば、ピンで引続き
徐々に被処理基板を持ち上げることにより、静電吸着電
極の吸着面から被処理基板を引き離すことができた。発
明者らは、8インチの半導体ウエハの表面電位が220
Vに達したときに静電吸着電極から引き離すという条件
で2,500枚の半導体ウエハを連続して離脱しても、
半導体ウエハに損傷なく、正確に離脱ができたことを確
認した。表1は、リアクティブイオンエッチング装置中
で静電吸着電極に−1000Vの直流電圧を印加して静
電吸着電極の吸着面に固定した半導体ウエハにエッチン
グ処理をしたあとに3通りの方法で基板を離脱したとき
の基板の表面電位をしめす。直流電圧印可停止後、
(1)静電吸着電極の吸着面からピンを突き出して半導
体ウエハを持ち上げる瞬間に、窒素ガスをウエハの置か
れた真空容器内に導入し、圧力20Paに保持したま
ま、半導体ウエハを静電吸着電極から離脱させた方法、
(2)真空容器内の圧力が0.05Paの状態で、ピン
による半導体ウエハの持ち上げのみで強制的に静電吸着
電極から離脱させた方法、(3)ピンで半導体ウエハを
持ち上げる前に、半導体ウエハの置かれた真空容器内に
窒素ガスを導入して圧力を20Paに設定し1分間放置
後、窒素ガスを排気してから(0.05Pa)ピンで半
導体ウエハを持ち上げて電極から離脱させた方法につい
て半導体ウエハの表面電位を比較したものである。各場
合とも、表面電位測定時の半導体ウエハの位置は、静電
吸着電極の吸着面から10mmである。ここで、半導体
ウエハの表面電位は、トレック社の静電気測定表面電位
計モデル344(TREK Inc. Electrostaticvoltmeter mo
del 344)を用いて測定した。ちなみに、直流電圧印加
停止後、半導体ウエハが静電吸着電極に載置されたまま
での半導体ウエハの表面電位は、370Vであった。
【0035】
【表1】
【0036】(1)の方法で離脱させた半導体ウエハの
表面電位は、(2)および(3)の方法で離脱させた半
導体ウエハの表面電位に比べて非常に小さい。このこと
は、半導体ウエハ近傍でDC放電が発生したことで、半
導体ウエハに帯電した静電気量がかなり失っているとい
える。たぶん、半導体ウエハと静電吸着電極の距離と窒
素ガスの圧力から、半導体ウエハとアースされた部品、
たとえば、対向電極または真空容器の壁面との間で放電
が発生していると推測できる。そして放電により帯電し
たガス分子が、帯電していた半導体ウエハを除電したこ
とを示している。(2)の方法で離脱された半導体ウエ
ハの表面電位から半導体ウエハにかなりの静電気量が残
っているといえる。(3)の方法で離脱された半導体ウ
エハの表面電位は(2)の方法での表面電位とほとんど
同じである。単に真空容器にガスを導入して排出しただ
けでは、帯電した半導体ウエハの電荷を十分に除電でき
ないことを示している。なお、(2)および(3)の方
法で離脱された半導体ウエハの表面電位は、半導体ウエ
ハが静電吸着電極に載置されたままでの表面電位(37
0V)および(c)式から予想される電位よりも低くな
っている。これは、浮遊電気容量の影響だといえる。
【0037】これらの結果から、静電吸着電極から半導
体ウエハを引き離す際に、被処理基板近傍を放電発生の
雰囲気とするために真空容器にガス(雰囲気ガス)を充
てんしておくこと或いは充てんすることが重要であると
いえる。したがって、本発明の離脱方法を実施する基板
離脱機構には、雰囲気ガスの導入、ピンの突出、圧力調
整を順次稼働させるためのシーケンサを備えておくこと
が望ましい。
【0038】表2は、リアクティブイオンエッチング装
置中で静電吸着電極に−1000Vの直流電圧を印加す
ることにより固定した半導体ウエハにエッチング処理を
した後に、ピンで半導体ウエハを持ち上げる瞬間に窒素
ガスを半導体ウエハの置かれたチャンバー内に導入し、
(1)0.05Pa、(2)0.1Pa、(3)10P
a、(4)50Pa、(5)500Pa、(6)600
Paの圧力で真空容器内を充てんした場合に、表面電位
が100V以下になるのに要する時間を示したものであ
る。静電吸着電極の吸着面から突き出したピンの高さ
は、約0.1mmから約1mmであった。
【0039】
【表2】
【0040】圧力が0.1〜500Paで、いずれも1
