JPH0726472U - 遮音床板 - Google Patents
遮音床板Info
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- JPH0726472U JPH0726472U JP5725593U JP5725593U JPH0726472U JP H0726472 U JPH0726472 U JP H0726472U JP 5725593 U JP5725593 U JP 5725593U JP 5725593 U JP5725593 U JP 5725593U JP H0726472 U JPH0726472 U JP H0726472U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 方向性木材薄片集成板1の上面に順次、発泡
プラスチック層2とブチルゴムシート層3とからなる制
振層と、中比重繊維板4とを積層した遮音床板。方向性
木材薄片集成板の長手方向一側端部および短手方向一側
端部に雄実を設け、他側端部に雌実を設ける。 【効果】 広い周波数帯域の振動を吸収し、床面の衝撃
による音響の透過と反射とを有効に低減する。側端部に
雄実と雌実とを設ければ施工が容易で、雄実基部に打ち
釘することで制振性能を損なわずに根太への固定が可能
となる。
プラスチック層2とブチルゴムシート層3とからなる制
振層と、中比重繊維板4とを積層した遮音床板。方向性
木材薄片集成板の長手方向一側端部および短手方向一側
端部に雄実を設け、他側端部に雌実を設ける。 【効果】 広い周波数帯域の振動を吸収し、床面の衝撃
による音響の透過と反射とを有効に低減する。側端部に
雄実と雌実とを設ければ施工が容易で、雄実基部に打ち
釘することで制振性能を損なわずに根太への固定が可能
となる。
Description
【0001】
本考案は、釘打ち施工型の遮音床板に関するものであり、特に遮音効果が高く 施工性に優れ、かつ省資源的にも有利な遮音床板に関するものである。
【0002】
最近の住宅事情に鑑み、遮音床板に対する関心が高まっている。特に、階上の 床面で椅子などの移動にともなって発せられる衝撃音が床板を通して階下に響く ことが大きな問題となっている。この問題に対処するものとして、従来から、合 板と緩衝材シートとを張り合わせたものが遮音床板として一般に用いられている 。 釘打ち施工型の遮音床板の例を図4に示す。 図4の遮音床板20は、厚さ11.7mmの合板21上に順次、厚さ2mmの 緩衝材シート22と、厚さ2.8mmの表面化粧合板23とを積層したものであ る。
【0003】
しかし、上記の従来の釘打ち施工型の遮音床板20は、使われている緩衝材シ ート22が1種類であるために、この遮音床板が吸収し得る振動の周波数に限界 があり、木造住宅の階上から階下への床衝撃音の透過を十分に抑制することがで きなかった。また、遮音効果を高めるために図5に示すような接着施工型の遮音 床板も考案されている。この遮音床板30は、上面に化粧単板31を貼付した厚 さ9mmの溝入り合板32の下面に順次、厚さ1mmの遮音シート33と、厚さ 3mmの波状面を有するゴムクッション材34とを積層したものである。この遮 音床板30の場合は、緩衝材が2種類用いられているので、比較的広い周波数に わたって衝撃音の吸収が可能であるが、上面の合板32が厚いので衝撃による床 面自体の振動音が反射し、床上の反射音の低減効果が十分でない。さらに、下面 に制振層であるゴムクッション材34を配しているので、この床板を根太に釘打 ちで固定すると、制振層(遮音層)に貫通孔ができ、遮音性能が大幅に劣化する ので接着施工しかできず、現場施工性が悪かった。 また、近年は木材資源の不足や森林保護の観点から、原料木材を大量に使用す る合板などの生産に制約が出始めており、廃材などを原料とする木質材への転換 が求められている。 本考案はこれらの問題を解決するためになされたものであり、従ってその目的 は、階上から階下への床衝撃音の透過ばかりでなく、床面での反射音も十分に低 減することができ、また根太との釘打ちによる固定が可能であり、しかも資源的 に問題の少ない板材を使用した遮音床板を提供することにある。
【0004】
上記の課題は、方向性木材薄片集成板の上面に順次、発泡プラスチック層とブ チルゴムシート層とからなる制振層と、中比重繊維板とを積層した遮音床板を提 供することによって解決できる。 この遮音床板は、方向性木材薄片集成板の長手方向一側端部および短手方向一 側端部に雄実を設け、他側端部に雌実を設けたものであることが好ましい。
【0005】 上記の遮音床板において、各層の厚さはそれぞれ、方向性木材薄片集成板が9 〜15mm、発泡プラスチック層が0.5〜2mm、ブチルゴムシート層が0. 1〜2mm、中比重繊維板が2〜6mmであることが好ましい。 上記の遮音床板は、その中比重繊維板の上面に化粧単板を貼付したものである ことが好ましい。この化粧単板は厚さが0.2〜2mmであることが好ましい。 また上記の遮音床板には、方向性木材薄片集成板の下面に、この方向性木材薄 片集成板の配向軸と直角の方向に溝が形成されていることが好ましい。
【0006】 ここで、方向性木材薄片集成板とは、木材薄片をその木材繊維の方向がほぼ一 定となるように配向して集積し、バインダーで圧着して一体化成形した木質集成 板材であって、従来からOSB(Oriented Strand Board) と呼ばれ、構造用面 材として使用されているものである。 また、中比重繊維板とは、木材チップを解繊して得られる木質繊維を集積し、 バインダーで圧着して、比重が0.4〜0.8となるように一体化成形した木質 繊維板材であって、従来からMDF(Medium Density Fiberboard) と呼ばれ、 家具などの面材として使用されているものである。
【0007】
一般にブチルゴムは比較的高周波の振動の抑制力が大きく、発泡プラスチック は比較的低周波の振動を緩衝する作用が大きい。そこで、本考案の遮音床板の表 面に衝撃が加えられたとき、その振動は比較的薄い中比重繊維板を伝播して、ブ チルゴムシート層と発泡プラスチック層とからなる制振層に達し、高周波から低 周波に至る広い周波数範囲の振動がここで吸収される。従って床上への反射音も 抑制されかつ床板の基材である方向性木材薄片集成板にも振動を伝えない。従っ てこの床板を通して階下に響く衝撃音は有効に抑制される。 この遮音床板は底面が方向性木材薄片集成板で形成され、好ましくはその下面 に配向軸に直角な溝が形成されていれば、そりやねじれが防止または修正可能で あり、根太への接着、釘打ちによる固定が容易になる。 この遮音床板に、方向性木材薄片集成板の長手方向一側端部および短手方向一 側端部に雄実が設けられ、他側端部に雌実が設けられていれば、遮音床板相互の 実の嵌合による床面の施工がきわめて容易になるばかりでなく、この雄実基部に 釘打ちすることによって、制振層に貫通孔を形成して遮音性能を劣化させること なく、根太への釘打ちによる施工が可能となる。
【0008】 次に本考案をさらに詳しく説明する。 本考案に用いられる方向性木材薄片集成板は、前記のように、木材薄片をその 木材繊維の方向がほぼ一定となるように配向して集積し、バインダーで圧着して 一体化成形した木質集成板材である。この方向性木材薄片集成板は、針葉樹合板 に匹敵する強度を有し、表面硬度や剛性などの特性も木質床材として適度であっ て、床板の構造基材としてきわめて好適なものである。 この方向性木材薄片集成板の要素となる木材薄片としては、例えばアカマツ、 カラマツ、エゾマツ、トドマツ、アスペン、ロッジポールパインなどの薄片が好 適であるが、樹種は特に限定されるものではない。木材薄片のサイズや形状も特 に限定されるものではないが、大部分のサイズが厚さ0.4〜0.8mm、長さ 20〜100mm、幅2〜60mmの範囲内にあり、木材繊維の方向に細長い形 状のものであることが好ましい。この場合には木材薄片を、その木材繊維の方向 がほぼ一定となるように配向して集積することが容易になる。
【0009】 木材薄片とともに集積するバインダーとしては、この分野で使用される任意の 合成樹脂接着剤が使用可能である。例えばフェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミ ン樹脂、エポキシ樹脂、非発泡性ポリウレタン樹脂、またはそれらの混合物など も使用できる。しかし、適度な弾性と軽量性が実現できる点で発泡性バインダー を用いることが好ましい。ここで発泡性バインダーとは、木材薄片を互いに強靱 に接着するとともに、それ自体が発泡するものであって、この発泡によって樹脂 分が木材薄片の微少な隙間にも浸透し、少量のバインダーで大きい接着面積を得 るとともに、集積物を低密度化することができるものである。 