0秒以内で100V以下に達している。つまり、被処理
基板と静電吸着電極との間隔が約0.1mmから約1m
mのもと0.1〜500Paの圧力範囲で、半導体ウエ
ハと静電吸着電極との間で雰囲気ガス(N2 ガス)が放
電が発生したことをしめしている。
【0041】
【実施例】図1は本発明の第1実施例の構成図を示す。
図中、1は真空槽10内にガスを導入する系のガスパイ
プ、2は静電吸着電極、3は静電吸着電極2の表面を覆
った誘電体シート、4は静電吸着電極2に直流電圧を印
加するための直流電源、5はイオンエッチングなどを行
うための被処理基板、6は電極保持体、7は自動圧力制
御機構(Auto Pressure Controller)、7aは流量制御
弁、7bは排気系(図はターボモレキュラーポンプとロ
ータリーポンプで構成した例を示す。)、8はプラズマ
源、9は静電吸着電極2内に埋設されたリフトピンを示
す。リフトピン9は軸受11a、11bで支持された駆
動軸13を介して、駆動部材13aの昇降により誘電体
シート3の表面から突出、没入するようになっている。
12はフレームで、駆動部材13aを昇降させる駆動機
構(図示していない)が設置してある。
【0042】図1において、被処理基板5をエッチング
加工する場合、被処理基板5を図示されない搬送手段を
用いて誘電体シート3を介して静電吸着電極2上に設置
し、次に直流電源4より静電吸着電極2に直流電圧を印
加する。同時に真空槽10にガス導入系のガスパイプ1
より塩素ガスを導入し、自動圧力制御機構7により所定
の圧力(約0.5Pa)にする。次いで、プラズマ源8
によりプラズマを発生させる。プラズマにより静電吸着
電極2、直流電源4を含む直流回路が形成され、被処理
基板5は静電吸着電極2に固定されると共に、被処理基
板5の表面がエッチング加工される。処理終了後、ガス
パイプ1より窒素ガスを導入し、自動圧力制御機構7で
圧力制御(約2Pa)を行ないつつ、プラズマ源8およ
び直流電源4をOFFとし、静電吸着電極2内に埋設さ
れたリフトピン9を誘電体シート3の表面から0.5m
m程度突出させる。被処理基板5が静電吸着電極2より
離脱しはじめたら、リフトピン9を更に突出させ、被処
理基板5を完全に離脱させる。リフトピン9の突出開始
から離脱完了までに要する時間は、約3秒であった。
【0043】図2は本発明の第2実施例の構成図、詳し
くは平行平板型反応性イオンエッチング(RIE)装置
に本発明を応用した場合の構成図である。14が高周波
電源、15が接地電極であり、他の部分は図1の実施例
と同様の構成である。
【0044】図2において、被処理基板5を加工する場
合、被処理基板5を図示されない搬送手段を用いて誘電
体膜3を介して静電吸着電極2上に設置し、次に直流電
源4より静電吸着電極2に直流電圧を印加する。同時に
真空槽10にガス導入系を構成したガスパイプ1よりプ
ロセスガス(CF4 +O2 )を導入し、自動圧力制御機
構7により所定の圧力(約10Pa)にする。次いで、
高周波電源14より静電吸着電極2に高周波電力を供給
し、静電吸着電極2と接地電極15との間に反応性ガス
プラズマを発生させる。プラズマにより静電吸着電極
2、直流電源4を含む直流回路が形成され、被処理基板
5は静電吸着電極2に固定されると共に、被処理基板5
の表面がエッチング加工される。処理終了後も引続きガ
スパイプ1より前記プロセスガスを導入し、自動圧力制
御機構で圧力制御(約10Pa)を行ないつつ、高周波
電源14および直流電源4をOFFし、静電吸着電極2
内に埋設されたリフトピン9を誘電体シート3の表面か
ら0.5mm程度突出させる。被処理基板5が静電吸着
電極2より離脱しはじめたら、リフトピン9を更に突出
させ、被処理基板5を完全に離脱させる。この場合のリ
フトピン9の突出開始から離脱完了までに要する時間は
約2秒であった。
【0045】前記エッチング処理の終了後、導入するガ
スをアルゴンに切換えて、真空槽10内の圧力を10P
aに維持した状態で、前記と同様の離脱動作を行ったと
ころ、リフトピン9の突出開始から離脱完了までの時間
を約1秒とすることができた。
【0046】尚、上記の各実施例では、真空槽10を被
処理基板5の加工処理部を構成するチャンバーと、被処
理基板の離脱動作が行なわれるチャンバーに共用してい
るが、これらを別個として、被処理基板5を電極2と共
に、離脱動作が行なわれる別のチャンバーに移送し、該
部で離脱操作を行う構成とすることもできる。
【0047】また、ガスパイプ1はプロセスガスの導入
系と被処理基板5の離脱の際に導入するガスの導入系を
共通としたが、別個とすることもできる。更には、離脱
の際に導入するガスの導入系を、チャンバーのベント用
として設けられる空気又は窒素ガスの導入系と共通にす
ることもできる。第1実施例のように、プロセスガスと
離脱時のガスが異なる場合、別個の導入系とした方が操
作性は良くなるであろう。
【0048】図3は第3実施例の構成図を示す。詳しく
はマルチチャンバエッチングシステム(ANELVA−
4100)の平行平板形反応性エッチング処理用にモジ
ュ−ル化されたチャンバ(真空容器)に組み込まれた基
板離脱機構の図である。前記の実施例と同様に、1は真
空槽10内にガスを導入するパイプ、1a、1bはバル
ブ、20はエッチングガス供給源、21は雰囲気ガス供
給用源を示す。2は静電吸着電極、3は静電吸着電極2
の表面を覆った誘電体シ−トで基板の吸着面を構成して
いる。4は静電吸着電極2に直流電圧を印加するための
直流電源、5は8インチの半導体ウエハ(被処理基
板)、6は保持体、14が高周波電源、15が接地電極
を示す。7は自動圧力制御機構(Auto Pressure Contro
ller)、7aは排気用バルブ、7bはターボモレキュラ
ーポンプとロータリーポンプで構成した排気系を示す。
自動圧力制御機構7は、バルブ7aの開口の度合いを調
整して真空容器内の圧力を調整する。9は静電吸着電極
2内に設置されたリフトピンを示す。4つのリフトピン
で半導体ウエハ5を持ち上げるもので、被処理基板に機
械的離脱力を付与する手段を構成している。4つのリフ
トピンは、図4に示されるように半導体ウエハ5の直径
よりも短い円の円周上に等間隔で設けられている(第
1、第2実施例も同様である。)。リフトピン9は軸受
11a、11bで支持された駆動軸13に連結されてお
り、駆動部材13aの昇降により誘電体シ−ト3の表面
から突出、没入するようになっている。12は真空槽1
0の底部に設置したフレームで、駆動部材13aを昇降
させる駆動機構22が設置される。駆動機構22は、半
導体ウエハ5と静電吸着電極2間に微間隙を形成する際
に、リフトピン9の吸着面から突き出す高さを、半導体
ウエハ5を破損しない程度の高さに調整できる構成とし
てある。具体的には、リフトピン9の突き出す高さを
0.1mmから1mm程度に調整可能としてある。23
は、シ−ケンサを示す。シ−ケンサ23は、バルブ1
a、1bの開閉、自動圧力制御機構7の起動および駆動
機構23の起動を制御する。
【0049】前記の平行平板形反応性エッチング処理用
にモジュ−ル化されたチャンバに組み込まれた基板離脱
機構を用いた基板離脱動作を説明する。
【0050】半導体ウエハ5を図示されない搬送ロボッ
トを用いて、静電吸着電極2を覆った誘電体シ−ト3で
なる吸着面上に載置する。次に直流電源4より静電吸着
電極2に直流電圧(例えば−1000V)を印加する。
バルブ1aを開いて真空槽10にパイプ1よりエッチン
グガス(CF4 +O2 )を導入する。エッチングガスの
圧力を自動圧力制御機構7により約10Paに設定す
る。次いで、高周波電源14より静電吸着電極2に高周
波電力を供給し、静電吸着電極2と接地電極15との間
に反応性プラズマを発生させる。プラズマにより静電吸
着電極2、直流電源4を含む直流回路が形成され、半導
体ウエハ5は静電吸着電極2に固定されると共に、半導
体ウエハ5の表面がエッチングされる。所定時間の経過
後、高周波電源14および直流電源4をOFFにしてエ
ッチング処理を終了する。処理終了後も引続きバルブ1
aを開いたまま、ガスパイプ1よりエッチングガスCF
4 +O2 (90/10sccm)を導入しながら、シ−
ケンサ23が駆動機構を起動させて、静電吸着電極2内
に埋設されたリフトピン9を誘電体シ−ト3の表面から
0.5mm程度突出させる。その一方で、シ−ケンサ2
3が自動圧力制御機構7を起動させてエッチングガスの
圧力を約10Paに設定させる。放電による除電作用の