この発泡性バインダーは、自己発泡する樹脂から構成されていてもよく、また は非発泡性の樹脂と発泡剤とによって構成されていてもよい。自己発泡する樹脂 の例としては、発泡性ポリウレタン樹脂を挙げることができる。発泡剤によって 発泡する非発泡性樹脂の例としては、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂、エ ポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂またはそれらの 混合物を挙げることができる。また、発泡剤としては、揮発性発泡剤、例えばC Cl3 F、CCl2 F2 、またはCCl2 F−CClF2 などや、熱分解性発泡 剤、例えばアゾジカルボンアミド、アゾヘキサヒドロベンゾニトリル、2,2’ −アゾイソブチロニトリル、ベンゼンスルホヒドラジド、またはN,N’−ジニ トロソ−N,N’−ジメチルテレフタルアミドなどを挙げることができる。 また、これらの発泡性バインダーは、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール 樹脂などの非発泡性バインダーを含んでいてもよい。これらの混合比は、床の構 造基材としての方向性木材薄片集成板の要求強度や密度などに応じて適宜調整す ることができる。 木材薄片に対するバインダーの割合は、木質繊維100重量部に対して10〜 30重量部とするのが好ましい。10重量部未満では木材薄片が十分に接着せず 、30重量部を越えると、得られた積層木質板の密度が過大となり重くなるとと もに木質としての特色が失われる。
【0010】 方向性木材薄片集成板を製造するに際しては、まず木材薄片とバインダーとを 、木材薄片の面にバインダーが均一に付着するように混合し、この混合物を、木 材薄片の木材繊維の方向がほぼ一定となるように配向して集積する。この配向は 、木材薄片が木材繊維の方向に細長い形状に形成されていれば、その長さ方向を 揃えて集積すればよいので容易である。この集積物に熱圧を加えて接着し、板状 に一体化成形すれば方向性木材薄片集成板が得られる。
【0011】 この方向性木材薄片集成板の厚さは9mm〜15mm程度とすることが好まし い。9mm未満では床板の構造基材としての強度が不足し、また曲げたわみが過 大となって不適当である。15mmを越えると床板としての厚さが過大となり重 量が増加して施工も困難になり、また、床板に求められる歩行に適した弾性が得 られなくなる。 また、その密度は、0.40〜0.65g/cm3とすることが好ましい。密 度が0.40g/cm3より小さいと、板の強度が不十分になり、逆に密度が0 .65g/cm3より大きい場合は、全体の重量が増加して取扱い難くなる。 この方向性木材薄片集成板の曲げヤング係数は、配向軸方向に40〜80×1 02MPa程度であることが好ましい。曲げヤング係数が40×102MPa未満 では、床板としたときの曲げたわみが過大となり、80×102MPaを越える と、床板に求められる歩行に適した弾性が得られなくなる。
【0012】 本考案に用いられる中比重繊維板は、前記のように木材チップを解繊して得ら れる木質繊維を集積し、バインダーで圧着して、比重が0.4〜0.8となるよ うに一体化成形した木質繊維板材である。中比重繊維板は組織が均質かつ緻密で あり、表面が平滑で寸法安定性が優れ、適度の呼吸性を有するので、床板の表層 材としてきわめて好適なものである。 この中比重繊維板の要素として用いられる木質繊維は、例えばエゾマツ、ヒノ キ、ラワン、ブナ、カバのような木材をチップ化し、蒸煮の工程を経て解繊して 得られるものであって、比較的繊維長の短いものが使用される。繊維長が比較的 短い木質繊維は、その集積物が緻密かつ均質であり、得られた繊維板の表面は硬 く平滑であり、呼吸性を維持しながら吸湿性、吸水性、及び吸油性が低い。 その繊維長は例えば、2〜20mmであることが好ましい。繊維長が2mm未 満であると繊維の充填密度が高くなって、得られた繊維板の比重が0.8(中比 重繊維板の限度)を越え、繊維相互の絡み合いが不足して、得られた繊維板が靱 性を失い、また20mmを越えると、表面硬度が床材として不適当なものとなる 。