結果、半導体ウエハ5が静電吸着電極2より離脱しはじ
めたら、リフトピン9を更に突出させ、半導体ウエハ5
を完全に離脱させる。この場合のリフトピン9の突出開
始から離脱完了まで約2秒を要した。この実施例でも、
離脱の際に半導体ウエハ5と静電吸着電極2で放電を発
生させるための雰囲気ガスとしては第2実施例と同様
に、エッチングガスを使用したものである。
【0051】第4実施例として、図3の機構において、
エッチングガスおよび雰囲気ガスともにCF4 +CHF
3 (150/50sccm)を用いた。雰囲気ガスの圧
力を20Paに設定して、第3実施例と同じ離脱動作を
行ったところ、リフトピン9の突出開始から離脱完了ま
でに約1秒を要した。
【0052】第5実施例として、第3実施例でのエッチ
ング処理の終了後、シ−ケンサ23によりバルブ1aを
閉めてから、バルブ1bを開けてアルゴンガス(雰囲気
ガス)(200sccm)を真空容器10内に導入し
た。その導入と同時にシ−ケンサ23が駆動機構を起動
させて、リフトピン9を0.5mm程度突出させる。そ
の一方で、シ−ケンサ23が自動圧力制御機構7を起動
させてアルゴンガスの圧力を約10Paに設定した。リ
フトピン9の突出開始から離脱完了までが約1秒を要し
た。
【0053】第6実施例として、第3実施例でのエッチ
ング処理の終了後、雰囲気ガスとしてN2 (200sc
cm)を用いた。雰囲気ガスの圧力を20Paに設定し
て、第3実施例と同じ離脱動作を行ったところ、リフト
ピン9の突出開始から離脱完了までが約1秒を要した。
【0054】第7実施例としてANELVA−4100
のヘリコン波エッチング処理用にモジュ−ル化されたチ
ャンバ(ヘリコン波プラズマ発生装置が搭載されてい
る)に組み込まれた基板離脱機構での基板離脱動作を説
明する。ここで、基板離脱機構は、図3における平行平
板形反応性エッチング処理用にモジュ−ル化されたチャ
ンバに組み込まれた基板離脱機構と全く同じである。ヘ
リコン波プラズマ発生装置は、米国特許4,990,2
29および5,122,251に記載されている。エッ
チングガスとして塩素ガスをチャンバに導入し、ヘリコ
ン波プラズマを発生させてエッチング処理を行う。ヘリ
コン波プラズマ発生装置および直流電源4をOFFにし
て処理を終了する。その後、雰囲気ガスとして窒素ガス
(200sccm)をチャンバ内に導入し、自動圧力制
御機構7で約2Paに設定する。それと同時に、静電吸
着電極2内に埋設されたリフトピン9を誘電体シ−ト3
の表面から0.5mm程度突出させる。半導体ウエハ5
が電極2より離脱しはじめたら、リフトピン9を更に突
出させ、半導体ウエハ5を完全に離脱させる。リフトピ
ン9の突出開始から離脱完了までに要する時間は、約3
秒であった。
【0055】離脱の際に充てんするガスを空気としても
よい。この場合、真空容器(チャンバー)10に別途設
けたベント用バルブ(図示していない)を開けて空気を
チャンバ内に導入する。
【0056】上記各実施例ではプラズマエッチング処理
の場合を説明したが、被処理基板を静電吸着するように
した、プラズマCVD装置、スパッタリング装置、プラ
ズマアッシング装置においても本発明の基板離脱機構を
組み込んだプラズマ処理装置を構成できるとともに本発
明の離脱方法が実施可能である。また、各実施例では、
被処理基板(半導体ウエハ)の周辺の雰囲気中に存在す
るガスの圧力を設定した後に、微間隙、即ち被処理基板
と静電吸着電極間の間隔を形成したが、微間隙を形成し
た後に、雰囲気ガスの圧力を、放電開始圧力に調整する
ようにすることも可能である。
【0057】図5は、機械的離脱力付与手段の別の実施
例で、吸着面を構成した誘電体シート3の中央部に、円
形台24を設けたものである。円形台24は、駆動軸1
3と連結されて突没自在としてあり、没入時には、上面
が吸着面と面一となるようにしてある。この円形台24
による機械的離脱力付与手段によっても、被処理基板と
吸着面の間に微間隙を形成することが可能であり、前記
実施例と同様にして、被処理基板の離脱を行うことがで
きる。
【0058】被処理基板5の離脱の際、導入したガスの
圧力は2Pa、10Pa、および20Paの場合につい
て説明したが、およそ0.1Pa〜500Paの範囲で
実用上十分な残留電荷の消失効果を得ることができる。
圧力を高くするに従って消失速度が速まり、離脱時間の
短縮効果があるが、圧力が高くなりすぎると残留電荷の
消失効果は再び減じる。
【0059】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、減圧下で被処理基板を静電吸着により電極に固定し
て被処理基板の加工を行うような装置において、静電吸
着電極からの被処理基板の離脱を迅速かつ容易に行わし
める効果がある。また、残留する静電吸着力が原因とし
て起こる基板の損傷を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】本発明の第2実施例の構成図である。
【図3】本発明の第3実施例の構成図である。
【図4】機械的離脱力付与手段を構成したピンの配置関
係を示す上面図である。
【図5】機械的離脱力付与手段の別の実施例の一部断面
図である。
【符号の説明】
1 ガスパイプ 2 静電吸着電極 3 誘電体シート 4 直流電源 5 被処理基板 6 電極保持体 7 自動圧力制御機構 7a 流量制御弁 7b 排気系 8 プラズマ源 9 リフトピン 10 真空槽 11a、11b 軸受 12 フレーム 13 駆動軸 13a 駆動部材 14 高周波電源 15 接地電極 20 エッチングガス供給源 21 雰囲気ガス供給源 22 駆動機構 23 シーケンサ 24 円形台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3065 // H05H 1/46 M 9014−2G

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極上に誘電体を介して被処理基板を置
    き、前記電極と被処理基板との間の直流電位差による静
    電吸着によって被処理基板の固定を行なう静電吸着クラ
    ンプ機構を備え、減圧下で被処理基板の加工処理を行な
    うプラズマ処理装置において、被処理基板の離脱動作が
    行なわれるチャンバーに、静電吸着電極面から突出可能
    なピンもしくはピストン等の機械的離脱力付与手段と、
    空気、希ガス、無機ガスもしくは窒素、酸素、水素、イ
    オウ、塩素またはフッ素原子のうち少なくとも1種を含
    む混合ガスを被処理基板周辺に供給する為のガス導入機
    構とを備えると共に、被処理基板の離脱動作が行なわれ
    るチャンバー内の圧力を所定の圧力に保持するための圧
    力制御系を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 機械的離脱力付与手段、ガス導入機構お
    よび圧力制御系に対するシーケンサを更に備えている請
    求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 静電吸着による固定は、電極と被処理基
    板との間に印加した直流電圧又は、電極と、被処理基板
    の置かれた真空槽内に発生させたプラズマによる被処理
    基板の自己バイアスにより生じる電位差で静電吸着させ
    て固定を行なうことを特徴とする請求項1または2記載
    のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 ガスの導入機構は、被処理基板の加工処
    理を行なうプラズマ処理のプロセスガスの導入機構と共
    通又は別個とした請求項1または2記載のプラズマ処理
    装置。
  5. 【請求項5】 機械的離脱力付与手段は、静電吸着電極
    の吸着面内の、被処理基板の縁部以外の位置に設けてあ
    る請求項1または2記載のプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 機械的離脱力付与手段は、静電吸着電極
    の吸着面内の円周に沿って、等間隔で突没自在に設けた
    複数のピンで構成した請求項1または2記載のプラズマ
    処理装置。
  7. 【請求項7】 機械的離脱力付与手段は、静電吸着電極
    の吸着面内に、吸着面と面一で、突没自在に設けた円形
    台で構成した請求項1または2記載のプラズマ処理装