【0013】 中比重繊維板に用いるバインダーとしては、従来から木質繊維板に使用されて いる熱硬化性樹脂バインダーがいずれも使用できる。その例としては例えば、フ ェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ウレタン樹脂、また はそれらの変性物及び混合物を主成分とする組成物を挙げることができる。しか し、床板表層としての硬度と撥水性を高めるには、フェノールノボラック樹脂、 メラミン樹脂、エポキシ樹脂またはそれらの変性樹脂組成物を用いることが特に 好ましい。 この樹脂組成物には硬化剤、または硬化促進剤が含まれていてもよい。
【0014】 中比重繊維板の製造に際しては、未硬化の熱硬化性樹脂バインダーを木質繊維 と均一に混合する。このとき使用される樹脂バインダーは、有機溶剤溶液、水性 乳液、水性懸濁液、粉体のいずれの形態であってもよいが、表面の平滑性を高め 吸水性・吸油性を低減するには未硬化の粉体樹脂組成物、例えば粉体フェノール ノボラック樹脂組成物(硬化剤を含む)などを用いることが好ましい。この熱硬 化性樹脂バインダーの配合割合は、木質繊維の重量の30〜400%の範囲内で ある。30%未満では表面に充分な硬度と平滑性が得られず、また吸湿性、吸水 性、吸油性の低減効果も少ないものとなる。400%を越えると比重が過大とな り、木質感が失われ、また歩行に適度な弾性が失われる。 中比重繊維板の製造に際しては、例えば熱圧機(例えばホットプレス)中に置 かれた型板にこの木質繊維とバインダーとの混合物を集積し、例えば20kg/ cm2に加圧し、150℃に13分間加熱する。
【0015】 本考案の遮音床板に用いられる発泡プラスチック層は、ポリ塩化ビニル、ポリ エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを発泡させたものであって、これ らのプラスチックと発泡剤との混合物を押出し成形し、この押出しの過程で発泡 せしめ必要に応じて0.5〜2mmの所定の厚さにスライスして製造することが できる。この発泡倍率は7〜20とすることが好ましい。発泡倍率が7未満では 衝撃の吸収が十分でなく、20を越えると抗圧縮応力が小さくなって、床板に荷 重が加えられたときその部分が陥没することになり、また吸音特性も低下する。 この観点から、発泡プラスチック層中の気泡は独立気泡であることが好ましい。 ブチルゴムシートはイソブチレンと数%のイソプレンとの共重合物であって、 安価かつ容易に入手できるものである。 発泡プラスチック層とブチルゴムシート層とからなる制振層は、そのいずれの 層が上層とされてもよいが、中比重繊維板を剛に支持する観点からは、ブチルゴ ムシート層を上層とすることが好ましい。
【0016】 方向性木材薄片集成板と発泡プラスチック層とブチルゴムシート層と中比重繊 維板との積層は、それぞれの界面に接着剤を施して重ね合わせ、必要なら加熱下 に圧着すればよい。ここに用いられる接着剤は、それぞれの界面の材質に対応し て当業界で通常用いられているものがいずれも使用可能である。その例としては ゴム系接着剤、イソシアネート系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、フェノール樹 脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、ビニル系接着剤など を挙げることができる。
【0017】 本考案の好ましい遮音床板は、中比重繊維板の上面に化粧単板を貼付したもの である。ここで用いられる化粧単板は、特に限定されるものではないが、例えば オーク突板などの従来から使用されている厚さ0.2〜2mm程度のものである 。この貼付には、前記またはその他の各種接着剤のいずれかを用いることができ る。この化粧単板の上面にはさらに、耐摩耗、滑り防止、光沢仕上げなどの目的 で、例えば厚さ40〜60μm程度のウレタン塗装などを施してもよい。
【0018】 本考案の好ましい遮音床板においては、方向性木材薄片集成板の下面に、この 方向性木材薄片集成板の配向軸と直角の方向に溝を形成する。この溝は遮音床板 のそりやねじれを修正し根太との接合を良好とするために形成するものであって 、普通は細長い遮音床板の幅方向に一定の間隔を設けて数本形成する。この溝の 幅は普通1〜3mm程度、深さは1〜4mm程度とされる。 遮音床板の床張り施工に際しては、接着施工の場合は、方向性木材薄片集成板 の下面および/または根太に接着剤を施して圧着すればよい。また、釘打ち施工 の場合は、遮音床板の表面から隠し釘などの技法によって釘打ちして根太に固定 することもできる。しかし、方向性木材薄片集成板の側端部に雄実と雌実が設け られている場合は、この雄実の基部に釘打ちすれば制振層に孔を開けることがな いので遮音性が損なわれず好適である。