    置。
  8. 【請求項8】 機械的離脱力付与手段は、ピンまたは円
    形台の吸着面から突出する高さを調節する駆動機構を有
    する請求項6または7記載のプラズマ処理装置。
  9. 【請求項9】 静電吸着電極に静電吸着により固定され
    た被処理基板を離脱する方法であって、前記被処理基板
    に静電吸着電極の吸着面から突出可能なピンもしくはピ
    ストン等の機械的離脱力付与手段を用いて離脱力を与え
    ると共に、被処理基板の近傍において、空気、希ガス、
    無機ガスもしくは窒素、酸素、水素、イオウ、塩素また
    はフッ素原子のうち少なくとも1種を含むガスの所定圧
    力雰囲気を維持することを特徴とする被処理基板の離脱
    方法。
  10. 【請求項10】 静電吸着電極に静電吸着された被処理
    基板を離脱する方法であって、前記被処理基板と静電吸
    着電極の吸着面の間に微間隙を形成することによって、
    被処理基板の近傍で放電を発生させた後、被処理基板を
    静電吸着電極から引き離すことを特徴とする被処理基板
    の離脱方法。
  11. 【請求項11】 微間隙の形成は、基板周辺の雰囲気中
    に存在するガスの圧力を所定圧力に設定した後に行う請
    求項10記載の被処理基板の離脱方法。
  12. 【請求項12】 微間隙を形成した後、被処理基板周辺
    の雰囲気中に存在するガスの圧力を所定圧力に設定する
    請求項10記載の被処理基板の離脱方法。
  13. 【請求項13】 被処理基板と吸着面の間に形成する微
    間隙は、約0.1mmから約1mmの微間隙とする請求項1
    0乃至12のいずれか1項記載の被処理基板の離脱方
    法。
  14. 【請求項14】 被処理基板周辺の雰囲気中に存在する
    ガスの圧力は、0.1Paから500Paの圧力にする
    請求項9乃至13のいずれか1項記載の被処理基板の離
    脱方法。
  15. 【請求項15】 被処理基板と静電吸着電極間で発生さ
    せる放電は、DC放電とした請求項9乃至14のいずれ
    か1項記載の被処理基板の離脱方法。
  16. 【請求項16】 被処理基板の静電吸着電極からの引き
    離しは、被処理基板と静電吸着電極との電位差が、放電
    を維持するのに必要とする電位以下になったときに行う
    請求項9乃至15のいずれか1項記載の被処理基板の離
    脱方法。
  17. 【請求項17】 直径8インチの被処理基板の表面電位
    が220V以下となったときに、被処理基板の静電吸着
    電極からの引き離しを行う請求項16記載の被処理基板
    の離脱方法。
  18. 【請求項18】 被処理基板周辺の雰囲気中に、窒素ガ
    スを流量200sccmで導入し、圧力を20Paに設
    定する請求項9乃至17のいずれか1項記載の被処理基
    板の離脱方法。
  19. 【請求項19】 被処理基板周辺の雰囲気中に存在する
    ガスは、被処理基板離脱前に被処理基板を処理するガス
    とする請求項9乃至17のいずれか1項記載の被処理基
    板の離脱方法。
  20. 【請求項20】 被処理基板を処理するガスは、CF4
    ガスとO2 ガスの混合ガスとする請求項19記載の被処
    理基板の離脱方法。
  21. 【請求項21】 被処理基板を処理するガスは、CF4
    ガスとCHF3 ガスの混合ガスとする請求項19記載の
    被処理基板の離脱方法。
  22. 【請求項22】 微間隙の形成は、吸着面から基板へ向
    けてピン又は円形台を突出させて行う請求項10乃至1
    2のいずれか1項記載の被処理基板の離脱方法。
  23. 【請求項23】 ピン又は円形台の突出高さは、被処理
    基板が破損しない程度の高さとする請求項22記載の被
    処理基板の離脱方法。
  24. 【請求項24】 ピン又は円形台の突出高さは、約0.
    1mmから約1mmの高さとする請求項23記載の被処理基
    板の離脱方法。
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