【0019】
次に本考案の実施例を図面を用いて説明する。 (実施例1) 図1は実施例1の遮音床板を示している。図1において、遮音床板10は、厚 さ12mmの方向性木材薄片集成板1の上面に順次、厚さ2mmの発泡プラスチ ック層2と、厚さ0.5mmのブチルゴムシート層3と、厚さ2.5mmの中比 重繊維板4と、厚さ0.2mmのオーク化粧単板5とが積層されてなるものであ り、面寸法は長さ1800mm×幅300mmである。また、その下面、すなわ ち方向性木材薄片集成板1の下面には、この遮音床板10の幅方向に沿って、幅 3mm、深さ2mmの溝6が450mm間隔で3本形成されている。 実施例1の遮音床板において、各層間の接着には水性高分子イソシアネート系 接着剤(光洋産業、KR7800)を用い、温度110℃、圧力10MPaで3 分間かけて接着した。
【0020】 ここで用いた方向性木材薄片集成板1は次のようにして製造した。 シェービングマシン(〓岩倉組製)を用いて、エゾマツ材から、長さ75〜8 0mm、幅5〜50mm、厚さ平均0.55mmの木材薄片を製造した。 上記の木材薄片100重量部を低速で回転する回転ドラム内に入れ、発泡性ウ レタン樹脂(住友バイエルウレタン社製の粗MDI)と未濃縮ユリア樹脂の重量 比2:1の混合物20重量部を、ドラム内で木材薄片が自然落下する際にスプレ ー散布して、この木材薄片に発泡性バインダーを均一に塗布し、木材薄片とバイ ンダーとの混合物を得た。 この混合物を、木材薄片の配列方向がほぼ一方向に揃うようにして熱圧板上に 散布し、厚さが120mmとなるように集積した。この集積物を、温度160℃ 、圧力20kg/cm2で20分間熱圧成形して上記の方向性木材薄片集成板を 得た。
【0021】 実施例1で用いた中比重繊維板4は次のようにして製造した。 繊維長2〜5mm、繊維径0.1〜0.5mmの木質繊維100重量部と、熱 硬化性樹脂バインダーとして、フェノールノボラック樹脂(ヘキサメチレンテト ラミン硬化剤を含む)300重量部との混合物を平滑な熱板上に、1m2当り1 500gの割合で均一に散布し集積した。この集積物を、150℃、20kg/ cm2で13分間熱圧成形して上記の中比重繊維板を得た。この中比重繊維板は 比重が0.6であった。 また、この実施例で用いた発泡プラスチック層2は、ポリエチレン/酢酸ビニ ルを独立気泡として発泡倍率10に発泡させたものである。
【0022】 実施例1の遮音床板について、床衝撃音レベルを測定し、遮音特性を評価した 。 比較のため、図4に示した従来型の遮音床板についても同様に評価した。この結 果を図3に示す。 図3の評価結果は、実施例1の遮音床板が従来例に比べて床衝撃音を広い周波 数帯にわたって有効に抑制していることを示している。
【0023】 この遮音床板10の曲げたわみをJASの規格に基づいて評価した。即ち、こ の床材をX軸方向にスパン700mmで支持し、スパンの中央に直交して置いた 荷重棒の上に、21kg重の荷重をかけたときの変位(A)と、同様に9kg重 の荷重をかけたときの変位(B)との差(A−B)を求めた。この差が小さいほ ど剛性が高いことを表している。床材のJAS規格では、この曲げたわみの値が 3.5mm以下である必要がある。 実施例1の床材について、上記の評価を行ったところ、曲げたわみの値は、2 .5mmであった。従って、この床材は、曲げたわみのJAS規格を満足してお り、床材として使用するのに十分な剛性を有していることがわかる。
【0024】 (実施例2) 図2は実施例2の遮音床板を示している。図2の遮音床板は、実施例1と同様 の積層構造を有していて、寸法は長さ1818±1mm、幅303±0.3mm 、厚み15±0.2mmである。この遮音床板の方向性木材薄片集成板1は、そ の長手方向一側端部および短手方向一側端部に雄実8が設けられ、他側端部に雌 実9が設けられている。この雄実8は、実長が6mm、実厚が5mmであり、雌 実9は雄実8と嵌合し得る寸法となっている。 実施例2の遮音床板は、床張り作業において、各床板の雄実8と雌実9とを順 次嵌合することによって、きわめて容易に平坦な床面を形成することができる。 また、この遮音床板の根太41への固定は接着剤によって行うこともできるが、 図2(c)に示すように、雄実8の基部に釘43を打ち込んで根太41に固定す ることができる。
【0025】
本考案の遮音床板は、方向性木材薄片集成板の上面に順次、発泡プラスチック 層とブチルゴムシート層とからなる制振層と、中比重繊維板とを積層したもので あるので、低周波から高周波に至る広い周波数帯域の振動を吸収し、床上で発生 した衝撃振動の透過と反射とを有効に低減することができる。この中比重繊維板 の上面に化粧単板を貼付すれば、本体は木質材であるのに天然木床板と同様な高 級感のある美麗な外観が得られる。 また、方向性木材薄片集成板の長手方向一側端部および短手方向一側端部に雄 実を設け、他側端部に雌実を設ければ、床張り施工に際して各遮音床板の雄実と 雌実とを嵌合するだけで簡単に平坦な床面が得られる。この遮音床板を根太に固 定するに際しては接着剤を用いることもできるが、雄実の基部に釘打ちして固定 すれば、制振層を損傷せず、従って遮音性能を損なわずに、しかも釘頭が見えな い床面が得られる。 本考案の遮音床板は、廃材などを利用して製造される木質材を主体として作ら れるものであるので、森林保護、省資源などの観点から時代の要求に応えるもの である。
【図1】 本考案の一実施例を示す断面図。
【図2】 本考案の他の一実施例を示す平面図(a)、
長手方向断面図(b)、および短手方向断面図(c)。
長手方向断面図(b)、および短手方向断面図(c)。
【図3】 遮音床板の遮音特性を示すグラフ。
【図4】 従来の遮音床板の一例を示す断面図。
【図5】 従来の遮音床板の他の一例を示す断面図。
10…遮音床板、1…方向性木材薄片集成板、2…発泡
プラスチック層、3…ブチルゴムシート層、4…中比重
繊維板、5…化粧単板、7…制振層、8…雄実、9…雌
実。
プラスチック層、3…ブチルゴムシート層、4…中比重
繊維板、5…化粧単板、7…制振層、8…雄実、9…雌
実。
Claims (2)
- 【請求項1】 方向性木材薄片集成板の上面に順次、発
泡プラスチック層とブチルゴムシート層とからなる制振
層と、中比重繊維板とを積層した遮音床板。 - 【請求項2】 方向性木材薄片集成板の長手方向一側端
部および短手方向一側端部に雄実を設け、他側端部に雌
実を設けた請求項1記載の遮音床板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5725593U JPH0726472U (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 遮音床板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5725593U JPH0726472U (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 遮音床板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0726472U true JPH0726472U (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=13050428
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5725593U Withdrawn JPH0726472U (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 遮音床板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0726472U (ja) |
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1993
- 1993-10-22 JP JP5725593U patent/JPH0726472U/ja not_active Withdrawn
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